JPH11282222A - 画像形成装置、プロセスカートリッジ及びトナー容器 - Google Patents

画像形成装置、プロセスカートリッジ及びトナー容器

Info

Publication number
JPH11282222A
JPH11282222A JP10087149A JP8714998A JPH11282222A JP H11282222 A JPH11282222 A JP H11282222A JP 10087149 A JP10087149 A JP 10087149A JP 8714998 A JP8714998 A JP 8714998A JP H11282222 A JPH11282222 A JP H11282222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
bias
developer
process cartridge
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10087149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4272723B2 (ja
Inventor
Junichi Kato
淳一 加藤
Satoshi Inami
聡 居波
Seiichi Shinohara
聖一 篠原
Yusuke Nakazono
祐輔 中園
Masahiro Yoshida
雅弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP08714998A priority Critical patent/JP4272723B2/ja
Publication of JPH11282222A publication Critical patent/JPH11282222A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4272723B2 publication Critical patent/JP4272723B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温高湿環境下の画像流れを防ぐとともに、
低温低湿環境下におけるカブリを防いで鮮鋭な高質画像
を得ることができる画像形成装置の提供。 【構成】 少なくとも、像を担持する像担持体である感
光体1と、該感光体1上を帯電バイアスにより帯電処理
する帯電ローラ(帯電装置)2と、トナー(現像剤)8
を担持してこれを搬送する現像スリーブ(現像剤担持
体)10に現像バイアスを印加して前記感光体1上の潜
像を現像する現像装置7と、感光体1上に形成されたト
ナー像(現像剤像)を転写バイアスにより転写材へ転写
する転写ローラ(転写装置)13とを有する画像形成装
置100において、トナー8と逆極性に帯電する粒子の
含有量が異なる2種類以上のトナー8が使用可能であ
り、使用されるトナー8の種類に応じて帯電バイアス、
現像バイアス、転写バイアスの少なくとも1つを変更す
る制御手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
電子写真プリンタ等の画像形成装置とプロセスカートリ
ッジ及びトナー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザービームプリンタや複写機等の電
子写真方式を採用した画像形成装置では粉体状の現像剤
(以下、トナーと称する)が使用されている。
【0003】上記トナーは現像容器内に収容され、トナ
ー搬送手段によってトナー担持体へ搬送されて該トナー
担持体上に担持される。そして、トナー担持体上のトナ
ーはトナー層厚規制部材(以下、ドクターブレードと称
する)によって所定の電荷を付与され、像を担持する像
担持体(以下、感光体と称する)上の静電潜像形成部へ
移動し、感光体上の静電潜像を現像してこれを可視像と
して顕像化する。その後、感光体上の可視像は転写手段
によって紙等の転写材へ転写され、可視像が転写された
転写材は定着装置によって可視像の定着を受ける。尚、
転写材に転写されないで感光体上に残ったトナーは、感
光体上に当接されたクリーニング部材によって感光体上
から剥ぎ取られてクリーニング容器に送られる。
【0004】以上で一連の画像形成プロセスが終了し、
ユーザーは所望の画像を得ることができる。
【0005】ところで、現像法としては現像装置のトナ
ー担持体を感光体と非接触に保持しながら感光体上の潜
像の現像を行うジャンピング現像法が知られているが、
ここで、このジャンピング現像法を採用した現像装置を
備える画像形成装置の一例を図7に示す。
【0006】即ち、図7は従来の画像形成装置要部の断
面図であり、この画像形成装置の現像装置では、現像容
器3内に収容されたネガ極性のトナー32が現像剤担持
