JP3824247B2 - 電子写真式画像形成装置 - Google Patents

電子写真式画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3824247B2
JP3824247B2 JP00750699A JP750699A JP3824247B2 JP 3824247 B2 JP3824247 B2 JP 3824247B2 JP 00750699 A JP00750699 A JP 00750699A JP 750699 A JP750699 A JP 750699A JP 3824247 B2 JP3824247 B2 JP 3824247B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
toner
image
carrier
counter electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00750699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000206773A (ja
Inventor
啓 安富
聡彦 馬場
宏克 鈴木
佐藤  修
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP00750699A priority Critical patent/JP3824247B2/ja
Publication of JP2000206773A publication Critical patent/JP2000206773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3824247B2 publication Critical patent/JP3824247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機・プリンタ・ファクシミリやそれらの複合機などの画像形成装置に関する。詳しくは、現像剤担持体で現像剤を担持して搬送し、像担持体にトナーを付着して同像担持体上に形成した静電潜像を現像し、その現像した画像を転写して紙などの転写材に記録を行う、電子写真プロセスを用いる電子写真式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置の中には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤を用いるものと、トナーのみからなる1成分現像剤を用いるものとがある。図8には、そのうちの2成分現像剤を用いる電子写真式画像形成装置の要部概略構成を示す。
【0003】
図中符号1は、像担持体である感光体ドラムである。感光体ドラム1は、導体の周面に感光体を塗布することによって形成する。そして、図中矢示方向への回転とともに、以下のような手順で周面に形成した画像を転写して紙などの転写材に記録を行う。
【0004】
まず、帯電装置2で、感光体ドラム1の周面を所望の電位に帯電する。次に、露光装置3で感光体ドラム1を露光し、その感光体ドラム1上に、形成しようとする画像に対応する静電潜像を書き込む。その後、現像装置4で、2成分現像剤中のトナーを付着してその静電潜像を現像し、感光体ドラム1上にトナー画像を形成する。
【0005】
それから、転写装置5で、そのトナー画像を転写して、不図示の搬送手段で搬送する紙などの転写材6上に記録を行う。そして、転写材6上に転写されずに残ったトナーは、クリーニング装置7で除去する。一方、トナー画像転写後の転写材6は、不図示の定着装置へと搬送し、そこで熱と圧力を加えて転写トナー画像を定着する。
【0006】
この繰り返しにより、感光体ドラム1の回転とともに、その感光体ドラム1上に形成した画像を逐次転写して転写材6に順次記録を行う。
【0007】
図7には、図8に示す画像形成装置で用いる現像装置4の概略構成を示す。図中符号10は、2成分現像剤dを収納する現像容器で、不図示のトナー補給容器からトナーを補給可能とする。現像容器10内には、2つの現像剤収納室a・bを設け、それらの現像剤収納室a・b内にそれぞれスクリュ11・12を回転自在に配置する。
【0008】
スクリュ11・12は、不図示の駆動装置により現像剤収納室a・b内の2成分現像剤dを攪拌しながら互いに逆方向に搬送して偏りなく循環し、トナーを摩擦帯電してトナー濃度を均一にする。
【0009】
その一方のスクリュ12の上には、現像剤担持体である現像スリーブ13を配置する。現像スリーブ13は、現像容器10の開口10aを介して感光体ドラム1に現像領域で対向し、その感光体ドラム1に非接触で回転自在に設ける。そして、内部に、周囲にN・Sの磁極を有するマグネットローラ14を非回転で配置固定してなる。
【0010】
これにより、不図示の駆動装置による図中矢示方向への回転とともに、現像スリーブ13は、2成分現像剤dを担持して現像容器10の開口10aへと搬送し、現像領域で、回転する感光体ドラム1にトナーを付着し、同感光体ドラム1上に形成された静電潜像をトナーによって現像する。
【0011】
