JP2000047524A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
像を転写材に転写した後の感光体表面をクリーニング装
置によって清掃する画像形成装置において、画質の劣化
を招くことなく感光体の寿命を延ばす。 【解決手段】 感光体2の表面に、塗布装置24によっ
て潤滑剤を塗布すると共に、現像装置4として非接触型
の現像装置を用いる。
Description
像担持体と、該潜像を現像剤によってトナー像として可
視像化する現像装置と、前記トナー像を転写材に転写す
る転写装置と、トナー像転写後の像担持体表面に付着す
るトナーを除去するクリーニング装置とを具備する画像
形成装置に関する。
いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機など
として構成される上記形式の画像形成装置は従来より周
知である。
像転写後の像担持体表面を、クリーニング装置のクリー
ニング部材、例えば像担持体表面に圧接したクリーニン
グブレードによって清掃しているので、クリーニング部
材と像担持体表面との摩擦力が大きいと、クリーニング
部材の摩耗が促進され、また像担持体が感光体より成る
ときは、その表面膜削れが進み、クリーニング部材と像
担持体が短命化する。
クリーニング部材に対する像担持体表面の摩擦係数を下
げ、クリーニング部材と像担持体の寿命が縮まる不具合
を防止した画像形成装置が提案されている。潤滑剤とし
ては、フッ素系材料やステアリン酸亜鉛などの各種材料
が使用される。
現像剤ケースに収容された粉体状の現像剤中に、同じく
粉体状の潤滑剤を混入し、かかる現像剤によって像担持
体表面にトナー像を形成し、このとき像担持体表面に潤
滑剤を塗布する装置が知られている。ところが、現像剤
中に潤滑剤を添加すると、現像剤の劣化が促進され、こ
れにより形成されるトナー像の画質が低下する。また、
現像装置以外の個所で像担持体表面に潤滑剤を塗布する
形式の画像形成装置も提案されているが、このようにし
ても、像担持体表面に塗布された潤滑剤が少量ずつ現像
装置内に回収され、これが現像装置の現像剤中に徐々に
蓄積するので、上述したところと同様の問題が発生す
る。
動方向の下流側であって、クリーニング装置よりも上流
側の像担持体表面部分に潤滑剤塗布装置を設け、像担持
体表面に過剰に塗布された潤滑剤をクリーニング装置に
よって除去し、潤滑剤が現像装置内に進入することを防
止した画像形成装置や、トルクセンサを像担持体の駆動
部に設け、像担持体表面への潤滑剤の塗布量をコントロ
ールする画像形成装置が提案されている。
像担持体表面に潤滑剤を供給する場所が限られるため、
画像形成装置の設計自由度が狭められる。またクリーニ
ング装置のクリーニング部材によって像担持体表面から
除去しやすい潤滑剤を用いたとしても、潤滑剤を像担持
体表面から完全に取り去ることはできないため、クリー
ニング装置を通過した潤滑剤が現像装置の現像剤中に混
入し、前述した欠点を免れることはできない。
を現像装置に移送し、そのトナーを現像装置において再
利用する形式の画像形成装置も公知であるが、かかる画
像形成装置に上記構成を採用すると、クリーニング装置
で回収したトナー中には潤滑剤が混入しているので、こ
のトナーを現像装置へ移送すれば、現像装置の現像剤中
に潤滑剤が混入し、前述の欠点を避けることはできな
い。
て、像担持体表面に潤滑剤を塗布する形式の画像形成装
置においても、経時的に現像装置の現像剤中に潤滑剤が
混入し、その混入量が或る許容範囲を越えたとき、現像
剤の劣化とトナー像の画質低下が顕著に現われる。
した従来の欠点を簡単な構成によって除去した画像形成
装置を提供することにある。
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、前記像担持体表面に、前記現像装置以外の個所にお
いて潤滑剤を塗布する塗布装置を設けると共に、前記現
像装置として、非接触型の現像装置を用いたことを特徴
とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
