JP2002278286A - 現像方法、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像方法、現像装置及び画像形成装置

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JP2002278286A JP2001079798A JP2001079798A JP2002278286A JP 2002278286 A JP2002278286 A JP 2002278286A JP 2001079798 A JP2001079798 A JP 2001079798A JP 2001079798 A JP2001079798 A JP 2001079798A JP 2002278286 A JP2002278286 A JP 2002278286A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横ラインの細りや後端白抜けなどは発生
せず、さらに磁気ブラシの不均一当接によって発生する
孤立ドット画像の抜けやハーフトーン画像のざらつき感
悪化が起こらず、またいわゆるキャリア付着も発生せ
ず、現像能力を高く維持することができる画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 トナーと磁性キャリアとからなる現像剤
を回転可能な非磁性スリーブ内に磁界発生手段を固定設
置させた現像剤担持体上に汲み上げて、現像剤担持体上
に磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを潜像担持体上に
形成された潜像に摺擦させることで潜像を可視化する現
像方法において、潜像担持体と現像剤担持体との間に形
成される現像電界がトナーと磁性キャリアとを分離する
ことが可能な電界以上となる領域の外側で、磁気ブラシ
が潜像担持体に接触していないことを特徴とする現像方
法と装置である。潜像担持体としてベルト感光体を用い
る。潜像担持体と現像剤担持体との間の距離が磁性キャ
リアの粒径Rの3〜10倍である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル方式の電
子写真複写機、レーザビームプリンタ等に装着されて好
適な現像装置に関し、詳しくは、像担持体上に形成され
たドット潜像を、磁性キャリアとトナーからなる二成分
現像剤による磁気ブラシによって現像する現像方法、そ
の現像方法を実施する現像装置及び当該現像装置を備え
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機・プリンタ・ファクシミ
リ等の画像形成装置としては、電子写真式又は静電記録
式の装置が広く用いられている。このような装置はベル
ト感光体や感光体ベルトなどからなる像担持体上に静電
潜像を形成し、これに現像装置によって可視像とした
後、このトナー像を記録用紙等に転写するように構成さ
れている。
【0003】上記像担持体上の静電潜像を可視化する現
像装置には、転写性、ハーフトーンの再現性、温度・湿
度に対する現像特性の安定性などの観点から、トナーと
磁性キャリアからなる二成分現像剤を用い、該現像剤に
よる磁気ブラシを像担持体表面に摺擦させて現像を行う
いわゆる接触型二成分現像方式が主流になってきてい
る。つまり、接触型二成分現像方式では、現像剤担持体
上に二成分現像剤がブラシチェーン状に穂立ちされて保
持されながら、潜像担持体に対向する現像領域に搬送さ
れて、現像剤中のトナーを潜像担持体上の静電潜像部分
に供給するのである。また、 この現像装置は、現像剤
中におけるトナー濃度の制御が必要であること、現像剤
の攪拌機構が必要となり装置が大型化するという課題を
有するものの、画質特性および現像剤の搬送性等の点で
優れており、現像装置の主流となっている。
【0004】図2は、上記接触型二成分現像装置の一例
を示す概略構成図であり、磁石ローラ体44とその周囲
で回転駆動する現像スリーブ43とを備えた現像ローラ
41(現像剤担持体)を有している。磁石ローラは、複
数の磁極を備え、棒状などに形成されており、特に現像
剤担持体表面の現像領域部分に現像剤を穂立ちさせる現
像主磁極が備えられている。また、スリーブ43の周面
に二成分現像剤を供給するスクリュ47と、層厚を規制
するドクタブレード45とを備えており、これによって
スリーブ上に適切な厚さの現像剤層を形成する。このよ
うにして形成された現像剤層は磁石ローラ44による磁
力線に沿って磁性キャリアが穂状に連なったいわゆる磁
気ブラシを形成する。上記スリーブと磁石ローラの少な
