JPH1031182A - ポリゴンスキャナ及びその製造方法 - Google Patents

ポリゴンスキャナ及びその製造方法

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JPH1031182A
JPH1031182A JP8204211A JP20421196A JPH1031182A JP H1031182 A JPH1031182 A JP H1031182A JP 8204211 A JP8204211 A JP 8204211A JP 20421196 A JP20421196 A JP 20421196A JP H1031182 A JPH1031182 A JP H1031182A
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JP
Japan
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polygon mirror
adhesive
polygon
hole
flange portion
Prior art date
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Application number
JP8204211A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Kadowaki
紀之 門脇
Yuichi Jibiki
優一 地引
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】高速回転時のポリゴンミラーの歪みによる変形
を少なくしたポリゴンスキャナ及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】光を反射するための複数の反射面と上・下
面とを設けた円柱状のポリゴンミラーと、該ポリゴンミ
ラーを取り付けるフランジ部を有する回転体が回転する
ことで光を走査するポリゴンスキャナにおいて、少なく
とも前記フランジ部を透明材質で構成し、ポリゴンミラ
ーの下面或いは上面と対向する前記フランジ部の平面と
の間にUV硬化接着剤103を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に用い
られているポリゴンモータスキャナに関するものであ
り、詳しくは滑り軸受からなるスラスト軸受を有するポ
リゴンモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンタ等におけるレーザ
光の走査に、図1に示すように、フランジ部材22等の
回転部材にポリゴンミラー23を取り付けたポリゴンス
キャナ駆動装置が利用されている。
【0003】このポリゴンスキャナ駆動装置は、ステー
タ部とロータ部とを備える面対向型ブラシレス直流モー
タを備え、ステータ部の固定軸1に滑り軸受9を介して
軸支さえたロータ部のフランジ部材22がポリゴンミラ
ー23とともに回転駆動されるように構成されている。
【0004】前記ステータ部は、先端部が球面加工され
た固定軸1と、この固定軸1を圧入したカラー2と、こ
のカラー2を軸心が垂直になるように固定するベース部
材3と、このベース部材3上にねじ(図示せず)止めす
る基板4と、この基板4の所定位置に接着固定される巻
線コイル5と、この巻線コイル5内の所定位置で基板4
に固定され、ロータマグネット15の磁極を検出するホ
ール素子6と、基板4上に固定され、励磁切り換えを行
う制御回路7及びコネクタ8とを備えて構成されてい
る。
【0005】また、前記ロータ部は、ラジアル方向を軸
支するスラスト板10を固定したスラストカバー11
と、このスラストカバー11を接着固定するフランジ部
材22の外周近傍に設けられた雌ねじ部22bと、フラ
ンジ部材22の円柱状凸部22cに挿入されて取り付け
られるロータヨーク14と、このロータヨーク14に接
着されるロータマグネット15とを備えている。
【0006】この従来のポリゴンスキャナ駆動装置で
は、図1に示すように、ポリゴンミラー23を取り付け
るフランジ部材22の下面にロータヨークが固定され、
ロータヨーク14の下面にロータマグネット15が固定
されている。また、フランジ部材22の中央の貫通孔2
2a内には、すべり軸受9、スラスト板10、スラスト
カバー11を介して固定軸1が取り付けられ、この固定
軸1の下端部にはカラー2を介してベース部材3及び基
板4に固定されている。この基板4上には、ロータマグ
