JP2015155943A - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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徹平 菊地
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Abstract

【課題】現像剤担持体表面幅方向端部付近のケーシング開口から現像装置外部にトナーがこぼれ落ちるのを抑制する。【解決手段】二成分現像剤を表面に担持して表面移動する現像剤担持体51と、前記現像剤担持体の内部に配置され、該現像剤担持体の表面移動方向に複数の磁極S1,N1,S2,N2,N3を備えた磁界発生部材57とを有する現像装置50において、前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接しかつ前記ケーシング56の開口近傍に位置する第1磁極N1が含まれており、現像剤担持体表面移動方向に対して直交する現像剤担持体表面幅方向における前記第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、該第1磁極の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する第2磁極S1による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置する。【選択図】図3

Description

本発明は、トナー及び磁性粒子を含む現像剤を用いて現像処理を行う現像装置、及び、これを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはそれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
この種の現像装置では、現像剤担持体表面移動方向に複数の磁極を備えた磁界発生部材が現像剤担持体の内部に配置される。そして、磁界発生部材の各磁極が発生させる磁界の作用により、現像剤中の磁性粒子を現像剤担持体表面上に拘束して、現像剤を現像剤担持体表面上に担持する。現像剤担持体は、現像剤担持体表面移動方向一部分が現像装置のケーシング開口から露出するように設けられ、ケーシング内部で現像剤担持体表面に担持した現像剤を現像剤担持体の表面移動により潜像担持体表面と現像剤担持体表面とが対向する現像領域へ搬送する。この現像領域において、潜像担持体上の潜像が現像剤により現像される。そして、現像領域を通過した後の現像剤は、ケーシング内部の剥離領域で現像剤担持体表面から剥離され、再び、現像剤担持体上に新たな現像剤が担持される。
前記特許文献1に開示の現像装置は、現像スリーブ(現像剤担持体)51の内部に、図8に示すように5つの磁極S1,N1,N2,S2,N3を備えたマグネットローラ(磁界発生部材)57が配置されている。この現像装置では、マグネットローラ57の磁極N2により現像スリーブ51上に汲み上げられた現像剤が、図中矢印Aで示すように現像スリーブ51の図中反時計回り方向への回転に伴って、現像スリーブ上を磁極S2、磁極N3、磁極S1の磁界の作用によって担持されつつ搬送され、感光体21と対向する現像領域に至る。そして、現像領域を通過した現像剤は、磁極N1の磁界の作用に拘束されつつ、現像スリーブ51の回転に伴ってケーシング内部に戻され、剥離領域Eで磁極N1と磁極N2との間に生じる反発磁界(剥離磁界)により現像スリーブ51から離脱する。
特許文献1に開示の現像装置における磁極N1のように、剥離領域Eの現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する磁極(第1磁極)がケーシング開口の近傍に配置される場合、本発明者らの研究の結果、次のような問題が生じることが判明した。
すなわち、現像剤担持体の表面幅方向端部付近では、現像剤担持体の表面に沿って現像剤担持体表面移動方向上流側へ戻り、ケーシング開口に向かうような現像剤の動きが発生する。磁極N1がケーシング開口の近傍に配置されている場合、このような現像剤の動きによって、ケーシング内部で飛散しているトナーやケーシング内壁に付着しているトナーなどがケーシング開口から外部へと押し出される。その結果、現像装置の外部にトナーがこぼれ落ちるという問題が発生する。
本発明は、前記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、現像剤担持体表面幅方向端部付近のケーシング開口から現像装置外部にトナーがこぼれ落ちるのを抑制できる現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、トナー及び磁性粒子を含む現像剤を表面に担持して表面移動する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の内部に配置され、該現像剤担持体の表面移動方向に複数の磁極を備えた磁界発生部材とを有し、前記現像剤担持体の表面移動方向一部分をケーシング開口から露出させて潜像担持体表面に対向させ、ケーシング内部で現像剤担持体表面に担持した現像剤を該現像剤担持体の表面移動により潜像担持体表面と現像剤担持体表面とが対向する現像領域に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像するとともに、該現像領域を通過した後の現像剤をケーシング内部の剥離領域で現像剤担持体表面から剥離させる現像装置において、前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接しかつ前記ケーシング開口の近傍に位置する第1磁極が含まれており、現像剤担持体表面移動方向に対して直交する現像剤担持体表面幅方向における前記第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、該第1磁極の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する第2磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、現像剤担持体表面幅方向端部付近のケーシング開口から現像装置外部にトナーがこぼれ落ちるのを抑制できるという優れた効果が奏される。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 同画像形成装置におけるプロセスカートリッジの概略構成図である。 同画像形成装置における現像装置を現像スリーブ回転軸方向から見たときの概略構成を示す断面図である。 現像スリーブ回転軸方向に対して直交する方向から見たマグネットローラの概観図である。 現像スリーブの回転軸方向端部付近における各部材との端部位置関係を示す説明図である。 図5中符号D−Dで切断したときの現像装置の部分断面図である。 実験結果を示す表である。 従来の現像装置の概略構成を示す模式図である。 現像スリーブ上の回転軸方向の一端部付近において剥離領域をケーシング内部側から見たときの現像剤の様子を概略的に示す模式図である。 剥離領域直前の現像剤Gの動きを示す拡大模式図である。 現像領域から見たケーシング開口からトナーが漏れ出る様子を示す模式図である。