くとも一方が回転することで、スリーブ表面に穂立ちさ
れた現像剤が移動するようになっている。現像領域に搬
送された現像剤は、上記現像主磁極から発せられる磁力
線に沿って穂立ちし、この現像剤による磁気ブラシはた
わむように像担持体1との対向位置でこの像担持体1の
表面に接触し、接触した磁気ブラシが像担持体との相対
線速差に基づいて静電潜像と擦れ合いながら、トナー供
給を行う。
【0005】しかしながら、このような現像装置におい
ては、画像濃度を高くするための現像条件と低コントラ
スト画像を良好に得るための現像条件とが両立せず、高
濃度部と低濃度部との両方を同時に改善することが困難
である。即ち、画像濃度を高くするための現像条件とし
ては、(i)潜像担持体と現像剤担持体との間隔である
現像ギャップを狭くすること、あるいは(ii)現像領域
幅を広くすることなどがあげられる。一方、低コントラ
スト画像を良好に得るための現像条件としては、(i')
現像ギャップを広くすること、あるいは(ii')現像領
域幅を狭くすることなどがある。つまり、双方の現像条
件は相対するものであって両立せず、全濃度域にわたっ
て双方の条件を満たして良質な画像を得ることは一般に
困難とされている。
【0006】例えば、低コントラスト画像を重視する場
合には、画像濃度を高くすることができないばかりでな
く、ベタラインのクロス部や黒ベタ、ハーフトーンベタ
画像の後端部に白抜けを生じる「後端白抜け」と称され
る異常画像が発生しやすい。また同じ幅で形成した格子
画像の横線が縦線よりも細くなってしまったり、1ドッ
トなどの小さい点画像が現像されないなどの現象も発生
している。
【0007】上述のような問題に対して、マグネットロ
ーラの主極角度を上流側に設定したり、規制部材(磁気
ブラシの穂高さを規制する部材)と現像スリーブとの距
離とベルト感光体と現像スリーブとの距離との間に一定
の関係を持たせるなどの方法が提案されている(特開平
07-140730)。
【0008】また、2成分現像装置での現像能力の向上
も従来からの問題点である。これに対しては、様々な方
法が提案されている。特公平02-59995では、現像主極と
隣接する磁極を現像主極に近づけることによって現像能
力を向上させている。また、これによって横ラインの濃
度が低下(上述の横ライン細りと同じ現象が発生)する
が、キャリアの飽和磁化を下げることによって磁気ブラ
シを弱くして対応している。
【0009】このほか、特開平06-149063では、非接触
の2成分現像装置として、感光体に磁気ブラシが接触し
ない磁極配置を提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】カウンターチャージな
どによる後端白抜けや、細線画像、点画像の細らせ現象
を低減するために、対感光体線速比を小さくすることが
考えられている。しかし、対感光体線速比を小さくする
と、現像ニップ領域に供給される現像剤の単位時間あた
りの量が減少し、現像能力が低下してしまい、十分な画
像濃度が得られないという不具合が生じる。
【0011】特開平07-140730の現像装置では、横ライ
ンの細り(細線切れ)を解決するために、規制部材と現
像スリーブとの距離Hcutと、現像スリーブとベルト
感光体との距離Dsdとの比が 1.2<Dsd/Hcut<1.6 の範囲内であるとしている。しかし、Dsd/Hcut
の値が1から大きく離れる(HcutがDsdに比べて
小さくなる)にしたがって、現像スリーブと感光体との
最近接部分での磁気ブラシが疎になる。このため、ベル
ト感光体への磁気ブラシの当接が不均一になり、磁気ブ
ラシで摺擦されない場所が感光体上に生じてしまう。そ
してこのことが原因となって、特に孤立ドット画像(例
えば600dpiの1ドットを5〜10ピクセル間隔で
書き込んだ画像)では、一部のドットが小さくなった
り、抜けてしまうような現象が発生する。このような、
孤立ドットが均一に再現されないことによって、いわゆ
るハイコントラスト部分の再現が悪く、ハイコントラス
ト部分での階調性も悪い画像になってしまう。この他、
画像濃度0.3〜0.8(ID)程度のハーフトーン画
像においては、やはり磁気ブラシの当接が不均一である
ために、ざらつき感が悪くなり画質劣化の原因となる。
【0012】特公平02-59995では、横ラインの濃度低下
を、キャリアの飽和磁化を下げることによって防いでい
る。しかし、キャリアの飽和磁化を下げた場合には、い
わゆるキャリア付着が発生しやすくなる。またこのキャ
リア付着を防ぐために、トナーの帯電量を下げたりした
場合には、いわゆる未帯電トナーが増加し、いわゆる地
肌汚れが発生してしまう。
