JP2000305361A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000305361A
JP2000305361A JP11110410A JP11041099A JP2000305361A JP 2000305361 A JP2000305361 A JP 2000305361A JP 11110410 A JP11110410 A JP 11110410A JP 11041099 A JP11041099 A JP 11041099A JP 2000305361 A JP2000305361 A JP 2000305361A
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photosensitive drum
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image forming
magnetic
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Hiroshi Yasutomi
啓 安富
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横ラインの細りや後端白抜け等が発生せず、
さらに、磁気ブラシの不均一当接によって発生する孤立
ドット画像の抜けや、いわゆるキャリア付着も発生しな
い高画質の画像形成装置を提供する。 【解決手段】 マグネットローラ12が形成する磁場に
より現像剤スリーブ11上に形成される磁気ブラシを感
光体ドラム1に接触させて静電潜像の現像を行う画像形
成装置において、磁気ブラシは、感光体ドラム1と現像
剤スリーブ11の最近接部よりも感光体ドラム1の回転
方向の下流側領域で感光体ドラム1に接触しない画像形
成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電複写機、レー
ザプリンタ等の電子写真プロセスを用いる画像形成装置
に関し、より詳細には高画像再現性の画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置としては、現像剤が
いわゆるキャリアとトナーとから構成される2成分現像
剤を備えた2成分現像装置と、現像剤がトナーのみであ
る1成分現像装置とが知られている。本発明は、上述の
現像装置のうちでも2成分現像装置に関するので、ここ
では、2成分現像装置についての説明を行なう。図1
は、電子写真プロセスを用いる画像形成装置の概略図で
ある。感光体ドラム1は、アルミニウムといった導電体
の表面に感光材料を塗布することによって形成され、図
1中の矢印方向に回転する。 図1に示す画像形成装置
では次のような手順で画像の形成が行われる。
【0003】1.帯電手段2(帯電装置)では感光体の
表面を所望の電位に帯電する。図1では、帯電手段とし
て帯電ローラ2aが用いられている。 2.露光手段3では、感光体ドラム1を露光して、所望
の画像に対応する静電潜像を感光体ドラム1上に形成さ
せる。 3.現像手段4では、露光手段3によって形成された静
電潜像をトナーによって現像し、感光体ドラム1上にト
ナー像を形成する。 4.転写手段5は、感光体ドラム1上のトナー像を、図
示しない搬送手段によって搬送される紙等の転写体6上
に転写する。 5.クリーニング手段7は、転写手段5で転写体上に転
写されずに感光体ドラム1上に残ったトナーをクリーニ
ングブレード7aで清掃する。 6.転写手段5によって、トナー像が転写された転写体
6は、図示しない定着手段へと搬送される。この定着手
段では、トナーが加熱されて、転写体上に定着される。 7.感光体ドラム1は、図1中の矢線の方向に回転する
ため、上記の1〜6の手順を操り返すことによって、転
写体上に所望の画像が形成されていくようになってい
る。
【0004】図2は、従来の2成分現像装置を表した概
略図である。この2成分現像装置に用いられる2成分現
像剤8(以下、本発明では、単に現像剤と言う。)は、
現像容器9内に収容されており、現像容器9の開口部内
10には、現像スリーブ11が回転自在に配置されてい
る。この現像スリーブ11内には、N・Sの磁極が配置
されたマグネットローラ12が回転しないようにして配
置されている。現像スリーブ11は図示しない駆動装置
によって図2中の矢線方向に回転する。
【0005】現像剤8では、キャリアは磁性体とされて
いるため、現像剤8は、現像スリーブ11の回転に伴っ
て担持・搬送される。このとき、規制部材13は、現像
スリーブ11と非接触に対向するように配置されてお
り、現像スリーブ11上の現像剤8の量が一定になるよ
うにされている。規制部材13を通過した現像剤8は、
現像容器開口部10へと担持・搬送される。この部分で
は、感光体ドラム1が現像スリーブ11と非接触に対向
するようにして配置されている。また、現像スリーブ1
1には、スリーブ用電源14によって直流電圧が印加さ
れている。このため、感光体ドラム1上に形成された静
電潜像に対応した電界が、感光体ドラム1−現像スリー
ブ11間に形成される。このとき、現像剤8中のトナー
は、帯電されているので感光体ドラム1−現像スリーブ
11間に形成された電界によって、トナーが感光体ドラ
ム1上に付着するように構成されている。
【0006】現像容器9内では1対の現像剤搬送装置9
a,9bが回転自在に配置されていて、図示しない駆動
手段によって互いに現像剤8を逆方向に搬送するように
回転されている。この現像剤搬送装置9a,9bによっ
て現像剤8は、現像容器9内を偏りなく循環している。
またこの現像剤搬送装置9a,9bは、現像剤8のトナ
ーとキャリアとを攪拌・搬送する機能を有しており、こ
の攪拌・搬送工程の間にトナーとキャリアとが摩擦帯電
してトナーが帯電されている。さらに、トナーは、図示
しないトナー補給容器から補給されるが、この現像剤搬
送装置9a,9bの回転運動により攪拌・搬送される過
程で、トナー濃度が均一になるように維持されている。
2成分現像装置では、従来では、1ドット横ラインの細
り、すなわち紙送り方向に対して垂直方向に形成した1
ドットラインが紙搬送方向に形成された1ドットライン
よりも細くなってしまうといった現象や、後端白抜け、
すなわち紙搬送方向に対して、ハーフトーン部等の後端
で画像濃度が低下したり、現像されなかったりする現象
等が発生し、問題となっている。このような問題に対
し、以下のような画像形成装置が提案されている。
【0007】特開平7−140730号公報では、マグ
