JP5495388B2 - 射出成形機および射出成形機の制御方法 - Google Patents

射出成形機および射出成形機の制御方法 Download PDF

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本発明は、型締装置の作動を油圧機構により行う射出成形機に関するものである。
射出成形機に用いられる型締装置としては、電動機を用いたトグル機構と、型締シリンダを用いた油圧型締機構が代表的なものとして存在する。前者については射出側もサーボモータを使用したものがほとんどであるが、多数のサーボモータやボールネジ等を使用することになり、コストアップに繋がる。また全ての機構にサーボモータを使用すると成形時の精度は向上するが、大半の成形品はそこまでの精度が必要とされる訳ではない。更にはトグル機構を用いたものは、可動金型の背面側から直接型締力を加えることができないので、金型によっては成形品にバリが発生するものもあり、型締シリンダを用いた直圧型締方式が望ましい場合もある。
しかしながら型締側と射出側の全ての機構に油圧機構を用いた射出成形機は、成形時のランニングコストが、全ての機構にサーボモータを用いた全電動射出成形機と比較して、大きく劣るという問題があった。これらの問題に対処するものとして、特許文献1ないし特許文献3に記載されたものが知られている。特許文献1では、スクリュ回転用モータのみをサーボモータにより回転させることにより省エネルギー化を図っている。しかし他の射出機構や型締機構を作動させる油圧機構は、ポンプを常時回転させているので、省エネルギー化が十分に果たせないものであった。また特許文献2については、一つのサーボモータにより、射出機構への作動油を供給するポンプの駆動と、スクリュ回転機構の駆動を行っている。しかし前記の機構は、サーボモータを射出時と計量時に使い分けるための電磁クラッチや特殊なサーボモータ等を必要とし、構造が複雑になるとともにコストアップに繋がるものであった。また特許文献2において型締機構は、一般的な定吐出ポンプにより作動油を供給しているので、ポンプは常時回転されておりエネルギーロスが多い上に、射出成形機の型締機構と射出装置の射出機構とでそれぞれ別に2個のポンプが必要となるものであった。

更に特許文献3に記載される射出成形機は、油圧トグル機構を用いた射出成形機において、回転数を制御する双方向型ポンプを使用したものである。しかし特許文献3については、射出装置側をどのような機構とするかについては、まったく記載されていない。因みに特許文献3の図10には従来技術として全ての機構を油圧により作動させるものが記載されている。
特開2008−149621号公報(請求項1、図1) 特開2000−218666号公報(請求項1、図1、図3) 特開2006−256180号公報(請求項1、図1、図10)
しかしながら上記の特許文献1は、型締側と射出機構の省エネルギー化をどのように実現するか記載がなく、また特許文献2は型締側の省エネルギー化をどのように実現するか記載がなく、更に特許文献3は射出側の省エネルギー化をどのように実現するか記載がないものであった。
従って本発明では上記の問題を鑑みて、少なくとも型締装置の作動を油圧機構により行う射出成形機において、構造を簡単にしてコストを抑えるとともに、省エネルギー化を達成することのできる射出成形機または射出成形機の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の射出成形機は、型締装置の作動を油圧機構により行う射出成形機において、型開閉機構が油圧により作動され単一の型締シリンダのラムが可動盤の背面に固定された型締装置と、スクリュ回転機構の作動を専用に行うサーボモータと射出機構の作動を行う油圧機構とを備えた射出装置と、射出装置の射出機構の油圧機構と型締装置の油圧機構へ作動油を供給するサーボモータにより回転数が制御される1個の双方向に作動油を吐出することが可能なポンプとが設けられ、前記ポンプに接続される一方の管路は射出機構の射出用シリンダのシリンダ側油室に少なくとも接続され、前記ポンプに接続される他方の管路は前記射出用シリンダのロッド側油室に少なくとも接続され、射出装置の射出機構と型締装置の油圧機構には可変の流量制御弁が備えられておらず、前記ポンプの回転数および正転・逆転を制御して油圧機構の制御を行うことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の射出成形機の制御方法は、型締装置の作動を油圧機構により行う射出成形機の制御方法において、型開閉機構が油圧により作動され単一の型締シリンダのラムが可動盤の背面に固定された型締装置と、スクリュ回転機構の作動を専用に行うサーボモータと射出機構の作動を行う油圧機構とを備えた射出装置と、射出装置の射出機構の油圧機構と型締装置の油圧機構に作動油の供給を行うためのサーボモータにより回転数が制御される1個の双方向に作動油を吐出することが可能なポンプとが設けられ、前記ポンプに接続される一方の管路は射出機構の射出用シリンダのシリンダ側油室に少なくとも接続され、前記ポンプに接続される他方の管路は前記射出用シリンダのロッド側油室に少なくとも接続され、射出機構の油圧機構と型締装置の油圧機構には可変の流量制御弁が備えられておらず、前記ポンプにより作動油を型締機構の油圧機構に供給して型締を行った後、前記ポンプにより作動油を射出機構の射出用シリンダに供給して射出と保圧工程の制御を行うとともに、サーボモータによりスクリュを回転させて可塑化する際に、前記ポンプにより射出機構の射出用シリンダを制御して背圧制御を行うことを特徴とする。
本発明の射出成形機は、型締装置の作動を油圧機構により行う射出成形機において、型開閉機構が油圧により作動され単一の型締シリンダのラムが可動盤の背面に固定された型締装置と、スクリュ回転機構の作動を専用に行うサーボモータと射出機構の作動を行う油圧機構とを備えた射出装置と、射出装置の射出機構の油圧機構と型締装置の油圧機構へ作動油を供給するサーボモータにより回転数が制御される1個の双方向に作動油を吐出することが可能なポンプとが設けられ、前記ポンプに接続される一方の管路は射出機構の射出用シリンダのシリンダ側油室に少なくとも接続され、前記ポンプに接続される他方の管路は前記射出用シリンダのロッド側油室に少なくとも接続され、射出装置の射出機構と型締装置の油圧機構には可変の流量制御弁が備えられておらず、前記ポンプの回転数および正転・逆転を制御して油圧機構の制御を行うので、構造を簡単にしてコストを抑えるともに、全体に油圧機構を用いた現行の射出成形機と比較して省エネルギー化を達成することができる。
第一の実施形態の射出成形機を示す図である。 第二の実施形態の射出成形機を示す図である。 第三の実施形態の射出成形機を示す図である。 第四の実施形態の射出成形機を示す図である。
本発明の第一の実施形態の射出成形機について、図1を参照して説明する。射出成形機11は、一側に設けられた型締装置12とその他側に設けられた射出装置13から基本的な部分が構成される。型締装置12について説明すると、固定金型14が取り付けられる固定盤15と対向して型締機構16が固定される受圧盤17が設けられている。そして固定盤15と受圧盤17の間にはタイバ18が設けられ、タイバ18に沿って可動金型19が取付けられる可動盤20が型開閉方向に移動可能となっている。型締機構16は、高速で型開閉を行うブースタシリンダ21が内蔵されており、その周囲に型閉後に増圧を行う型締シリンダ22が設けられている。そして型締シリンダ22のラムが可動盤20の背面に固定されている。型締機構16は前記の構成により、可動金型19の背面側から力を加える直圧構造により型締を行うことができる。なお型締機構16の油圧機構31において型開閉を行うシリンダは、型締シリンダ22とは独立して、固定盤15と可動盤20の間などに設けられたものでもよい。また型締機構16は、型開閉シリンダにより型閉後にハーフナットにより可動盤20等をロックした後に型締シリンダにより型締するものでもよい。いずれにしても型開閉機構および型締機構の機能を両方ともを油圧によって作動させることによりコストが抑えられる。