ネット15に所定の隙間を介して対向する巻線コイル
5、巻線コイル5内のホール素子6、励磁切り換えを行
う制御回路7及びコネクタ8が設けられている。
【0007】このようなポリゴンスキャナ駆動装置のポ
リゴンミラー23は、図2に示すように外周面(側面)
に6個の反射面23rを有する正六角柱状体である。さ
らにポリゴンミラー23には、その軸と同軸に断面円形
の取付穴23aが上面から底面へ貫通して穿設されてい
る。また、このポリゴンミラー23が取り付けられるフ
ランジ部材22には、締付ねじ16が螺合される雌ねじ
部22bがポリゴンミラー23の貫通穴23bに対応し
て形成されている。
【0008】図1に示すように、このようなポリゴンミ
ラー23をフランジ部材22に取り付けるには、まず、
このポリゴンミラー23を構成する正六角柱状体の取付
穴23aをフランジ部材22に嵌合する。次に、貫通穴
23bに締付ねじ16を挿入し、この締付ねじ16をフ
ランジ部材22の雌ねじ部22bに螺合して締め付ける
ことによりポリゴンミラー23を取り付ける。このよう
にして取り付けられたポリゴンミラー23は、正六角柱
の軸を中心として回転しながら側面の反射面23rで光
ビームを走査する。
【0009】以上のようなポリゴンスキャナ装置では、
最近、レーザプリンタの高速化に伴って高速・小型化が
要求されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
ポリゴンミラー23を高速回転すると、モータ自身の発
熱、空気抵抗による発熱及び遠心力に基づく膨張を受け
てポリゴンミラー23に変形が生じる。
【0011】従来ポリゴンミラー23では、ポリゴンミ
ラー23の小型化に伴って、軸方向に形成されているね
じ装着用の貫通穴23bから反射面23rまでの距離が
小さくなったので、ネジ締めトルクのばらつきによるポ
リゴンミラー23の締付部で生じる変形が反射面23r
に伝わりやすくなるという問題があった。
【0012】また、ポリゴンミラー23の高速回転時の
変形が軸心に対して対称でなく、円周方向の各部分での
変形が不均一になり、その結果、反射面23rの歪みに
よる変形が大きくなるという欠点がある。
【0013】従って、従来のポリゴンスキャナを用いた
レーザプリンタでは、高速化すると印字品質の劣化をも
たらす恐れがある。また、従来のポリゴンスキャンで
は、高速回転時にねじが緩みやすいという問題があっ
た。
【0014】そこで本発明は、従来のポリゴンスキャナ
に生じる前述の問題点を解決し、高速回転時のポリゴン
ミラーの歪みによる変形を少なくしたポリゴンスキャナ
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次のような手段を採用した。すなわち、請求
項1の発明では、光を反射するための複数の反射面と上
・下面とを設けた円柱状のポリゴンミラーと、該ポリゴ
ンミラーを取り付けるフランジ部を有する回転体が回転
することで光を走査するポリゴンスキャナであって、少
なくとも前記フランジ部が透明材質で構成され、ポリゴ
ンミラーの下面或いは上面と対向する前記フランジ部の
平面との間にUV硬化接着剤が充填されていることを特
徴とするものである。
【0016】請求項2の発明では、請求項1において、
前記回転体はポリゴンミラーの貫通穴を挿入する円筒部
を有し、前記フランジ部は、接着剤が充填される接着領
域と、前記回転体の円筒部の外周から接着領域の境界ま
での非接着領域を形成することを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項3の発明では、光を反射するための
複数の反射面と上・下面と中央付近に上・下面を貫通す
る貫通穴を設けた円柱状のポリゴンミラーを、前記下面
或いは上面が接して前記ポリゴンミラーを取り付けるた
めのフランジ部と前記貫通穴より小さい形状で前記貫通
穴を挿入する円筒部とを有する回転体に固定するポリゴ
ンスキャナの製造方法であって、少なくとも前記フラン
ジ部は透明材質であり、前記ポリゴンミラーの貫通穴に
円筒部に挿入・位置調整したポリゴンミラーの下面或い
は上面と対向する前記フランジ部の平面との間にUV硬
化接着剤を充填し、ポリゴンミラーの貫通穴と回転体の
円筒部により形成された隙間が重力に対して反対方向に
開口するように配置して、UV硬化接着剤に対してUV
照射を行うことを特徴とするを特徴とするものである。
【0018】請求項4の発明では、請求項3において、
ポリゴンミラーの下方に配置された透明なフランジ部を
介してUV照射を行うことを特徴とするものである。
【0019】請求項5の発明では、請求項3或いは4に
おいて、前記該接着剤を前記貫通穴付近から外側に向か
って順次UV照射を行うことを特徴とするものである。
【0020】
【作用】本発明の請求項1乃至5によれば、ポリゴンミ
ラーをフランジ部に接着剤による固定のため、ポリゴン
ミラーの反射面への歪みによる影響を抑制しつつ安定し
た固定を行うことができる。
【0021】ポリゴンミラーの貫通穴と回転体の円筒部
とはある程度の隙間を設けてある。この隙間により、ポ
リゴンミラーの回転中心に対しての位置合わせを調整可
能としている。そのためこの隙間は、円周方向で間隔が
ことなることになる。このような隙間に接着剤が流れ込
むと、接着剤が多く漏れた方にズレてしまう恐れがある
が、請求項2乃至5によれば、接着剤がこの隙間への進
入を未然に防止できるため、ポリゴンミラーの調整した
位置を維持しながら固定することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、ここでは主にフランジ部材とポリゴンミラーの構
造、取り付けに関することを詳述する。そのため、その
他の構造については図1と同様であるため、説明は省略
する。
【0023】まず、図3を用いて本発明に係わる実施例
について説明する。回転体101は、ポリゴンミラー1
02を取り付けるためのフランジ部101aと、図1に
ある固定軸6、すべり軸受(スリーブ)9やスラストカ
バー11を取り付ける円筒穴を設けている円筒部101
bより構成されている。
【0024】また、回転体101が透明なプラスチック
材質を用いて射出成形などで形成することで、フランジ
部101aを透明化している。但し、フランジ部101
aのみを透明プラスチック材質を用いても構わない。
【0025】この円筒部101bの外周径は、ポリゴン
ミラーの貫通穴102aの内径より若干小さい形状とし
て、ポリゴンミラー102の回転軸に対しての位置調整
を可能にしている。
【0026】ポリゴンミラー102の位置調整後には、
貫通穴102aと円筒部101bとの間には隙間が形成
される。この隙間は、ポリゴンミラー102を位置調整
のためにX方向とY方向(図3における紙面と垂直方
向)に任意の移動をするため、隙間は位置によって間隙
量が異なる。
【0027】ポリゴンミラーの下面102bとフランジ
部101aとの間に充填するUV硬化型接着剤103が
この隙間に流れ込んだ場合、間隙量が大きい隙間にこの
接着剤の流入も多くなってしまう。すると、接着剤10
3の硬化による収縮力が接着剤が多いほど大きくなるた
め、多く流れ込んだ隙間方向にポリゴンミラー103が
引っ張られることになり、適正位置からずれてしまう恐
れがある。
【0028】そのため、接着剤103が重力により隙間
に流れ込まないように、図3(a)のように、隙間が重
力方向に対して上方向(つまり、逆方向)に開口される
ように回転体101とポリゴンミラー102を配置す
る。
【0029】また、接着剤103が充填されている回転
軸中心付近(貫通穴付近)をまず硬化させ、接着剤10
3の色魔側への移動を防止させる。そこで、図3のAで
UV照射を行う。このUV照射は、フランジ部101a
上方にポリゴンミラー102を配置しているため、透明
なフランジ部101aを介してポリゴンミラーの下面1
02bへと照射する。
【0030】更に、接着剤103が円筒部101bに接
触すると、表面張力により接着剤103は隙間方向に流
れ込むため、フランジ部101aで接着剤103が充填
されている接着領域201の回転軸中心側の接着剤境界
と円筒部101bの外周面と間は、接着剤を充填しない
非接着領域202を形成する。
【0031】これによって、接着剤103の円筒部10
1bへの付着を防止し、ポリゴンミラーの貫通穴102
aと回転体の円筒部101bとによる隙間への接着剤の
進入を抑制できる。
【0032】このようにまず貫通穴102a側をUV照
射して、内側部分の接着剤103を硬化させてから、そ
れ以外の箇所であるB部分にUV照射して残りの接着剤
103を硬化させる。この照射は、接着剤が順次外側
(フランジ部101aの外周面側)に向かって硬化する
ように複数回にしてもよい。
【0033】また、このBにおける照射方向は、フラン
ジ部101aに対して、直交した方向のみならず、ポリ
ゴンミラーの下面102bとフランジ部101aとの間
方向にも照射する。このように複数回に分轄して照射す
ることで、良好な接着剤の固定を可能とする。
【0034】尚、ポリゴンミラー102自体を透明化す
れば、図3の上方からUV照射しても構わない。このと
きはポリゴンミラーの反射面102cは、ミラー化する
ように金属などを蒸着する必要がある。
【0035】
【効果】本発明によれば、ポリゴンミラーの取付による
反射面の変形、及び高速回転時における反射面の歪みみ
による変形を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の問題点を解決するために提案している
ポリゴンスキャナの全体構造を示す縦断面図である。
【図2】 従来のポリゴンミラーの取付構造を示すポリ
ゴンミラーの概略上面図である。
【図3】 (a)本発明の一実施例を示す回転体とポリ
ゴンミラーとの取付構造を示す概略断面図である。 (b)本発明の一実施例を示す回転体を示す概略上面図
である。
【符号の説明】
103 接着剤、201 接着領域、202 非接着領

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を反射するための複数の反射面と上・下
    面とを設けた円柱状のポリゴンミラーと、該ポリゴンミ
    ラーを取り付けるフランジ部を有する回転体が回転する
    ことで光を走査するポリゴンスキャナであって、 少なくとも前記フランジ部が透明材質で構成され、ポリ
    ゴンミラーの下面或いは上面と対向する前記フランジ部
    の平面との間にUV硬化接着剤が充填されていることを
    特徴とするポリゴンスキャナ。
  2. 【請求項2】前記回転体はポリゴンミラーの貫通穴を挿
    入する円筒部を有し、 前記フランジ部は、接着剤が充填される接着領域と、前
    記回転体の円筒部の外周から接着領域の境界までの非接
    着領域を形成することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のポリゴンスキャナ。
  3. 【請求項3】光を反射するための複数の反射面と上・下
    面と中央付近に上・下面を貫通する貫通穴を設けた円柱
    状のポリゴンミラーを、前記下面或いは上面が接して前
    記ポリゴンミラーを取り付けるためのフランジ部と前記
    貫通穴より小さい形状で前記貫通穴を挿入する円筒部と
    を有する回転体に固定するポリゴンスキャナの製造方法
    であって、 少なくとも前記フランジ部は透明材質であり、 前記ポリゴンミラーの貫通穴に円筒部に挿入・位置調整
    したポリゴンミラーの下面或いは上面と対向する前記フ
    ランジ部の平面との間にUV硬化接着剤を充填し、ポリ
    ゴンミラーの貫通穴と回転体の円筒部により形成された
    隙間が重力に対して反対方向に開口するように配置し
    て、UV硬化接着剤に対してUV照射を行うことを特徴
    とするポリゴンスキャナの製造方法。
  4. 【請求項4】ポリゴンミラーの下方に配置された透明な
    フランジ部を介してUV照射を行うことを特徴とする特
    許請求の範囲第3項記載のポリゴンスキャナの製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記接着剤を前記貫通穴付近から外側に向
    かって順次UV照射を行うことを特徴とする特許請求の
    範囲第3項或いは第4項記載のポリゴンスキャナの製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7813020B2 (en) 2007-04-19 2010-10-12 Ricoh Company, Ltd. Hydrodynamic bearing unit, and optical deflector, optical scanner and image forming apparatus using the same
US8446447B2 (en) 2006-04-28 2013-05-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Optical scanner

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8446447B2 (en) 2006-04-28 2013-05-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Optical scanner
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