JPH10310894A - 電気亜鉛めっき鋼板の製造装置 - Google Patents

電気亜鉛めっき鋼板の製造装置

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JPH10310894A
JPH10310894A JP12127397A JP12127397A JPH10310894A JP H10310894 A JPH10310894 A JP H10310894A JP 12127397 A JP12127397 A JP 12127397A JP 12127397 A JP12127397 A JP 12127397A JP H10310894 A JPH10310894 A JP H10310894A
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JP
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steel sheet
electrogalvanized steel
nozzles
cleaning water
injection
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JP12127397A
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Shuji Endo
修治 遠藤
Hideharu Koga
秀晴 古賀
Tsutomu Kazumura
勉 数村
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造ラインの電気亜鉛めっきセクションを通
過した電気亜鉛めっき鋼板の表面からめっき液を完全に
除去し、めっきままの状態において外観が美麗であるの
みならず、クロメート処理を施した場合においても、ム
ラの発生による外観の悪化を防止し、美麗な外観を維持
する。 【解決手段】 電気亜鉛めっき鋼板の製造装置を、少な
くとも出側にダムロールを備えた電気亜鉛めっき槽と、
電気亜鉛めっき槽の外部において、少なくともその下流
側に配置されたコンダクタロールと、コンダクタロール
の下流側に配置された、電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に
洗浄水を噴射するための洗浄水噴射手段とによって構成
する。ダムロールとコンダクタロールとの間に、電気亜
鉛めっき鋼板の表裏面に洗浄水を噴射するための、少な
くとも1対のノズルからなる第1噴射手段が設けられて
いる。洗浄水噴射手段は、相互に所定間隔をあけて配置
された少なくとも2対のノズルからなる第2噴射手段か
らなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気亜鉛めっき
鋼板の製造装置、特に、製造された電気亜鉛めっき鋼板
にクロメート処理を施す場合に、めっき液の残渣に起因
するムラの発生を防止し、このようなムラの発生による
外観の悪化を防止することが可能な、電気亜鉛めっき鋼
板の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、電気亜鉛めっき鋼板の製造ライン
の電気亜鉛めっきセクションは、電気亜鉛めっき槽と、
その下流側に配置されたコンダクタロールとからなって
おり、電気亜鉛めっき鋼板は、鋼板を上記電気亜鉛めっ
き槽およびコンダクタロールを通過させることによって
製造される。
【0003】上述した電気亜鉛めっき鋼板の製造におい
て、コンダクタロールを通過した電気亜鉛めっき鋼板の
表面上には、めっき液が不可避的に付着し、このように
電気亜鉛めっき鋼板の表面上に付着しためっき液は、電
気亜鉛めっき鋼板の外観を著しく悪化させる。
【0004】このような実情に鑑み、従来では、電気亜
鉛めっき鋼板の表面上に付着しためっき液を除去する目
的で、電気亜鉛めっき槽およびコンダクターロールを通
過した電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に洗浄水を噴射して
いた。
【0005】しかしながら、電気亜鉛めっき鋼板の表裏
面への洗浄水の単なる噴射では、電気亜鉛めっき鋼板の
表面上に付着しためっき液を完全に除去することはでき
ず、しかも、このような洗浄水の噴射によって却って、
電気亜鉛めっき鋼板の表面上に模様が発生していた。
【0006】特開平7−188977号公報は、上述し
た従来技術の問題点を解決するための装置を開示してい
る(以下、「先行技術」という)。先行技術の装置を、