ネットローラの主極角度を上流側に設定したり、磁気ブ
ラシの穂高さを規制する規制部材と現像スリーブとの距
離と、感光体ドラムと現像スリーブとの距離との間に、
一定の関係を持たせるといった方法が提案されている。
詳細には、 1.現像主極位置が、最近接部よりも現像剤搬送方向の
上流側5〜20°の範囲に設けられ、 2.規制部材と現像材担持体間の距離(Hcut)が、
0.25〜0.75mmとされ、 3.現像ニップ距離(Dsd)が0.30〜0.80m
mとされ、 4.1.20<Dsd/Hcut<1.60であり、 5.現像剤スリーブ P の移動速度Vs、正電荷像担
持体の移動速度Vpが、1.0≦Vs/Vp≦3.0で
ある関係を満足する磁気ブラシ現像方法が開示されてい
る。このような磁気ブラシ現像方式を用いることによっ
て、複写速度を高くした場合にハーフトーンベタ部のト
ナー層の乱れによる現像掃き目を防止することで、細線
切れのない、濃度が高く均一な輪郭のはっきりした画像
を高速で得ることが可能とされている。
【0008】また、2成分現像装置での現像能力の向上
も従来からの問題点とされており、これに対しては、特
開平2−59995号では、現像主極と隣接する磁極を
現像主極に近づけることによって現像能力が向上されて
いる。また、これによって横ラインの濃度低下が発生す
るものの、キャリアの飽和磁化を下げることによって磁
気ブラシを弱くする対応が取られている。詳細には、 1.比抵抗値が1012Ωcm以上の磁性キャリアを用
い、 2.マグネットロールの主極角度と、感光体ドラムとマ
グネットロールの中心連結線を挟んで隣接する磁極の間
の角度が16°〜46°度の範囲であって、これらの磁
極の間の距離がロール表面に沿って5〜15mmとさ
れ、 3.磁性キャリアの飽和磁化が5〜40emu/gであ
り、 4.現像主極と隣接する磁極の極性が異なる関係を満足
する2成分磁気ブラシ現像を用いる画像形成装置が開示
されている。 このような構成を用いることにより、現像部内部に存在
したトナーも現像に寄与することができるようにされて
いる。また、現像電界の低下も抑制することができる。
さらには、縦方向と横方向の同一幅のライン像を現像し
た場合の差を小さくすることが可能とされているととも
に、現像剤寿命も向上することが開示されている。
【0009】この他、特開平6−149063号では、
非接触の2成分現像装置として、感光体に磁気ブラシが
接触しない磁極配置が提案されている。詳細には、 1.一対のN−S極間現像位置を設定し、 2.これらのN−S極の極間角度を40〜70°の範囲
とし、かつそれぞれの磁束密度を500mT以上とし、 4.像形成体と対向する磁気ブラシロールが最近接する
位置と、極間の中央とがなすマグネットアングルが0°
から極間角度の1/10以内で、現像位置がマグネット
の極と極の間とされる 関係を満足する磁気ブラシ現像方式が開示されている。
このような構成により、キャリアが像形成体に付着する
カブリ現象、キャリアが付着したところを中心にした自
抜け現象等が生じにくい安定した高画質の画像が得られ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている現像装置には以下のような問題がある。特
開平7−140730号公報の現像装置では、横ライン
の細り(細線切れ)を解決するために、規制部材と現像
スリーブとの距離Hcutと、現像スリーブ11と感光
体ドラム1との距離Dsdとの比を1.6<Dsd/H
cut<2.0としている。しかし、Dsd/Hcut
の値が1よりも著しく大きくなると、すなわちHcut
がDsdに比べて小さくなると、現像スリーブ11と感
光体ドラム1との最近接部分での磁気ブラシが疎にな
る。このため、感光体ドラムヘの磁気ブラシの当接が不
均―になり、磁気ブラシで摺擦されない場所が感光体上
に生じてしまう。そしてこれが原因となって、特に孤立
ドット画像、例えば600dpiの1ドットを5〜10
ピクセル間隔で書込んだ画像では、一部のドットが小さ
くなったり、抜けてしまうような現象が発生する。この
ような、孤立ドットが均一に再現されないことによっ
て、いわゆるハイコントラスト部分の再現が悪く、ハイ
コントラスト部分での階調性も充分ではない画像とな
る。
【0011】また、特開平2−59995号では、横ラ
インの濃度低下を、キャリアの飽和磁化を下げることに
よって防いでいる。しかし、キャリアの飽和磁化を下げ
た場合には、いわゆるキャリア付着が発生し易くなる。
またこのキリア付着を防止するために、トナーの帯電量
を下げる場合には、いわゆる未帯電トナーが増加し、地
肌汚れが発生してしまうといった不都合がある。さら
に、特開平6−149063号は、非接触2成分現像を
採用しているが、現像電界が弱く、現像能力を向上させ
ることが困難であるといった問題がある。
【0012】本発明の目的は、上述した従来技術におけ
る問題を解決し、横ラインの細りや後端白抜け等が発生
せず、さらに、磁気ブラシの不均一当接によって発生す
る孤立ドット画像の抜けや、いわゆるキャリア付着も発
生しない高画質の画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、本
発明の画像形成装置を提供することによって達成され
る。請求項1に記載の発明は、少なくとも静電潜像を形
成する感光体ドラムと、トナーと磁性キャリアとを含む
2成分現像剤と、 2成分現像剤を担持・搬送する現像
剤スリーブと、 現像剤スリーブの内部に固定されたマ
グネットローラとを備え、 マグネットローラが形成す
る磁場により現像剤スリーブ上に形成される磁気ブラシ
を感光体ドラムに接触させて静電潜像の現像を行う画像
形成装置において、 磁気ブラシは、感光体ドラムと現
像剤スリーブの最近接部よりも感光体ドラムの回転方向
の下流側領域で感光体ドラムに接触させない画像形成装
置である。請求項2に記載の発明は、 少なくとも静電
潜像を形成する感光体ドラムと、トナーと磁性キャリア
とを含む2成分現像剤と、 2成分現像剤を担持・搬送
する現像剤スリーブと、 現像剤スリーブの内部に固定
されたマグネットローラとを備え、 マグネットローラ
が形成する磁場により現像剤スリーブ上に形成される磁
気ブラシを感光体ドラムに接触させて静電潜像の現像を
行う画像形成装置において、 磁気ブラシが、感光体ド
ラムと現像剤スリーブの最近接部よりも感光体ドラムの
回転方向の下流側領域で感光体ドラムと現像剤スリーブ
の間の距離よりも高さが小さくする画像形成装置であ
る。請求項3に記載の発明は、 円筒状の感光体ドラム
