JP4143258B2 - 現像装置及び該現像装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び該現像装置を用いた画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置及び該装置に用いる現像装置に係り、詳しくは、像担持体表面に形成された潜像を顕像化する現像装置及び該現像装置を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、潜像担持体上の潜像を現像する方式として、トナーと磁性粒子(以下、「キャリア」という)とを含む二成分現像剤を用いる二成分現像方式と、トナーのみの一成分現像剤を用いる一成分現像方式とが知られている。これらの現像方式のうち後者の一成分現像方式は、トナー担持体表面に均一薄層化状態で担持したトナーを、潜像担持体表面の潜像に接触又は非接触状態で対向させ、潜像にトナーを付着させて顕像を形成するものである。一方、二成分現像方式は、磁石を内蔵した現像剤担持体の表面にトナーとキャリアとからなる二成分現像剤をブラシ状に担持して磁気ブラシを形成し、潜像担持体表面の潜像に磁気ブラシ中のトナーのみを付着させて顕像を形成するものである。
【0003】
これらの現像方式のうち、一成分現像方式は、キャリアを用いないため、二成分現像剤の磁気ブラシが潜像担持体へ当たることで生じる現像ムラなどの画像上の不具合が発生せず、静電潜像に忠実な現像を行うことができる。従って、高画質な画像を得ることができ、高解像度化にも有利である。
しかしながら、一成分現像方式では、弾性体のトナー担持体にトナー供給ローラを摺接させたり、トナー担持体上のトナーを薄層化するためにトナー担持体表面のトナーに対して薄層化ブレードを接触状態で相対移動させたりしている。このため、トナー担持体が磨耗したり、トナー担持体上のトナーにストレスがかかってトナーフィルミングが起こったりしやすく、装置の耐久性の点では良いとは言えなかった。また、現像装置内でトナーのみを攪拌しつづけるため、トナーが劣化しやすく、画像品質の経時的安定性を得にくかった。
【0004】
そこで、二成分現像方式と一成分現像方式の各長所を組み合わせた現像方式を採用したものとして、二成分現像剤からなる磁気ブラシを表面に形成したトナー供給部材を用い、トナー供給部材上の磁気ブラシによりトナーのみをトナー担持体に供給して担持させる現像装置が提案されている(例えば、特開平5−204237号公報参照)。
【0005】
この現像装置では、現像装置内で二成分現像剤を攪拌し、トナー供給部材(例えば、磁気ローラ、磁気ブラシ形成体など)上に二成分現像剤を担持して磁気ブラシを形成する。この磁気ブラシ中のトナーはキャリアとの摩擦により所定極性に帯電される。そして、このトナー供給部材上の磁気ブラシから所定極性に帯電されたトナーのみが、トナー担持体(例えば、現像ローラ、トナー層保持体など)上に移動して担持される。これによって、トナー担持体やトナーへのストレスが一成分現像方式に比して少なくなり、二成分現像方式と同等の耐久性が得られる。また、現像は一成分現像方式で行うので一成分現像方式と同等の高画質が得られるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記二成分現像方式と一成分現像方式とを組み合わせた現像装置では、トナー供給部材上の磁気ブラシからトナーが飛散するという問題がある。キャリアと混合され所定量以上の電荷量を持ったトナーは磁気ブラシ上でキャリアと引き付け合っているが、補給直後のトナー等、帯電量の不充分なトナーは、磁気ブラシから遊離してしまう。そして、高速で回転する磁気ブラシの周囲に浮遊するトナーは、トナー担持体周囲の気流に乗って現像装置外へと飛散してしまう。また、本方式の現像装置では、トナー担持体上のトナー薄層に現像後の履歴現象が生じる場合が有り、それを解消する為に現像剤中のトナー濃度を高くして用いる。このようにトナー濃度が高いことによっても、磁気ブラシからのトナー浮遊が生じ易い。現像装置外へ飛散したトナーは画像形成装置内を汚し、画像汚れ、操作者の手の汚れ等の不具合を生じさせてしまう。
【0007】
上記磁気ブラシから浮遊するトナーの現像装置外への飛散を防ぐために、従来技術として、トナー供給部材上の磁気ブラシの周囲をケーシングで覆い、該ケーシングに自由端がトナー担持体に当接する可撓性シート部材を固定して、トナー担持体とケーシングとの間を遮蔽するものが知られている。
【0008】
ところが、トナー供給領域よりもトナー担持体によるトナー搬送方向下流側で、上記可撓性シート部材をトナー担持体に当接させるよう配設すると、可撓性シート部材がトナー担持体上の現像に供されるトナー薄層を乱し、薄層ムラ、スジ等を発生させ、画像品質を低下させてしまう。
【0009】
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、二成分現像剤からなる磁気ブラシを表面に形成したトナー供給部材を用い、トナー供給部材上の磁気ブラシよりトナーのみをトナー担持体に供給して担持させる現像装置において、トナー担持体上のトナー層を乱すこと無く、磁気ブラシから浮遊したトナーの現像装置外への飛散を低減することのできる現像装置及び該現像装置を用いた画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面にトナーを担持し像担持体に対向する現像領域に搬送するトナー担持体と、トナーと磁性粒子とを含む二成分現像剤を表面に担持し該トナー担持体に対向するトナー供給領域に搬送し、該二成分現像剤中のトナーを該トナー担持体に供給するトナー供給部材と、該トナー担持体の上記現像領域に開口を有し、該トナー担持体と該トナー供給部材とを覆うケーシングとを備えた現像装置において、上記トナー供給領域における上記トナー担持体によるトナー搬送方向と、上記トナー供給部材による現像剤搬送方向とが同方向であり、上記トナー供給領域より上記トナー担持体によるトナー搬送方向下流側であって、上記現像領域より上記トナー担持体によるトナー搬送方向上流側における上記トナー担持体と上記ケーシングとの間隙が、上記トナー供給領域より上記トナー供給部材による現像剤搬送方向下流側であって、上記現像剤が上記トナー供給部材に供給される領域より上記トナー供給部材による現像剤搬送方向上流側における上記トナー供給部材と上記ケーシングとの間隙よりも小さくなるよう構成し、上記現像剤が上記トナー供給部材に供給される領域より上記トナー供給部材による現像剤搬送方向上流側における上記トナー供給部材と上記ケーシングとの間隙を、上記トナー供給部材に担持される磁気ブラシの先端部がケーシングに接触しながら搬送されるような大きさに設定したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項1の現像装置においては、トナー供給領域よりもトナー担持体によるトナー搬送方向下流側のトナー担持体周囲には、トナー搬送方向と同方向の現像装置外へ向かう気流が発生する。また、トナー供給領域よりもトナー供給部材による現像剤搬送方向下流側のトナー供給部材周囲には、現像剤搬送方向と同方向の現像装置内へ向かう気流が発生する。ここで、上記トナー担持体とケーシングとの間隙を、上記トナー供給部材とケーシングとの間隙より小さくすると、上記トナー担持体とケーシングとの間隙において現像装置外に向かって流れる気流よりも、上記トナー供給部材とケーシングとの間隙において現像装置内に向かって流れる気流が多くなる。このため、磁気ブラシの周囲に浮遊するトナーは、上記現像装置外へ向かって流れる気流よりも、上記現像装置内に向かって流れる気流に乗りやすい。そこで、磁気ブラシの周囲に浮遊するトナーは現像装置外へ飛散するよりも、現像装置内へ引き込まれ易くなる。このように、本発明では、トナー担持体とケーシングとの間隙とトナー供給部材とケーシングとの間隙との関係を規定して、現像装置外へ向かう気流よりも現像装置内へ向かう気流が多くなるようにすることで、トナー担持体上の現像に供されるトナー薄層を乱すような部材を設けることなく、現像装置外へのトナー飛散を低減することができる。