射出装置13は、図示しないスクリュを内蔵した加熱筒23の先端にノズル24が固定されている。そして加熱筒23は材料供給口が設けられたハウジングプレート25に固定されている。ハウジングプレート25の両側には、射出機構26の射出用シリンダ27がそれぞれ設けられ、そのロッドにはバックプレート28に取付けられている。そしてバックプレート28の背面(ノズルと反対側)の中央には、スクリュ回転機構29のサーボモータ30が固定されている。サーボモータ30は、可塑化専用に用いられるので、必要とされる可塑化能力に最も適応するモータである。サーボモータ30の駆動軸とスクリュの軸は、スクリュスリーブ等により接続されている。なおサーボモータ30とスクリュに連結される軸の接続はベルトを介したものでもよい。本実施形態では、サーボモータ30は、スクリュ回転機構29の駆動のみを行うので、特許文献2のように複雑な構成や制御とならない。
次に射出成形機11の型締機構16の油圧機構31と射出機構26の油圧機構32に作動油を供給するため設けられた1個のポンプ33について説明する。作動油の供給源であるポンプ33は、サーボモータ34により回転数を制御可能、かつ斜板の傾転角を変更することにより吐出量を変更可能なアキシャルピストンポンプ(以下単にポンプと略す)であり、全体でポンプユニット35を構成している。ポンプ33は、図示しないサクションフィルタを介してタンク36に接続されている。ポンプ33の吐出量(ピストンストローク)を規定する斜板の角度は、傾転角制御用シリンダ37により変更され、傾転角制御用シリンダ37は、電磁切換バルブ38により前後進変更可能となっている。また斜板の角度は、パイロット圧による比例切換バルブ39により圧力に応じて自動的に調整可能となっている。そして前記電磁切換バルブ38は、ポンプユニット35の制御装置40から切換制御がなされる。またポンプユニット35には、圧力センサ41が設けられ、検出された作動油の圧力値は、圧力センサ41に接続された前記ポンプユニット35の制御装置40へ送られるようになっている。更にポンプユニット35の制御装置40は、サーボモータ34に接続され、制御装置40からサーボモータ34への駆動信号が送られる。またサーボモータ34の回転を検出するロータリエンコーダ42は前記制御装置40に接続され、サーボモータ34の回転数がフィードバックされる。そしてまたポンプユニット35の制御装置40は、射出成形機11全体を司る制御装置43に接続されている。なおポンプ33のモータについてはクローズドループ制御されるものであれば、インバータにより制御されるモータであってもよい。
そして前記ポンプ33には、型締機構16の油圧機構31の油圧回路44(詳細については省略する)が設けられ、ブースタシリンダ21および型締シリンダ22へ前記ポンプ33から作動油が切換えて送油可能となっている。また前記ポンプ33には、射出機構26の油圧回路45(詳細については省略する)が設けられている。なお、エジェクタ装置やノズルタッチ装置については、このポンプ33から送られる作動油により作動させてもよく、別の小型のポンプから作動油や圧空を送って作動させてもよい。
射出装置13においては、スクリュ回転のみがサーボモータ30により行われる。図示しないサーボアンプやロータリエンコーダを含むサーボモータ30は、射出成形機11全体を司る制御装置43に接続され、制御装置43からの信号によりクローズドループ制御がなされる。スクリュ回転用のモータのみをサーボモータ30とした理由は、射出成形機11の成形サイクル時間の中で可塑化時間は射出時間よりも長く、スクリュ回転用のモータをサーボモータ化することの方が省エネルギー効果が高いからである。また、射出機構26をサーボモータ化した場合、ボールネジやボールナットも必要となりコストアップするが、スクリュ回転用のモータをサーボモータ化した場合は、ボールネジ等は不要であり、その分についてはコストアップしない。
次に第一の実施形態の射出成形機11の制御方法について説明する。まず可動金型19および可動盤20が型開された状態で、ポンプ33から型締機構のブースタシリンダ21に作動油を供給して型閉を行う。次に図示しないバルブを切換えて型締シリンダ22に作動油を供給して増圧を行う。この際に、工程または圧力に応じて斜板の傾転角を変更することにより、ポンプ33のサーボモータ34の負荷が軽減される。また型締完了後は、射出圧縮成形等を実施しない限り、図示しないポンプ33と型締シリンダ22等の間に設けたバルブを閉鎖して、型締シリンダ22等に高圧の作動油を封じ込める。