体(以下、現像スリーブと称する)10上に担持され、
該現像スリーブ10が図示矢印b方向に回転することに
よってこれに保持されたトナー32が像担持体としての
感光体1と対向した現像領域へ向けて搬送される。その
搬送途上において、トナー32は、現像スリーブ10に
当接されたドクターブレード9によってその層厚が規制
されて現像スリーブ10上に薄層状に塗布される。
【0007】而して、現像領域において現像スリーブ1
0と感光体1とは50〜500μmの間隔を隔てて配置
されており、バイアス電源33によって現像スリーブ1
0に直流に交流を重畳した現像バイアスが印加されるこ
とによって、現像スリーブ10上に薄層状に塗布された
トナー32が感光体1上の静電潜像に飛翔して付着し、
これによって感光体1上の潜像が反転現像されてトナー
像として可視化される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置では、像担持体を帯電させる工程で発生す
るオゾンによってオゾン生成物が発生し、このオゾン生
成物が吸湿したときに低抵抗化することによって像担持
体上の静電潜像電荷の流れが生じ、画像が欠落する所謂
「画像流れ」と称される問題が発生していた。尚、この
「画像流れ」は特に高温多湿環境の市場(アジア地域
等)で画像形成装置が使用される場合に問題となってい
た。
【0009】従って、本発明の第1の目的とする処は、
高温高湿環境下の画像流れを防ぐとともに、低温低湿環
境下におけるカブリを防いで鮮鋭な高質画像を得ること
ができる画像形成装置、プロセスカートリッジ及びトナ
ー容器を提供することにある。
【0010】又、本発明の第2の目的とする処は、上記
目的を達成しつつ、メンテナンス性を向上させるためプ
ロセスカートリッジが装着可能な画像形成装置を提供す
ることにある。
【0011】更に、本発明の第3の目的とする処は、プ
ロセスカートリッジを正確に認識することができる画像
形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも、像を担持する
像担持体である感光体と、該感光体上を帯電バイアスに
より帯電処理する帯電装置と、現像剤を担持してこれを
搬送する現像剤担持体に現像バイアスを印加して前記感
光体上の潜像を現像する現像装置と、感光体上に形成さ
れた現像剤像を転写バイアスにより転写材へ転写する転
写装置とを有する画像形成装置において、現像剤と逆極
性に帯電する粒子の含有量が異なる2種類以上の現像剤
が使用可能であり、使用される現像剤の種類に関する情
報を伝達する手段と、使用される現像剤の種類に応じて
帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアスの少なくと
も1つを変更する制御手段を設けたこと特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、少なくとも、前記感光体と、前記帯電装置
と、前記現像装置とでプロセスカートリッジを構成し、
該プロセスカートリッジを装置本体に対して着脱可能と
したことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記プロセスカートリッジ内に該プロセス
カートリッジに関する情報を記憶する記憶手段を配設
し、該記憶手段に記憶された情報に現像剤の種類に関す
る情報が含まれるようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、装置本体に対して
着脱自在であって、少なくとも、像を担持する像担持体
である感光体と、該感光体上を帯電バイアスにより帯電
処理する帯電装置と、現像剤を担持してこれを搬送する
現像剤担持体に現像バイアスを印加して前記感光体上の
潜像を現像する現像装置を一体的に組み込んで構成され
るプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置に収容
される現像剤の種類に関する情報を記憶する記憶手段を
設けたことを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明は、現像装置に対して
着脱自在なトナー容器に、これに収容される現像剤の種
類に関する情報を記憶する記憶手段を設けたことを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0018】<実施の形態1>図1は本発明に係る画像
形成装置の概略構成を示す縦断面図である。
【0019】図1に示す画像形成装置100は、感光体
1、帯電ローラ2、現像装置7、クリーニング装置14
のプロセス機器を一体的に組み込んでユニット化された
プロセスカートリッジ43と、転写ローラ13と、定着
装置19と、光学系としてレーザースキャナ4やミラー
6等を有している。尚、この画像形成装置にはプロセス
