JP2001051509A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2001051509A
JP2001051509A JP11230046A JP23004699A JP2001051509A JP 2001051509 A JP2001051509 A JP 2001051509A JP 11230046 A JP11230046 A JP 11230046A JP 23004699 A JP23004699 A JP 23004699A JP 2001051509 A JP2001051509 A JP 2001051509A
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JP11230046A
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Shigeru Inaba
繁 稲葉
Yutaka Kanai
豊 金井
Yasuaki Watanabe
靖晃 渡辺
Migaku Fukuhara
琢 福原
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間濃度の画像の後端側に高濃度の画像を形
成する際にも、当該高濃度の画像領域の前方側に濃度の
低いかすれ領域が生じるという事態を防止する。 【解決手段】 潜像担持体1に対向して現像用開口2a
が開設され且つ内部に磁性キャリア及びトナーからなる
二成分現像剤Dが収容される現像ハウジング2と、この
現像ハウジング2の現像用開口2aに面した箇所に配設
され且つ前記二成分現像剤Dが担持搬送される現像剤担
持体3とを備える現像装置において、前記現像用開口2
a近傍を通過する前記現像剤担持体3に近接配置され、
当該現像用開口2a近傍を通過する当該現像剤担持体3
上の二成分現像剤Dを掻き乱す攪乱部材4を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜像担持体上に形
成された静電潜像を可視像化する現像装置に係り、特
に、磁性キャリア及びトナーからなる二成分現像剤を用
いた二成分現像方式の現像装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式や静電記録方式の複
写機などの画像形成装置では、感光体ドラムなどの潜像
担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置が使
用される。このような現像装置としては、使用する現像
剤の種別等により各種提案がなされているが、中でも二
成分現像剤を使用する二成分現像方式が広く採用されて
いる。この二成分現像方式の現像装置としては、例え
ば、現像用開口が開設された現像ハウジング内に、磁性
を有する磁性キャリアと樹脂を主体としたトナーとから
なる二成分現像剤を収容すると共に、この現像ハウジン
グの現像用開口に面した箇所に現像ロールを配設し、こ
の現像ロールには、複数の磁極が配設されて固定配設さ
れるマグネットロールと、このマグネットロールの周囲
に回転可能に配設される非磁性の円筒状の現像スリーブ
とを具備させるようにしたものが知られている。
【0003】そして、現像ハウジング内で磁性キャリア
及びトナーからなる二成分現像剤を攪拌し、両者間の摩
擦帯電によってトナーに電荷を持たせる一方、現像スリ
ーブ上に二成分現像剤からなる現像剤層を形成し、現像
スリーブのみを回転駆動させて前記現像剤を現像スリー
ブ外周面に付着搬送させ、更に、静電潜像が形成されて
いる潜像担持体に対して現像スリーブに付着した二成分
現像剤を接触させることで、静電潜像部にトナーを付着
させ、トナー像として可視化するようになっている。
【0004】この種の現像装置では、潜像担持体上に形
成されたトナー像の濃度を確保する必要があり、このた
め、例えば前記現像ロール(現像スリーブ)の回転速度
を上げたり、現像ロール(現像スリーブ)と潜像担持体
との間隙を狭くするといった手法が採用される。しかし
ながら、前者は速度を上げすぎるとトナークラウドや現
像剤のこぼれを発生させ易いという問題点があり、ま
た、後者は間隔を狭くするだけ現像ロール上の磁気ブラ
シ層を薄くしなければならない分、現像剤の固まりや糸
くず等の異物が詰まり易く、白抜け等の画質障害を発生
させ易いという問題点がある。
【0005】そこで、充分なトナー像の濃度を得るた
め、現像ロールと潜像担持体との間に交流成分を含むバ
イアスを印加することで現像ロールと潜像担持体とが近
接する現像領域に振動電界を形成させ、この振動電界に
よって電荷を有するトナーを静電潜像に付着させるよう
にした現像装置が提案されている(特開昭62−192
758号公報参照)。
【0006】また、このような現像装置に用いられる二
成分現像剤としては、一般に9〜15μm程度の平均粒
径を有する絶縁性トナーと、20〜120μm程度の粒
径を有する磁性粒子とを混合したものが用いられる。こ
こで、この磁性粒子の電気抵抗率(体積抵抗)は、その
値が低いと、現像バイアス下での放電、磁性粒子への電
荷の注入、階調再現性の悪化等が生じることがあり、従
来にあっては、例えば特開昭62−289858号公
報、特開昭63−123069号公報、特開平2−29
762号公報に開示されるように、一般には1012Ωc
m以上に設定される。但し、潜像担持体上の静電潜像と
現像ロールとの間に形成される電界のエッジ効果を軽減
し、また、現像電界自体を強め画像濃度を上げるという
観点から、105〜108Ωcmの体積抵抗率を有し且つ
耐バイアスリーク性を上げる工夫を施した導電性キャリ
アを用いた二成分現像剤(導電性現像剤)が用いられる
場合もある(特開平10−307430号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
現像装置を用いたとしても、潜像担持体上に形成される
潜像電位が当該潜像担持体の移動方向に対して急激に変
化する領域では、現像後のトナー像がかすれることがあ
る。例えば、中間濃度の画像の後端側に高濃度の画像
(例えばベタ画像)を形成する場合には、図10(a)
に示すように、当該べた画像領域の前方側に濃度の低い
かすれ領域(以後、画像前方抜けという)が生じてしま
うことがある。また、中間濃度の画像の後端側に画像の
ない領域(白色領域)を形成する場合には、図10
(b)に示すように、当該中間濃度の画像領域の後端側
に濃度の低いかすれ領域(以後、画像後端部抜けとい
う)が生じてしまう。尚、これは、高濃度の画像領域の
後端側に画像のない領域(白色領域)を形成する場合に
おいても同様に生じるものである。
【0008】これらの発生原因は複雑であるが、 現像電界の発生遅れ、減衰 トナー供給性能の局所的な不足 磁気ブラシが潜像担持体上に転移したトナーを再び掻
き取るスキャベンジ力の局所的な増加 の三つに大きく分けて考えることができる。
【0009】まず、の現像電界の発生遅れとは、静電
潜像に誘起された磁気ブラシ先端の電位がある値に達す
るまでの時間遅れを意味し、一般には現像剤の時定数と
呼ばれるものである。また、現像電界の減衰とは、現像
を終えた磁性キャリア表面にトナーの帯電電荷とは逆極
性のカウンターチャージが残り、そのチャージによって
現像電界が減衰してしまうことを意味する。また、の
トナー供給性能の局所的な不足とは、トナー濃度の高い
静電潜像を現像しトナーがほとんど残っていない磁気ブ
ラシが他の現像前の静電潜像に摺接した場合に、この静
電潜像を現像するためのトナーが不足してしまうことを
意味する。更に、のスキャベンジ力の増加とは、トナ
ー濃度の高い静電潜像を現像しトナーがほとんど残って
いない磁気ブラシが他の現像後のトナー像に摺接した場
合に、鏡像力によってトナーがトナー像すなわち潜像担
持体側から磁気ブラシ側に転移してしまうことを意味す
る。
【0010】ここで、上述した導電性現像剤を使用する
ことは、磁性キャリアに発生したカウンターチャージを
現像ロール側へと速やかに解放し、時定数を短くするす
なわち磁気ブラシの電位の時間遅れを短くすることがで
きるという点で、上記原因によるかすれ領域、具体的
には前記画像後端部抜けの発生を防止するのに有効な手
段である。しかしながら、このような導電性現像剤を使
用したとしても、上記原因及びによるかすれ領域、
具体的には前記画像前方抜けの発生に対しては効果が少
なく、かすれ領域の発生を完全に防止し得るものではな
かった。
【0011】一方、原因、によるかすれ領域の発生
を防止する手段としては、例えば現像領域に対応するマ
グネットロールに反発磁界を形成したり(特公平3−1
4178号公報参照)、磁化率の低い磁性キャリアを用
い柔らかい磁気ブラシを形成する方式(特公平2−56
674号公報参照)が提案されている。しかしながら、
いずれの態様にあっても、磁気ブラシの磁気拘束力を弱
めるという手法を用いていることから、磁性キャリアが
現像ロールから潜像担持体側に転移するという事態を回
避することは困難であり、潜像担持体側に磁性キャリア
が付着し易く、この付着した磁性キャリア周辺への転写
が不完全になったり、あるいは潜像担持体のクリーニン
グ装置へと磁性キャリアが入り込むとクリーニング装置
が破損してしまうという技術的課題を生じる。
【0012】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、中間濃度の画像の後端側に
高濃度の画像を形成する際にも、当該高濃度の画像領域
の前方側に濃度の低いかすれ領域が生じるという事態を
有効に防止することのできる現像装置を提供するもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)(b)に示すように、潜像担持体1に対向して
現像用開口2aが開設され且つ内部に磁性キャリア及び
トナーからなる二成分現像剤Dが収容される現像ハウジ
ング2と、この現像ハウジング2の現像用開口2aに面
した箇所に配設され且つ前記二成分現像剤Dが担持搬送
される現像剤担持体3とを備える現像装置において、前
記現像用開口2a近傍を通過する前記現像剤担持体3に
近接配置され、当該現像用開口2a近傍を通過する当該
現像剤担持体3上の二成分現像剤Dを掻き乱す攪乱部材
4を備えることを特徴とする。
【0014】このような技術的手段において、現像剤担
持体3としては、二成分現像剤Dを担持搬送し得るもの
であれば適宜選定して差し支えなく、例えば複数の磁極
を有するマグネット部材と、このマグネット部材の周囲
に配設される非磁性スリーブとを具備するものが用いら
れる。
【0015】また、攪乱部材4は、現像ハウジング2の
現像用開口2a近傍を通過する現像剤担持体3に近接配
置され、現像用開口2a近傍を通過する現像剤担持体3
上の二成分現像剤Dを掻き乱す機能を有するものであれ
ば適宜選定して差し支えないが、構成の簡易化という観
点からすれば、この攪乱部材4を線状部材で構成するこ
