JPH1031382A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1031382A
JPH1031382A JP18757296A JP18757296A JPH1031382A JP H1031382 A JPH1031382 A JP H1031382A JP 18757296 A JP18757296 A JP 18757296A JP 18757296 A JP18757296 A JP 18757296A JP H1031382 A JPH1031382 A JP H1031382A
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JP
Japan
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oil
roller
antioxidant
image
fixing
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JP18757296A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Ota
光弘 太田
Makoto Kanbayashi
誠 神林
Kazuo Kishino
一夫 岸野
Hiroaki Kumagai
裕昭 熊谷
Hideo Kawamoto
英雄 川元
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着部材と加圧部材の酸化劣化を防ぎ、耐久
性を向上させた画像形成装置を提供する。再転写時の高
温オフセット及び低温オフセットを防ぎ、十分に良好な
カラー画像を転写媒体に形成するカラー画像形成方法を
提供する。 【解決手段】 記録材を定着部材と加圧部材間に挟持搬
送して、該記録材上に形成された画像を定着する定着装
置と、第一面に対する画像形成・定着済みの該記録材を
再び画像形成部及び該定着装置へ搬送して、第二面に対
する画像形成・定着を行うことによって該記録材の両面
に画像を形成する両面画像形成機能を有する画像形成装
置において、該定着装置に供給するオイルが、酸化防止
剤混入オイルである画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体上に画像形
成装置に使用するオイル及び定着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機及びレーザービームプリンター等
の電子写真方式の画像形成装置の定着装置は、トナー像
を転写した記録材を定着装置の一対のローラで挟持し
て、トナーを加熱・加圧することで、トナー像を記録材
上に定着して永久像としている。
【0003】このような定着装置に使用されるローラ
は、フッ素樹脂、あるいはシリコンゴム等の離型性が良
く、耐熱性、耐摩耗性に富んだ材料を被覆して、その外
層を形成している。
【0004】特に、電子写真方式の画像形成装置が画質
を重視するフルカラー複写機の場合、シリコンゴムをロ
ーラの表面に被覆した定着ローラが使用される傾向にあ
る。
【0005】このシリコンゴムだけでは強度が低く、ロ
ーラとしての使用上問題があるため、例えば補強性シリ
カ、酸化チタン、アルミナ粉体を混合して補強し、物理
強度の向上が図られてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、カラー
複写機の普及と共に、複写機は高速化してきており、定
着設定温度も高くなってきている。更にランニングコス
トの低下の要求に伴ない、定着ローラーの長寿命化が望
まれてきている。このように定着設定温度が比較的高
温、特に170℃以上の設定で長時間耐久した際、前述
したシリコンゴムを表層に用いた定着・加圧ローラー
は、酸化によるシリコンゴム劣化によりその強度が低下
し、ローラーの寿命を更に伸すことは難しくなってい
る。
【0007】この酸化反応は、イオン性を持つトナーに
よって引き起こされるもので、ゴム中のシロキサン結合
が切断されるものである。これを解決すれば、更にロー
ラの寿命を伸せる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る第一の発明は、酸化防止剤を混入した
オイルを定着装置に供給し、定着部材と加圧部材の酸化
劣化を防ぎ、耐久性を向上させている。
【0009】本出願に係る第二の発明は、酸化防止剤を
混入したオイルを定着部材と加圧部材に含浸させ、部材
にオイルと共に酸化防止剤を滲み込ませている。
【0010】本出願に係る第三の発明は、オイルパン中
で、オイルと酸化防止剤を混合させている。
【0011】本出願に係る第四の発明は、酸化防止剤を
混入したオイルをクリーニング装置の不織布ウェブに含
浸させて定着装置に供給している。
【0012】本出願に係る第五の発明は、酸化防止剤を
混入したオイルをクリーニング装置の押圧ローラに含浸
させて定着装置に供給している。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施例1] (1)画像形成装置例(図1) 図1は実施例としての画像形成装置の概略構成図であ
る。本例装置は電子写真方式のカラー画像形成装置であ
る。
【0014】1は装置本体外装筺、Aは該装置本体外装
筺の上部に配設した原稿走査読取り部である。原稿台ガ
ラス2上に原稿Oをその画像面を下向きにして所定の装
置基準でセットし、その上から原稿押え板3をかぶせて
読取りをスタートさせることにより、原稿台ガラス下側
の移動光学系4が原稿台ガラスの下面に沿って一辺側か
ら他辺側に移動して原稿台ガラス3上のセット原稿の下
向き画像面が照明走査され、その照明走査光の原稿面反
射光が光電読取りユニット5に結像され、色分解フィル
タによって色分解されると共に、原稿画像の各色分解成
分画像がカラー画像信号(時系列電気デジタル画素信
号)としてそれぞれ光電読取りされ、メモリー回路に記
憶貯蔵される。
【0015】6は画像形成部の像担持体としての電子写
真感光体ドラムである。この感光体ドラム6は例えば直
径180mmであり、矢示の時計方向に所定のプロセス
スピード(周速度)をもって回転駆動される。
【0016】7は感光体ドラム6を所定の極性・電位に
一様に帯電処理する帯電器、8はレーザ出力部・ポリゴ
ンミラー・レンズ系・ミラー等よりなる像露光手段であ
る。帯電器7による感光体ドラム帯電処理面が前記メモ
リー回路からの時系列電気デジタル画素信号に対応して
像露光手段8から変調出力されるレーザビームEにより
走査露光されることにより、回転感光体ドラム6面に走
査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。
【0017】9は複合現像装置であり、シアントナーを
収容したシアン現像器9C、マゼンタトナーを収容した
マゼンタトナー現像器9M、イエロートナーを収容した
イエロートナー現像器9Y、黒トナーを収容したブラッ
ク現像器9Kの4つの現像器を有しており、この4つの
現像器9C・9M・9Y・9Kが選択的に回転感光体ド
ラム6に作用して該回転感光体ドラム6面の静電潜像が
トナー現像される。
【0018】11は転写ドラムであり、複合現像装置9
の次位において感光体ドラム6に接して感光体ドラム6
と略同一の周速度をもって感光体ドラム6の回転に順方
向に回転駆動される。
【0019】この転写ドラム11は、例えば直径180
mmであり、その周面開口域には記録材担持手段である
フィルム状の誘電体からなる記録材担持シート11aが
円筒状に一体的に張設されている。また記録材を転写ド
ラム11の外周面に吸着させるための吸着帯電手段であ
る吸着用コロナ帯電器11bとその対向電極としての吸
着用(当接用)ローラ11c、転写ドラム11に吸着さ
れた記録材へ感光体ドラム6側のトナー画像を転写させ
るための転写用コロナ帯電器11d、内側コロナ帯電器
11e、外側コロナ帯電器11f、記録材分離帯電器1
1g、記録材分離爪11h等を配設してある。
【0020】12・13・14は第1〜第3の記録材自
動給紙機構、15は記録材手差し給紙部である。記録材
(転写材)Pは選択された第1〜第3の記録材自動給紙
機構12・13・14の何れかから1枚宛給紙され、ガ
イド板・搬送ローラ対等からなる所定のシートパスを通
ってレジストローラ対16へ搬送される。あるいは記録
材手差し給紙部15からレジストローラ対16へ搬送さ
れる。
【0021】そして、記録材はレジストローラ対16に
より所定のタイミングにて転写ドラム11へ給送されて
該転写ドラム11の外周面に対して巻き付けられて静電
的に保持され転写ドラム11と一体に回転搬送され、そ
の記録材の外面に対して感光体ドラム6側のトナー画像
が転写用コロナ帯電器11dにより転写される。記録材
Pに対するトナー画像転写後の回転感光体ドラム6面は
クリーナ(クリーニング装置)10により転写残りトナ
ー等の残留付着物の除去を受けて清掃される。
【0022】フルカラー画像形成モードの場合は、 .回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー
画像の前述色分解画像信号のうちのシアン画像信号によ
り変調されたレーザ光による画像露光E→シアン現像器
9Cによる現像→そのシアントナー画像の記録材Pに対
する転写→回転感光体ドラム6のクリーニングの工程 .回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー
画像の前述色分解画像信号のうちのマゼンタ画像信号に
より変調されたレーザ光による画像露光E→マゼンタ現
像器9Mによる現像→そのマゼンタトナー画像の記録材
Pに対する転写→回転感光体ドラム6のクリーニングの
工程 .回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー
画像の前述色分解画像信号のうちのイエロー画像信号に
より変調されたレーザ光による画像露光E→イエロー現
像器9Yによる現像→そのイエロートナー画像の記録材
Pに対する転写→回転感光体ドラム6のクリーニングの
工程 .回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカラー
画像の前述色分解画像信号のうちのブラック画像信号に
より変調されたレーザ光による画像露光E→ブラック現
像器9Kによる現像→そのブラックトナー画像の記録材
Pに対する転写→回転感光体ドラム6のクリーニングの
工程 の以上4つの作像・転写サイクル〜が感光体ドラム
6及び転写ドラム11の回転が続行して順次に実行され
ることで、回転転写ドラム11に巻き付き保持された同
一の記録材Pの外面(第一面)に対して上記のシアント
ナー画像・マゼンタトナー画像・イエロートナー画像・
ブラックトナー画像の都合4つのトナー画像が相互に所
定に位置合わせ(レジストレーション)されて重畳転写
されることにより、記録材Pに目的のカラー画像に対応
したカラートナー画像が合成形成される。
【0023】回転転写ドラム11に保持された同一の記
録材Pに対する上記4色分のトナー画像の重ね転写が終
了すると、記録材は分離帯電器11gにより除電され、
分離手段としての分離爪11hによって転写ドラム11
から分離され、搬送手段17により定着装置(本例では
熱ローラ定着装置)18に送られて、4色分のトナー画
像が一括して記録材面に定着処理される。
【0024】片面画像形成モードのときは、定着装置1
8を出た片面(第一面)画像形成・定着済みの記録材は
排紙口19から機外の排紙トレイ20へ排出される。
【0025】両面画像形成モードのときは、定着装置1
8を出た片面画像形成・定着済みの記録材は再搬送シー
トパスaへ導入され、スイッチバックシートパスb→シ
ートパスcの経路を通って表裏反転されて中間トレイ2
1へ送られる。そしてこの中間トレイ21からレジスト
ローラ対16へ搬送されて再び転写ドラム11に対して
給送されて、画像形成済みの第1面側内向き、第2面側
外向きで転写ドラム11に巻き付け保持される。
【0026】この記録材の第2面に対して、前記第1面
に対する画像形成と同様に、感光体ドラム6に順次に形
成される第2面用のカラー画像の4色の色分解トナー画
像の転写が順次に行なわれてカラートナー画像が合成形
成される。
【0027】そして記録材は転写ドラム11から分離さ
れて再び定着装置18に送られて第2面に形成された4
色分のトナー画像が一括して定着処理され、フルカラー
両面画像形成済みの記録材が排紙口19から排紙トレイ
20へ排出される。
【0028】片面(第1面)画像形成・定着済みの記録
材を一旦排紙トレイ20へ排出させ、その記録材を第2
面上向きにして手差し給紙部15から装置へ再導入して
第2面に対する画像形成を実行させることもできる。
【0029】なお、上記4色の色分解トナー画像の形成
順序は本例の順序に限られない。白黒画像コピーの場合
はブラック現像器9Kのみが作動する。白黒画像の両面
コピーモードや、記録材の一方の面はカラー画像とし、
他方の面は白黒画像とする画像形成モードも選択実行で
きる。
【0030】(2)定着装置18 図2は定着装置18の要部の拡大略図である。定着部材
としての定着ローラ29はアルミニウム製の芯金31上
にHTV(高温加硫型)シリコーンゴム層32、この外
側にRTV(室温加硫型)シリコーンゴム層33を有
し、厚さ3mm、直径40mmに形成されている。
【0031】一方、加圧部材としての加圧ローラ30は
アルミニウムの芯金34の上に1mm厚のHTVと、更
にその表面にフッ素樹脂層35を設け、直径が40mm
となっている。
【0032】上記定着ローラ29には発熱手段であるハ
ロゲンヒータ36が配設され、加圧ローラ30には同じ
くヒータ37が芯金内に配設されて記録材の両面から加
熱を行なっている。加圧ローラ30に当接されたサーミ
スタ38により加圧ローラの温度が検知され、この検知
温度に基づき制御装置39によりハロゲンヒータ36・
37が制御され、定着ローラ29の温度及び加圧ローラ
30の温度が共に約170℃の一定に保つように制御さ
れる。
【0033】なお、上記定着ローラ29と加圧ローラ3
0は加圧機構(図示せず)によって総圧約40kgで加
圧されている。
【0034】tは記録材P上の未定着トナー画像であ
る。50・60は定着ローラ29に対する離型性(オイ
ル)塗布装置とクリーニング装置、70は加圧ローラ6
0に対するクリーニング装置である。
【0035】定着ローラ29に対するクリーニング装置
60は、不織布ウェブ46(商品名、ノーメックス)を
押圧ローラ45にて定着ローラ29に押し当ててクリー
ニングしている。また、該ウェブ46は巻き取り装置に
より適宜巻き取られ、当接部にトナー等が堆積しないよ
うにされている。
【0036】加圧ローラ30に対するクリーニング装置
70は本例のものはクリーニングブレードを用いたもの
であり、加圧ローラ30の余剰オイル、トナーや紙粉に
よる汚れを除去する。
【0037】定着ローラ29に対するオイル塗布装置5
0は、オイルパン40内の離型剤としての酸化防止剤を
混入したジメチルシリコーンオイル41をオイル汲み上
げローラ42及びオイル塗布ローラ43を経由させオイ
ル塗布量調整ブレード44でオイル塗布量を規制して定
着ローラ29上に塗布させる。
【0038】本例の定着装置18ではオイル塗布量とし
て後述する測定方法により0.02g/A4の量を塗布
している。なお、オイル塗布ローラ43は定着ローラ2
9に対して接離可能であり、記録材Pの先端より5mm
から後端5mmまでオイルを塗布している。
【0039】前記の酸化防止剤としては、アミン系、ジ
フェニルアミン系、キノリン系、ヒドロキノン系、フェ
ノール系、トリアゾール系、亜りん酸エステル系等のゴ
ム用酸化防止剤から選ばれたものを単体で、あるいは二
つ以上を混合して用いることができる。
【0040】オイルに対して不溶解性の酸化防止剤に関
しては、オイル中に防止剤が分散するように、オイルパ
ン中にオイル攪拌装置が備わっている(図示せず)。
【0041】[実験]ゴムのシロキサン結合は強いイオ
ン性を持つ物質に弱く、電子をはぎ取られることによっ
て結合が切断される。その結果、ゴム強度が下がり、傷
つき易くなってしまう。この反応を防ぐには酸化防止剤
(還元剤)が必要となってくる。この酸化防止剤は、シ
ロキサン結合(ゴム)の代りにイオン性物質と電子の供
受を行うため、ゴム劣化を防ぐ効果を持つ。
【0042】酸化防止剤としては、一例としてベンゾグ
ナアミンを用いた。図3にローラ表面粗さの耐久枚数依
存性データを示す。オイルに酸化防止剤を1重量%混入
させることによって、1万枚耐久後の定着ローラ29の
酸化劣化が小さくなり、傷(Rz)が軽減されているの
が解る。
【0043】上記実験は酸化防止剤の混合比を1重量%
にした。酸化防止剤の溶解度、分散性にもよるが、オイ
ルに0.1〜5重量%程度の酸化防止剤を混合すること
によって、ローラの傷軽減を図ることができた。
【0044】[実施例2]実施例1は、画像形成時に酸
化防止剤混入オイルを定着ローラ29、加圧ローラ30
に塗布するものであるが、本実施例は定着ローラ29、
加圧ローラ30に初期から酸化防止剤混入オイルを含浸
させるものである。
【0045】従来、ジメチルシリコーンオイル41を定
着ローラ29、加圧ローラ30に初期に含浸させ、初期
のトナー離型性を得る手法が図られてきた。この含浸は
約100℃で数時間で行われるもので、ゴムにオイルが
侵入していく。オイルに酸化防止剤を溶し(あるいは分
散させて)、飽和状態にさせると、ゴムにオイルと一緒
に酸化防止剤も滲み込んで行く。初期からゴム中に酸化
防止剤をゴム中に保持させておくと、ゴムの酸化劣化を
少なくすることができるので、更にローラの寿命を長く
することができる。
【0046】この初期酸化防止剤混入を防止剤入りオイ
ル塗布を組合わせることによって、更にローラ寿命を長
くすることが可能となった。
【0047】[実施例3]実施例1は酸化防止剤のオイ
ル溶液をオイル塗布装置50に供給するものである。本
実施例は、オイルパン40中に酸化防止剤粉末あるいは
錠剤の様なものを初期に置いておくものである。供給す
るオイルは不純物なしのジメチルシリコーンオイル41
であるが、オイルパン40中で酸化防止剤はオイル中に
溶込んでいき、オイル塗布装置50により、定着・加圧
ローラに塗布される。オイルは定着装置からの熱によっ
て高温になるため、オイルに対して低溶解度のもので
も、オイルに良く溶けて、定着ローラ29、加圧ローラ
30のゴム劣化を少なくすることができる。
【0048】また、オイルに対して不溶性の酸化防止剤
でも、オイルパン40に初期から入れて置き、攪拌装置
(図示せず)でオイルを常に攪拌しておけば、酸化防止
剤はオイルパン40の底に沈殿することなく十分に分散
され、定着ローラ29、加圧ローラ30に移動してい
く。
【0049】この様に、オイルパン中に酸化防止剤を置
いておくことによって、供給するオイルを従来のものか
ら変更する必要がなくなる。
【0050】[実施例4]定着ローラ29に対するオイ
ル塗布装置50はオイルパン40内の離型剤としてのジ
メチルシリコーンオイル41(信越化学製 KF96
300CS)をオイル汲み上げローラ42及びオイル塗
布ローラ43上に塗布される。
【0051】本例の定着装置18ではオイル塗布量0.
02g/A4を塗布している。なお、オイル塗布ローラ
43は定着ローラ29に対して接離可能である。
【0052】定着ローラに対するクリーニング装置60
は、不織布ウェブ46を押圧ローラ45にて定着ローラ
に押し当ててクリーニングしている。
【0053】本実施例のクリーニングウェブには、酸化
防止剤混入のオイルが十分に含浸されているものを使用
する。
【0054】ウェブ中に酸化防止剤を保持させておく
と、ローラ上のオイル中に分散していくため、ローラ上
は常に酸化防止剤リッチの状態ができる。また、ウェブ
には送り機構が備っているため、常に新しい面が定着ロ
ーラと接することとなり、新しい酸化防止剤が定着・加
圧ローラ表面に供給される。
【0055】前記の酸化防止剤としては、アミン系、ジ
フェニルアミン系、キノリン系、ヒドロキノン系、フェ
ノール系、トリアゾール系、亜りん酸エステル系等のゴ
ム用酸化防止剤から選ばれたものを単体で、あるいは二
つ以上を混合して用いることができる。
【0056】[実験]ゴムのシロキサン結合は強いイオ
ン性を持つ物質に弱く、電子をはぎ取られることによっ
て結合が切断される。その結果、ゴム強度が下がり、傷
つき易くなってしまう。この反応を防ぐには酸化防止剤
(還元剤)が必要となってくる。この酸化防止剤は、シ
ロキサン結合(ゴム)の代りにイオン性物質と電子の供
受を行うため、ゴム劣化を防ぐ効果を持つ。
【0057】酸化防止剤としては、一例としてベンゾグ
ナアミンを用いた。図4にローラ表面粗さの耐久枚数依
存性データを示す。
【0058】オイルに酸化防止剤を1重量%混入させ、
それに、ウェブを含浸させた。そのウェブを使って2万
枚耐久を行い、定着ローラ表面粗さを測定した(図
4)。
【0059】2万枚耐久後の定着ローラ29の酸化劣化
が小さくなり、傷(Rz)が軽減されているのが解る。
【0060】上記実験は酸化防止剤の混合比を1重量%
にした。酸化防止剤の溶解度、分散性にもよるが、オイ
ルに0.1〜5%程度の酸化防止剤を混合することによ
って、ローラの傷軽減を図ることができた。
【0061】[実施例5]実施例4は酸化防止剤混入オ
イル中にウェブを含浸させるものであるが、本実施例
は、酸化防止剤混入溶剤中にウェブを含浸させるもので
ある。含浸後、空気中に放置すると溶剤は揮発し、酸化
防止剤がウェブ上に付着するようになる。これは手で振
りかけるより、ウェブ上に均一に酸化防止剤を散布する
のを可能にする。ウェブ上への酸化防止剤の付着力は非
常に弱く、定着ローラ29に押圧ローラ45によって押
し当てられると、酸化防止剤がウェブから離れる。その
結果、定着ローラ29上は常に酸化防止剤リッチな状態
になる。
【0062】上記の有機溶媒としては、ヘキサン、ヘプ
タン等の飽和炭化水素、トルエン、エチルベンゼン等の
芳香族系炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル、エタノ
ール、メタノール等のアルコール等の室温で液体の有機
化合物から選ばれた一種類又は、二種類以上の混合溶媒
が用いられる。
【0063】そして酸化防止剤の濃度が0.1〜5%程
度になるようにする。ウェブから離れた酸化防止剤によ
ってトナーによるゴム劣化が軽減されるためローラ寿命
が伸びた。
【0064】[実施例6]実施例4,5は、酸化防止剤
をウェブ上及び中に入れるものである。本実施例は、ウ
ェブの押圧ローラ上及び中に酸化防止剤を含ませるもの
である。
【0065】従来、押圧ローラに用いられた材質は、発
泡シリコーンゴム等の耐熱性を持った軟かいものであ
る。これらの材料は、分子鎖と分子鎖の間に大きな隙間
を持ち、オイル等が侵入し易い構造を持っている。それ
故、酸化防止剤混入オイルあるいは溶剤中に、押圧ロー
ラを含浸させると多量の酸化防止剤が押圧ローラ内に保
持される。この押圧ローラでウェブを定着ローラに押し
当てると、定着ローラ上のオイルと熱によって押圧ロー
ラ中の酸化防止剤がオイル中に混入し始め、定着、加圧
ローラ表面上に酸化防止剤がリッチになる。これを、酸
化防止剤入りウェブと組合わせることによって、トナー
によるゴム劣化が更に軽減され、ローラの耐久性が向上
した。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定着部材の耐久後のゴム酸化劣化を軽減することができ
るので、定着部材の耐久性が得られ、画像安定性向上が
図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置を説明する
図である。
【図2】本発明の実施例に係る定着装置を説明する図で
ある。
【図3】本発明の実施例1の定着ローラ表面粗さと耐久
枚数の関係を説明するグラフである。
【図4】本発明の実施例4の定着ローラ表面粗さと耐久
枚数の関係を説明するグラフである。
【符号の説明】
P 記録材 t 未定着トナー画像 6 画像形成部の像担持体(回転ドラム型の電子写真
感光体) 11 転写ドラム 18 定着装置 29 定着部材(定着ローラ) 30 加圧部材(加圧ローラ) 50・50A オイル(離型剤)塗布装置 60 定着ローラクリーニング装置 70 加圧ローラクリーニング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 裕昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川元 英雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を定着部材と加圧部材間に挟持搬
    送して、該記録材上に形成された画像を定着する定着装
    置と、第一面に対する画像形成・定着済みの該記録材を
    再び画像形成部及び該定着装置へ搬送して、第二面に対
    する画像形成・定着を行うことによって該記録材の両面
    に画像を形成する両面画像形成機能を有する画像形成装
    置において、 該定着装置に供給するオイルが、酸化防止剤混入オイル
    であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 該定着部材及び該加圧部材が、酸化防止
    剤混入オイルによって膨潤している請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 該酸化防止剤混入オイルが、オイルパン
    中で酸化防止剤をオイル中に混入したものである請求項
    1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 該酸化防止剤混入オイルが、該定着装置
    に設けられたクリーニング部材から供給され、該クリー
    ニング装置の不織布ウェブが酸化防止剤混入オイルを含
    浸させたものである請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 該酸化防止剤混入オイルが、該定着装置
    に設けられたクリーニング部材から供給され、該クリー
    ニング装置の押圧ローラが酸化防止剤混入溶剤を含浸さ
    せたものである請求項1記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008089769A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成システム
JP2011514621A (ja) * 2008-02-20 2011-05-06 セデイベ・ソシエテ・ユロペエヌ・デイゾラトウール・アン・ベール・エ・コンポジツト オゾン劣化防止剤を含有するポリマーコーティングを用いた電気絶縁体の製造方法

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JP2008089769A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成システム
JP2011514621A (ja) * 2008-02-20 2011-05-06 セデイベ・ソシエテ・ユロペエヌ・デイゾラトウール・アン・ベール・エ・コンポジツト オゾン劣化防止剤を含有するポリマーコーティングを用いた電気絶縁体の製造方法

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