以下、本発明に係る現像装置を、電子写真方式の画像形成装置であるタンデム方式のカラープリンタに適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置1は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色成分についてそれぞれ独立した書込み部2Y,2C,2M,2BKと、潜像担持体としての感光体21Y,21C,21M,21BKとを備えている。各感光体21Y,21C,21M,21BK上に形成された各色のトナー像を、転写ベルト30に搬送される記録材P上に順次転写して重ね合せ、カラープリントを得るタンデム方式の画像形成装置である。
転写ベルト30に沿って縦方向にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像を形成する、4つのプロセスカートリッジ20Y,20C,20M,20BKが配設されている。各プロセスカートリッジ20Y,20C,20M,20BKは、感光体21Y,21C,21M,21BKと、各感光体上に各色トナー像を形成する帯電装置、現像装置50Y,50C,50M,50BK等をそれぞれ備えている。各プロセスカートリッジ20Y,20C,20M,20BKの上方には、現像剤補給装置28Y,28C,28M,28BKが設けられている。このプロセスカートリッジ20Y,20C,20M,20BKや、現像剤補給装置28Y,28C,28M,28BKは、装置本体1から着脱可能に構成されている。
書込み部2Y,2C,2M,2BKは、画像情報に基づいて、帯電工程後の感光体21Y,21C,21M,21BKに静電潜像を書き込むための装置である。書込み部2Y,2C,2M,2BKは、ポリゴンミラー3Y,3C,3M,3BKや光学素子4Y,4C,4M,4BK等を用いた光走査装置である。なお、書込み部として、光走査装置の替わりにLEDアレイを用いることもできる。
給紙部61は、記録紙、OHP等の記録材Pを格納して、画像形成時には記録材Pを転写ベルト30に向けて給送する。
転写ベルト30は、記録材Pをその表面に静電的に吸着させて搬送して各感光体21Y,21C,21M,21BK上に形成されたトナー像を記録材P上に転写するための無端状ベルトである。転写ベルト30の外周面上の転写位置よりも上流側には、記録材Pを転写ベルト30に吸着させるための吸着ローラ64を備えている。また、転写ベルト30の外周面上の転写位置よりも下流側には、ベルトクリーナ65を備えている。また、転写ベルト30を介して感光体21Y,21C,21M,21BKにそれぞれ対向する転写ローラ24Y,24C,24M,24BKを備えている。転写ローラ24Y,24C,24M,24BKは、芯金と芯金を被覆する導電性弾性層とを有する。この導電性弾性層は、ポリウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン−ゴム(EPDM)等の弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性付与剤を配合分散して電気抵抗値(体積抵抗率)を中抵抗に調整した弾性体である。
定着部66は、加熱ローラ68および加圧ローラ67を有し、記録材P上のトナー像を圧力と熱とによって記録材Pに定着させる。
本実施形態の画像形成装置は、複写機及びプリンタとして機能する複合型の画像形成装置である。複写機として機能する場合には、図示しないスキャナから読み込まれた画像情報に対してA/D変換、MTF補正、階調処理等の種々の画像処理が施されて書込みデータに変換される。プリンタとして機能する場合には、図示しないコンピュータ等から送信されるページ記述言語やビットマップ等の形式の画像情報に対して画像処理が施されて書込みデータに変換される。
画像形成時には、各プロセスカートリッジ20Y,20C,20M,20BKにおいて、帯電した感光体に21Y,21C,21M,21BKに対して、各書込み部2Y,2C,2M,2BKから各色の画像情報に応じた露光を行う。詳しくは、光源から発せられレーザ光がそれぞれポリゴンミラー3Y,3C,3M,3BK、光学素子4Y,4C,4M,4BK等を通過して、各感光体21Y,21C,21M,21BK上に照射され、静電潜像が形成される。感光体21Y,21C,21M,21BK上の静電潜像は、現像装置50Y,50C,50M,50BKにより現像され、感光体上にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー像が形成される。
給紙部61から給送された記録材Pは、レジストローラ63の位置で一旦タイミングを合わせて、転写ベルト30の位置に搬送される。転写ベルト30の送入位置に配設された吸着ローラ64は、電圧の印加によって送入された記録材Pを転写ベルト30に吸着させる。転写ベルト30の矢印方向の走行にともない移動する記録材Pは、各プロセスカートリッジ20Y,20C,20M,20BKの位置を順次通過して各色のトナー像が重ねて転写される。
カラーのトナー像が転写された記録材Pは、転写ベルト30から分離して定着部66に達する。記録材P上のトナー像は、加熱ローラ68及び加圧ローラ67に挟まれつつ加熱されることで記録材P上に定着される。一方、記録材Pが分離した後の転写ベルト30表面は、その後にベルトクリーナ65の位置に達して、その表面に付着したトナー等の汚れがクリーニングされる。
次に、各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKの構成について説明する。
図2は、プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKの概略構成図である。
プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKは、各現像装置50Y、50C、50M、50BKに収容されるトナーの色が異なる以外は、ほぼ同一の構成であるので、以下、色分け用の添え字を省略して説明を行う。
本実施形態のプロセスカートリッジ20は、感光体21、帯電装置22、現像装置50及びクリーニング装置25が一体化されたものである。
感光体21は、負帯電の有機感光体であって、不図示の回転駆動機構によって反時計方向に回転駆動される。
帯電装置22は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラを用いて帯電処理を行う。帯電ローラの中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエン−ゴム(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。
クリーニング装置25は、感光体21に摺接するクリーニングブラシが設置されていて、感光体21上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。クリーニングブラシに代えて、又はクリーニングブラシとともに、クリーニングブレードを設けても良い。
現像装置50は、現像剤担持体としての現像スリーブ51が感光体21に近接するように配置されていて、現像スリーブ51と感光体21とが対向する現像領域において、現像スリーブ51上の現像剤により感光体21上の静電潜像が現像処理される。現像装置50のケーシング56の内部には、トナーと磁性粒子である磁性キャリアとからなる現像剤(二成分現像剤)が収容されている。そして、現像装置50は、感光体21上に形成される静電潜像を現像して、トナー像を形成する。
本実施形態における現像装置50は、プレミックス現像方式のものであって、現像装置50内に適宜に新品のトナー及びキャリアとを混合させたプレミックス現像剤が現像剤補給装置28から供給されるとともに、劣化した現像剤が現像装置50の外部に設置された図示しない剤貯留容器に向けて排出される。
現像剤補給装置28は、その内部に現像装置50内に供給するためのプレミックス現像剤を収容している。そして、現像剤補給装置28は、現像装置50に新品のトナーを供給するとともに、現像装置50に新品のキャリアを供給する供給手段として機能する。具体的には、現像装置50に設置された磁気センサなどによって検知される現像装置50内の現像剤中のトナー濃度(現像剤中に占めるトナーの割合)の情報に基づいて、現像剤補給装置28から現像装置50内に向けてプレミックス現像剤を適宜に供給する。
次に、感光体21に対してトナー像を形成する作像プロセスについて説明する。
感光体21が図2中矢印Cの向きに回転駆動されると、まず、帯電装置22の位置で感光体21の表面が一様に帯電される。その後、帯電された感光体21表面に対して、書込み部2による露光工程が行われる。すなわち、帯電された感光体21の表面に対して画像情報に応じた露光を行って感光体21の表面を選択的に除電することで、露光されなかった非画像部の電位との差(電位コントラスト)を発生させて静電潜像を形成する。なお、この露光工程は、感光体21の感光層中で電荷発生物質が光を受けて電荷を発生して、このうち正孔が感光体21表面の帯電電荷と打ち消しあうものである。その後、静電潜像が形成された感光体21表面は、現像装置50との対向位置に達する。感光体21上の静電潜像は、現像スリーブ51上の現像剤と接触して、現像剤中の負帯電されたトナーが付着されて可視化される。
詳しくは、本実施形態の現像装置50は、現像スリーブ51の内部に、後述する磁界発生部材としてのマグネットローラ57が固定配置されている。マグネットローラ57は、現像スリーブ回転方向に、S1、N1、N2、S2、N3で示す5つの磁極が配置されている。マグネットローラ57によって生じる磁界の作用を受けて現像スリーブ51の表面上に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ51の表面上に拘束されたまま、現像スリーブ51の回転に伴って搬送され、ドクターブレード52との対向位置を通過する際に適量化された後、感光体21との対向部である現像領域に搬送される。
現像領域では、マグネットローラ57の磁界の作用により現像剤が穂立ちし、このように穂立ちした現像剤が磁気ブラシとなって感光体21の表面を摺擦する。このとき、現像剤中のトナーはキャリアとの摩擦によって負帯電されており、キャリアは逆に正帯電されている。現像スリーブ51には、不図示の電源部から所定の現像バイアスが印加されており、これによって現像スリーブ51と感光体21との間に現像電界が形成され、負帯電されたトナーが現像電界の作用により感光体21上の静電潜像部分のみに選択的に付着してトナー像を形成する。
その後、トナー像が形成された感光体21の表面は、転写ベルト30及び転写ローラ24との対向位置に達する。そして、このタイミングに合わせてその対向位置に搬送された記録材P上に、感光体21上のトナー像が転写される。このとき、転写ローラ24には、所定の電圧が印加されている。トナー像が転写された記録材Pは、定着部66を通過して、排出ローラ69から装置外部に排出される。
一方、転写工程時に記録材Pに転写されずに感光体21上に残留したトナー(未転写トナー)は、感光体21上に付着したままクリーニング装置25との対向部に達する。そして、感光体21上の未転写トナーは、クリーニング装置25で除去・回収される。その後、感光体21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体21における一連の作像プロセスが終了する。
図3は、本実施形態における現像装置を現像スリーブ回転軸方向から見たときの概略構成を示す断面図である。
現像装置50は、主に、現像スリーブ51と、現像スリーブ内部に配置されるマグネットローラ57と、ドクターブレード52と、3つの搬送部材53,54,55と、ケーシング56とから構成される。
供給搬送部材53は、ケーシング内部に形成される現像剤供給路内の現像剤を図中紙面手前側へ搬送するものであり、その搬送中に現像剤供給路内の現像剤が現像スリーブ51の表面上へ供給される。現像領域を通過してケーシング内部に戻ってきた現像剤は、磁極N1と磁極N2との間に生じる反発磁界(剥離磁界)により現像スリーブ51から離脱し、回収搬送部材55が配置された現像剤回収路内へ回収される。現像剤回収路内に回収された現像剤は、回収搬送部材55により、図中紙面手前側へ搬送される。供給搬送部材53により現像剤供給路の下流端部付近まで搬送された現像剤と、回収搬送部材55により現像剤回収路の下流端部付近まで搬送された現像剤は、攪拌搬送部材54が配置された現像剤攪拌路の上流端部付近へ受け渡される。現像剤攪拌路に受け渡された現像剤は、攪拌搬送部材54により図中紙面奥側へ搬送された後、現像剤供給路の上流端部付近に受け渡される。
ケーシング56は、現像スリーブ51の回転方向一部分だけを現像装置外部へ露出させて感光体21と対向させるために開口しており、それ以外の箇所ではケーシング内部と現像装置外部とを遮断している。本実施形態におけるケーシング56には、図3に示すように、マグネットローラ57のN1磁極の近傍において、現像スリーブ51の表面に沿って近接する内壁面が形成されている。このような構成により、N1磁極の位置で穂立ちした現像剤がケーシング56の内壁面を摺擦し、現像スリーブ51の表面とケーシング内壁面との隙間にケーシング内部へ向かう気流を生じさせる。この気流によって、ケーシング内部で浮遊するトナーが当該隙間から現像装置外部へ流出するのを防止するとともに、ケーシング開口付近に存在する飛散トナーをケーシング内部へ回収することができる。
図4は、現像スリーブ回転軸方向に対して直交する方向から見たマグネットローラ57の概観図である。
本実施形態のマグネットローラ57は、現像スリーブ回転方向に5つの磁極S1,N1,N2,S2,N3を備えている。各磁極S1,N1,N2,S2,N3における現像スリーブ表面上の法線方向最大磁束密度は、例えば、それぞれ、S1=120mT、N1=120mT、N2=40mT、S2=60mT、N3=60mTである。これらの磁極のうちの3つの磁極N2,S2,N3については、マグネットローラ57のローラ基材に対して着磁処理を施すことにより磁極が形成されている。一方、2つの磁極S1,N1については、高い磁束密度が要求されることから、ローラ基材とは別部材である希土類磁石をローラ基材に埋め込んで磁極が形成されている。具体的には、例えば磁極N1は、ローラ基材に設けた溝内に希土類磁石を入れて貼り付けて形成される。なお、現像スリーブ51の回転速度は400rpmに設定される。
より具体的には、磁性粉と高分子化合物を混合して成型した円筒状の磁性部材であるローラ基材に外部から着磁させて3つの磁極N2,S2,N3を形成し、このローラ基材に溝57c,57dを設け、当該溝内に希土類磁石57a,57bを埋め込む(嵌め込む)ことで、磁極N1と磁極S1とを形成する。また、詳細は後述するが、磁極N1を形成する希土類磁石57aはその長さがローラ基材よりも短くされている。このため、磁極N1を形成する希土類磁石57aの両端には空隙が存在する。この空隙によって磁極N1による現像剤搬送有効幅を制御することが容易になる。
ここでいう「現像剤搬送有効幅」とは、当該磁極と対向する現像スリーブ表面上の地点において現像スリーブ回転方向下流側へ搬送される現像剤が存在する現像スリーブ表面幅方向(現像スリーブ回転軸方向)の範囲を意味する。
図5は、現像スリーブ51の回転軸方向端部付近における各部材との端部位置関係を示す説明図である。
図6は、図5中符号D−Dで切断したときの現像装置50の部分断面図である。
本実施形態の現像装置50には、ケーシング56の内部に飛散するトナーが現像スリーブ51の回転軸方向端部付近から漏れ出ることがないようにサイドシール58が設けられている。このサイドシール58は、ケーシング56の開口上部と開口下部とに固定されていて、現像スリーブ回転軸方向端部付近の現像スリーブ表面部分に密着するように設けられている。なお、サイドシール58が接触する現像スリーブ表面部分に対し、ケーシング56の内部で現像剤やトナーが付着するのを制限するために、当該現像スリーブ表面部分に近接対向する規制壁56aがケーシング56に設けられている。
本実施形態の現像装置50では、粗面化処理等により微小な凹凸を現像スリーブ51の表面に形成するスリーブ表面処理がなされている、このスリーブ表面処理の端部位置は、例えば現像スリーブ回転軸方向中央から167.5mmである。このようなスリーブ表面処理がなされた現像スリーブ51を用いることで、現像スリーブ51の回転に伴う現像剤搬送力を高めることができる。
サイドシール58が接触するスリーブ表面部分よりもスリーブ中央側の領域は、現像剤を担持可能な領域(現像剤担持可能幅)であり、その現像剤担持可能幅の端部位置は、例えば現像スリーブ回転軸方向中央から171mmである。ただし、実際に現像剤が担持されて搬送される領域(現像剤搬送有効幅)は、通常、一定のマージンを確保するために、現像剤担持可能幅よりも狭く設定される。そのため、本実施形態においては、3つの磁極N2,S2,N3による現像剤搬送有効幅の端部位置が、例えば現像スリーブ回転軸方向中央から170mmとなるように、着磁処理を施す領域(着磁幅)を設定している。なお、本実施形態における着磁幅の端部位置は例えば現像スリーブ回転軸方向中央から172mmである。通常、着磁幅端部領域では着磁幅中央領域よりも磁束密度が小さくなることから、現像剤搬送有効幅は着磁幅よりも狭いものとなる。
3つの磁極N2,S2,N3は、現像領域に対向する現像磁極S1が現像剤を穂立ちさせて感光体21に磁気ブラシを接触させる現像領域の幅にわたって十分に現像剤が供給されるように現像剤を搬送することが必要である。したがって、3つの磁極N2,S2,N3による現像剤搬送有効幅は、現像領域と同じかそれよりも広いことが好ましい。本実施形態では、現像磁極S1を形成する希土類磁石57bの端部位置が現像スリーブ回転軸方向中央から171.5mm〜172mm程度であり、着磁幅端部領域では着磁幅中央領域よりも磁束密度が小さくなることから、現像磁極S1の現像剤搬送有効幅は希土類磁石57bの幅よりも狭くなることを考慮して、上述したとおり、3つの磁極N2,S2,N3による現像剤搬送有効幅の端部位置が現像スリーブ回転軸方向中央から170mmとなるように設定している。
そして、現像磁極S1が対向する現像領域へ搬送されてくる現像剤の幅は、3つの磁極N2,S2,N3による現像剤搬送有効幅と同等となることから、現像磁極S1による現像剤搬送有効幅の端部位置は、3つの磁極N2,S2,N3による現像剤搬送有効幅の端部位置と同じく、現像スリーブ回転軸方向中央から170mmとなる。
ここで、本実施形態では、現像磁極S1に対して現像スリーブ回転方向下流側に隣接する剥離上流側磁極N1を形成する希土類磁石57aの端部位置を、現像磁極S1を形成する希土類磁石57aの端部位置よりも現像スリーブ回転軸方向中央側に位置するように構成している。これにより、現像磁極S1による現像剤搬送有効幅の端部位置は、図5に示すように、剥離上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、現像スリーブ回転軸方向外側に位置する。これにより、現像磁極S1による現像剤搬送有効幅の端部位置と、上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置とが同じ位置であった従来の現像装置において生じていた以下の問題を解消することができる。
図9は、図8に示した従来の現像装置において、現像スリーブ上の表面幅方向(回転軸方向)の一端部付近において剥離領域Eをケーシング内部側から見たときの現像剤の様子を概略的に示す模式図である。
現像領域を通過した現像剤G1は、図中矢印Aで示す向きへ現像スリーブ51が回転することにより、図9中斜線で示す磁極N1の磁界の作用で現像スリーブ表面上に担持された状態でケーシング56の内部へと搬送されてくる。そして、現像スリーブ表面上の現像剤G1は、磁極N1と磁極N2との間に生じる反発磁界が発生する剥離領域Eに近づくにつれて磁界による拘束力が徐々に弱まり、現像スリーブ表面から剥離していく。
図10は、剥離領域直前の現像剤Gの動きを示す拡大模式図である。
磁極N1の位置を通過した直後の現像剤は、磁極N1の磁界により強い拘束力で現像スリーブ51の表面に拘束される結果、現像スリーブ51の表面移動による強い搬送力B1を受けている。しかしながら、磁極N1の位置から離れるにつれて磁極N1の磁界による拘束力が弱まり、現像スリーブ51の回転による搬送力B2が減少し、磁極N1から一定以上離れると、磁極N1の磁界の作用で現像スリーブ51の表面に沿って磁極N1側(現像スリーブ回転方向上流側)へ戻る力B3が作用する。このような状況であっても、現像スリーブ51の表面移動により次々と搬送されてくる現像剤が磁極N1の位置を通過するときの強い搬送力B1で搬送されることにより、現像剤が現像スリーブ回転方向下流側へ押し込まれる。この押し込みによって現像剤が剥離領域Eへと搬送されていき、最終的には現像スリーブ表面から剥離する。
ところが、このような現像剤の押し込みにより、磁極N1から離れた地点において、現像スリーブ51の表面幅方向(現像スリーブ回転軸方向)端部付近の現像剤には、現像スリーブ回転軸方向外側へ押し出す力B4が作用する。従来の現像装置においては、磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置と、磁極N1に対して現像スリーブ回転方向上流側に隣接する磁極S1による現像剤搬送有効幅の端部位置とが、ほぼ同位置となるように構成されている。
磁極N1の位置に搬送されてくる現像剤が付着している現像スリーブ回転軸方向の範囲は、その磁極N1の現像スリーブ回転方向上流側に隣接する磁極S1による現像剤搬送有効幅とほぼ同じである。そのため、上述のように現像スリーブ回転軸方向外側へ押し出された現像剤は、後から搬送されてくる現像剤による押し込みを受けることができない。
一方、前記押し出す力B4で現像スリーブ回転軸方向外側へ押し出された現像剤は、磁極N1の磁界の作用で、現像スリーブ51の表面に沿って磁極N1側(現像スリーブ回転方向上流側)へ戻る力B5を受ける。その結果、当該現像剤部分が存在する現像スリーブ51の回転軸方向端部付近では、現像スリーブ51の表面に沿って現像スリーブ回転方向上流側へ戻ってケーシング56の開口に向かうような現像剤の動きが発生する。
磁極N1がケーシング56の開口の近傍に配置されている場合、このような現像剤の動きによって、図11に示すように、ケーシング内部で飛散しているトナーやケーシング内壁に付着しているトナーなどがケーシング開口から外部へと押し出される。その結果、現像装置の外部にトナーがこぼれ落ちるという問題が発生する。
本実施形態においては、上述したように、現像磁極S1による現像剤搬送有効幅の端部位置が、図5に示すように、剥離上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、現像スリーブ回転軸方向外側に位置する。この構成により、剥離上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅よりも現像スリーブ回転軸方向外側まで付着した状態の現像剤が、剥離上流側磁極N1の位置へ搬送されることになる。よって、剥離上流側磁極N1の現像スリーブ回転方向下流側で剥離上流側磁極N1の現像剤搬送有効幅よりも現像スリーブ回転軸方向外側へ押し出される現像剤に対し、その現像スリーブ回転方向上流側から次々と現像剤が送り込まれることになる。その結果、剥離上流側磁極N1の現像剤搬送有効幅よりも現像スリーブ回転軸方向外側へ押し出される現像剤に対して剥離上流側磁極N1の磁界が作用して現像スリーブ回転方向上流側へ戻る力が働いても、当該現像剤のケーシング開口に向かう移動が規制される。その結果、ケーシング開口に向かう当該現像剤の移動によりトナーがケーシング開口から外部へと押し出されることが抑制され、現像装置の外部にトナーがこぼれ落ちることを抑制できる。
次に、本実施形態における剥離上流側磁極N1の幅を変えて、離上流側磁極N1の現像剤搬送有効幅よりも現像スリーブ回転軸方向外側へ押し出される現像剤がケーシング開口に向かう動きを観察した実験結果について説明する。
本実験では、上述した実施形態の現像装置50を使用し、現像装置50の現像スリーブ51を回転駆動させた状態で、ケーシング56の下側開口における現像スリーブ回転軸方向端部領域を観察して現像剤の動きを確認した。剥離上流側磁極N1の幅は、マグネットローラ57のローラ基材に取り付ける希土類磁石57aの長手方向長さを変更した。
図7は、本実験結果を示す表である。
