JPH10310687A - 樹脂複合体および無電解めっき用接着剤 - Google Patents

樹脂複合体および無電解めっき用接着剤

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JPH10310687A
JPH10310687A JP12363697A JP12363697A JPH10310687A JP H10310687 A JPH10310687 A JP H10310687A JP 12363697 A JP12363697 A JP 12363697A JP 12363697 A JP12363697 A JP 12363697A JP H10310687 A JPH10310687 A JP H10310687A
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JP
Japan
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resin
adhesive
weight
electroless plating
parts
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JP12363697A
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Yasuji Hiramatsu
靖二 平松
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/18Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using precipitation techniques to apply the conductive material
    • H05K3/181Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using precipitation techniques to apply the conductive material by electroless plating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
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    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive
    • H05K3/387Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive for electroless plating

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 引っ張り強度、破壊伸度および破壊靱性に優
れ、しかも誘電率の低い樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明の樹脂複合体は、主成分が脂環式
エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂とからなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂複合体および
無電解めっき用接着剤に関し、特に、引っ張り強度、破
壊伸度および破壊靱性に優れ、しかも誘電率の低い、無
電解めっき用接着剤等に好適に用いられる樹脂複合体に
ついての提案である。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器は、電子工業の進歩に伴
い小型化あるいは高速化が進んでいる。このため、プリ
ント基板やLSIを実装する配線板に対してもファイン
パターンによる高密度化および高い信頼性が求められて
いる。
【0003】この種の要求に対応するプリント配線板を
製造する従来方法の1つとして、アディティブ法があ
る。このアディティブ法は、無電解めっき用接着剤を基
板表面に塗布して接着剤層を形成し、この接着剤層の表
面を粗化した後、無電解めっきを施して導体を形成する
方法である。
【0004】この方法は、導体回路を無電解めっきによ
って形成するので、エッチングによりパターン形成を行
うエッチドフォイル方法(サブトラクティブ法)より
も、高密度でパターン精度の高い配線を容易かつ低コス
トで作製し得るという利点がある。しかも、この方法
は、導体回路を粗化された接着剤層に強固に付着させる
ことにより、両者間に優れた接合性が確保されるので、
導体回路が接着剤層から剥離しにくいという特徴があ
る。
【0005】このようなアディティブ法に基づく従来の
プリント配線板としては、無電解めっき用接着剤やめっ
きレジストに関する次のような提案がある。例えば、特
開昭61−276875号公報、特開平2−188992号公報、US
P 5055321号公報などには、耐熱性樹脂微粉末を感光性
樹脂マトリックス中に分散してなる感光性の無電解めっ
き用接着剤を用いたプリント配線板が提案されている。
この技術によれば、より高密度でパターン精度の高い配
線においてもピール強度に優れるプリント配線板を得る
ことができる。
【0006】また、特開平6−317904号公報には、めっ
きレジストとして、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂のアクリレートとイミダゾール硬化剤からなるレジス
ト組成物を用いた配線板が提案されている。この技術に
よれば、ファインパターンにおいても耐熱性や耐アルカ
リ性等の信頼性に優れるプリント配線板を得ることがで
きる。
【0007】さらに、特開平7−34048 号公報(USP
5519177 号)には、無電解めっき用接着剤層として、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂とPESの複合樹脂
を用いたプリント配線板が提案されている。この技術に
よれば、より高密度でパターン精度の高い配線において
もピール強度に優れるプリント配線板を得ることができ
る。
【0008】このように、配線板の無電解めっき用接着
剤やめっきレジストなどの層間樹脂層には、酸化剤やア
ルカリに対する耐薬品性の観点から、クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂のアクリレート、もしくはこれらの樹脂と熱可塑性
樹脂との複合体が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の樹脂は、ビルドアップ多層配線板の層間樹脂絶縁層と
して用いる場合、ICチップを搭載してヒートサイクル
条件下に曝すと、めっきレジストとこのめっきレジスト
に隣接した導体回路との境界を起点として、その層間樹