また、上記トナー供給領域における上記トナー担持体によるトナー搬送方向と、上記トナー供給部材による現像剤搬送方向とが同方向であるので、トナー担持体周囲の気流及びトナー供給部材周囲の気流が安定し、浮遊したトナーを効率良く搬送することができる。一方、上記方向が逆方向の場合は、同方向の場合と比較すると、気流が互いに干渉して安定し難いので、浮遊したトナーを効率よく搬送することが難しい。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記トナー供給領域より上記トナー担持体によるトナー搬送方向下流側における上記トナー担持体と上記ケーシングとの間隙を0.1mm以上、1mm以下としたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項2の現像装置では、上記トナー担持体とケーシングとの間隙を0.1mm以上、1mm以下とする。ここで、上記トナー担持体とケーシングとの間隔が小さい程現像装置外へのトナー飛散は低減するが、上記間隙が0.1mm以下の場合は、トナー担持体がケーシングに接触してトナー担持体上のトナー薄層を乱したり、トナー担持体を損傷することがある。一方、上記間隙が大きいと、トナー担持体周囲の現像装置外へ向かう気流も多くなる。上記間隙が1mm以上の場合は、磁気ブラシの周囲に浮遊するトナーを現像装置外へ飛散するよりも、現像装置内へ多く引き込むが、トナー担持体周囲の現像装置外へ向かう気流により現像装置外に飛散するトナーも依然多いことを実験により確認した。そこで、上記間隙を0.1mm以上、1mm以下とすることで、トナー層の乱れ、トナー担持体の損傷をおこすことなく、磁気ブラシからの浮遊トナーがトナー担持体とケーシングとの間隙から現像装置外に飛散することを効率的に低減することができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1または2の現像装置において、上記トナー供給領域より上記トナー供給部材による現像剤搬送方向下流側の領域における上記トナー供給部材と上記ケーシングとの間隙を0.5mm以上、2.5mm以下としたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項3の現像装置では、上記トナー供給部材とケーシングとの間隙を0.5mm以上、2.5mm以下とする。ここで、上記間隙が2.5mmよりも大きいと、トナー供給部材表面から離れた位置ではトナー供給部材による気流が弱く、浮遊したトナーを効率的に現像装置内へ引き込むことができない。そこで、上記トナー供給部材とケーシングとの間隙を、該間隙においてトナー供給部材に担持される磁気ブラシの先端部がケーシングに接触しながら搬送されるような大きさにすると、該間隙のトナー供給部材表面から離れた位置においても、トナー供給部材により搬送される磁気ブラシにより現像装置内へ向かう気流が確実に生じ、浮遊したトナーを効率的に現像装置内へ引き込むことができる。一方、上記トナー供給部材とケーシングとの間隙が小さすぎると、現像装置内へ引き込む気流が弱くなることに加え、トナー供給部材により搬送される磁気ブラシが該間隙より溢れ、搬送方向上流側のトナー供給領域に滞留して、現像装置内への現像剤の循環が適正に行われない。そこで、上記トナー供給部材とケーシングとの間隙を、磁気ブラシの先端部近傍がケーシングに接触しながら搬送されるような大きさにすることが望まれる。この大きさは、現像に用いるキャリアの粒径や、トナー供給部材の磁力によって異なるが、具体的には0.5mm以上、2.5mm以下の範囲とすることで磁気ブラシからの浮遊トナーを現像装置内に効率的に吸い込むことができる。
【0018】
請求項の発明は、像担持体と、該像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の潜像を顕像化する現像手段とを有する画像形成装置において、上記現像手段として、請求項1乃至記載の現像装置を備えたことを特徴とするものである。
【0019】
請求項の画像形成装置においては、現像装置外へ向かう気流よりも現像装置内へ向かう気流が大きくなるようにして、トナー供給部材の磁気ブラシから遊離したトナーを現像装置内へ引き込むので、現像装置外へのトナー飛散を低減できる。よって、画像形成装置内部を汚したり、画像汚れ、操作者の手の汚れ等の不具合の発生を防止する。また、トナー供給領域よりもトナー担持体によるトナー搬送方向下流側でトナー担持体に摺接する部材がないので、トナー担持体上のトナー層を乱すことない。これにより、高品位の画質を維持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、画像形成装置としての電子写真方式のフルカラープリンタ(以下「プリンタ」という。)に適用した実施形態について説明する。
まず、図1を用いて、本実施形態に係るプリンタの概略構成について説明する。このプリンタは、潜像担持体としての感光体ベルト1の周辺に、感光体ベルト1の表面を一様帯電する帯電装置2、画像情報に基づいて変調されたレーザー光線等を感光体ベルト1に照射する図示しない露光装置、感光体ベルト1に形成された静電潜像に対しトナー担持体としての現像ローラ6上の帯電トナーを付着させることでトナー像を形成するシアン現像装置3C、マゼンタ現像装置3M、イエロー現像装置3Y、ブラック現像装置3Bkと、感光体ベルト1上のトナー像を中間転写体としての中間ベルト22上に転写するための中間転写装置20、転写後に感光体ベルト1上に残ったトナーを除去するクリーニング装置23等が順に配設されている。ここで、感光体ベルト1上に静電潜像を形成する潜像形成手段は、上記帯電装置2及び露光装置(不図示)により構成されている。また、本プリンタは、図示しない給紙トレイ等から転写紙21を給紙・搬送する図示しない給紙搬送装置と、中間転写ベルト22上のトナー像を転写紙21上に転写する転写装置24と、転写装置24で転写されたトナー像を転写紙21に定着する定着装置25とを備えている。
【0021】
上記構成のプリンタにおいて、画像形成サイクルが開始されると、まず感光体ベルト1が矢印a方向に、中間転写ベルト22が矢印b方向に図示しない駆動モ−タによって回転される。感光体ベルト1と中間転写ベルト22の回転に伴って、感光体ベルト1上へのトナー像形成および中間転写ベルト22上へのトナー像転写がシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順に繰り返して行われ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナー像を中間転写ベルト22上に重ねて最終的に4色フルカラーの画像を形成する。
感光体ベルト1は、帯電装置2で一様帯電された後、先ずシアンの画像データに基づいて変調されたレーザー光線が図示しない露光装置より感光体ベルト1軸方向にスキャンされて照射される。これにより、感光体ベルト1上にシアンの静電潜像が形成される。感光体ベルト1上に形成された静電潜像は、シアン現像装置3Cにより帯電したトナーを付着させることで現像され、シアントナー像となる。感光体ベルト1上に形成されたシアントナー像は中間転写装置20により中間転写ベルト22上に転写される。シアントナー像が転写ベルト22上に転写された後の感光体ベルト1上に残ったトナーはクリーニング装置23により除去される。クリーニング装置23を通過した感光体ベルト1は、帯電装置により表面を一様に帯電され、順次マゼンタ、イエロー、ブラックの画像形成工程を繰返す。これにより、中間転写装置20の中間転写ベルト22上に各色の重なったトナー像が形成される。一方、転写紙21は図示しない給紙搬送装置で給紙・搬送され、所定のタイミングで中間転写ベルト22と転写装置24とが対向する領域に送出・搬送される。そして転写装置24により、転写紙21上に中間転写ベルト22上のフルカラーのトナー像を転写する。次いで、転写紙21は、中間転写ベルト1から分離され、定着装置25に送られ、該定着装置25でフルカラーのトナー像が定着された転写紙21が出力される。
【0022】
次に、現像装置の構成及び動作について詳しく説明する。ここで、上記4つの現像装置3C、3M、3Y、3Bkの構成及び動作はまったく同じであるので、以下、図2に示す現像装置3を代表例として説明する。
図2において、現像装置3のケーシング4は、トナー担持体としての現像ローラ6が感光体ベルト1と対向するよう開口を有している。ケーシング4の内部には、感光体ベルト1側から、現像ローラ6、トナー供給部材としての供給ローラ7、一対の攪拌・搬送部材10が配設されている。また、ケーシング4内にはトナーとキャリアとを含む二成分現像剤(以下「現像剤」という。)5が収容されている。この現像剤5は、一対の攪拌・搬送部材10により、トナーとキャリアとが混ぜ合わされ、摩擦帯電によりトナーの電荷量を立ち上げながら、その一部が、供給ローラ7上に担持される。供給ローラ7は、内部に固定磁石を有し、その周囲を円筒状のスリーブが回転するようになっている。このスリーブはアルミ等の非磁性の金属で形成されている。現像剤5は磁力により、スリーブに引き寄せられ、スリーブの図2中矢印d方向への回転に伴って搬送される。供給ローラ7周囲に担持された現像剤5は、層厚規制部材としての規制ブレード8によりその層厚を規制され、規制ブレード8通過後は所定の厚さの磁気ブラシ9となって搬送される。供給ローラ7自体と現像ローラ6とは非接触で所定の間隙が設定されているが、磁気ブラシ9は現像ローラ6に接触している。そして、供給ローラ7と現像ローラ6との間に、所定の電位差が生じるようにバイアス電圧がかけられており、各ローラ間に生じる電界により、磁気ブラシ9内のトナーが図2中矢印c方向に回転する現像ローラ6上に移動し、現像ローラ6上にトナー薄層が形成される。現像ローラ6は、図2中矢印c方向に回転して、感光体ドラム1との対向領域である現像領域迄トナー層を搬送し、感光体ドラム1上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。顕像化する。なお、上記現像装置3では、図3に示すように、現像ローラ6と供給ローラ7が対向する上記トナー供給領域で、現像ローラ6によるトナー搬送方向と供給ローラ7による現像剤搬送方向とは同方向である。
【0023】
ここで、上記現像装置3においては、補給直後のトナー等、帯電量の不充分なトナーが、磁気ブラシ9から遊離してしまう。そこで、上記現像装置3では、磁気ブラシ9から遊離したトナーが飛散するのを防ぐために、ケーシング4が供給ローラ7と、感光体ベルト1と対向する現像領域近傍以外の現像ローラ6を覆うよう形成されている。しかしながら、上記遊離したトナーが現像ローラ6の図2中矢印c方向への回転に伴う気流に乗って、現像ローラ6とケーシング4との隙間から現像装置3外へ飛散してしまう。
【0024】
そこで、本実施形態に係る現像装置3では、上記トナー供給領域より現像ローラ6のトナー搬送方向下流側における現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中A)が、上記トナー供給領域より供給ローラ7の現像剤搬送方向下流側における供給ローラ7とケーシング4との間隙(図3中B)より小さくなるようにする。これにより、トナー供給領域より現像ローラ6のトナー搬送方向下流側における現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中A)において現像装置3外に向かって流れる気流よりも、上記トナー供給領域より供給ローラ7の現像剤搬送方向下流側における供給ローラ7とケーシング4との間隙(図3中B)において現像装置3内に向かって流れる気流が多くなる。よって、浮遊したトナーは、上記現像装置3外に向かって流れる気流よりも、上記現像装置3内に向かって流れる気流に乗り易い。このため、浮遊したトナーは、現像装置3外へ飛散するよりも、現像装置3内へ引き込まれ易くなり、現像装置3外へのトナー飛散をさらに抑えることができる。
【0025】
ここで、上記現像ローラ6とケーシングとの間隙(図3中A)は、小さい程現像装置3外へトナー飛散を低減することができる。しかしながら、上記現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中A)が0.1mmより小さいと、現像ローラ6の振れ等により、現像ローラ6がケーシング4に接触して現像ローラ6上のトナー薄層を乱したり、現像ローラ6を損傷することがある。一方、上記現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中A)が1mmよりも大きいと、現像装置3外へ向かう気流が多くなり、該間隙(図3中A)を通って現像装置3外に飛散するトナーも依然多いことを実験により確認した。以上のことから、上記現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中A)を0.1mm以上、1mm以下とすることで、トナー層の乱れ、現像ローラ6の損傷をおこすことなく、磁気ブラシ9からの浮遊トナーが現像装置3外に飛散することを効率的に抑えることができる。
【0026】
また、上記供給ローラ7とケーシング4との間隙(図3中B)が大きすぎると、供給ローラ7表面から離れた位置では、気流が弱くなり、浮遊したトナーを効率的に現像装置3内へ引き込むことができない。そこで、上記供給ローラ7とケーシング4との間隙(図3中B)を、該間隙(図3中B)において供給ローラ7に担持される磁気ブラシ9の先端部がケーシングに接触しながら搬送されるような大きさにすると、該間隙(図3中B)の供給ローラ7表面から離れた位置においても、搬送される磁気ブラシ9による現像装置3内へ向かう気流が確実に生じる。一方、上記供給ローラ7とケーシング4との間隙(図3中B)が小さいと、現像装置3内へ引き込む気流が弱くなることに加え、搬送される磁気ブラシ9が該間隙(図3中B)より溢れ、上流側のトナー供給領域に滞留して、現像装置内3への現像剤の循環が適正に行われない。これらのことより、上記供給ローラ7とケーシング4との間隙(図3中B)を、磁気ブラシ9の先端部近傍がケーシング4に接触しながら搬送されるような大きさにすることが望まれる。この大きさは、現像に用いるキャリア粒子の粒径や、供給ローラ7の磁力によって異なるが、具体的には0.5mm以上、2mmの範囲とすることで磁気ブラシ9からの浮遊トナーが現像装置内に効率的に吸い込むことができる。
上述のように、上記記現像ローラ6とケーシングとの間隙(図3中A)及び上記供給ローラ7とケーシング4との間隙(図3中B)を設定することで、浮遊トナーが現像装置3外に飛散することを効率的に抑えることができる。
【0027】
さらに、上記トナー供給領域より現像ローラ6のトナー搬送方向上流側における現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中C)を小さくする。上記トナー供給領域より現像ローラ6のトナー搬送方向上流側においては、現像ローラ6の周囲に現像装置3内のトナー供給領域へ向かう気流が発生する。このため、トナー搬送方向上流側においては、浮遊したトナーは該気流に乗って、トナー供給領域へ搬送される。しかしながら、上記現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中C)が大きすぎると、現像ローラ6表面から離れた位置では気流が弱く、浮遊したトナーが該間隙より現像装置3外へ飛散する虞がある。そこで、上記トナー供給領域より現像ローラ6の回転方向上流側における現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中C)を小さくすることで、トナー供給領域よりもトナー搬送方向上流側における現像装置3外へのトナー飛散を防止できる。具体的には、上記現像ローラ6とケーシング4との間隙(図3中C)を0.1mm以上、1mm以下とすることで、現像ローラ6の損傷をおこすことなく、磁気ブラシ9からの浮遊トナーが現像装置外に飛散することを効率的に抑えることができる。
【0028】
さらに、現像ローラ6のトナー供給領域よりもトナー搬送方向上流側で、ケーシング4に可撓性シート部材11を固定し、可撓性シート部材11の自由端を現像ローラ6に当接して、現像ローラ6とケーシング4との間を遮蔽してもよい。可撓性シート部材11は、現像ローラ6のトナー供給領域よりもトナー搬送方向上流側に当接するので、現像に供するトナー層を乱すことがない。また、トナー供給領域よりもトナー搬送方向上流側において現像ローラ6とケーシング4を遮蔽するので、トナー供給領域よりもトナー搬送方向上流側における現像装置3外へのトナー飛散を確実に防止できる。
【0029】
また、上記現像装置では、トナー供給領域における現像ローラ6によるトナー搬送方向と、供給ローラ7による現像剤搬送方向とが同方向であるので、現像ローラ6周囲の気流及び供給ローラ7周囲の気流が安定し、浮遊したトナーを効率良く搬送することができる。
【0030】
以上本実施形態のプリンタによれば、二成分現像剤からなる磁気ブラシ9を表面に形成した供給ローラ7を用い、供給ローラ7上の磁気ブラシ9よりトナーのみを現像ローラ6に供給して担持させる現像装置3を用いるので、現像ローラ6やトナーへのストレスが少なくなり、耐久性良く、且つ、一成分現像方式と同等の高画質なフルカラー画像が得られる。さらに、現像ローラ6上のトナー層を乱すこと無く、磁気ブラシ9から浮遊したトナーの現像装置3外への飛散を低減することができる。これにより、プリンタ内の汚れ、画像汚れ、さらには操作者の手の汚れを防止しながら、高品位な画質を維持することができる。
【0031】
なお、本実施形態では、現像ローラ6と供給ローラ7が対向するトナー供給領域で、現像ローラ6によるトナー搬送方向と供給ローラ7による現像剤搬送方向とが同方向である現像装置を用いて説明したが、本発明は、上記トナー供給領域で、現像ローラ6によるトナー搬送方向と供給ローラ7による現像剤搬送方向とが逆方向である現像装置3についても適用可能であり、同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1乃至の発明によれば、二成分現像剤からなる磁気ブラシを表面に形成したトナー供給部材を用い、トナー供給部材上の磁気ブラシよりトナーのみをトナー担持体に供給して担持させる現像装置において、トナー担持体上のトナー層を乱すこと無く、磁気ブラシから浮遊したトナーの現像装置外への飛散を低減することのできるという優れた効果がある。
【0033】
特に、請求項2の発明によれば、トナー層の乱れ、トナー担持体の損傷をおこすことなく、磁気ブラシからの浮遊トナーがトナー担持体とケーシングとの間隙から現像装置外に飛散することを効率的に低減することができるという効果がある。
【0034】
特に、請求項3発明によれば、磁気ブラシからの浮遊トナーを現像装置内に効率的に吸い込むことができるという効果がある。
【0035】
特に、請求項の発明によれば、高品位の画質を維持することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】実施形態に係る現像装置の概略構成図。
【図3】実施形態に係る現像装置における現像ローラとケーシング及び供給ローラとケーシングとの各間隔の説明図。
【符号の説明】
1 感光体ベルト
2 帯電装置
3 現像装置
4 現像装置のケーシング
5 二成分現像剤
6 現像ローラ
7 供給ローラ
8 規制ブレード
9 磁気ブラシ
10 攪拌・搬送部材
11 可撓性シール部材
20 中間転写装置
21 中間転写ベルト
22 転写紙
23 クリーニング装置
24 転写装置
25 定着装置

Claims (4)

  1. 表面にトナーを担持し像担持体に対向する現像領域に搬送するトナー担持体と、トナーと磁性粒子とを含む二成分現像剤を表面に担持し該トナー担持体に対向するトナー供給領域に搬送し、該二成分現像剤中のトナーを該トナー担持体に供給するトナー供給部材と、該トナー担持体の上記現像領域に開口を有し、該トナー担持体と該トナー供給部材とを覆うケーシングとを備えた現像装置において、
    上記トナー供給領域における上記トナー担持体によるトナー搬送方向と、上記トナー供給部材による現像剤搬送方向とが同方向であり、
    上記トナー供給領域より上記トナー担持体によるトナー搬送方向下流側であって、上記現像領域より上記トナー担持体によるトナー搬送方向上流側における上記トナー担持体と上記ケーシングとの間隙が、上記トナー供給領域より上記トナー供給部材による現像剤搬送方向下流側であって、上記現像剤が上記トナー供給部材に供給される領域より上記トナー供給部材による現像剤搬送方向上流側における上記トナー供給部材と上記ケーシングとの間隙よりも小さくなるよう構成し、
    上記現像剤が上記トナー供給部材に供給される領域より上記トナー供給部材による現像剤搬送方向上流側における上記トナー供給部材と上記ケーシングとの間隙を、上記トナー供給部材に担持される磁気ブラシの先端部がケーシングに接触しながら搬送されるような大きさに設定したことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、上記トナー供給領域より上記トナー担持体によるトナー搬送方向下流側における上記トナー担持体と上記ケーシングとの間隙を0.1mm以上、1mm以下としたことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または2の現像装置において、上記トナー供給領域より上記トナー供給部材による現像剤搬送方向下流側の領域における上記トナー供給部材と上記ケーシングとの間隙を0.5mm以上、2.5mm以下としたことを特徴とする現像装置。
  4. 像担持体と、該像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の潜像を顕像化する現像手段とを有する画像形成装置において、
    上記現像手段として、請求項1乃至記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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