とが好ましい。
【0016】更に、攪乱部材4を線状部材で構成する態
様にあっては、二成分現像剤Dの攪乱性能を向上させる
という観点からすれば、当該線状部材を前記現像剤担持
体3上の二成分現像剤Dと複数回対向するように配設す
ることが好ましい。
【0017】そして、同様に二成分現像剤Dの攪乱性能
を向上させるという観点からすれば、線状部材を現像剤
担持体3の移動方向に対して傾斜して配設することが好
ましく、特に、線状部材と現像剤担持体3の移動方向と
の成す角度を45°以下に設定することが好ましい。
【0018】また、攪乱部材4に二成分現像剤Dが付着
するのを防止し、且つ、攪乱部材4によって潜像担持体
1と現像剤担持体3との間に形成される現像電界が乱さ
れるという事態を有効に回避するという観点からすれ
ば、この攪乱部材4を非磁性且つ前記磁性キャリア近傍
の抵抗値を有する材料で構成することが好ましい。
【0019】更に、中間濃度あるいはや高濃度の画像の
後端側に画像のない領域(白色領域)を形成する際、当
該中間濃度あるいは高濃度の画像領域の後端側に濃度の
低いかすれ領域現が生じるのを防止するという観点から
すれば、本願発明の現像装置で用いる二成分現像剤Dの
磁性キャリアとして、108Ωcm以下の体積抵抗率を
有する磁性キャものを使用することが好ましい。
【0020】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1(a)(b)において、現像ハウジング
2に収容される二成分現像剤Dは、現像剤担持体3上に
担持されて磁気ブラシを形成し、現像用開口2a近傍ま
で搬送される。そして、現像用開口2a近傍に到達した
現像剤担持体3上の二成分現像剤Dは、対向する潜像担
持体1上に形成された静電潜像を現像する。このとき、
攪乱部材4は、現像用開口2a近傍を通過する現像剤担
持体3上の二成分現像剤Dを掻き乱す。これにより、現
像に供された分だけトナーの付着量が減少し磁性キャリ
ア過多となった潜像担持体1側の二成分現像剤Dと、現
像にほとんど供されないためにトナーの付着量が減少し
ていない現像剤担持体3側の二成分現像剤Dとが混合さ
れ、潜像担持体1と対向する側にトナー付着量の減少し
ていない二成分現像剤Dが再配置される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は、本発明が適用された現像装置の実施の形態1を
組み込んだ電子写真方式のフルカラー画像形成装置の概
略構成を示す。同図において、符号21は感光ドラム等
の潜像担持体、22は潜像担持体21を予め帯電する一
様帯電装置、23は帯電された潜像担持体21上に静電
潜像を書き込むレーザ走査装置等の露光装置、24は夫
々の色の現像剤を有するブラック用現像器24a、イエ
ロ用現像器24b、マゼンタ用現像器24c及びシアン
用現像器24dが回転可能に搭載され、前記潜像担持体
21に対向する現像位置に所定の現像器24a〜24d
が間欠的に回転移動する回転式(ロータリー)現像装
置、25は潜像担持体21上の各色トナー像を用紙ある
いは透明シート等の転写材26に転写させる転写装置、
27はクリーニング処理し易いように潜像担持体21を
クリーニング工程前に除電あるいは帯電するクリーニン
グ前処理帯電装置、28は潜像担持体21上の残留トナ
ーを除去するクリーニング装置、29は潜像担持体21
の残留電荷を除去する除電装置、30は転写材26上の
未定着トナー像を定着する定着装置である。また、符号
31、32は所定サイズの転写材26を供給する転写材
供給トレイ、33は転写装置25への転写材26の供給
タイミングを規制するレジストレーションロール、34
は転写工程が終了した転写材26を定着装置30へ搬送
案内する搬送ガイド部材である。
【0022】更に、本実施の形態において、転写装置2
5は、周面に絶縁性シートが張設されて所定方向に回転
する転写ドラム251を有し、この転写ドラム251の
転写部位の回転方向上流側の吸着部位には転写材26が
転写ドラム251に静電吸着される吸着用帯電器25
2、吸着用帯電ロール253を転写ドラム251を挟ん
で配設し、また、前記転写部位に対応する転写ドラム2
51内には転写帯電器254を配設し、更に、前記転写
ドラム251の転写部位よりも回転方向下流側の剥離部
位には転写材26が転写ドラム251から剥離される剥
離除電器255を配設し、更にまた、転写ドラム251
の更に回転方向下流側には一対の除電器256、257
を転写ドラム251を挟んで配設し、また、転写ドラム
251の更に回転方向下流側には転写ドラム251上の
残留紙粉等を除去するクリーニング装置258を配設し
たものである。また、本実施の形態においては、転写ド
ラム251が1周する毎に図示外の位置センサから基準
信号が取り出されるようになっており、この基準信号を
基準として回転ホルダ駆動装置(図示せず)が適宜タイ
ミングで駆動するようになっている。
【0023】そして、本実施の形態において、回転式現
像装置24は、回転シャフトを中心として回転可能な回
転ホルダ41に二成分磁気ブラシ現像方式の現像器24
a〜24dを搭載したものであり、回転ホルダ41を回
転駆動することにより潜像担持体21に対向する現像位
置に各現像器24a〜24dを選択的に配置するように
なっている。
【0024】ここで、各現像器24a〜24dは、例え
ばブラック用現像器24aが現像位置に配置された状態
を例に説明すると、図3に示すように、潜像担持体21