カートリッジ43として高温高湿環境地域で使用するプ
ロセスカートリッジAと、それ以外の地域で使用するプ
ロセスカートリッジBの何れも装着可能である。
【0020】ところで、被帯電体(像担持体)としての
前記感光体1は、円筒状のアルミニウム製の導電性基体
1aの表面に光導電性の感光層1bを積層して構成され
ており、これは図示矢印a方向に回転駆動される。
【0021】而して、感光体1は回転過程において前記
帯電ローラ2により負極性の均一帯電を受け、次いで、
不図示のビデオコントローラから送られる画像情報の時
系列電気デジタル画像信号に対応したレーザー光5がレ
ーザースキャナ4により出力されてミラー6を介して感
光体1の表面に照射されることによって該感光体1上に
静電潜像が形成される。
【0022】上記感光体1上の静電潜像は現像装置7内
の現像スリーブ10上に担持されたトナー8によって反
転現像され、トナー像として顕像化される。そして、こ
のトナー像は給紙トレー24から給紙された転写紙P上
に転写ローラ13の作用によって転写され、トナー像の
転写を受けた転写紙Pは感光体1から分離されて定着装
置19へ導入され、そこでトナー像の定着を受けた後、
画像形成装置100本体から排紙トレイ23上に排出さ
れる。
【0023】尚、トナー像転写後に感光体1上に残った
転写残トナーはクリーニング装置14により除去され、
クリーニングそれた感光体1は次の画像形成プロセスに
供される。
【0024】ところで、前記帯電ローラ2は芯金2aと
その外周にローラ状に被覆された中抵抗弾性ゴム層2b
で構成されており、芯金2aの両端が軸受で回転可能に
支持され、帯電ローラ2は感光体1に常時当接されて感
光体1に対して従動回転する。
【0025】而して、帯電ローラ2の芯金2aはDCバ
イアスとACバイアスを重畳可能な帯電バイアス印加電
源17に電気的に接続されており、この芯金2aを介し
て帯電ローラ2にバイアスを印加することによって感光
体1の表面が所定の電位に帯電処理される。
【0026】又、前記現像装置7は非接触現像方式を採
用するものであって、トナー8を担持してこれを感光体
1へと搬送するトナー担持体である現像スリーブ10と
現像容器3とを有している。
【0027】上記現像スリーブ10は素管上にカーボン
を分散させた塗料をコートして構成されており、非磁性
であって、その素管はアルミニウム、ステンレス鋼等で
構成されている。又、塗料コートによって現像スリーブ
10の表面上は所定の粗さを有しており、その粗さは当
該現像スリーブ10のトナー搬送に寄与する。
【0028】更に、現像スリーブ10は不図示の軸受に
よって回転自在に支持されており、感光体1から不図示
のギヤを経て回転を受けて図示矢印b方向に回転駆動さ
れる。又、現像スリーブ10はDCバイアスにACバイ
アスが重畳可能な現像バイアス電源12に電気的に接続
されており、現像バイアス電源12によるバイアス印加
を受けて感光体1上の潜像をトナー像として可視化す
る。尚、現像スリーブ10は感光体1に対して所定の現
像間隔を保って対向支持されている。
【0029】ところで、現像スリーブ10にはこれに担
持されたトナー8の層厚規制を行うトナー層厚規制部材
であるドクターブレード9が当接しており、このドクタ
ーブレード9は摩擦帯電によってトナー8に適正なトリ
ボを与えている。ここで、ドクターブレード9は板金2
2に溶着されており、板金22は現像容器3内に固定さ
れている。尚、ドクターブレード9は、ウレタンやシリ
コン等のゴム弾性体、リン青銅やステンレス鋼等の金属
弾性体、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂弾性
体等が好適に使用される。
【0030】一方、現像容器3内に収容されているトナ
ー8は磁性一成分ネガトナーであり、このトナー8には
画像流れ対策として不図示の外添剤が外添されている。
尚、外添剤としては、画像流れが感光体1上にトナーの
乗らない非印字面で発生し易いため、非印字面により多
く飛翔(正規現像)するポジ性の粒子が好ましい。又、
ポジ性の粒子をネガ極性のトナーに外添することによっ
てプロセスカートリッジ43の寿命初期におけるトナー
のトリボ量を安定して確保することができるため、寿命
を通じて安定した画像を得ることも可能である。
【0031】而して、本実施の形態では、高温高湿環境
で使用するプロセスカートリッジAに使用されるトナー
には、それ以外の地域で使用するプロセスカートリッジ
Bに使用されるトナーよりも多くのポジ性粒子外添剤を
外添して画像流れ防止の効果をより高めるようにした。
尚、ポジ性の粒子にはチタン酸ストロンチウム粒子やメ
ラミン樹脂粒子等があるが、本実施の形態においてはチ
タン酸ストロンチウム粒子(以下、ポジ性外添剤と称す
る)を用いた。
【0032】具体的には、プロセスカートリッジAに使
用されるトナーにはポジ性外添剤をトナーに対して1.
5重量%外添し、プロセスカートリッジBに使用される
トナーにはポジ性外添剤をトナーに対して0.6重量%
外添した。
【0033】ところで、前記現像スリーブ10の内部に
はマグネットローラ11が固定配設されており、このマ
グネットローラ11は4つの磁極を有している。4つの
磁極のうち、S1極は感光体1に対向して配設されてお
り、このS1極はトナー8が感光体1上に飛翔して現像
されるときにカブリの要因となるトナーを現像スリーブ
10上に付着させておくために必要である。S1極の反
対側にはS2極が配設されており、このS2極は現像容
器3のトナー8を現像スリーブ10に吸着させて現像ス
リーブ10の回転に伴ってその近傍でトナー8を図示矢
印E方向に循環させる機能を有しており、この循環はト
ナー8のトリボ付与に寄与する。N1,N2極は共に現
像スリーブ10上にコートされているトナー8の搬送及
びトリボ付与に寄与する。尚、本実施の形態では4極構
成のマグネットローラ11を用いが、上記機能を果たす
極が存在すれば4極に限ることはない。
【0034】又、現像装置7の下部には不揮発メモリを
使用した記憶手段50が配設されており、この記憶手段
50は画像形成装置100の本体内に配置されたCPU
104に接続器105を介して接続されている。尚、こ
の記憶手段50にはプロセスカートリッジ43がプロセ
スカートリッジAであるかプロセスカートリッジBであ
るかの情報が書き込まれている。
【0035】次に、本実施の形態に係る画像形成装置1
00の作用を説明する。
【0036】本実施の形態では、プロセスカートリッジ
43の種類A,Bに応じてトナー8に外添されたトナー
8とは逆極性のポジ性外添剤によるカブリを適正化し、
高温高湿環境下での画像流れの防止と低温低湿環境下で
のカブリの防止を図るために、現像スリーブ10に印加
する現像バイアスの周波数を変更することが大きな特徴
である。
【0037】図2に示すフローチャートに基づいて動作
を説明する。
【0038】先ず、CPU104は記憶手段50よりプ
ロセスカートリッジ43の種類を読み込み(step1)、
プロセスカートリッジ43の種類を判別する(step
2)。プロセスカートリッジ43がAである場合は、現
像バイアスとしてACバイアス成分VAC1600V
P-P 、AC周波数Vf 1800Hz、DCバイアス成分
DC−450Vのバイアスを印加して印字を行う(step
3,4)。又、プロセスカートリッジ43がBである場
合は、VACとVDCは同じであるが、Vf を2200Hz
とした現像バイアスを印加して印字を行う(step5,
4)。尚、プロセススピードは50mm/sec、感光
体1の非印字部の表面電位VD −650V、印字部の表
面電位VL −150Vとした。
【0039】以上により、プロセスカートリッジAをア
ジア市場等の高温高湿環境を含む地域で用いることによ
って画像流れを防ぐことができ、プロセスカートリッジ
Bを欧米市場等の低温低湿環境を含む地域で用いること
によってカブリを防ぐことができ、何れの場合も画像の
鮮鋭さを損なうことなく良好な画像が得られる。
【0040】ここで、本実施の形態の作用効果を現像バ
イアスの周波数を種々変更した比較例を用いて説明す
る。
【0041】現像バイアスの周波数を1200Hz〜3
000Hzの間で200Hz刻みに変化させた。そのと
きの高温高湿環境32℃/80%(以下、H/H環境と
称する)、常温常湿23℃/60%(以下、N/N環境
と称する)、低温低湿環境15℃/10%(以下、L/
L環境と称する)でのカブリをプロセスカートリッジ
A,Bについて測定した結果をそれぞれ図3、図4に示
す。尚、ベタ白印字後の転写紙と印字をしていない転写
紙の反射濃度を測定し(測定器として東京電色社製、T
C−6DSを使用)、その差を求めてカブリ値とした。
【0042】図3及び図4に示すように、プロセスカー
トリッジA,B共にカブリはH/H環境→N/N環境→
L/L環境となるに従って増え、周波数が低い程増え
る。又、プロセスカートリッジAの方がプロセスカート
リッジBの方よりもカブリは大きい。これは、プロセス
カートリッジAのトナーに含まれるポジ性外添剤の量が
プロセスカートリッジBのそれよりも多いため、ポジ性
外添剤の作用によりトナーの持つ静電電荷が多くなり、
トナーが感光体1に付着し易いためである。
【0043】次に、本実施の形態(実施例1)と比較例
(比較例1〜18)において、H/H環境での画像流
れ、L/L環境でのカブリ、画像の鮮鋭度について評価
を行った。その結果を表1及び表2に示す。
【0044】尚、H/H環境での画像流れは、印字比率
5%でH/H環境で連続印字を行い、画像上の流れ(画
像欠落)を目視で評価した。表中、○は問題なし、△は
軽微な流れはあるが実用上問題なし、×は画像流れ発生
を示す。又、L/L環境でのカブリは、○は問題なし、
△は実用上問題なし、×はカブリが目立つことを示す。
カブリは3.5%前後までは実用上問題ないが、それを
超えると目立ち問題となった。鮮鋭度は、文字画像の輪
郭の鮮鋭を目視で判断した。表中、○は問題なし、△は
実用上問題なし、×はやや劣ることを示す。
【0045】 表1及び表2から画像流れについてはプロセスカートリ
ッジAの方が防止効果のある現況バイアスの周波数領域
が広いことが分かる。これはポジ性外添剤の働きによっ
てH/H環境でのカブリを増やすことができ、感光体上
のカブリトナーにより画像流れの原因となるオゾン生成
物等の物質をこすり落とすことができるためであるとと
