JP2000206773A - 電子写真式画像形成装置 - Google Patents

電子写真式画像形成装置

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JP2000206773A
JP2000206773A JP11007506A JP750699A JP2000206773A JP 2000206773 A JP2000206773 A JP 2000206773A JP 11007506 A JP11007506 A JP 11007506A JP 750699 A JP750699 A JP 750699A JP 2000206773 A JP2000206773 A JP 2000206773A
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啓 安富
Satohiko Baba
聡彦 馬場
Hirokatsu Suzuki
宏克 鈴木
Osamu Sato
佐藤  修
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー帯電量を低下することなく現像領域へ
搬送するトナー量を増加し、階調性の低下を防ぎ、地汚
れの発生を防止する。 【解決手段】 2成分現像剤Dを用いる現像装置24
に、感光体ドラム(像担持体)21に現像領域で対向し
て現像スリーブ(現像剤担持体)33を設け、その現像
スリーブに現像剤規制領域で対向して規制部材35を備
える。そして、現像スリーブ33の回転方向に対して現
像領域より下流位置でかつ現像剤規制領域より上流位置
で、同現像スリーブに対向して対向電極37を配置し、
開口30aの近傍で現像容器30により保持する。その
対向電極に電源38により電圧を印加することによっ
て、現像スリーブ33との間でその現像スリーブ側への
力がトナーに働く電界を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機・プリン
タ・ファクシミリやそれらの複合機などの画像形成装置
に関する。詳しくは、現像剤担持体で現像剤を担持して
搬送し、像担持体にトナーを付着して同像担持体上に形
成した静電潜像を現像し、その現像した画像を転写して
紙などの転写材に記録を行う、電子写真プロセスを用い
る電子写真式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置の中には、
キャリアとトナーとからなる2成分現像剤を用いるもの
と、トナーのみからなる1成分現像剤を用いるものとが
ある。図8には、そのうちの2成分現像剤を用いる電子
写真式画像形成装置の要部概略構成を示す。
【0003】図中符号1は、像担持体である感光体ドラ
ムである。感光体ドラム1は、導体の周面に感光体を塗
布することによって形成する。そして、図中矢示方向へ
の回転とともに、以下のような手順で周面に形成した画
像を転写して紙などの転写材に記録を行う。
【0004】まず、帯電装置2で、感光体ドラム1の周
面を所望の電位に帯電する。次に、露光装置3で感光体
ドラム1を露光し、その感光体ドラム1上に、形成しよ
うとする画像に対応する静電潜像を書き込む。その後、
現像装置4で、2成分現像剤中のトナーを付着してその
静電潜像を現像し、感光体ドラム1上にトナー画像を形
成する。
【0005】それから、転写装置5で、そのトナー画像
を転写して、不図示の搬送手段で搬送する紙などの転写
材6上に記録を行う。そして、転写材6上に転写されず
に残ったトナーは、クリーニング装置7で除去する。一
方、トナー画像転写後の転写材6は、不図示の定着装置
へと搬送し、そこで熱と圧力を加えて転写トナー画像を
定着する。
【0006】この繰り返しにより、感光体ドラム1の回
転とともに、その感光体ドラム1上に形成した画像を逐
次転写して転写材6に順次記録を行う。
【0007】図7には、図8に示す画像形成装置で用い
る現像装置4の概略構成を示す。図中符号10は、2成
分現像剤dを収納する現像容器で、不図示のトナー補給
容器からトナーを補給可能とする。現像容器10内に
は、2つの現像剤収納室a・bを設け、それらの現像剤
収納室a・b内にそれぞれスクリュ11・12を回転自
在に配置する。
【0008】スクリュ11・12は、不図示の駆動装置
により現像剤収納室a・b内の2成分現像剤dを攪拌し
ながら互いに逆方向に搬送して偏りなく循環し、トナー
を摩擦帯電してトナー濃度を均一にする。
【0009】その一方のスクリュ12の上には、現像剤
担持体である現像スリーブ13を配置する。現像スリー
ブ13は、現像容器10の開口10aを介して感光体ド
ラム1に現像領域で対向し、その感光体ドラム1に非接
触で回転自在に設ける。そして、内部に、周囲にN・S
の磁極を有するマグネットローラ14を非回転で配置固
定してなる。
【0010】これにより、不図示の駆動装置による図中
矢示方向への回転とともに、現像スリーブ13は、2成
分現像剤dを担持して現像容器10の開口10aへと搬
送し、現像領域で、回転する感光体ドラム1にトナーを
付着し、同感光体ドラム1上に形成された静電潜像をト
ナーによって現像する。
【0011】ところで、現像スリーブ13には、現像剤
規制領域で対向して規制部材15を非接触で備える。規
制部材15は、現像剤規制領域で現像剤量を一定となる
ように規制する。
【0012】そして、現像スリーブ13に電源16で直
流バイアス電圧を印加し、感光体ドラム1と現像スリー
ブ13間に、感光体ドラム1上に形成された静電潜像に
対応する電界を形成し、この電界によって2成分現像剤
d中の帯電トナーを感光体ドラム1に付着する。
【0013】さて、このような現像装置4の中には、従
来、現像スリーブ13の回転に対して現像領域より上流
位置に非接触でトナー押し込み用電極を配置し、このト
ナー押し込み用電極に所定の極性の直流電圧を印加し、
2成分現像剤中のトナーを現像スリーブ13側へと移動
し、通常トナー濃度が6wt%程度で使用する2成分現像
剤のトナー濃度を10wt%に引き上げても、トナー飛散
を生じないようにしたものがある(特開平5−3467
33号公報参照)。
【0014】これにより、2成分現像剤d中のトナー量
を増やし、トナー濃度を高くすることによって現像能力
を高め、ガサつきのない画像を得ることができるように
していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに、2成分現像剤d中のトナー量を増やし、トナー濃
度を高くすることによって現像能力を高めるようにする
と、トナー帯電量(いわゆるQ/N)が低下して現像特性
が変化し、たとえば現像γが立ってしまい、階調性が低
下する問題があった。また、帯電量の小さいトナーが増
加することによって地汚れが発生する問題もあった。
【0016】そこで、この発明の課題は、トナー帯電量
を低下することなく現像領域へ搬送するトナー量を増加
し、階調性の低下を防ぎ、地汚れの発生を防止すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明は、像担持体に現像領域で対向して現像剤担持
体を設け、その現像剤担持体に現像剤規制領域で対向し
て規制部材を備え、現像剤担持体を移動しながらバイア
ス電圧を印加することによりキャリアとトナーから構成
される2成分現像剤を担持して搬送し、現像剤規制領域
で規制部材により現像剤量を規制してから現像領域で、
移動する像担持体にトナーを付着し、同像担持体上に形
成された静電潜像をトナーによって現像し、その現像し
た画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置にお
いて、現像剤担持体の移動方向に対して現像領域より下
流位置でかつ現像剤規制領域より上流位置で、同現像剤
担持体に対向して対向電極を配置し、その対向電極に電
圧を印加することによって、現像剤担持体との間でその
現像剤担持体側への力がトナーに働く電界を形成してな
る、ことを特徴とする。
【0018】そして、この請求項1に記載の発明では、
紙などの転写材に記録を行うとき、現像剤担持体を移動
しながらそれにバイアス電圧を印加することにより、現
像領域で像担持体にトナーを付着する。
【0019】現像領域通過後は、まず電圧を印加する対
向電極によって、現像剤担持体側への力がトナーに働く
電界を形成し、周面に残留する2成分現像剤中の多くの
トナーをキャリアから剥がして現像剤担持体に付着する
とともに、キャリアをいったん現像剤担持体から離す。
【0020】次いで、その後のさらなる現像剤担持体の
移動にともない、再び新たにトナーを保持したキャリア
を該現像剤担持体に付着し、周面にトナーとキャリアと
を担持して搬送する。それから、規制部材により、現像
剤規制領域で現像剤担持体上の現像剤量が一定となるよ
うに規制する。その後、再度現像領域へと搬送して像担
持体に2成分現像剤中のトナーを付着し、同像担持体上
に形成された静電潜像をトナーによって現像して、その
現像した画像を上述したごとく転写材に転写する。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電子写真式画像形成装置において、対向電極に、直流
電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加してなる、ことを