脂絶縁層にクラックが発生するという、脆さの点で問題
があった。かかる樹脂の脆さは、配線板に限らず、自動
車部品などの各種産業用部品に上述した樹脂を用いる場
合にも指摘された。また、クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂は、誘電率が4.33と高く、配線板に使用すると
伝搬遅延を招き好ましくない。
【0010】本発明は、従来技術が抱える上述した課題
を解決するための技術を提案する。すなわち、本発明の
主たる目的は、引っ張り強度、破壊伸度および破壊靱性
に優れ、しかも誘電率の低い樹脂組成物を提供すること
にある。本発明の他の目的は、樹脂の靱性等を改善して
配線板の層間樹脂絶縁層に発生するクラックを抑制する
一方で、樹脂の誘電率を低下させて配線板における伝搬
遅延を防止するのに有効な、無電解めっき用接着剤を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的の実
現に向け鋭意研究した。その結果、ノボラック型エポキ
シ樹脂に代えて脂環式エポキシ樹脂を用い、これに熱可
塑性樹脂を複合化させれば、樹脂の引っ張り強度、破壊
伸度および破壊靱性のいずれをも向上させることができ
ることを知見した。
【0012】こうした知見の下に開発した本発明の樹脂
複合体は、以下に示す構成を有することに特徴がある。 (1) 本発明の樹脂複合体は、主成分が脂環式エポキシ樹
脂と熱可塑性樹脂とからなることを特徴とする。
【0013】この樹脂複合体において、前記熱可塑性樹
脂は、ポリスルフォン(PS)、ポリフェニレンエーテ
ル(PPE)、ポリフェニレンスルフォン(PPE
S)、ポリエーテルイミド(PEI)およびポリフェニ
レンサルファイド(PPS)のなかから選ばれるいずれ
か少なくとも1種であることが望ましく、前記脂環式エ
ポキシ樹脂は、下記(化1)に示す構造を有することが
望ましい。 (化1)
【0014】この樹脂複合体において、脂環式エポキシ
樹脂と熱可塑性樹脂の配合割合は、重量比で、脂環式エ
ポキシ樹脂/熱可塑性樹脂=90/10〜50/50であること
が望ましい。
【0015】また、本発明の無電解めっき用接着剤は、
以下に示す構成を有することに特徴がある。 (2) 本発明の無電解めっき用接着剤は、酸あるいは酸化
剤に可溶性の粒子状物質が、硬化処理によって酸あるい
は酸化剤に難溶性となる未硬化の耐熱性樹脂マトリック
ス中に分散された無電解めっき用接着剤であって、前記
耐熱性樹脂マトリックスは、主成分が脂環式エポキシ樹
脂と熱可塑性樹脂とからなる樹脂複合体で構成されるこ
とを特徴とする。なお、酸あるいは酸化剤に可溶性の粒
子状物質は、金属粉、無機粒子および予め硬化処理され
た耐熱性樹脂粒子のなかから選ばれるいずれか少なくと
も1種からなることが望ましい。
【0016】(3) 本発明の無電解めっき用接着剤は、未
硬化の酸あるいは酸化剤に可溶性の樹脂成分が、硬化処
理によって酸あるいは酸化剤に難溶性となる未硬化の耐
熱性樹脂マトリックス中に分散された無電解めっき用接
着剤であって、前記耐熱性樹脂マトリックスは、主成分
が脂環式エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂とからなる樹脂複
合体で構成されることを特徴とする。なお、酸あるいは
酸化剤に可溶性の樹脂成分は、ゴム、ポリフェニレンエ
ーテル(PPE)、およびアミン系硬化剤を含むエポキ
シ樹脂のなかから選ばれるいずれか少なくとも1種から
なることが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂複合体は、誘電率が
3.41と低い脂環式エポキシ樹脂を使用している点に特徴
がある。しかも、本発明の樹脂複合体は、低い誘電率
(PS:2.5 、PPE:2.5 、PPES:3.4 、PE
I:3.5 )を示す熱可塑性樹脂と複合化させたものであ
る。そのため、本発明の樹脂複合体は、誘電率が 2.5〜
3.5 程度と低い。
【0018】また、本発明の樹脂複合体において、脂環
式エポキシ樹脂は、その引っ張り強度が59MPa、破壊
伸度が4.6 %であり、クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂(引っ張り強度が54MPa、破壊伸度が3.0 %)よ
りも高い引っ張り強度と破壊伸度を示す。しかも、本発
明の樹脂複合体は、この脂環式エポキシ樹脂からなる樹
脂マトリックス中に熱可塑性樹脂が分散した構造をとる
ので、その脂環式エポキシ樹脂に靱性が付与され、その
破壊伸度と引っ張り強度をさらに向上させることができ
る。
【0019】このような脂環式エポキシ樹脂としては、
例えば、アラルダイト CY179 (チバガイギー社製)、
EPICLON HP−7200(大日本インキ株式会社製)が好適に
用いられる。これらのうちEPICLON HP−7200の構造式を
(化1)に示す。 (化1)
【0020】また、熱可塑性樹脂としては、ポリスルフ
ォン(PS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポ
リフェニレンスルフォン(PPES)、ポリエーテルイ
ミド(PEI)、ポリテトラフルオロエチレン(商品
名:テフロン、PTFE)、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニ
レンサルファイド(PPS)がよく、特に、ポリスルフ
ォン(PS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポ
リフェニレンスルフォン(PPES)、ポリエーテルイ
ミド(PEI)およびポリフェニレンサルファイド(P
PS)のなかから選ばれるいずれか少なくとも1種を用
いることが望ましい。これらの樹脂は、溶媒に溶解させ
ることができ、上記脂環式エポキシ樹脂と混合させて複
合体を形成しやすいからである。
【0021】このような主成分が脂環式エポキシ樹脂と
熱可塑性樹脂とからなる本発明の樹脂複合体において、
脂環式エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂の配合割合は、重量
比で、脂環式エポキシ樹脂/熱可塑性樹脂=90/10〜50
/50、より好ましくは85/15〜70/30であることが望ま
しい。この理由は、熱可塑性樹脂が少ないと、複合樹脂
の引っ張り強度や破壊伸度を充分に向上させることがで
きず、一方、熱可塑性樹脂が多すぎると、脂環式エポキ
シ樹脂マトリックス中の熱可塑性樹脂の分離層が大きく
なりすぎ、複合樹脂の引っ張り強度や破壊伸度を向上さ
せることができないからである。
【0022】本発明においては、樹脂複合体を感光化さ
せるために、感光性モノマーを添加することが望まし
い。この理由は、脂環式エポキシ樹脂はアクリル化して
も感光化できないためである。感光性モノマーとして
は、多価アクリルモノマーが好適に用いられる。この多