ところで、現像スリーブ13には、現像剤規制領域で対向して規制部材15を非接触で備える。規制部材15は、現像剤規制領域で現像剤量を一定となるように規制する。
【0012】
そして、現像スリーブ13に電源16で直流バイアス電圧を印加し、感光体ドラム1と現像スリーブ13間に、感光体ドラム1上に形成された静電潜像に対応する電界を形成し、この電界によって2成分現像剤d中の帯電トナーを感光体ドラム1に付着する。
【0013】
さて、このような現像装置4の中には、従来、現像スリーブ13の回転に対して現像領域より上流位置に非接触でトナー押し込み用電極を配置し、このトナー押し込み用電極に所定の極性の直流電圧を印加し、2成分現像剤中のトナーを現像スリーブ13側へと移動し、通常トナー濃度が6wt%程度で使用する2成分現像剤のトナー濃度を10wt%に引き上げても、トナー飛散を生じないようにしたものがある(特開平5−346733号公報参照)。
【0014】
これにより、2成分現像剤d中のトナー量を増やし、トナー濃度を高くすることによって現像能力を高め、ガサつきのない画像を得ることができるようにしていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したように、2成分現像剤d中のトナー量を増やし、トナー濃度を高くすることによって現像能力を高めるようにすると、トナー帯電量(いわゆるQ/N)が低下して現像特性が変化し、たとえば現像γが立ってしまい、階調性が低下する問題があった。また、帯電量の小さいトナーが増加することによって地汚れが発生する問題もあった。
【0016】
そこで、この発明の課題は、トナー帯電量を低下することなく現像領域へ搬送するトナー量を増加し、階調性の低下を防ぎ、地汚れの発生を防止することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、像担持体に現像領域で対向して現像剤担持体を設け、その現像剤担持体に現像剤規制領域で対向して規制部材を備え、現像剤担持体を移動しながらバイアス電圧を印加することによりキャリアとトナーから構成される2成分現像剤を担持して搬送し、現像剤規制領域で規制部材により現像剤量を規制してから現像領域で、移動する像担持体にトナーを付着し、同像担持体上に形成された静電潜像をトナーによって現像し、その現像した画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置において、
現像剤担持体の移動方向に対して現像領域より下流位置でかつ現像剤規制領域より上流位置で、同現像剤担持体に対向して対向電極を配置し、
その対向電極に電圧を印加することによって、現像剤担持体との間でその現像剤担持体側への力がトナーに働く電界を形成するとともに、
2成分現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設け、そのトナー濃度検知手段の出力値に基づいてトナーの補給があった場合に、所定の期間、前記対向電極に印加する電圧を電界が大きくなる方向に変化する一方、
現像剤担持体と対向電極間での電界を、現像領域における像担持体と現像剤担持体間での電界よりも大きくしてなる、ことを特徴とする。
【0018】
そして、この請求項1に記載の発明では、紙などの転写材に記録を行うとき、現像剤担持体を移動しながらそれにバイアス電圧を印加することにより、現像領域で像担持体にトナーを付着する。
【0019】
現像領域通過後は、まず電圧を印加する対向電極によって、現像剤担持体側への力がトナーに働く電界を形成し、周面に残留する2成分現像剤中の多くのトナーをキャリアから剥がして現像剤担持体に付着するとともに、キャリアをいったん現像剤担持体から離す。
【0020】
次いで、その後のさらなる現像剤担持体の移動にともない、再び新たにトナーを保持したキャリアを該現像剤担持体に付着し、周面にトナーとキャリアとを担持して搬送する。それから、規制部材により、現像剤規制領域で現像剤担持体上の現像剤量が一定となるように規制する。その後、再度現像領域へと搬送して像担持体に2成分現像剤中のトナーを付着し、同像担持体上に形成された静電潜像をトナーによって現像して、その現像した画像を上述したごとく転写材に転写する。
【0023】
請求項2に記載の発明は、像担持体に現像領域で対向して現像剤担持体を設け、その現像剤担持体に現像剤規制領域で対向して規制部材を備え、現像剤担持体を移動しながらバイアス電圧を印加することによりキャリアとトナーから構成される2成分現像剤を担持して搬送し、現像剤規制領域で規制部材により現像剤量を規制してから現像領域で、移動する像担持体にトナーを付着し、同像担持体上に形成された静電潜像をトナーによって現像し、その現像した画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置において、
現像剤担持体の移動方向に対して現像領域より下流位置でかつ現像剤規制領域より上流位置で、同現像剤担持体に対向して対向電極を配置し、
その対向電極に電圧を印加することによって、現像剤担持体との間でその現像剤担持体側への力がトナーに働く電界を形成するとともに、
出力画像を認識する出力画像認識手段を設け、その出力画像認識手段の出力値に基づいてトナーの補給があった場合に、所定の期間、前記対向電極に印加する電圧を電界が大きくなる方向に変化する一方、
