JPH10310559A - ジアミンの製造方法 - Google Patents

ジアミンの製造方法

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JPH10310559A
JPH10310559A JP9119364A JP11936497A JPH10310559A JP H10310559 A JPH10310559 A JP H10310559A JP 9119364 A JP9119364 A JP 9119364A JP 11936497 A JP11936497 A JP 11936497A JP H10310559 A JPH10310559 A JP H10310559A
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diamine
solvent
dialdehyde
reaction
alcohol
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Katsushi Nagareda
勝志 流田
Yoshihiro Tokuda
佳弘 徳田
Shigeaki Suzuki
繁昭 鈴木
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジアルデヒドから高純度のジアミンを製造す
る。 【解決手段】 ジアルデヒドを溶媒に溶解して得られた
溶液を、水素化触媒、溶媒、アンモニアおよび水素が存
在する反応器へ供給し、該ジアルデヒドを還元アミノ化
して対応するジアミンを製造する方法において、溶媒と
して炭素数3から10のアルコール系溶媒を用いて反応
を行い、副生する溶媒由来のアセタール化合物およびN
−アルキル化ジアミンの沸点を目的とするジアミンの沸
点よりも十分に高くすることによって該ジアミンの蒸留
分離精製を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種ポリアミドおよ
びポリウレタンの原料として有用なジアミンの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルデヒドを溶媒中で、水素化触媒の存
在下にアンモニアおよび水素と反応させて、該アルデヒ
ドからアミンを得る方法においては、溶媒としてメタノ
ールまたはエタノールが用いられている(ジャーナル・
オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第61巻、
3499ページ;およびオーガニック・リアクション
ズ、第4巻、174ページ参照)。同様に、ジアルデヒ
ドを溶媒に溶解して得られた溶液を、水素化触媒、溶
媒、アンモニアおよび水素が存在する反応器へ供給し、
該ジアルデヒドを還元アミノ化して対応するジアミンを
製造する方法においても、メタノールまたはエタノール
が好ましい溶媒として使用されている(特開平5−17
413号公報、および特開平7−69999号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
技術において用いられているメタノールまたはエタノー
ルを溶媒として反応を行った場合には、得られるジアミ
ン中に蒸留分離が困難であるアミノアセタール類および
/またはN−アルキル化ジアミン類が含まれること、さ
らにこれらの副生成物を含むジアミンを用いてポリアミ
ドの重合を行った場合には、所定の重合度に到達しな
い、架橋構造が生じるなどの問題が起こり、望ましい物
性を持つポリアミドが得られないことを認めた。この知
見は前記のどの文献にも全く記載されていないことであ
るが、ポリアミドの原料となるジアミンの製造法を開発
する上で、解決すべき極めて重要な課題である。したが
って、本発明の目的は、ジアルデヒドからジアミンを高
収率かつ高純度で製造し得る、経済性に優れたジアミン
の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、ジアル
デヒドを溶媒に溶解して得られた溶液を、水素化触媒、
溶媒、アンモニアおよび水素が存在する反応器へ供給
し、該ジアルデヒドを還元アミノ化して対応するジアミ
ンを製造する方法において、溶媒として炭素数3〜10
のアルコール系溶媒を用いることを特徴とするジアミン
の製造方法を提供することにより上記の目的を達成する
ことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるジアルデヒド
としては、炭素数4〜20、好ましくは炭素数6〜1
6、より好ましくは炭素数8〜12の直鎖脂肪族、分岐
鎖脂肪族、脂環式または芳香族骨格を有するジアルデヒ
ドなどが挙げられる。例えば、ブタンジアール、ヘキサ
ンジアール、オクタンジアール、ノナンジアール、デカ
ンジアール、ウンデカンジアール、ドデカンジアール、
テトラデカンジアール、ヘキサデカンジアール、オクタ
デカンジアール、エイコサンジアールなどの直鎖脂肪族
ジアルデヒド;2−メチルオクタンジアール、2−メチ
ルノナンジアール、2,7−ジメチルオクタンジアール
などの分岐鎖脂肪族ジアルデヒド;1,3−または1,
4−シクロヘキサンジカルバルデヒド、3(4),8
(9)−トリシクロ[5.2.1.0]デカンジカルバ
ルデヒド、2(3),5(6)−ビシクロ[2.2.
