JPH07164492A - 電動射出成形機のスクリュ背圧力制御方法 - Google Patents

電動射出成形機のスクリュ背圧力制御方法

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JPH07164492A
JPH07164492A JP31762593A JP31762593A JPH07164492A JP H07164492 A JPH07164492 A JP H07164492A JP 31762593 A JP31762593 A JP 31762593A JP 31762593 A JP31762593 A JP 31762593A JP H07164492 A JPH07164492 A JP H07164492A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、計量可塑化時に後退するスクリュ
11の後退力が射出用サーボモータ1の設定ブレーキ力
より小さい時、スクリュ11が前進方向に進み過ぎ、ス
クリュ11がバレル15の先端に衝突してしまう危険を
防止できることを目的とする。 【構成】この発明は、設定した背圧値について、0から
設定値の間を複数に分割する。背圧を印加する時は、低
い方から各分割背圧値を順を追って設定していく。検出
された背圧と設定値とを比較し、設定値と一致したとき
その設定背圧力で計量し、次の設定値と検出値とを同様
に比較する。順次実行し最終の背圧設定値まで行う。最
終設定値となったらその背圧値で計量を継続し、計量時
に後退するスクリュ位置が計量完了位置に到達すると計
量動作を停止する。実際の背圧値が所定時間内に設定値
に至らない時は、そこで計量動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーボモータを駆動
源として用いた電動射出成形機のスクリュ背圧力制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】サーボモータを駆動源として用いた電動
射出成形機のスクリュ背圧制御方法は、例えば特開昭61
-31221号公報で知られるように既に公知のものである。
このようなスクリュ背圧制御方法において、樹脂の可塑
化により発生する背圧が設定値より小さい値の時は、ス
クリュは前進方向に移動し背圧を設定値に近づけようと
する。背圧の設定値が実際背圧値より大きい場合にはス
クリュは前進し続けて、最後にはスクリュがシリンダ先
端に衝突してしまう危険があるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
ように、樹脂の可塑化により発生する背圧が設定値より
小さい値の時は、スクリュは前進方向に移動し背圧を設
定値に近づけようとし、背圧の設定値が実際背圧値より
大きい場合にはスクリュは前進し続けて、最後にはスク
リュがシリンダ先端に衝突してしまう危険があるという
欠点を除去するもので、背圧設定値を2段階以上の複数
に分割設定し、低背圧値より逐次各ステップを実行して
行き、背圧がステップの設定値に至らない時は、その時
点で計量動作を停止する背圧制御方法とし、背圧値が設
定値より小さい時、スクリュが前進し過ぎてシリンダの
先端に衝突するのを防ぐことができる電動射出成形機の
スクリュ背圧制御方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の電動射出成形
機のスクリュ背圧力制御方法は、計量時に後退してくる
スクリュに対して射出用サーボモータをスクリュの前進
側に進む方向に駆動して後退してくるスクリュにブレー
キ力を与えて可塑化された樹脂に背圧力を負荷するもの
において、計量時における背圧力設定値を低背圧力値よ
り段階的に大きくなるよう分割して設定し、スクリュの
背圧力検出器が検出する検出値を低背圧力設定値より順
時比較し、設定値と一致した時その設定背圧力で計量
し、設定する最大設定値になった時には最大設定背圧力
で計量を継続し、計量時に後退するスクリュの位置が予
め設定する計量完了位置に到達した時、計量動作を停止
するものである。
【0005】
【作用】この発明は、上記のような構成において、設定
した背圧値について、0から設定値の間を複数に分割す
る。背圧を印加する時は、低い方から各分割背圧値を順
を追って設定していく。検出された背圧と設定値とを比
較し、設定値と一致した時その設定背圧力で計量し、次
の設定値と検出値を同様に比較する。順次実行し最終の
背圧設定値まで行う。最終設定値となったらその背圧設
定値で計量を継続し、計量時に後退するスクリュの位置
が計量完了位置に到達すると計量動作を停止する。実際
の背圧値が所定時間内に設定値に至らない時は、そこで