【0013】特開平06-149063は、非接触2成分現像で
あるため、いわゆる現像電界が弱く、現像能力を向上さ
せることが困難である。
【0014】本発明では、横ラインの細りや後端白抜け
などは発生せず、さらに、磁気ブラシの不均一当接によ
って発生する孤立ドット画像の抜けやハーフトーン画像
のざらつき感悪化が起こらず、またいわゆるキャリア付
着も発生せず、現像能力を高く維持することができる画
像形成装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、請求項1の発明は、トナー
と磁性キャリアとからなる現像剤を回転可能な非磁性ス
リーブ内に磁界発生手段を固定設置させた現像担持体上
に汲み上げて、現像剤担持体上に磁気ブラシを形成し、
該磁気ブラシを潜像担持体上に形成された潜像に摺擦さ
せることで潜像を可視化する現像方法において、潜像担
持体と現像剤担持体との間に形成される現像電界がトナ
ーと磁性キャリアとを分離することが可能な電界以上と
なる領域の外側で、磁気ブラシが潜像担持体に接触して
いないことを特徴とする現像方法である。
【0016】請求項2の発明は、トナーと磁性キャリア
とからなる現像剤を回転可能な非磁性スリーブ内に磁界
発生手段を固定設置させた現像担持体上に汲み上げて、
現像剤担持体上に磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを
潜像担持体上に形成された潜像に摺擦させることで潜像
を可視化する現像装置において、潜像担持体と現像剤担
持体との間に形成される現像電界がトナーと磁性キャリ
アとを分離することが可能な電界以上となる領域の外側
で、磁気ブラシが潜像担持体に接触していないことを特
徴とする現像装置である。
【0017】請求項3の発明は、少なくとも回転可能な
非磁性スリーブ内に磁界発生手段を固定設置させた現像
担持体を有し、この現像担持体上にトナー及び磁性キャ
リアからなる二成分現像剤を担持し、現像剤担持体上に
形成された磁気ブラシを潜像担持体上に形成された潜像
に摺擦させることで現像するようにした現像装置におい
て、潜像担持体としてベルト感光体を用いることを特徴
とするものである。
【0018】請求項4の発明は、潜像担持体と現像剤担
持体との間の距離が磁性キャリアの粒径Rの3から10
倍であることを特徴とするものである。
【0019】請求項5の発明は、上記磁気ブラシを形成
する磁性キャリアが、磁場1Kエルステッドにおける磁
化の強さが60emu/g以下、特に好ましくは40emu/g以
下であることを特徴とするものである。
【0020】請求項6の発明は、上記磁気ブラシを形成
する磁性キャリアの平均粒径が、30μm以上、100
μm以下であることを特徴とするものである。
【0021】請求項7の発明は、請求項1記載の現像方
法および請求項2記載の現像装置において、上記請求項
2乃至6のいずれかに記載の現像装置を備えた画像形成
装置であることを特徴とするものである。
【0022】請求項8の発明は、潜像担持体に対する現
像装置の非磁性体スリーブの線速比を4よりも低く、
1.05に近づけて設定することを特徴とするものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成、動作及び作
用を図面を参照して詳細に説明する。図1は、上記現像
装置を含む感光体ユニット全体の一例を示す概略構成図
である。図1において、静電潜像担持体であるベルト感
光体2の周囲には、当該ベルト表面を帯電するための帯
電装置4、一様帯電処理面に潜像を形成するためのレー
ザー光線でなる露光3、ベルト表面の潜像に帯電トナー
を付着することでトナー像を形成する現像装置1、形成
されたベルト上のトナー像を記録紙へ転写するための転
写装置6、ベルト上の残留トナーを除去するためのクリ
ーニング装置5、ベルト上の残留電位を除去するための
不図示の除電装置が順に配設されている。
【0024】このような構成において、感光体と接触す
る帯電ローラと帯電ローラに電圧を印加する電源で構成
される帯電装置4の帯電ローラによって表面を一様に帯
電された感光体2は、光源であるレーザーダイオードを
ポリゴンミラーによって感光体上に照射しながら露光3
によって静電潜像を形成され、現像装置1によってトナ
ー像を形成される。当該トナー像は、転写ベルトと電源
とからでなる転写装置6によって、ベルト感光体2表面
から、不図示の給紙トレイから搬送された記録紙へ転写
される。転写ベルトに印加される電圧は、電流制御とし
て30μAである。この転写の際にベルト感光体に静電的
に付着した記録紙は、分離爪によってベルト感光体2か
ら分離される。そして未定着の記録紙上のトナー像は定