現像剤担持体と対向電極間での電界を、現像領域における像担持体と現像剤担持体間での電界よりも大きくしてなる、ことを特徴とする。
【0024】
請求項に係る発明は、請求項1、または2に記載の電子写真式画像形成装置において、対向電極に、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加してなる、ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1には、2成分現像剤を用いるこの発明による電子写真式画像形成装置の要部の概略構成を示す。
【0026】
図8に示す従来例と同様に、図中符号21は、像担持体である感光体ドラムである。感光体ドラム21は、導体の周面に感光体を塗布することによって形成する。そして、たとえば周速230mm/secで図中矢示方向へ回転するにともない、以下のような手順で周面に形成した画像を転写して紙などの転写材に記録を行う。
【0027】
まず、帯電装置22で、感光体ドラム21の周面を所望の電位に帯電する。帯電装置22は、感光体ドラム1と接触する帯電ローラとそれに電圧を印加する不図示の電源などで構成する。
【0028】
次に、露光装置23で感光体ドラム21を露光し、その感光体ドラム21上に、形成しようとする画像に対応する静電潜像を書き込む。図示露光装置23では、レーザダイオードを光源とし、ポリゴンミラーでレーザビームを感光体ドラム21上に照射しながら走査していく。
【0029】
その後、現像装置24で、2成分現像剤中のトナーを付着してその静電潜像を現像し、感光体ドラム21上にトナー画像を形成する。
【0030】
それから、転写装置25で、そのトナー画像を転写して、不図示の搬送手段で搬送する紙などの転写材26上に記録を行う。転写装置25では、転写ベルトに不図示の電源から電圧を印加する。印加する電圧は、定電流制御とし、40μAである。
【0031】
そして、転写材26上に転写されずに残ったトナーは、クリーニング装置27で除去する。クリーニング装置27には、図示するように、感光体ドラム21に先端を押し当てる弾性ブレード28を設ける。
【0032】
一方、トナー画像転写後の転写材26は、不図示の定着装置へと搬送し、そこで熱と圧力を加えて転写トナー画像を定着する。
【0033】
この繰り返しにより、感光体ドラム21の回転とともに、その感光体ドラム21上に形成した画像を逐次転写して転写材26に順次記録を行う。
【0034】
図2には、図1に示す画像形成装置で用いる現像装置24の概略構成を示す。図中符号30は、2成分現像剤Dを収納する現像容器で、不図示のトナー補給容器からトナーを補給可能とする。現像容器30内には、2つの現像剤収納室A・Bを設け、それらの現像剤収納室A・B内にそれぞれスクリュ31・32を回転自在に配置する。
【0035】
図示スクリュ31・32は、直径が19mmで、ピッチが20mmであり、不図示の駆動装置により回転数600rpmで回転し、現像剤収納室A・B内の2成分現像剤Dを攪拌しながら互いに逆方向に搬送して偏りなく循環し、トナーを摩擦帯電してトナー濃度を均一にする。
【0036】
ここで、図示例における2成分現像剤D中のトナーは、平均粒径が8μmで、非磁性であり、帯電極性が負である。また、キャリアは、平均粒径が70μmで、磁性体である。現像容器30内には、このような2成分現像剤Dを、トナー濃度2.5wt%で、400g収容する。
【0037】
ところで、一方のスクリュ32の上には、現像剤担持体である現像スリーブ33を配置する。図示現像スリーブ33は、直径16mmで、長さが320mmであり、板厚が0.7mmのアルミニウムによって形成し、周面に深さ0.2mmの溝を軸方向に、かつ周方向に1mm間隔で形成してなる。
【0038】
そして、現像容器30の開口30aを介して感光体ドラム21に現像領域で、0.4mmのギャップを保持して対向し、その感光体ドラム21に非接触で回転自在に設ける。図示現像スリーブ33は、周速575mm/secで回転し、感光体ドラム21との周速比を2.5としてなる。
【0039】
そのような現像スリーブ33は、内部に、周囲にN・Sの磁極を有するマグネットローラ34を非回転で配置固定してなる。マグネットローラ34は、図3に示すような磁極配置となっている。図3中符号40はほぼ現像領域の方向を向く主極、41はマグネットローラ34に付着した現像剤を離す剤離れ部、42はマグネットローラ34に現像剤を付着する汲み上げ極、43はマグネットローラ34に付着した現像剤を担持して現像領域まで搬送する搬送極である。主極40はN極で、その磁束密度は100mT、汲み上げ極42もN極で、その磁束密度は70mTである。
【0040】
これにより、不図示の駆動装置による図2中矢示方向への回転とともに、現像スリーブ33は、2成分現像剤Dを担持して現像容器30の開口30aへと搬送し、現像領域で、回転する感光体ドラム21にトナーを付着し、同感光体ドラム21上に形成された静電潜像をトナーによって現像する。
【0041】