もに、ポジ性外添剤そのものがポジ性であるために感光
体の非印字部に有効に転移し、感光体表面を研磨する効
果が高いためである。
【0046】又、表1及び表2からL/L環境のカブリ
についてはプロセスカートリッジBの方が問題とならな
い現像バイアスの周波数領域が広いこことが分かる。そ
して、鮮鋭度については何れのプロセスカートリッジ
A,Bも1200Hzを除いて問題はなかった。
【0047】従って、アジア市場等のH/H環境を含む
地域では、プロセスカートリッジAで現像バイアス周波
数1800Hzで使用することで画像流れは発生せず、
L/L環境でのカブリは3.5%前後となるものの、こ
の地域ではL/L環境で使われることはないので問題と
はならず、鮮鋭な画像を得ることができる。
【0048】一方、欧米市場等のL/L環境を含む地域
では、プロセスカートリッジBで現像バイアス周波数2
200Hzで使用することによってL/L環境でのカブ
リは2.7%と問題なく、H/H環境での画像流れにつ
いては、この地域でH/H環境で使われることはないた
めに問題はなく、鮮鋭な画像を得ることができる。
【0049】尚、本実施の形態では、ポジ性外添剤を
0.6重量%、1.5重量%の組み合わせとして説明し
たが、勿論これに限ったことはない。ポジ性外添剤の外
添量としては多過ぎるとカブリが極端に増えてしまうた
め、5重量%以下とすることが好ましい。
【0050】又、本実施の形態では、現像剤の種類の認
識を記憶手段50を用いて行ったが、2種類のプロセス
カートリッジA,Bのうち片方のプロセスカートリッジ
A又はBに突起を設け、その突起が画像形成装置内のス
イッチを押すことによって認識するようにしても良い。
更には、画像形成装置内に現像バイアス周波数の切換ス
イッチを設け、地域によって切換スイッチを切り換えて
おくことにしても良い。
【0051】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。
【0052】本実施の形態は、現像剤中に含有されるト
ナーとは逆極性の粒子の量の異なる現像剤に応じて感光
体の表面電位と転写電位とを変更することを特徴とす
る。
【0053】本実施の形態に係る画像形成装置の基本構
成は図1に示したのと同様であるが、プロセスカートリ
ッジ43としてはポジ性外添剤量が2.5重量%の現像
剤を用いたプロセスカートリッジCとものとポジ性外添
剤量が0.8重量%の現像剤を用いたとプロセスカート
リッジDを用意した。
【0054】ここで、本実施の形態に係る画像形成装置
の作用を図1と図5のフローチャートを用いて説明す
る。
【0055】先ず、CPU104は記憶手段50よりプ
ロセスカートリッジ43の種類を読み込み(step1)、
プロセスカートリッジ43の種類を判別する(step
2)。プロセスカートリッジ43がCである場合には、
帯電バイアス印加電源17より帯電バイアスとしてAC
バイアス成分VAC2000VP-P 、AC周波数Vf 50
0Hz、DCバイアス成分VDC−750Vのバイアスを
印加し、感光体1を−750Vに帯電するとともに、転
写バイアス印加電源15より転写バイアスを+5μAと
して転写して印字する(step3,4)。
【0056】一方、プロセスカートリッジ43がDであ
る場合は、帯電バイアスとしてVAC,Vf は同じであ
る、VDCを−650Vとしたバイアスを印加し、転写バ
イアスを+3μAとして転写して印字する(step5,
4)。
【0057】以上のように設定することによって感光体
1上の潜像電位は図6に示すようになる。プロセスカー
トリッジCであるとき、感光体1の非印字部の表面電位
Dと現像バイアスのDC成分VDCとの差(VD
DC)=−300Vであり、プロセスカートリッジDの
とき、その値(VD −VDC)は−200Vとなる。この
ようにすることにより、プロセスカートリッジCのとき
(VD −VDC)の電位差が大きいため、ポジ性外添剤は
より有効に現像スリーブ10から感光体1へ転移する。
そして、有効に転移したポジ性外添剤によりクリーニン
グ装置14で感光体1の表面が研磨され、画像流れの発
生が防がれ、プロセスカートリッジCの現像剤中のポジ
性外添剤の総量が多いため、画像流れ防止効果が持続す
る。
【0058】又、転写バイアスをプロセスカートリッジ
Cを用いたときにプロセスカートリッジDを用いたとき
に比べて高くしてるため、感光体1上のポジ性外添剤の
転写材上への転写が防がれる。これにより、ポジ性外添
剤をクリーニング装置14に有効に送り込むと同時に転
写材へのカブリを防止することが可能となる。
【0059】このようにして、画像流れ防止効果の高い
プロセスカートリッジを選択することができる画像形成
装置を得ることができる。
【0060】尚、本発明は、画像形成装置本体に対して
着脱自在なプロセスカートリッジ及び現像装置に対して
着脱自在なトナー容器であって、これに収容される現像
剤の種類に関する情報を記憶する記憶手段を有するもの
に対しても同様に適用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、少なくとも、像を担持する像担持
体である感光体と、該感光体上を帯電バイアスにより帯
電処理する帯電装置と、現像剤を担持してこれを搬送す
る現像剤担持体に現像バイアスを印加して前記感光体上
の潜像を現像する現像装置と、感光体上に形成された現
像剤像を転写バイアスにより転写材へ転写する転写装置
とを有する画像形成装置において、現像剤と逆極性に帯