図4を参照しながら説明する。図4は、先行技術の装置
Bを示す概略説明図である。先行技術の装置において
は、電気めっき槽(図示せず)を通過した電気めっき鋼
板Sは、1対のコンダクタロール7a、7b間を通過す
るが、このコンダクタロール7a、7bの下流側には、
図4に示すように、洗浄水噴射手段Nが設けられてい
る。この洗浄水噴射手段Nは、電気めっき鋼板Sの表裏
面に、その進行方向と同一方向側に洗浄水を噴射するた
めの1対のノズル8a、8bからなっている。このよう
に構成された先行技術の装置においては、電気めっき鋼
板Sは、電気めっき終了後、0.5秒以内に、上述した
洗浄水噴射手段Nから噴射される4から800リットル
/分の量の洗浄水によって洗浄される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術の装
置によれば、電気めっき終了後短時間の間に電気めっき
鋼板の洗浄が行われ、しかも、洗浄水の十分な量が確保
されているので、電気めっき鋼板の表面上に付着しため
っき液の大部分を希釈し、もって、電気めっき鋼板の外
観の悪化をある程度防止することができる。
【0008】しかしながら、先行技術の装置を用いて
も、電気めっき鋼板の表面上に付着しためっき液を完全
に除去することはできず、上述した洗浄後においても、
めっき液は、微量ながらも、電気めっき鋼板の表面上に
残存する。この点に関しては、先行技術の装置の対象物
は、めっきままの電気めっき鋼板であるので、電気めっ
き鋼板の表面上における、この程度の量のめっき液の残
存は、先行技術においては問題視されていない。
【0009】しかしながら、電気亜鉛めっき鋼板には、
必要に応じて、特にその耐食性を向上させるために、後
処理としてのクロメート処理が施される。電気亜鉛めっ
き鋼板にクロメート処理を施すと、たとえ微量であって
も、その表面上にめっき液が残存している場合には、こ
の残存しためっき液に起因するムラが顕著に発生し、外
観が著しく悪化する。
【0010】従って、この発明の目的は、製造ラインの
電気亜鉛めっきセクションを通過した電気亜鉛めっき鋼
板の表面からめっき液を完全に除去し、めっきままの状
態において外観が美麗であるのみならず、クロメート処
理を施した場合においても、ムラの発生による外観の悪
化を防止し、美麗な外観を維持することが可能な電気亜
鉛めっき鋼板の製造装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、少なくとも出側にダムロールを備えた電気亜鉛めっ
き槽と、前記電気亜鉛めっき槽の外部において、少なく
ともその下流側に配置されたコンダクタロールと、前記
コンダクタロールの下流側に配置された、前記電気亜鉛
めっき鋼板の表裏面に洗浄水を噴射するための洗浄水噴
射手段とからなる、電気亜鉛めっき鋼板の製造装置にお
いて、前記ダムロールと前記コンダクタロールとの間
に、前記電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に洗浄水を噴射す
るための、少なくとも1対のノズルからなる第1噴射手
段が設けられており、前記洗浄水噴射手段は、相互に所
定間隔をあけて配置された少なくとも2対のノズルから
なる第2噴射手段からなっていることに特徴を有するも
のである。
【0012】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した装置において、前記第2噴射手段の少なくとも2
対のノズルのうち、前記コンダクタロールに最も近接し
て配置された1対のノズルの各々の噴射口は、洗浄水の
噴射方向が、前記電気亜鉛めっき鋼板の進行方向と対向
するように、前記電気亜鉛めっき鋼板の表裏面にそれぞ
れ向けられていることに特徴を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施態様の電気
亜鉛めっき鋼板の製造装置を、図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0014】図1は、この発明の実施態様の電気亜鉛め
っき鋼板の製造装置を示す概略説明図である。この発明
の実施態様の電気亜鉛めっき鋼板の製造装置Aは、図1
に示すように、電気亜鉛めっき槽Tと、電気亜鉛めっき
槽Tの外部において、鋼板の進行方向に関して上流側お
よび下流側に、電気亜鉛めっき槽Tから間隔をあけてそ
れぞれ配置された2対のコンダクタロールと、第1噴射
手段N1と、第2噴射手段N2とからなっている。
【0015】電気亜鉛めっき槽Tは、その入側に1対の
ダムロール(図示せず)を、そして、その出側に他の1
対のダムロール(以下、「出側ダムロール」という)1
a、1bをそれぞれ備えている。電気亜鉛めっき槽T内
には、その間を鋼板が通過するように電極6a、6bが
配置されている。このように構成された電気亜鉛めっき
槽T内には、めっき液が収容されている。上述した電気
亜鉛めっき槽Tは、ダムロールを備えた公知の電気亜鉛
めっき槽と同一である。従って、その説明を上述した基
本的な構成要素のみに留め、その他の付帯設備等の構成
要素の説明を省略する。
【0016】この発明の装置は、上述したように、2対
のコンダクタロールを備えている。即ち、1対のコンダ
クタロール(図示せず)(以下、「上流側コンダクタロ
ール」という)は、電気亜鉛めっき槽Tの外部におい
て、鋼板の進行方向に関して上流側に、電気亜鉛めっき
槽Tから間隔をあけて配置されている。他の1対のコン
ダクタロール(以下、「下流側コンダクタロール」とい
う)2a、2bは、電気亜鉛めっき槽Tの外部におい
て、鋼板の進行方向に関して下流側に、電気亜鉛めっき
槽Tから間隔をあけて配置されている。
【0017】従って、鋼板は、上流側コンダクタロール
(図示せず)、電気亜鉛めっき槽Tおよび下流側コンダ
クタロール2a、2bを順に通過し、これによって、鋼
板の表裏面に亜鉛めっき層がそれぞれ形成される。
【0018】第1噴射手段N1は、図1に示すように、
出側ダムロール1a、1bと下流側コンダクタロール2
a、2bとの間に配置されている。第1噴射手段N1
は、出側ダムロール1a、1bを通過した電気亜鉛めっ
き鋼板の表裏面に付着しためっき液の一次除去を行うた
めのものであり、電気亜鉛めっき鋼板の表裏面にそれぞ
れ洗浄水を噴射するための1対のノズル3a、3bから
なっている。
【0019】ノズル3aは、電気亜鉛めっき鋼板の表面
に対して実質的に垂直に向けられ、図2に示すように、
同めっき鋼板の幅方向に所定間隔をあけて配置された複
数個の噴射口3cを有している。このような複数個の噴
射口3cの各々から洗浄水がほぼ円錐形状を形成しなが
ら噴射されるが、1つの噴射口3cから噴射された洗浄
水が、これに隣接する他の噴射口3cから噴射された洗
浄水と、電気亜鉛めっき鋼板の幅方向における表面付近
において、相互に重なり合うように構成されている。こ
のように構成することによって、電気亜鉛めっき鋼板の
幅方向の表面全体に亘って洗浄水を噴射することができ
る。
【0020】ノズル3aは、電気亜鉛めっき鋼板の表面
に向けて洗浄水を噴射するためのものであるが、ノズル
3bは、電気亜鉛めっき鋼板の裏面に向けて洗浄水を噴
射するためのものであり、上述したノズル3aと同様に
構成されている。
【0021】上述した第1噴射手段N1の1対のノズル
3a、3bから噴射される洗浄水の圧力は、0.2から
2.0kg/cm2 の範囲内であることが望ましい。上
述した1対のノズル3a、3bは、それぞれ複数個の噴
射口3cを有するものとして説明したが、その形態は任
意であり、例えば、この種のノズルの代わりに、スリッ
ト状の噴射口を有するスリットノズルを使用してもよ
い。
【0022】また、上述した第1噴射手段N1は、1対
のノズル3a、3bからなっているものとして説明した
が、必要に応じて、複数対のノズルを所定間隔をあけて
配置することも可能である。
【0023】上述したように、出側ダムロール1a、1
bを通過した電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に付着しため
っき液の一次除去は、第1噴射手段N1によって行われ
る。従って、この段階において、電気亜鉛めっき鋼板の
表裏面に付着しためっき液の大部分は、第1噴射手段N
1によって除去される。しかしながら、第1噴射手段N
1と下流側コンダクタロール2a、2bとの間における
電気亜鉛めっき鋼板の表裏面には、第1噴射手段N1か
ら噴射された洗浄水によって希釈されためっき液(以
下、「希釈めっき液」という)が付着している。希釈め
っき液の大部分は、下流側コンダクタロール2a、2b
によって絞られるが、残りの部分は少量であるものの、
下流側コンダクタロール2a、2bによって絞られるこ
となく、電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に付着したまま、
下流側コンダクタロール2a、2bを通過する。
【0024】即ち、下流側コンダクタロール2a、2b
は金属ロールであるため、ダムロール等のゴムロールに
比して、めっき鋼板のエッジ部における絞り性に劣る。
従って、希釈めっき液は、電気亜鉛めっき鋼板のエッジ
部に溜まり易い。これは、電気亜鉛めっき鋼板のエッジ
部における水酸化被膜の成長の要因となり、エッジ部の
クロメート反応性が低下し、その結果、クロメート処理
後、エッジ部の絞り不良によるムラが発生する。このよ
うな問題を生ぜしめる、電気亜鉛めっき鋼板のエッジ部
に付着した、希釈めっき液は、後述する第2噴射手段N
2によって除去される。
【0025】第2噴射手段N2は、図1に示すように、
下流側コンダクタロール2a、2bの下流に配置されて
おり、1対の上流側ノズル4a、4bと、1対の下流側
ノズル5a、5bとからなっている。
【0026】1対の上流側ノズル4a、4bは、下流側
コンダクタロール2a、2bで絞り切れなかった、電気
亜鉛めっき鋼板の表裏面上の希釈めっき液を除去するよ
うに構成されている。
【0027】上流側ノズル4a、4bもまた、上述した
第1噴射手段N1の1対のノズル3a、3bと同様に、
電気亜鉛めっき鋼板の幅方向に所定間隔をあけて配置さ
れた複数個の噴射口(図示せず)を有している。このよ
うな複数個の噴射口の各々から洗浄水がほぼ円錐形状を
形成しながら噴射されるが、1つの噴射口から噴射され
た洗浄水が、これに隣接する他の噴射口から噴射された
洗浄水と、電気亜鉛めっき鋼板の幅方向における表面付
近において、相互に重なり合うように構成されている。
このように構成することによって、電気亜鉛めっき鋼板
の幅方向の表面全体に亘って洗浄水を噴射することがで
きる。
【0028】但し、上述した第1噴射手段N1の1対の
ノズル3a、3bの各々の噴射口は、図1に示すよう
に、電気亜鉛めっき鋼板の表面に対して実質的に垂直に
向けられているのに対して、第2噴射手段N2の1対の
上流側ノズル4a、4bの各々の噴射口は、洗浄水の噴
射方向が、電気亜鉛めっき鋼板の進行方向と対向するよ
うに、即ち、洗浄水が下流側コンダクタロール2a、2
bと電気亜鉛めっき鋼板との接触部分側に向けて噴射さ
れるように、電気亜鉛めっき鋼板の表裏面にそれぞれ向
けられている。
【0029】第2噴射手段N2の1対の上流側ノズル4
a、4bから噴射される洗浄水の圧力は、0.5から
5.0kg/cm2 の範囲内であることが望ましい。上
述した1対の上流側ノズル4a、4bは、それぞれ複数
個の噴射口を有するものとして説明したが、その形態は
任意であり、例えば、この種のノズルの代わりに、スリ
ット状の噴射口を有するスリットノズルを使用してもよ
い。
【0030】上述したように、下流側コンダクタロール
2a、2bを通過した電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に付
着した希釈めっき液の除去は、第2噴射手段N2の1対
の上流側ノズル4a、4bによって行われる。従って、
この段階において、電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に付着
した希釈めっき液の殆どすべてが除去される。しかしな
がら、第2噴射手段N2の1対の上流側ノズル4a、4
bによる洗浄を行った後でも、電気亜鉛めっき鋼板の表
裏面にめっき液の残渣が付着している可能性がある。こ
のように電気亜鉛めっき鋼板の表裏面にめっき液の残渣
が付着していると、この残渣に起因して、クロメート処
理後に斑点模様が発生する。このような問題を生ぜしめ
る、電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に付着した残渣は、後
述する1対の下流側ノズル5a、5bによって除去され
る。
【0031】上流側ノズル5a、5bもまた、上述した
第1噴射手段N1の1対のノズル3a、3bと同様に、
電気亜鉛めっき鋼板の表面に対して実質的に垂直に向け
られ、電気亜鉛めっき鋼板の幅方向に所定間隔をあけて
配置された複数個の噴射口(図示せず)を有している。
このような複数個の噴射口の各々から洗浄水がほぼ円錐
形状を形成しながら噴射されるが、1つの噴射口から噴
射された洗浄水が、これに隣接する他の噴射口から噴射
された洗浄水と、電気亜鉛めっき鋼板の幅方向における
表面付近において、相互に重なり合うように構成されて
いる。このように構成することによって、電気亜鉛めっ
き鋼板の幅方向の表面全体に亘って洗浄水を噴射するこ
とができる。
【0032】第2噴射手段N2の1対の下流側ノズル5
a、5bから噴射される洗浄水の圧力は、0.5から
5.0kg/cm2 の範囲内であることが望ましい。上
述した1対の下流側ノズル5a、5bは、それぞれ複数
個の噴射口を有するものとして説明したが、その形態は
任意であり、例えば、この種のノズルの代わりに、スリ
ット状の噴射口を有するスリットノズルを使用してもよ
い。
【0033】また、第2噴射手段N2の1対の上流側ノ
ズル4a、4bと1対の下流側ノズル5a、5bとの間
隔は、30から300mmの範囲内に維持されることが
望ましい。
【0034】上述した第2噴射手段N2は、2対のノズ
ル、即ち、1対の上流側ノズル4a、4bおよび1対の
下流側ノズル5a、5bからなるものとして説明した
が、3対以上のノズルからなっていてもよい。その場合
には、1対の上流側ノズル4a、4bと、2対以上の下
流側ノズル5a、5bとが組み合わせて使用される。
【0035】
【実施例】次に、この発明の電気亜鉛めっき鋼板の製造
装置を、実施例により、比較例と対比しながら更に詳細
に説明する。
【0036】〔実施例〕図1を参照しながら上述したこ
の発明の実施態様の電気亜鉛めっき鋼板の製造装置Aと
同一の装置を用いて、下記条件下で電気亜鉛めっき鋼板
を調製した。
【0037】 (1)電気亜鉛めっき鋼板の幅 :600から1880mm (2)ラインスピード :30から210m/分 (3)出側ダムロール1a、1bと 下流側コンダクタロール2a、2bとの距離 :415mm (4)出側ダムロール1a、1bと 第1噴射手段N1のノズル3a、3bとの距離:210mm (5)下流側コンダクタロール2a、2bと第2噴射 手段N2の上流側ノズル4a、4bとの距離 :210mm (6)第2噴射手段N2の上流側ノズル4a、4bと 下流側ノズル5a、5bとの距離 :100mm (7)第1噴射手段N1のノズル3a、3bから噴射 される洗浄水の圧力 :1.5kg/cm2 (8)第1噴射手段N1のノズル3a、3bから噴射 される洗浄水の量 :60リットル/分 (9)第2噴射手段N2の上流側ノズル4a、4b から噴射される洗浄水の圧力 :3.0kg/cm2 (10)第2噴射手段N2の上流側ノズル4a、4b から噴射される洗浄水の量 :120リットル/分 (11)第2噴射手段N2の下流側ノズル5a、5b から噴射される洗浄水の圧力 :3.0kg/cm2 (12)第2噴射手段N2の下流側ノズル5a、5b から噴射される洗浄水の量 :120リットル/分 上述した第1噴射手段N1のノズル3a、3b、並び
に、第2噴射手段N2の上流側ノズル4a、4bおよび
下流側ノズル5a、5bとして、共立合金製のフラット
スプレイノズル1/4KSS−06110を使用し、そ
の噴射角は110°であった。
【0038】上述のようにして調製された電気亜鉛めっ
き鋼板に、通常の条件下でクロメート処理を施して、ク
ロメート処理鋼板を調製した。このようにして得られた
クロメート処理鋼板の表裏面を調べたところ、如何なる
ムラもなく、外観は非常に美麗であった。
【0039】〔比較例〕比較のために、上述した実施例
におけると同様の装置において、第1噴射手段N1のノ
ズル3a、3b、第2噴射手段N2の上流側ノズル4
a、4bおよび下流側ノズル5a、5bのうちの何れか
1つからの洗浄水の噴射を停止させることによって、こ
の発明の範囲外の装置を準備し、これを使用して、電気
亜鉛めっき鋼板を調製した。
【0040】即ち、第1噴射手段N1のノズル3a、3
bからの洗浄水の噴射を停止させ、第2噴射手段N2の
上流側ノズル4a、4bおよび下流側ノズル5a、5b
の各々からの洗浄水を、実施例におけると同一の条件で
噴射することによって、この発明の範囲外の装置(以
下、「比較例1の装置」という)を用いて、電気亜鉛め
き鋼板を調製した。
【0041】比較例1の装置を使用して調製された電気
亜鉛めっき鋼板に、実施例におけると同一の条件下でク
ロメート処理を施して、クロメート処理鋼板を調製し
た。このようにして得られたクロメート処理鋼板の表裏
面を調べたところ、そこには、図3(a) に示すような全
面ムラが、ほぼ全長に亘って発生していた。
【0042】次いで、第2噴射手段N2の上流側ノズル
4a、4bからの洗浄水の噴射を停止させ、第1噴射手
段N1のノズル3a、3bおよび第2噴射手段N2の下
流側ノズル5a、5bの各々からの洗浄水を、実施例に
おけると同一の条件で噴射することによって、この発明
の範囲外の装置(以下、「比較例2の装置」という)を
用いて、電気亜鉛めき鋼板を調製した。
【0043】比較例2の装置を使用して調製された電気
亜鉛めっき鋼板に、実施例におけると同一の条件下でク
ロメート処理を施して、クロメート処理鋼板を調製し
た。このようにして得られたクロメート処理鋼板の表裏
面を調べたところ、そこには、図3(b) に示すようなエ
ッジ部の白抜けによるムラが、ほぼ全長に亘って発生し
ていた。
【0044】更に、第2噴射手段N2の下流側ノズル5
a、5bからの洗浄水の噴射を停止させ、第1噴射手段
N1のノズル3a、3bおよび第2噴射手段N2の上流
側ノズル4a、4bの各々からの洗浄水を、実施例にお
けると同一の条件で噴射することによって、この発明の
範囲外の装置(以下、「比較例3の装置」という)を用
いて、電気亜鉛めき鋼板を調製した。
【0045】比較例3の装置を使用して調製された電気
亜鉛めっき鋼板に、実施例におけると同一の条件下でク
ロメート処理を施して、クロメート処理鋼板を調製し
た。このようにして得られたクロメート処理鋼板の表裏
面を調べたところ、そこには、図3(c) に示すようなス
プラッシュ状のムラが、ほぼ全長に亘って発生してい
た。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、製造ラインの電気亜鉛めっきセクションを通過した
電気亜鉛めっき鋼板の表面からめっき液を完全に除去
し、めっきままの状態において外観が美麗であるのみな
らず、クロメート処理を施した場合においても、ムラの
発生による外観の悪化を防止し、美麗な外観を維持する
ことが可能な電気亜鉛めっき鋼板の製造装置を提供する
ことができ、かくして、有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施態様の電気亜鉛めっき鋼板の製
造装置を示す概略説明図である。
【図2】この発明の実施態様の電気亜鉛めっき鋼板の製
造装置のノズルを示す概略説明図である。
【図3】電気亜鉛めっき鋼板にクロメート処理を施した
際に発生したムラを示す概略説明図である。
【図4】先行技術の装置Bを示す概略説明図である。
【符号の説明】
A:この発明の電気亜鉛めっき鋼板の製造装置 T:電気亜鉛めっき槽 N1:第1噴射手段 N2:第2噴射手段 1a、1b:ダムロール 2a、2b:コンダクタロール 3a、3b:ノズル 3c:噴射口 4a、4b:ノズル 5a、5b:ノズル 6a、6b:電極 N:先行技術の洗浄水噴射手段 7a、7b:コンダクタロール 8a、8b:ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも出側にダムロールを備えた電
    気亜鉛めっき槽と、前記電気亜鉛めっき槽の外部におい
    て、少なくともその下流側に配置されたコンダクタロー
    ルと、前記コンダクタロールの下流側に配置された、前
    記電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に洗浄水を噴射するため
    の洗浄水噴射手段とからなる、電気亜鉛めっき鋼板の製
    造装置において、 前記ダムロールと前記コンダクタロールとの間に、前記
    電気亜鉛めっき鋼板の表裏面に洗浄水を噴射するため
    の、少なくとも1対のノズルからなる第1噴射手段が設
    けられており、 前記洗浄水噴射手段は、相互に所定間隔をあけて配置さ
    れた少なくとも2対のノズルからなる第2噴射手段から
    なっていることを特徴とする、電気亜鉛めっき鋼板の製
    造装置。
  2. 【請求項2】 前記第2噴射手段の少なくとも2対のノ
    ズルのうち、前記コンダクタロールに最も近接して配置
    された1対のノズルの各々の噴射口は、洗浄水の噴射方
    向が、前記電気亜鉛めっき鋼板の進行方向と対向するよ
    うに、前記電気亜鉛めっき鋼板の表裏面にそれぞれ向け
    られていることを特徴とする、請求項1に記載した装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385347B1 (ko) * 2000-09-01 2003-05-27 주식회사 창영물산 초극박 강판을 전기아연도금 할 수 있는 수평식전기아연도금장치 및 도금방법
JP2007016316A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Hoellmueller Maschinenbau Gmbh フォイルを一巻き一巻き電解処理する装置及び方法
KR20160014885A (ko) * 2014-07-30 2016-02-12 주식회사 포스코 전기 도금 장치의 도금액 세척 기구 및 세척 방법
JP2019203181A (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 Jfeスチール株式会社 化成処理めっき鋼板の製造方法

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