ところで、現像スリーブ33には、現像剤規制領域で、先端を0.4mmのギャップを保持して対向して規制部材35を非接触で備える。規制部材35は、図示例では板厚1.6mmのアルミニウム板でつくり、現像剤規制領域で現像剤量を一定となるように規制する。
【0042】
そして、現像スリーブ33に電源36で−0.6kVの現像バイアス電圧を印加し、感光体ドラム21と現像スリーブ33間に、感光体ドラム21上に形成された静電潜像に対応する電界を形成し、この電界によって2成分現像剤D中の帯電トナーを感光体ドラム21に付着する。感光体ドラム21上の静電潜像は、非画像部で−0.9kV、画像部で0kVである。
【0043】
さて、この発明では、図2に示すように、現像剤担持体である現像スリーブ33の回転方向に対して現像領域より下流位置でかつ現像剤規制領域より上流位置に対向電極37を配置する。対向電極37は、現像スリーブ33に0.4mmのギャップを保持して対向し、開口30a近傍で現像容器30によって保持する。図示例では、対向電極37を、長さが320mm、幅が7mm、厚さが0.1mmのアルミニウム製の板材を用いてつくってなる。
【0044】
そして、そのような対向電極37に、電源38で−1.2kVの電圧を印加する。ことにより、現像スリーブ33との間でその現像スリーブ33側への力がトナーに働く電界を形成してなる。
【0045】
よって、この発明では、紙などの転写材に記録を行うとき、現像剤担持体である現像スリーブ33を回転しながら、それに電源36でバイアス電圧を印加することにより、現像領域で像担持体である感光体ドラム21にトナーを付着する。
【0046】
現像領域通過後は、まず電源38で電圧を印加する対向電極37によって、現像スリーブ33側への力がトナーに働く電界を形成し、周面に残留する2成分現像剤D中の多くのトナー50を図4に示すようにキャリア51から剥がして現像スリーブ33に付着するとともに、キャリア51をいったん現像スリーブ33から離す。
【0047】
次いで、その後のさらなる現像スリーブ33の回転にともない、再び新たにトナー50を保持したキャリア51を該現像スリーブ33に付着し、周面にトナー50とキャリア51とを担持して搬送する。それから、規制部材35により、現像剤規制領域で現像スリーブ33上の現像剤量が一定となるように規制する。
【0048】
その後、再度現像領域へと搬送して感光体ドラム21に2成分現像剤D中のトナー50を付着し、同感光体ドラム21上に形成された静電潜像をトナー50によって現像し、その現像した画像を上述したごとく転写材26に転写する。
【0049】
ところで、図示例では、対向電極37を、開口30a近傍で現像容器30によって保持するが、前述した剤離れ部41や汲み上げ極42に対向するように配置してもよく、現像剤担持体の移動方向に対して現像領域より下流位置でかつ現像剤規制領域より上流位置であれば、どの位置に配置してもよい。
【0050】
また、対向電極37の形状や材質も上述した例に限らず、現像剤担持体との間でその現像剤担持体側への力がトナーに働く電界を形成できるものであればよい。ただし、現像剤担持体内には、マグネットローラ34を配置するから、材質としては上述したアルミニウムなどの非磁性のものが好ましい。
【0051】
さらに、対向電極37に印加する電極は上述した値に限らず、対向電極37と現像剤担持体間でその現像剤担持体側への力がトナーに働く電界が形成されるものであればよい。
【0052】
さて、この発明では、対向電極37に、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加するようにしてもよい。たとえば図5に示すように、直流電圧を−1.65kV、交流成分を1.5kVのピーク間電圧、5kHzの周波数デューティー比が20%の方形波とする。この電圧を印加した場合、印加電圧の平均値は−1.2kVである。
【0053】
図4の例では、交流電圧を方形波とするが、方形波以外であってもよく、対向電極37と現像剤担持体間に電界を形成して2成分現像剤D中のトナーに現像剤担持体側への力が働くようにすることができるものであれば、たとえばSIN波・三角波などどのような波形であってもよい。
【0054】
また、ピーク間電圧や周波数は、もちろん上述した例に限らないことはいうまでもない。
【0055】
ところで、この発明では、2成分現像剤Dのトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設け、そのトナー濃度検知手段の出力値によって対向電極37に印加する電圧を変化するようにしてもよい。
【0056】
たとえば、感光体ドラム21上に形成した画像パターンのトナー画像濃度を測定するトナー濃度検知手段を設け、その出力値に応じてトナー補給を行うようにする。
【0057】
画像濃度IDは、Iiを入射光の強度とし、Ioを反射光の強度とするとき、一般に
ID=Log10(Ii/Io)
で求められる。
【0058】
そこで、この式を用いて、出力画像50枚ごとに画像濃度IDを測定し、画像濃度IDが1.3以下のときは、トナー補給を行うようにする。一方、対向電極37には、通常時は−1.2kVの電圧を印加し、トナー補給後の出力画像20枚までは−1.4kVの電圧を印加するようにする。
【0059】
当然、画像濃度IDは出力画像50枚ごとに測定する必要はなく、別の枚数ごとに測定するようにしてもよい。ただし、頻繁に測定すると、制御が安定しなかったり、画像パターン形成のために余計なトナーを消費したりなどの問題を発生する。反対に、測定間隔が大きすぎると、画像濃度IDのふれ幅が大きくなってしまい、安定した画像濃度を維持することができなくなる。
【0060】
もちろん、トナー補給後、対向電極37に印加する電圧は−1.4kVに限定するものではなく、画像濃度測定やトナー補給直後の電圧を変更している期間などによっては、これ以外の値としてもよい。
【0061】
このように、2成分現像剤Dのトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設け、そのトナー濃度検知手段の出力値によって対向電極37に印加する電圧を変化すると、対向電極37によって現像スリーブ33に付着するトナー量を増やし、現像領域に搬送されるトナー量をさらに増やして現像能力を一層高めることができる。
【0062】
図6には、出力画像枚数と画像濃度との関係を示す。この図から判るとおり、対向電極37に印加する電圧を変化させない場合には、図中の破線のように画像濃度を低下していた部分が、電圧を変更することによって実線のように画像濃度を上昇することができる。
【0063】
これにより、トナー補給後の補給トナーが現像容器30内で攪拌しながら搬送されて現像領域にたどり着くまでの時間、画像濃度が低下することを防ぎ、画像品質を安定化することができる。
【0064】
この発明は、また、トナー濃度検知手段の出力値によってではなく、出力画像を認識する出力画像認識手段の出力値によって対向電極37に印加する電圧を変化するようにしてもよい。
【0065】
たとえば、累積のトナー消費量が1gを越えた場合に、トナー補給を行うようにする。黒地部でのトナー消費量を0.8mg/cmで換算すれば、黒地部約1250cmでトナー補給を行うようにする。一方、上述したと同様に、対向電極37には、通常時は−1.2kVの電圧を印加し、トナー補給後の出力画像20枚までは−1.4kVの電圧を印加するようにする。
【0066】
累積のトナー消費量が1gを越えた場合に、トナー補給を行うようにしたが、現像容器30内の現像剤量などによって当然にこれ以外の値としてもよい。また、この場合も、トナー補給後に対向電極37に印加する電圧は−1.4kVに限定されるものではなく、対向電極37に印加する電圧を変更している期間は別の値であってもよい。
【0067】
さらに、この発明では、現像スリーブ33などの現像剤担持体と対向電極37間での電界を、現像領域における感光体ドラム21などの像担持体と現像剤担持体間での電界よりも大きくするとよい。
【0068】
たとえば、現像領域での感光体ドラム21と現像スリーブ33間の電位差を、帯電電位を−900V、現像バイアスを−600V、書込み後電位を約0Vと仮定し、白地部で300V、黒地部で600Vとする。感光体ドラム21と現像スリーブ33間のギャップを0.4mmとして、それらの間の電界を、白地部で7.5×10V/m、黒地部で1.5×10V/mとする。
【0069】
これに対し、現像スリーブ33と対向電極37間の電位差を900Vとし、現像スリーブ33と対向電極37間のギャップを0.4mmとして、それらの間の電界を、2.25×10V/mとする。
【0070】
【発明の効果】
したがって、この発明によれば、現像剤担持体を移動しながらバイアス電圧を印加することにより、現像領域で像担持体にトナーを付着し、現像領域通過後は対向電極により周面に残留する2成分現像剤のトナーを残してキャリアのみをいったん離し、その後のさらなる回転にともない再びトナーを保持するキャリアを新たに担持して現像剤規制領域で規制してから、再度現像領域へと搬送するから、2成分現像剤中のトナー量を増やし、現像能力を高めて濃度の濃い画像を得ることができる。
【0071】
従来のように、2成分現像剤中のトナー量を増やすことによってトナー濃度を高めるものではないから、トナー帯電量が低下し、たとえば現像γが立って階調性が低下したり、低帯電トナーの増加により地汚れが発生したりするおそれを解消することができる。
【0072】
請求項に記載の発明によれば、加えて、対向電極に、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加するから、トナーを残してキャリアのみを効果的に引き離すことができ、現像剤担持体上に付着するトナー量を多くし、より現像能力を高めることができる。
【0073】
請求項1に記載の発明によれば、加えて、2成分現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設け、そのトナー濃度検知手段の出力値に基づいてトナーの補給があった場合に、所定の期間、対向電極に印加する電圧を電界が大きくなる方向に変化するから、対向電極によって現像剤担持体に付着するトナー量を増やし、現像領域に搬送されるトナー量をさらに増やして現像能力を一層高めることができる。
【0074】
これにより、トナー補給後の補給トナーが現像容器内で攪拌しながら搬送されて現像領域にたどり着くまでの時間、画像濃度が低下することを防ぎ、画像品質を安定化することができる。
【0075】
請求項2に記載の発明によれば、加えて、出力画像を認識する出力画像認識手段を設け、その出力画像認識手段の出力値に基づいてトナーの補給があった場合に、所定の期間、対向電極に印加する電圧を電界が大きくなる方向に変化するから、同様に対向電極によって現像剤担持体に付着するトナー量を増やし、現像領域に搬送されるトナー量をさらに増やして現像能力を一層高めることができる。
【0076】
これにより、請求項に記載の発明と同じように、トナー補給後の補給トナーが現像容器内で攪拌しながら搬送されて現像領域にたどり着くまでの時間、画像濃度が低下することを防ぎ、画像品質を安定化することができる。
【0077】
請求項1ないし3に記載の発明によれば、加えて、現像剤担持体と対向電極間での電界を、現像領域における像担持体と現像剤担持体間での電界よりも大きくするから、現像領域でキャリアから分離できなかったたとえば高帯電トナーなどを、対向電極によって分離することができる。
【0078】
現像剤を長期間使用した場合に、高帯電トナーが増加するが、この高帯電トナーは現像領域でも現像に寄与しない。さらに、これらの高帯電トナーの増加により、トナー濃度を一定に維持した場合でも、画像上の濃度が低下したり、現像特性が変化したり、弱帯電トナーが増加するためと予想される地汚れが悪化したりするなどの問題を発生する。
【0079】
これに対し、請求項1ないし3に記載の発明では、これらの高帯電トナーを、対向電極によって、キャリアから分離する。よって、従来とは異なり、キャリア上に付着したままになっている高帯電トナーをキャリアから分離し、長期にわたってそのような問題を発生しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2成分現像剤を用いるこの発明による電子写真式画像形成装置の要部の概略構成図である。
【図2】その画像形成装置で用いる現像装置の概略構成図である。
【図3】その現像装置で用いるマグネットローラの磁極配置を示す図である。
【図4】その現像装置における現像スリーブへのトナーとキャリアの付着状態を示す図である。
【図5】その現像装置の対向電極に重畳して印加する直流電圧と交流電圧の時間−電圧曲線図である。
【図6】出力画像枚数と画像濃度との関係曲線図である。
【図7】従来の画像形成装置で用いる現像装置の概略構成図である。
【図8】その従来の電子写真式画像形成装置の要部の概略構成図である。
【符号の説明】
21 感光体ドラム(像担持体)
22 帯電装置
23 露光装置
24 現像装置
25 転写装置
26 転写材
27 クリーニング装置
28 弾性ブレード
30 現像容器
30a 開口
31・32 スクリュ
33 現像スリーブ(現像剤担持体)
34 マグネットローラ
35 規制部材
36 電源
37 対向電極
38 電源
40 主極
41 剤離れ部
42 汲み上げ極
43 搬送極
50 トナー
51 キャリア
D 2成分現像剤

Claims (3)

  1. 像担持体に現像領域で対向して現像剤担持体を設け、その現像剤担持体に現像剤規制領域で対向して規制部材を備え、前記現像剤担持体を移動しながらバイアス電圧を印加することによりキャリアとトナーから構成される2成分現像剤を担持して搬送し、前記現像剤規制領域で前記規制部材により現像剤量を規制してから前記現像領域で、移動する前記像担持体にトナーを付着し、同像担持体上に形成された静電潜像をトナーによって現像し、その現像した画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置において、
    前記現像剤担持体の移動方向に対して前記現像領域より下流位置でかつ前記現像剤規制領域より上流位置で、同現像剤担持体に対向して対向電極を配置し、
    その対向電極に電圧を印加することによって、前記現像剤担持体との間でその現像剤担持体側への力がトナーに働く電界を形成するとともに、
    2成分現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設け、そのトナー濃度検知手段の出力値に基づいてトナーの補給があった場合に、所定の期間、前記対向電極に印加する電圧を電界が大きくなる方向に変化する一方、
    前記現像剤担持体と前記対向電極間での電界を、前記現像領域における前記像担持体と前記現像剤担持体間での電界よりも大きくしてなる、電子写真式画像形成装置。
  2. 像担持体に現像領域で対向して現像剤担持体を設け、その現像剤担持体に現像剤規制領域で対向して規制部材を備え、前記現像剤担持体を移動しながらバイアス電圧を印加することによりキャリアとトナーから構成される2成分現像剤を担持して搬送し、前記現像剤規制領域で前記規制部材により現像剤量を規制してから前記現像領域で、移動する前記像担持体にトナーを付着し、同像担持体上に形成された静電潜像をトナーによって現像し、その現像した画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置において、
    前記現像剤担持体の移動方向に対して前記現像領域より下流位置でかつ前記現像剤規制領域より上流位置で、同現像剤担持体に対向して対向電極を配置し、