次にポンプ33の作動油を射出機構26の射出用シリンダ27に送り射出工程を行う。この際に油圧回路45の可変の流量制御バルブ等によりスクリュの前進速度を制御する。ただしサーボモータ34を制御してポンプ33の回転数を制御し、作動油の供給量を制御して、射出速度および射出圧力の制御を行ってもよい。そしてスクリュが保圧切替位置に到達すると圧力制御に切換えられるが、保圧時の圧力設定値は高くないので充填時と比較してポンプ33の回転数を低下または停止させることができる。なおポンプ33が逆転可能な場合なポンプを使用した場合は、保圧工程の前後でポンプ33を逆転させて圧力を低下させてもよい。
そして保圧時間が終了すると冷却工程に移行し、射出装置13側では並行して可塑化工程を開始する。
可塑化工程では、サーボモータ30によりスクリュの回転を行うので、正確な計量が可能となる。そしてスクリュを設定した速度で減速して所定の角度で停止させたり、一定回転だけスクリュを逆回転させたりする場合も、サーボモータ30により正確に制御することができる。また可塑化工程のスクリュ回転をサーボモータ30を制御して行うことにより、油圧モータにより行った場合と比較して、省エネルギー化が達成される。
次に図2に示される第二の実施形態の射出成形機51について説明する。本発明では、射出機構およびスクリュ回転機構のいずれか一方の作動をサーボモータで行い、射出機構およびスクリュ回転機構のいずれか他方の作動を油圧機構で行うことを特徴としている。従って第二の実施形態の射出成形機51は、射出機構55にサーボモータ57を使用し、スクリュ回転機構56に油圧機構による油圧モータ60を使用している。
第二の実施の形態の射出成形機について、第一の実施形態との相違点を中心に更に具体的に説明すると、第二の実施形態の射出成形機51は、型締装置52とポンプ53については第一の実施形態と同じであるが、射出装置54については相違している。第二の実施形態では、射出装置54のうちの射出機構55およびスクリュ回転機構56のいずれか一方である射出機構55がサーボモータ57により駆動される。射出用のサーボモータ57の配置については、ハウジングプレート25の両側(第一の実施形態において射出用シリンダ27が設けられていた位置)に設けられている。そのことにより射出装置54の全長は短縮できるがサーボモータ57の個数が増加する。バックプレートの後方に射出用のサーボモータを取付けるとサーボモータが1個で済む場合が多いが、プレートが3枚となり射出装置の全長が長くなる。射出機構をサーボモータ化した場合、ボールネジ等も必要となるので、コストアップに繋がるが、高精度な成形品の成形が期待できる。
そしてバックプレート58の両側にはそれぞれボールネジナット59aが固定され、サーボモータ57によって回転駆動されるボールネジ59bがそれぞれ前記ボールネジナット59aに挿通されている。またバックプレート58の後方にはスクリュ回転用の油圧モータ60が固定されている。そして前記ポンプ53から作動油が前記油圧モータ60に送られるようになっている。このような射出成形機51についても型締装置52の側が全て油圧であるので、コストダウンすることができる。
次に図3に示される第三の実施形態の射出成形機について、第一の実施形態との相違点を中心に説明する。射出成形機61は、一側に設けられた型締装置62とその他側に設けられた射出装置63から基本的な部分が構成される。型締装置62について説明すると、固定金型64が取り付けられる固定盤65と対向して型締機構66が固定される受圧盤67が設けられている。そして固定盤65と受圧盤67の間にはタイバ68が設けられ、タイバ68に沿って可動金型69が取付けられる可動盤70が型開閉方向に移動可能となっている。型締機構66は、単一の型締シリンダ71からなり、型開閉と型締を1個のシリンダが兼ねている。そして型締シリンダ71のラム72が可動盤70の背面に固定されている。型締機構66はこの構成により、金型の背面側から力を加える直圧型締を行うことができる。
射出装置63は、図示しないスクリュを内蔵した加熱筒73の先端にノズル74が固定されている。そして加熱筒73は材料供給口が設けられたハウジングプレート75に固定されている。ハウジングプレート75の両側には、射出機構76の射出用シリンダ77がそれぞれ設けられ、そのロッドにはバックプレート78に取付けられている。そして射出用シリンダ77の前進側油室(ロッド側油室)に接続される管路と、後退側油室(シリンダ側油室)に接続される管路には、それぞれ圧力センサ79a,79bが取付けられている。そしてバックプレート78の背面(ノズルと反対側)の中央には、スクリュ回転機構80のスクリュ回転用のサーボモータ81が固定されている。サーボモータ84は、所望の可塑化能力に対応するモータであり、サーボモータ81の駆動軸とスクリュの軸は、スクリュスリーブ等により接続されている。
次に射出成形機61の油圧機構82のポンプ83について説明する。型締機構66と射出機構76の油圧機構82に作動油を供給するポンプ83は、サーボモータ84により回転数を制御可能、かつ斜板の傾転角を変更することにより吐出量を変更可能なアキシャルピストンポンプ83(以下単にポンプ83と略す)である。ポンプ83の吐出量(ピストンストローク)を規定する斜板の角度は、図示しない機構により変更可能となっている。そしてサーボモータ84の回転駆動方向を変更することによりポンプ83は、正転、逆転が自在であり、一方の管路86と他方の管路87の双方向に作動油を吐出することが可能である。またポンプ83の吐出口に接続される一方の管路86と他方の管路87には、リリーフバルブ88a,88bがそれぞれ接続されており、それぞれの管路86,87の最高圧を規定している。また一方の管路86と他方の管路87はパイロットチェックバルブ89a,89bを介してタンク90に接続されている。一方のパイロットチェックバルブ89aのパイロット管は、他方の管路87側に接続され、他方のパイロットチェックバルブ89bのパイロット管は、一方の管路86側に接続され、いずれかの管路86,87の圧が高くなると低圧のほうのパイロットチェックバルブ89aまたは89bが開放されるようになっている。またいずれかの管路86,87が負圧となるとタンク90側から作動油がパイロットチェックバルブ89a,89bを介してポンプ83や射出用シリンダ77等に供給されるようになっている。なおこれらのポンプ83、サーボモータ84、リリーフバルブ88a,88b、チェックバルブ89a,89b、およびタンク90等により、ポンプユニットが構成される。
ポンプ83の一方の管路86には、三方切換バルブ91(電磁バルブ)が配設され、その三方切換バルブ91の一方のポートは別の切換バルブ92(電磁バルブ)を介して型締シリンダ71のシリンダ側油室に接続されている。また三方切換バルブ91の他方のポートは、射出用シリンダ77の後退側側油室(シリンダ側油室)に接続されている。またポンプ83の他方の管路87にも、三方切換バルブ93(電磁バルブ)が配設され、その一方のポートは型締シリンダ71のロッド側油室に接続されている。また三方切換バルブ93の他方のポートは、射出用シリンダ77の前進側油室(ロッド側油室)に接続されている。また型締シリンダ71の型締側油室および型開側油室への管路にはそれぞれ油圧センサ94a,94bが取付けられている。
また射出成形機61は、制御装置85を有し、スクリュ回転機構80のサーボモータ81や前記ポンプ83のサーボモータ84(いずれも図示しないロータリエンコーダやサーボアンプを含む)と接続されている。また制御装置は、圧力センサ79a,79b,94a,94b等や他のセンサや設定画面等とも接続されている。そして型締シリンダ71の圧力や速度のコントロールや、射出工程や背圧工程における射出用シリンダ77の圧力や速度のコントロールは、制御装置85から、ポンプ83のサーボモータ84の回転数を制御して行う。そのため、射出機構76の油圧機構82のポンプ83から射出用シリンダ77の間の回路と、型締装置62の油圧機構66の型締シリンダ71とポンプ83の間の回路には、可変の流量制御弁が備えられておらず、バルブの数を削減することができ、コストダウンに繋げることができる。また前記のタンク90およびパイロットチェックバルブ89a,89bの配置を行うことにより、シリンダ室に負圧が発生する場合に、ポンプ83を介さずに作動油を供給することができる。
なおまた図示しないエジェクタ装置やノズルタッチ装置については、このポンプ83からの作動油を供給して制御を行ってもよく、別の油圧機構やエア機構等により行ってもよい。
次に第三の実施形態の射出成形機61の制御方法について説明する。まず可動金型69および可動盤70が型開された状態で、ポンプ83から型締機構66の型締シリンダ71に作動油を供給して型閉を行う。この際に三方切換バルブ91のソレノイドはOFF、切換バルブ92のソレノイドはON、三方切換バルブ93のソレノイドはOFFとなっている。そしてポンプ83からの作動油は、一方の管路86を介して型締シリンダ71の型締側油室に送られ、可動盤70が移動され型閉される。この際に型締シリンダ71の型開側油室の作動油は、流出されポンプ83を経て再び型締側に循環される。そして型閉低速時の制御もサーボモータ84によりポンプ83の回転数を低下させて流量をコントロールして行う。そして可動金型69が固定金型64に当接して型締へ移行すると同時か、或いは昇圧に伴って、ポンプ83の斜板の角度は大傾転角から小傾転角に変更され、1回転あたりにピストンポンプから供給される作動油は減少する。
型締シリンダ71の型締側油室の圧力センサ94aが所定の値になったことが確認されると、切換バルブ92を閉鎖し、前記型締側油室に作動油を封じ込める。そして2つの三方切換バルブ91,93のソレノイドをそれぞれONにする。そしてポンプ83の傾転角を小傾転角から大傾転角に変更し、サーボモータ84の回転を逆転駆動に変更する。そして射出開始とともに、他方の管路87から射出用シリンダ77の前進用油室に作動油を供給する。射出時(充填時)の速度はスクリュ位置を検出してサーボモータ84の回転数を制御して行う。また射出時(充填時)の圧力は圧力センサ79aの値を検出してサーボモータ84の回転数を制御して行う。射出(充填)の進行とともにポンプ83の傾転角は大傾転角から小傾転角に変更される。傾転角の変更については、スクリュ位置を検出して行ってもよく、圧力を検出して行ってもよい。そしてスクリュ位置を検出して、保圧工程へ移行するが、保圧工程に移行する際に傾転角を変更するようにしてもよい。また保圧切換に際してピーク圧が立つ場合は、保圧切換位置の前の位置にスクリュが到達したことを検出して、ポンプ83を一時的に逆転するようにしてもよい。
そしてポンプ83の傾転角は小傾転角となり保圧工程を行うが、所定圧に到達している場合は、サーボモータ84が回転を停止される場合もある。保圧工程が終了すると冷却工程に移行するが、同時に射出装置63の側では、ノズルタッチした状態を保ったまま可塑化工程を開始する。第三の実施形態では、可塑化工程のスクリュ回転はサーボモータ81により行うので、設定された回転数に応じて正確にスクリュ回転を行うことができ、計量終了直前からの減速制御も設定された制御パターンに沿って行うことができる。また計量終了時のスクリュの角度を設定通りにしたい場合や計量完了後にスクリュの逆転制御を行う場合についても高精度に実施することができる。また可塑化工程の時間は成形サイクルの中では比較的長時間を占めるので、サーボモータ81を使用することにより省エネルギー化を達成することができる。
可塑化工程においてはスクリュ回転により加熱筒73内のスクリュ前方に溶融樹脂が貯蔵されていくとともに、スクリュが後退する。その際、射出用シリンダ77の前進側油室の作動油の圧力が設定された背圧を保つように、三方切換バルブ91,93をONとして(ポンプ83と射出用シリンダ77の間の回路を連通させて)、ポンプ83を回転制御して作動油を循環させて後退側油室に供給するようにする。即ち他方の管路87から一方の管路86へ循環される作動油の供給量をポンプ83によりコントロールすることにより背圧コントロールを行う。または別の方法としては、他方の管路87のリリーフバルブ88bを可変制御可能とし、三方切換バルブ93をONとして、リリーフバルブ88bが設定圧以上となった際に作動油をアンロードするようにしてもよい。リリーフバルブ88bによる制御の際にはポンプ83の回転を停止させる。その際、射出用シリンダ77の後退側油室は負圧となるので、一方の管路86と他方の管路87の圧力差から一方のパイロットチェックバルブ89aが開き、後退側油室へはタンク90から作動油が供給される。この後退側油室へのタンク90からの作動油の供給は、ポンプ83を介して作動油を循環させる場合も行われることがあり得る。
次に図4に示される第四の実施形態の射出成形機101について、第三の実施形態の射出成形機61との相違点を中心に説明する。第四の実施形態の射出成形機101は、型締め装置102と射出装置103とポンプ104の構造については、第三の実施形態と同じである。そして射出機構105の油圧機構111と、型締装置102の油圧機構112には、可変の流量制御弁が備えられていない。第四の実施形態では、射出用シリンダ105の前進側油室(ロッド側油室)への管路106に、背圧制御用の可変圧力制御バルブ107が開閉バルブ108を介して接続されている。そのことにより、主に可塑化工程において背圧を制御する際に、ポンプ104やリリーフバルブを用いずに背圧を制御することができる。具体的には背圧の設定値が3MPaであるとすると、可塑化工程時に可変圧力制御バルブ107を3MPaに設定し、三方切換バルブ109をOFFにした状態(ポンプ104と射出用シリンダ105の間を遮断した状態)で、開閉バルブ108を開とすることにより、スクリュが後退して射出用シリンダ105の前進側油室の容積が減少しても、可変圧力制御バルブ107から作動油がアンロードされ、前記の設定圧を保つことができる。なお射出用シリンダ105の後退側油室(シリンダ室)については、負圧となるのでタンク110から作動油が供給される。第四の実施形態の射出成形機101のようにすることにより、バルブの数は増加するが、正確に背圧制御を行うことができる。なお射出工程においても前記可変圧力制御バルブ107を用いて射出(充填)工程の後半や保圧工程の圧力を制御するようにしてもよい。
本発明の射出成形機には、金属材料や無機材料の成形を行う成形機も含まれ、成形材料の種類は限定されない。また射出装置と型締装置は少なくとも一方が縦型に配置されたものでもよい。

11,51,61,101 射出成形機

12,52,62,102 型締装置

13,54,63,103 射出装置
16,66 型締機構
26,57,76 射出機構
29,56,80 スクリュ回転機構
33,53,83,104 ポンプ
30,34,57,81,84 サーボモータ

Claims (2)

  1. 型締装置の作動を油圧機構により行う射出成形機において、
    型開閉機構が油圧により作動され単一の型締シリンダのラムが可動盤の背面に固定された型締装置と、
    スクリュ回転機構の作動を専用に行うサーボモータと射出機構の作動を行う油圧機構とを備えた射出装置と、
    射出装置の射出機構の油圧機構と型締装置の油圧機構へ作動油を供給するサーボモータにより回転数が制御される1個の双方向に作動油を吐出することが可能なポンプとが設けられ、
    前記ポンプに接続される一方の管路は射出機構の射出用シリンダのシリンダ側油室に少なくとも接続され、前記ポンプに接続される他方の管路は前記射出用シリンダのロッド側油室に少なくとも接続され、
    射出装置の射出機構と型締装置の油圧機構には可変の流量制御弁が備えられておらず、前記ポンプの回転数および正転・逆転を制御して油圧機構の制御を行うことを特徴とする射出成形機。
  2. 型締装置の作動を油圧機構により行う射出成形機の制御方法において、
    型開閉機構が油圧により作動され単一の型締シリンダのラムが可動盤の背面に固定された型締装置と、
    スクリュ回転機構の作動を専用に行うサーボモータと射出機構の作動を行う油圧機構とを備えた射出装置と、
    射出装置の射出機構の油圧機構と型締装置の油圧機構に作動油の供給を行うためのサーボモータにより回転数が制御される1個の双方向に作動油を吐出することが可能なポンプとが設けられ、
    前記ポンプに接続される一方の管路は射出機構の射出用シリンダのシリンダ側油室に少なくとも接続され、前記ポンプに接続される他方の管路は前記射出用シリンダのロッド側油室に少なくとも接続され、
    射出機構の油圧機構と型締装置の油圧機構には可変の流量制御弁が備えられておらず、
    前記ポンプにより作動油を型締機構の油圧機構に供給して型締を行った後、
    前記ポンプにより作動油を射出機構の射出用シリンダに供給して射出と保圧工程の制御を行うとともに、サーボモータによりスクリュを回転させて可塑化する際に、前記ポンプにより射出機構の射出用シリンダを制御して背圧制御を行うことを特徴とする射出成形機の制御方法。
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