オロエチレンを用いると共に、クリーニング装置におい
て回収したトナーを現像装置において再使用すべく、当
該トナーを現像装置へ移送するトナー移送手段を設ける
と有利である(請求項2)。
に従って詳細に説明する。
ビームプリンタの内部構造を示す概略図である。図1に
おいて、画像形成装置本体1内には、像担持体の一例で
あるドラム状の感光体2が配置され、画像形成動作時に
感光体2は図1における時計方向に回転駆動される。こ
の感光体2のまわりには、帯電装置の一例である帯電ロ
ーラ3、現像装置4、転写装置の一例である転写ローラ
5、クリーニング装置6、及び除電装置の一例である除
電ランプ7がそれぞれ配設されている。また画像形成装
置本体1の上部には、露光装置の一例である光書き込み
装置8が配置され、画像形成装置本体1の図中の右側の
部位には、例えば転写紙又は樹脂シートなどから成る転
写材Pを収容した給紙カセット9が画像形成装置本体1
に対して着脱自在に取り付けられている。
回転するとき、帯電ローラ3が感光体2の回転に従動し
て回転し、このとき帯電ローラ3には所定極性の電圧が
印加され、これによって感光体表面がその極性に均一に
帯電される。その帯電面は、光書き込み装置8から出射
する光変調されたレーザ光Lを照射され、感光体上に所
定の静電潜像が形成される。この潜像は現像装置4を通
るとき、トナー像として可視像化される。
剤Dを収容した現像剤ケース10と、このケース10に
支持されて反時計方向に回転する現像ローラ11とを有
している。現像剤としては、トナーとキャリアを有する
粉体状の二成分系現像剤や、このうちのキャリアを有さ
ない粉体状の一成分系現像剤などを適宜用いることがで
きるが、図示した例では、粉体状の二成分系現像剤が用
いられている。かかる現像剤Dは、回転する現像ローラ
11の周面に担持され、現像ローラ11と感光体2の対
向する領域、すなわち現像領域へ搬送され、ここでその
現像剤中のトナーが感光体2に形成された静電潜像に静
電的に移行してトナー像が形成される。現像ローラ11
は、現像剤を担持して搬送する現像剤担持部材の一例を
構成し、現像装置4は、その現像剤によって、潜像をト
ナー像として可視像化する用をなす。
ときは、トナー補給ローラ12が回転して、トナー容器
13に収容されたトナーTが、現像剤ケース10内の現
像剤D中に補給される。
の転写材Pに当接した給紙ローラ14が回転することに
より、その最上位の転写材が矢印A方向に送り出され、
その送り出された転写材Pは、レジストローラ対15に
よって、所定のタイミングで感光体2と転写ローラ5と
の間に送り込まれ、両者の間を通過する。このとき転写
ローラ5は、転写材Pを介して感光体2表面に当接し、
しかもその転写ローラ5には、感光体表面に形成された
トナー像のトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加さ
れ、これによって感光体表面のトナー像が転写材表面に
転写される。
向に搬送されて定着装置16の定着ローラ17と加圧ロ
ーラ18の間を通り、このときトナー像が転写材上に定
着される。定着装置16を通った転写材は、搬送路19
内を搬送され、排紙ローラ対20によって排出トレイ2
1上に排出される。
感光体表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装
置6により除去される。本例のクリーニング装置6は、
クリーニングケース22と、そのケース22に基端部を
固定され、先端エッジ部を感光体表面に圧接されたクリ
ーニングブレード23より成るクリーニング部材を有
し、そのクリーニングブレード23が感光体表面に付着
したトナーを掻き取り除去する。その除去されたトナー
はクリーニングケース22の底部に落下する。図1で
は、このトナーに対して符号T1を付して示してある。
光体表面の電位は、除電ランプ7による光照射によって
初期化される。
面が移動しながら、潜像が形成される像担持体の一例で
ある感光体2と、その潜像を現像剤Dによりトナー像と
して可視像化する現像装置4と、そのトナー像を転写材
Pに転写する転写装置の一例である転写ローラ5と、ト
ナー像転写後の像担持体表面に付着するトナーを除去す
るクリーニング装置6とを有している。
ド23が圧接しているが、その両者間に作用する摩擦力
が過度に大きくなると、先にも説明したように、クリー
ニングブレード23の摩耗が進み、また感光体2の表面
の膜削れが促進され、これらの寿命が縮まる不具合を免
れない。
感光体表面に潤滑剤を塗布する塗布装置24が設けられ
ている。図に一例として示した塗布装置24は、固形状
の潤滑剤25の基端部を保持するホルダ26と、その潤
滑剤25の先端面が感光体表面に圧接するように、ホル
ダ26を加圧する押圧部材の一例である圧縮ばね27と
を有し、潤滑剤25を直に感光体表面に接触させて、感
光体表面に直接潤滑剤を塗布するように構成されてい
る。ブラシ又はローラなどの塗布部材を感光体表面に接
触させ、その塗布部材に潤滑剤を供給して、その塗布部
材を介して、感光体表面に潤滑剤を塗布するように構成
してもよい。このように、塗布装置は、像担持体の外部
より、その表面に、直接又は間接的に潤滑剤を塗布する
ものである。
感光体回転方向上流側であって、帯電ローラ3より成る
帯電装置よりも下流側の領域に塗布装置24が設けられ
ているが、この塗布装置24を、作像要素の機能を害す
る個所でなければ、他の適宜な個所に設けてもよい。但
し、この塗布装置24は、現像装置4の現像剤D中に潤
滑剤を混入し、その潤滑剤を感光体表面に塗布するもの
であってはならない。このように、塗布装置24は、像
担持体表面に、現像装置4以外の個所において、潤滑剤
を塗布するものである。
ステアリン酸亜鉛などの適宜な材料を用いることができ
るが、図示した例では、ポリテトラフルオロエチレン
(以下、PTFEと記す)より成る潤滑剤25が用いら
れている。
接触型の現像装置が用いられている。非接触型の現像装
置は、その現像剤担持部材に担持された現像剤が直に像
担持体表面に圧接しないように構成された現像装置であ
る。
とキャリアを有する二成分系現像剤を用いる現像装置に
おいては、現像ローラ11に内設された図示していない
磁石の磁力によって、磁性体より成るキャリアがブラシ
を形成しながら、その現像剤が現像ローラ11の周面に
担持されて搬送されるが、その現像装置が非接触型であ
る場合には、キャリアのブラシが現像領域においても、
感光体表面に直に接触せず、感光体2と現像ローラ11
の間に形成された電界の作用により、現像剤中のトナー
が静電潜像に飛翔して、その潜像を可視像化するように
構成される。
用いた非接触式の現像装置においては、例えば現像ロー
ラより成る現像剤担持部材が感光体表面に圧接せずに、
感光体表面からわずかな間隙をあけて対置される。かか
る現像ローラに一成分系現像剤、すなわちトナーが、層
をなして担持されて搬送される。このとき、通常は、そ
のトナー層が現像領域においても、直に感光体表面に接
触せず、感光体と現像ローラの間に形成された電界の作
用により、現像ローラ上のトナーが飛翔して、感光体に
形成された静電潜像に移行し、その潜像を可視像化す
る。
し、その感光体2が前述のように回転することにより、
潤滑剤25に作用する摺動摩擦力によって、潤滑剤が少
量ずつ感光体表面に転移する。このように感光体表面に
潤滑剤が塗布されるので、クリーニングブレード23に
対する感光体表面の摩擦係数が下げられ、これによって
クリーニングブレード23の摩耗と、感光体表面の削れ
発生が抑えられ、これらの寿命の短命化が防止される。
2の回転により、現像装置4を通過するが、この現像装
置4は前述のように非接触型の現像装置であるため、感
光体表面の潤滑剤は、全く或いはほとんど現像装置4の
現像剤に移行することはなく、従って潤滑剤が現像剤ケ
ース10内の現像剤中に混入することはない。
面に強く摺擦する接触型の現像装置を用いた場合には、
感光体表面に塗布された潤滑剤の何割かがその現像剤中
に回収され、その現像剤中に潤滑剤が蓄積され、これに
よって先に説明したように現像剤の劣化と、これにより
形成されるトナー像の画質劣化を招く欠点を免れない
が、本例の画像形成装置においては、このような不具合
を回避することができる。像担持体表面に、現像装置4
以外の個所において潤滑剤を塗布する塗布装置24を設
け、しかも現像装置4として、非接触型の現像装置を用
いることにより、従来の欠点を除去できるのである。
様子を少し詳しく説明する。
した時点では、その感光体表面はフレッシュ状態にあ
り、未だ潤滑剤が塗布されていないので、クリーニング
ブレード23に対する感光体表面の摩擦係数は高い。こ
の状態で感光体2が図1の時計方向に回転すると、固形
状の潤滑剤25には大きな摩擦力が作用するので、感光
体表面には多めの潤滑剤が塗布される。このようにして
塗布された潤滑剤が感光体2の回転によって現像装置4
を通るとき、その潤滑剤が、現像装置4に回収されるこ
とのないことは前述の通りである。感光体上の潤滑剤は
次いで転写ローラ5を通過するが、ここで、機械的な力
で多量の潤滑剤が転写ローラ5に回収されることはな
い。但し、トナーと極性が同帯電系列の潤滑剤を用いた
場合には、転写時に転写ローラ5に電圧が印加される
と、これにより形成される電界の作用によって、わずか
な潤滑剤が転写ローラ5ないしは転写材Pに転移するこ
とはある。
ング装置6及び帯電ローラ3を通過するが、本例のよう
に潤滑剤としてPTFEを用いると、その潤滑剤がクリ
ーニング装置6に回収されることはほとんどない。この
点については後に詳しく説明する。
光体表面部分が、再び塗布装置24の固形状の潤滑剤2
5を通過するが、このときの感光体表面は、潤滑剤が塗
布される前の感光体表面よりも滑らかになっているの
で、潤滑剤25に作用する摩擦力は小さく、従って感光
体表面が最初に潤滑剤25を通過したときよりも少量の
潤滑剤が感光体表面に塗布される。このようなサイクル
を繰り返していくうちに、感光体表面に塗布される潤滑
剤の量と、感光体に接する各要素に少量ずつ取り去され
る潤滑剤の量のバランスがうまくとられ、感光体表面に
適量の潤滑剤が塗布された状態を保つことになる。この
ように、塗布装置25から感光体表面に潤滑剤が一度に
転移して、感光体表面の潤滑剤が飽和状態になるのでは
なく、順次、感光体表面に潤滑剤が塗布され、これに伴
って固形状の潤滑剤25に対する感光体表面の摩擦係数
が順次低下し、徐々に感光体表面への潤滑剤の転移量も
減少し、適量の潤滑剤が感光体表面に塗布される。潤滑
剤としてPTFEを用いると、このような自己制御性が
確実に得られることは実験でも明らかとなっている。
するように、潤滑剤としてPTFEを用いると、感光体
表面に塗布された潤滑剤が、クリーニング装置6に回収
されることはほとんどない。このような観点から、図示
した画像形成装置においては、クリーニング装置6にお
いて回収したトナーT1を現像装置4において再使用す
るように構成されている。クリーニング装置6によって
感光体表面から除去されたトナーT1中には、全く或い
はほとんど潤滑剤が混入していないので、このトナーを
現像装置4において再び使用しても、現像剤Dが劣化し
たり、これにより形成されるトナー像の画質の低下を招
くことはない。このようにして、支障なくトナーを再使
用することができる。
像形成装置には、クリーニング装置6において回収した
トナーT1を現像装置4において再使用すべく、そのト
ナーを現像装置4へ移送するトナー移送手段28が設け
られ、図示した例では、クリーニング装置6のクリーニ
ングケース22と、現像装置4のトナー容器13を接続
するトナー移送管29と、この内部に設けられて回転駆
動されるスクリューコンベア又はコイルなどから成るト
ナー移送部材(図示せず)によってトナー移送手段28
が構成されている。
表面から除去されたトナーT1は、クリーニングケース
22内の底部に設けられたトナー排出部材30の作動に
よりクリーニングケース22外に排出され、次いでトナ
ー移送部材の回転によって、トナー移送管29内を搬送
され、トナー容器13に戻される。このトナーは、前述
のように、現像剤ケース10内に補給されて使用され
る。一成分系現像剤を用いた現像装置の場合には、その
現像剤を収容した現像剤ケースに、直に、クリーニング
装置からのトナーを搬送してもよい。
の実験例を紹介し、従来の欠点と本例の画像形成装置の
利点を明らかにする。
擦係数とは、図2に示すオイラーベルト式〔日本機械学
会 機械工学便覧 基礎編 A3力学・機械力学 35
頁(1986)〕と称せられる方法によって測定、計算
した値である。これを簡単に説明すると、ベース31の
上に支持台32を固定し、その上に感光体2を不動に固
定支持する。この感光体2の周面に、幅30mmの紙テー
プ33を掛け、その一端に100gの重りWを取り付
け、その他端をフォースゲージ34のフック35に引っ
掛ける。フォースゲージ34の本体36はベース31の
上に摺動可能に載置されている。
に引くと、先ずその本体36がこの方向に移動し始め
る。その引く力を順次高めていくと、今度は、フック3
5を介して本体36に連結された紙テープ33が、不動
に固定された感光体2の周面を滑りながら矢印C方向に
引かれ始まる。このときの引く力(最大静止摩擦力)F
がフォースゲージ34により底定され、μ=ln{(F
/100)/(π/2)}から摩擦係数μが計算される。
にPTFEを塗布しないとき、上記測定法で得た摩擦係
数μの値は、0.4乃至0.6程度であり、その表面に
PTFEを塗布したときのμの値が0.2となると、感
光体2をかなり長い時間使用しても、その摩耗量をほぼ
0に抑えることができる。
り成る潤滑剤を塗布し、その表面の摩擦係数μを充分に
下げておき、その感光体2を図1に示した画像形成装置
本体1に装着した。その際、図1の例とは異なり、接触
型の現像装置を図1に示した現像装置4と同様に画像形
成装置本体1に装着した。この実験で用いた接触型の現
像装置も二成分系現像剤を使用するものである。帯電ロ
ーラ3、転写ローラ5及びクリーニング装置6は画像形
成装置本体1に装着せず、感光体2と接触型の現像装置
の現像ローラを回転駆動し、このときの感光体2の総回
転数Nと、その表面の摩擦係数μの変化の関係を調べ
た。その実験結果が、図3のグラフの「現像」で示した
曲線である。
ち現像ローラ上の現像剤が感光体2の表面に摺擦する現
像装置を用いた場合には、感光体2の総回転数が増加す
るに伴って、その表面の摩擦係数μが上昇し、その値が
ほぼ飽和することが判る。これは、感光体表面に付着し
ていたPTFEより成る潤滑剤が、接触型の現像装置に
徐々に回収され、その潤滑剤がほとんど取れてしまい、
その結果、感光体表面が露出し、最終的にその摩擦係数
μが高い値に落ち着いたものと推測される。
Eより成る潤滑剤を表面に塗布した感光体2と、接触型
の現像装置のみを画像形成装置本体1にセットして、そ
の感光体2と現像ローラを回転させ、このときの感光体
2の総回転数Nと感光体表面の潤滑剤の付着量の関係を
調べた。図4のグラフに「現像」で示す線は、その結果
を示している。これにより、接触型の現像装置を用いる
と、感光体の総回転数の増加に伴って、感光体表面の潤
滑剤が急激に減少していることが判る。
置4を接触型の現像装置に代えるほかは、図1と全く同
じに構成した画像形成装置を用い、その感光体2の表面
にPTFEより成る潤滑剤を充分な量塗布し、連続プリ
ント試験を行った。そして、このときの現像装置の現像
剤中に混入したPTFEの量と、転写材に形成された画
像の画質の関係を調べたところ、図5の結果が得られ
た。この結果より、プリント回数の増大に伴って現像剤
中のPTFEの量が増大し、その量が或る値を越える
と、急激に画質が低下することが判る。その原因として
は、接触型の現像装置の現像剤中へのPTFEの混入に
より、トナーの帯電量が低下し、これによって地肌汚れ
や、PTFEの凝集による画像中の白ポチ(画像の欠
け)、或いはPTFEとトナーとの熱特性の違いによ
り、定着ローラ17に、トナーとPTFEがオフセット
し、これが再び転写材に転移することが挙げられる。
面に充分に塗布した感光体2と、二成分系現像剤を用い
る図1に示した非接触型の現像装置4を図1に示したよ
うに画像形成装置本体1に組み込み、クリーニング装置
6、帯電ローラ3及び転写ローラ5などを画像形成装置
本体1に組み付けず、感光体2と現像装置4の現像ロー
ラ11を回転させたとき、その感光体2の総回転数N