    その対向電極に電圧を印加することによって、前記現像剤担持体との間でその現像剤担持体側への力がトナーに働く電界を形成するとともに、
    出力画像を認識する出力画像認識手段を設け、その出力画像認識手段の出力値に基づいてトナーの補給があった場合に、所定の期間、前記対向電極に印加する電圧を電界が大きくなる方向に変化する一方、
    前記現像剤担持体と前記対向電極間での電界を、前記現像領域における前記像担持体と前記現像剤担持体間での電界よりも大きくしてなる、電子写真式画像形成装置。
  3. 前記対向電極に、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加してなる、請求項1、または2に記載の電子写真式画像形成装置。
JP00750699A 1999-01-14 1999-01-14 電子写真式画像形成装置 Expired - Fee Related JP3824247B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00750699A JP3824247B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 電子写真式画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00750699A JP3824247B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 電子写真式画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000206773A JP2000206773A (ja) 2000-07-28
JP3824247B2 true JP3824247B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=11667684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00750699A Expired - Fee Related JP3824247B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 電子写真式画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3824247B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4714896B2 (ja) * 2005-09-22 2011-06-29 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 現像装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000206773A (ja) 2000-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6819901B1 (en) Developing method and a developing device for image forming apparatus
JP3943885B2 (ja) 画像形成方法
JP2004151358A (ja) 画像形成装置
JP3824247B2 (ja) 電子写真式画像形成装置
JPH0619296A (ja) 現像装置および画像形成装置
JPH1184867A (ja) 非磁性一成分現像装置
JP2002116626A (ja) 現像装置及びカートリッジ
JP3630960B2 (ja) 画像形成装置
JP3530724B2 (ja) 画像形成装置
JP3809300B2 (ja) 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置
JP2005121795A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP3997021B2 (ja) 画像形成装置
JP3332835B2 (ja) 画像形成装置
JP2000292992A (ja) 画像形成装置
JPH11174848A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2006119439A (ja) 現像装置
JP3437288B2 (ja) 帯電装置
JP2003215925A (ja) 現像装置
JP2001312126A (ja) 画像形成装置
JP2000267431A (ja) 画像形成装置
JP2004021201A (ja) 現像装置
JP2002258614A (ja) 画像形成装置
JP3697138B2 (ja) 帯電装置
JP2001272858A (ja) 現像装置、画像形成装置及び画像形成プロセスユニット
JP2000029282A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060623

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees