JP2959966B2 - 電動射出成形機の制御方法 - Google Patents
電動射出成形機の制御方法Info
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Description
方法に関し、特に、保圧工程から計量待期工程を経て計
量工程へ移行あるいは保圧工程から計量工程へ直接移行
する工程において、シリンダ先端にたまった樹脂が十分
に高圧になった時点で、保圧時間が満了するとスクリュ
がその樹脂圧力によって計量方向にもどされるスプリン
グバック量を最少に抑えるための新規な改良に関する。
成形機の制御方法の場合、保圧工程から計量待期工程を
経て計量工程に入る、あるいは、保圧工程から直接計量
工程に入るときの制御方法としては、一般に図4に示す
ように、保圧工程においては、圧力制御であるため、保
圧時は射出方向へ速度上限値を設けているため速度制限
値Aを設定して制御を行い、その後、計量待期工程及び
背圧工程においては、背圧工程における圧力制御である
ため前述の保圧工程と同じように、背圧時の射出側への
速度上限値として速度制限値Bが設定されて制御され、
計量方向への速度上限値としての速度制限値は何ら設定
されていなかった。
の制御方法は、以上のように構成されていたため、次の
ような課題が存在していた。すなわち、前述の計量方向
への負側速度制限値が設定されていなかったため、保圧
工程でシリンダ先端に溜まった樹脂が十分に高圧になっ
た時点で保圧時間が満了すると、その樹脂の反発力によ
りスクリュが計量方向にノンコントロール状態で後退し
てしまう(以下この現象をスプリングバックと呼ぶ)こ
とになっていた。このことによって計量工程においてシ
リンダ内にエアーを巻き込む原因となったり、樹脂混練
量のバラツキの原因となっていた。特にこの現象は、計
量がショートストロークで、かつ保圧力の高い成形条件
において、顕著に現れた。また、このスプリングバック
によりスクリュが回転せずに計量完了位置まで到達して
しまい、次ショットはショートショットになるという問
題点があった。
めになされたもので、特に、保圧工程から計量待期工程
を経て計量工程へ移行あるいは保圧工程から計量工程へ
直接移行する工程において、シリンダ先端に溜まった樹
脂が十分に高圧になった時点で、保圧時間が満了する
と、スクリュがその樹脂圧力によって計量方向に戻され
るスプリングバック量を最小に抑えるようにした電動射
出成形機の制御方法を提供することを目的とする。
形機の制御方法は、射出用モータの回転をボールネジ機
構により直線運動に変換してスクリュをシリンダ内で前
進させ、射出工程及び保圧工程を行うと共に、可塑化用
モータを回転することにより樹脂を前記シリンダ内に蓄
えて可塑化を行うようにした電動射出成形機の制御方法
において、前記保圧工程から計量待期工程を経て計量工
程に移行あるいは前記保圧工程から直接前記計量工程に
移行する際、予め設定された計量方向への前記スクリュ
の速度制限値を用い、スプリングバックによってスクリ
ュ速度が前記速度制限値よりもはやく計量方向にバック
しようとした場合、予め設定したスプリングバック防止
時間だけは、前記スクリュが計量方向へ前記速度制限値
として予め設定した速度上限値内になるように前記射出
モータのトルクを射出方向に出力し、前記スクリュ速度
が、計量方向への速度制限速度内に入るか、又は予め設
定したスプリングバック防止時間が満了した時点で前記
速度制限値内にスクリュをおさえるための射出方向への
トルク出力をやめ前記計量工程又は計量待期工程へと移
行する方法である。
ては、保圧時間満了後、図2に示されるように、射出モ
ータに対して制御装置にあらかじめ設定した速度制限値
を用いてスプリングバック防止時間tだけ計量方向へ負
側速度制限を行い、スクリュのスプリングバック量を制
限し、このスプリングバック量を最少限にする。その結
果、スプリングバックにより発生するショートストロー
ク計量による計量不安定現象をなくすことができ、ショ
ートストロークでかつ保圧力の高い成形条件においても
安定した高精度の電動射出成形を行うことができる。
機の制御方法の好適な実施例について詳細に説明する。
図1から図3は、本発明による電動射出成形機の制御方
法を示すためのもので、図1は断面を含む構成図、図2
は保圧工程から計量工程への制御を示す工程図、図3は
フロー図である。図1において符号1で示されるものは
電動射出成形機の加熱型のシリンダであり、このシリン
ダ1に移動及び回転自在に嵌挿されたスクリュ2には、
連結軸3を介して駆動軸4が連結されている。前記駆動
軸4の後端には、図示しないハウジングに軸方向に摺動
自在であるが、回転不能に軸支されたボールナット6に
ボールネジ7を螺合した構成よりなるボールネジ機構8
がスライドベアリング5を介して連結されていると共
に、前記ボールネジ7の後端には、エンコーダ等の第1
回転検出器12を有する射出用モータ9の出力軸10が
連結されている。前記射出用モータ9は、制御装置13
に接続されたサーボ用の射出ドライバーアンプ14によ
り駆動されるように構成されている。また、この制御装
置13には波形表示装置21が接続されている。
れるボールネジ7の正逆回転にともなって、ボールナッ
ト6が軸方向に前進又は後退し、スクリュ2が駆動軸4
及び連結軸3を介して前進又は後退される。他方、前記
駆動軸4と平行な位置には、回転軸18を有し、エンコ
ーダ等の第2回転検出器19を備えた可塑化用モータ1
1が併設されており、前記回転軸18にボールスプライ
ン17を介してその両端に1対のつば15を備えたつば
付き歯車16を設け、前記つば付き歯車16に前記駆動
軸4に固設した歯車22が前記各つば15に挟まれた状
態で噛合わされている。さらに、前記可塑化用モータ1
1は、前記制御装置13に接続されたサーボ用としての
可塑化ドライバーアンプ20に接続されている。
18、つば付き歯車16及び歯車22を介して駆動軸4
に伝達され、連結軸3を介してスクリュ2が回転される
と共に、前記スクリュ2の前進又は後退時における駆動
軸4及び歯車22の軸方向への移動にともなって前記ボ
ールスプライン17を介してつば付き歯車16は回転軸
18上を前後に摺動することができるように構成されて
いる。その結果、スクリュ2が前進又は後退によりどの
位置にあっても可塑化用モータ11の回転は、つば付き
歯車16によって歯車22に伝達されるように構成され
ている。
法における保圧工程Cから計量工程Dへ移行する工程
を、図2に基づいて説明する。図1に示す制御装置13
であらかじめ複数段に設定された設定値に基づき射出用
モータ9の射出ドライバーアンプ14内のトルク(圧
力)が制御される。この時、射出用モータ9の制御は圧
力制御となっているので、当然ながら速度制限つまり、
過速度とならない様に速度制限値Aが設定されている
が、これは、トルク(圧力)がかかる方向(射出方向)
への速度制限値となっている。そしてオペレータにより
設定された保圧時間が満了すると、計量工程D又は計量
待期工程Eに移行するが、あらかじめ制御装置13によ
って設定されたスプリングバック防止時間tだけ計量方
向に速度制限をかけてシリンダ先端樹脂圧力によるスプ
リングバック量を制限(防止)する。このことにより保
圧最終段の設定圧力が高い場合、シリンダ1の先端の樹
脂圧も高くなり、保圧時間の満了と共にスクリュ2はシ
リンダ1の先端の樹脂圧力により非常に速い速度でスプ
リングバックしようとするが、予め計量方向への速度制
限値Fを設定しているので、スプリングバックによって
スクリュ速度が速度制限値Fよりもはやく計量方向にバ
ックしようとした場合は、あらかじめ設定したスプリン
グバック防止時間tだけは、スクリュ2が計量方向へ速
度制限値として設定した速度上限値内になるように射出
モータトルクを射出方向に出力する。そしてスクリュ速
度が、計量方向への速度制限速度内に入るか、又はあら
かじめ設定したスプリングバック防止時間tが満了した
時点で速度制限値F内にスクリュ2をおさえるための射
出方向へのトルク出力をやめ通常の計量工程D又は計量
待期工程Eへと移行してゆくものである。すなわち、前
述の速度制限値F内にスクリュ2を抑えることにより、
スクリュ2に対してスプリングバック防止用の計量方向
の速度制限値Fを設定したことになる。
図3で示す通りであり、制御装置13は、射出ドライバ
ーアンプ14を介して射出方向の速度制限値Bの設定
(a)、計量方向の速度制限値Fの設定(b)、スプリ
ングバック防止時間tの設定と満了(c)、計量方向速
度制限値解除(d)を行い、可塑化ドライバーアンプ2
0を介して計量待期時間の設定と満了(e)、スクリュ
回転ストップ(f)、スクリュ回転開始(g)を制御す
ることができる。
は、以上のように構成されているため、次のような効果
を得ることができる。すなわち、保圧時間満了後、計量
方向への速度制限を設けることにより保圧時にシリンダ
の先端で圧力が高くなった樹脂によって起きるスクリュ
のスプリングバック量を最少限に抑えることができ、計
量がショートストロークの成形で、かつ保圧力の高い成
形条件に対しても安定した計量を行うことができる。
する断面を含む構成図である。
ある。
程図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 射出用モータ(9)の回転をボールネジ機
構(8)により直線運動に変換してスクリュ(2)をシリンダ
(1)内で前進させ、射出工程及び保圧工程を行うと共
に、可塑化用モータ(11)を回転することにより樹脂を前
記シリンダ(1)内に蓄えて可塑化を行うようにした電動
射出成形機の制御方法において、 前記保圧工程(C)から計量待期工程(E)を経て計量工程
(D)に移行あるいは前記保圧工程(C)から直接前記計量工
程(D)に移行する際、予め設定された計量方向への前記
スクリュ(2)の速度制限値(F)を用い、スプリングバック
によってスクリュ速度が前記速度制限値(F)よりもはや
く計量方向にバックしようとした場合、予め設定したス
プリングバック防止時間(t)だけは、前記スクリュ(2)が
計量方向へ前記速度制限値(F)として予め設定した速度
上限値内になるように前記射出モータ(9)のトルクを射
出方向に出力し、前記スクリュ速度が、計量方向への速
度制限速度内に入るか、又は予め設定したスプリングバ
ック防止時間(t)が満了した時点で前記速度制限値(F)内
にスクリュ(2)をおさえるための射出方向へのトルク出
力をやめ前記計量工程(D)又は計量待期工程(E)へと移行
することを特徴とする電動射出成形機の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16556294A JP2959966B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 電動射出成形機の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16556294A JP2959966B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 電動射出成形機の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825435A JPH0825435A (ja) | 1996-01-30 |
JP2959966B2 true JP2959966B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=15814725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16556294A Expired - Fee Related JP2959966B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 電動射出成形機の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2959966B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-18 JP JP16556294A patent/JP2959966B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0825435A (ja) | 1996-01-30 |
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