1]ヘプタンジカルバルデヒドなどの脂環式ジアルデヒ
ド;またはテレフタルアルデヒド、イソフタルアルデヒ
ドなどの芳香族ジアルデヒドが例示される。これらのジ
アルデヒドは、例えば炭素数が1個少ない不飽和アルデ
ヒドまたは2個少ないジオレフィンのオキソ反応により
容易にかつ安価に合成することが出来る。また、同じ炭
素数を持つ環状オレフィンのオゾン分解とそれに続く還
元、同じ炭素数を持つ芳香族炭化水素の酸化、同じ炭素
数を持つジカルボン酸の還元などによっても得ることが
出来る。
【0006】上記のジアルデヒドを原料に、それぞれ対
応するブタンジアミン、ヘキサンジアミン、オクタンジ
アミン、ノナンジアミン、デカンジアミン、ウンデカン
ジアミン、ドデカンジアミン、テトラデカンジアミン、
ヘキサデカンジアミン、オクタデカンジアミン、エイコ
サンジアミンなどの直鎖脂肪族ジアミン;2−メチルオ
クタンジアミン、2−メチルノナンジアミン、2,7−
ジメチルオクタンジアミンなどの分岐鎖脂肪族ジアミ
ン;1,3−または1,4−シクロヘキサンジメタナミ
ン、3(4),8(9)−トリシクロ[5.2.1.
0]デカンジメタナミン、2(3),5(6)−ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタンジメタナミンなどの脂環式ジ
アミン;またはp−キシリレンジアミン、m−キシリレ
ンジアミンなどの芳香族ジアミンなどが製造される。
【0007】本発明で使用されるアルコール系溶媒は、
炭素数3〜10の脂肪族アルコール、脂環式アルコー
ル、ジオールまたはポリオールである。具体的な例とし
ては、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、s
ec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコー
ル、n−アミルアルコール、i−アミルアルコール、s
ec−アミルアルコール、t−アミルアルコール、n−
ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール、
n−デカノール、2−エチルヘキサノール、2−オクタ
ノール、3−オクタノールなどの脂肪族アルコール;シ
クロヘキサノール、シクロヘキシルメタノール、2−シ
クロヘキシルエタノール、1−シクロヘキシルエタノー
ルなどの脂環式アルコール;エチレングリコール、1,
2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、
1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、2−メチル−
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ジエチレングリコールなどのジオール;
グリセリン、ペンタエリスリトールなどのポリオールな
ど;が挙げられる。これらアルコール系溶媒は1種のみ
を使用することも2種以上を適宜混合して使用すること
もできる。
【0008】ジアルデヒドとアンモニアの還元アミノ化
反応でジアミンを合成する際に、該ジアミンと近似沸点
の副生物としてアルコール溶媒由来のアミノアセタール
およびN−アルキル化ジアミンが生成する。炭素数2以
下のアルコール即ち、メタノールおよびエタノールを溶
媒として用いた場合には、副生するアミノアセタールお
よびN−アルキル化ジアミンと該ジアミンとの沸点差が
小さいため、蒸留精製の際にこれらの不純物と該ジアミ
ンとの分離が困難となる。十分に高純度のジアミンを得
ようとすると極めて分離能力の高い精留塔が必要になる
とともに、蒸留収率の低下をもたらし工業的に不利であ
る。また、炭素数11以上のアルコールを用いる場合に
は、溶媒自身の沸点が高くなり、目的とするジアミンの
沸点と近くなるため蒸留分離が困難となる。また、アル
コールへのアンモニアの溶解度が低下して反応収率の低
下をもたらす。アルコール系溶媒の使用量に関しては特
に制限はないが、該ジアルデヒドに対して0.1〜50
重量倍、好ましくは1〜10重量倍の範囲である。アル
コール系溶媒の量が多すぎると、溶媒の回収再利用を考
慮すれば実用的に不利となり、量が少なすぎるとジアミ
ンの収率が低下する。
【0009】本発明では、ジアルデヒドとアルコール系
溶媒を混合する際に、ジアルデヒドのアセタール体の生
成を抑制するため、必要により少量のアミンを添加して
も良い。
【0010】還元アミノ化反応で用いるアンモニアの量
は、反応液中のアンモニア量として原料ジアルデヒドに
対して2〜100モル倍、好ましくは5〜50モル倍、
特に好ましくは10〜30モル倍の範囲で用いられる。
アンモニアの量が少なすぎると収率が低下し、多すぎる
と実用的に不利となる。
【0011】ジアルデヒドからジアミンを製造する還元
アミノ化反応は、公知の方法により実施可能である。水
素化触媒としては、ラネーニッケル、ラネーコバルト、
ラネー銅などのラネー触媒;ニッケル、コバルト、白
金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、銅などの水素
化活性のある金属を珪藻土、シリカ、アルミナ、シリカ
アルミナ、粘土、チタニア、ジルコニア、マグネシア、
カルシア、酸化ランタン、酸化ニオブ、炭素などの担体
に担持した担持触媒を用いることができるが、特に無機
酸化物に担持されたニッケル触媒またはラネーニッケル
などのニッケル触媒が好ましい。なお、上記の担体はア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、またはリンの酸化物ま
たはこれらの混合物を含んでいても良い。触媒金属の主
体はニッケルであるが、ニッケル単独でも良く、コバル
ト、鉄、銅、クロム、マンガン、銀、モリブデン、レニ
ウム、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、白金などの
一種または複数の金属で変性されていても良い。ニッケ
ル触媒の使用量は、望む反応速度に応じて変化させるこ
とができ、反応混合物に対して0.01〜30重量%、
好ましくは、0.1〜5重量%の範囲から選ばれる。触
媒は反応液相に懸濁しても良く、固定床として使うこと
もできる。
【0012】反応温度は40〜200℃、好ましくは8
0〜160℃、特に好ましくは100〜140℃が好適
である。反応温度が40℃より低いと実用的に可能な速
度で反応が進行しなくなり、200℃より高いと副生物
が増えるため収率低下を引き起こす。
【0013】反応圧力には特に制限はないが、通常、4
0〜200気圧の範囲である。なお反応で消費された水
素を補給するように水素を追加しても良く、水素を常に
流通しながら反応を行っても良い。
【0014】反応は、回分式、連続式などの方法が用い
られるが、好ましくは、水素化速度より遅い速度でジア
ルデヒドを反応器にフィードする方法が推奨される。即
ち回分式反応器の場合には、触媒、溶媒および水素が充
填された反応器にジアルデヒドまたは溶媒にジアルデヒ
ドを溶解した溶液を水素化速度より遅い速度でフィード
しながら反応する方法が好ましい。また、連続式の場
合、触媒、溶媒および水素が充填された反応器にアンモ
ニア、溶媒およびジアルデヒドを水素化速度より遅い速
度でフィードしながら反応する方法が好ましい。
【0015】このようにして得られたジアミンは、一般
的な精製手法、即ち反応混合物から触媒を濾過により除
去し、次にアンモニアおよび溶媒を留去した後、蒸留に
より精製することが出来、これらの方法により高純度の
ジアミンを得ることが出来る。特にジアミン成分を蒸留
精製する工程において、本発明の方法を用いることによ
り副生するアミノアセタール、およびN−アルキル化ジ
アミンと該ジアミンとの沸点差が大きいことから容易に
該ジアミンを分離精製できる。
【0016】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明の方法をより具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0017】実施例1 電磁撹拌機付き500mlオートクレーブにラネーニッ
ケル触媒7.5g、n−ブタノール75.0gを加えた
後、10kg/cm2の水素圧でオートクレーブ内を3回
置換した。次にアンモニア59.5gを加え、水素を1
5kg/cm2になるまで加えた後昇温した。オートクレ
ーブの内温が120℃になった後、さらに水素を導入し
内圧を40kg/cm2に調整した。次に、1,9−ノナ
ンジアール31.2g、2−メチル−1,8−オクタン
ジアール7.8gをn−ブタノール80.0gに溶解し
て得られた溶液119gを3時間かけてオートクレーブ
中に供給し、引き続き2時間反応を行った。この際、オ
ートクレーブ内の全圧が40kg/cm2になるように逐
次水素を補給しながら反応を行った。反応後にオートク
レーブを冷却し、未反応のアンモニアを放圧し、内容物
から触媒成分を濾過分離してジアミンを含む反応液19
8.2gを得た。ガスクロマトグラフィーで反応液の組
成を分析したところ、1,9−ノナンジアミン/2−メ
チル−1,8−オクタンジアミンの混合物が35.7g
生成し、N−ブチル化したジアミン混合物が0.1g、
片末端がブチルアセタール化したアミンが0.1g、片
末端に水酸基を持つアミンが0.2g副生していた。仕
込みジアルデヒドに対するジアミンの収率は90.5%
と計算される。得られた反応液の180gを用い、理論
段数20段の蒸留塔で精製したところ、純度99.8%
のジアミン混合物が得られた。ジアミン留分中にはN−
ブチル化ジアミン、ブチルアセタールアミンは全く検出
されなかった。
【0018】実施例2 n−ブタノール155.0gの代わりにイソプロピルア
ルコール155.0gを用いた以外は実施例1と同一の
条件で反応を行った。触媒を濾過除去した反応液19
7.8g中にジアミン混合物が36.3g、N−イソプ
ロピル化したジアミンが0.2g、イソプロピルアセタ
ール化したジアミンが0.1g含まれていた。仕込みジ
アルデヒドに対するジアミンの収率は92.0%と計算
される。得られた反応液の180gを用い、実施例1と
同様の蒸留精製を行ったところ、純度99.7%のジア
ミン混合物が得られた。ジアミン留分中にはN−イソプ
ロピル化ジアミン、ジイソプロピルアセタールアミンは
全く検出されなかった。
【0019】実施例3 n−ブタノール155.0gの代わりにn−オクチルア
ルコール155.0gを用いた以外は実施例1と同一の
条件で反応を行った。触媒を濾過除去した反応液19
9.2g中にジアミン混合物が35.9g、N−オクチ
ル化したジアミンが0.1g、ジオクチルアセタール化
したジアミンが0.1g含まれていた。仕込みジアルデ
ヒドに対するジアミンの収率は90.8%と計算され
る。得られた反応液の180gを用い、実施例1と同様
の蒸留精製を行ったところ、純度99.8%のジアミン
混合物が得られた。ジアミン留分中にはN−オクチル化
ジアミン、ジオクチルアセタールアミンは全く検出され
なかった。
【0020】比較例1 n−ブタノール155.0gの代わりにメタノール15
5.0gを用いた以外は実施例1と同一の条件で反応を
行った。触媒を濾過除去した反応液196.2g中にジ
アミン混合物が35.9g、N−メチル化したジアミン
が0.3g、ジメチルアセタール化したジアミンが0.
4g含まれていた。仕込みジアルデヒドに対するジアミ
ンの収率は91.0%と計算される。得られた反応液の
180gを用い、実施例1と同様の蒸留精製を行ったと
ころ、純度99.2%のジアミン混合物が得られた。ジ
アミン留分中にはN−メチル化ジアミンが0.4%、ジ
メチルアセタールアミンが0.2%検出された。
【0021】比較例2 n−ブタノール155.0gの代わりにエタノール15
5.0gを用いた以外は実施例1と同一の条件で反応を
行った。触媒を濾過除去した反応液197.8g中にジ
アミン混合物が36.0g、N−エチル化したジアミン
が0.2g、ジエチルアセタール化したジアミンが0.
3g含まれていた。仕込みジアルデヒドに対するジアミ
ンの収率は91.2%と計算される。得られた反応液の
180gを用い、実施例1と同様の蒸留精製を行ったと
ころ、純度99.5%のジアミン混合物が得られた。ジ
アミン留分中にはN−エチル化ジアミンが0.2%、ジ
エチルアセタールアミンが0.05%検出された。
【0022】実施例4 1,9−ノナンジアール/2−メチル−1,8−オクタ
ンジアール=80/20(モル比)の混合物39.0g
の代わりに、ジシクロペンタジエンのオキソ反応によっ
て得られた3(4),8(9)−トリシクロ[5.2.
1.0]デカンジカルバルデヒド39.0gを用いた以
外は実施例1と同一の条件で反応を行った。触媒を濾過
除去した反応液198.3g中にジアミン混合物が3
6.1g、N−ブチル化したジアミンが0.1g、ジブ
チルアセタール化したジアミンが0.05g含まれてい
た。仕込みジアルデヒドに対するジアミンの収率は9
1.6%と計算される。得られた反応液の180gを用
い、実施例1と同様の蒸留精製を行ったところ、純度9
9.7%のジアミン混合物が得られた。ジアミン留分中
にはN−ブチル化ジアミン、ジブチルアセタールアミン
は検出されなかった。
【0023】実施例5 電磁撹拌機付き500mlオートクレーブに50.4%
珪藻土担持ニッケル触媒1.5g、n−ブタノール6
3.5gを加えた後、10kg/cm2の水素圧でオート
クレーブ内を3回置換した。次にアンモニア75gを加
え、水素を50kg/cm2になるまで加えた後、オート
クレーブを140℃に昇温した。全圧を100kg/cm
2になるように水素で圧力を調整した後、1,9−ノナ
ンジアール/2−メチル−1,8−オクタンジアール=
80/20(モル比)の混合物50.0g、n−ブタノ
ール60.0gの混合溶液を1時間かけてオートクレー
ブ中にフィードし、続けて2時間反応を行った。この
際、オートクレーブ内の全圧が100kg/cm2になる
ように逐次水素を補給しながら反応を行った。反応後に
オートクレーブを冷却し、未反応のアンモニアを放圧
し、内容物から触媒成分を濾過で分離除去してジアミン
を含む反応液184.5gを得た。ガスクロマトグラフ
ィーで反応液の組成を分析したところ、1,9−ノナン
ジアミン/2−メチル−1,8−オクタンジアミン=8
0/20(モル比)の混合物が49.0g生成し、N−
ブチル化したジアミン混合物が0.1g、片末端がブチ
ルアセタール化したアミンが0.1g、片末端に水酸基
を持つアミンが0.2g副生していた。仕込みジアルデ
ヒドに対するジアミンの収率は97%と計算される。得
られた反応液の180gを用い、理論段数15段の蒸留
塔で精製したところ、純度99.8%のジアミン混合物
が得られた。ジアミン留分中にはN−ブチル化ジアミ
ン、ブチルアセタールアミンは全く検出されなかった。
【0024】
【発明の効果】本発明により、副生する不純物と目的と
するジアミンの沸点差を大きくすることにより、高い純
度で蒸留精製可能なジアミンを製造できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアルデヒドを溶媒に溶解して得られた
    溶液を、水素化触媒、溶媒、アンモニアおよび水素が存
    在する反応器へ供給し、該ジアルデヒドを還元アミノ化
    して対応するジアミンを製造する方法において、溶媒と
    して炭素数3〜10のアルコール系溶媒を用いることを
    特徴とするジアミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 アルコール系溶媒が脂肪族アルコール、
    脂環式アルコール、ジオールまたはポリオールである請
    求項1記載のジアミンの製造方法。
  3. 【請求項3】 アルコール系溶媒が炭素数4〜8の脂肪
    族アルコールである請求項1記載のジアミンの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 ジアルデヒドがノナンジアール、2−メ
    チルオクタンジアール、またはこれらの混合物である請
    求項1〜3のいずれか1項に記載のジアミンの製造方
    法。
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