計量動作を停止する。
【0006】
【実施例】以下、この発明について、図面を参照して説
明する。図1は、この発明に係わる電動射出成形機の全
体の構成を示す側面図である。すなわち、図1におい
て、射出用サーボモータ1の回転駆動力をプーリ3、タ
イミングベルト4の伝達手段でサポートブラケット5に
回転自在に結合しているボールネジ軸6に伝達する。ボ
ールネジ軸6に螺合したボールナット7はロードセル8
を介してスラストボックス9にボルト結合されている。
スラストボックス9にはS軸10が回転自在に結合して
おり、S軸10にはスクリュ11がキー結合されてい
る。
【0007】射出用サーボモータ1の回転力は、ボール
ネジ軸6の回転力として伝達され、ついでボールネジ軸
6に螺合する、ボールナット7の直進力に伝達され、ス
クリュ11の直進力として伝達される。射出用サーボモ
ータ1の回転運動は、スクリュ11の進退運動となるの
で、射出用サーボモータ1の駆動により射出動作が行え
る。
【0008】また、計量用サーボモータ2の回転駆動力
をプーリ12、タイミングベルト13の伝達手段でスラ
ストボックス9に回転自在に結合しているS軸10に伝
達する。S軸10にはスクリュ11がキー結合されてい
るので、計量用サーボモータ2の回転力はスクリュ11
の回転力として伝達される。
【0009】上記スクリュ11にかかる推力をS軸1
0、ベアリング14、14、スラストボックス9を介し
てロードセル8で検出する。ロードセル8により、射出
圧、背圧の検出を行う。
【0010】次に、射出後の計量動作における背圧の制
御方法について説明する。計量用サーボモータ2でスク
リュ11を回転させると、可塑化された樹脂はバレル1
5内のスクリュ11の前部に送り出され、樹脂圧がスク
リュ11にかかり、樹脂圧による推力でスクリュ11は
後退する。
【0011】射出用サーボモータ1の回転力によりスク
リュ11に前進方向の力を加え、スクリュ11の後退動
作にブレーキをかける事により、可塑化された樹脂に背
圧をかける。
【0012】図3は背圧力制御回路の構成を示すブロッ
ク図である。すなわち、上記ロードセル8で検出した背
圧力を、増幅器17で増幅し演算器18で背圧力に相当
する電流値に演算して比較器20へ入力する。背圧設定
器19からの設定値電流と比較演算して、その差の電流
値を増幅器21で増幅した後、射出用サーボモータ1の
ドライバ22にフィードバックされ、スクリュ背圧値を
設定された背圧値になるように射出用サーボモータ1の
回転力の大きさを制御する。
【0013】次に、この発明の実施例について説明す
る。 〈実施例1〉図2に示す様に設定した背圧を、複数(n
分割)に分割する。
【0014】背圧の印加方法は、まず射出用サーボモー
タ1のブレーキトルクを圧力BP1相当に制限して負荷
する。ロードセル8の検出値が所定の時間内に圧力BP
1となったら射出用サーボモータ1のブレーキトルクを
次の圧力BP2相当に制限して負荷する。ロードセル8
の検出値が所定の時間内に圧力BP2となったら、射出
用サーボモータ1のブレーキトルクを次の圧力BP3相
当に制限して負荷する。このように繰り返し実行して背
圧値を上げていき最終設定値の背圧BPnとなったらそ
の設定値を維持するように制限する。スクリュ11の後
退位置が設定した値と一致したら射出用サーボモータ
1、計量用サーボモータ2を停止して計量動作を停止す
る。
【0015】背圧の設定が不適切で、溶融樹脂の背圧が
設定値までにならない場合について説明する。この場
合、特に制御上の工夫がなされていないと、射出用サー
ボモータ1はスクリュ11を前進方向に押し続け、スク
リュ11がバレル15の先端に衝突してしまう恐れがあ
る。本制御方法では不具合を解消するように工夫してい
る。例えば樹脂背圧が設定値より低いBP3未満であっ
たとすると、前記の方法でBP2までは実施され、圧力
BP3の段階で所定の時間を経過しても、ロードセル8
の検出値はBP3に至らないことになる。そのまま計量
動作を継続すると、スクリュ11はバレル15の先端に
衝突してしまう。
【0016】本制御では、所定の時間内にロードセル8
の検出値がBP3に至らなかった場合には、アラームを
出し、射出用サーボモータ1、計量用サーボモータ2を
停止して、計量動作を停止する。この制御方法により実
際の樹脂背圧が設定値より低い場合、スクリュ11が、
バレル15の先端に衝突するのを防止できる。
【0017】すなわち、上記実施例1の計量動作は、図
4のフローチャートに示すように行われるようになって
いる。この場合、図4において、t1 :計測時間、ts
:t1 の許容値、P:背圧計測値、xE :計量完了位
置、n:背圧設定分割数、△t:スキャンタイム、S
2 :計測時のスクリュ位置である。