特徴とする。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項1、また
は2に記載の電子写真式画像形成装置において、2成分
現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設
け、そのトナー濃度検知手段の出力値によって対向電極
に印加する電圧を変化してなる、ことを特徴とする。
【0023】請求項4に記載の発明は、同じく請求項
1、または2に記載の電子写真式画像形成装置におい
て、出力画像を認識する出力画像認識手段を設け、その
出力画像認識手段の出力値によって対向電極に印加する
電圧を変化してなる、ことを特徴とする。
【0024】請求項5に記載の発明は、請求項1、2、
3、または4に記載の電子写真式画像形成装置におい
て、現像剤担持体と対向電極間での電界を、現像領域に
おける像担持体と現像剤担持体間での電界よりも大きく
してなる、ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の実施の形態につき説明する。図1には、2成分現像
剤を用いるこの発明による電子写真式画像形成装置の要
部の概略構成を示す。
【0026】図8に示す従来例と同様に、図中符号21
は、像担持体である感光体ドラムである。感光体ドラム
21は、導体の周面に感光体を塗布することによって形
成する。そして、たとえば周速230mm/secで図中矢
示方向へ回転するにともない、以下のような手順で周面
に形成した画像を転写して紙などの転写材に記録を行
う。
【0027】まず、帯電装置22で、感光体ドラム21
の周面を所望の電位に帯電する。帯電装置22は、感光
体ドラム1と接触する帯電ローラとそれに電圧を印加す
る不図示の電源などで構成する。
【0028】次に、露光装置23で感光体ドラム21を
露光し、その感光体ドラム21上に、形成しようとする
画像に対応する静電潜像を書き込む。図示露光装置23
では、レーザダイオードを光源とし、ポリゴンミラーで
レーザビームを感光体ドラム21上に照射しながら走査
していく。
【0029】その後、現像装置24で、2成分現像剤中
のトナーを付着してその静電潜像を現像し、感光体ドラ
ム21上にトナー画像を形成する。
【0030】それから、転写装置25で、そのトナー画
像を転写して、不図示の搬送手段で搬送する紙などの転
写材26上に記録を行う。転写装置25では、転写ベル
トに不図示の電源から電圧を印加する。印加する電圧
は、定電流制御とし、40μAである。
【0031】そして、転写材26上に転写されずに残っ
たトナーは、クリーニング装置27で除去する。クリー
ニング装置27には、図示するように、感光体ドラム2
1に先端を押し当てる弾性ブレード28を設ける。
【0032】一方、トナー画像転写後の転写材26は、
不図示の定着装置へと搬送し、そこで熱と圧力を加えて
転写トナー画像を定着する。
【0033】この繰り返しにより、感光体ドラム21の
回転とともに、その感光体ドラム21上に形成した画像
を逐次転写して転写材26に順次記録を行う。
【0034】図2には、図1に示す画像形成装置で用い
る現像装置24の概略構成を示す。図中符号30は、2
成分現像剤Dを収納する現像容器で、不図示のトナー補
給容器からトナーを補給可能とする。現像容器30内に
は、2つの現像剤収納室A・Bを設け、それらの現像剤
収納室A・B内にそれぞれスクリュ31・32を回転自
在に配置する。
【0035】図示スクリュ31・32は、直径が19mm
で、ピッチが20mmであり、不図示の駆動装置により回
転数600rpmで回転し、現像剤収納室A・B内の2成
分現像剤Dを攪拌しながら互いに逆方向に搬送して偏り
なく循環し、トナーを摩擦帯電してトナー濃度を均一に
する。
【0036】ここで、図示例における2成分現像剤D中
のトナーは、平均粒径が8μmで、非磁性であり、帯電
極性が負である。また、キャリアは、平均粒径が70μ
mで、磁性体である。現像容器30内には、このような
2成分現像剤Dを、トナー濃度2.5wt%で、400g
収容する。
【0037】ところで、一方のスクリュ32の上には、
現像剤担持体である現像スリーブ33を配置する。図示
現像スリーブ33は、直径16mmで、長さが320mmで
あり、板厚が0.7mmのアルミニウムによって形成し、
周面に深さ0.2mmの溝を軸方向に、かつ周方向に1mm
間隔で形成してなる。
【0038】そして、現像容器30の開口30aを介し
て感光体ドラム21に現像領域で、0.4mmのギャップ
を保持して対向し、その感光体ドラム21に非接触で回
転自在に設ける。図示現像スリーブ33は、周速575
mm/secで回転し、感光体ドラム21との周速比を2.
5としてなる。
【0039】そのような現像スリーブ33は、内部に、
周囲にN・Sの磁極を有するマグネットローラ34を非
回転で配置固定してなる。マグネットローラ34は、図
3に示すような磁極配置となっている。図3中符号40
はほぼ現像領域の方向を向く主極、41はマグネットロ
ーラ34に付着した現像剤を離す剤離れ部、42はマグ
ネットローラ34に現像剤を付着する汲み上げ極、43
はマグネットローラ34に付着した現像剤を担持して現
像領域まで搬送する搬送極である。主極40はN極で、
その磁束密度は100mT、汲み上げ極42もN極で、
その磁束密度は70mTである。
【0040】これにより、不図示の駆動装置による図2
中矢示方向への回転とともに、現像スリーブ33は、2
成分現像剤Dを担持して現像容器30の開口30aへと
搬送し、現像領域で、回転する感光体ドラム21にトナ
ーを付着し、同感光体ドラム21上に形成された静電潜
像をトナーによって現像する。
【0041】ところで、現像スリーブ33には、現像剤
規制領域で、先端を0.4mmのギャップを保持して対向
して規制部材35を非接触で備える。規制部材35は、
図示例では板厚1.6mmのアルミニウム板でつくり、現
像剤規制領域で現像剤量を一定となるように規制する。
【0042】そして、現像スリーブ33に電源36で−
0.6kVの現像バイアス電圧を印加し、感光体ドラム
21と現像スリーブ33間に、感光体ドラム21上に形
成された静電潜像に対応する電界を形成し、この電界に
よって2成分現像剤D中の帯電トナーを感光体ドラム2
1に付着する。感光体ドラム21上の静電潜像は、非画
像部で−0.9kV、画像部で0kVである。
【0043】さて、この発明では、図2に示すように、
現像剤担持体である現像スリーブ33の回転方向に対し
て現像領域より下流位置でかつ現像剤規制領域より上流
位置に対向電極37を配置する。対向電極37は、現像
スリーブ33に0.4mmのギャップを保持して対向し、
開口30a近傍で現像容器30によって保持する。図示
例では、対向電極37を、長さが320mm、幅が7mm、
厚さが0.1mmのアルミニウム製の板材を用いてつくっ
てなる。
【0044】そして、そのような対向電極37に、電源
38で−1.2kVの電圧を印加する。ことにより、現
像スリーブ33との間でその現像スリーブ33側への力
がトナーに働く電界を形成してなる。
【0045】よって、この発明では、紙などの転写材に
記録を行うとき、現像剤担持体である現像スリーブ33
を回転しながら、それに電源36でバイアス電圧を印加
することにより、現像領域で像担持体である感光体ドラ
ム21にトナーを付着する。
【0046】現像領域通過後は、まず電源38で電圧を
印加する対向電極37によって、現像スリーブ33側へ
の力がトナーに働く電界を形成し、周面に残留する2成
分現像剤D中の多くのトナー50を図4に示すようにキ
ャリア51から剥がして現像スリーブ33に付着すると
ともに、キャリア51をいったん現像スリーブ33から
離す。
【0047】次いで、その後のさらなる現像スリーブ3
3の回転にともない、再び新たにトナー50を保持した
キャリア51を該現像スリーブ33に付着し、周面にト
ナー50とキャリア51とを担持して搬送する。それか
ら、規制部材35により、現像剤規制領域で現像スリー
ブ33上の現像剤量が一定となるように規制する。
【0048】その後、再度現像領域へと搬送して感光体
ドラム21に2成分現像剤D中のトナー50を付着し、
同感光体ドラム21上に形成された静電潜像をトナー5
0によって現像し、その現像した画像を上述したごとく
転写材26に転写する。
【0049】ところで、図示例では、対向電極37を、
開口30a近傍で現像容器30によって保持するが、前
述した剤離れ部41や汲み上げ極42に対向するように
配置してもよく、現像剤担持体の移動方向に対して現像
領域より下流位置でかつ現像剤規制領域より上流位置で
あれば、どの位置に配置してもよい。
【0050】また、対向電極37の形状や材質も上述し
た例に限らず、現像剤担持体との間でその現像剤担持体
側への力がトナーに働く電界を形成できるものであれば
よい。ただし、現像剤担持体内には、マグネットローラ
34を配置するから、材質としては上述したアルミニウ
ムなどの非磁性のものが好ましい。
【0051】さらに、対向電極37に印加する電極は上
述した値に限らず、対向電極37と現像剤担持体間でそ
の現像剤担持体側への力がトナーに働く電界が形成され
るものであればよい。
【0052】さて、この発明では、対向電極37に、直
流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加するようにして
もよい。たとえば図5に示すように、直流電圧を−1.
65kV、交流成分を1.5kVのピーク間電圧、5kHzの
周波数デューティー比が20%の方形波とする。この電
圧を印加した場合、印加電圧の平均値は−1.2kVであ
る。
【0053】図4の例では、交流電圧を方形波とする
が、方形波以外であってもよく、対向電極37と現像剤
担持体間に電界を形成して2成分現像剤D中のトナーに
現像剤担持体側への力が働くようにすることができるも
のであれば、たとえばSIN波・三角波などどのような波
形であってもよい。
【0054】また、ピーク間電圧や周波数は、もちろん
上述した例に限らないことはいうまでもない。
【0055】ところで、この発明では、2成分現像剤D
のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を設け、そ
のトナー濃度検知手段の出力値によって対向電極37に
印加する電圧を変化するようにしてもよい。
【0056】たとえば、感光体ドラム21上に形成した
画像パターンのトナー画像濃度を測定するトナー濃度検
知手段を設け、その出力値に応じてトナー補給を行うよ
うにする。
【0057】画像濃度IDは、Iiを入射光の強度と
し、Ioを反射光の強度とするとき、一般に ID=Log10(Ii/Io) で求められる。
【0058】そこで、この式を用いて、出力画像50枚
ごとに画像濃度IDを測定し、画像濃度IDが1.3以
下のときは、トナー補給を行うようにする。一方、対向
電極37には、通常時は−1.2kVの電圧を印加し、
トナー補給後の出力画像20枚までは−1.4kVの電
圧を印加するようにする。
【0059】当然、画像濃度IDは出力画像50枚ごと
に測定する必要はなく、別の枚数ごとに測定するように
してもよい。ただし、頻繁に測定すると、制御が安定し
なかったり、画像パターン形成のために余計なトナーを
消費したりなどの問題を発生する。反対に、測定間隔が
大きすぎると、画像濃度IDのふれ幅が大きくなってし
まい、安定した画像濃度を維持することができなくな
る。
【0060】もちろん、トナー補給後、対向電極37に
印加する電圧は−1.4kVに限定するものではなく、
画像濃度測定やトナー補給直後の電圧を変更している期
間などによっては、これ以外の値としてもよい。
【0061】このように、2成分現像剤Dのトナー濃度
を検知するトナー濃度検知手段を設け、そのトナー濃度
検知手段の出力値によって対向電極37に印加する電圧
を変化すると、対向電極37によって現像スリーブ33
に付着するトナー量を増やし、現像領域に搬送されるト
ナー量をさらに増やして現像能力を一層高めることがで
きる。
【0062】図6には、出力画像枚数と画像濃度との関
係を示す。この図から判るとおり、対向電極37に印加
する電圧を変化させない場合には、図中の破線のように
画像濃度を低下していた部分が、電圧を変更することに
よって実線のように画像濃度を上昇することができる。
【0063】これにより、トナー補給後の補給トナーが
現像容器30内で攪拌しながら搬送されて現像領域にた
どり着くまでの時間、画像濃度が低下することを防ぎ、
画像品質を安定化することができる。
【0064】この発明は、また、トナー濃度検知手段の
出力値によってではなく、出力画像を認識する出力画像
認識手段の出力値によって対向電極37に印加する電圧
を変化するようにしてもよい。
【0065】たとえば、累積のトナー消費量が1gを越
えた場合に、トナー補給を行うようにする。黒地部での
トナー消費量を0.8mg/cmで換算すれば、黒地部
約1250cmでトナー補給を行うようにする。一方、
上述したと同様に、対向電極37には、通常時は−1.
2kVの電圧を印加し、トナー補給後の出力画像20枚
までは−1.4kVの電圧を印加するようにする。
【0066】累積のトナー消費量が1gを越えた場合
に、トナー補給を行うようにしたが、現像容器30内の
現像剤量などによって当然にこれ以外の値としてもよ
い。また、この場合も、トナー補給後に対向電極37に
印加する電圧は−1.4kVに限定されるものではな
く、対向電極37に印加する電圧を変更している期間は
別の値であってもよい。
【0067】さらに、この発明では、現像スリーブ33
などの現像剤担持体と対向電極37間での電界を、現像
領域における感光体ドラム21などの像担持体と現像剤
担持体間での電界よりも大きくするとよい。
【0068】たとえば、現像領域での感光体ドラム21
と現像スリーブ33間の電位差を、帯電電位を−900
V、現像バイアスを−600V、書込み後電位を約0Vと
仮定し、白地部で300V、黒地部で600Vとする。感
光体ドラム21と現像スリーブ33間のギャップを0.
4mmとして、それらの間の電界を、白地部で7.5×1
V/m、黒地部で1.5×10V/mとする。
【0069】これに対し、現像スリーブ33と対向電極
37間の電位差を900Vとし、現像スリーブ33と対
向電極37間のギャップを0.4mmとして、それらの間
の電界を、2.25×10V/mとする。
【0070】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、現像剤
担持体を移動しながらバイアス電圧を印加することによ
り、現像領域で像担持体にトナーを付着し、現像領域通
過後は対向電極により周面に残留する2成分現像剤のト
ナーを残してキャリアのみをいったん離し、その後のさ
らなる回転にともない再びトナーを保持するキャリアを
新たに担持して現像剤規制領域で規制してから、再度現
像領域へと搬送するから、2成分現像剤中のトナー量を
増やし、現像能力を高めて濃度の濃い画像を得ることが
できる。
【0071】従来のように、2成分現像剤中のトナー量
を増やすことによってトナー濃度を高めるものではない
から、トナー帯電量が低下し、たとえば現像γが立って
階調性が低下したり、低帯電トナーの増加により地汚れ
が発生したりするおそれを解消することができる。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、加えて、
対向電極に、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加
するから、トナーを残してキャリアのみを効果的に引き
離すことができ、現像剤担持体上に付着するトナー量を
多くし、より現像能力を高めることができる。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、加えて、
2成分現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手
段を設け、そのトナー濃度検知手段の出力値によって対
向電極に印加する電圧を変化するから、対向電極によっ
て現像剤担持体に付着するトナー量を増やし、現像領域
に搬送されるトナー量をさらに増やして現像能力を一層
高めることができる。
【0074】これにより、トナー補給後の補給トナーが
現像容器内で攪拌しながら搬送されて現像領域にたどり
着くまでの時間、画像濃度が低下することを防ぎ、画像
品質を安定化することができる。
【0075】請求項4に記載の発明によれば、加えて、
出力画像を認識する出力画像認識手段を設け、その出力
画像認識手段の出力値によって対向電極に印加する電圧
を変化するから、同様に対向電極によって現像剤担持体
に付着するトナー量を増やし、現像領域に搬送されるト
ナー量をさらに増やして現像能力を一層高めることがで
きる。
【0076】これにより、請求項3に記載の発明と同じ
ように、トナー補給後の補給トナーが現像容器内で攪拌
しながら搬送されて現像領域にたどり着くまでの時間、
画像濃度が低下することを防ぎ、画像品質を安定化する
ことができる。
【0077】請求項5に記載の発明によれば、加えて、
現像剤担持体と対向電極間での電界を、現像領域におけ
る像担持体と現像剤担持体間での電界よりも大きくする
から、現像領域でキャリアから分離できなかったたとえ
ば高帯電トナーなどを、対向電極によって分離すること
ができる。
【0078】現像剤を長期間使用した場合に、高帯電ト
ナーが増加するが、この高帯電トナーは現像領域でも現
像に寄与しない。さらに、これらの高帯電トナーの増加
により、トナー濃度を一定に維持した場合でも、画像上
の濃度が低下したり、現像特性が変化したり、弱帯電ト
ナーが増加するためと予想される地汚れが悪化したりす
るなどの問題を発生する。
【0079】これに対し、請求項5に記載の発明では、
これらの高帯電トナーを、対向電極によって、キャリア
から分離する。よって、従来とは異なり、キャリア上に
付着したままになっている高帯電トナーをキャリアから
分離し、長期にわたってそのような問題を発生しないよ
うにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2成分現像剤を用いるこの発明による電子写真
式画像形成装置の要部の概略構成図である。
【図2】その画像形成装置で用いる現像装置の概略構成
図である。
【図3】その現像装置で用いるマグネットローラの磁極
配置を示す図である。
【図4】その現像装置における現像スリーブへのトナー
とキャリアの付着状態を示す図である。
【図5】その現像装置の対向電極に重畳して印加する直
流電圧と交流電圧の時間−電圧曲線図である。
【図6】出力画像枚数と画像濃度との関係曲線図であ
る。
【図7】従来の画像形成装置で用いる現像装置の概略構
成図である。
【図8】その従来の電子写真式画像形成装置の要部の概
略構成図である。
【符号の説明】
21 感光体ドラム(像担持体) 22 帯電装置 23 露光装置 24 現像装置 25 転写装置 26 転写材 27 クリーニング装置 28 弾性ブレード 30 現像容器 30a 開口 31・32 スクリュ 33 現像スリーブ(現像剤担持体) 34 マグネットローラ 35 規制部材 36 電源 37 対向電極 38 電源 40 主極 41 剤離れ部 42 汲み上げ極 43 搬送極 50 トナー 51 キャリア D 2成分現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 宏克 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 修 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H077 AB02 AD06 AD13 AD18 AD35 AD36 DA10 EA01 FA19 FA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に現像領域で対向して現像剤担
    持体を設け、その現像剤担持体に現像剤規制領域で対向
    して規制部材を備え、前記現像剤担持体を移動しながら
    バイアス電圧を印加することによりキャリアとトナーか
    ら構成される2成分現像剤を担持して搬送し、前記現像
    剤規制領域で前記規制部材により現像剤量を規制してか
    ら前記現像領域で、移動する前記像担持体にトナーを付
    着し、同像担持体上に形成された静電潜像をトナーによ
    って現像し、その現像した画像を転写して転写材に記録
    を行う画像形成装置において、前記現像剤担持体の移動
    方向に対して前記現像領域より下流位置でかつ前記現像
    剤規制領域より上流位置で、同現像剤担持体に対向して
    対向電極を配置し、その対向電極に電圧を印加すること
    によって、前記現像剤担持体との間でその現像剤担持体
    側への力がトナーに働く電界を形成してなる、電子写真
    式画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記対向電極に、直流電圧に交流電圧を
    重畳した電圧を印加してなる、請求項1に記載の電子写
    真式画像形成装置。
  3. 【請求項3】 2成分現像剤のトナー濃度を検知するト
    ナー濃度検知手段を設け、そのトナー濃度検知手段の出
    力値によって前記対向電極に印加する電圧を変化してな
    る、請求項1、または2に記載の電子写真式画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 出力画像を認識する出力画像認識手段を
    設け、その出力画像認識手段の出力値によって前記対向
    電極に印加する電圧を変化してなる、請求項1、または
    2に記載の電子写真式画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤担持体と前記対向電極間での
    電界を、前記現像領域における前記像担持体と前記現像
    剤担持体間での電界よりも大きくしてなる、請求項1、
    2、3、または4に記載の電子写真式画像形成装置。
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