電する粒子の含有量が異なる2種類以上の現像剤が使用
可能であり、使用される現像剤の種類に関する情報を伝
達する手段と、使用される現像剤の種類に応じて帯電バ
イアス、現像バイアス、転写バイアスの少なくとも1つ
を変更する制御手段を設けたため、高温高湿環境下の画
像流れを防ぐとともに、低温低湿環境下におけるカブリ
を防いで鮮鋭な高質画像を得ることができる。
【0062】請求項2記載の発明によれば、少なくと
も、感光体と、帯電装置と、現像装置とでプロセスカー
トリッジを構成し、該プロセスカートリッジを装置本体
に対して着脱可能としたため、メンテナンス性の向上を
図ることができるとともに、プロセスカートリッジが使
用される環境に応じて適正なバイアス設定を選択するこ
とができる。
【0063】請求項3記載の発明によれば、プロセスカ
ートリッジ内に該プロセスカートリッジに関する情報を
記憶する記憶手段を配設し、該記憶手段に記憶された情
報に現像剤の種類に関する情報が含まれるようにしたた
め、プロセスカートリッジを正確に認識することができ
る。
【0064】請求項4記載の発明によればプロセスカー
トリッジについても、又、請求項5記載の発明によれば
トナー容器についても前記請求項1記載の発明と同様の
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の作
用を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置のプ
ロセスカートリッジAの各環境下におけるカブリを現像
バイアス周波数に対して示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置のプ
ロセスカートリッジBの各環境下におけるカブリを現像
バイアス周波数に対して示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の作
用を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の感
光体上の潜像電位波形を示す図である。
【図7】従来の画像形成装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電ローラ(帯電装置) 7 現像装置 8 トナー(現像剤) 10 現像スリーブ(現像剤担持体) 12 現像バイアス印加電源 13 転写ローラ(転写装置) 15 転写バイアス印加電源 17 帯電バイアス印加電源 43 プロセスカートリッジ 50 記憶手段 100 画像形成装置
フロントページの続き (72)発明者 中園 祐輔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 吉田 雅弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、像を担持する像担持体であ
    る感光体と、該感光体上を帯電バイアスにより帯電処理
    する帯電装置と、現像剤を担持してこれを搬送する現像
    剤担持体に現像バイアスを印加して前記感光体上の潜像
    を現像する現像装置と、感光体上に形成された現像剤像
    を転写バイアスにより転写材へ転写する転写装置とを有
    する画像形成装置において、 現像剤と逆極性に帯電する粒子の含有量が異なる2種類
    以上の現像剤が使用可能であり、使用される現像剤の種
    類に関する情報を伝達する手段と、使用される現像剤の
    種類に応じて帯電バイアス、現像バイアス、転写バイア
    スの少なくとも1つを変更する制御手段を設けたこと特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、前記感光体と、前記帯電装
    置と、前記現像装置とでプロセスカートリッジを構成
    し、該プロセスカートリッジを装置本体に対して着脱可
    能としたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記プロセスカートリッジ内に該プロセ
    スカートリッジに関する情報を記憶する記憶手段を配設
    し、該記憶手段に記憶された情報に現像剤の種類に関す
    る情報が含まれるようにしたことを特徴とする請求項2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 装置本体に対して着脱自在であって、少
    なくとも、像を担持する像担持体である感光体と、該感
    光体上を帯電バイアスにより帯電処理する帯電装置と、
    現像剤を担持してこれを搬送する現像剤担持体に現像バ
    イアスを印加して前記感光体上の潜像を現像する現像装
    置を一体的に組み込んで構成されるプロセスカートリッ
    ジにおいて、 前記現像装置に収容される現像剤の種類に関する情報を
    記憶する記憶手段を設けたことを特徴とするプロセスカ
    ートリッジ。
  5. 【請求項5】 現像装置に対して着脱自在なトナー容器
    であって、これに収容される現像剤の種類に関する情報
    を記憶する記憶手段を有することを特徴とするトナー容
    器。
