JPH10314348A - ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッド及びその製造方法Info
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- JPH10314348A JPH10314348A JP9145915A JP14591597A JPH10314348A JP H10314348 A JPH10314348 A JP H10314348A JP 9145915 A JP9145915 A JP 9145915A JP 14591597 A JP14591597 A JP 14591597A JP H10314348 A JPH10314348 A JP H10314348A
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- iron head
- head body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フェースプレート自体に熱を加えて溶接する
ことなく、どのような素材のフェースプレートであって
もアイアンヘッド本体に嵌合できるようにすると共に、
溶接範囲をできるだけ少なくして、溶接後の削り、研磨
加工等の後処理の手間を減らし、さらには、長期間の使
用によってもフェースプレートがヘッド本体から容易に
外れず、嵌め合わせが容易にできるようなゴルフクラブ
ヘッドを提供する。 【解決手段】 貫通タイプのアイアンヘッド本体１に別
体のフェースプレート２を装着する構造のアイアンゴル
フクラブヘッドにおいて、環状になったアイアンヘッド
本体１を２個以上の部品から構成し、別体のフェースプ
レート２を嵌め込んだ後、前記２個以上の部品を溶接に
よって接合することにより、アイアンヘッド本体１とフ
ェースプレート２とを嵌合させたゴルフクラブヘッドと
した。
ことなく、どのような素材のフェースプレートであって
もアイアンヘッド本体に嵌合できるようにすると共に、
溶接範囲をできるだけ少なくして、溶接後の削り、研磨
加工等の後処理の手間を減らし、さらには、長期間の使
用によってもフェースプレートがヘッド本体から容易に
外れず、嵌め合わせが容易にできるようなゴルフクラブ
ヘッドを提供する。 【解決手段】 貫通タイプのアイアンヘッド本体１に別
体のフェースプレート２を装着する構造のアイアンゴル
フクラブヘッドにおいて、環状になったアイアンヘッド
本体１を２個以上の部品から構成し、別体のフェースプ
レート２を嵌め込んだ後、前記２個以上の部品を溶接に
よって接合することにより、アイアンヘッド本体１とフ
ェースプレート２とを嵌合させたゴルフクラブヘッドと
した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、貫通タイプのアイアン
ヘッド本体に、別体のフェースプレートを嵌合する構造
のゴルフクラブヘッド及びその製造方法に関するもので
ある。
ヘッド本体に、別体のフェースプレートを嵌合する構造
のゴルフクラブヘッド及びその製造方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来、ゴルフクラブヘッドは、全体を
木、金属、合成樹脂等の単一の素材で造ることが一般的
であった。ところが、最近は、ヘッド本体の素材とフェ
ースプレートの素材とを別素材で造ったほうが、ヘッド
設計上の自由度が上がり、しかも使用して飛距離が出る
ということで人気がある。
木、金属、合成樹脂等の単一の素材で造ることが一般的
であった。ところが、最近は、ヘッド本体の素材とフェ
ースプレートの素材とを別素材で造ったほうが、ヘッド
設計上の自由度が上がり、しかも使用して飛距離が出る
ということで人気がある。
【０００３】ヘッド本体の素材とフェースプレートの素
材とを別素材で造る場合、長期間の使用によってもフェ
ースプレートがヘッド本体から容易に外れないことはも
ちろん、嵌め合わせが容易にできる方法が望まれてい
た。このような方法として、現在は、フェースプレート
をヘッド本体にビス止めする方法、接着する方法、特開
平５−２１２１３９号のような溶接による方法、特開平
６−１８２００６号のような塑性変形を利用した圧入に
よる方法や、特開平８−１８２７８１号のように、フェ
ースプレートを金型にセットした後、ヘッド本体を鋳込
むことにより製造する方法等が用いられている。
材とを別素材で造る場合、長期間の使用によってもフェ
ースプレートがヘッド本体から容易に外れないことはも
ちろん、嵌め合わせが容易にできる方法が望まれてい
た。このような方法として、現在は、フェースプレート
をヘッド本体にビス止めする方法、接着する方法、特開