と、 トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤と、
円筒形の現像剤スリーブと、 現像剤スリーブの内部
に固定されたマグネットローラとを備え、 マグネット
ローラが形成する磁場により現像剤スリーブ上に形成さ
れる磁気ブラシを感光体ドラムに接触させて静電潜像の
現像を行う画像形成装置において、 感光体ドラムと現
像スリーブの最近接点を基準として、感光体ドラムの移
動方向下流側にとったマグネットローラの中心角度φに
対して、 感光体ドラムの半径Rと、 現像剤スリーブ
の半径rと、 感光体ドラムと現像剤スリーブの最近接
点での距離Gと、 磁気ブラシ高さhとが、 下記式
(1)の関係と満たす画像形成装置である。
【数2】 請求項4に記載の発明は、 少なくとも静電潜像を形成
する感光体ドラムと、トナーと磁性キャリアとを含む2
成分現像剤と、 2成分現像剤を担持・搬送する現像剤
スリーブと、 現像剤スリーブの内部に固定されたマグ
ネットローラとを備え、 マグネットローラが形成する
磁場により現像剤スリーブ上に形成された磁気ブラシを
感光体ドラムに接触させて静電潜像の現像を行う画像形
成装置において、 感光体ドラムと現像剤スリーブの最
近接部の下流側領域における磁場のマグネットローラ中
心方向成分は、−40mT〜40mTとする画像形成装
置である。請求項5に記載の発明は、 請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、
画像形成装置が、現像剤スリーブ上に担持された2成分
現像剤を規制する規制部材を備え、 規制部材と現像剤
スリーブの間の距離Gdと、感光体ドラムと現像剤スリ
ーブの間の距離Gpとの比が0.8〜1.0とする画像
形成装置である。請求項6に記載の発明は、 請求項1
ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置におい
て、 感光体ドラムの帯電電位と現像バイアスの電位差
が100以上とする画像形成装置である。請求項7に記
載の発明は、 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の画像形成装置において、 磁性キャリアの飽和磁化
が、40〜80emu/gとされている画像形成装置で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面をもって本発明を説明
する。図3は、本発明の実施例1の画像形成装置の概略
断面図である。本発明の実施例1の画像形成装置は、概
ね感光体ドラム1と、現像スリーブ11と、規制部材1
3を備えている。この他にも画像形成装置は、画像形成
に必要な手段を備えているが本発明では特に重要ではな
いので説明を省略する。この実施例1の画像形成装置
は、以下の手順によって画像形成を行うように構成され
ている。
【0015】1.感光体ドラム1は、アルミニウムとい
った導電体の表面に感光体を塗布することによって形成
され、図3中の失印方向に回転する。実施例1では、感
光体ドラム1の周速は、230mm/secである。 2.図示しない帯電手段2は、感光体ドラム1と接触し
て感光体ドラム1表面を帯電させる。本発明では、感光
体は表面電位が−0.9kVに帯電される。 3.図示しない露光手段3は、帯電手段2で均―に帯電
された感光体ドラム1の表面上に、目的の画像に対応し
た光を照射することによって、静電潜像を形成する。露
光手段3の光源は、レーザダイオードであり、図示しな
いポリゴンミラーは、レーザビームを感光体ドラム1上
に照射しながら走査させている。 4.図示しない現像手段4は、現像スリーブ11と、現
像剤8と、規制部材13とを含んで構成されている。実
施例1の現像手段4では、現像スリーブ11に−0.6
kVの電圧を印加することによって露光手段3で露光さ
れた部分を現像し、感光体ドラム1上にトナー画像が形
成される。これは、いわゆる反転現像プロセスで行われ
ている。 5.図示しない転写手段5は、現像手段4で現像された
トナー像を図示しない給紙手段から搬送される図示しな
い転写体6上に転写する。実施例1の図示しない転写手
段5は、転写ベルト5aと図示しない転写用電源とを備
え、転写用電源から転写ベルト5aに電圧が印加されて
いる。印加する電圧は、定電流制御とし、この電流は、
40μAとされている。 6.転写体6は、図示しない定着手段に搬送され、トナ
ー像が転写体上に定着される。 7.クリーニング手段7は、弾性体から形成されるクリ
ーニングブレード7aを備えており、感光体ドラム1上
の残留トナー、すなわち転写残留トナーのクリーニング
を行うようにされている。
【0016】現像剤8に含まれるトナーは、非磁性トナ
ーとされており、その帯電性は、負帯電とされている。
又、トナーの体積平均粒径は、7.5μmである。ま
た、キャリアは、磁性体から構成されており、その体積
平均粒径は、50μm、飽和磁化が60emu/gとさ
れている。図2に示されるように、現像容器9内には、
この現像剤8が収容されており、この現像剤8のトナー
濃度は、5重量%とされ、その量は500gとされてい
る。現像容器内で2成分現像剤を撹拌・搬送するために
用いられる対となったスクリューは直径が19mmとさ
れ、ピッチが20mmである。このスクリュー10は、
図示しない駆動手段により、回転数600rpmで回転
する。これらの具体的な値については、本発明の効果が
得られる限り、異なった値を用いることもできる。ま
た、現像スリーブ11には、スリーブ電源12により現
像バイアス−0.6kVが印可されている。この時、感
光体ドラム上での静電潜像は、非画像部で−0.9k
V、画像部で−1.0kVとされている。規制部材13
は、板厚1.6mmのSUS板であり、現像スリーブ1
1に対して、0.4mmのギャップを保持するように固
定されている。現像スリーブ11は、現像容器9開口部
10で感光体ドラム1に対して0.4mmのギャップを
保持するように固定されている。このため、規制部材1
3と、現像スリーブ11との間のギャップ(以下Gdと
する)と、感光体ドラム1と現像スリーブ11の間のギ
ャップとの比は1となるようにされている。
【0017】図4は、本発明の実施例1の現像手段4に
用いられるマグネットローラ12による磁束密度の構成
を示した図である。このマグネットローラ12が収容さ
れる現像スリーブ11は、直径20mm、長さ320m
mとされており、板厚0.7mmのアルミニウムによっ
て形成されているとともに、表面には軸方向に深さ0.