と、その表面の摩擦係数μとの関係を調べた実験結果を
示す。この結果より、非接触型の現像装置4を用いた場
合には、感光体2の総回転数Nの増加にかかわらず、感
光体表面の摩擦係数μはほとんど低下せず、従って感光
体表面に塗布した潤滑剤が現像装置4に全く又はほとん
ど回収されていないことが判る。
布装置24によって、現像装置4以外の個所において、
感光体表面に潤滑剤を塗布すると共に、現像装置4とし
て非接触型の現像装置を用いることにより、画像の画質
を劣化させることなく、クリーニングブレード23に対
する感光体表面の摩擦係数を下げ、その両者の延命化を
図れることを理解できる。
潤滑剤を混入しておかないようにするほか、図5から判
るように多少の潤滑剤が現像剤中に混入しているのであ
れば、画質の劣化を招くことはないので、その許容範囲
内の潤滑剤を予め現像剤D中に混入しておくこともでき
る。
潤滑剤を塗布した感光体2とクリーニング装置6を図1
に示すように画像形成装置本体1に組付け、現像装置
4、帯電ローラ3及び転写ローラ5は画像形成装置本体
1に組付けずに、感光体2を回転駆動したときの総回転
数Nとこのときの感光体表面の摩擦係数μの変化の関係
と、同じく感光体2の総回転数Nとこのときの感光体表
面のPTFEの付着量の関係をそれぞれ調べた。図3及
び図4の「クリーニング」と記した線がその結果であ
る。
総回転数Nが増加しても、感光体表面の摩擦係数と、P
TFEの付着量はほとんど変化はなく、ほぼ初期の値を
保っている。これは、感光体表面に塗布した潤滑剤とし
てPTFEを用いると、その潤滑剤が全く或いはほとん
どクリーニング装置6に回収されないことを示してい
る。このため、先に説明したように、トナー移送手段2
8によって、クリーニング装置6に回収されたトナーT
1を現像装置4に戻し、これを再使用しても、その現像
剤D中にPTFEが大量に混入して、現像剤Dが劣化し
たり、これにより形成される画像の画質が低下すること
を防止できることをよく理解できる。
様の画像形成装置にも適用でき、例えば像担持体表面に
形成したトナー像を、一旦、中間転写体より成る転写材
に一次転写し、その中間転写体上のトナー像を最終転写
材に二次転写する形式の画像形成装置にも適用できる。
この場合には、中間転写体が、像担持体からトナー像を
転写される転写材を構成する。
ば、現像装置として非接触型の現像装置を用い、しかも
その現像装置以外の個所で、像担持体表面に潤滑剤を塗
布するという簡単な構成によって、現像装置の現像剤中
に多量の潤滑剤が混入することを阻止して、画像の品質
を高め、しかもその像担持体の寿命を延ばすことがで
き、長期に亘って画質劣化を抑えた安定した画像を形成
することができる。
クリーニング装置に回収したトナーを現像装置へ戻して
これを再使用しても、現像装置の現像剤中に多量の潤滑
剤が混入する不具合を阻止でき、長期に亘って高品質な
画像を形成できる。
係数を測定する原理を説明する図である。
の実験例を示すグラフである。
量との関係の実験例を示すグラフである。
を示すグラフである。
回転数とその表面の摩擦係数の関係の実験例を示すグラ
フである。
Claims (2)
- 【請求項1】 潜像が形成される像担持体と、該潜像を
現像剤によってトナー像として可視像化する現像装置
と、前記トナー像を転写材に転写する転写装置と、トナ
ー像転写後の像担持体表面に付着するトナーを除去する
クリーニング装置とを具備する画像形成装置において、 前記像担持体表面に、前記現像装置以外の個所において
潤滑剤を塗布する塗布装置を設けると共に、前記現像装
置として、非接触型の現像装置を用いたことを特徴とす
る画像形成装置。 - 【請求項2】 前記潤滑剤としてポリテトラフルオロエ
チレンを用いると共に、クリーニング装置において回収
したトナーを現像装置において再使用すべく、当該トナ
ーを現像装置へ移送するトナー移送手段を設けた請求項
1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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