価アクリルモノマーは、一つの分子中にアクリル基が複
数存在しており、架橋させやすいからである。この多価
アクリルモノマーとしては、例えば、日本化薬製のDP
E−6A(化2)、共栄社化学製のR−604 (化3)、
東亜合成製のアロニクス325 (化4)、東亜合成製のア
ロニクス315 (化5)がよい。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】本発明において、上記脂環式エポキシ樹脂
の硬化剤としては、アミン系硬化剤やイミダゾール系硬
化剤、酸無水物などが使用でき、特に、イミダゾール系
硬化剤が好適に用いられる。このイミダゾール硬化剤と
しては、2−メチルイミダゾール(品名:2MZ )、4−
メチル−2−エチルイミダゾール(品名:2E4MZ )、2
−フェニルイミダゾール(品名:2PZ)、4−メチル−
2−フェニルイミダゾール(品名:2P4MZ )、1−ベン
ジル−2−メチルイミダゾール(品名:1B2MZ )、2−
エチルイミダゾール(品名:2EZ )、2−イソプロピル
イミダゾール(品名:2IZ )、1−シアノエチル−2−
メチルイミダゾール(品名: 2MZ−CN)、1−シアノエ
チル−2−エチル−4−メチルイミダゾール(品名: 2
E4MZ−CN)、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダ
ゾール(品名:C11Z−CN)などがある。
【0028】特に本発明では、上記イミダゾール硬化剤
は、25℃で液状のものが望ましい。この理由は、無溶剤
樹脂を使用する場合、粉末では均一混練が難しく、液状
の方が均一に混練できるからである。例えば、液状のイ
ミダゾール硬化剤としては、1−ベンジル−2−メチル
イミダゾール(品名:1B2MZ )、1−シアノエチル−2
−エチル−4−メチルイミダゾール(品名: 2E4MZ−C
N)、4−メチル−2−エチルイミダゾール(品名:2E4
MZ )が挙げられる。
【0029】なお、イミダゾール硬化剤を用いる場合、
その添加量は、エポキシ樹脂 100重量部に対して 0.1〜
10重量部とすることが望ましい。この理由は、添加量が
10重量部を超えると吸湿性が上がって絶縁不良を生じ、
一方、 0.1重量部未満では硬化剤の効果が少ないからで
ある。
【0030】本発明の樹脂複合体は、以下に示す方法に
より調製することができる。即ち、脂環式エポキシ樹脂
と熱可塑性樹脂を混和溶媒に溶解させて液状とし、これ
を所定の形状、例えば、膜厚10〜100 μmのフィルムに
成形し、50〜100 ℃で乾燥させた後、脂環式エポキシ樹
脂の硬化温度である 170〜180 ℃で1〜10時間程度の硬
化処理を行うことにより、脂環式エポキシ樹脂と熱可塑
性樹脂とからなる樹脂複合体を得る。また、アクリルモ
ノマーで感光化する場合は、脂環式エポキシ樹脂、熱可
塑性樹脂およびアクリルモノマーを混和溶媒とともに混
合し、これを所定の形状、例えば、膜厚10〜100 μmの
フィルムに成形し、50〜100 ℃で乾燥させた後、露光、
現像処理し、さらに脂環式エポキシ樹脂の硬化温度であ
る 170〜180 ℃で1〜10時間程度の硬化処理を行うこと
により、脂環式エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂とからなる
樹脂複合体を得る。
【0031】なお、本発明において、脂環式エポキシ樹
脂と熱可塑性樹脂の混和溶媒としては、メタノールやエ
タノールなどのアルコール、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル(DMDG)やトリエチレングリコールジ
メチルエーテル(DMTG)などのグルコールエーテル
系溶媒、N−メチルピロリドン(NMP)がよい。特
に、グリコールエーテル系溶媒やNMPは、ほとんど全
ての熱可塑性樹脂、ならびに脂環式エポキシ樹脂を溶解
させることができる点で望ましい。
【0032】以上説明したような本発明の樹脂複合体
は、めっきレジスト、ソルダーレジスト、層間樹脂絶縁
剤、無電解めっき用接着剤、封止用樹脂、基板材料な
ど、各種電子材料として好適に使用することができる。
さらに、本発明の樹脂複合体は、自動車部品、ワープロ
などの電化製品の樹脂製キャビネット、各種接着剤な
ど、幅広い技術分野にわたって使用することができる。
【0033】次に、本発明の無電解めっき用接着剤は、
樹脂マトリックスとして、前述した主成分が脂環式エポ
キシ樹脂と熱可塑性樹脂とからなる樹脂複合体を使用し
た点に特徴がある。その結果、本発明の無電解めっき用
接着剤は、靱性の付与により破壊伸度と引っ張り強度が
向上するので、配線板に使用した場合に、ヒートサイク
ル時のクラックの発生を防止することができる。しか
も、本発明の無電解めっき用接着剤は、誘電率が 2.5〜
3.5 程度と低く、配線板に使用しても信号の伝搬遅延を
招くことはない。
【0034】本発明の無電解めっき用接着剤において、
酸あるいは酸化剤に可溶性の粒子状物質としては、アル
ミニウムや亜鉛、マグネシウム、鉄、銅などの金属粉、
炭酸カルシウムなどの無機粒子、予め硬化処理された耐
熱性樹脂粒子などが挙げられる。これらの粒子状物質の
うち、上記耐熱性樹脂粒子としては、平均粒径が10μ
m以下の耐熱性樹脂粉末、平均粒径が2μm以下の耐
熱性樹脂粉末を凝集させた凝集粒子、平均粒径が2〜
10μmの耐熱性粉末樹脂粉末と平均粒径が2μm以下の
耐熱性樹脂粉末との混合物、平均粒径が2μm〜10μ
mの耐熱性樹脂粉末の表面に平均粒径が2μm以下の耐
熱性樹脂粉末または無機粉末のいずれか少なくとも1種
を付着させてなる疑似粒子、平均粒径が 0.1〜0.8 μ
mの耐熱性樹脂粉末と平均粒径が 0.8μmを超え2μm
未満の耐熱性樹脂粉末の混合物、のなかから選ばれるこ
とが望ましい。これらは、より複雑なアンカーを形成で
きるからである。この耐熱性樹脂粒子としては、エポキ
シ樹脂やアミノ樹脂(メラミン樹脂、尿素樹脂、グアナ
ミン樹脂)などが使用できる。
【0035】また、酸あるいは酸化剤に可溶性の樹脂成
分としては、ゴムが好適に用いられる。このゴムとして
は、アクリロニトリル−ブタジエンゴムやブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエン共重合、ポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレートなどがある。
【0036】このような本発明の無電解めっき用接着剤
は、例えば、溶媒と耐熱性樹脂(少なくとも脂環式エポ
キシ樹脂と熱可塑性樹脂とからなる樹脂複合体)、耐熱
性樹脂粒子を混合し、これを三本ローラーやホモディス
パーなどで混練することにより調製することができる。
【0037】なお、請求項5にかかる本発明の無電解め
っき用接着剤を配線板用接着剤層として用いると、その
接着剤層の表面には、酸あるいは酸化剤に可溶性の粒子
状物質が溶解してたこ壺状のアンカーが形成される。ま
た、請求項6にかかる本発明の無電解めっき用接着剤を
配線板用接着剤層として用いると、その接着剤層は、
「前述した脂環式エポキシ樹脂および熱可塑性樹脂」の
海の中に「酸あるいは酸化剤に可溶性の樹脂成分」が島
状に分散した状態となり、その表面には、酸や酸化剤の
食刻により、粗化面が形成される。このとき、酸として
は、塩酸やりん酸、硫酸などを用い、酸化剤としては、
クロム酸や過マンガン酸塩などを用いることができる。
【0038】次に、本発明の無電解めっき用接着剤を使
用したプリント配線板の製造方法について説明する。な
お、以下に述べる方法はフルアディティブ法と呼ばれる
ものであり、いわゆるセミアディティブ法と呼ばれる方
法を採用してもよいことはいうまでもない。 (1)まず、コア基板の表面に内層銅パターンを形成した
配線基板を作製する。このコア基板への銅パターンの形
成は、銅張積層板をエッチングして行うか、あるいは、
ガラスエポキシ基板やポリイミド基板、セラミック基
板、金属基板などの基板に無電解めっき用接着剤層を形
成し、この接着剤層表面を粗化して粗化面とし、ここに
無電解めっきを施して行う方法がある。さらに必要に応
じて、上記配線基板に無電解めっき用接着剤層を形成
し、この層にバイアホール用開口を設け、その層表面を
粗化し、ここに無電解めっきを施して銅パターンとバイ
アホールを形成する工程を繰り返して多層化した配線基
板とすることができる。なお、コア基板には、スルーホ
ールが形成し、このスルーホールを介して表面と裏面の
配線層を電気的に接続することができる。
【0039】(2)次に、前記 (1)で作製した配線基板の
上に、層間樹脂絶縁層を形成する。特に本発明では、層
間樹脂絶縁剤として前述した無電解めっき用接着剤を用
いることが望ましい。
【0040】(3)前記(2) で形成した無電解めっき用接
着剤層を乾燥した後、必要に応じてバイアホール形成用
開口を設ける。このとき、感光性樹脂の場合は、露光,
現像してから熱硬化することにより、また、熱硬化性樹
脂の場合は、熱硬化したのちレーザー加工することによ
り、前記接着剤層にバイアホール形成用の開口部を設け
る。
【0041】(4)次に、硬化した前記接着剤層の表面に
存在するエポキシ樹脂粒子を酸あるいは酸化剤によって
溶解除去し、接着剤層表面を粗化処理する。ここで、上
記酸としては、リン酸、塩酸、硫酸、あるいは蟻酸や酢
酸などの有機酸があるが、特に有機酸を用いることが望
ましい。粗化処理した場合に、バイアホールから露出す
る金属導体層を腐食させにくいからである。一方、上記
酸化剤としては、クロム酸、過マンガン酸塩(過マンガ
ン酸カリウムなど)を用いることが望ましい。
【0042】(5)次に、接着剤層表面を粗化した配線基
板に触媒核を付与する。触媒核の付与には、貴金属イオ
ンや貴金属コロイドなどを用いることが望ましく、一般
的には、塩化パラジウムやパラジウムコロイドを使用す
る。なお、触媒核を固定するために加熱処理を行うこと
が望ましい。このような触媒核としてはパラジウムがよ
い。
【0043】(6)次に、触媒核を付与した配線基板にめ
っきレジストを形成する。めっきレジスト組成物として
は、本発明にかかる樹脂複合体を感光化したものを用い
ることが望ましい。
【0044】(7)次に、めっきレジスト非形成部に無電
解めっきを施し、パッドを含む導体回路、ならびにバイ
アホールを形成してプリント配線板を製造する。ここ
で、上記無電解めっきとしては、銅めっきを用いること
が望ましい。
【0045】(8)なお、ここで導体回路の表面に導電性
の粗化層を形成してもよい。粗化層の形成方法として
は、エッチング処理、研磨処理、酸化還元処理、めっき
処理がある。これらの処理のうち、酸化還元処理による
粗化層は、酸化浴(黒化浴)としてNaOH(10g/l)、
NaClO2(40g/l)、Na3PO4(6g/l)、還元浴とし
てNaOH(10g/l)、NaBH4 (5g/l)を用いて形成
される。また、銅−ニッケル−リン合金層による粗化層
を形成する場合は、この合金層は無電解めっきにより析
出させる。この合金の無電解めっきとしては、硫酸銅1
〜40g/l、硫酸ニッケル 0.1〜6.0 g/l、クエン酸
10〜20g/l、次亜リン酸塩10〜100 g/l、ホウ酸10
〜40g/l、界面活性剤0.01〜10g/lからなる液組成
のめっき浴を用いることが望ましい。
【0046】(9)次に、少なくとも前記(7) までの処理
を終えたプリント配線板の両面に、ソルダーレジスト組
成物を塗布する。このソルダーレジスト組成物として
は、本発明にかかる樹脂複合体を用いることが望まし
い。
【0047】(10)次に、ソルダーレジスト組成物の塗膜
を乾燥し、この塗膜に、開口部を描画したフォトマスク
フィルムを載置して露光、現像処理することにより、導
体回路のうちパッド部分を露出させた開口部を形成す
る。ここでは、前記開口部の開口径は、パッドの径より
も大きくすることができ、パッドを完全に露出させても
よい。
【0048】(11)次に、前記開口部から露出した前記パ
ッド部上に「ニッケル−金」の金属層を形成する。 (12)そして、前記開口部から露出した前記パッド部上に
はんだ体を供給する。はんだ体の供給方法としては、は
んだ転写法や印刷法を用いることができる。ここで、は
んだ転写法は、プリプレグにはんだ箔を貼合し、このは
んだ箔を開口部分に相当する箇所のみを残してエッチン
グすることによりはんだパターンを形成してはんだキャ
リアフィルムとし、このはんだキャリアフィルムを、基
板のソルダーレジスト開口部分にフラックスを塗布した
後、はんだパターンがパッドに接触するように積層し、
これを加熱して転写する方法である。一方、印刷法は、
パッドに相当する箇所に貫通孔を設けたメタルマスクを
基板に載置し、はんだペーストを印刷して加熱処理する
方法である。
【0049】
【実施例】
A.樹脂複合体の調製 (実施例1) 脂環式エポキシ+PS (1) 脂環式エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社製、EP
ICLON HP−7200)40重量部、ポリスルフォン(PS、ア
モコジャパン製、ユーデル)10重量部、イミダゾール硬
化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)5重量部をNMP(N−
メチルピロリドン)50重量部に混合して樹脂混合液を調
製した。 (2) この樹脂混合液を、厚さ 100μmで、テフロン離型
剤を塗布した型枠に塗り付け、80℃で5時間乾燥させ、
ついで 175℃で5時間硬化処理した。 (3) 樹脂複合体を型枠から剥がして、厚さ50μmのフィ
ルム状の樹脂複合体を得た。
【0050】(実施例2) 脂環式エポキシ+PPE (1) 脂環式エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社製、EP
ICLON HP−7200)30重量部、ポリフェニレンエーテル
(PPE、旭化成製、ザイロン)20重量部、イミダゾー
ル硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)5重量部をNMP
(N−メチルピロリドン)50重量部に混合して樹脂混合
液を調製した。 (2) この樹脂混合液を、厚さ 100μmで、テフロン離型
剤を塗布した型枠に塗り付け、80℃で5時間乾燥させ、
ついで 175℃で5時間硬化処理した。 (3) 樹脂複合体を型枠から剥がして、厚さ50μmのフィ
ルム状の樹脂複合体を得た。
【0051】(実施例3) 脂環式エポキシ+PPES (1) 脂環式エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社製、EP
ICLON HP−7200)40重量部、ポリフェニレンスルフォン
(PPES、アモコジャパン製、レーデル)10重量部、
イミダゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)5重量部
をNMP(N−メチルピロリドン)50重量部に混合して
樹脂混合液を調製した。 (2) この樹脂混合液を、厚さ 100μmで、テフロン離型
剤を塗布した型枠に塗り付け、80℃で5時間乾燥させ、
ついで 175℃で5時間硬化処理した。 (3) 樹脂複合体を型枠から剥がして、厚さ50μmのフィ
ルム状の樹脂複合体を得た。
【0052】(実施例4) 脂環式エポキシ+PEI (1) 脂環式エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社製、EP
ICLON HP−7200)40重量部、ポリエーテルイミド(PE
I、GE製、ULTEM )10重量部、イミダゾール硬化剤
(四国化成製、2E4MZ-CN)5重量部をNMP(N−メチ
ルピロリドン)50重量部に混合して樹脂混合液を調製し
た。 (2) この樹脂混合液を、厚さ 100μmで、テフロン離型
剤を塗布した型枠に塗り付け、80℃で5時間乾燥させ、
ついで 175℃で5時間硬化処理した。 (3) 樹脂複合体を型枠から剥がして、厚さ50μmのフィ
ルム状の樹脂複合体を得た。
【0053】(比較例1) クレゾールエポキシ+PE
S (1) クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
製、ECON−104S)70重量部、ポリエーテルスルフォン
(ICI製、Victrex )30重量部、イミダゾール硬化剤
(四国化成製、2E4MZ-CN)5重量部をDMDG(ジエチ
レングリコールジメチルエーテル)60重量部に混合して
樹脂混合液を調製した。 (2) この樹脂混合液を、厚さ 100μmで、テフロン離型
剤を塗布した型枠に塗り付け、80℃で2時間、 120℃で
5時間、 150℃で2時間の乾燥、硬化処理を行った。 (3) 樹脂複合体を型枠から剥がして、厚さ50μmのフィ
ルム状の樹脂複合体を得た。
【0054】このようにして実施例1〜4と比較例1で
得られた樹脂複合体フィルムの破壊伸度、誘電率および
誘電正接を測定した。また、破壊靱性を相対比較するた
めに、カッターナイフでクラックを入れて、発生するク
ラック長を測定した。この場合、破壊靱性が大きいほど
クラック長が小さくなる。
【0055】なお、破壊伸度は、レオメトリックス社製
の粘弾性スペクトロメータにて測定した。また、誘電率
と誘電正接は、フィルムを15mm角に切り取り、YHP-4092
A LFインピーダンスアナライザーを用いて測定した。こ
れらの測定結果を表1に示す。
【0056】この表に示す結果から明らかなように、熱
可塑性樹脂の添加により、破壊伸度および破壊靱性を大
きくすることができ、しかも、誘電率および誘電正接を
小さくすることができる。
【0057】
【表1】
【0058】B.無電解めっき用接着剤の調製および多
層プリント配線板の製造 (実施例5) (1) 脂環式エポキシ樹脂であるジシクロペンタジエン変
成エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社製、EPICLON HP
−7200)40重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)2重量部、感光性モノマーである多価アクリ
ルモノマー(共栄社化学製、DPE6A )6.0 重量部、多価
アクリルモノマー(日本化薬製、R604)1.5 重量部を混
合し、光開始剤(チバガイギー製、イルガキュアー907
)2重量部、光増感剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重
量部、ポリスルフォン(PS、アモコジャパン製、ユー
デル)10重量部、消泡剤(サンノプコ社製、S−65)0.
5 重量部、さらにこれらの混合物に対してエポキシ樹脂
粒子(三洋化成製、ポリマーポール)の平均粒径3.0 μ
mのものを10.3重量部、平均粒径0.5 μmのものを3.09
重量部を混合した後、さらにNMP30重量部を添加しな
がら混合し、ホモディスパー攪拌機で粘度7Pa・sに調
整して無電解めっき用接着剤を得た。
【0059】(2) 厚さ1mmのガラスエポキシ樹脂または
BT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板1
の両面に18μmの銅箔8がラミネートされている銅張積
層板を出発材料とした(図1参照)。まず、この銅張積
層板をドリル削孔し、無電解めっき処理を施し、パター
ン状にエッチングすることにより、基板1の両面に内層
銅パターン4とスルーホール9を形成した。 (3) さらに、内層銅パターン4およびスルーホール9を
形成した基板を酸化−還元処理し、内層銅パターン4お
よびスルーホール9の表面に粗化層11を設けた(図2参
照)。
【0060】(4) 一方、ビスフェノールF型エポキシモ
ノマー(油化シェル製、分子量310 、YL983U) 100重量
部と、イミダゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)6
重量部を混合し、さらに、この混合物に対し、平均粒径
1.6μmで表面にシランカップリング剤がコーティング
されたSiO2 球状粒子(アドマテック製、CRS 1101−C
E、ここで、最大粒子の大きさは後述する内層銅パター
ンの厚み(15μm)以下とする) 170重量部、消泡剤
(サンノプコ製、ペレノールS4)0.5 重量部を混合
し、3本ロールにて混練することにより、その混合物の
粘度を23±1℃で45,000〜49,000cps に調整して、基板
表面平滑化のための樹脂充填剤10を得た。この樹脂充填
剤は無溶剤である。もし溶剤入りの樹脂充填剤を用いる
と、後工程において層間剤を塗布して加熱・乾燥させる
際に、樹脂充填剤の層から溶剤が揮発して、樹脂充填剤
の層と層間材との間で剥離が発生するからである。
【0061】(5) 前記(4) で得た樹脂充填剤10を、基板
の片面にロールコータを用いて塗布することにより、導
体回路4間あるいはスルーホール9内に充填し、70℃,
20分間で乾燥させ、他方の面についても同様にして樹脂
充填剤10を導体回路4間あるいはスルーホール9内に充
填し、70℃,20分間で加熱乾燥させた(図3参照)。
【0062】(6) 前記(5) の処理を終えた基板の片面
を、#600 のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いたベ
ルトサンダー研磨により、内層銅パターン4の表面やス
ルーホール9のランド表面に樹脂充填剤10が残らないよ
うに研磨し、次いで、前記ベルトサンダー研磨による傷
を取り除くためのバフ研磨を行った。このような一連の
研磨を基板の他方の面についても同様に行った(図4参
照)。次いで 100℃で1時間、120 ℃で3時間、 150℃
で1時間、 180℃で7時間の加熱処理を行って樹脂充填
剤10を硬化した。
【0063】このようにして、スルーホール9等に充填
された樹脂充填剤10の表層部および内層導体回路4上面
の粗化層11を除去して基板両面を平滑化し、樹脂充填剤
10と内層導体回路4の側面とが粗化層11を介して強固に
密着し、またスルーホール9の内壁面と樹脂充填剤10と
が粗化層11を介して強固に密着した配線基板を得た。即
ち、この工程により、樹脂充填剤10の表面と内層銅パタ
ーン4の表面が同一平面となる。ここで、充填した硬化
樹脂のTg点は155.6 ℃、線熱膨張係数は44.5×10-6
℃であった。
【0064】(7) 前記(6) の処理で露出した内層導体回
路4およびスルーホール9のランド上面に厚さ 2.5μm
のCu−Ni−P合金からなる粗化層(凹凸層)11を形成
し、さらに、その粗化層11の表面に厚さ 0.3μmのSn層
を設けた(図5参照、但し、Sn層については図示しな
い)。その形成方法は以下のようである。即ち、基板を
酸性脱脂してソフトエッチングし、次いで、塩化パラジ
ウムと有機酸からなる触媒溶液で処理して、Pd触媒を
付与し、この触媒を活性化した後、硫酸銅8g/l、硫
酸ニッケル 0.6g/l、クエン酸15g/l、次亜リン酸
ナトリウム29g/l、ホウ酸31g/l、界面活性剤 0.1
g/l、pH=9からなる無電解めっき浴にてめっきを
施し、銅導体回路4上面およびスルーホール9のランド
上面にCu−Ni−P合金の粗化層11を形成した。ついで、
ホウフッ化スズ0.1mol/l、チオ尿素1.0mol/l、温度
50℃、pH=1.2 の条件でCu−Sn置換反応を行い、粗化
層11の表面に厚さ 0.3μmのSn層を設けた(Sn層につい
ては図示しない)。
【0065】(8) 前記(7) の基板の両面に、前記(1) で
得られた無電解めっき用接着剤を塗布し、水平状態で20
分間放置してから、60℃で30分の乾燥を行い、厚さ60μ
mの接着剤層を形成した(図6参照)。
【0066】(9) 接着剤層を形成した基板の両面に、 1
00μmφの黒円が印刷されたフォトマスクフィルムを密
着させ、超高圧水銀灯により 500mJ/cm2 で露光した。
次いで、これをDMTG溶液でスプレー現像し、さら
に、当該基板を超高圧水銀灯により3000mJ/cm2 で露光
し、120 ℃で1時間、その後 175℃で5時間の加熱処理
をすることにより、フォトマスクフィルムに相当する寸
法精度に優れた開口(バイアホール形成用開口6)を有
する厚さ50μmの層間樹脂絶縁層2を形成した(図7参
照)。
【0067】(10)開口の形成された基板を、クロム酸に
2分間浸漬し、層間樹脂絶縁層2の表面のエポキシ樹脂
粒子を溶解除去することにより、当該層間樹脂絶縁層2
の表面を粗面とし、その後、中和溶液(シプレイ社製)
に浸漬してからた水洗いした(図8参照)。さらに、粗
面化処理(粗化深さ6μm)した該基板の表面に、パラ
ジウム触媒(アトテック製)を付与することにより、層
間樹脂絶縁層2の表面およびバイアホール用開口6に触
媒核を付けた。
【0068】(11)DMDGに溶解させた40重量%のクレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製)のエポ
キシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー
(分子量4000)を 100重量部、メチルエチルケトンに溶
解させた20重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂
(油化シェル製、エピコート1001)32重量部、イミダゾ
ール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)3.4 重量部、感光
性モノマーである多価アクリルモノマー(日本化薬製、
R604)6.4 重量部、同じく感光性モノマーである多価ア
クリルモノマー(共栄社化学製、DPE6A )3.2 重量部を
混合し、さらにこれらの混合物 100重量部に対し、レベ
リング剤(共栄社化学製、ポリフローNo.75 )0.5 重量
部を混合して攪拌し、混合液Aを得た。一方、光開始剤
としてのベンゾフェノン(関東化学製)4.3 重量部、光
増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学製)0.4 重量
部を40℃に加熱した6.4 重量部のジエチレングリコール
ジメチルエーテル(DMDG)に溶解させて混合液Bを
得た。上記混合液Aと上記混合液Bを混合攪拌し、液状
レジストを得た。
【0069】(12)前記(11)で触媒核付与の処理を終えた
基板の両面に、上記液状レジストをロールコーターを用
いて塗布し、60℃で30分の乾燥を行い、厚さ30μmのレ
ジスト層を形成する。次に、このレジスト層の上に、導
体回路パターンの描画されたフォトマスクフィルムを載
置して 400mJ/cm2 の紫外線を照射し、露光した。そし
て、フォトマスクフィルムを取り除いた後、レジスト層
をDMTGで溶解現像し、基板上に導体回路パターン部
の抜けためっき用レジストを形成し、さらに、超高圧水
銀灯にて6000mJ/cm2 で露光し、 100℃で1時間、その
後、 150℃で3時間の加熱処理を行い、層間絶縁層2の
上に永久レジスト3を形成した(図9参照)。
【0070】(13)上記永久レジスト3を形成した基板
に、予め、めっき前処理(具体的には触媒核の活性化)
を施し、その後、下記組成を有する無電解銅−ニッケル
合金めっき浴を用いて一次めっきを行い、レジスト非形
成部分に厚さ約1.7 μmの銅−ニッケル−リンめっき薄
膜を形成した。このとき、めっき浴の温度は60℃とし、
めっき浸漬時間は1時間とした。 析出速度は、1.7 μm/時間
【0071】(14)一次めっき処理した基板を、前記めっ
き浴から引き上げて表面に付着しているめっき浴を水で
洗い流し、さらに、その基板を酸性溶液で処理すること
により、銅−ニッケル−リンめっき薄膜表層の酸化皮膜
を除去した。その後、Pd置換を行うことなく、銅−ニッ
ケル−リンめっき薄膜上に、下記組成の無電解銅めっき
浴を用いて二次めっきを施すことにより、アディティブ
法による導体層として必要な外層導体パターン5および
バイアホール(BVH )7を形成した(図10参照)。この
とき、めっき浴の温度は50〜70℃とし、めっき浸漬時間
は90〜360 分とした。 金属塩… CuSO4・5H2O : 8.6 mM 錯化剤…TEA : 0.15M 還元剤…HCHO : 0.02M その他…安定剤(ビピリジル、フェロシアン化カリウム
等):少量 析出速度は、6μm/時間
【0072】(15)このようにしてアディティブ法による
導体層を形成した後、#600 のベルト研磨紙を用いたベ
ルトサンダー研磨により、基板の片面を、永久レジスト
の表層とバイアホールの銅の最上面とが揃うまで研磨し
た。引き続き、ベルトサンダーによる傷を取り除くため
にバフ研磨を行った(バフ研磨のみでもよい)。そし
て、他方の面についても同様に研磨して、基板両面が平
滑なプリント配線基板を形成した。
【0073】(16)そして、硫酸銅8g/l、硫酸ニッケ
ル 0.6g/l、クエン酸15g/l、次亜リン酸ナトリウ
ム29g/l、ホウ酸31g/l、界面活性剤 0.1g/lか
らなるpH=9の無電解めっき液に浸漬し、厚さ3μm
の銅−ニッケル−リンからなる粗化層11を形成した(図
11参照)。そしてさらに、前述の工程を繰り返すことに
より、アディティブ法による導体層を更にもう一層形成
し、このようにして配線層をビルドアップすることによ
り6層の多層プリント配線板を製造した。
【0074】(17)DMDGに溶解させた60重量%のクレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製)のエポ
キシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー
(分子量4000)を 46.67重量部、メチルエチルケトンに
溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂
(油化シェル製、エピコート1001)15.0重量部、イミダ
ゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)1.6 重量部、感
光性モノマーである多価アクリルモノマー(日本化薬
製、商品名:R604 )3重量部、同じく多価アクリルモ
ノマー(共栄社化学製、商品名:DPE6A ) 1.5重量部、
分散系消泡剤(サンノプコ社製、商品名:S−65)0.71
重量部を混合し、さらにこの混合物に対して光開始剤と
してのベンゾフェノン(関東化学製)を2重量部、光増
感剤としてのミヒラーケトン(関東化学製)を0.2 重量
部加えて、粘度を25℃で 2.0Pa・sに調整したソルダー
レジスト組成物を得た。なお、粘度測定は、B型粘度計
(東京計器、 DVL-B型)で 60rpmの場合はローターNo.
4、6rpm の場合はローターNo.3によった。
【0075】(18)前記(16)で製造した配線基板の両面
に、上記ソルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布
した。次いで、70℃で20分間、70℃で30分間の乾燥処理
を行った後、円パターン(マスクパターン)が描画され
た厚さ5mmのフォトマスクフィルムを密着させて載置
し、1000mJ/cm2 の紫外線で露光し、DMTG現像処理し
た。そしてさらに、80℃で1時間、 100℃で1時間、 1
20℃で1時間、 150℃で3時間の条件で加熱処理し、は
んだパッドの上面、バイアホールとそのランド部分を開
口した(開口径 200μm)ソルダーレジスト層14のパタ
ーン(厚み20μm)を形成した。
【0076】(19)次に、ソルダーレジスト層14を形成し
た基板を、塩化ニッケル30g/l、次亜リン酸ナトリウ
ム10g/l、クエン酸ナトリウム10g/lからなるpH
=5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開口
部に厚さ5μmのニッケルめっき層15を形成した。さら
に、その基板を、シアン化金カリウム2g/l、塩化ア
ンモニウム75g/l、クエン酸ナトリウム50g/l、次
亜リン酸ナトリウム10g/lからなる無電解金めっき液
に93℃の条件で23秒間浸漬して、ニッケルめっき層15上
に厚さ0.03μmの金めっき層16を形成した。
【0077】(20)そして、ソルダーレジスト層14の開口
部に、はんだペーストを印刷して 200℃でリフローする
ことによりはんだバンプ(はんだ体)17を形成し、はん
だバンプを有するプリント配線板を製造した(図12参
照)。
【0078】(実施例6)無電解めっき用接着剤として
以下に示す成分組成のものを使用したこと以外は、実施
例5と同様にしてはんだバンプを有するプリント配線板
を製造した。脂環式エポキシ樹脂であるジシクロペンタ
ジエン変成エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社製、EP
ICLON HP−7200)を40重量部、イミダゾール硬化剤(四
国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、感光性モノマーである
多価アクリルモノマー(共栄社化学製、DPE6A )6.0 重
量部、多価アクリルモノマー(日本化薬製、R604 )1.
5 重量部を混合し、光開始剤(チバガイギー製、イルガ
キュアー907 )2重量部、光増感剤(日本化薬製、DETX
-S)0.2 重量部、ポリフェニレンエーテル(PPE、旭
化成製、ザイロン)18重量部、消泡剤(サンノプコ社
製、S−65)0.5重量部を混合し、これらの混合物に対
してエポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポール)
の平均粒径3.0 μmのものを10.3重量部、平均粒径0.5
μmのものを3.09重量部を混合した後、さらにNMP30
重量部を添加しながら混合し、ホモディスパー攪拌機で
粘度7Pa・sに調整して無電解めっき用接着剤を得た。
【0079】(実施例7)無電解めっき用接着剤として
以下に示す成分組成のものを使用したこと以外は、実施
例5と同様にしてはんだバンプを有するプリント配線板
を製造した。脂環式エポキシ樹脂であるジシクロペンタ
ジエン変成エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社製、EP
ICLON HP−7200)を40重量部、イミダゾール硬化剤(四
国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、感光性モノマーである
多価アクリルモノマー(共栄社化学製、DPE6A )6.0 重
量部、多価アクリルモノマー(日本化薬製:R604 )1.