JP08714998A 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4272723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08714998A JP4272723B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08714998A JP4272723B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11282222A true JPH11282222A (ja) 1999-10-15
JP4272723B2 JP4272723B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=13906932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08714998A Expired - Fee Related JP4272723B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4272723B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006119415A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法
JP2010072412A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2014032280A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Oki Data Corp 画像形成装置
WO2015182785A1 (ja) * 2014-05-31 2015-12-03 船井電機株式会社 画像形成装置用カートリッジ
JP2016206517A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7228395B2 (ja) 2019-02-01 2023-02-24 シャープ株式会社 加熱調理器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006119415A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法
JP2010072412A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2014032280A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Oki Data Corp 画像形成装置
WO2015182785A1 (ja) * 2014-05-31 2015-12-03 船井電機株式会社 画像形成装置用カートリッジ
JP2016206517A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4272723B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006250960A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2003156971A (ja) 画像形成装置
JP4467944B2 (ja) 現像剤担持体及び現像装置
US6785482B2 (en) Image forming apparatus having a transfer current detection device and control for developing bias in non-image area
JPH06194944A (ja) 現像装置
JPH11282222A (ja) 画像形成装置、プロセスカートリッジ及びトナー容器
US7773913B2 (en) Image forming apparatus
JP2008009149A (ja) 画像形成装置
JP2005134898A (ja) ドナーロールをクリーニングする装置及び方法
JP2007057620A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2006163118A (ja) 画像形成装置
JP3368195B2 (ja) 画像形成装置
JP3595662B2 (ja) 画像形成装置
JP2001051480A (ja) 画像形成装置
JP2001350340A (ja) 画像形成装置
JPH10207186A (ja) 画像形成装置
JP3530724B2 (ja) 画像形成装置
JP2005157124A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプロセスカートリッジ
JP5655530B2 (ja) 画像形成装置
JPS63109475A (ja) 現像装置
JPH11149194A (ja) 画像形成装置
JP2003255663A (ja) 画像形成装置
JP3697138B2 (ja) 帯電装置
JPH1152705A (ja) 画像形成装置
JPH056083A (ja) 現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050328

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090302

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees