JP2000081809A - 定着装置、画像形成装置、及びそれを用いた定着方法及び画像形成方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置、及びそれを用いた定着方法及び画像形成方法

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JP2000081809A
JP2000081809A JP10251376A JP25137698A JP2000081809A JP 2000081809 A JP2000081809 A JP 2000081809A JP 10251376 A JP10251376 A JP 10251376A JP 25137698 A JP25137698 A JP 25137698A JP 2000081809 A JP2000081809 A JP 2000081809A
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Mitsuhiro Ota
光弘 太田
Jiro Ishizuka
二郎 石塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型剤塗布量が少なくなったときにも、記録
紙搬送を安定化し、しわの発生を防ぐことのできる定着
装置及び定着方法の提供。 【解決手段】 定着ローラと加圧ローラにより未定着画
像を担持した記録材を挟持搬送して未定着画像を定着す
る両面定着可能な定着方法において、一方の定着ローラ
の表層材がシリコーンゴム、加圧ローラの表層材がフッ
素ゴム、各々の表面に直接塗布される離型剤が、定着ロ
ーラにはリコーンゴムと親和性の高い離型剤、加圧ロー
ラにはフッ素ゴムと親和性の高い離型剤であり、かつ該
離型剤の合計の塗布量が0.1〜20mg/A4版紙で
あることを特徴とする定着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は定着装置、及び、複
写機、レーザービームプリンター等の定着装置画像形成
装置に適用される定着用ローラ及び定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】また、シリコーンゴムはトナー離型性に
対して優れた力を発揮し、様々なマテリアルに対応でき
る材料である。シリコーンゴムは複写機、レーザービー
ムプリンター等の画像形成装置に適用される定着用ロー
ラ等に使用されている。
【0003】近年、カラープリンターの普及とともに、
低ランニングコスト化の要求が強くなってきており、そ
のために離型剤として用いられるオイルの塗布量を少量
にすることが行われている。定着ローラーのゴム上のオ
イルが少なくなってくると、ゴム自身の表面特性が直接
様々なことに影響を与えるようになり、記録紙を対のロ
ーラで挟持搬送するとき、ゴムと紙の摩擦力が大きく影
響し、画像によっては紙しわが発生することがある。
【0004】特に、離型剤塗布装置が接しているローラ
と対になっている反対側のローラには、離型剤量は一般
的に少なくなるので、そのローラに接する紙面の画像情
報によって、紙にストレスが与えられ、紙しわとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本出願に係る発明の目
的は、離型剤塗布量が少なくなったときにも、記録紙搬
送を安定化し、しわの発生を防ぐたことが望まれてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するために鋭意検討を行い本発明に到達した。即ち、
本発明は、離型剤塗布装置を持ち定着ローラと加圧ロー
ラにより未定着画像を担持した記録材を挟持搬送して未
定着画像を定着する両面定着可能な定着装置において、
一方の定着ローラの表層材がシリコーンゴム、加圧ロー
ラの表層材がフッ素ゴム、定着ローラにはシリコーンゴ
ムと親和性の高い離型剤を供給する手段を、加圧ローラ
にはフッ素ゴムと親和性の高い離型剤を供給する手段を
有することを特徴とする定着装置および該定着装置を備
えた画像形成装置を提供することである。
【0007】また本発明は、離型剤塗布装置を持ち定着
ローラと加圧ローラにより未定着画像を担持した記録材
を挟持搬送して未定着画像を定着する両面定着可能な定
着方法において、一方の定着ローラの表層材がシリコー
ンゴム、加圧ローラの表層材がフッ素ゴム、各々の表面
に直接塗布される離型剤が、定着ローラにはリコーンゴ
ムと親和性の高い離型剤、加圧ローラにはフッ素ゴムと
親和性の高い離型剤であり、かつ該離型剤の合計の塗布
量が0.1〜20mg/A4版紙であることを特徴とす
る定着方法を提供することである。
【0008】また、本発明は、シリコーンゴムと親和性
の高い離型剤がシリコーンオイルである上記の定着方法
および/またはフッ素ゴムと親和性の高い離型剤がアミ
ノ変性シリコーンオイルである定着方法を提供すること
である。
【0009】及び上記何れかの定着方法を用いることを
特徴とする画像形成方法を提供することである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、離型剤塗布装置を持ち
定着ローラと加圧ローラにより未定着画像を担持した記
録材を挟持搬送して未定着画像を定着する両面定着可能
な定着装置において、一方の定着ローラの表層材がシリ
コーンゴム、加圧ローラの表層材がフッ素ゴム、定着ロ
ーラにはシリコーンゴムと親和性の高い離型剤を供給す
る手段を、加圧ローラにはフッ素ゴムと親和性の高い離
型剤を供給する手段を有することを特徴とする定着装置
である。
【0011】上ローラ側(定着ローラ)には十分なトナ
ー離型性を持たせながら、加圧ローラへの摩擦係数が下
り、両面通紙時に裏面から紙へ与えられるストレスが小
さくなり、紙しわが防止できる。
【0012】本発明で使用されるシリコーンゴムと親和
性の高い離型剤としては、シリコーンオイルが好ましく
使用できる。シリコーンオイルは鎖状または環状のシロ
キサンの重合体であり、ジメチルシリコーンオイル、メ
チルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェン
シリコーンオイルなどが用いられる。
【0013】また、フッ素ゴムと親和性の高い離型剤と
しては、好ましくはアミノ変性シリコーンオイルが用い
られる。アミノ変性シリコーンオイルとしては、例えば
伊藤邦雄編、日刊工業新聞社発行「シリコーンハンドブ
ック」165〜166頁に記載されているものが例示さ
れる。
【0014】本発明の方法では離型剤の塗布量を少なく
してもしわができない定着できることを特徴とするもの
であり、離型剤の塗布量が0.1〜20mg/A4版紙
であることを特徴とするものである。本発明では両離型
剤の塗布量の合計量が20mg/A4版紙以下でも良好
に定着することができ、その下限は離型性を付与するた
めには0.1mg/A4版紙以上の塗布量が必要であ
る。両離型剤の比率は適宜選択して決めることができ
る。
【0015】
【実施例】定着・加圧ローラは、トナーに対する離型性
を持つことが大前提である。特に離型剤のオイルが少な
いと厳しくなる。搬送性に関して、画像部と非画像部
(白紙部)のローラゴムに対する摩擦力が重要となる。
【0016】一般に、定着した画像面の表面にはオイル
があるので、ゴムに対する摩擦力が小さく、すべり易
い。一方、紙に対するゴムの摩擦力は大きく、ゴムと紙
が強く密着し、きっちりと搬送される。
【0017】加圧ローラの表面特性によっては、トナー
と紙に対する表面の摩擦力が異なるため、例えば、紙の
中央と端部の搬送速度に差が生じ、紙にひずみができ
る。その結果、紙しわが発生する。図4にしわの一例を
示す。これは、両面コピー時に、オイルが少ない加圧ロ
ーラにトナー面、白紙面を持つ紙が接したときに顕著で
ある。トナー面及び紙面のゴムに対する摩擦力はゴムの
材質によって大きく変化する。
【0018】表層ゴムの材料を変えて、諸特性がどのよ
うに変化するかを調べた。一例として、加圧ローラの表
面材料として、フッ素ゴム(商品名バイトン、メーカ
ー:デュポン)を使用し、フッ素ゴムに親和性の高いオ
イルとして極性を持つアミノ変成シリコーンオイルを用
いる。
【0019】フッ素ゴムはシリコーンゴム系に比べ離型
性がやや落ちるが、加圧ローラとして使う場合には、す
でに定着したトナー画像のみがフッ素ゴムに接するの
で、定着ローラ程のトナー離型性を持たなくても良い。
【0020】フッ素ゴムはシリコーンゴムに比べゴムの
摩擦係数が低く、白紙部及びトナー部に対しても、それ
ぞれすべり易い状態になっているので、両面通紙時に裏
面から紙へ与えられるストレスは小さくなる。
【0021】加圧ローラにシリコーンゴムを使用した場
合と、フッ素ゴムを使用した場合での、しわのでき方を
調べた。
【0022】図2は実施例としての画像形成装置の概略
構成図である。本例装置は電子写真方式のカラー画像形
成装置である。1は装置本体外装筐、Aは該装置本体外
装筐の上部に配設した原稿走査読取り部である。原稿台
ガラス2上に原稿0をその画像面を下向きにして所定の
装置基準でセットし、その上から原稿押え板3をかぶせ
て読取りをスタートさせることにより、原稿台ガラス下
側の移動光学系4が原稿台ガラスの下面に沿って一辺側
から他辺側に移動して原稿台ガラス3上のセット原稿の
下向き画像面が照明走査され、その照明走査光の原稿面
反射光が光電読取りユニット5に結像され、色分解フィ
ルタによって色分解されると共に、原稿画像の各色分解
成分画像がカラー画像信号(時系列電気デジタル画素信
号)としてそれぞれ光電読取りされ、メモリー回路に記
憶貯蔵される。
【0023】6は画像形成部の像担持体としての電子写
真感光体ドラムである。この感光体ドラム6は例えば直
径180mmであり、矢示の時計方向に所定のプロセス
スピード(周速度)をもって回転駆動される。
【0024】7は感光体ドラム6を所定の極性・電位に
一様に帯電処理する帯電器、8はレーザ出力部・ポリゴ
ンミラー・レンズ系・ミラー等よりなる像露光手段であ
る。帯電器7による感光体ドラム帯電処理面が前記メモ
リー回路からの時系列電気デジタル画素信号に対応して
像露光手段8から変調出力されるレーザビームEにより
走査露光されることにより、回転感光体ドラム6面に走
査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。
【0025】9は複合現像装置であり、シアントナーを
収容したシアン現像器9C、マゼンタトナーを収容した
マゼンタトナー現像器9M、イエロートナーを収容した
イエロートナー現像器9Y、黒トナーを収容したブラッ
ク現像器9Kの4つの現像器を有しており、この4つの
現像器9C・9M・9Y・9Kが選択的に回転感光体ド
ラム6に作用して該回転感光体ドラム6面の静電潜像が
トナー現像される。
【0026】11は転写ドラムであり、複合現像装置9
の次位において感光体ドラム6に接して感光体ドラム6
と略同一の周速度をもって感光体ドラム6の回転に順方
向に回転駆動される。
【0027】この転写ドラム11は、例えば直径180
mmであり、その周面開口域には記録材担持手段である
フィルム状の誘電体からなる記録材担持シート11aが
円筒状に一体的に張設されている。また記録材を転写ド
ラム11の外周面に吸着させるための吸着帯電手段であ
る吸着用コロナ帯電器11bとその対向電極としての吸
着用(当接用)ローラ11c、転写ドラム11に吸着さ
れた記録材へ感光体ドラム6側のトナー画像を転写させ
るための転写用コロナ帯電器11d、内側コロナ帯電器
11e、外側コロナ帯電器11f、記録材分離帯電器1
1g、記録材分離爪11h等を配設してある。
【0028】12・13・14は第1〜第3の記録材自
動給紙機構、15は記録材手差し給紙部である。記録材
(転写材)Pは選択された第1〜第3の記録材自動給紙
機構12・13・14の何れかから1枚宛給紙され、ガ
イド板・搬送ローラ対等からなる所定のシートパスを通
ってレジストローラ対16へ搬送される。或いは記録材
手差し給紙部15からレジストローラ対16へ搬送され
る。
【0029】そして記録材はレジストローラ対16によ
り所定のタイミングにて転写ドラム11へ給送されて該
転写ドラム11の外周面に対して巻き付けられて静電的
に保持され転写ドラム11と一体に回転搬送され、その
記録材の外面に対して感光ドラム6側のトナー画像が転
写用コロナ帯電器11dにより転写される。記録材Pに
対するトナー画像転写後の回転感光体ドラム6面はクリ
ーナ(クリーニング装置)10により転写残りトナー等
の残留付着物の除去を受けて清掃される。
【0030】フルカラー画像形成モードの場合は、 (1).回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカ
ラー画像の前述色分解画像信号のうちのシアン画像信号
により変調されたレーザ光による画像露光E→シアン現
像器9Cによる現像→そのシアントナー画像の記録材P
に対する転写→回転感光ドラム6のクリーニングの工程 (2).回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカ
ラー画像の前述色分解画像信号のうちのマゼンタ画像信
号により変調されたレーザ光による画像露光E→マゼン
タ現像器9Mによる現像→そのマゼンタトナー画像の記
録材Pに対する転写→回転感光ドラム6のクリーニング
の工程 (3).回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカ
ラー画像の前述色分解画像信号のうちのイエロー画像信
号により変調されたレーザ光による画像露光E→イエロ
ー現像器9Yによる現像→そのイエロートナー画像の記
録材Pに対する転写→回転感光ドラム6のクリーニング
の工程 (4).回転感光体ドラム6に対する、帯電→目的のカ
ラー画像の前述色分解画像信号のうちのブラック画像信
号により変調されたレーザ光による画像露光E→ブラッ
ク現像器9Kによる現像→そのブラックトナー画像の記
録材Pに対する転写→回転感光ドラム6のクリーニング
の工程の以上4つの作像・転写サイクル(1)〜(4)
が感光体ドラム6及び転写ドラム11の回転が続行して
順次に実行されることで、回転転写ドラム11に巻き付
き保持された同一の記録材Pの外面(第1面)に対して
上記のシアントナー画像・マゼンタトナー画像・イエロ
ートナー画像・ブラックトナー画像の都合4つのトナー
画像が相互に所定に位置合わせ(レジストレーション)
されて重畳転写されることにより、記録材Pに目的のカ
ラー画像に対応したカラートナー画像が合成形成され
る。
【0031】回転転写ドラム11に保持された同一の記
録材Pに対する上記4色分のトナー画像の重ね転写が終
了すると、記録材は分離帯電器11gにより除電され、
分離手段としての分離爪11hによって転写ドラム11
から分離され、搬送手段17により定着装置(本例では
熱ローラ定着装置)18に送られて、4色分のトナー画
像が一括して記録材面に定着処理される。
【0032】片面画像形成モードのときは、定着装置1
8を出た片面(第1面)画像形成・定着済みの記録材は
排紙口19から機外の排紙トレイ20へ排出される。
【0033】両面画像形成モードのときは、定着装置1
8を出た片面画像形成・定着済みの記録材は再搬送シー
トパスaへ導入され、スイッチバックシートパスb→シ
ートパスcの経路を通って表裏反転されて中間トレイ2
1へ送られる。そしてこの中間トレイ21からレジスト
ローラ対16へ搬送されて再び転写ドラム11に対して
給送されて、画像形成済みの第1面側内向き、第2面側
外向きで転写ドラム11に巻き付き保持される。
【0034】この記録材の第2面に対して、前記第1面
に対する画像形成と同様に、感光体ドラム6に順次に形
成される第2面用のカラー画像の4色の色分解トナー画
像の転写が順次に行われてカラートナー画像が合成形成
される。
【0035】そして記録材は転写ドラム11から分離さ
れて再び定着装置18に送られて第2面に形成された4
色分のトナー画像が一括して定着処理され、フルカラー
両面画像形成済みの記録材が排出口19から排紙トレイ
20へ排出される。
【0036】片面(第1面)画像形成・定着済みの記録
材を一旦排紙トレイ20へ排出させ、その記録材を第2
面上向きにして手差し給紙部15から装置へ再導入して
第2面に対する画像形成を実行させることもできる。
【0037】なお、上記4色の色分解トナー画像の形成
順序は本例の順序に限られない。白黒画像コピーの場合
はブラック現像器9Kのみが作動する。白黒画像の両面
コピーモードや、記録材の一方の面はカラー画像とし、
他方の面は白黒画像とする画像形成モードも選択実行で
きる。
【0038】図3にフルカラー画像形成装置の定着装置
の一例の概略図を示す。定着装置18は図3に示すよう
に、内部に加熱源であるハロゲンヒ―タ56を有する定
着回転体である定着ローラ51と、内部に加熱源である
ハロゲンヒータ57を有し、定着ローラに回転可能に圧
接されている加圧回転体である加圧ローラ52と(内部
にハロゲンヒータ57を有さない場合もある)、定着ロ
ーラ51表面に離型剤であるシリコーンオイルを塗布す
るオイル塗布装置53と、定着ローラ51及び加圧ロー
ラ52表面に付着したトナーを除去するクリーニング装
置54、55とを備える。
【0039】定着ローラ51及び加圧ローラ52は、ア
ルミ製の芯金上にHTV(高温加硫型)シリコーンゴム
からなる下層、この外側にオイル侵入防止の為のフッ素
ゴムからなる中間層、定着ローラの場合は更にこの外側
に離型剤のシリコーンオイルと馴染みのよいLTV(低
温加硫型)またはRTV(室温加硫型)シリコーンゴム
からなる表層で構成されており、この定着ローラ51と
加圧ローラ52とは互いに協働して記録材を挟圧搬送す
るためのニップ部を形成する。
【0040】この様にカラー画像形成装置の場合、トナ
ーを充分に溶融、混色させる必要がある為、一般にゴム
等の弾性体を用いたソフトローラを用いることが多い。
また、両面カラー画像形成装置における定着装置の場合
は定着ローラ51、加圧ローラ52共にトナー離型性が
求められる為、どちらも表層にシリコーンゴムが用いら
れる事が多い。
【0041】各ハロゲンヒータ56、57の加熱動作は
温度制御手段(図示せず)で制御されている。温度制御
手段はサーミスタ58、59が検知する定着ローラ51
及び加圧ローラ52の表層温度に基づき各ハロゲンヒー
タ56、57の動作を制御する。
【0042】オイル塗布装置53は、定着ローラに接離
可能となっておりオイル溜り53a内のシリコーンオイ
ルを汲み上げローラ503で塗布ローラ501に向けて
移動させ、塗布ローラ501で定着ローラ51表面にシ
リコーンオイルを塗布する。オイル塗布装置53と定着
ローラ51との接離は不図示のソレノイドのON/OF
Fで制御されている。定着ローラ51へのシリコーンオ
イル塗布量は制御ブレード502で制御されており、こ
のブレード502の当接方向、角度圧等によってオイル
塗布量が決定される。
【0043】クリーニング装置54及び55は、耐熱性
不織布ノーメックス(商品名)またはこのノーメックス
に無電解メッキ法によりニッケルをメッキしたウェッブ
54a、55aと、このクリーニングウェッブ54a、
55aを定着ローラ51、加圧ローラ52に向けて押圧
するローラ54b、55bと、クリーニングウェッブ5
4a、55aを繰り出していく巻き出しローラ54c、
55cと、クリーニングウェッブ54a、55aを順次
に巻き取る巻取ローラ54d、55dとからなる。また
クリーニングウェッブ55aにはフッ素ゴムと親和性の
良いアミノ変成シリコーンオイルを含浸させている。
【0044】このような装置において、記録材が定着装
置18へ搬送されてくると、定着ローラ51と加圧ロー
ラ52は一定速度で回転し、記録材はローラ51、52
の間を通過する際に表裏両面から加圧、加熱されて担持
した未定着トナーが溶融して定着が行われる。またこの
際、定着ローラ51、加圧ローラ52に付着したトナー
はクリーニング装置54及び55によってクリーニング
される。
【0045】この様な本発明を適用可能な装置を用いて
作成したシリコーンゴムとフッ素ゴムの差を調べるた
め、3層定着加圧用ローラによって性能の比較を行っ
た。
【0046】上ローラはシリコーンゴムに固定し、加圧
ローラはシリコーンゴムとフッ素ゴムに変えて、その時
のしわのできかたを調べた。実験結果を表1に示す。
【0047】
【表1】 塗布量が20mg/A4以下になってくると、両者でし
わのでき方に差が出てくる。
【0048】特に20mg/A4以下になると、下ロー
ラ表面上のオイルが極端に少なくなってきて、下ローラ
の表面特性が顕著に効いてくる。表面粘性の高いシリコ
ーンゴムは、通紙時に紙へ多大な影響をストレスとして
与える。フッ素ゴムは、粘性が低いため、あまり紙へス
トレスを与えない。
【0049】また、加圧ローラ(フッ素ゴム)に供給さ
れるアミノ変成シリコーンオイルは重要で、適度の塗布
をすることでフッ素ゴムにトナー離型性を持たせること
ができる。
【0050】また、離型剤の量が0.1mg/A4版紙
となると加圧ローラにフッ素ゴムを用いた場合には紙の
排紙性が悪くなった。
【0051】なお、塗布量は、塗布あり、なしの各条件
で白紙を50枚通紙し、そのときの重量差で1枚当り
(A4)に付加されたオイル量を調べた。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
離型剤塗布量を減らした定着装置において、 定着ローラ:シリコーンゴム+ジメチルシリコーンオイ
ル 加圧ローラ:フッ素ゴム+アミノ変成シリコーンオイル を組合せることにより、両面コピー時に発生するしわを
なくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する三層ローラの概略断面図であ
る。
【図2】両面画像形成装置の概略断面図
【図3】図2における定着装置の概略断面図
【図4】両面通紙時に発生するしわの一例
【符号の説明】
100 表層ゴム(シリコーンゴム)LTV 200 芯金 300 ハロゲンヒーター 400 下層ゴム(シリコーンゴム)HTV 500 フッソゴム 0 原稿 1 装置本体外装筐、 A 装置本体外装筐の上部に配設した原稿走査読
取り部 2 原稿台ガラス 3 原稿押え板 4 原稿台ガラス 5 光電読取りユニット 6 電子写真感光体ドラム 7 帯電器 8 露光手段 9 複合現像装置 9C シアン現像器 9M マゼンタトナー現像器 9Y イエロートナー現像器 9K ブラック現像器 10 クリーナ(クリーニング装置) 11 転写ドラム 11a 記録材担持シート 11b 吸着用コロナ帯電器 11c 吸着用(当接用)ローラ 11d 転写用コロナ帯電器 11e 内側コロナ帯電器 11f 外側コロナ帯電器 11g 記録材分離帯電器 11h 記録材分離爪 12・13・14 第1〜第3の記録材自動給紙機構 15 記録材手差し給紙部 16 レジストローラ対 17 搬送手段 18 定着装置(本例では熱ローラ定着装置) 19 排紙口 20 排紙トレイ 21 中間トレイ 51 定着ローラ 52 加圧ローラ 53 オイル塗布装置 54、55 クリーニング装置 56、57 ハロゲンヒ―タ 58、59 サーミスタ 501 塗布ローラ 502 ブレード 503 シリコーンオイルを汲み上げローラ 54a、55a クリーニングウェッブ 54b、55b 押圧ローラ 54c、55c 巻取ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型剤塗布装置を持ち定着ローラと加圧
    ローラにより未定着画像を担持した記録材を挟持搬送し
    て未定着画像を定着する両面定着可能な定着装置におい
    て、一方の定着ローラの表層材がシリコーンゴム、加圧
    ローラの表層材がフッ素ゴム、定着ローラにはシリコー
    ンゴムと親和性の高い離型剤を供給する手段を、加圧ロ
    ーラにはフッ素ゴムと親和性の高い離型剤を供給する手
    段を有することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 離型剤塗布装置を持ち定着ローラと加圧
    ローラにより未定着画像を担持した記録材を挟持搬送し
    て未定着画像を定着する両面定着可能な定着方法におい
    て、一方の定着ローラの表層材がシリコーンゴム、加圧
    ローラの表層材がフッ素ゴム、各々の表面に直接塗布さ
    れる離型剤が、定着ローラにはリコーンゴムと親和性の
    高い離型剤、加圧ローラにはフッ素ゴムと親和性の高い
    離型剤であり、かつ該離型剤の合計の塗布量が0.1〜
    20mg/A4版紙であることを特徴とする定着方法。
  3. 【請求項3】 シリコーンゴムと親和性の高い離型剤が
    シリコーンオイルである請求項2記載の定着方法。
  4. 【請求項4】 フッ素ゴムと親和性の高い離型剤がアミ
    ノ変性シリコーンオイルである請求項2記載の定着方
    法。
  5. 【請求項5】 シリコーンゴムと親和性の高い離型剤が
    シリコーンオイルであり、フッ素ゴムと親和性の高い離
    型剤がアミノ変性シリコーンオイルである請求項2記載
    の定着方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の定着装置を備えた画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜5のいずれかに記載の定着方
    法を用いることを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7310492B2 (en) * 2004-07-30 2007-12-18 Oki Data Corporation Fixing device having release agent applying unit and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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