に対向する部位が開口し二成分現像剤Dが収納される現
像ハウジング42を有し、この現像ハウジング42の開
口43に面した箇所に現像ロール44を配設すると共
に、この現像ロール44の背面側の現像ハウジング42
内には現像剤を攪拌搬送する一対の搬送撹拌オーガー4
5、46を配設し、更に、前記現像ロール44の現像部
位の手前側には層厚規制部材47を現像ロール44から
離間した位置に配設したものである。そして、現像位置
にある現像スリーブ441には、交流を重畳した直流バ
イアスからなる現像バイアスを印加するバイアス電源5
0が接続されるようになっている。
【0025】そして、この現像ロール44は、回転可能
な現像スリーブ441の内部に、複数の磁極(本実施の
形態では5極)が配列された磁石ロール442を固定的
に内包させたものである。この現像スリーブ441は、
潜像担持体21の周面との間に所定の間隔を保ちながら
回転駆動されるようになっている。本実施の形態では、
この現像スリーブ441の回転方向が、前記潜像担持体
21との対向部において当該潜像担持体21の回転方向
と同方向に設定され、また、現像スリーブ441の回転
速度は、対向する潜像担持体21の回転速度の2.1倍
に設定されている。更に、前記磁石ロール442の5極
の磁極のうち、前記攪拌搬送オーガー45、46と対向
する側に配設される2つの磁極442a、442bは同
じ極性に設定され、一方、その他の隣接する磁極同士は
異なる極性に設定されている。尚、他の現像器24b〜
24dについても、このブラック現像器24aと同様の
構成を有している。
【0026】また、本実施の形態では、以下に示す磁性
キャリアとトナーとからなる二成分現像剤Dを用いてい
る。 ○磁性キャリア:富士ゼロックス(株)製 A color用キャリア 粒径 :50μm コア材 :フェライト(パウダーテック社製、F−300) コア材抵抗 :108Ωcm 飽和磁化 :60emu/g キャリア抵抗:109Ωcm ○トナー :富士ゼロックス(株)製 A color用トナー これらの磁性キャリア及びトナーを所定量ずつ容器に投
入し、タービュラーシェイカーミキサー(Inversina社
製)で3分間混合し、二成分現像剤Dを得た。
【0027】更に、本実施の形態では、前記層厚規制部
材47によって現像ロール44上の単位面積当たりの二
成分現像剤量Dを50mg/cm2に設定し、また、潜
像担持体21と現像ロール44との間隙を0.35mm
に設定した。そして、図2に示す画像形成装置に、現像
器24a〜24dが具備された現像装置24を取り付
け、停止状態の潜像担持体21とブラック現像器24a
とを対向させ、現像ロール44を回転させながら数十秒
間放置した。すると、潜像担持体21上に残った二成分
現像剤Dの痕跡の幅すなわち現像領域の幅は5mmであ
った。
【0028】また、本実施の形態では、現像ハウジング
42の開口43近傍に線状部材としてのワイヤー49が
配設されている。本実施の形態において、このワイヤー
49は、カーボンを含有したナイロンからなり、その体
積抵抗率は磁性キャリアと同じ109Ωcmであり、直
径は100μmである。このワイヤー49は、図4に示
すように、現像ロール44に対向してW=2mmの間隔
をもって複数配設されており、その取り付け角度は、現
像ロール44の移動方向に対してθ=23°である。ま
た、このワイヤー49に対しては、当該ワイヤー49が
前記現像ロール44に接触し、且つ、たるみが生じない
程度の張力がかけられている。そして、このワイヤー4
9は、前記開口43の上下端部に対応する現像ハウジン
グ42に設けられたワイヤー保持板48へ取り付けられ
るようになっている。尚、本実施の形態では、現像ロー
ル44の軸方向に対してワイヤー保持板48を移動させ
ることが可能であり、これによりワイヤー49の取り付
け角度を調整できるようになっている。
【0029】次に、現像器24aに上述したワイヤー4
9を取り付け、二成分現像剤Dが担持された現像ロール
44を回転駆動し、ワイヤー49の取り付けによる不具
合発生の有無をチェックした。その結果、二成分現像剤
Dのこぼれやワイヤー49のたるみ等は発生しなかっ
た。また、現像ロール44上の二成分現像剤Dは、開口
43通過時すなわちワイヤー49通過時に若干の偏りを
生じたが、当該ワイヤー49通過後、前記磁極442
a、442b間に形成される反発磁界によって現像ロー
ル44から剥がされることとなるため、特に問題とはな
らなかった。
【0030】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の画像形成プロセスについて説明する。先ず、感光
ドラム等の潜像担持体21は、一様帯電装置22により
その表面を例えば負極性に一様に帯電される。次に、レ
ーザ走査装置(露光装置)23により、1色目、例えば
ブラック画像に対応する像露光がなされ、潜像担持体2
1の表面にはブラック画像に対応する静電潜像が形成さ
れる。このとき、回転式現像装置24では、前記ブラッ
ク画像に対応する静電潜像の先端が現像位置に到達する
以前にブラック用現像器24aが潜像担持体21に対向
し、その後ブラック用現像器24aが回転し磁気ブラシ
が静電潜像を摺擦して前記潜像担持体21上にブラック
トナー像を形成する。
【0031】一方、用紙あるいは透明シート等の転写材
26は、転写材供給トレイ31または32から搬送さ
れ、一度レジストレーションロール33で先端をせき止
められた後、所定のタイミングで転写ドラム251へと
送り出される。送り出された転写材26は吸着装置(吸
着用帯電器252、吸着用帯電ロール253)により転
写ドラム251へ静電的に保持され、転写ドラム251
と潜像担持体21とが対向する転写領域へ搬送される。
そこで、前記転写材26は潜像担持体21上のブラック
トナー像と密着し、転写帯電器254の作用でブラック
トナー像が転写材26上に転写され、前記転写ドラム2
51は転写材26を保持したまま次の工程に備える。
【0032】ところで、ブラックトナー像の転写を終え
た潜像担持体21については、その後、必要に応じてク
リーニング前処理が施された後、クリーニング装置28
により潜像担持体21表面に残ったブラックトナーがか
き取られ、さらに除電装置29で表面に残った電荷が除
電される。
【0033】次に、二色目、例えばイエロ画像形成工程
のため、前記潜像担持体21は、一様帯電装置22によ
りその表面を負極性に一様に帯電され、レーザ走査装置
23によりイエロ画像に対応する像露光がなされ、潜像
担持体21の表面にはイエロ画像の静電潜像が形成され
る。また、回転式現像装置24はブラックトナー像の形
成を終了した後で、イエロ用現像器24bが前記潜像担
持体21に対向するように切換えられており、前記イエ
ロ画像に対応する静電潜像はイエロ用磁気ブラシで現像
される。そして、前記転写ドラム251上に保持されて
いた転写材26が再び転写領域へと搬送され、転写帯電
器254の作用で、今度はブラックトナー像の上にイエ
ロトナー像が多重転写される。イエロトナー像の転写を
終えた潜像担持体21は、その後、ブラック画像形成工
程と同様にして、表面の残留トナーのクリーニングと残
留電荷の除電とが行われ、一方で、イエロトナー像の転
写を終えた転写材26は転写ドラム251に保持された
まま次の工程に備える。
【0034】その後、イエロの画像形成工程同様、三色
目、例えばマゼンタ画像形成工程が行われ、最後に四色
目、例えばシアン画像形成工程が行われるが、四色目の
転写を終えた転写材26は、剥離除電器255および搬
送ガイド部材34の先端の図示しない剥離フィンガによ
り、転写ドラム251から分離され、定着装置30で多
重トナー像が転写材26に定着された後、画像形成装置
の外へと搬出される。また、転写材26の分離を終えた
転写ドラム251においては、その表面が除電器25
6,257で除電された後、クリーニング装置258で
表面のクリーニングが行われ、次の転写材26の供給を
待つことになる。
【0035】次に、本実施の形態に係る現像器24a〜
24dの作動を、図3に示すブラック現像器24aを例
に説明する。同図において、一対の搬送攪拌オーガー4
5、46によって攪拌された二成分現像剤Dが現像ロー
ル44側に搬送されると、磁石ロール442の磁極44
2aの磁力により現像スリーブ441上に二成分現像剤
Dによる現像剤層が形成される。そして、この現像剤層
が現像スリーブ441の回転に伴って層厚規制部材47
を通過する際、現像スリーブ441上の現像剤層は所定
厚さに規制され、所定の搬送量(本実施の形態では上述
したように50mg/cm2)となって潜像担持体21
と対向する開口43に運ばれる。このとき、現像スリー
ブ441には前記バイアス電源50より所定の現像バイ
アスが印加されており、これにより、現像スリーブ44
1上の現像剤層は、潜像担持体21と最近接する現像領
域において潜像担持体21上の静電潜像を現像して可視
像化する。
【0036】ここで、開口43を通過する現像剤層は、
当該開口43に配設されるワイヤー49によって掻き乱
される。具体的に説明すれば次のようである。現像スリ
ーブ441上の現像剤層がワイヤー49に当接すると、
この現像剤層を形成する二成分現像剤Dは、現像スリー
ブ441の移動方向と直交する方向の力を受けて横滑り
する。すると、現像剤層を構成する磁気ブラシ(磁性キ
ャリアの穂立ち)は、近接する別の磁気ブラシと干渉し
あって崩壊する。この挙動は連続的に生じ磁気ブラシの
崩壊が促進される。崩壊した磁気ブラシは、その後、以
前とは別の二成分現像剤D同士で新たな磁気ブラシを形
成する。従って、現像剤層の構成もワイヤー49の通過
前とは異なったものとなる。また、現像剤層を構成する
二成分現像剤Dの一部は、ワイヤー49に近接する際、
ワイヤー49を乗り越える動きをする。これによっても
磁気ブラシの崩壊及び再形成が行われ、同時に、二成分
現像剤D中のトナーの潜像担持体21、現像スリーブ4
41間の往復運動も促されることとなる。
【0037】この一連の磁気ブラシの崩壊、再形成プロ
セスにより、例えば、潜像担持体21上に形成されたベ
タ部の静電潜像を現像し、トナーの付着量が著しく減少
した現像剤層表面側(磁気ブラシ先端部)の二成分現像
剤Dは、速やかに、トナー付着量が減少することなく付
着している現像スリーブ441側(磁気ブラシ後端部)
の二成分現像剤Dと入れ替わることとなる。従って、前
記現像剤層表面側に、充分にトナーが付着した二成分現
像剤Dが再配置されることとなるため、現像領域におい
てトナーの供給不足が生じるという事態を回避すること
が可能である。また、潜像担持体21と対向する、トナ
ーの付着量が著しく減少した磁性キャリアの量を減少さ
せることができるため、スキャベンジ力の増加及びこれ
に伴う潜像担持体21上からのトナーの掻き取りを防止
することも可能である。
【0038】その後、開口43を通過し現像を終了した
磁気ブラシは、現像スリーブ441上に担持されて搬送
され、前記磁極442a、442b間に形成される反発
磁界によって現像ロール44から剥がされ、再び現像ハ
ウジング42内で一対の搬送攪拌オーガー45、46に
て攪拌搬送され、次の現像を待つこととなる。
【0039】また、本発明者は、本実施の形態に係る画
像形成装置を用いて、図5に示す画像の採取を行い、得
られる画質を調査した。同図において、領域A及び領域
Bの画像濃度は15%であり、領域Cの画像濃度は10
0%である。その結果、領域A、B(中間濃度画像)や
領域C(ベタ画像)の後端部で生じる画像後端部抜け
(図10(b)参照)は若干残っているものの、領域B
内に形成される領域Cすなわち中間濃度画像領域内に形
成されるベタ画像領域における画像前方抜け(図10
(a)参照)の発生はなくなり、良好な画像が得られ
た。そして、連続して1000枚の画像形成を行った
が、磁性キャリアが潜像担持体21側に付着するキャリ
ア付着による白抜け等も発生せず、二次的な問題点はみ
られなかった。
【0040】尚、本実施の形態において、ワイヤー49
の取り付け角度を現像スリーブ441の移動方向に対し
てθ=23°傾斜させて配置していたが、これは次のよ
うな理由によるものである。本発明者は、ワイヤー保持
板48を現像ロール44の軸方向に対して移動させるこ
とでワイヤー49の取り付け角度θを種々変更し、ワイ
ヤー49の取り付け角度による不具合発生の有無に関す
る確認実験を行った。その結果、取り付け角度θが45
°を超えると、現像剤層を構成する二成分現像剤Dのワ
イヤー49乗り越え量が増加し、また、二成分現像剤D
によってワイヤー49に大きな力がかかってしまうため
に振動が生じ、二成分現像剤Dが現像スリーブ441上
から離脱する現象が発生することが判明した。従って、
本実施の形態では、ワイヤー49の取り付け角度を上述
のように設定している。
【0041】また、本実施の形態では、ワイヤー49の
体積抵抗率と使用する二成分現像剤Dのキャリア抵抗と
を同じに設定していたが、これは次の理由によるもので
ある。本発明者は、体積抵抗率が異なるワイヤー49を
用い、画像面積率1%から10%までの全面画像を採取
し、画像が再現され始めたときの画像の画質評価を行っ
た。本実施の形態では、画像面積率6%より画像が再現
され始めた。尚、この実験で用いた二成分現像剤Dの体
積抵抗率は、上述したように109Ωcmである。この
ように非常に濃度の低い画像は、通常の濃度計を用いて
も濃度むらの検知は難しいため、目視でワイヤー49の
配設間隔に相当する濃淡があるかどうかを判断した。
【0042】その結果、ワイヤー49としてカーボン含
有のナイロン製ワイヤー(体積抵抗率:109Ωcm)
を用いた場合には、このような濃度むらは発生せず、良
好な画像が得られたのに対し、ワイヤー49として体積
抵抗率:1015Ωcm、直径100μmのものを用いた
場合すなわちワイヤー49の体積抵抗率がキャリア抵抗
よりも高いものを用いた場合には、図6(a)に示すよ
うに、現像領域におけるワイヤー49の配設位置に対応
してプロセス方向に必要とする濃度よりも濃い濃度のス
ジが発生し、一方、ワイヤー49として例えばタングス
テン製のもの(体積抵抗率:100Ωcm、直径89μ
m)を用いた場合すなわちワイヤー49の体積抵抗率が
キャリアの体積抵抗率(キャリア抵抗)よりも低いもの
を用いた場合には、図6(b)に示すように、現像領域
におけるワイヤー49の配設位置に対応してプロセス方
向に必要とする濃度よりも薄い濃度のスジが発生した。
これは、ワイヤー49の体積抵抗率が磁性キャリアの体
積抵抗率(キャリア抵抗)と異なる場合に、現像電界の
分布が乱れるためであると考えられる。尚、この調査の
結果より、ワイヤー49及び二成分現像剤Dの体積抵抗
率は、厳密に同一である必要はなく、オーダーベースで
同一であればよいことが判明している。従って、本実施
の形態では、ワイヤー49の体積抵抗率を上述のように
設定している。
【0043】尚、本実施の形態では、各現像器24a〜
24dが回転ホルダ41に搭載される現像装置を例に説
明を行ったが、これに限られるものではなく、固定式の
現像装置に対しても適用可能である。また、本実施の形
態では、フルカラー画像形成装置の現像装置を例に説明
を行ったが、これに限られるものではなく、単色の現像
装置に対しても適用可能である。
【0044】◎実施の形態2 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、二成
分現像剤Dの磁性キャリアとして所謂導電性キャリアを
使用するようにしたものである。尚、本実施の形態に係
る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形態1に係る
画像形成装置と同様のものについては、実施の形態1と
同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。
【0045】本実施の形態では、以下に示す磁性キャリ
アを用いている。 ○磁性キャリア: 粒径 :50μm コア材 :マグネタイト(富士電気化学社製、MX030A) 100重量部 コート材 :カーボンブラック(キャボット社製、VXC72) 10積% トルエン 13.5重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80) 1.8重量部 コア材抵抗 :10-5Ωcm コート材抵抗:105Ωcm 飽和磁化 :70emu/g キャリア抵抗:106Ωcm 尚、トナーについては、実施の形態1と同じものを用い
ている。
【0046】次に、本実施の形態で用いた磁性キャリア
の体積抵抗率(キャリア抵抗)の測定方法を説明する。
図7は、磁性キャリアの体積抵抗率の測定を行った測定
装置の概要を示す。この測定装置は、磁石(図示せず)
が内包され二成分現像剤Dを担持しながら矢印方向に回
転するシリンダー61(現像スリーブに対応)と、この
シリンダー61に対して所定の間隔をもって配設される
セル62と、前記シリンダー61と前記セル62との間
に106V/mの電界を形成するための電圧を印加する
電源63と、二成分現像剤Dを介してシリンダー61と
セル62との間に流れる電流を測定する電流計64とを
有している。ここで、セル62の大きさは、シリンダー
61の軸方向に60mm、周方向に5mmであり、ま
た、シリンダー61とセル62との配設間隔は2.2m
mである。更に、セル62の周囲にはガード電極65が
配設され、シリンダー61には所定の間隔をもって層厚
規制部材66が配設されている。ここで、シリンダー6
1と層厚規制部材66とによって形成される二成分現像
剤Dの層厚さは、セル62に当接し且つシリンダー61
の回転時にセル62との間で現像剤詰まりを生じさせな
い程度に調節されている。尚、符号66は、電源63の
電圧をモニターする電圧計である。そして、この測定装
置において、前記シリンダー61と前記セル62との間
に106V/mの電界を形成する電圧を印加し、その際
に電流計64に流れる電流とセル62に対向する部分の
二成分現像剤Dが占める体積とから体積抵抗率を求め
た。尚、著しく体積抵抗率の低い磁性キャリアを有する
二成分現像剤Dを用いた場合には、106V/mの電界
を形成する電圧を印加するよりも前にブレイクダウンが
起こることがある。この実験では、その場合、電界の1
/2乗と電流密度との関係から、106V/mの電界を
形成するための電圧を印加したときの体積抵抗率を外挿
して求め、この値を代用することとした。
【0047】次に、本発明者は、本実施の形態に係る画
像形成装置を用いて、実施の形態1と同様に図5に示す
画像の採取を行い、得られる画質を調査した。その結
果、画像後端部抜け(図10(b)参照)及び画像前方
抜け(図10(a)参照)の発生はなくなり、非常に良
好な画像が得られた。そして、連続して1000枚の画
像形成を行ったが、磁性キャリアが潜像担持体21側に
付着するキャリア付着による白抜け等も発生せず、二次
的な問題点はみられなかった。
【0048】また、本発明者は、夫々体積抵抗率の異な
る二成分現像剤Dを用い、図5に示す画像を採取し現像
見本と比較することにより得られる画像の画質評価を行
った。そして、画質の良いもの程低い数値(グレード)
であるものとし、その許容値は1とした。尚、この実験
では、ワイヤー49として上述したタングステン製のも
のを用いている。
【0049】結果を図8に示す。まず、領域A、B(中
間濃度画像)や領域C(ベタ画像)の後端部で生じる画
像後端部抜け(図10(b)参照)については、図8に
記号□で示すように、二成分現像剤Dの体積抵抗率が1
8Ωcm以下の場合に良好な画像が得られることが把
握される。
【0050】また、領域B内に形成される領域Cすなわ
ち中間濃度領域内に形成されるベタ領域での画像前方抜
けについても、図8に記号○で示すように、二成分現像
剤Dの体積抵抗率が108Ωcmを超える場合でも良好
な画像が得られるが、108Ωcm以下の場合には更に
良好な画像が得られることが把握される。尚、同図にお
いて、記号●はワイヤー49を有しない従来の現像装置
を用いた場合の画像前方抜けの結果を示しているが、こ
れからも、ワイヤー49を配設することが画像前方抜け
の防止に有効であることが把握される。
【0051】◎実施の形態3 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図9
に示すように、ワイヤー49が現像スリーブ441上の
二成分現像剤Dと複数回対向するように構成したもので
ある。尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素
のうち、実施の形態1に係る画像形成装置と同様のもの
については、実施の形態1と同様の符号を付してここで
はその詳細な説明を省略する。
【0052】本実施の形態において、ワイヤー49は、
図9に示すように、現像ロール44に対してW=2mm
の間隔をもって複数配設され、その取り付け角度は45
°である。これにより、本実施の形態では、図9に点線
Eで示すように、現像スリーブ441上に担持搬送され
る二成分現像剤Dが必ず二回以上ワイヤー49を通過す
るようになっており、その分、現像領域における二成分
現像剤Dの掻き乱し性能が向上することとなる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
攪乱部材によって現像領域を通過する二成分現像剤を掻
き乱すことにより、二成分現像剤の供給不足及びトナー
供給後の磁性キャリアによる潜像担持体上のトナーの再
掻き取りを防止するようにしたので、中間濃度の画像の
後端側に高濃度の画像を形成する際にも、当該高濃度の
画像領域の前方側に濃度の低いかすれ領域が生じるとい
う事態を有効に防止することができる。
【0054】更に、108Ωcm以下の磁性キャリアを
有する二成分現像剤を用いるようにすれば、上述した効
果に加え、中間濃度あるいは高濃度の画像の後端側に画
像のない領域(白色領域)を形成する際にも、当該中間
濃度あるいは高濃度の画像領域の後端側に濃度の低いか
すれ領域が生じるという事態を有効に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)は本発明に係る現像装置を示す
説明図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態1の現像装置を組み
込んだ画像形成装置の概略厚生を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1で用いられる現像装置の具体的
構成を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係る現像装置の開口部近傍の
拡大図である。
【図5】 画質評価に用いた画像の説明図である。
【図6】 (a)(b)はワイヤーと二成分現像剤との
体積抵抗値が不一致である場合に得られる画像を例示す
る説明図である。
【図7】 二成分現像剤の体積抵抗率を測定する測定装
置の概要を示す説明図である。
【図8】 二成分現像剤の体積抵抗率と得られる画質と
の関係を示すグラフ図である。
【図9】 実施の形態3に係る現像装置の開口部近傍の
拡大図である。
【図10】 (a)は所謂画像後端部抜けの説明図であ
り、(b)は所謂画像前方抜けの説明図である。
【符号の説明】
1…潜像担持体,2…現像ハウジング,2a…現像用開
口,3…現像剤担持体,4…攪乱部材,21…潜像担持
体,42…現像ハウジング,43…開口,44…現像ロ
ール,441…現像スリーブ,442…磁石ロール,4
9…ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 靖晃 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 福原 琢 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H031 AC08 AD03 AD13 BA04 BA09 2H077 AB02 AC02 AD02 AD06 AD13 AD18 AD36 CA00 EA01 FA19 FA25 GA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体に対向して現像用開口が開設
    され且つ内部に磁性キャリア及びトナーからなる二成分
    現像剤が収容される現像ハウジングと、 この現像ハウジングの現像用開口に面した箇所に配設さ
    れ且つ前記二成分現像剤が担持搬送される現像剤担持体
    とを備える現像装置において、 前記現像用開口近傍を通過する前記現像剤担持体に近接
    配置され、当該現像用開口近傍を通過する当該現像剤担
    持体上の二成分現像剤を掻き乱す攪乱部材を備えること
    を特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の現像装置において、 前記攪乱部材が線状部材からなることを特徴とする現像
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の現像装置において、 前記線状部材が前記現像剤担持体上の二成分現像剤と複
    数回対向するように配設されることを特徴とする現像装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の現像装置において、 前記線状部材が前記現像剤担持体の移動方向に対して傾
    斜して配設されることを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の現像装置において、 前記線状部材と前記現像剤担持体の移動方向との成す角
    度が45°以下に設定されることを特徴とする現像装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の現像装置において、 前記攪乱部材が非磁性且つ前記磁性キャリア近傍の抵抗
    値を有する材料で構成されることを特徴とする現像装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の現像装置において、 108Ωcm以下の体積抵抗率を有する磁性キャリアを
    使用することを特徴とする現像装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6760561B2 (en) 2001-09-10 2004-07-06 Ricoh Company, Ltd. Developing device using a two-ingredient type developer and image forming apparatus using the same
JP2008287075A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2010008964A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2011164539A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Ricoh Co Ltd 現像装置および画像形成装置

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