5 重量部を混合し、光開始剤(チバガイギー製、イルガ
キュアー907 )2重量部、光増感剤(日本化薬製、DETX
-S)0.2 重量部、ポリフェニレンスルフォン(PPE
S、アモコジャパン製、レーデル)10重量部、消泡剤
(サンノプコ社製、S−65)0.5 重量部を混合し、これ
らの混合物に対してエポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポ
リマーポール)の平均粒径3.0 μmのものを10.3重量
部、平均粒径0.5 μmのものを3.09重量部を混合した
後、さらにNMP30重量部を添加しながら混合し、ホモ
ディスパー攪拌機で粘度7Pa・sに調整して無電解めっ
き用接着剤を得た。
【0080】(実施例8)無電解めっき用接着剤として
以下に示す成分組成のものを使用したこと以外は、実施
例5と同様にしてはんだバンプを有するプリント配線板
を製造した。脂環式エポキシ樹脂であるジシクロペンタ
ジエン変成エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社製、EP
ICLON HP−7200)を40重量部、イミダゾール硬化剤(四
国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、感光性モノマーである
多価アクリルモノマー(共栄社化学製、DPE6A )6.0 重
量部、多価アクリルモノマー(日本化薬製、R604 )1.
5 重量部を混合し、光開始剤(チバガイギー製、イルガ
キュアー907 )2重量部、光増感剤(日本化薬製、DETX
-S)0.2 重量部、ポリエーテルイミド(PEI、GE
製、ULTEM )10重量部、消泡剤(サンノプコ社製:S−
65)0.5 重量部を混合し、これらの混合物に対してエポ
キシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポール)の平均粒
径3.0 μmのものを10.3重量部、平均粒径0.5 μmのも
のを3.09重量部を混合した後、さらにNMP30重量部を
添加しながら混合し、ホモディスパー攪拌機で粘度7Pa
・sに調整して無電解めっき用接着剤を得た。
【0081】(実施例9) 脂環式エポキシ樹脂であるジシクロペンタジエン変成
エポキシ樹脂(大日本インキ株式会社性、EPICON-7200
)40重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニッ
クスM315 )6.0 重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−
65)0.5 重量部、NMP 3.6重量部を攪拌混合した。 ポリフェニレンスルフォン(PPES)12重量部、末
端エポキシ変成ニトリル−ブタジエンゴム(日本合成ゴ
ム製、XER81)10重量部を混合した後、さらにNMP
30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混合した。 イミダゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量
部、光開始剤(チバガイギー製、イルガキュア I−90
7 )2重量部、光増感剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重
量部、NMP1.5 重量部を攪拌混合した。 これら〜を混合して無電解めっき用接着剤を調製し
たこと以外は、実施例5と同様にしてはんだバンプを有
するプリント配線板を製造した。
【0082】(比較例2)熱可塑性樹脂を添加しなかっ
たこと以外は、実施例5と同様にしてはんだバンプを有
するプリント配線板を製造した。
【0083】このようにして製造した実施例と比較例の
プリント配線板について、ICチップを実装して、−55
℃〜125 ℃のヒートサイクル試験を 500回行い、めっき
レジストと導体回路の境界を起点として無電解めっき用
接着剤層(層間絶縁層)に発生するクラックの有無を観
察した。その結果を表2に示す。
【0084】この表に示す結果から明らかなように、本
発明によれば、破壊靱性値および破壊伸度の改善によ
り、無電解めっき用接着剤層(層間絶縁層)のクラック
を抑制することができる。
【0085】
【表2】
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明の樹脂複合体
は、引っ張り強度、破壊強度および破壊靱性に優れ、し
かも誘電率が低いので、配線板に使用しても、ヒートサ
イクルによるクラックの発生や伝搬遅延を招くことはな
い。従って、本発明の樹脂複合体は、無電解めっき用接
着剤の他、自動車部品や電化製品などの幅広い分野への
用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図2】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図3】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図4】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図5】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図6】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図7】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図8】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図9】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図10】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図11】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【図12】本発明にかかるプリント配線板の製造における
一工程を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 2 層間樹脂絶縁層(無電解めっき用接着剤層) 3 永久レジスト(めっきレジスト) 4 内層導体回路(内層パターン) 5 内層導体回路(第2層パターン) 6 バイアホール用開口 7 バイアホール 8 銅箔 9 スルーホール 10 樹脂充填剤 11 粗化層 14 ソルダーレジスト層 15 ニッケルめっき層 16 金めっき層 17 はんだ体(はんだバンプ)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分が脂環式エポキシ樹脂と熱可塑性
    樹脂とからなることを特徴とする樹脂複合体。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂は、ポリスルフォン、
    ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフォン、
    ポリエーテルイミドおよびポリフェニレンサルファイド
    のなかから選ばれるいずれか少なくとも1種である請求
    項1に記載の樹脂複合体。
  3. 【請求項3】 前記脂環式エポキシ樹脂は、下記の構造
    を有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂複合
    体。 【化1】
  4. 【請求項4】 前記脂環式エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂
    の配合割合は、重量比で、脂環式エポキシ樹脂/熱可塑
    性樹脂=90/10〜50/50である請求項1に記載の樹脂複
    合体。
  5. 【請求項5】 酸あるいは酸化剤に可溶性の粒子状物質
    が、硬化処理によって酸あるいは酸化剤に難溶性となる
    未硬化の耐熱性樹脂マトリックス中に分散された無電解
    めっき用接着剤であって、前記耐熱性樹脂マトリックス
    は、主成分が脂環式エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂とから
    なる樹脂複合体で構成されることを特徴とする無電解め
    っき用接着剤。
  6. 【請求項6】 酸あるいは酸化剤に可溶性の粒子状物質
    は、金属粉、無機粒子および予め硬化処理された耐熱性
    樹脂粒子のなかから選ばれるいずれか少なくとも1種か
    らなる請求項5に記載の無電解めっき用接着剤。
  7. 【請求項7】 未硬化の酸あるいは酸化剤に可溶性の樹
    脂成分が、硬化処理によって酸あるいは酸化剤に難溶性
    となる未硬化の耐熱性樹脂マトリックス中に分散された
    無電解めっき用接着剤であって、前記耐熱性樹脂マトリ
    ックスは、主成分が脂環式エポキシ樹脂と熱可塑性樹脂
    とからなる樹脂複合体で構成されることを特徴とする無
    電解めっき用接着剤。
  8. 【請求項8】 酸あるいは酸化剤に可溶性の樹脂成分
    は、ゴム、ポリフェニレンエーテル、およびアミン系硬
    化剤を含むエポキシ樹脂のなかから選ばれるいずれか少
    なくとも1種からなる請求項7に記載の無電解めっき用
    接着剤。
JP12363697A 1997-05-14 1997-05-14 樹脂複合体および無電解めっき用接着剤 Pending JPH10310687A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017514317A (ja) * 2014-05-06 2017-06-01 インテル コーポレイション 集積アンテナを備えた多層パッケージ

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