2mmの溝が形成され、この溝が周方向に並ぶようにし
て形成されている。この溝周期は、1mmである。現像
スリーブ11の周速は、575mm/secとされてい
るので感光体ドラム1の周速との比は、2.5とされて
いる。なお、上述した各値については、本発明の効果を
得ることができる範囲内において異なった値を用いるこ
とも可能である。現像スリーブ11内に固定して配置さ
れるマグネットローラ12は、図4のように磁極が配置
されている。主極(N)14は、マグネットローラ12
中心から見て感光体ドラム1と現像スリーブ11の最近
接点から30°だけ感光体の移動方向に対して上流側に
配置されている。主極15は、磁束密度が90mTとさ
れ、主極半値中央角度は50°とされている。汲み上げ
極(N)16は、磁束密度が70mTとされている。ま
た、剤離れ部17では、磁束密度が10mT以下となる
ようにされている。
【0018】本発明の実施例の現像スリーブ11上の磁
気ブランの高さを測定した結果を図5に示す。図5は、
縦軸が現像スリーブ11上の磁気ブラシの高さを表し、
横軸がマグネットローラの中心角度θで現像スリーブの
位置を表している。中心角度θは、マグネットローラ1
2と、感光体ドラム1の中心とを結ぶ線を基準としたス
リーブ回転方向下流側の角度θを示す。この角度は、具
体的にはマグネットローラ12の主極15の位置を基準
0°としていて、図4の矢印方向を正として示してい
る。実施例ではθ=30°の位置が、感光体ドラム1と
現像スリーブ11との最近接点に対応する。磁気ブラシ
高さの測定は、磁気ブラシを回転させながら、磁気ブラ
シに高さゲージを当接させることによって行った。
【0019】一方、感光体ドラム1とマグネットローラ
12との最近接点を基準0°として測定した角度φを用
いて、現像スリーブ11表面から感光体表面までの距離
dは次のように表わされる。これが図6に示されてい
る。
【数3】 上式(2)中、Rは、感光体ドラム1の半径、rは、現
像スリーブ11の半径、Gは、感光体ドラム1と現像ス
リーブ11との空隙の距離である。この実施例の場合に
(R=30mm、r=10mm、G=0.4mm)のd
を計算した結果を図7に示す。
【0020】この実施例の場合、マグネットローラ12
の主極15が最近接点の上流側30°の位置にあるた
め、上述の中心角度θとφとの間には下記式(3)の関
係がある。
【数4】 この関係を用いて、磁気ブラシの高さの測定結果と、現
像スリーブ11表面から感光体表面までの距離dを中心
角度θに対して計算した結果とを比較した。これを図8
に示す。図8においては鎖線が距離dを表し、実線が磁
気ブラシの高さを示す。図8に示されているように鎖線
よりも下側に実線が来る場合には、感光体ドラムに磁気
ブラシが当接していないことになる。上述の構成では、
最近接点よりも下流側(角度θが30°以上の傾域)
で、磁気ブラシが感光体表面に当接しないようになって
いることが分かる。実施例のマグネットローラ12とし
ては、上述した構成以外のものを用いることもでき、主
極15の位置も上述以外の値であっても良い。
【0021】さらに本発明者等は、直径20mmの現像
スリーブ11を用いて、下記の本発明の実施例である9
種類のマグネットローラを作成し、磁気ブラシの高さを
同様に測定した。 マグネットローラa.主極半値中央角度:50°、主極磁
束密度ピーク値:60mT マグネットローラb.主極半値中央角度:50°、主極磁
束密度ピーク値:90mT (マグネットローラbは上述と同じもの) マグネットローラc.主極半値中央角度:50°、主極磁
束密度ピーク値:120mT マグネットローラd.主極半値中央角度:35°、主極磁
束密度ピーク値:60mT マダネットローラe.主極半値中央角度:35°、主極磁
束密度ピーク値:90mT マグネットローラf.主極半値中央角度:35°、主極磁
束密度ピーク値:120mT マダネットローラg.主極半値中央角度:20°、主極磁
束密度ピーク値:60mT マグネットローラh.主極半値中央角度:20°、主極磁
束密度ピーク値:90mT マグネットローラi.主極半値中央角度:20°、主極磁
束密度ピーク値:120mT 図9〜図11は、各マグネットローラの磁束密度を概略
的に示した図である。半値中央角度が、35°、20°
のマグネットローラ(d〜i)については、主極両隣に
磁極を配置して、半値中央角度を小さくしてある。ま
た、磁束密度は、現像スリーブ11表面で測定した磁束
密度のマグネットローラ中心方向成分を示している。
【0022】また、図12〜図14は、主極15の位置
を基準0°として、各マグネットローラa〜iについて
現像スリーブ11上の磁気ブラシの高さを測定したもの
であ。なお、角度θの規定の仕方、向きについては図4
と同様にして行った。この磁気ブラシの高さの測定結果
から、マグネットローラa〜iの角度θで表される現像
スリーブ11上の位置が、感光体ドラム1と、現像スリ
ーブ11との最近接点になるようにした場合でも、最近
接点より下流側で磁気ブラシが感光体ドラム1に接触し
ないような角度θの範囲を表したものが、表1の第一列
である。また実験的に、角度θの位置を最近接点にあわ
せて画像出しを行い、1ドット横ライン、後端白抜けの
結果が結果が良好な角度θの範囲を示したものが、表1
の2〜5列である。
【0023】表中の記号〇、△は、1ドット横ライン及
び後端白抜けの評価結果に対応している。判断基準は以
下の基準を用いた。 1.1ドット縦横ライン画像(600dpi、1ドット
ライン)を作成し、転写紙上での縦横ラインの濃度や幅
の違いを目視観察することで評価した。このとき、地肌
ポテンシャル(感光体帯電電位と現像バイアスとの差を
50〜300Vの範囲で変化させた。これは、現像バイ
アスを−600Vに固定して、帯電電位を−900〜−
650Vの範囲で変化)させて行った。いずれの地肌ポ
テンシャルにおいても、縦横ラインに差がない場合を
○、地肌ポテンシャル100V以上の場合に1ドットラ
インに差が見られるが地肌ポテンシャル100V以下の
場合には差がないものを△、地肌ポテンシャル100V
以下の場合においても1ドット縦横ラインに差が見られ
るものを不合格(×)とした。 2. 後端白抜けに関しては、格子状のドット画像(6
00dpi、大きさ1cm四方)を形成して、転写紙上
において後端側の濃度低下を同様に地肌ポテルャルを5
0〜300Vの範囲で変化させて評価した。○、△、不
合格の判断基準は1ドット縦横ラインの場合と同じであ
る。
【0024】表1に、各マグネットローラの角度θと画
像評価結果との関係を示す。
【表1】 表1からわかるように、最近接点よりも下流側で磁気ブ
ラシが感光体に接触しないマグネットローラ12の角度
θの範囲(表第1列)と1ドット横ライン細り及び後端
白抜けの評価結果が○のマグネットローラ12の角度θ
の範囲(表第2、第4列)とは完全に一致しているのが
わかる。
【0025】また、Gp/Gdも1以外の値であっても
良い。図15は、Gpを0.4mmに固定し、Gdを
0.4mm,0.3mm,0.2mmと変化させた場合
の磁気ブラシの高さの測定結果である。この際、マグネ
ットローラb12を使用した。Gdを小さくすることに
よって磁極間での磁気ブラシが低くなっていることがわ
かる。
【0026】表2に、Gdと画像評価結果との関係を示
す。
【表2】 最近接点よりも下流がわで、磁気ブラシが感光体ドラム
1に接触しないマグネットローラの角度θの領域が広が
っているのがわかる(表2第1列)。画像評価の結果に
おいて、1ドット横ライン、後端白抜けに対して、評価
結果が○の領域がやはり広がっているのが分かる。(表
2第2、第4列)。しかしながら、Gdを小さくするこ
とによって、感光体ドラム1と現像スリーブ11との最
近接部での磁気ブラシの密度が疎になり、孤立ドット画
像等では、ドットの大ききにばらつきが生じ、その結果
ハイコントラスト部等での再現性が低下する。(表2第
6列)。
【0027】この時の評価は、目視で○(良)、△(普
通)、×(不良)の三段階評価を行った。さらに、Gd
を小さくすることによって現像能力が低下することが分
かった(表2第7)。この時の評価は、目視で、○
(良)、△(普通)、×(不良)の三段階評価を行っ
た。このため、Gd/Gpの値は0.8〜1.0程度で
あり、できるかぎり1に近いことが望ましいことが分か
る。また、感光体ドラム1と現像スリーブ11との距離
Gp、現像スリーブ11と規制部材13との距離Gd
は、実施例ではともに0.4mmに設定しているが、本
発明においてはこれ以外の値を用いることもできる。G
p/Gdの比を1に保ったまま、Gpを0.2mm、
0.4mm、0.6mmと変化させた場合の、磁気ブラ
シの高さを測定した結果を図16に示す。この際、マグ
ネットローラb12を用いた。また、感光体ドラム1と
現像スリーブ11との距離Gp、現像スリーブ11と規
制部材13との距離Gdは、実施例ではともに0.4m
mに設定しているが、本発明においてはこれ以外の値を
用いることもできる。Gp/Gdの比を1に保ったま
ま、Gpを0.2mm、0.4mm、0.6mmと変化
させた場合の、磁気ブラシの高さを測定した結果を図1
6に示す。この際、マグネットローラb12を用いた。
【0028】また、Gpと画像評価結果との関係を表3
に示す。
【表3】 Gpを大きくした場合には、画像評価により○となる角
度の領域が広がっているので、1ドット横ライン、後端
白抜けに対して余裕が向上しているのが分かる。しかし
ながら、現像能力の低下及びエッジ効果の増大などの問
題を生じることがあるので、Gpは、0.2〜0.8m
m程度に設定することが好ましい。
【0029】本発明においては、磁性キャリアの飽和磁
化の大きさは、60emu/g以外の値であっても用い
ることができる。図17は、キャリアの飽和磁化を変化
させた場合の現像スリーブ上での磁気ブラシの高さに対
する1ドット横ライン、後端白抜けの画像評価の結果を
示した図である。飽和磁化を小さくすると磁気ブラシの
高さが低くなり、1ドット横ライン、後端白抜けに対す
る余裕は向上するが、キャリア付着が発生しがちにな
る。逆に飽和磁化を大きくすると磁気ブラシの高さが高
くなり、1ドット横ライン、後端白抜けに対する余裕度
は低下する。磁気ブラシの高さは、磁性キャリアの飽和
磁化の他に、マグネットローラ12の形成する磁場の影
響を受けるため、磁性キャリアの飽和磁化の大きさは、
40〜80emu/gの範囲内であればどのような値を
用いることもできる。
【0030】つぎに、表4に磁性キャリア飽和磁化と画
像評価結果との関係を示す。
【表4】 表4から分かるように、磁性キャリアの飽和磁化が40
〜80emu/gであれば、キャリア付着を生じさせる
ことなく使用することができることが分かる。
【0031】この他、磁気ブラシの高さが低い場所の磁
束密度の値を測定するために、マグネットローラa〜c
を用いて、現像スリーブ11表面から0.4mm離れた
位置でのマグネットローラの径方向に沿った磁束密度の