【0018】すなわち、計量が開始されると、計量用サ
ーボモータ2が起動される。先ず、ステップ1となり、
計測時間は「0」となり、分割背圧値BP1が設定され
る。そして、スクリュ11の位置が計量完了位置かを確
認するとともに、計測した圧力が所定の分割背圧設定値
になったかを確認する。
【0019】この際、最終設定値に至る前に、計量完了
位置となってしまった場合、あるいは許容時間内に所定
の背圧設定値に至らなかった場合、異常と判断し、エラ
ー処理を行う。
【0020】また、エラーとならずに、許容時間内に所
定の背圧設定値になった場合、1ステップ上の背圧設定
値とし、このステップが最終設定値でない場合、その分
割背圧設定値で計量を実行し、最終設定値の場合、計量
完了位置となるのを待って、計量を完了する。
【0021】〈実施例2〉背圧設定値を分割して設定し
各段階を実施していくことは実施例1と同じであるが、
本実施例では、スクリュ11の前進方向への動きを制御
する。
【0022】図2に示す様に設定した背圧を、複数(n
分割)に分割する。背圧の印加方法は、まず射出用サー
ボモータ1のブレーキトルクを圧力BP1相当に制限し
て負荷する。所定の時間ブレーキトルクを負荷してスク
リュ11があらかじめ定めた許容値以上前進方向に進ま
なかったら、射出用サーボモータ1のブレーキトルクを
次の圧力BP2相当に制限して負荷する。所定の時間ブ
レーキトルクを負荷してスクリュ11があらかじめ定め
た許容値以上前進方向にすすまなかったら、射出用サー
ボモータ1のブレーキトルクを次の圧力BP3相当に制
限して負荷する。このように繰り返し実行して背圧値を
上げて行き最終設定値の背圧BPnとなったらその設定
値を維持するように制御する。スクリュ11の後退位置
が設定した値と一致したら射出用サーボモータ1、計量
用サーボモータ2を停止して計量動作を停止する。
【0023】背圧の設定が不適切で、溶融樹脂の背圧が
設定値までにならない場合について説明する。樹脂圧に
よるスクリュ11の後退力が射出用サーボモータ1によ
るブレーキ力と同等ないしそれを上回る間は各ステップ
を実施し次のステップに進む。例えばBP3のステップ
で樹脂圧の後退力より射出用サーボモータ1の出力が大
きくなった場合、スクリュ11は前進方向へ移動する。
この前進方向の動きが予め定めた所定時間当たりの許容
値を越えた場合は、アラームを出し、射出用サーボモー
タ1、計量用サーボモータ2を停止して、計量動作を停
止する。この制御方法により実際の樹脂背圧が設定値よ
り低い場合、スクリュ11がバレル15の先端に衝突す
るのを防止できる。
【0024】すなわち、上記実施例2の計量動作は、図
5のフローチャートに示すように行われるようになって
いる。この場合、図5において、t1 :計測時間、ts
:t1 の許容値、P:背圧計測値、xE :計量完了位
置、n:背圧設定分割数、△t:スキャンタイム、S
2 :計測時のスクリュ位置、S1 :計測開始時のスクリ
ュ位置、L:スクリュ前進許容値である。
【0025】すなわち、計量が開始されると、計量用サ
ーボモータ2が起動される。先ず、ステップ1となり、
計測時間は「0」となり、分割背圧値BP1が設定され
る。そして、スクリュ11の位置が計量完了位置かを確
認するとともに、スクリュ11の前進移動位置が許容値
以内かを確認する。
【0026】この際、最終設定値に至る前に、計量完了
位置となってしまった場合、あるいは所定時間内にスク
リュ11の前進量が許容値を越えた場合、異常と判断
し、エラー処理を行う。
【0027】また、エラーとならずに、許容時間内に所
定の背圧設定値になった場合、1ステップ上の背圧設定
値とし、このステップが最終設定値でない場合、その分
割背圧設定値で計量を実行し、最終設定値の場合、計量
完了位置となるのを待って、計量を完了する。
【0028】〈実施例3〉背圧設定値を分割して設定し
各段階を実施していくことは実施例1と同じであるが、
背圧の設定が不適切で、溶融樹脂の背圧が設定値までに
ならない場合の対応について説明する。
【0029】例えば樹脂背圧が設定値より低いBP3未
満であったとすると、BP2までは実施され、圧力BP
3の段階で所定の時間を経過しても、ロードセル8の検
出力はBP3に至らないことになる。そのまま計量動作
を継続すると、スクリュ11はバレル15の先端に衝突
してしまう。
【0030】本制御では、所定の時間内にロードセル8
の検出値がBP3に至らなかった場合には、前ステッ
プ、つまりBP2の条件をもう一度実施する。BP2の
場合には、前ステップ、つまりBP2の条件をもう一度
実施する。BP2のステップをクリアしたならば、また
BP3のステップを実行する。やはりロードセル8の検
出値がBP3に至らなかったら、また前のBP2のステ
ップを実行する。前のステップに戻る回数が、予め設定
した許容繰り返し回数に至っても最終設定値に至らなか
った場合には、アラームを出し、射出用サーボモータ
1、計量用サーボモータ2を停止して、計量動作を停止
する。この制御方法により実際の樹脂背圧が設定値より
低い場合、スクリュ11が、バレル15の先端に衝突す
るのを防止できる。
【0031】すなわち、上記実施例3の計量動作は、図
6のフローチャートに示すように行われるようになって
いる。この場合、図6において、t1 :計測時間、ts
:t1 の許容値、P:背圧計測値、xE :計量完了位
置、n:背圧設定分割数、△t:スキャンタイム、S
2 :計測時のスクリュ位置、m:繰返し許容回数、f:
繰返し回数である。
【0032】すなわち、計量が開始されると、計量用サ
ーボモータ2が起動される。先ず、ステップ1となり、
繰返し回数は「0」となり、計測時間は「0」となり、
分割背圧値BP1が設定される。そして、スクリュ11
の位置が計量完了位置かを確認するとともに、計測した
圧力が所定の分割背圧設定値になったかを確認する。
【0033】この際、最終設定値に至る前に、計量完了
位置となってしまった場合、異常と判断し、エラー処理
を行う。また、エラーとならずに、所定時間内に所定の
背圧設定値になった場合、1ステップ上の背圧設定値と
し、このステップが最終設定値でない場合、その分割背
圧設定値で計量を実行し、最終設定値の場合、計量完了
位置となるのを待って、計量を完了する。
【0034】また、所定時間経過しても所定の分割背圧
設定値にならなかった場合、1ステップ下の背圧設定値
にし、繰返し回数をカウントアップする。この繰返し回
数が繰返し許容回数に達するまでは、その分割背圧設定
値で計量を実行し、繰返し許容回数に達した場合、異常
と判断し、エラー処理を行う。
【0035】〈実施例4〉背圧設定値を分割して設定し
ていくことは実施例1と同じであるが、背圧の設定が不
適切で、溶融樹脂の背圧が設定値までにならない場合の
対応について説明する。
【0036】樹脂圧によるスクリュ11の後退力が射出
用サーボモータ1によるブレーキ力と同等ないしそれを
上回る間は各ステップを実施し次のステップに進む。例
えばBP3のステップで、樹脂圧の後退力より射出用サ
ーボモータ1の出力が大きくなった場合、スクリュ11
は前進方向へ移動する。所定の時間内にこの前進方向の
動作が予め定めた許容値を越えた場合は、前のステップ
に戻り動作を繰り返す。
【0037】前のステップに戻る回数が、予め設定した
許容繰り返し回数に至っても最終設定値に至らなかった
場合には、アラームを出し、射出用サーボモータ1、計
量用サーボモータ2を停止して、計量動作を停止する。
この制御方法により実際の樹脂背圧が設定値より低い場
合、スクリュ11が、バレル15の先端に衝突するのを
防止できる。
【0038】すなわち、上記実施例4の計量動作は、図
7のフローチャートに示すように行われるようになって
いる。この場合、図7において、t1 :計測時間、ts
:t1 の許容値、P:背圧計測値、xE :計量完了位
置、n:背圧設定分割数、△t:スキャンタイム、S
2 :計測時のスクリュ位置、m:繰返し許容回数、f:
繰返し回数、S1 :計測開始時のスクリュ位置、L:ス
クリュ前進許容値である。
【0039】すなわち、計量が開始されると、計量用サ
ーボモータ2が起動される。先ず、ステップ1となり、
繰返し回数は「0」となり、計測時間は「0」となり、
分割背圧値BP1が設定される。そして、スクリュ11
の位置が計量完了位置かを確認するとともに、スクリュ
11の前進移動位置が許容値以内かを確認する。
【0040】この際、最終設定値に至る前に、計量完了
位置となってしまった場合、異常と判断し、エラー処理
を行う。また、エラーとならずに、所定時間内に所定の
背圧設定値になった場合、1ステップ上の背圧設定値と
し、このステップが最終設定値でない場合、その分割背
圧設定値で計量を実行し、最終設定値の場合、計量完了
位置となるのを待って、計量を完了する。
【0041】また、所定時間内にスクリュ11の前進量
が許容値を越えた場合、1ステップ下の背圧設定値に
し、繰返し回数をカウントアップする。この繰返し回数
が繰返し許容回数に達するまでは、その分割背圧設定値
で計量を実行し、繰返し許容回数に達した場合、異常と
判断し、エラー処理を行う。
【0042】上記したように、設定した背圧値につい
て、0から設定値の間を複数に分割する。背圧を印加す
る時は、低い方から各分割背圧値を順を追って設定して
いく。検出された背圧が、分割設定値となったら次の分
割値に背圧を設定し、同様に検出値と比較する。順次実
行し最終の背圧設定値まで行う。最終設定値となったら
その背圧値を維持するように制御する。実際の背圧値が
所定時間内に設定値に至らない時は、そこで計量動作を
停止する。
【0043】これにより、スクリュが前進し過ぎてシリ
ンダに衝突してしまう危険を回避する。すなわち、計量
時可塑化樹脂によるスクリュ11の後退力がサーボモー
タ1の設定ブレーキ力より小さい時、スクリュ11が前
進方向に進み過ぎ、スクリュ11がバレル15の先端に
衝突してしまう危険を防止できる。
【0044】また、各ステップにおいて背圧値が所定時
間内に設定値に至らない時は、その前のステップに戻り
実行し、前のステップに戻る回数が許容回数に至った時
は、そこで、計量動作を停止する。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
背圧設定値を2段階以上の複数に分割設定し、低背圧値
より逐次各ステップを実行して行き、背圧がステップの
設定値に至らない時は、その時点で計量動作を停止する
背圧制御方法とし、背圧値が設定値より小さい時、スク
リュが前進し過ぎてシリンダの先端に衝突するのを防ぐ
ことができる電動射出成形機のスクリュ背圧制御方法を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における電動射出成形機の
全体の構成を示す側面図。
【図2】スクリュ背圧制御における背圧設定値を説明す
るための図。
【図3】背圧力制御回路の構成を示すブロック図。
【図4】実施例1の計量動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図5】実施例2の計量動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図6】実施例3の計量動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図7】実施例4の計量動作を説明するためのフローチ
ャート。
【符号の説明】
1…射出用サーボモータ 8…ロードセル 11…スクリュ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計量時に後退してくるスクリュに対して
    射出用サーボモータをスクリュの前進側に進む方向に駆
    動して後退してくるスクリュにブレーキ力を与えて可塑
    化された樹脂に背圧力を負荷する電動射出成形機のスク
    リュ背圧力制御方法において、 計量時における背圧力設定値を低背圧力値より段階的に
    大きくなるよう分割して設定し、スクリュの背圧力検出
    器が検出する検出値を低背圧力設定値より順時比較し、
    設定値と一致した時その設定背圧力で計量し、設定する
    最大設定値になった時には最大設定背圧力で計量を継続
    し、計量時に後退するスクリュの位置が予め設定する計
    量完了位置に到達した時、計量動作を停止するようにし
    た電動射出成形機のスクリュ背圧力制御方法。
  2. 【請求項2】 前記スクリュ背圧力検出器が検出する検
    出値が背圧力設定器に設定する各々の設定値に所定の時
    間内に至らない時は計量動作を停止することを特徴とす
    る請求項1に記載の電動射出成形機のスクリュ背圧力制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記スクリュ背圧力検出器が検出する検
    出値が背圧力設置器に設定する各々の設定値に至らずに
    スクリュが前進側に所定時間内に所定量以上移動した時
    は計量動作を停止することを特徴とする請求項1に記載
    の電動射出成形機のスクリュ背圧力制御方法。
  4. 【請求項4】 前記スクリュ背圧力検出器が検出する検
    出値が背圧力設定器に設定する各々の設定値に所定の時
    間内に至らない時は1つ前の設定値に戻し、この1つ前
    の設定値に戻した回数が許容回数となった時は計量動作
    を停止することを特徴とする請求項1に記載の電動射出
    成形機のスクリュ背圧力制御方法。
  5. 【請求項5】 前記スクリュ背圧力検出器が検出する検
    出値が背圧力設置器に設定する各々の設定値に至らずに
    スクリュが前進側に所定時間内に所定量以上移動した時
    は1つ前の設定値に戻し、この1つ前の設定値に戻した
    回数が許容回数となった時は計量動作を停止することを
    特徴とする請求項1に記載の電動射出成形機のスクリュ
    背圧力制御方法。
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Cited By (4)

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