JP2719030B2 - 金属帯の表面処理方法 - Google Patents

金属帯の表面処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、金属帯の表面処理方法に関する。
<従来の技術> 一般に鋼板の表面処理方法の1つとして、電極を備
え、電解質溶液を満たした処理槽に鋼板を通し、この処
理槽の前後で通電ロールを介して鋼板に電流を流す方法
が行われている。
しかし、このような方法では、鋼板ストリップを表面
処理した場合、生じた不純物が鋼板面に付着し、更に後
続の通電ロールに堆積して、通電不良が生ずるという問
題があった。
この現象は、鋼板を陰極にして処理する(例えば、ラ
ジアルセルを用いて鋼板の表裏面を同時にはめっきせ
ず、片面ずつを電気亜鉛めっきする)場合、鋼板の非め
っき面側へのZnの回り込みが生じ、後続の通電ロールと
鋼板との間でスパークを発生して、鋼板の表面性状を損
なうといった場合等で見られた。
また、鋼板を陽極にして処理する(例えば、ティンフ
リー鋼板製造時の逆電解を鋼板に施す)場合、スマット
(金属の酸化物)が発生しやすく、この金属の酸化物は
金属に比べ電気抵抗は10倍ほど大であるため、スマット
が鋼板に付着して後続の通電ロールに堆積し、通電不良
を起こし、かつ鋼板との間でスパークを生じていた。
更に、Zn−Ni合金めっき鋼板に交番電流を印加し黒色
鋼板を製造する場合も、同様な現象が生じていた。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、通電ロールにおいて通電不良を生じないよ
うな金属帯の表面処理方法を提供することを目的として
いる。
<課題を解決するための手段> 本発明は、鋼板を陰極または陽極処理すると、生じた
不純物(特に、スマット)が、そのまま鋼板に付着し後
続のロールと鋼板間に堆積しやすいので、生じた不純物
を溶解すれば良いとの着想に基づいてなされたものであ
る。
すなわち、上記目的を達成するために本発明によれ
ば、電解処理槽の入側および/または出側に少なくとも
1個の通電ロールを有する表面処理設備を用いて金属帯
表面を電解質溶液中で陽極および/または陰極処理する
際に、前記通電ロール上と前記通電ロールの通板方向に
見て上流側の前記金属帯上の少なくとも一方に酸または
アルカリ水溶液を散布することを特徴とする金属帯の表
面処理方法が提供される。
また、本発明によれば、電解処理槽の入側および/ま
たは出側に少なくとも1個の通電ロールを有する表面処
理設備を用いて金属帯表面を電解質溶液中で陽極および
/または陰極処理する際に、前記通電ロール上と前記通
電ロールの通板方向に見て上流側の前記金属帯上の少な
くとも一方に酸またはアルカリ水溶液を散布するととも
に、前記通電ロールの少なくとも1個の表面をロールポ
リッシャーで研磨することを特徴とする金属帯の表面処
理方法が提供される。
ここで、前記酸水溶液のpHは0.5〜2であり、前記ア
ルカリ水溶液のpHは12.5〜13.5であるのが好ましい。
以下に本発明をされに詳細に説明する。
本発明は鋼板のみならず、鋼板、しんちゅう板などの
金沿板を電解処理する際にも適用可能であるが、以下の
説明では鋼板について述べる。
第1図は、本発明を適用した鋼板の表面処理設備の1
例を示す一部断面側面図である。
鋼板20は、矢印1の方向に通板され、処理槽6の入側
の通電ロール5とバックアップロール10との間を通り、
処理槽6内に装入される。
前記鋼板20は、熱延鋼板、冷延鋼板、表面処理鋼板
(電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板等)等、鋼
板ならば何でも良く、特に限定しない。
前記処理槽6内には電極8が設けられ、その前後に各
1対のダムロール7が配設されている。
前記処理槽6を出た鋼板20は、出側の通電ロール11と
バックアップロール12との間を通り、次工程へ搬送され
る。
なお、上記の各種ロールおよび電極の配置および数は
これに限定されるものではない。
前記処理槽6内の電解質溶液9は、イオンを含む液体
であれば何でも良く、特に限定しない。
2、3は鋼板20上ならびに通電ロール5および11上に
散布する酸またはアルカリ水溶液であり、酸、アルカリ
水溶液の種類およびpHは任意に選定でき、特に限定しな
い。ただし、酸水溶液のpHは、0.5〜2であった方がよ
い。pHが0.5未満であると鋼板自体の表面が溶解するお
それがある。また、pHが2を越えると不純物が完全に溶
解しない。
アルカリ水溶液の場合はpH12.5〜13.5がよい。pH12.5
未満であると不純物が完全に溶解しない。また、pHが1
3.5を越えると不純物以外に鋼板表面を大幅に溶解して
しまい鋼板の品質を落とす場合が多いからである。
鋼板上に散布する酸またはアルカリ水溶液2の散布位
置は、入側通電ロール5の通板方向に見て上流側および
処理槽6と出側通電ロール11との間に設けるのがよい。
上記酸またはアルカリ水溶液2または3の散布は、第
2図に示すように鋼板20あるいは通電ロール5または11
の幅方向に複数のノズル13を設けて行うと均一に散布す
るのに適しているが、これに限るものではない。
また、酸またはアルカリ水溶液2、3の散布を処理槽
6の下流側で行う場合は、散布した水溶液は処理槽6に
混入することがないので好ましい。
更に通電ロール5、11にロールポリッシャー4を併用
すれば、散布する酸またはアルカリ水溶液2および/ま
たは3の濃度は低くでき鋼板の品質を落とす危険が少な
くなる。
ロールポリッシャー4は、第3図に示すように、通電
ロールの全幅に砥石、スコッチブライト等の研磨面が対
応できるものが好ましい。
<実施例> 以下に本発明を実施例に基づき具体的に説明する。
(実施例1) 第1図に示す設備を用い入、出側通電ロール5、11お
よび処理槽6と出側通電ロール11との間の鋼板20(板幅
1300mm、通板速度120mpm)表面にpH1.0の塩酸水溶液を
それぞれ3.5/minスプレーしながら、ZnSO4・7H2O:240
g/l,NH4Cl:15g/l,Al2(SO4・18H2O:30g/lよりなる
酸性浴を用い、50A/dm2の陰極電流密度で電気亜鉛めっ
きを鋼板20に施したところ、スパークの発生はなく表面
性状良好な鋼板が得られた。
なお、この塩酸水溶液の代わりにpH13.1の水酸化ナト
リウム水溶液を用いても同様な結果が得られた。
比較のために、上記スプレーを停止したほかは実施例
1と同様のめっきを施したところ、電流印加後数分し
て、後続の通電ロール11と鋼板20との間で微小ながらス
パークが発生し、鋼板表面に無数のスパーク跡が残り、
製品の商品価値を著しく減じた。
(実施例2) 第1図に示す設備を用い、入、出側通電ロール5、11
および処理槽6と出側通電ロール11との間の鋼板20(板
幅850mm、通板速度350mpm)表面にpH2.5の硫酸水溶液を
それぞれ2.5/minスプレーしながら、CrO3:180g/l,Na2
SiF:6g/l,H2SO4:0.8g/lよりなる浴を用い、70A/dm2の陰
極電流密度で鋼板をクロムめっきした後、同じ浴組成で
5A/dm2の陽極電流密度でこの鋼板を逆電解したころ、通
電ロールにスマットの堆積はなく、表面性状良好な鋼板
が得られた。
なお、この硫酸水溶液の代わりにpH12.8の水酸化ナト
リウム水溶液を用いても同様な結果が得られた。
比較のために、上記スプレーを停止したほかは実施例
2と同様の処理をしたところ、陽極電流印加後数分し
て、通電ロール11にスマットが堆積し始め、鋼板20との
間で微小ながらスパークが見られ、得られたティンフリ
ー鋼板表面に無数のスパーク跡が残り、製品の商品価値
を著しく減じた。
(実施例3) 第1図に示す設備を用い、入、出側通電ロール5、11
および処理槽6と出側通電ロール11との間の鋼板20(板
幅1200mm、通板速度50mpm)表面にpH1.1の塩酸水溶液を
それぞれ3/minスプレーしながら、Zn−Niめっき鋼板
をNa2SO4:150g/,No3 -:20/よりなる浴に以下の交番
電解を施し、黒色鋼板を製造した。
陽極電流密度 60A/dm2 陰極電流密度 24A/dm2 陰極電流密度/陽極電流密度 0.4 陰極処理時間/陽極処理時間 0.2 交番周期 5Hz 処理時間 5sec 通電ロールにはスマットの堆積はなく、表面性状良好な
鋼板が得られた。
なお、この塩酸水溶液の代わりにpH13.8の水酸化ナト
リウム水溶液を用いても同様な結果が得られた。
更に、通電ロール11にロールポリシャー4を設置し
て、ロール面をスコッチブライトで常時研磨するように
したところ、スマットの堆積はほとんど皆無になり、長
時間安定して表面処理鋼板を製造することができた。
比較のため、上記スプレーおよびロールポリッシャー
4を停止したほかは実施例3と同様の処理をしたとこ
ろ、電流印加後数分して、通電ロール11にスマットが堆
積し始め、鋼板20との間で微小ながらスパークが見ら
れ、黒色鋼板表面に無数のスパーク跡が残り、製品の商
品価値を著しく減じた。
<発明の効果> 本発明は以上説明したように構成されているので、従
来は、通電ロールによる金属帯への通電不良が発生し、
通電ロールと金属帯の間でスパークを発生し、通電ロー
ル、金属帯ともに損傷を受け、金属帯の処理が全くでき
ない場合があったが、本発明の実施により、容易に、し
かも完全に通電不良の防止が達成でき、表面性状良好な
表面処理金属帯を安定して生産することを可能にした。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を適用した鋼板の表面処理設備の1例
を示す一部断面側面図である。 第2図は、鋼板上または通電ロール上への酸またはアル
カリ水溶液の散布例を示す正面図である。 第3図はロールポリッシャーと通電ロールとの関係を示
す側面図である。 符号の説明 1……鋼板の進行方向、 2……鋼板上に散布する酸またはアルカリ水溶液、 3……通電ロール上に散布する酸またはアルカリ水溶
液、 4……ロールポリッシャー、 5……入側通電ロール、 6……処理槽、 7……ダムロール、 8……電極、 9……電解質溶液、 10……入側バックアップロール、 11……出側通電ロール、 12……出側バックアップロール、 13……ノズル、 20……鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 茂樹 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 鈴木 幸子 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭63−195293(JP,A) 特開 昭59−177393(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解処理槽の入側および/または出側に少
    なくとも1個の通電ロールを有する表面処理設備を用い
    て金属帯表面を電解質溶液中で陽極および/または陰極
    処理する際に、前記通電ロール上と前記通電ロールの通
    板方向に見て上流側の前記金属帯上の少なくとも一方に
    酸またはアルカリ水溶液を散布することを特徴とする金
    属帯の表面処理方法。
  2. 【請求項2】電解処理槽の入側および/または出側に少
    なくとも1個の通電ロールを有する表面処理設備を用い
    て金属帯表面を電解質溶液中で陽極および/または陰極
    処理する際に、前記通電ロール上と前記通電ロールの通
    板方向に見て上流側の前記金属帯上の少なくとも一方に
    酸またはアルカリ水溶液を散布するとともに、前記通電
    ロールの少なくとも1個の表面をロールポリッシャーで
    研磨することを特徴とする金属帯の表面処理方法。
  3. 【請求項3】前記酸水溶液のpHは0.5〜2であり、前記
    アルカリ水溶液のpHは12.5〜13.5である請求項1または
    2記載の金属帯の表面処理方法。
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