着器によって記録紙に定着される。一方、転写されずに
ベルト感光体上に残留したトナーは、弾性体から形成さ
れるブレードによって構成されるクリーニング装置5に
よって除去され回収される。残留トナーを除去されたベ
ルト感光体2は不図示の除電ランプで初期化され、次回
の画像形成プロセスに供される。
【0025】上記現像装置1の構成を図2に示す。現像
装置1内には、現像担持体である現像ローラ11がベル
ト感光体2に近接するように配置されていて、双方の対
向部分に現像領域が形成されている。現像ローラ11で
は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂など
の非磁性体を円筒形に形成してなる現像スリーブ13が
不図示の回転駆動機構によって時計回り方向に回転され
るようになっている。
【0026】本例においては、ベルト感光体2の感光体
線速が240mm/秒に設定され、現像スリーブ13のス
リーブ径が20mmで、スリーブ線速が600mm/秒に設
定されている。したがって、感光体線速に対するスリー
ブ線速の比は2.5である。またベルト感光体2と現像
スリーブ13との間隔である現像ギャップは0.4mmに
設定されている。現像ギャップは、従来ではキャリア粒
径が50μmであれば0.65mmから0.8mm程度、言
い換えれば、キャリア粒径の10倍以上に設定されてい
たが、本発明ではキャリア粒径の3から10倍程度に設
定することが望ましい。キャリア粒径の2倍以下の場
合、磁石ローラ体の磁石による拘束力が強く、形成され
る磁気ブラシが硬くなり、像担持体に対して弾力がなく
なるため、画像に磁気ブラシの穂跡が形成されよくな
い。一方、キャリア粒径の11倍以上になると望ましい
とされる画像濃度がでにくくなったり、キャリア飛散が
問題となる。スリーブ線速の感光体線速に対する比は最
低1.05にまで下げてもなお必要な画像濃度を得ることが
できる。
【0027】現像剤の搬送方向(図で見て時計回り方
向)における現像領域の上流側部分には、現像剤チェー
ン穂の穂高さ、即ち、現像スリーブ上の現像剤量を規制
するドクタブレード15が設置されている。このドクタ
ブレード15と現像スリーブ13との間隔であるドクタ
ギャップは0.4mmに設定されている。現像ギャップ/
ドクターギャップの値が、0.8〜1になるようにドクタ
ーギャップを設定することが望ましい。現像ギャップ/
ドクターギャップの値が0.8以下の場合、現像担持体と
像担持体が対向する領域で現像剤が像担持体により堰き
止められ、滞留してしまうため問題となる。一方、現像
ギャップ/ドクターギャップの値が1以上の場合、現像
担持体と像担持体が対向する領域で現像剤による磁気ブ
ラシが像担持体に接触できない部分が生じ、画像欠陥と
なる。更に現像ローラのベルト感光体とは反対側の領域
には、現像ケーシング16内の現像剤を攪拌しながら現
像ローラ11へ汲み上げるためのスクリュ17が設置さ
れている。現像ケーシング中で、トナーと磁性キャリア
とが不図示の駆動手段により回転数500rpmで回転す
るスクリュによる混合攪拌され、トナーが摩擦帯電され
る。このときのトナー帯電量(q/m)は−5〜−60μC
/g、好ましくは、−10〜−30μC/gである。
【0028】上記現像スリーブ13内には、当該現像ス
リーブ13の周表面に現像剤を穂立ちさせるように磁界
を形成する磁石ローラ体14が固定状態で備えられてい
る。この磁石ローラ体から発せられる法線方向磁力線に
沿うように、現像剤のキャリアが現像スリーブ13上に
チェーン状に穂立ちされ、このチェーン状に穂立ちされ
たキャリアに帯電トナーが付着されて、磁気ブラシが構
成される。当該磁気ブラシは現像スリーブ13の回転に
よって現像スリーブ13と同方向(図で見て時計回り方
向)に移送されることとなる。上記磁石ローラ体14
は、複数の磁極(磁石)を備えている。具体的には、現
像領域部分に現像剤を穂立ちさせる現像主磁石P1、現
像スリーブ13上に現像剤を汲み上げるための磁石P
4、汲み上げられた現像剤を現像領域まで搬送する磁石
P5、P6、現像後の領域で現像剤を搬送する磁極P
2、P3を備えている。これら各磁石P1、P4、P
5、P2及びP3は、現像スリーブ13の半径方向に向
けて配置されている。本例では、磁石ローラ体14を6
極の磁石によって構成しているが、汲み上げ性、黒ベタ
画像追従性を向上させるためにP3極からドクタブレー
ド15の間に磁石(磁極)を更に増やして8極以上で構
成しても良い。
【0029】本例では、現像スリーブ13上に現像剤を
汲み上げるための磁石P4と、汲み上げられた現像剤を
現像領域まで搬送する磁石P6と、現像後の領域で現像
