JPH10311178A - 自動スイングドアの制御装置 - Google Patents

自動スイングドアの制御装置

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JPH10311178A
JPH10311178A JP9137535A JP13753597A JPH10311178A JP H10311178 A JPH10311178 A JP H10311178A JP 9137535 A JP9137535 A JP 9137535A JP 13753597 A JP13753597 A JP 13753597A JP H10311178 A JPH10311178 A JP H10311178A
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door panel
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panels
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚のドアパネルを個別のモータによって駆
動しているにもかかわらず、両ドアパネルの動作を同期
させる。 【解決手段】 スイングドアのドアパネル2R、2Lをモー
タ6R、6Lによって個別に開閉する。モータ6R、6Lを制御
装置8の制御部12が制御する。制御部12は、各ドアパネ
ルの位置におけるドアパネルの速度を、共通の目標速度
に一致させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動スイングドア
において、ドアパネルを一致させて開閉動作させる制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動ドア装置は、至る所に設置さ
れている。各設置現場における建物側のドア開口部の状
況や美観上の問題から、ドアパネルの駆動部の取付スペ
ースに制限を受けることが多い。
【0003】例えば特開平3−129684号公報に
は、駆動部をドア開口上部の無目内に設け、その駆動部
に含まれる1台のモータによって両ドアパネルを同時に
開閉する自動スイングドアが開示されている。この場
合、2枚のドアパネルを同時に開閉できる能力を持つ大
型のモータが必要とされるので、比較的取付スペースの
制限を受けやすく、決められた取付スペース内に駆動部
を設置することができないことがある。特にスイングド
アでは、他の形式のドアパネルと比較して、風等の外乱
の影響を受けやすく、より大型のモータが必要であるの
で、取付スペースの制限をより受けやすい。
【0004】駆動部をそれの取付スペースの問題から設
置することができない場合、モータを2台とし、個々の
モータによって各ドアパネルを個別に開閉することによ
って、この問題を解決することができる。駆動部を無目
ではなく、床面のピット内に収容する場合でも、1対の
モータを使用することは、各ピットをより小さくするこ
とができ、有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように1対のモー
タによって、両ドアパネルを個別に開閉する場合、両ド
アパネルの開閉動作を、制御ソフトによって同期させる
必要がある。モータを1台で構成した場合、上記公報に
記載されているようなリンク機構を使用したり、ベルト
機構を使用したりして、各ドアパネルを同期させること
ができた。しかし、両ドアパネルを個別に開閉する場
合、上記のようなハード構成を使用することによって、
両ドアパネルを同期させることができない。両ドアパネ
ルの同期は、各ドアパネルの開閉動作の見栄えを良好に
し、かつ通行者に違和感を与えないようにして、通行者
が安心して、ドア開口を通過するために必要な機能であ
る。
【0006】本発明は、1対のモータによって両ドアパ
ネルを開閉動作させる場合に、両ドアパネルを電気的制
御によって同期させ、両ドアパネルの開閉動作の見栄え
を良好にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、スイングドアの各ドアパネ
ルを個々に開閉する1対のモータと、これら1対のモー
タを制御する制御装置とを、有している。この制御装置
は、前記各ドアパネルの位置を表す位置信号を出力する
1対の位置検出部と、前記各モータを駆動させる1対の
モータ駆動部と、前記各位置検出部の位置信号に基づい
て前記各モータ駆動部へ制御信号を出力する制御部と
を、備えている。前記制御部は、前記位置信号が表す前
記各ドアパネルの位置におけるドアパネルの速度を、共
通の目標速度に一致させる制御信号を出力する。
【0008】請求項1記載の発明によれば、2つのドア
パネルに対して共通に設定された速度に、2つのドアパ
ネルの速度は一致させられる。即ち、2つのドアパネル
の速度は同期させられる。従って、2つのドアパネルの
開閉動作の見栄えを良好にすることができる。しかも、
各ドアパネルは、共通に設定された速度に、個別に制御
されるので、例えば一方のドアパネルが横風等の外乱の
影響によってドア速度が遅くなり、他方のドアパネルの
速度が速くなるような環境にあっても、両ドアパネルの
速度を共通に設定された速度に制御することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様な制御装置を備えている。該制御装置は、各ド
アパネルのうちいずれか一方が先にそのドアパネルの減
速開始点に達したとき、その減速を開始させる制御信号
を各モータ駆動部に同時に出力する。
【0010】ドアパネルの速度は、ドアパネルを停止さ
せるために、予め減速される。その減速は予め定めた減
速開始点にドアパネルが到達したときに行われるのが、
原則である。しかし、この減速開始点に到達する前に、
両ドアパネルの速度が不一致になっていると、両ドアパ
ネルが減速開始点には同時には到達しない。即ち、両ド
アパネルは位置ずれを生じる。従って、両ドアパネル
が、減速開始点に到達するごとに個別に減速を開始する
と、両ドアパネルが減速を開始する時点がドアパネルご
とに異なり、ドアパネルが位置ずれを生じていることを
通行者が極めて容易に認識する。そこで、請求項2記載
の発明では、ドアパネルのいずれかが先に減速開始点に
到達すると、両ドアパネルに同時に減速を開始させ、両
ドアパネルの位置ずれを通行者に気づかれないようにし
ている。また、請求項2記載の発明では、ドアパネルの
いずれかが先に減速開始点に到達すると、両ドアパネル
に同時に減速を開始させているので、両ドアパネルの減
速は、両ドアパネルの停止位置の手前で確実に行われ
る。よって、両ドアパネルが、高速なままで、ドア開口
部の縁に衝突する、いわゆる戸当たりが強くなることを
確実に防止できる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様な制御装置を備えている。この制御装置は、各
ドアパネルの減速を開始させた後に、位置信号が表す各
ドアパネルの位置の差に基づいて、各ドアパネルを同期
させるための制御信号をモータ駆動部へ出力する同期手
段を備えている。
【0012】ドアパネルの位置のずれは、ドアパネルの
速度を低下させた状態、例えばドアパネルが開放されて
いく状態では、その開放終了端付近、ドアが閉鎖されて
いく状態では、その閉鎖終了端付近で、顕著に現れる。
そこで、請求項3記載の発明によれば、ドアパネルの速
度を低下させた状態において、各ドアパネルの位置を確
認しながら、両者の差を埋めるようにモータ駆動部を制
御して、各ドアパネルを同期させ、両ドアパネルの減速
状態においても両ドアパネルの動作の見栄えを良好にす
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様な制御装置を有している。この制御装置は、前
記ドアパネルを高速で移動させる高速領域において、位
置信号が表す各ドアパネルの位置におけるドアパネル速
度を、共通の目標速度に一致させる制御信号を出力し、
高速領域に続いて各ドアパネルの減速を開始させた後
に、位置信号が表す各ドアパネルの位置の差に基づい
て、各ドアパネルを同期させるための制御信号をモータ
駆動部へ出力する同期手段を備えている。
【0014】請求項4記載の発明によれば、高速領域で
は、請求項1記載の発明と同様に両ドアパネルの速度を
共通のドアパネル速度に一致させるようにモータ駆動部
を制御している。しかし、各ドアパネルは、お互いのド
アパネルの位置を確認することなく独立に制御されてい
るので、両ドアパネルを完全に同期させられないことが
あり、両ドアパネルの位置は、多少ずれることがある。
そこで、両ドアパネルの速度を減速させた後には、互い
のドアパネルの位置を確認しながら、両ドアパネルの位
置の差を埋めるように、モータ駆動部が制御され、より
確実に両ドアパネルを同期させることができ、減速状態
においても、両ドアパネルの移動時の見栄えを、さらに
良好にしている。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の自動スイングドアの制御装置において、制御部の
同期手段は、各ドアパネルのうちの一方が停止したと
き、その一方のドアパネルのモータ駆動部へ、一方のド
アパネルを他方のドアパネルと同期させるための制御信
号を出力する。
【0016】請求項5記載の発明によれば、一方のドア
パネルが最終到達位置(例えばドアパネルが開放されて
いる場合、全開位置、ドアパネルが閉鎖されている場
合、全閉位置)に到達する前に、減速させたことにより
停止することがある。このとき、他方のドアパネルはま
だ移動している。この場合、停止しているドアパネル
と、移動している他方のドアパネルとを同期させるよう
に、例えば両ドアパネルの位置が揃うように、停止して
いるドアパネルの駆動用モータのモータ駆動部に、制御
信号を出力する。従って、両ドアパネルを減速させた状
態でも、両ドアパネルの動作の見栄えを良好にすること
ができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項3または4
記載の発明において、制御部の同期手段が、停止した一
方のドアパネルが他方のドアパネルよりも開閉端に近い
位置にある場合、まずその一方のドアパネルの停止状態
を保持させ、その後、他方のドアパネルが一方のドアパ
ネルと同じ位置に達したときにその一方のドアパネルを
低速で移動させる制御信号を出力し、また、前記停止し
た一方のドアパネルが他方のドアパネルよりも開放端か
ら遠い位置にある場合、その一方のドアパネルを低速で
移動させる制御信号を出力する。
【0018】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明に関連して説明したように、一方のドアパネル
が停止している状態で、他方のドアパネルが移動してい
ることがある。この状態には、次の2つが含まれる。第
1の状態は、一方のドアパネルが停止している位置が、
移動しているドアパネルよりも、開閉端(ドアパネルが
移動する最終位置)に近い場合である。この場合、移動
している他方のドアパネルが、停止しているドアパネル
に追いつくまで、一方のドアパネルの停止状態を維持す
る。両ドアパネルの位置が揃った後は、停止していた一
方のドアパネルを低速で移動させる。第2の状態は、一
方のドアパネルが停止している位置が、移動しているド
アパネルよりも、開閉端から遠い場合である。この場
合、停止しているドアパネルが、移動しているドアパネ
ルよりも遅れているので、停止しているドアパネルを低
速で移動させて、他方のドアパネルに追いつかせる。
【0019】
【発明の実施の形態】この実施の形態の自動スイングド
アは、図4に示されているように、2枚のドアパネル2
R、2Lを有している。これらドアパネル2R、2L
は、図示していないドア開口に取り付けられている。こ
れらドアパネル2R、2Lは、それらの外側の端部に偏
って設けた回転軸4R、4Lの回りに回転自在に形成さ
れている。これら回転軸4R、4Lの回りに、ドアパネ
ル2R、2Lをそれぞれ回転させるために、床内のピッ
ト(図示せず)には、モータ、例えば電気モータ6R、
6Lが設けられている。これらモータ6R、6Lは、制
御装置8によってそれらの駆動が制御される。
【0020】制御装置8は、例えばドアパネル2R、2
Lの上方に設けられたセンサ10によって通行体が検知
されたとき、同図に示すようにドア開口を完全に閉じて
いる全閉状態から、完全にドア開口を開いた全開状態ま
で、それぞれ矢印で示すようにドアパネル2R、2Lを
回転させるように、モータ6R、6Lを制御する。さら
に、通行体をセンサ10が検知しなくなったとき、全開
状態から全閉状態までドアパネル2R、2Lを回転させ
るように、モータ6R、6Lを制御する。
【0021】制御装置8は、図5に示されているよう
に、クロック発生器11が発生するクロック信号に従っ
て作動するCPU12を有している。このCPU12に
は、センサ10が通行体を検知したとき、検知信号が入
出力(I/O)ユニット14を介して供給される。ま
た、モータ6R、6Lには、例えばエンコーダによって
構成された位置検出部16R、16Lが取り付けられて
いる。位置検出部16Rは、モータ6Rの回転軸に結合
され、この回転軸の回転に従ってパルス信号を発生す
る。同様に、位置検出部16Lは、モータ6Lの回転軸
に結合され、この回転軸の回転に従ってパルス信号を発
生する。これらパルス信号は、I/Oユニット18R、
18Lを介してCPU12に供給されている。
【0022】CPU12には、メモリユニット20が設
けられている。このメモリユニット20には、CPU1
2が実行するプログラムが記憶され、さらに、このプロ
グラムにおいて使用するデータも記憶されている。ま
た、このプログラムを実行する際に使用する作業領域
も、メモリユニット20内に設けられている。
【0023】CPU12は、プログラムの実行結果とし
て、I/0ユニット22R、22Lを介してモータドラ
イブユニット24R、24Lに、制御信号を供給する。
モータドライブユニット24R、24Lは、それぞれ半
導体スイッチング素子、例えばFETによって構成され
たブリッジ回路を含み、CPU12が、これらモータド
ライブユニット24R、24Lに供給する制御信号に応
じて、モータ6R、6Lを制御する。制御信号には、正
方向信号と、逆方向信号と、駆動指令信号と、制動指令
信号と、PWM信号とが含まれている。
【0024】正方向信号は、例えばドアパネル2R、2
Lを全閉状態から全開状態に回転させるように、モータ
6R、6Lを回転させる際にモータドライブユニット2
4R、24Lに供給される。また、逆方向信号は、例え
ばドアパネル2R、2Lを全開状態から全閉状態に回転
させるように、モータ6R、6Lを回転させる際にモー
タドライブユニット24R、24Lに供給される。
【0025】駆動指令信号は、ドアパネル2R、2Lを
回転させる最中において、モータ6R、6Lを駆動する
期間に、モータドライブユニット24R、24Lに供給
される。また、制動指令信号は、ドアパネル2R、2L
を回転させる最中において、モータ6R、6Lを制動す
る期間にモータドライブユニット24R、24Lに供給
される。
【0026】PWM信号は一定周期を持つパルス信号で
あって、それのデュティ比(パルス信号の1周期に対す
る高(H)レベルである期間の比率)が、CPU12に
よって後述するように変化させられる。例えば、正また
は逆方向信号が供給され、かつ駆動指令信号が供給され
ている状態において、モータドライブユニット24Rに
供給されているPWM信号がHレベルである期間、モー
タ6Rは駆動力を発生し、Lレベルである期間フリーの
状態になる。従って、デュティ比を増減させることによ
って、モータ6Rが発生する駆動力が増減される。駆動
時のデュティ比を駆動デュティ比と称する。また、正ま
たは逆方向信号が供給され、かつ制動指令信号が供給さ
れている状態において、モータドライブユニット24R
に供給されるPWM信号がHレベルである期間、モータ
6Rは発電制動力を発生し、Lレベルである期間フリー
の状態になる。従って、デュティ比を増減させることに
よって、モータ6Rが発生する発電制動力が増減され
る。制動時に供給されるPWM信号のデュティ比をブレ
ーキデュティ比と称する。モータ6Lも、駆動デュティ
比、ブレーキデュティ比によって上記と同様に制御され
る。
【0027】図6に示すように、ドアパネル2R、2L
が理想的に動作する場合、ドアパネル2R、2Lが全閉
状態から全開状態に移行する開動作は、ソフトスタート
制御領域SA、安定待ち制御領域WA、高速制御領域H
A、ブレーキ制御領域BA及びクッション制御領域CA
において行われる。ドアパネル2R、2Lが全開状態か
ら全閉状態に移行する閉動作も、ソフトスタート制御S
A、安定待ち制御領域WA、高速制御領域HA、ブレー
キ制御領域BA及びクッション制御領域CAにおいて行
われる。理想状態では、ソフトスタート制御領域SAで
は、ドアパネル2R、2Lの速度は徐々に高速目標速度
まで増加し、安定待ち制御WA、高速制御領域HAで
は、高速目標速度が維持され、ブレーキ制御領域BAで
は、高速目標速度から徐々にドアパネル2R、2Lの速
度が零まで低下し、クッション制御領域CAでは、ドア
パネル2R、2Lの速度は、高速目標速度よりも小さく
設定された目標クッション速度となる。
【0028】図7(a)は、ソフトスタート制御領域S
A、安定待ち制御領域WA、高速制御領域HAにおい
て、モータ6R、6Lを駆動するためのデュティ比(駆
動デュティ比)の変化を示している。ソフトスタート制
御領域SAでは、ドアパネル2R、2L用の駆動デュテ
ィ比は、駆動デュティ比変化量dDずつ、最終駆動デュ
ティ比Daまで変化していく。これに伴って図7(d)
に示されているように、ドアパネル2R、2Lのドア速
度は徐々に増加していく。
【0029】安定待ち制御領域WAでは、駆動デュティ
比は、最終駆動デュティ比Daに維持される。この安定
待ち制御領域は、ドアパネル2R、2Lの慣性や摺動抵
抗等の影響によって、ソフトスタート制御領域の最終点
において、ドアパネル2R、2Lの速度が、駆動デュテ
ィ比に対応する高速目標速度になっていないことがある
ので、図7(d)のWA領域に示すように、ドアパネル
2R、2Lの速度がこの高速目標速度に近づくのを待つ
ために設けられている。
【0030】高速制御領域HAでは、ドアパネル2R、
2Lの実際の速度と、高速目標速度との差を求め、この
差が零となるように、駆動デュティ比が自動的に制御さ
れる。この高速目標速度は、ドアパネル2R、2Lに対
して同じ値が設定されている。なお、この高速制御領域
HAでの速度の自動制御が行われる初期において、ドア
パネル2R、2Lの速度の変化が大きくならないように
するために、安定待ち制御が設けられている。
【0031】もし、安定待ち制御領域WAを設けていな
いと、高速制御領域HAの初期において、慣性等の影響
で、高速目標速度とドアパネル2R、2Lの実際の速度
との差が大きい。このため、駆動デュティ比は大きく変
更される。しばらくすると、駆動デュティ比に対応した
速度に、ドアパネル2R、2Lの速度が追いついてくる
ので、ドアパネル2R、2Lの実際の速度と目標速度と
の差がまた大きくなる。従って、また大きく駆動デュテ
ィ比が変更される。このようにドアパネル2R、2Lの
速度が大きく変動する。これを防止するために、安定待
ち制御領域WAが設けられている。
【0032】ドアパネル2R、2Lがブレーキ開始位置
に到達すると、モータ駆動ユニット24R、24Lに
は、制動指令信号と、PWM信号とが供給されて、モー
タ6R、6Lは発電制動される。このときのデュティ比
(ブレーキデュティ比)は、図7(b)に示されている
ように、一定値である。これによってドアパネル2R、
2Lの速度は、徐々に零まで低下する。即ち、停止す
る。
【0033】ドアパネル2R、2Lが停止すると、目標
クッション速度でドアパネル2R、2Lが移動するよう
に、駆動デュティ比が図7(c)に示されるように自動
制御される。この目標クッション速度もドアパネル2
R、2Lに対して同じ値が設定されている。
【0034】このように高速制御領域HA、クッション
制御領域CAのようなドア位置に応じて、ドアパネル2
R、2Lに対して、共通に高速目標速度、目標クッショ
ン速度が設定されている。
【0035】図7に関連して行った説明は、ドアパネル
2R、2Lの慣性や摺動抵抗等が全く同一であり、ドア
パネル2R、2Lが完全に同期している場合についてで
ある。しかし、実際には、慣性や摺動抵抗が完全に同一
になることはなく、両ドアパネル2R、2Lの位置がず
れることがある。例えば図9(a)に示すような全開状
態からドアパネル2R、2Lを閉じる場合を考える。慣
性や摺動抵抗等の影響によって、ソフトスタート制御領
域においてドアパネル2Rの速度の増加が遅く、図9
(b)に示されているように、ドアパネル2Lはブレー
キ開始位置に到達しているにもかかわらず、ドアパネル
2Rは、高速領域HA内に存在し、ブレーキ開始位置に
到達していないことがある。
【0036】ドアパネル2Lがブレーキ開始位置に到達
しているので、ドアパネル2Lに対しては、制動がかけ
られる。ここで、ドアパネル2Rが、まだブレーキ開始
点に到達していないので、ドアパネル2Rのドア速度が
高速目標速度になるように自動制御を行っていると、ド
アパネル2Lは減速されているにもかかわらず、ドアパ
ネル2Rは目標高速速度で移動するので、通行者は両ド
アパネル2R、2Lの速度の違い及びドア位置のずれを
明確に認識することになる。
【0037】そこで、本実施の形態では、一方のドアパ
ネル、例えばドアパネル2Lがブレーキ開始点に到達す
ると、他方のドアパネル、例えばドアパネル2Rはまだ
ブレーキ開始点に到達していなくても、図9(b)及び
図8のb点に示すように、制動をかけて、両ドアパネル
2R、2Lの位置のずれが通行者に認識されないように
している。
【0038】このとき、両ドアパネル2R、2Lに加え
られる制動力は、同じブレーキデュティ比によって発生
させられている。しかし、図8に示すように、例えばド
アパネル2Rがソフトスタート制御領域SAで速度の増
加が遅れたのと同一の理由によってドアパネル2Rの方
が速く速度低下し、図8のc点に示すようにドアパネル
2Rの速度が零になって、停止しているとき、ドアパネ
ル2Lはまだ制動が行われている状態であって、ドアパ
ネル2Rよりも全閉位置に近い位置にある。即ち、ドア
パネル2Rは、ドアパネル2Lよりも全閉位置よりも遠
い位置にあるのに、停止している。そこで、図8のc点
に示すように、クッション制御が行われ、高速目標速度
よりも低速の目標クッション速度で、ドアパネル2Lを
追いかける。
【0039】やがて、ドアパネル2Lは、図8のd点に
示すように速度が零になって停止する。このとき、図9
(d)に示されているように、ドアパネル2Rがまだド
アパネル2Lに追いついていないと、ドアパネル2L
は、その位置に停止したまま、ドアパネル2Rが追いつ
いてくるのを待つ。やがて、図9(e)に示すようにド
アパネル2Rがドアパネル2Lに追いついてくると、ド
アパネル2Lもクッション制御され、両者は同じ目標ク
ッション速度で全閉位置に向かって移動し、図9(f)
に示すように同時に全閉位置に到達する。
【0040】上記の説明は、ドアパネル2Rがドアパネ
ル2Lより遅れて、ブレーキ開始点に到達する場合の説
明であるが、逆にドアパネル2Lがドアパネル2Rより
も遅れて、ブレーキ開始点に到達する場合もある。この
場合、上記の説明におけるドアパネル2Rと2Lとを入
れ換えた状態で動作する。
【0041】上記の説明では、ドアパネル2Rが停止し
たとき、ドアパネル2Lがドアパネル2Rよりも全閉位
置に近い位置にあるとした。しかし、状況によっては、
ドアパネル2Rが停止したとき、ドアパネル2Lがドア
パネル2Rよりも全閉位置から遠い位置にあって、まだ
制動中であることも考えられる。この場合、ドアパネル
2Lが停止するまで待って、その後に、クッション制御
をドアパネル2Lに行って、ドアパネル2Lがドアパネ
ル2Rに追いついた後、双方のドアパネル2R、2Lを
クッション制御する。ドアパネル2Lが停止したとき、
ドアパネル2Rがドアパネル2Lよりも全閉位置から遠
い位置にあって、制動中である場合も同様に、ドアパネ
ル2Rが停止するのを待って、その後に、クッション制
御をドアパネル2Rに行って、ドアパネル2Rがドアパ
ネル2Lに追いついた後、双方のドアパネル2R、2L
をクッション制御する。
【0042】上記の説明は、閉動作についてのものであ
るが、開動作においても同様に制御が行われる。
【0043】図1は、ドアパネル2R、2Lの閉動作に
おけるソフトスタート制御、安定待ち制御、高速制御に
おいて、CPU12が行う動作をフローチャートで示し
たものである。
【0044】まず、駆動指令信号がCPU12からモー
タドライブユニット24R、24Lに供給され、以後、
モータドライブユニット24R、24Lに供給されるP
WM信号のデュティ比は、駆動デュティ比として扱われ
る。そして、モータドライブユニット24Rに供給され
るPWM信号のデュティ比(駆動デュティ比)DRと、
モータドライブユニット24Lに供給されるPWM信号
のデュティ比(駆動デュティ比)DLをそれぞれ零に設
定する(ステップS2)。
【0045】次に、駆動デュティ比DR、DLの値をそ
れぞれ駆動デュティ比変化量dDだけ増加させる(ステ
ップS4)。次に、DR、DLが、最終駆動デュティ比
Daに等しいか判断する(ステップS6)。この判断の
答えがノーの場合、答えがイエスになるまで、ステップ
S4、S6が繰り返される。この結果、モータドライブ
ユニット24R、24Lに供給されるPWM信号の駆動
デュティ比は、駆動デュティ比変化量dDずつ、最終駆
動デュティ比Daまで増加していく。このようにして、
ソフトスタート制御が行われる。
【0046】ステップS4の判断の答えがイエスになる
と、予め定めた時間Twが経過したか判断し(ステップ
S8)、この判断の答えがイエスになるまで、ステップ
S8を繰り返す。このステップS8が繰り返されている
間、モータドライブユニット24R、24Lに供給され
ているPWM信号の駆動デュティ比は、Daが維持され
ている。このステップS8が安定待ち制御に相当する。
【0047】ステップS8の判断の答えがイエスになる
と、位置検出部16Rからのパルス信号に基づいてCP
U12が決定したドアパネル2Rの位置SRが、予め定
めたブレーキ開始位置SBに等しいか、或いはこの位置
を超えているか判断する(ステップS10)。この判断
の答えがノーの場合、位置検出部16Lからのパルス信
号に基づいてCPU12が決定したドアパネル2Lの位
置SLが、予め定めたブレーキ開始位置SBに等しい
か、或いはこの位置を超えているか判断する(ステップ
S12)。この判断の答えがノーの場合、ドアパネル2
Rの速度を高速目標速度に一致させるためのドアパネル
2Rの速度制御が行われる(ステップS14)。ここで
は、位置検出部16Rからのパルス信号のパルス発生間
隔に基づいてCPU12が決定したドアパネル2Rの速
度VRと、高速目標速度VTとの差が求められ、この差
にゲイン係数Kが乗算され、この乗算値が、現在の駆動
デュティ比DRから減算され、この減算値が新たな駆動
デュティ比とされる。
【0048】次に、同様に、ドアパネル2Lの速度を高
速目標速度VTに一致させるためのドアパネル2Lの速
度制御が行われる(ステップS16)。ここでは、位置
検出部16Lからのパルス信号のパルス発生間隔に基づ
いてCPU12が決定したドアパネル2Lの速度VL
と、高速目標速度VTとの差が求められ、この差にゲイ
ン係数Kが乗算され、この乗算値が、現在の駆動デュテ
ィ比DLから減算され、この減算値が新たな駆動デュテ
ィ比とされる。このように、どちらのドアパネル2R、
2Lに対しても同じ高速目標速度VTが使用されてい
る。この新たに算出された駆動デュティ比DRがモータ
ドライブユニット24Rに、駆動デュティ比DLがモー
タドライブユニット24Lに、それぞれ供給される。
【0049】ステップS16に続いて、ステップS10
乃至S16のループが、ステップS10及びS12の一
方の判断の答えがイエスになるまで、実行される。即
ち、このループは、ドアパネル2R、2Lの一方が、ブ
レーキ開始点に到達するまで、実行される。ステップS
10乃至S16が高速制御に相当する。
【0050】ステップS10及びS12の一方の判断の
答えがイエスの場合、即ち、ドアパネル2R、2Lの一
方が、ブレーキ開始点に到達すると、図2に示すブレー
キ制御が行われる。このブレーキ制御では、両ドアパネ
ル2R、2Lに対してブレーキ制御が開始される(ステ
ップS18)。従って、以後、モータドライブユニット
24R、24Lには制動指令信号が供給され、モータド
ライブユニット24R、24Lに供給されるPWM信号
のデュティ比は、発電制動力を制御するブレーキデュテ
ィ比として扱われる。
【0051】次に、ドアパネル2R用のブレーキデュテ
ィ比DbRが予め定められたブレーキデュティ比Dbと
される(ステップS20)。続いてドアパネル2L用の
ブレーキデュティ比DbLが予め定められたブレーキデ
ュティ比Dbとされる(ステップS22)。これらDb
Rがモータドライブユニット24Rに、DbLがモータ
ドライブユニット24Lにそれぞれ供給され、モータ6
R、6Lは、それぞれ一定の制動力によって制動され
る。
【0052】次にドアパネル2Rが停止していないか判
断される(ステップS24)。この判断の答えがノーの
場合、ドアパネル2Lが停止していないか判断される
(ステップS26)。この判断の答えがノーの場合、ス
テップS20乃至S26によって構成されているループ
が、ステップS24またはS26の判断の答えがイエス
になるまで繰り返される。なお、停止しているか否か
は、例えばドアパネル2Rの場合、位置検出部16Rか
らパルス信号がCPU12に供給されているか否かによ
って、CPU12が決定する。ドアパネル2Lの場合も
同様である。
【0053】例えばステップS24の判断の答えがイエ
スになって、ドアパネル2Rが停止すると、図9(c)
に示すようにドアパネル2Rがドア開口に対してなす角
度PRが、ドアパネル2Lがドア開口に対してなす角度
PL以上であるか判断する(ステップS28R)。即
ち、停止しているドアパネル2Rの方がドアパネル2L
よりもドア開口から遠い位置にあるか判断する。
【0054】この判断の答えがイエスであると、ドアパ
ネル2Rをドアパネル2Lに追いつかせるために、ドア
パネル2Rのクッション制御が開始される(ステップS
30R)。従って、モータドライブユニット24Rには
駆動指令信号が供給され、これによってPWM信号のデ
ュティ比は、駆動デュティ比として扱われる。
【0055】そして、ドアパネル2Rの速度制御が行わ
れる(ステップS32R)。即ち、現在のドア速度VR
(当初は零)と目標クッション速度VCとの差にゲイン
Kを乗算した値を、現在のドアパネル2R用の駆動デュ
ティ比DR (当初は0)から減算し、これを新たな駆
動デュティ比DRとする。これによって、モータ6Rは
DRに相当する速度で、ドアパネル2Lを追いかける。
【0056】次に、ドアパネル2Lのブレーキ制御が、
行われる(ステップS34R)。即ち、ドアパネル2L
用のブレーキデュティ比DbLはDbとされる。そし
て、ドアパネル2Lが停止したか判断する(ステップS
36R)。ドアパネル2Lが停止していない場合、ステ
ップS32R乃至S36Rからなるループが、ステップ
S36Rの判断の答えがイエスになるまで繰り返され
る。
【0057】ステップS36Rの判断の答えがイエスと
なっても、即ちドアパネル2Lが停止しても、ドアパネ
ル2Rをドアパネル2Lに追いつかせるため、ステップ
S32Rと同様なドアパネル2Rの速度制御が行われる
(ステップS38R)。
【0058】次に、ドアパネル2Rのドア角度PRがド
アパネル2Lのドア角度PLよりも大きくないか、即ち
ドアパネル2Rは、ドアパネル2Lに追いついたか判断
する(ステップS40R)。この判断の答えがイエスに
なるまで、ステップS38R、S40Rからなるループ
が実行される。このループが実行されている間、ドアパ
ネル2Lは、そのときの位置を保持する。
【0059】ステップS40Rの答えがイエスになる
と、ドアパネル2Lもクッション制御を開始する(ステ
ップS42R)。即ち、駆動指令信号が供給され、以後
モータドライブユニット24Lに供給されるPWM信号
のデュティ比は、駆動デュティ比として扱われる。
【0060】ステップS28Rでの判断の答えがノーに
なると、即ち停止しているドアパネル2Rよりもドアパ
ネル2Lの方が、ドア開口から遠い位置にあると、ドア
パネル2Lを制動するため、ステップS22と同様にド
アパネル2Lに対してブレーキ制御が行われる(ステッ
プS43R)。そして、ドアパネル2Lが停止している
か判断する(ステップS44R)。この判断の答えがノ
ーであると、ステップS28R、S43R、S44Rか
らなるループが繰り返される。
【0061】なお、このループの実行中は、ドアパネル
2Rは停止したままである。また、このループの実行中
にステップS28Rの判断の答えがイエスになると、上
述したステップS30R以降が実行される。
【0062】また、ステップS44Rの答えがイエスに
なると、ドアパネル2R、2L共に停止したが、ドアパ
ネル2Lの方がドアパネル2Rよりもドア開口から遠い
位置にある。従って、ドアパネル2Lをドアパネル2R
に追いつかせるため、ドアパネル2Lのクッション制御
を開始する(ステップS46R)。即ち、駆動指令信号
が供給され、以後モータドライブユニット24Lに供給
されるPWM信号のデュティ比は、駆動デュティ比とし
て扱われる。
【0063】そして、ステップS32RまたはS38R
と同様に、ドアパネル2Lの速度(当初は0)と目標ク
ッション速度VCとの差が算出され、これにゲインKを
乗算した乗算値が、現在のモータ6Lの駆動デュティ比
DL(当初は0)から減算され、新たな駆動デュティ比
DLが算出される(ステップS48R)。これによって
ドアパネル2Lは、ドアパネル2Rを追いかける。
【0064】ドアパネル2Lのドア角度PLがドアパネ
ル2Rのドア角度PRよりも大きくないか、即ち、ドア
パネル2Lはドアパネル2Rに追いついたか判断する
(ステップS50R)。この判断の答えがイエスになる
まで、ステップS48R、S50Rからなるループが繰
り返される。
【0065】ステップS50Rの判断の答えがイエスに
なると、停止していたドアパネル2Rも駆動するため、
ドアパネル2Rのクッション制御が開始される(ステッ
プS52R)。即ち、モータドライブユニット24Rに
駆動指令信号が供給され、以後モータドライブユニット
24Rに供給されるPWM信号は、駆動デュティ比を持
つものとして機能する。
【0066】ステップS26の判断の答えがイエスの場
合、即ち、ドアパネル2Lが先に停止した場合、上述し
たドアパネル2Rが先に停止した場合になされた各ステ
ップS28R乃至S52Rの各処理のうち、ドアパネル
2Rに関連してなされた処理が、ドアパネル2Lに関連
してなされ、ドアパネル2Lに関連してなされた処理
が、ドアパネル2Rに関連してなされる。従って、対応
する処理については同一の番号を付し、その末尾の符号
をRからLに変更した符号を各ステップに付して詳細な
説明を省略する。
【0067】上記のようなブレーキ制御では、一方のド
アパネルが本来のブレーキ開始点に到達しているが、他
方のドアパネルは本来のブレーキ開始点に到達していな
いにもかかわらず、両ドアパネルを同時に制動したこと
によって発生する両ドアパネルの停止位置のずれを修正
し、同期させている。
【0068】上記のブレーキ制御において、ドアパネル
2R、2Lの位置が一致すると、図3に示すように両ド
アパネルに対してクッション制御が行われる。即ち、ス
テップS32Rと同様なドアパネル2Rの速度制御が行
われ(ステップS54)、ステップS48Rと同様なド
アパネル2Lの速度制御が行われる(ステップS5
6)。
【0069】次にドアパネル2Rが、戸当たりしたか、
即ち全閉位置に到達したか判断される(ステップS5
8)。この判断の答えがノーの場合、ドアパネル2Lが
戸当たりしたか判断される(ステップS60)。この判
断の答えもノーの場合、ステップS58またはステップ
S60の判断の答えがイエスになるまで、ステップS5
4乃至S60からなるループが実行される。
【0070】戸当たりしているか否かは、ドアパネル2
Rの場合、位置検出部16Rからのパルス信号の発生が
停止しているか否かによって決定される。ドアパネル2
Lの場合も同様に、位置検出部16Lからのパルス信号
の発生が停止しているか否かによって決定される。
【0071】上記のループが実行されている間に、ステ
ップS58の判断の答えがイエスになると、ドアパネル
2Rが、ドアパネル2Lよりも先に戸当たりし、停止し
ているが、ドアパネル2Lはまだ移動していることにな
る。従って、ドアパネル2Lのクッション制御を継続す
るため、ドアパネル2Lが戸当たりするまで、ステップ
S56と同様なステップS62と、ステップS60と同
様なステップS64とからなるループが、ステップS6
4の判断の答えがイエスになるまで、繰り返される。こ
れによって、ドアパネル2R、2L共に、全閉位置に移
動したことになる。
【0072】上記のループが実行されている間に、ステ
ップS60の判断の答えがイエスになると、ドアパネル
2Lが、ドアパネル2Rよりも先に戸当たりし、停止し
ているが、ドアパネル2Rは移動していることになる。
従って、ドアパネル2Rのクッション制御を継続するた
め、ドアパネル2Rが戸当たりするまで、ステップS5
4と同様なステップS66と、ステップS58と同様な
ステップS68とからなるループが、ステップS68の
判断の答えがイエスになるまで繰り返される。これによ
って、ドアパネル2R、2L共に全閉位置に移動したこ
とになる。
【0073】なお、これらクッション制御の際に使用さ
れている目標クッション速度VCは、ドアパネル2R、
2Lに対して同じ値である。
【0074】上記の説明は、ドアパネル2R、2Lの閉
動作についてのものであるが、開動作の場合も同様に動
作する。但し、ドアパネル2Rの角度PRは、ドアパネ
ル2Rの全開位置に対するドアパネル2Rがなす角度で
あり、ドアパネル2Lの角度は、ドアパネル2Lの全開
位置に対するドアパネル2Lがなす角度である。
【0075】上記の実施の形態では、モータ6R、6L
は、駆動デュティ比がHレベルのとき駆動力を発生し、
Lレベルのときフリーの状態としたが、Lレベルのと
き、発電制動力をモータ6R、6Lが発生するようにし
てもよい。このようにすれば、スイングドア2R、2L
を円滑に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態における自動スイングド
アのソフトスタート制御、安定待ち制御及び高速制御の
フローチャートである。
【図2】同自動スイングドアのブレーキ制御のフローチ
ャートである。
【図3】同自動スイングドアのクッション制御のフロー
チャートである。
【図4】同自動スイングドアの斜視図である。
【図5】同自動スイングドアのブロック図である。
【図6】同自動スイングドアの開動作及び閉動作におけ
るストロークと速度との関係を示す図である。
【図7】同自動スイングドアの開動作または閉動作にお
いてモータに駆動される駆動デュティ比、ブレーキデュ
ティ比と速度との関係を示す図である。
【図8】同自動スイングドアにおける各ドアパネルの速
度変化とストローク変化とを示す図である。
【図9】同自動スイングドアの閉動作における各ドアパ
ネルの動作の変化を示す図である。
【符号の説明】
2R、2L、ドアパネル 6R、6L モータ 8 制御装置 12 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイングドアの各ドアパネルを個々に開
    閉する1対のモータと、これら1対のモータを制御する
    制御装置とを、有し、この制御装置は、前記各ドアパネ
    ルの位置を表す位置信号を出力する1対の位置検出部
    と、前記各モータを駆動させる1対のモータ駆動部と、
    前記各位置検出部の位置信号に基づいて前記各モータ駆
    動部へ制御信号を出力する制御部とを、備えた自動スイ
    ングドアにおいて、 前記制御部は、前記位置信号が表す前記各ドアパネルの
    位置におけるドアパネルの速度を、共通の目標速度に一
    致させる制御信号を出力する、自動スイングドアの制御
    装置。
  2. 【請求項2】 スイングドアの各ドアパネルを個々に開
    閉する1対のモータと、これら1対のモータを制御する
    制御装置とを、有し、この制御装置は、前記各ドアパネ
    ルの位置を表す位置信号を出力する1対の位置検出部
    と、前記各モータを駆動させる1対のモータ駆動部と、
    前記各位置検出部の位置信号に基づいて前記各モータ駆
    動部へ制御信号を出力する制御部とを、備えた自動スイ
    ングドアにおいて、 前記制御部は、前記各ドアパネルのうちいずれか一方が
    先にそのドアパネルの減速開始点に達したとき、その減
    速を開始させる制御信号を前記各モータ駆動部に同時に
    出力する、自動スイングドアの制御装置。
  3. 【請求項3】 スイングドアの各ドアパネルを個々に開
    閉する1対のモータと、これら1対のモータを制御する
    制御装置とを、有し、この制御装置は、前記各ドアパネ
    ルの位置を表す位置信号を出力する1対の位置検出部
    と、前記各モータを駆動させる1対のモータ駆動部と、
    前記各位置検出部の位置信号に基づいて前記各モータ駆
    動部へ制御信号を出力する制御部とを、備えた自動スイ
    ングドアにおいて、 前記制御部は、前記各ドアパネルの減速を開始させた後
    に、前記位置信号が表す前記各ドアパネルの位置の差に
    基づいて、前記各ドアパネルを同期させるための制御信
    号を前記モータ駆動部へ出力する同期手段を備えた、自
    動スイングドアの制御装置。
  4. 【請求項4】 スイングドアの各ドアパネルを個々に開
    閉する1対のモータと、これら1対のモータを制御する
    制御装置とを、有し、この制御装置は、前記各ドアパネ
    ルの位置を表す位置信号を出力する1対の位置検出部
    と、前記各モータを駆動させる1対のモータ駆動部と、
    前記各位置検出部の位置信号に基づいて前記各モータ駆
    動部へ制御信号を出力する制御部とを、備えた自動スイ
    ングドアにおいて、 前記制御部は、前記各ドアパネルを高速で移動させる高
    速領域において、前記位置信号が表す前記各ドアパネル
    の位置におけるドアパネル速度を、共通の目標速度に一
    致させる制御信号を出力し、前記高速領域に続いて前記
    各ドアパネルの減速を開始させた後に、前記位置信号が
    表す前記各ドアパネルの位置の差に基づいて、前記各ド
    アパネルを同期させるための制御信号を前記モータ駆動
    部へ出力する同期手段を備えた、自動スイングドアの制
    御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の自動スイングド
    アの制御装置において、前記制御部の同期手段は、前記
    各ドアパネルのうちの一方が停止したとき、その一方の
    ドアパネルの前記モータ駆動部へ、前記一方のドアパネ
    ルを他方のドアパネルと同期させるための制御信号を出
    力する自動スイングドアの制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動スイングドアの制御
    装置において、前記制御部の同期手段は、前記停止した
    一方のドアパネルが他方のドアパネルよりも開閉端に近
    い位置にある場合、まずその一方のドアパネルの停止状
    態を保持させ、その後、他方のドアパネルが一方のドア
    パネルと同じ位置に達したときにその一方のドアパネル
    を低速で移動させる制御信号を出力し、また、前記停止
    した一方のドアパネルが他方のドアパネルよりも開放端
    から遠い位置にある場合、その一方のドアパネルを低速
    で移動させる制御信号を出力する、自動スイングドアの
    制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036214A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Solic:Kk 自動ドア制御装置および自動ドア用シリアル信号変換装置
CN111964116A (zh) * 2020-08-28 2020-11-20 杭州老板电器股份有限公司 吸油烟机控制方法、装置及吸油烟机
CN112054720A (zh) * 2020-08-13 2020-12-08 宁波欧尼克科技有限公司 一种用于自动门的双电机控制系统及方法

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