測定を行つた結果を図18〜20に示す。図中●が磁気
ブラシの高さ(左縦軸)であり、△が磁束密のの大きさ
(右縦軸)を示している。図18〜20に示されている
ように、磁気ブラシの裾の部分、すなわち磁気ブラシが
起きあがる部分での磁束密度の値は、マグネットローラ
a〜cは全て、図中の矢印に示されているように約40
mT程度であることがわかった。このため、磁束密度の
大きさが40mT以上であることが磁気ブラシ形成の条
件と判断される。このことから、最近接点より下流の感
光体表面上で磁束密度を測定してして、40mT以下で
あれば、現像スリーブ11上の磁気ブラシは感光体表面
まで到達しないと考えられる。
【0032】実施例の画像形成装置では、感光体ドラム
1と現像ズリーブ11の最近接点よりも下流側では磁気
ブラシが感光体ドラム1に当接しない構成にされてい
る。しかしながら、実際の装置では、この最近接点はか
ならずしも点ではなく、感光体や現像スリーブ11の振
れ等の機械的公差、マグネットローラ12の着磁精度等
によって、0.5mm程度変化することは避けられな
い。このため、実施例の画像形成装置においては、上述
の機械的精度の範囲内であれば最近接点より下流側で感
光体に磁気ブラシが当接する場合であっても本発明の効
果が奏される限り本発明の範囲と考えられる。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1の画像形成装置では、
従来の画像形成装置とは異なり、現像スリーブ上で形成
される磁気ブラシが、感光体移動方向に対して、感光体
と現像スリーブの最近接部よりも下流側で感光体表面に
接触しない構成とされている。請求項1の画像形成装置
では、上述の構成を用いることによって、1ドット横ラ
インの細りと後端白抜けの発生を防止することができ
る。発明者は、鋭意検討した結果、1ドットラインの細
りと後端白抜けは、同じ原因で発生していることが見出
された。現像スリーブ上の現像剤は、現像スリーブ及び
感光体の最近接部に近づくにしたがって、磁気ブラシを
形成する。この磁気ブラシは感光体と現像スリーブによ
って押しつぶされる。従来の画像形成装置では、感光体
と現像スリーブとの最近接点を通過した後、最近接部の
下流側で再度磁気ブラシが形成され、感光体と接触して
いたことが見出された。これは、主極(現像磁極)の裾
付近の磁場によって下流側に磁気ブラシが形成されるた
めである。一方、磁気ブラシ中のトナーは、地肌部(白
地部)と対向している場合には、地肌ポテンシャルに対
応した電界よって、現像スリーブ側に偏在し、磁気ブラ
シ先端部分のトナー濃度は低くなっている。通常の2成
分現像方式では、現像スリーブは、感光体ドラムの周速
の2〜3倍の速度で回転されているため、画像の後端端
分や横1ドットライン上には、このような現像スリーブ
側にトナーが偏在し、先端部分のトナー濃度が薄くなっ
た磁気ブラシが当接すると考えられる。このような磁気
ブラシが、感光体と現像スリーブとの最近接点で当接し
ている限りは、感光体上のトナーが磁気ブラシ側に戻る
ようなことは起こらないと考えられる。すなわち、現像
電界が最も強いので、スリーブ側に偏在していたトナー
も現像に寄与すると考えられるためである。これに対し
て、最近接部よりも下流側で、先端部分のトナー濃度が
薄くなった磁気ブラシが感光体上に接触した場合には、
現像電界は最近接部に比べて弱いために感光体上のトナ
ーの一部が磁気ブラシに再付着、すなわち戻ると考えら
れる。この結果が、転写紙上の画像における、1ドット
横ライン細りと後端白抜けとして現れることが見出され
たのである。請求項1の画像形成装置では、上述の最近
接部よりも下流側で、感光体表面に磁気ブラシが接触し
ない構成とされ、このため感光体上のトナー像が、最近
接部よりも下流側で磁気ブラシに再付着するのを防止で
き、この結果1ドット横ライン細りと後端白抜け等の不
都合が発生しないのである。さらに、請求項1の画像形
成装置では、1ドット横ライン細りや後端白抜けを悪化
させることなく、Gd/Gpの値を1にすることが可能
となる。従来の画像形成装置に比べて、孤立した1ドッ
ト画像のドット抜けや、小さいドットの出現を低減させ
ることが可能となり、この結果、ハイコントラスト部分
の画像の再現が良い画像の形成が可能になるのである。
【0034】さらに本発明の請求項2の画像形成装置
は、感光体の移動方向に対して、感光体と現像スリーブ
の最近接部よりも下流側において現像スリーブ上で形成
される磁気ブラシの高さが感光体ドラムと現像スリーブ
の空隙の距離よりも小さくなる構成とされている。この
ため、磁気ブラシの高さが制限された現像スリーブを感
光体に対向配置しても、請求項1の画像形成装置と同様
に、最近接点よりも下流側では磁気ブラシが感光体に接
触せず、1ドット横ライン細りや後端白抜けを悪化させ
ることなく、Gd/Gpの値を1にすることが可能であ
り、従来の画像形成装置に比べて、孤立した1ドット画
像のドット抜けや、小さいドットの出現を低減させるこ
とが可能となる。この結果、ハイコントラスト部分の画
像の再現が良い画像形成が可能になるのである。
【0035】本発明の請求項3の画像形成装置において
も感光体ドラムの半径がR、現像スリーブの半液がr、
現像ギャップがGの場合に、現像スリーブ上の磁気ブラ
シの高さhは、感光体ドラムと現像スリーブとの最近近
接点を基準0として感光体ドラムと現像スリーブの移動
方向に対して感光体と現像スリーブの最近接部よりも下
流側に向きを取ったマグネットローラの中心角度φを用
いて下記式(1)を満たす。
【数5】 この条件を満たすことにより、現像スリーブを感光体に
対向させても、最近接点より下流側では磁気ブラシが感
光体に接触しないため、請求項1の画像形成装置の場合
と同じ効果が得られる。
【0036】本発明の請求項4の画像形成装置では、感
光体の移動方向に対して、感光体ドラムと現像スリーブ
との最近接部よりも下流側の領域で感光体表面上にマグ
ネットローラによって形成される磁場のマグネットロー
ラ中心方向の成分が−40mT〜40mTの範囲とされ
る。本発明の請求項4の構成によれば、現像スリーブ表
面上の磁気ブラシが起き上がり始めるのは、上述したよ
うに磁束密度のマグネットローラの中心方向成分の大き
さが40mT以上であり、40mT以下では磁気ブラシ
が形成されないことが判明した。このため、感光体表面
上で磁束密度が40mT以上である領域が感光体の移動
方向に対して最近接部よりも下流側の領域で存在しなけ
れば、感光体ドラムに接触するような磁気ブラシが現像
スリーブ上に形成されなくすることが可能となる。この
ため、従来の画像形成装置に比べて、孤立した1ドット
画像のドット抜けや、小さいドットの出現を低減させる
ことが可能となり、この結果、ハイコントラスト部分の
画像の再現が良い画像の形成が可能になるのである。
【0037】本発明の請求項5の画像形成装置は、現像
スリーブ上の現像剤を規制するための規制部材を備え、
この規制部材と現像スリーブとの距離Gdと、感光体ド
ラムと現像スリーブとの距離Gpとの比Gd/Gpが
0.8〜1.0とされている。このようにすることによ
り、感光体ドラムと現像スリーブとの最近接点で磁気ブ
ラシの当接が疎の状態ではなくなり、特に孤立ドット画
像において大きさが均一なドットが形成されるようにな
る。この結果は、画像として観測した場合には、ハイラ
イト部分の画像再現性が向上する効果を奏する。この
他、Gd/Gpを略1とすることによって現像能力が向
上し、現像効率が向上する。
【0038】本発明の請求項6の画像形成装置では、い
わゆる地肌ポテンシャルが100V以上とされる。この
構成を用いることにより、最近接点よりも下流側で磁気
ブラシが感光体に接触しないので、1ドット横ラインの
細りや、後端白抜けは、地肌ポテンシャルが100V以
上であっても発生しない。地肌ポテンシャルを小さくし
た場合には、いわゆる地肌汚れが発生しやすくなる。こ
れに対して本発明では地肌汚れが発生しないような地肌
ポテンシャルが100〜300Vと比較的大きい場合で
も1ドット横ラインの細りや、後端白抜けが発生するこ
とはない。
【0039】本発明の請求項7の画像形成装置では、磁
気キャリアの飽和磁化を40〜80emu/gとする構
成を有する。従来、磁性キャリアの飽和磁化を小さくす
ることによって、1ドット横ラインの細りや後端白抜け
の改善を行ってきた。しかしながら、磁性キャリアの飽
和磁化を小さくした場合には、いわゆるキャリア付着が
発生しがちとなる。これを防ぐためにトナーの帯電量を
下げたり、地肌ポテンシャルを下げたりする結果、地肌
汚れが発生してしまうことになるが、本発明では磁性キ
ャリアの飽和磁化を下げなくても、1ドット横ライン細
りや後端白抜けを防止することができる。
【0040】以上により、横ラインの細りや後端白抜け
等が発生せず、さらに、磁気ブラシの不均一当接によっ
て発生する孤立ドット画像の抜けや、いわゆるキャリア
付着も発生しない高画質の画像形成装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2成分現像装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明の画像形成装置に用いるマグネットロー
ラの周方向の磁束密度の変化を示す図である。
【図3】本発明による現像スリーブ上の磁気ブラシの高
さと角度θとの関係を示す図である。
【図4】本発明における中心角度φを説明するために示
す図である。
【図5】本発明のスリーブ表面から感光体ドラム表面ま
での距離dの計算値を角度θに対して示す図である。
【図6】本発明の実施例の磁気ブラシの感光体ドラムへ
の当接を状況を示す図である。
【図7】本発明の画像形成装置に用いられるマグネット
ローラa〜cの周方向の磁束密度の変化を示す図であ
る。
【図8】本発明の画像形成装置に用いられるマグネット
ローラd〜fの周方向の磁束密度の変化を示す図であ
る。
【図9】本発明の画像形成装置に用いられるマグネット
ローラg〜iの周方向の磁束密度の変化を示す図であ
る。
【図10】本発明の画像形成装置のマグネットローラa
〜cを用いる現像スリーブ上の磁気ブラシの高さと角度
θとの関係を示す図である。
【図11】本発明の画像形成装置のマグネットローラd
〜fを用いる現像スリーブ上の磁気ブラシの高さと角度
θとの関係を示す図である。
【図12】本発明の画像形成装置のマグネットローラg
〜iを用いる現像スリーブ上の磁気ブラシの高さと角度
θとの関係を示す図である。
【図13】本発明に用いるマグネットローラを用いる現
像スリーブで、Gpを固定し、Gdを因子として変える
場合の磁気ブラシ高さの変化について示す図である。
【図14】本発明に用いるマグネットローラを用いる現
像スリーブで、Gp/Gdをほぼ1に固定し、Gdを因
子として変える場合の磁気ブラシ高さの変化について示
す図である。
【図15】本発明に用いるマグネットローラを用いる現
像スリーブの磁気ブラシ高さと磁性キャリアの飽和磁化
の関係を示す図である。
【図16】本発明に用いるマグネットローラbを用いる
現像スリーブで、磁気ブラシ高さと磁束密度との関係を
示す図である。
【図17】本発明に用いるマグネットローラeを用いる
現像スリーブで、磁気ブラシ高さと磁束密度との関係を
示す図である。
【図18】本発明に用いるマグネットローラhを用いる
現像スリーブで、磁気ブラシ高さと磁束密度との関係を
示す図である。
【図19】従来の画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図20】従来の2成分現像装置を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電手段 2a 帯電ローラ 3 露光手段 4 現像手段 5 転写手段 6 転写体 7 クリーニング手段 8 現像剤 9 現像容器 9a,9b 現像剤搬送装置 10 開口部 11 現像スリーブ 12 マグネットローラ 13 規制部材 14 スリーブ電源 15 主極 16 汲み上げ極 17 剤離れ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも静電潜像を形成する感光体ド
    ラムと、 トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤と、 2成分現像剤を担持・搬送する現像剤スリーブと、 現像剤スリーブの内部に固定されたマグネットローラと
    を備え、 マグネットローラが形成する磁場により現像剤スリーブ
    上に形成される磁気ブラシを感光体ドラムに接触させて
    静電潜像の現像を行う画像形成装置において、 磁気ブラシは、感光体ドラムと現像剤スリーブの最近接
    部よりも感光体ドラムの回転方向の下流側領域で感光体
    ドラムに接触させないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも静電潜像を形成する感光体ド
    ラムと、 トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤と、 2成分現像剤を担持・搬送する現像剤スリーブと、 現像剤スリーブの内部に固定されたマグネットローラと
    を備え、 マグネットローラが形成する磁場により現像剤スリーブ
    上に形成される磁気ブラシを感光体ドラムに接触させて
    静電潜像の現像を行う画像形成装置において、 磁気ブラシが、感光体ドラムと現像剤スリーブの最近接
    部よりも感光体ドラムの回転方向の下流側領域で感光体
    ドラムと現像剤スリーブの間の距離よりも高さが小さく
    することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 円筒状の感光体ドラムと、 トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤と、 円筒形の現像剤スリーブと、 現像剤スリーブの内部に固定されたマグネットローラと
    を備え、 マグネットローラが形成する磁場により現像剤スリーブ
    上に形成される磁気ブラシを感光体ドラムに接触させて
    静電潜像の現像を行う画像形成装置において、 感光体ドラムと現像スリーブの最近接点を基準として、
    感光体ドラムの移動方向下流側にとったマグネットロー
    ラの中心角度φに対して、 感光体ドラムの半径Rと、 現像剤スリーブの半径rと、 感光体ドラムと現像剤スリーブの最近接点での距離G
    と、 磁気ブラシ高さhとが、 下記式(1)の関係と満たすことを特徴とする画像形成
    装置。 【数1】
  4. 【請求項4】 少なくとも静電潜像を形成する感光体ド
    ラムと、 トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤と、 2成分現像剤を担持・搬送する現像剤スリーブと、 現像剤スリーブの内部に固定されたマグネットローラと
    を備え、 マグネットローラが形成する磁場により現像剤スリーブ
    上に形成された磁気ブラシを感光体ドラムに接触させて
    静電潜像の現像を行う画像形成装置において、 感光体ドラムと現像剤スリーブの最近接部の下流側領域
    における磁場のマグネットローラ中心方向成分は、−4
    0mT〜40mTとすることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の画像形成装置において、 画像形成装置が、現像剤スリーブ上に担持された2成分
    現像剤を規制する規制部材を備え、 規制部材と現像剤スリーブの間の距離Gdと、感光体ド
    ラムと現像剤スリーブの間の距離Gpとの比が0.8〜
    1.0とすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の画像形成装置において、 感光体ドラムの帯電電位と現像バイアスの電位差が10
    0以上とすることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の画像形成装置において、 磁性キャリアの飽和磁化が、40〜80emu/gとさ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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