平５−２１２１３９号のような溶接による方法、特開平
６−１８２００６号のような塑性変形を利用した圧入に
よる方法や、特開平８−１８２７８１号のように、フェ
ースプレートを金型にセットした後、ヘッド本体を鋳込
むことにより製造する方法等が用いられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記方法の
内、溶接による嵌合方法を用いるものであるが、従来の
溶接にみられた次のような欠点を改良しようとするもの
である。すなわち、溶接するということは、溶接する金
属に熱を加えることになるが、金属に熱を加えると金属
自体が持つ本来の性質が変わることがある。焼き入れ、
焼きなましというような加工法は、このような性質を利
用したものである。
内、溶接による嵌合方法を用いるものであるが、従来の
溶接にみられた次のような欠点を改良しようとするもの
である。すなわち、溶接するということは、溶接する金
属に熱を加えることになるが、金属に熱を加えると金属
自体が持つ本来の性質が変わることがある。焼き入れ、
焼きなましというような加工法は、このような性質を利
用したものである。
【０００５】従って、図４に示すような特開平５−２１
２１３９号の溶接方法では、アイアンヘッド本体１２に
別体のフェースプレート１１を溶接すると、溶接位置１
４近傍の金属の性質が変わることになる。フェースプレ
ート１１にアイアンヘッド本体１２とは別の金属を用い
るのは、同種の金属を用いる場合より性能が向上するこ
とを目指すものであるが、溶接によって金属の性質が変
化すると、異素材を用いることにより目指した本来の性
能が出ないことがしばしばあった。
２１３９号の溶接方法では、アイアンヘッド本体１２に
別体のフェースプレート１１を溶接すると、溶接位置１
４近傍の金属の性質が変わることになる。フェースプレ
ート１１にアイアンヘッド本体１２とは別の金属を用い
るのは、同種の金属を用いる場合より性能が向上するこ
とを目指すものであるが、溶接によって金属の性質が変
化すると、異素材を用いることにより目指した本来の性
能が出ないことがしばしばあった。
【０００６】また、溶接位置１４から遠いフェースプレ
ート１１の中央付近は、ほとんど熱が加わらない為、本
来の金属の性質を維持する。このような状況から、フェ
ースプレートの中央付近と、溶接による熱変化を受けた
フェースプレートの端部近傍とでは金属の性質が変わ
り、打球した際に打球位置によって打球フィーリングの
異なるゴルフクラブになるという欠点もあった。
ート１１の中央付近は、ほとんど熱が加わらない為、本
来の金属の性質を維持する。このような状況から、フェ
ースプレートの中央付近と、溶接による熱変化を受けた
フェースプレートの端部近傍とでは金属の性質が変わ
り、打球した際に打球位置によって打球フィーリングの
異なるゴルフクラブになるという欠点もあった。
【０００７】前記のような欠点を改良する為に、アイア
ンヘッド本体とフェースプレートとを溶接した後、ヘッ
ド全体に均等に熱を加える後処理をすることによって、
所望の均一な性能を持つヘッドにすることもできるが、
このような処理をすることは処理工程が増えて手間がか
かる上、製造上のコストもかさむことになるものであっ
た。
ンヘッド本体とフェースプレートとを溶接した後、ヘッ
ド全体に均等に熱を加える後処理をすることによって、
所望の均一な性能を持つヘッドにすることもできるが、
このような処理をすることは処理工程が増えて手間がか
かる上、製造上のコストもかさむことになるものであっ
た。
【０００８】また、溶接をする際、溶接をする物どうし
の隙間は、溶接工程上非常に微妙な調整がいる。具体的
に、図４で説明すると、アイアンヘッド本体１２と別体
のフェースプレート１１との溶接位置１４は、全く隙間
がないと溶接の際の熱伝導が悪くなり、両素材が充分に
溶けあわず、溶接が十分行われない。反面、アイアンヘ
ッド本体１２と別体のフェースプレート１１との溶接位
置１４の隙間が開き過ぎるても、やはり溶接の際の熱伝
導が悪くなり、両素材が充分に溶けあわず、溶接が十分
行われない。
の隙間は、溶接工程上非常に微妙な調整がいる。具体的
に、図４で説明すると、アイアンヘッド本体１２と別体
のフェースプレート１１との溶接位置１４は、全く隙間
がないと溶接の際の熱伝導が悪くなり、両素材が充分に
溶けあわず、溶接が十分行われない。反面、アイアンヘ
ッド本体１２と別体のフェースプレート１１との溶接位
置１４の隙間が開き過ぎるても、やはり溶接の際の熱伝
導が悪くなり、両素材が充分に溶けあわず、溶接が十分
行われない。
【０００９】従って、アイアンヘッド本体１２と別体の
フェースプレート１１との間の溶接位置１４の隙間調節
は、効率的な溶接をする為に最的な一定の隙間に保つ必
要があるが、従来のアイアンヘッド本体やフェースプレ
ートの製造法では、このように長い溶接位置１４の隙間
を一定に保つように個々の製品を正確に製造することは
非常に難しく、結局アイアンヘッド本体とフェースプレ
ートとの間の溶接隙間を一定に保つことはできなかっ
た。
フェースプレート１１との間の溶接位置１４の隙間調節
は、効率的な溶接をする為に最的な一定の隙間に保つ必
要があるが、従来のアイアンヘッド本体やフェースプレ
ートの製造法では、このように長い溶接位置１４の隙間
を一定に保つように個々の製品を正確に製造することは
非常に難しく、結局アイアンヘッド本体とフェースプレ
ートとの間の溶接隙間を一定に保つことはできなかっ
た。
【００１０】また、フェースプレート１１に、セラミッ
ク素材のような溶接が不可能であったり、溶接に不向き
な素材を使用することができず、フェースプレート１１
の素材がアイアンヘッド本体１２との溶接ができる素材
に限定されてしまうという欠点もあった。
ク素材のような溶接が不可能であったり、溶接に不向き
な素材を使用することができず、フェースプレート１１
の素材がアイアンヘッド本体１２との溶接ができる素材
に限定されてしまうという欠点もあった。
【００１１】さらに、溶接後の溶接面は凸凹になる為、
特に特開平５−２１２１３９号のようなフェース表面に
溶接面が出る場合、みばえの良いきれいな平滑面となる
ように削り、研磨加工等の後処理をする必要がある。従
って、削り、研磨加工等の後処理をする手間ができるだ
けかからないようにする為には、溶接する範囲はできる
だけ少ない方が好ましい。
特に特開平５−２１２１３９号のようなフェース表面に
溶接面が出る場合、みばえの良いきれいな平滑面となる
ように削り、研磨加工等の後処理をする必要がある。従
って、削り、研磨加工等の後処理をする手間ができるだ
けかからないようにする為には、溶接する範囲はできる
だけ少ない方が好ましい。
【００１２】以上のような従来の溶接による欠点に鑑
み、フェースプレート自体に熱を加えて溶接することな
く、かつ、どのような素材のフェースプレートであって
もアイアンヘッド本体に嵌合できるようにしようとする
ものである。また、溶接範囲をできるだけ少なくして、
溶接後の削り、研磨加工等の後処理の手間を減らそうと
するものである。さらには、長期間の使用によってもフ
ェースプレートがヘッド本体から容易に外れず、嵌め合
わせが容易にできるようなゴルフクラブヘッド及びその
製造方法を提供しようとするものである。
み、フェースプレート自体に熱を加えて溶接することな
く、かつ、どのような素材のフェースプレートであって
もアイアンヘッド本体に嵌合できるようにしようとする
ものである。また、溶接範囲をできるだけ少なくして、
溶接後の削り、研磨加工等の後処理の手間を減らそうと
するものである。さらには、長期間の使用によってもフ
ェースプレートがヘッド本体から容易に外れず、嵌め合
わせが容易にできるようなゴルフクラブヘッド及びその
製造方法を提供しようとするものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、貫通
タイプのアイアンヘッド本体に別体のフェースプレート
を装着する構造のアイアンゴルフクラブヘッドにおい
て、環状になった前記アイアンヘッド本体を２個以上の
部品から構成し、前記別体のフェースプレートを嵌め込
んだ後、前記２個以上の部品を溶接によって接合するこ
とにより、前記アイアンヘッド本体と前記フェースプレ
ートとを嵌合させたゴルフクラブヘッドである。
タイプのアイアンヘッド本体に別体のフェースプレート
を装着する構造のアイアンゴルフクラブヘッドにおい
て、環状になった前記アイアンヘッド本体を２個以上の
部品から構成し、前記別体のフェースプレートを嵌め込
んだ後、前記２個以上の部品を溶接によって接合するこ
とにより、前記アイアンヘッド本体と前記フェースプレ
ートとを嵌合させたゴルフクラブヘッドである。
【００１４】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、前記アイアンヘッド本体が、２個以上４個以内の部
品から構成されているゴルフクラブヘッドである。
て、前記アイアンヘッド本体が、２個以上４個以内の部
品から構成されているゴルフクラブヘッドである。
【００１５】請求項３の発明は、請求項２または請求項
３の発明において、前記フェースプレートの周縁が凹状
あるいは凸状となっており、前記フェースプレートを受
け入れるアイアンヘッド本体の凹部周縁が、前記フェー
スプレート周縁の凹状あるいは凸状に合致する凸状ある
いは凹状となっているゴルフクラブヘッドである。
３の発明において、前記フェースプレートの周縁が凹状
あるいは凸状となっており、前記フェースプレートを受
け入れるアイアンヘッド本体の凹部周縁が、前記フェー
スプレート周縁の凹状あるいは凸状に合致する凸状ある
いは凹状となっているゴルフクラブヘッドである。
【００１６】請求項４の発明は、貫通タイプのアイアン
ヘッド本体に別体のフェースプレートを装着する構造の
アイアンゴルフクラブヘッドにおいて、環状になった前
記アイアンヘッド本体を２個以上の部品から構成し、前
記別体のフェースプレートを嵌め込んだ後、前記２個以
上の部品を溶接によって接合することにより、前記アイ
アンヘッド本体と前記フェースプレートとを嵌合させる
ゴルフクラブヘッドの製造方法である。
ヘッド本体に別体のフェースプレートを装着する構造の
アイアンゴルフクラブヘッドにおいて、環状になった前
記アイアンヘッド本体を２個以上の部品から構成し、前
記別体のフェースプレートを嵌め込んだ後、前記２個以
上の部品を溶接によって接合することにより、前記アイ
アンヘッド本体と前記フェースプレートとを嵌合させる
ゴルフクラブヘッドの製造方法である。
【００１７】請求項５の発明は、請求項４の発明におい
て、前記アイアンヘッド本体が、２個以上４個以内の部
品から構成されているゴルフクラブヘッドの製造方法で
ある。
て、前記アイアンヘッド本体が、２個以上４個以内の部
品から構成されているゴルフクラブヘッドの製造方法で
ある。
【００１８】請求項６の発明は、請求項４または請求項
５の発明において、前記フェースプレートの周縁が凹状
あるいは凸状となっており、前記フェースプレートを受
け入れるアイアンヘッド本体の凹部周縁が、前記フェー
スプレート周縁の凹状あるいは凸状に合致する凸状ある
いは凹状となっているゴルフクラブヘッドの製造方法で
ある。
５の発明において、前記フェースプレートの周縁が凹状
あるいは凸状となっており、前記フェースプレートを受
け入れるアイアンヘッド本体の凹部周縁が、前記フェー
スプレート周縁の凹状あるいは凸状に合致する凸状ある
いは凹状となっているゴルフクラブヘッドの製造方法で
ある。
【００１９】
【発明の実施の形態】図１は、本発明を実施したアイア
ンゴルフクラブヘッドの一例で、フェースプレート２を
アイアンヘッド本体１に嵌合する前の状態を示してい
る。アイアンヘッド本体１は、フェース５からバック側
にかけて貫通部７を有する貫通タイプのアイアンヘッド
となっている。言い換えると、トウ部１ａからトップ部
１ｂ、ヒール部１ｃ、ソール部１ｄを通りトウ部１ａに
戻る環状となっている。
ンゴルフクラブヘッドの一例で、フェースプレート２を
アイアンヘッド本体１に嵌合する前の状態を示してい
る。アイアンヘッド本体１は、フェース５からバック側
にかけて貫通部７を有する貫通タイプのアイアンヘッド
となっている。言い換えると、トウ部１ａからトップ部
１ｂ、ヒール部１ｃ、ソール部１ｄを通りトウ部１ａに
戻る環状となっている。
【００２０】図１では、環状に製造したアイアンヘッド
本体１を、本体側部品９と上部部品８との２個から構成
している。具体的には、トウ部１ａの略中央と、トップ
部１ｂとヒール部１ｃの境界を溶接接合部６としてい
る。どの位置を溶接接合部６と設計するかは、例えば、
別体のフェースプレート２のヘッド本体１の凹部３への
嵌め易さを考慮して決められる。
本体１を、本体側部品９と上部部品８との２個から構成
している。具体的には、トウ部１ａの略中央と、トップ
部１ｂとヒール部１ｃの境界を溶接接合部６としてい
る。どの位置を溶接接合部６と設計するかは、例えば、
別体のフェースプレート２のヘッド本体１の凹部３への
嵌め易さを考慮して決められる。
【００２１】アイアンヘッド本体１には、別体のフェー
スプレート２を受け入れる為の凹部３が設けられてい
る。フェースプレート２をアイアンヘッド本体１の本体
側部品９に嵌め込んだ後、上部部品８を溶接接合部６で
溶接することにより、アイアンヘッド本体１とフェース
プレート２とを嵌合させれば、アイアンゴルフクラブヘ
ッドができ上がる。
スプレート２を受け入れる為の凹部３が設けられてい
る。フェースプレート２をアイアンヘッド本体１の本体
側部品９に嵌め込んだ後、上部部品８を溶接接合部６で
溶接することにより、アイアンヘッド本体１とフェース
プレート２とを嵌合させれば、アイアンゴルフクラブヘ
ッドができ上がる。
【００２２】図２の断面図に示すように、フェースプレ
ート２の周縁部４は、フェース表面５よりもアイアンヘ
ッド本体１の中心に向かって奥が広くなった蟻桟状とし
て、嵌め合わせたフェースプレート２が、長期間の使用
によっても容易にアイアンヘッド本体１から外れない形
状としている。
ート２の周縁部４は、フェース表面５よりもアイアンヘ
ッド本体１の中心に向かって奥が広くなった蟻桟状とし
て、嵌め合わせたフェースプレート２が、長期間の使用
によっても容易にアイアンヘッド本体１から外れない形
状としている。
【００２３】図２に示す外、フェースプレート２の周縁
部４と、アイアンヘッド本体１の凹部３の周縁との嵌め
合わせは、図３のＡからＥに示すような嵌め合わせが考
えられる。図３のＡからＥに示す外、フェースプレート
２が長期間の使用によっても容易にアイアンヘッド本体
１から外れない形状であれば、前記嵌め合わせに限定さ
れるものではない。
部４と、アイアンヘッド本体１の凹部３の周縁との嵌め
合わせは、図３のＡからＥに示すような嵌め合わせが考
えられる。図３のＡからＥに示す外、フェースプレート
２が長期間の使用によっても容易にアイアンヘッド本体
１から外れない形状であれば、前記嵌め合わせに限定さ
れるものではない。
【００２４】図２や図３Ａ〜Ｅに示すような凹凸は、通
常連続状に設けるものであるが、図３Ｆに示すように、
アイアンヘッド本体１とフェースプレート２に交互に設
けることもできる。さらに、図示はしないが、図２や図
３Ａ〜Ｅに示すような凹凸は、フェースプレート２をヘ
ッド本体１から抜けなくする為であるので、ヘッドの上
下あるいは左右の２方向のみや、３方向にのみ設けて、
他の部分はフェース表面５と略垂直に形成しておくこと
もできる。
常連続状に設けるものであるが、図３Ｆに示すように、
アイアンヘッド本体１とフェースプレート２に交互に設
けることもできる。さらに、図示はしないが、図２や図
３Ａ〜Ｅに示すような凹凸は、フェースプレート２をヘ
ッド本体１から抜けなくする為であるので、ヘッドの上
下あるいは左右の２方向のみや、３方向にのみ設けて、
他の部分はフェース表面５と略垂直に形成しておくこと
もできる。
【００２５】前記、いずれの嵌め合わせにしても、本発
明では特開平６−１８２００６号のような単純な蟻桟構
造による塑性変形ではなく、複雑な凹凸構造による抜け
止めが可能であるので、その嵌め合わせは一段と強固と
なる。従って、塑性変形した部分が長時間の使用によっ
て緩んできて、フェースプレート２がアイアンヘッド本
体１から外れるというようなことがなくなる。
明では特開平６−１８２００６号のような単純な蟻桟構
造による塑性変形ではなく、複雑な凹凸構造による抜け
止めが可能であるので、その嵌め合わせは一段と強固と
なる。従って、塑性変形した部分が長時間の使用によっ
て緩んできて、フェースプレート２がアイアンヘッド本
体１から外れるというようなことがなくなる。
【００２６】さらに、図示はしないが、アイアンヘッド
本体１が３個以上の部品から構成されるようにしてもよ
い。アイアンヘッドは略台形状をしているので、溶接接
合部６はその角部に当たる４箇所までが適当である。従
って、部品は４個までに分割するのが適当で、５個以上
に分割すると、溶接の手間が増えるだけで分割するメリ
ットはない。
本体１が３個以上の部品から構成されるようにしてもよ
い。アイアンヘッドは略台形状をしているので、溶接接
合部６はその角部に当たる４箇所までが適当である。従
って、部品は４個までに分割するのが適当で、５個以上
に分割すると、溶接の手間が増えるだけで分割するメリ
ットはない。
【００２７】また、分割した部品の素材として、同一素
材ではなく異素材を用いることもできる。このようにす
れば、分割した部品の素材を変えることで、微妙にスイ
ートスポットや重心位置を調整することが可能となる。
例えば、ソール部１ｄを分割して、その部品として他の
部品よりも比重の重い金属を使用すれば、低重心にする
ことができる。また、トウ部１ａを分割して、その部品
として他の部品よりも比重の重い金属を使用すれば、ト
ウ部寄りのスイートスポットにすることができる。もち
ろん、アイアンヘッド本体１を３個以上に分割すれば、
それぞれを別の素材とすることも可能である。
材ではなく異素材を用いることもできる。このようにす
れば、分割した部品の素材を変えることで、微妙にスイ
ートスポットや重心位置を調整することが可能となる。
例えば、ソール部１ｄを分割して、その部品として他の
部品よりも比重の重い金属を使用すれば、低重心にする
ことができる。また、トウ部１ａを分割して、その部品
として他の部品よりも比重の重い金属を使用すれば、ト
ウ部寄りのスイートスポットにすることができる。もち
ろん、アイアンヘッド本体１を３個以上に分割すれば、
それぞれを別の素材とすることも可能である。
【００２８】なお、アイアンヘッド本体１を構成する部
品は、それぞれ別個に鍛造・鋳造等の方法で造る外、環
状に製造したアイアンヘッド本体１の適当な箇所を切断
して分割し、フェースプレート２を嵌め込んだ後、前記
分割した部品を溶接接合することによって、アイアンヘ
ッド本体１とフェースプレート２とを嵌合させることも
できる。
品は、それぞれ別個に鍛造・鋳造等の方法で造る外、環
状に製造したアイアンヘッド本体１の適当な箇所を切断
して分割し、フェースプレート２を嵌め込んだ後、前記
分割した部品を溶接接合することによって、アイアンヘ
ッド本体１とフェースプレート２とを嵌合させることも
できる。
【００２９】本発明では、フェースプレート２をアイア
ンヘッド本体１に嵌め込むことは容易である。また、フ
ェースプレート２を嵌め込んだ後、分割したアイアンヘ
ッド本体１の溶接隙間を調整しながら溶接接合部６を溶
接すればよい。さらに、溶接接合部６は２箇所から４箇
所であるので、この程度の範囲であれば未だ溶接する距
離は短く、しかも溶接面が特開平５−２１２１３９号の
ようにフェース表面に出ないので、溶接後の削り、研磨
加工等の後処理の手間も少なくて済む。
ンヘッド本体１に嵌め込むことは容易である。また、フ
ェースプレート２を嵌め込んだ後、分割したアイアンヘ
ッド本体１の溶接隙間を調整しながら溶接接合部６を溶
接すればよい。さらに、溶接接合部６は２箇所から４箇
所であるので、この程度の範囲であれば未だ溶接する距
離は短く、しかも溶接面が特開平５−２１２１３９号の
ようにフェース表面に出ないので、溶接後の削り、研磨
加工等の後処理の手間も少なくて済む。
【００３０】溶接の熱が加わるのは、アイアンヘッド本
体１のみであり、フェースプレート２にはフェースプレ
ート２の金属特性が変化する程の熱が加わらないので、
フェースプレート２の金属の性質が変化せず、打球感が
変わるというようなこともない。また、溶接した箇所が
溶接後冷却することによって、アイアンヘッド本体１は
収縮するから、フェースプレート２はアイアンヘッド本
体１に強固に嵌合されることになる。
体１のみであり、フェースプレート２にはフェースプレ
ート２の金属特性が変化する程の熱が加わらないので、
フェースプレート２の金属の性質が変化せず、打球感が
変わるというようなこともない。また、溶接した箇所が
溶接後冷却することによって、アイアンヘッド本体１は
収縮するから、フェースプレート２はアイアンヘッド本
体１に強固に嵌合されることになる。
【００３１】本発明では、溶接するのはアイアンヘッド
本体１であり、特開平５−２１２１３９号のように、ア
イアンヘッド本体１２とフェースプレート１１とを溶接
するものではないから、アイアンヘッド本体とフェース
プレートとの溶接性を考慮する必要がない。従って、フ
ェースプレート２の素材としてセラミックやアモルファ
ス合金のような溶接ができないような素材を用いること
も可能となるので、フェースプレートに使用できる素材
の範囲が広がるものである。
本体１であり、特開平５−２１２１３９号のように、ア
イアンヘッド本体１２とフェースプレート１１とを溶接
するものではないから、アイアンヘッド本体とフェース
プレートとの溶接性を考慮する必要がない。従って、フ
ェースプレート２の素材としてセラミックやアモルファ
ス合金のような溶接ができないような素材を用いること
も可能となるので、フェースプレートに使用できる素材
の範囲が広がるものである。
【００３２】アイアンヘッド本体１の素材としては、溶
接が容易な鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン、
銅、マグネシウムあるいはこれらの合金等が適してお
り、フェースプレート２の素材としては、アルミニウ
ム、チタン、アモルファス合金、セラミック、アルミ合
金、チタン合金、ＦＲＭアルミ合金等が適している。
接が容易な鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン、
銅、マグネシウムあるいはこれらの合金等が適してお
り、フェースプレート２の素材としては、アルミニウ
ム、チタン、アモルファス合金、セラミック、アルミ合
金、チタン合金、ＦＲＭアルミ合金等が適している。
【００３３】
【発明の効果】本発明では、アイアンヘッド本体１を溶
接するので、フェースプレート２には溶接による熱がほ
とんど加えられず、フェースプレート２の金属の性質が
変化しないので、打球感が変わるというようなことがな
くなる。また、溶接に際し溶接隙間の調整もでき、溶接
の範囲は少なくてフェース表面でもないので、溶接後の
削り、研磨加工等の後処理の手間は少なくて済む。さら
に、加熱された溶接部分が冷却収縮することにより、ア
イアンヘッド本体１も収縮して、凹部３に嵌め込まれた
フェースプレート２は強固に嵌合するという特徴も有す
る。
接するので、フェースプレート２には溶接による熱がほ
とんど加えられず、フェースプレート２の金属の性質が
変化しないので、打球感が変わるというようなことがな
くなる。また、溶接に際し溶接隙間の調整もでき、溶接
の範囲は少なくてフェース表面でもないので、溶接後の
削り、研磨加工等の後処理の手間は少なくて済む。さら
に、加熱された溶接部分が冷却収縮することにより、ア
イアンヘッド本体１も収縮して、凹部３に嵌め込まれた
フェースプレート２は強固に嵌合するという特徴も有す
る。
【００３４】フェースプレート２のアイアンヘッド本体
１への嵌め込みは極めて容易であるばかりでなく、フェ
ースプレート２の周縁部４を、図３に示すような種々の
形状の凹凸にできるので、長期間の使用によっても容易
にアイアンヘッド本体１から外れない構造とすることが
できる。２個以上に分割するアイアンヘッド本体１を異
なる素材で作れば、重心位置やスイートスポットの位置
を調節することができる。さらに、アイアンヘッド本体
１のみを溶接するので、フェースプレート２との溶接の
相性を考える必要がなく、フェースプレート２として用
いることのできる素材の範囲が広がり、設計の自由度が
上がるものである。
１への嵌め込みは極めて容易であるばかりでなく、フェ
ースプレート２の周縁部４を、図３に示すような種々の
形状の凹凸にできるので、長期間の使用によっても容易
にアイアンヘッド本体１から外れない構造とすることが
できる。２個以上に分割するアイアンヘッド本体１を異
なる素材で作れば、重心位置やスイートスポットの位置
を調節することができる。さらに、アイアンヘッド本体
１のみを溶接するので、フェースプレート２との溶接の
相性を考える必要がなく、フェースプレート２として用
いることのできる素材の範囲が広がり、設計の自由度が
上がるものである。
【図１】本発明を実施したアイアンゴルフクラブヘッド
の一例で、フェースプレート２をアイアンヘッド本体１
に嵌合する前の斜視図である。
の一例で、フェースプレート２をアイアンヘッド本体１
に嵌合する前の斜視図である。
【図２】嵌合した状態の図１のアイアンゴルフクラブヘ
ッドの断面図である。
ッドの断面図である。
【図３】フェースプレートとヘッド本体との嵌合方法を
示す要部拡大説明図である。
示す要部拡大説明図である。
【図４】従来の溶接方法により製造したアイアンゴルフ
クラブヘッドの一例である。
クラブヘッドの一例である。
１ アイアンヘッド本体 １ａ トウ部 １ｂ トップ部 １ｃ ヒール部 １ｄ ソール部 ２ フェースプレート ３ 凹部 ４ 周縁部 ５ フェース表面 ６ 溶接接合部 ７ 貫通部 ８ 上部部品 ９ 本体側部品 １１ フェースプレート １２ アイアンヘッド本体 １４ 溶接位置
Claims (6)
- 【請求項１】 貫通タイプのアイアンヘッド本体に別体
のフェースプレートを装着する構造のアイアンゴルフク
ラブヘッドにおいて、環状になった前記アイアンヘッド
本体を２個以上の部品から構成し、前記別体のフェース
プレートを嵌め込んだ後、前記２個以上の部品を溶接に
よって接合することにより、前記アイアンヘッド本体と
前記フェースプレートとを嵌合させたゴルフクラブヘッ
ド。 - 【請求項２】 前記アイアンヘッド本体は、２個以上４
個以内の部品から構成されている請求項１記載のゴルフ
クラブヘッド。 - 【請求項３】 前記フェースプレートの周縁が凹状ある
いは凸状となっており、前記フェースプレートを受け入
れるアイアンヘッド本体の凹部周縁が、前記フェースプ
レート周縁の凹状あるいは凸状に合致する凸状あるいは
凹状となっている請求項１乃至２のいずれか１項に記載
のゴルフクラブヘッド。 - 【請求項４】 貫通タイプのアイアンヘッド本体に別体
のフェースプレートを装着する構造のアイアンゴルフク
ラブヘッドにおいて、環状になった前記アイアンヘッド
本体を２個以上の部品から構成し、前記別体のフェース
プレートを嵌め込んだ後、前記２個以上の部品を溶接に
よって接合することにより、前記アイアンヘッド本体と
前記フェースプレートとを嵌合させるゴルフクラブヘッ
ドの製造方法。 - 【請求項５】 前記アイアンヘッド本体は、２個以上４
個以内の部品から構成されている請求項４記載のゴルフ
クラブヘッドの製造方法。 - 【請求項６】 前記フェースプレートの周縁が凹状ある
いは凸状となっており、前記フェースプレートを受け入
れるアイアンヘッド本体の凹部周縁が、前記フェースプ
レート周縁の凹状あるいは凸状に合致する凸状あるいは
凹状となっている請求項４乃至５のいずれか１項に記載
のゴルフクラブヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09145915A JP3107767B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09145915A JP3107767B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10314348A true JPH10314348A (ja) | 1998-12-02 |
| JP3107767B2 JP3107767B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=15396024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09145915A Expired - Fee Related JP3107767B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3107767B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006263440A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-10-05 | Sri Sports Ltd | ゴルフクラブヘッド |
| US8192304B2 (en) * | 2006-12-22 | 2012-06-05 | Sri Sports Limited | Golf club head |
| US8523706B2 (en) * | 2009-06-10 | 2013-09-03 | Karsten Manufacturing Corporation | Golf club head having a hollow rail member |
| US20190247725A1 (en) * | 2017-05-18 | 2019-08-15 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| US20200121998A1 (en) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
-
1997
- 1997-05-19 JP JP09145915A patent/JP3107767B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006263440A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-10-05 | Sri Sports Ltd | ゴルフクラブヘッド |
| JP4728738B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2011-07-20 | Ｓｒｉスポーツ株式会社 | ゴルフクラブヘッド |
| US8192304B2 (en) * | 2006-12-22 | 2012-06-05 | Sri Sports Limited | Golf club head |
| US10010769B2 (en) | 2006-12-22 | 2018-07-03 | Sri Sports Limited | Golf club head |
| US10721339B2 (en) | 2006-12-22 | 2020-07-21 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| US11063996B2 (en) | 2006-12-22 | 2021-07-13 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| US8523706B2 (en) * | 2009-06-10 | 2013-09-03 | Karsten Manufacturing Corporation | Golf club head having a hollow rail member |
| US20190247725A1 (en) * | 2017-05-18 | 2019-08-15 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| US10653929B2 (en) * | 2017-05-18 | 2020-05-19 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| US20200121998A1 (en) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
| US10912969B2 (en) * | 2018-10-17 | 2021-02-09 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf club head |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3107767B2 (ja) | 2000-11-13 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |