JPH10307475A - 現像装置 - Google Patents
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- JPH10307475A JPH10307475A JP9119614A JP11961497A JPH10307475A JP H10307475 A JPH10307475 A JP H10307475A JP 9119614 A JP9119614 A JP 9119614A JP 11961497 A JP11961497 A JP 11961497A JP H10307475 A JPH10307475 A JP H10307475A
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Abstract
ナー像の欠損発生を抑止し、高品質な画像が得られる現
像装置を提供する。 【解決手段】逆回転現像剤担持体および順回転現像剤担
持体を有する現像装置において、各現像剤担持体による
トナー像のかすれ易さを、ある関係式によって定義され
る値xで表し、順回転現像剤担持体におけるxの総和A
と、逆回転現像剤担持体におけるxの総和Bとの差(A
−B)を−0.56〜0.5の範囲となるように規定し
た。
Description
いたレーザプリンタや複写機等の画像形成装置に適用さ
れる現像装置に関する。
複写機等の画像形成装置では、回転可能に支持された像
担持体(感光体)に静電潜像を形成し、この静電潜像に
現像装置によって現像剤(トナー)を供給して、静電潜
像をトナー像として可視化し、さらに、像担持体上に形
成されたトナー像を記録材上に転写、定着させることに
よって印刷が行われている。この種の画像形成装置に適
用される現像装置の一形態として、トナーとキャリアか
らなる二成分現像剤を用いた現像装置が知られている。
は、二成分現像剤を現像剤収容部で撹拌することによ
り、現像剤中のトナーとキャリアが互いに摩擦し、それ
ぞれが所定の量に帯電する。所定の帯電量となった現像
剤は、現像剤収容部から複数個の磁石を内蔵した現像剤
担持体(現像ローラ)へ導かれる。ここで現像剤は現像
ローラの回転によって保持搬送され、現像ローラの一部
に近接して設けられたドクタブレードを通過し、これに
よって現像ローラ上に保持された現像剤層の厚さは所定
量に規制される。その後、現像ローラ上に保持された厚
さ規制後の現像剤層は、現像ローラの回転に伴い、像担
持体表面に対向する位置(現像領域)に運ばれ、前記現
像領域において現像ローラ上の現像剤を像担持体に接触
させながら静電潜像を現像する。この時、現像ローラに
は、静電潜像を構成する非画像部と画像形成部の内、画
像形成部にトナーのみを導入供給するバイアス電位(以
下、「現像バイアス」と記述する)が印加されており、
像担持体の画像形成部にトナー像が形成される。
現像装置においても、さらに種々構成が提案されてお
り、その中でハイブリッド方式の現像装置が知られてい
る。ハイブリッド方式現像装置は、回転方向の異なる複
数の現像ローラを前記現像領域に対向させて設けた構成
をしている。
を説明して行くにあたり、便宜上、「順回転現像ロー
ラ」および「逆回転現像ローラ」と言う表現を用いる
が、「順回転現像ローラ」とは、像担持体が時計方向に
回転するとした場合に反時計方向に回転する現像ローラ
を意味する。即ち、現像領域で見た場合に両者の移動方
向が同方向となるのが順回転現像ローラである。
像担持体が時計方向に回転するとした場合に同じ時計方
向に回転する現像ローラを意味する。即ち、現像領域で
見た場合に両者の移動方向が逆方向となるのが逆回転現
像ローラである。
となる。)に現像ローラが回転して現この様なハイブリ
ッド型現像装置においては、一般に像担持体の回転速度
に対する現像ローラの回転速度の比、即ち、周速比が1
を越えるように設定されている。
ハイブリッド型現像装置においては、次のような欠点が
あった。即ち、順回転現像ローラに着目してみると、順
回転現像ローラのみによる現像が終了した後のトナー像
においては、像担持体の回転方向上流側に相当するトナ
ー像後端部が薄くかすれる現象(以下、「後端かすれ現
象」と称する。)が発生しやすい。
と、逆回転現像ローラのみによる現像が終了した後のト
ナー像においては、上記の場合とは反対にトナー像先端
部が薄くかすれる現象(以下、「先端かすれ現象」と称
する。)が発生しやすくなる。
順回転現像ローラが、逆回転現像ローラにおける欠点、
即ち、先端かすれの部分にトナーを供給するとともに、
逆回転現像ローラが、順回転現像ローラにおける欠点、
即ち、後端かすれの部分にトナーを供給することによ
り、両者の画像欠損の低減が期待された。
設定条件によっては先端かすれ現象あるいは後端かすれ
現象の低減がなされないという問題があった。
端かすれ現象によるトナー像の欠損発生を抑止し、高品
質な画像が得られる現像装置を提供することにある。
剤担持体と順回転現像剤担持体とを有する現像装置にお
いて、各現像剤担持体によるトナー像のかすれ易さを、
次式によって定義される値xで表すとともに、前記順回
転現像剤担持体におけるxの総和Aと、前記逆回転現像
剤担持体におけるxの総和Bとの差(A−B)を−0.5
6〜0.5の範囲となるように規定することにより達成
される。 x={K・m・(V0−VB)}/{n0・G・(VB−VR)} 但し、K:該当する現像剤担持体における周速比、 m:該当する現像剤担持体の現像領域を通過する現像剤
重量(g/cm2)、 V0:静電潜像の非画像部電位(V)、 VB:該当する現像剤担持体に印加されている現像バイ
アス(V)、 VR:静電潜像の画像形成部電位(V)、 n0:二成分現像剤に含まれたキャリアの真密度(g/c
m3)、 G:該当する現像剤担持体と像担持体との間隙長(cm) である。
順回転現像剤担持体とを有する現像装置において、各現
像剤担持体によるトナー像のかすれ易さを、次式によっ
て定義される値xで表すとともに、前記順回転現像剤担
持体におけるxの総和Aと、前記逆回転現像剤担持体に
おけるxの総和Bとの関係がA<Bを満足するように規
定することにより達成される。 x={K・m・(V0−VB)}/{n0・G・(VB−VR)} 但し、K:該当する現像剤担持体における周速比、 m:該当する現像剤担持体の現像領域を通過する現像剤
重量(g/cm2)、 V0:静電潜像の非画像部電位(V)、 VB:該当する現像剤担持体に印加されている現像バイ
アス(V)、 VR:静電潜像の画像形成部電位(V)、 n0:二成分現像剤に含まれたキャリアの真密度(g/c
m3)、 G:該当する現像剤担持体と像担持体との間隙長(cm)で
ある。
いて説明する。先ず、本発明の第1の実施形態を主に図
1および図2を用いて説明する。但し、図1は本発明の
第1の実施形態である現像装置の概略図、図2は現像装
置の一部を拡大した概略図である。本実施形態は2本の
現像ローラ1,2が感光体101に対向して設置された
現像装置104に関するものである。現像ローラ1,2
の内、現像ローラ2は矢印Aで示した感光体101の回
転に対して順回転し、感光体101の回転方向下流に配
置される。また、現像ローラ1は感光体101の回転に
対して逆回転し、感光体101の回転方向の上流に配置
される。
ーラ1および現像ローラ2の間にドクタブレード3が設
置してある。ドクタブレード3は、図2に示すように現
像ローラ1上の現像剤4aおよび現像ローラ2上の現像
剤4bの通過量を規制するためのもので、ドクタブレー
ド3を通過後の現像剤の重量は、現像ローラ1側ではm
1、現像ローラ2側ではm2となって、それぞれの現像
領域に到達する。なお、本実施形態ではドクタブレード
3は、現像剤4a,4bの通過量規制を一つのブレード
で同時に行う一体成形された金属部材を採用している
が、ドクタブレード3は現像剤4a,4bの規制を別々
に行うために分割した構成を採っても良い。
剤4は全重量の2〜3%の重量比でトナーが混合されて
いるのであるが、図示しない印刷装置の印刷動作によっ
て、現像剤4中のトナーのみが消費されるため、現像装
置104内にある現像剤中のトナーの重量比が減少す
る。このため、本実施形態の現像装置104では、トナ
ー貯留供給装置9から現像装置104の内部に供給され
たトナー5を現像剤4と混合撹拌する混合撹拌部材7,
8が設置されている。混合撹拌部材7,8は螺旋状のス
クリューとなっており矢印C,Dの方向に回転すること
によって、混合撹拌部材7では図中の手前から奥側へ、
混合撹拌部材8では奥側から手前へ現像剤4を撹拌搬送
する。これによって奥側から手前における現像剤4のト
ナー重量比が均一となる。また、現像剤4中のトナーは
この混合撹拌部材7,8で撹拌搬送されることによっ
て、現像剤4中のキャリアなどと摩擦しあい、所定の値
に帯電する。このトナーの帯電量は本実施形態の場合、
−10μC/g〜−20μC/gである。
所定の帯電量に調整された現像剤4は、さらに搬送部材
6が矢印Bの方向に回転することによって、搬送部材6
の上側を図中、右から左に搬送され、現像ローラ2の近
傍に導かれる。この時、現像ローラ1,2は図2に示す
ように内部にN極とS極を交互に着磁したマグネット2
0a,20bが固定して設置されており、現像ローラ1,
2の外周部に回転可能なスリーブ21a,21bを具備
している。このため現像ローラ2の近傍にある現像剤4
は、マグネット20bの磁力によってスリーブ21bの
表面に引きつけられ、スリーブ21bの回転に伴ってド
クタブレード3まで搬送される。
現像ローラ2の間を通過することによって所定量m2に
規制され、現像ローラ2の現像部へ導かれる。このとき
ドクタブレード3での通過量規制によって余剰となった
現像剤4cの一部或いは全部はマグネット20aの磁力
によってスリーブ21aの表面に引きつけられ、スリー
ブ21aの回転に伴ってドクタブレード3と現像ローラ
1の間を通過し、所定量m1に規制された後、現像ロー
ラ1の現像部へ導かれる。
帯電のOPCを用いており、感光体101の表面の内、
画像形成部と非画像形成部の電位がVRおよびV0とな
るように図示しない工程により現像領域に到達する以前
に調整されている。これに加え、現像ローラ1,2には
図示しない電源によって所定のバイアス電位VB1,V
B2が印加されている。なお、V0、VR、VB1、V
B2の関係は、V0<VB1<VR<0およびV0<V
B2<VR<0となるように設定されている。
て、m1、m2、VB、V0、VRと、感光体101と
現像ローラ1の間隙長G1、感光体101と現像ローラ
2の間隙長G2、感光体の周速度vp、感光体周速度に
対する現像ローラ1および現像ローラ2の周速比K1、
K2、および現像剤に使用したキャリアの真密度n0を
表1の範囲で変化させ、ベタ黒画像の光学反射濃度が
1.1を越える組み合わせの条件で画像の印刷を行い、
画像端部の状態を目視により評価した。
地中のベタ黒画像、白地中の網点画像、網点中の白抜き
文字である。これは目視による評価を行っているため、
光学反射濃度が飽和したベタ黒画像では画像のかすれが
認識できなくなる理由からである。これに対して網点画
像では、比較的、画像の光学反射濃度が小さく、画像の
かすれを認識しやすい。また網点中の白抜き文字は、後
述する非画像部から画像形成部の端部に向かう電気力線
がより多く出る画像条件での評価である。従って画像端
部のかすれが認識されやすい画像として、網点中の白抜
き文字、白地中の網点画像、白地中のベタ黒画像の順と
なる。このことから画像欠損のレベルを表2のように、
レベル0を上記3種の画像の画像欠損が発生しない場
合、レベル1を網点中の白抜き文字のみに極微量のかす
れが発生する場合、レベル2を白地中の網点および網点
中の白抜き文字に極微量のかすれが発生する場合、レベ
ル3を前記3種の画像とも極微量のかすれが発生する場
合、レベル4を白地中の網点および網点中の白抜き文字
に許容できるかすれが発生する場合、レベル5を前記3
種の画像とも許容できるかすれが発生する場合、レベル
6を網点中の白抜き文字のみに許容できないかすれが発
生する場合、レベル7を白地中の網点および網点中の白
抜き文字に許容できないかすれが発生する場合、レベル
8を前記3種の画像とも許容できないかすれが発生する
場合として定義した。
ほど画像端部のかすれは大きくなり、評価した3種の画
像において、欠損が許容できる高品質な画像はレベル5
以下、更に欠損が極微量となるより高品質な画像はレベ
ル3以下で得られる。
端部のかすれの相関関係を検討した結果、現像剤を一定
にした時の画像端部のかすれは、基本的に(V0−V
B)と(VB−VR)の比に依存することがわかった。
この理由を、図4(a)および図4(b)を用いて説明す
る。但し、図4(a)は感光体上の画像形成部と非画像形
成部および現像ローラの電位関係を示す模式図、図4
(b)は画像形成部の先端および後端においてトナーに作
用する力を模式的に示した図である。
現像バイアスVBの電位関係から、ぞれぞれの部分より
出る電気力線は、図4(a)の如く、非画像部52aから
現像ローラ51へ向かう電気力線50a、現像ローラ5
1から画像形成部52bへ向かう電気力線50bに加
え、画像形成部52bの端部Aにおいて、非画像部52
aから画像形成部52bに向かう電気力線50cが存在
する。電気力線50cの数は電気力線50aの数と電気
力線50bの数の比に依存して増減する。ここで電気力
線50a、50bの数は、それぞれの電気力線の始点と
終点の電位差、即ち、(V0−VB)および(VB−V
R)に比例して増加することから、(V0−VB)と
(VB−VR)の比は、電気力線50cの増減に依存す
る。従って、画像端部のかすれは電気力線50cの存在
によって起こると考えられる。
の場合のように、この画像端部に存在する電気力線50
cは、現像ローラ2の回転方向の下流側にある画像後端
部Aのみに存在するのではなく、回転方向の上流側にあ
る画像先端部Bにも存在する。それにも係わらず、画像
先端部Bには画像のかすれが発生しない。これは、画像
後端部Aと画像先端部Bにおける現像剤53aおよび現
像剤53bの移動方向と、電気力線50cおよび電気力
線50dの作用方向の違いによる。即ち、画像後端部A
における現像剤53a中のトナー54aには、電気力線
50cの影響による静電力F1の他に、現像ローラ2の
回転方向と同方向の移動力F2が作用する。この画像後
端部AにおけるF1とF2の作用方向は同方向であり、
よりトナー54aを画像形成部52bの内側に移動させ
ようとするため、前記画像後端部Aにはトナー54aが
付着せず後端かすれが発生する。一方、画像先端部Bに
おける現像剤53b中のトナー54bには、電気力線5
0dの影響によって図の左から右に向かう静電力F1′
と、現像ローラ51の回転と同方向の移動力F2′が作
用する。この場合、F1′とF2′の作用方向は逆方向
であり、それぞれの作用力が相殺されることにより、画
像先端部Bにはトナー54bが付着し、先端かすれが発
生しない。
部のかすれが発生することから、次に現像部を通過する
現像剤の量に対する依存性を検討した。この結果、画像
端部のかすれは、現像部における現像剤の充填密度(現
像部に搬送された単位面積当たりの現像剤重量を現像ロ
ーラと感光体の間隙長で除算したもの)と、前記感光体
周速に対する現像ローラの周速比との積に依存すること
がわかった。この原因は、以下のように説明できる。
回転方向が逆の場合に、感光体52上の領域Pが現像部
の区間Wを通過する間に現像剤53と接触する量を求め
るために、現像ローラと感光体の関係を模式的に示した
図である。図4(c)において、感光体52の周速度をv
p、現像ローラ51の周速度をvdとすると、前記領域
Pが区間Wを通過する時間tは、t=W/vpとなる。
また、現像ローラ51上の単位面積当たりの現像剤量を
m、感光体52に対する現像ローラ51の周速比をK
(=vd/vp)とすると、時間tの間に接触区間に供
給される現像剤総量Mは、M=m・vd・t/WよりM
=m・Kとなる。この現像剤総量Mを感光体52と現像
ローラ51の間隙長Gで除算した量(M/G)は、前記
領域Pが区間Wの間に接触する現像剤量と考えられる。
のかすれが増大する。また現像剤に用いたキャリアの真
密度n0を変更した条件では、画像端部のかすれが起こ
る現像剤量が変化する。このことから画像端部のかすれ
は、前記(M/G)の値を更にキャリアの真密度n0で
除算した値、即ち、現像部の間隙に占める現像剤の体積
比に依存している。
画像欠損レベルは、m・K/G/n0・(V0−VB)/
(VB−VR)の大きさに比例することが解った。但し、
本実施形態の場合、図1の如く、感光体101の回転方
向の上流側に逆回転の現像ローラ1、下流側に順回転の
現像ローラ2を配置した構成である。このため基本的に
は、逆回転現像ローラ1で画像先端側に画像欠損が発生
しても、順回転現像ローラ2で現像されるために画像欠
損はない。反対に画像後端側は、逆回転現像ローラ1で
現像されているため、順回転現像ローラ2で現像が行わ
れなくとも画像欠損はない。しかし、逆回転現像ローラ
1での画像先端側における画像欠損がひどい場合、順回
転現像ローラ2での現像が追いつかずに画像欠損が残
る。この場合、順回転現像ローラ2の現像能力を上げる
ことで、画像先端部の画像欠損は抑制される。しかし現
像能力の向上は、一般に上述した(m・K/G)を増加
させることで達成される。
力の向上とともに、画像後端部の画像欠損がひどくな
る。従って、本実施形態の現像装置の構成では、順回転
現像ローラ2の現像能力でカバーできるレベル内に逆回
転現像ローラ1の画像欠損状態を低く押さえる必要があ
る。この条件は、現像ローラ2におけるm2・K2/G
2/n0・(V0−VB2)/(VB2−VR)と、現像ロ
ーラ1におけるm1・K1/G1/n0・(V0−VB1)
/(VB1−VR)の差を、ある一定範囲にすることで達
成できる。また、順回転現像ローラと逆回転現像ローラ
における上記の差を一定範囲にすることで得られ効果
は、各現像ローラの数が増加した場合でも変わらない。
(1)である。
ローラと回転方向が同一であるs個の現像ローラと、前
記下流にある現像ローラと回転方向が逆であるt個の現
像ローラを組み合わせた現像装置の構成をまとめたもの
であるが、本実施形態では、sが順回転、tが逆回転の
現像ローラにおいて、s=t=1の場合に相当する。
画像欠損レベルを、式(1)で計算されるxの値に対して
表記したものが図5である。
一様に変化することがわかる。但し図5の結果では、x
の絶対値が同一の値において画像先端部の欠損レベルよ
り画像後端部の欠損レベルの方が僅かに大きくなる。こ
れは画像後端部が逆回転の現像ローラ1で現像された
後、順回転の現像ローラ2において画像欠損が発生する
場合、画像先端部が逆回転の現像ローラ1において画像
欠損が発生した後、順回転の現像ローラ2で現像される
場合であることに起因する。即ち、画像後端部の欠損が
単に画像の端部にトナーが付着しないだけでなく、付着
した画像が剥ぎ取られる効果が加わることによって起こ
るのに対し、画像先端部の欠損が画像の端部にトナーが
付着しない効果だけで起こっていることの差である。
両者に画像欠損が発生しないxの範囲は、僅かだけ負の
方向にずれている。図5の結果では、xの範囲が−0.
56〜0.5となる範囲に式(1)の条件を設定すること
によって、全ての画像のかすれを許容できる欠損レベル
5以下に、xの範囲を−0.34〜0.28となる範囲に
式(1)の条件を設定することによって全ての画像のかす
れが極微量となる欠損レベル3以下にすることができ
た。
4において、感光体101の周速度vpを30cm/
s、感光体周速度に対する現像ローラ1,2の周速比K
1,K2をそれぞれ1.8、画像形成部電位VRを−50
V、非画像部電位V0を−680V、現像ローラ1,2
の現像バイアスVB1,VB2を同一の−400V、感
光体101と現像ローラ1,2の間隙長G1,G2を同一
の0.08cm、キャリアの真密度n0を5g/cm3、
現像剤中のトナー重量割合を2.5%、トナーの帯電量
を−12μC/g〜−16μC/gとし、現像ローラ
1,2の現像領域を通過する現像剤搬送量m1,m2を
0.125g/cm2〜0.2g/cm2の条件で印刷を行
い、画像欠損レベルが3以下でベタ画像の反射濃度が
1.4以上の品質が高い画像を得ることができた。
装置の現像ローラ構成を示す概略図である。本実施形態
における現像装置104は、図6中の矢印Aで示した感
光体101の回転と同一の回転方向である現像ローラ2
a,2bを感光体101の回転方向の下流に配置し、感
光体101の回転方向と逆回転方向の現像ローラ1a,
1bを感光体101の回転方向の上流に配置した構成を
持ち、現像ローラ1a,1b,2a,2bは感光体101
に対向して設置される。
ラ1aおよび現像ローラ2aの間にドクタブレード3を
設置し、現像ローラ1aおよび現像ローラ2aの現像部
に供給する現像剤量を規制している。
した現像剤は次に現像ローラ1bに、現像ローラ2aの
現像領域を通過した現像剤は次に現像ローラ2bに、そ
れぞれ受け渡され、現像ローラ1b,2bにおける現像
領域を通過した後、現像装置104の内部に戻される。
びt=2の場合に相当するが、本実施形態においても式
(1)で得られるxが−0.56〜0.5となる条件範囲に
設定することによって全ての画像のかすれを許容できる
欠損レベル5以下、式(1)で得られるxの値を−0.3
4〜0.28となる条件範囲に設定することによって、
全ての画像のかすれが極微量となる欠損レベル3以下の
高品質な画像を得ることができた。
方向の上流に感光体の回転方向と逆回転の現像ローラ、
下流側に感光体の回転と同方向に回転する現像ローラを
配置した現像装置を用いて説明したが、感光体の回転方
向の上流に感光体の回転と同方向に回転する現像ロー
ラ、下流側に感光体の回転方向と逆回転の現像ローラを
配置した現像装置に関しても、同様の条件範囲で、端部
のかすれがない高品質な画像を得ることができる。
端かすれ現象および後端かすれ現象によるトナー像の欠
損発生を抑止し、高品質な画像が得られる現像装置を提
供することができる。
構成図。
拡大図。
評価結果を示す説明図。
構成図。
転現像剤担持体(逆回転現像ローラ)、3…ドクタブレー
ド、4…現像剤、101…像担持体(感光体)。
Claims (2)
- 【請求項1】回転可能に支持された像担持体と、 該像担持体の回転方向と同一方向に回転可能であるとと
もに、現像領域にて前記像担持体に形成された静電潜像
に二成分現像剤中のトナーを供給し、像担持体上にトナ
ー像を形成する逆回転現像剤担持体と、 前記像担持体の回転方向と逆方向に回転可能であるとと
もに、現像領域にて前記静電潜像にトナーを供給し、像
担持体上にトナー像を形成する順回転現像剤担持体とを
有する現像装置において、 前記各現像剤担持体によるトナー像のかすれ易さを次式
によって定義される値xで表すとともに、前記順回転現
像剤担持体におけるxの総和Aと、前記逆回転現像剤担
持体におけるxの総和Bとの差(A−B)を、−0.56
〜0.5の範囲となるように規定したことを特徴とする
現像装置。 x={K・m・(V0−VB)}/{n0・G・(VB−VR)} 但し、K:該当する現像剤担持体における周速比、 m:該当する現像剤担持体の現像領域を通過する現像剤
重量(g/cm2)、 V0:静電潜像の非画像部電位(V)、 VB:該当する現像剤担持体に印加されている現像バイ
アス(V)、 VR:静電潜像の画像形成部電位(V)、 n0:二成分現像剤に含まれたキャリアの真密度(g/c
m3)、 G:該当する現像剤担持体と像担持体との間隙長(cm) である。 - 【請求項2】回転可能に支持された像担持体と、 該像担持体の回転方向と同一方向に回転可能であるとと
もに、現像領域にて前記像担持体に形成された静電潜像
に二成分現像剤中のトナーを供給し、像担持体上にトナ
ー像を形成する逆回転現像剤担持体と、 前記像担持体の回転方向と逆方向に回転可能であるとと
もに、現像領域にて前記静電潜像にトナーを供給し、像
担持体上にトナー像を形成する順回転現像剤担持体とを
有する現像装置において、 前記各現像剤担持体によるトナー像のかすれ易さを次式
によって定義される値xで表すとともに、前記順回転現
像剤担持体におけるxの総和Aと、前記逆回転現像剤担
持体におけるxの総和Bとの関係がA<Bを満足するよ
うに規定したことを特徴とする現像装置。 x={K・m・(V0−VB)}/{n0・G・(VB−VR)} 但し、K:該当する現像剤担持体における周速比、 m:該当する現像剤担持体の現像領域を通過する現像剤
重量(g/cm2)、 V0:静電潜像の非画像部電位(V)、 VB:該当する現像剤担持体に印加されている現像バイ
アス(V)、 VR:静電潜像の画像形成部電位(V)、 n0:二成分現像剤に含まれたキャリアの真密度(g/c
m3)、 G:該当する現像剤担持体と像担持体との間隙長(cm) である。
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