図7に示すように、剥離上流側磁極N1の端部位置がマグネットローラ57の着磁幅の端部位置に対して同じか又は現像スリーブ回転軸方向外側に位置する場合(0mm以上である場合)、ケーシング開口に向かって多くの現像剤が移動してくることが確認された。これに対し、剥離上流側磁極N1の端部位置がマグネットローラ57の着磁幅の端部位置よりも現像スリーブ回転軸方向中央側に位置する場合(0mm〜−1.5mmである場合)、ケーシング開口に向かって移動してくる現像剤が少なくなることが確認された。更に、剥離上流側磁極N1の端部位置がマグネットローラ57の着磁幅の端部位置よりも1.5mm以上現像スリーブ回転軸方向中央側に位置する場合(−1.5mm以下である場合)には、ケーシング開口に向かって移動してくる現像剤がなくなることが確認された。
また、本実施形態の画像形成装置に現像装置50を搭載して印刷したところ、剥離上流側磁極N1の端部位置がマグネットローラ57の着磁幅の端部位置に対して同じか又は現像スリーブ回転軸方向外側に位置する場合(0mm以上である場合)は、トナー落ちが多いことも確認された。これに対し、剥離上流側磁極N1の端部位置がマグネットローラ57の着磁幅の端部位置よりも現像スリーブ回転軸方向中央側に位置する場合(0mm〜−1.5mmである場合)にはトナー落ちが少なくなり、剥離上流側磁極N1の端部位置がマグネットローラ57の着磁幅の端部位置よりも1.5mm以上現像スリーブ回転軸方向中央側に位置する場合(−1.5mm以下である場合)には、トナー落ちがなくなった。
本実施形態においては、剥離上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも現像磁極S1による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が現像スリーブ回転軸方向外側に位置するように構成することで、上述したトナー落ちの問題を抑制している。より好ましくは、この構成に加えて、現像剤を現像スリーブ51の表面上に汲み上げる位置に対して現像スリーブ回転方向下流側に位置し、かつ、現像磁極S1に対して現像スリーブ回転方向上流側に位置する磁極、具体的には、磁極S2又は磁極N3による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が、剥離上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、現像スリーブ回転軸方向外側に位置するように構成するとよい。特に、現像剤規制部材としてのドクターブレード52による現像剤規制位置に対して現像スリーブ回転方向下流側に位置し、かつ、現像磁極S1に対して現像スリーブ回転方向上流側に位置する磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置を、剥離上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも現像スリーブ回転軸方向外側に位置するように構成するのが好ましい。これにより、現像磁極S1の位置に搬送されてくる現像剤が付着している現像スリーブ回転軸方向の範囲は、剥離上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも現像スリーブ回転軸方向外側まで存在するので、剥離上流側磁極N1による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも現像スリーブ回転軸方向外側まで存在する現像剤を、剥離上流側磁極N1の位置により確実に送り込むことができる。
なお、本実施形態においては、現像磁極S1や剥離上流側磁極N1を、マグネットローラ57のローラ基材とは別部材である希土類磁石をローラ基材に取り付けて形成した例であるが、これらの磁極もローラ基材に着磁処理を施して形成してもよい。また、着磁処理により形成される磁極N2,S2,N3を、マグネットローラ57のローラ基材とは別部材である希土類磁石をローラ基材に取り付けて形成してもよい。
また、本実施形態では、現像スリーブに対する現像剤の供給と回収が別の搬送路で実現された供給回収分離方式であるが、現像スリーブに対する現像剤の供給と回収が同じ搬送路で実現される供給回収一体方式にも、同様に適用することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナー及び磁性キャリア等の磁性粒子を含む現像剤を表面に担持して表面移動する現像スリーブ51等の現像剤担持体と、前記現像剤担持体の内部に配置され、該現像剤担持体の表面移動方向に複数の磁極S1,N1,S2,N2,N3を備えたマグネットローラ57等の磁界発生部材とを有し、前記現像剤担持体の表面移動方向一部分をケーシング開口から露出させて感光体21等の潜像担持体の表面に対向させ、ケーシング56の内部で現像剤担持体表面に担持した現像剤を該現像剤担持体の表面移動により潜像担持体表面と現像剤担持体表面とが対向する現像領域に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像するとともに、該現像領域を通過した後の現像剤をケーシング内部の剥離領域で現像剤担持体表面から剥離させる現像装置50において、前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接しかつ前記ケーシング開口の近傍に位置する剥離上流側磁極N1等の第1磁極が含まれており、現像剤担持体表面移動方向に対して直交する現像剤担持体表面幅方向における前記第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、該第1磁極の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する現像磁極S1等の第2磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする。
本態様では、第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、その現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する第2磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置する。そのため、第1磁極による現像剤搬送有効幅よりも現像剤担持体表面幅方向外側まで付着した状態の現像剤を、第1磁極の位置へ送り込むことができる。これにより、第1磁極の現像剤担持体表面移動方向下流側で現像剤担持体表面幅方向外側へ押し出された現像剤の現像剤担持体表面移動方向上流側には、後から搬送されてくる現像剤が存在することになる。これにより、現像剤担持体表面幅方向外側へ押し出された現像剤に対して当該第1磁極の磁界が作用して現像剤担持体表面移動方向上流側へ戻る力が働いても、当該現像剤のケーシング開口に向かう移動が規制される。その結果、ケーシング開口に向かう当該現像剤の移動によりトナーがケーシング開口から外部へと押し出されることが抑制され、現像装置の外部にトナーがこぼれ落ちることを抑制できる。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域通過後の現像剤担持体表面にケーシング内部の現像剤を担持させる汲み上げ磁極N2等の第3磁極が含まれており、前記第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、前記第3磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする。
これにより、第1磁極による現像剤搬送有効幅を狭くしても、現像領域へ搬送する現像剤の幅が狭くならず、所望の現像領域幅を得ることができる。
(態様C)
トナー及び磁性キャリア等の磁性粒子を含む現像剤を表面に担持して表面移動する現像スリーブ51等の現像剤担持体と、前記現像剤担持体の内部に配置され、該現像剤担持体の表面移動方向に複数の磁極S1,N1,S2,N2,N3を備えたマグネットローラ57等の磁界発生部材とを有し、前記現像剤担持体の表面移動方向一部分をケーシング開口から露出させて感光体21等の潜像担持体の表面に対向させ、ケーシング56の内部で現像剤担持体表面に担持した現像剤を該現像剤担持体の表面移動により潜像担持体表面と現像剤担持体表面とが対向する現像領域に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像するとともに、該現像領域を通過した後の現像剤をケーシング内部の剥離領域で現像剤担持体表面から剥離させる現像装置50において、前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接しかつ前記ケーシング開口の近傍に位置する剥離上流側磁極N1等の第1磁極が含まれており、現像剤担持体表面移動方向に対して直交する現像剤担持体表面幅方向における前記第1磁極の端部位置よりも、該第1磁極の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する現像磁極S1等の第2磁極の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする。
これによれば、第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、その現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する第2磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置の方を、現像剤担持体表面幅方向外側に位置させることができる。よって、前記態様Aと同様、ケーシング開口に向かう当該現像剤の移動によりトナーがケーシング開口から外部へと押し出されることが抑制され、現像装置の外部にトナーがこぼれ落ちることを抑制できる。
(態様D)
前記態様Cにおいて、前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域通過後の現像剤担持体表面にケーシング内部の現像剤を担持させる汲み上げ磁極N2等の第3磁極が含まれており、前記第1磁極の端部位置よりも、前記第3磁極の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする。
これにより、第1磁極による現像剤搬送有効幅を狭くしても、現像領域へ搬送する現像剤の幅が狭くならず、所望の現像領域幅を得ることができる。
(態様E)
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記第1磁極の現像剤担持体表面移動方向下流側に配置される該第1磁極と同極の汲み上げ磁極N2等の第4磁極が含まれており、前記第1磁極と前記第4磁極とによって現像剤担持体表面上に現像剤中の磁性粒子を剥離させる向きに作用する剥離磁界を発生させることにより前記剥離領域が形成されることを特徴とする。
これにより、現像領域を通過した後の現像剤をより確実に現像剤担持体表面から剥離することができる。
(態様F)
前記態様A〜Eのいずれかの態様において、前記第1磁極が対向配置される現像剤担持体表面部分が鉛直方向下方を向くように構成されていることを特徴とする。
このような構成においては、前記第1磁極が対向配置される現像剤担持体表面部分に対向するケーシング内壁面が鉛直方向上側を向くため、そのケーシング内壁面上にトナーが堆積しやすい。そのため現像剤担持体表面幅方向外側へ押し出された現像剤がケーシング開口に向かう動きが発生することで、ケーシング内壁面上に堆積したトナーがケーシング開口から現像装置外部へ押し出され、トナー飛散の問題が深刻化しやすい。本態様によれば、トナー飛散の問題が深刻化しやすい装置構成において、そのトナー飛散を抑制することができる。
(態様G)
前記態様A〜Fのいずれかの態様において、前記第1磁極の端部位置よりも、前記第2磁極の端部位置の方が、1.5mm以上、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする。
これによれば、より安定して、ケーシング開口に向かう現像剤の移動を規制でき、現像装置の外部にトナーがこぼれ落ちることを有効に抑制できる。
(態様H)
前記態様A〜Gのいずれかの態様において、前記第1磁極は、前記磁界発生部材の基材に希土類磁石57a等の磁石を取り付けることにより該磁界発生部材に形成されたものであることを特徴とする。
これによれば、より高い磁束密度をもった第1磁極を得ることが容易である。また、第1磁極の端部位置の調整が容易になることから、第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置と第2磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置との良好な位置関係を得ることが容易になる。
(態様I)
感光体21等の潜像担持体上の潜像を現像手段により現像して得られるトナー像を最終的に記録材P上に転写して画像を形成する画像形成装置1において、前記現像手段として、前記態様A〜Hのいずれかの態様に係る現像装置50を用いたことを特徴とする。
これによれば、トナー飛散が抑制された画像形成装置を実現できる。
1 画像形成装置
2 書込み部
20 プロセスカートリッジ
21 感光体
22 帯電装置
24 転写ローラ
25 クリーニング装置
28現像剤補給装置
30 転写ベルト
50 現像装置
51 現像スリーブ
52 ドクターブレード
53,54,55 搬送部材
56 ケーシング
57 マグネットローラ
57a,57b 希土類磁石
58 サイドシール
特開2011−174983号公報

Claims (9)

  1. トナー及び磁性粒子を含む現像剤を表面に担持して表面移動する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の内部に配置され、該現像剤担持体の表面移動方向に複数の磁極を備えた磁界発生部材とを有し、
    前記現像剤担持体の表面移動方向一部分をケーシング開口から露出させて潜像担持体表面に対向させ、ケーシング内部で現像剤担持体表面に担持した現像剤を該現像剤担持体の表面移動により潜像担持体表面と現像剤担持体表面とが対向する現像領域に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像するとともに、該現像領域を通過した後の現像剤をケーシング内部の剥離領域で現像剤担持体表面から剥離させる現像装置において、
    前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接しかつ前記ケーシング開口の近傍に位置する第1磁極が含まれており、
    現像剤担持体表面移動方向に対して直交する現像剤担持体表面幅方向における前記第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、該第1磁極の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する第2磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、
    前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域通過後の現像剤担持体表面にケーシング内部の現像剤を担持させる第3磁極が含まれており、
    前記第1磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置よりも、前記第3磁極による現像剤搬送有効幅の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする現像装置。
  3. トナー及び磁性粒子を含む現像剤を表面に担持して表面移動する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の内部に配置され、該現像剤担持体の表面移動方向に複数の磁極を備えた磁界発生部材とを有し、
    前記現像剤担持体の表面移動方向一部分をケーシング開口から露出させて潜像担持体表面に対向させ、ケーシング内部で現像剤担持体表面に担持した現像剤を該現像剤担持体の表面移動により潜像担持体表面と現像剤担持体表面とが対向する現像領域に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像するとともに、該現像領域を通過した後の現像剤をケーシング内部の剥離領域で現像剤担持体表面から剥離させる現像装置において、
    前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接しかつ前記ケーシング開口の近傍に位置する第1磁極が含まれており、
    現像剤担持体表面移動方向に対して直交する現像剤担持体表面幅方向における前記第1磁極の端部位置よりも、該第1磁極の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する第2磁極の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3の現像装置において、
    前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記剥離領域通過後の現像剤担持体表面にケーシング内部の現像剤を担持させる第3磁極が含まれており、
    前記第1磁極の端部位置よりも、前記第3磁極の端部位置の方が、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置において、
    前記磁界発生部材が備える前記複数の磁極には、前記第1磁極の現像剤担持体表面移動方向下流側に配置される該第1磁極と同極の第4磁極が含まれており、
    前記第1磁極と前記第4磁極とによって現像剤担持体表面上に現像剤中の磁性粒子を剥離させる向きに作用する剥離磁界を発生させることにより前記剥離領域が形成されることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置において、
    前記第1磁極が対向配置される現像剤担持体表面部分が鉛直方向下方を向くように構成されていることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置において、
    前記第1磁極の端部位置よりも、前記第2磁極の端部位置の方が、1.5mm以上、現像剤担持体表面幅方向外側に位置することを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像装置において、
    前記第1磁極は、前記磁界発生部材の基材に磁石を取り付けることにより該磁界発生部材に形成されたものであることを特徴とする現像装置。
  9. 潜像担持体上の潜像を現像手段により現像して得られるトナー像を最終的に記録材上に転写して画像を形成する画像形成装置において、
    前記現像手段として、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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