剤を搬送する磁石P2、P3がN極をなし、現像主磁石
P1と、汲み上げられた現像剤を搬送する磁石P5がS
極をなしている。現像剤搬送磁極をなす下流側の磁石P
2は主磁極磁力形成を補助する働きもあるようで、小さ
すぎるとキャリア付着を起こす。
【0030】次に、キャリア(磁性粒子)について説明
する。このような磁性キャリアは、磁性体として従来の
磁性キャリアにおけると同様の、鉄,クロム,ニッケ
ル,コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や合
金、例えば、四三酸化鉄,γ-酸化第二鉄,二酸化クロ
ム,酸化マンガン,フェライト,マンガン−銅系合金、
といった強磁性体ないしは常磁性体の粒子を球形化した
り、又はそれらの磁性体粒子の表面をスチレン系樹脂,
ビニル系樹脂,エチル系樹脂,ロジン変性樹脂,アクリ
ル系樹脂,ポリアミド樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステ
ル樹脂等で球状に被覆するか、あるいは、磁性体微粒子
を分散して含有した樹脂の球状粒子を作るかして得られ
た粒子を従来公知の平均粒径選別手段で粒径選別するこ
とによって得られることが好ましい。さらに、キャリア
は、磁場1Kエルステッドにおける磁化の強さが60em
u/g以下、特に好ましくは40emu/g以下であることが好
ましい。
【0031】磁気ブラシを構成するキャリアとしては、
感光体2表面へのダメージを軽減するために球形の粒子
を用いるのが好ましく、キャリアの平均粒径は150μm
以下のものが好ましい。但し、キャリアは平均粒径が大
きすぎると最密状態に配置してあっても曲率半径が大き
く、感光体2と接触していない面積が増え、トナー像の
欠けや抜けが発生したり、逆に平均粒径があまり小さす
ぎると、交流電圧を印加する場合には、粒子が動きやす
くなって粒子間の磁力を上回り、粒子が飛散してキャリ
ア付着の原因となってしまうので、キャリアの平均粒径
は30μm以上、100μm以下であることが好ましい。さ
らに、キャリアの磁場1Kエルステッドにおける磁化の
強さが60emu/g以下、特に好ましくは40emu/g以下で
あることが好ましい。磁化の強さがこれより強すぎる
と、穂は細く高さの高い穂となり、そして磁気ブラシが
硬くなり画像部に穂跡を作ったり、感光体に傷をつけた
りするため良くない。またP1の磁力の大きさとの対応
となるが、P1極でキャリアが遠心力により離れない程
度の磁化の強さが必要となる。すなわち、磁化が弱すぎ
ると、磁石によって十分に保持されずキャリア飛散の問
題となる。
【0032】現像スリーブ13表面には、現像剤を十分
に汲み上げ、磁気ブラシの形状を揃える目的で、溝が形
成されている。現像スリーブ13表面に溝を形成する方
法としては、切削加工、引き抜き(Direct Ironing、D-
I)工法、サンドブラスト処理等がある。
【0033】参考例、実施例1〜4 以下、図面に沿って、本発明の実施例について説明す
る。現像ローラ対向部でのベルト感光体の曲率半径を変
化させて、以下の2種類の画像を出力し、評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0034】1.1ドット縦横ライン画像(600dpi
1ドットライン) 2.格子状ドット画像(600dpi1cm四角) なお、用いた磁性キャリアの平均粒径は50μm、磁化
の強さは60emu/g、トナー濃度は2.3wt%、トナー帯電
量は-22.5μC/gで、現像ギャップは0.4mmであった。像
担持体に対する現像スリーブの線速比は1.05に設定
した。
【0035】<比較例>上記、実施例において、ベルト
感光体の代わりに、感光体径30mmのドラム感光体を用
いた以外は実施例と同様に行った。結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1において、縦横比とは、縦線ライン幅
(cm)/横線ライン幅(cm)のことである。
【0038】表1から、本発明は参考例および比較例に
比べ、横ラインの細りや後端白抜けなどは発生せず、現
像能力を高く維持することができていることがわかる。
【0039】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、トナーと磁性
キャリアとからなる現像剤を回転可能な非磁性スリーブ
内に磁界発生手段を固定設置させた現像担持体上に汲み
上げて、現像剤担持体上に磁気ブラシを形成し、該磁気
ブラシを潜像担持体上に形成された潜像に摺擦させるこ
とで潜像を可視化する現像方法において、潜像担持体と
現像剤担持体との間に形成される現像電界がトナーと磁
性キャリアとを分離することが可能な電界以上となる領
域の外側で、磁気ブラシが潜像担持体に接触していない
ことを特徴とする現像装置を用いることで、横ラインの
細りや後端白抜けなどの異常画像を起こすことなく、高
い現像能力を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置を含む感光体ユニットの
概略構成図である。
【図2】図1における現像装置部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 現像装置 2 ベルト感光体 3 電光 4 帯電装置 5 クリーニング装置 6 転写装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 BA00 EA02 EA05 FA02 2H031 AB02 AC02 AC08 AC10 AC11 AC15 AC19 AC34 AD01 AD05 BA05 BA09 BB01 CA09 2H077 AB02 AC03 AD02 AD06 AD13 AD18 AD23 AD36 AE06 BA07 EA03 FA01 FA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーと磁性キャリアとからなる現像剤
    を回転可能な非磁性スリーブ内に磁界発生手段を固定設
    置させた現像剤担持体上に汲み上げて、現像剤担持体上
    に磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを潜像担持体上に
    形成された潜像に摺擦させることで潜像を可視化する現
    像方法において、潜像担持体と現像剤担持体との間に形
    成される現像電界がトナーと磁性キャリアとを分離する
    ことが可能な電界以上となる領域の外側で、磁気ブラシ
    が潜像担持体に接触していないことを特徴とする現像方
    法。
  2. 【請求項2】 トナーと磁性キャリアとからなる現像剤
    を回転可能な非磁性スリーブ内に磁界発生手段を固定設
    置させた現像剤担持体上に汲み上げて、現像剤担持体上
    に磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシを潜像担持体上に
    形成された潜像に摺擦させることで潜像を可視化する現
    像装置において、潜像担持体と現像剤担持体との間に形
    成される現像電界がトナーと磁性キャリアとを分離する
    ことが可能な電界以上となる領域の外側で、磁気ブラシ
    が潜像担持体に接触していないことを特徴とする現像装
    置。
  3. 【請求項3】 少なくとも回転可能な非磁性スリーブ内
    に磁界発生手段を固定設置させた現像担持体を有し、こ
    の現像担持体上にトナー及び磁性キャリアからなる二成
    分現像剤を担持し、現像剤担持体上に形成された磁気ブ
    ラシを潜像担持体上に形成された潜像に摺擦させること
    で現像するようにした現像装置において、潜像担持体と
    してベルト感光体を用いることを特徴とする請求項2記
    載の現像装置。
  4. 【請求項4】 潜像担持体と現像剤担持体との間の距離
    が磁性キャリアの粒径Rの3から10倍であることを特
    徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 上記磁気ブラシを形成する磁性キャリア
    が、磁場1Kエルステッドにおける磁化の強さが60em
    u/g以下、特に好ましくは40emu/g以下であることを特
    徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 上記磁気ブラシを形成する磁性キャリア
    の平均粒径が、30μm以上、100μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の現像
    装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項2乃至6のいずれかに記載の
    現像装置を備えた画像形成装置。
  8. 【請求項8】 潜像担持体に対する現像装置の非磁性体
    スリーブの線速比を4よりも低く、1.05に近づけて
    設定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装
    置。
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