JPH1030714A - 自動変速機の回転数検出装置 - Google Patents

自動変速機の回転数検出装置

Info

Publication number
JPH1030714A
JPH1030714A JP8187529A JP18752996A JPH1030714A JP H1030714 A JPH1030714 A JP H1030714A JP 8187529 A JP8187529 A JP 8187529A JP 18752996 A JP18752996 A JP 18752996A JP H1030714 A JPH1030714 A JP H1030714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
rotation speed
automatic transmission
clutch drum
detecting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8187529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3926412B2 (ja
Inventor
Masaki Oguri
昌己 小栗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP18752996A priority Critical patent/JP3926412B2/ja
Publication of JPH1030714A publication Critical patent/JPH1030714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3926412B2 publication Critical patent/JP3926412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転抵抗の減少を図り、かつ回転数センサに
よる検出精度の安定化を確保することにより変速ショッ
ク等のない滑らかな変速を可能にする自動変速機の回転
数検出装置を提供する。 【解決手段】 トランスミッションケース内に収容され
た歯車機構及び複数の摩擦係合装置を備え、摩擦係合装
置を選択的に作動せしめて動力伝達系路を切換えて変速
する自動変速機の回転数検出装置80において、回転数
検出装置80が、開口端周縁に切欠き溝41aを具備す
るクラッチドラム41と、切欠き溝41aに爪部56b
が係止して突出するリテーニングプレート56bと、爪
部56に対向してトランスミッションケースに設けられ
て爪部を検知する回転数センサ81を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、自動変速機の回転
数検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に使用される自動変速機は、トルク
コンバータとプラネタリギヤユニット等の歯車機構を有
する多段変速機構とを組み合わせて構成される。このよ
うな自動変速機の変速制御には通常油圧機構が用いら
れ、機械式或いは電磁式切換弁により油圧回路を切換
え、これにより多段変速機構に配設されるブレーキ、ク
ラッチ等の摩擦係合装置を選択的に作動させてエンジン
からの動力の伝達系路を切換え、所要の変速段を得るよ
うになっている。
【0003】電磁式切換弁によって油圧回路を切換える
には、車両の走行状態が予め設定された変速点を越えた
ことをセンサにより検出し、このセンサからの信号によ
って電磁式切換弁を選択的に作動させ、これにより油圧
回路を切換えて変速するように構成されている。
【0004】この変速点はエンジン負荷特性と駆動系の
回転数、例えば車速、タービン回転数等を制御パラメー
タとして定められるものであり、この回転数検出装置に
関しては例えば、実公平6−4121号公報の先行技術
がある。
【0005】この先行技術に開示される回転数検出装置
は、トランスミッションケース内に収容されたプラネタ
リギヤユニットとこのプラネタリギヤユニットに組み合
わされたクラッチとを備えた自動変速機においてクラッ
チのクラッチドラム回転数を検出するものであって、こ
の回転数検出装置について主要部の断面を示す図13に
よって説明する。
【0006】トルクコンバータを介してエンジンによっ
て回転駆動される入力軸と一体に回転するクラッチドラ
ム101は、鉄板をプレス加工によって成形し、クラッ
チディスク102の外周に設けられた爪部102aに対
応して嵌合する溝101aが形成されている。
【0007】この溝101aがプレス加工された鉄板製
であるためクラッチドラム外周には突出部101bが形
成される。
【0008】一方、クラッチドラム101等を収容する
トランスミッションケース100には、クラッチドラム
101に対向して例えば電磁式の回転数センサ103が
設けられ、クラッチドラム101に形成される突出部1
01bと回転数センサ103によって回転数検出装置を
構成している。この回転数検出装置によってクラッチド
ラム101の回転数を検出することによりトルクコンバ
ータの入力軸回転数が検出でき、これに基づき自動変速
機の種々の制御を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術による
と、クラッチのクラッチドラムの回転数を検出すること
により駆動系の回転数が検出できる。しかし回転数セン
サによりクラッチドラムの回転数を検出するための突出
部をクラッチドラムの外周に要することから高速回転に
伴うクラッチドラムの回転抵抗が増大し、この回転抵抗
の増大に起因して車両の燃費の低下を招き、またプレス
加工によって形成される突出部は、その寸法精度の確保
が困難であり、これに起因して回転数センサによる検出
精度の低下を招き、係合装置の作動タイミングの制御が
不安定になり変速ショック及びエンジンの吹き上がりを
誘発する要因となる。更に電磁式の回転センサを用いた
場合にはクラッチドラムの材質を鉄等の磁性金属に制約
されるため製造コストや重量の増大を招く等の不具合が
ある。
【0010】従って本発明の目的は、回転抵抗の減少を
図ることにより車両の燃費向上を図るとともに回転数セ
ンサによる検出精度の安定化を確保することにより変速
ショック及びエンジンの吹き上がりのない滑らかな変速
を可能にし、かつ製造コスト及び重量の削減が得られる
自動変速機の回転数検出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明における自動変速機の回転数検出装置は、トランスミ
ッションケース内に収容された歯車機構及びこの歯車機
構に組み合わされた複数の摩擦係合装置を備え、これら
複数の摩擦係合装置を選択的に作動せしめて動力伝達系
路を切換え変速する自動変速機の回転数検出装置におい
て、開口端周縁に切欠き溝を有して前記歯車機構に組み
合わされて回転する円筒体と、前記切欠き溝に係合して
少なくとも頂部が切欠き溝から露出する爪部を有する円
筒体と一体的に回転する円筒内に配設される磁性材料か
らなるタイミングロータと、タイミングロータの爪部を
検知することにより円筒体の回転数を検出するタイミン
グロータの爪部に対向してトランスミッションケースに
設けられる電磁式センサと、を有することを特徴とする
ものであり、回転する円筒体の外周面に突出部を要しな
いことから高速回転に伴う回転抵抗の増大を招くことな
く、車両の燃費向上が得られる。更に円筒体の形状に影
響されることがなく円筒体の回転数を高精度で検出で
き、各摩擦係合装置の作動タイミングの制御パラメータ
として設定することにより各摩擦係合装置の作動制御が
良好になり変速ショック等を回避することにより滑らか
な変速が可能になる。
【0012】また円筒体を非磁性材料によって形成する
ことにより製造コストや重量の観点より最適な材料及び
形状の選択が可能になり、特にアルミ合金等の比較的比
重の小なる材料を選択することにより軽量化が図れ、円
筒体の慣性力を軽減できることから変速に要する時間の
短縮を可能にして走行性の向上が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明による回転数検出装置を有
する自動変速機の駆動系を概略に示す説明図である。
【0015】図1において符号1はエンジンのクランク
軸であり、このクランク軸1と同軸上にトルクコンバー
タ3及び多段変速機構20がエンジン側から順次配置さ
れてトランスミッションケース2内に収容されている。
【0016】トルクコンバータ3はクランク軸1に対し
て同軸上で回転自在にトランスミッションケース2に軸
支される入力軸4に係合している。入力軸4の外周はト
ランスミッションケース2に結合されたステータ軸5に
よって回転自在に囲まれ、ステータ軸5にはインペラ6
と一体的に結合されたオイルポンプドライブ軸6aが回
転自在に嵌合している。
【0017】インペラ6はその外周がドライブプレート
7を介してクランク軸1に結合することによってクラン
ク軸1と一体的に回転駆動される。
【0018】インペラ6と対向して入力軸4にスプライ
ン嵌合するタービン8が配置され、インペラ6とタービ
ン8の間においてステータ軸5にワンウエイクラッチ9
aを介してステータ9が介装支持されている。
【0019】更にドライブプレート7と入力軸4との間
にはロックアップクラッチ10が介装されステータ軸5
の基端にはオイルポンプドライブ軸6aによって駆動さ
れるオイルポンプ11が設けられている。
【0020】そしてエンジンのクランク軸1が回転する
と、クランク軸1に結合されたドライブプレート7を介
してインペラ6が一体的に回転駆動され、インペラ6の
回転によりタービン8にインペラ6と同方向のトルクを
伝達することによりタービン8とスプライン嵌合する入
力軸4を回転駆動する。更にステータ9によってタービ
ン8から流出するオイルの流出方向をインペラ6の回転
力を助長する方向に反転させてインペラ6のトルク増大
を図っている。
【0021】一方所定の車速或いは回転数に達したとき
ロックアップクラッチ10によりドライブプレート7と
入力軸4を直結状態にするいわゆるトルクコンバータの
滑りをなくし、その分エンジンの回転数が低下すること
により燃費の節約及び静粛性の向上を図っている。
【0022】入力軸4と同軸上にフロントプラネタリギ
ヤユニット21及びリヤプラネタリギヤユニット31を
有する多段変速機構20が配設されている。
【0023】多段変速機構20のフロントプラネタリギ
ヤユニット21は、入力軸4に回転自在に嵌合するフロ
ントサンギヤ22と、フロントリングギヤ23と、フロ
ントキャリヤ24と、フロントキャリヤ24に軸支され
てフロントサンギヤ22とフロントリングギヤ23に各
々噛み合う複数のフロントピニオンギヤ25とを具備
し、フロントサンギヤ22は複数のフロントピニオンギ
ヤ25によって自己調芯がなされている。
【0024】リヤプラネタリギヤユニット31は入力軸
4にスプランイ嵌合するリヤサンギヤ32と、リヤリン
グギヤ33と、フロントリングギヤ23と一体的に結合
するリヤキャリヤ34と、このリヤキャリヤ34に軸支
されてリヤサンギヤ32とリヤリングギヤ33とに各々
噛み合う複数のリヤピニオンギヤ35とを具備すると共
に、リヤキャリヤ34からの出力は入力軸4と同軸上に
配設される出力軸14に伝動構成される。
【0025】入力軸4とフロントプラネタリギヤユニッ
ト21との間には、入力軸4の動力を選択的にフロント
キャリヤ24に動力伝達する第1の多板式摩擦係合装置
となるハイクラッチ40及び入力軸4の動力を選択的に
フロントサンギヤ22に動力伝達する第2の多板式摩擦
係合装置となるリバースクラッチ50が介装され、トラ
ンスミッションケース2とフロントサンギヤ22との間
にはフロントサンギヤ22を選択的に回転係止して締結
する第3の多板式摩擦係合装置となる2&4ブレーキ6
0が配設されている。
【0026】更にフロントキャリヤ24は、フロントキ
ャリヤ24と一体的に回転するロークラッチドラム26
を有し、ロークラッチドラム26とリヤリングギヤ33
との間にはフロントキャリヤ24とリヤリングギヤ33
との間を選択的に動力伝達する第4の多板式摩擦係合装
置となるロークラッチ70が設けられ、かつロークラッ
チドラム26とトランスミッションケース2との間には
ローワンウエイクラッチ71及びこのローワンウエイク
ラッチ71の空転を防止するための第5の多板式摩擦係
合装置となるロー&リバースブレーキ72が並列に設け
られている。
【0027】次に図1中にAで示すハイクラッチ40、
リバースクラッチ50、2&4ブレーキ60、フロント
プラネタリギヤユニット21及び回転数検出装置80の
部分について図2乃至図4によって詳細に説明する。
【0028】図2は要部断面図であり、入力軸4はトラ
ンスミッションケース2にオイルポンプハウジング15
を介して支持されるオイルポンプカバー16に形成され
る中空状のサポート16aによってブッシュ4bを介し
てエンジンのクランク軸1と同軸上に回転自在に軸支さ
れ、かつ後述するハイクラッチ40のクラッチドラム4
1を支持するクラッチドラム基部39をスプライン嵌合
するスプライン4aが形成されている。
【0029】入力軸4に沿ってオイルポンプカバー16
側から順にハイクラッチ40のクラッチドラム基部3
9、クラッチハブ42、リバースクラッチ50のクラッ
チハブ52、フロントプラネタリギヤユニット21、リ
ヤプラネタリギヤユニット31がスラストベアリング1
7a、17b、17c、17d、17eを介在して列設
し、リヤプラネタリギヤユニット31をスラストベアリ
ング(図示せず)を介してトランスミッションケース2
に支持することにより上記各部材の軸方向の移動が規制
される。
【0030】フロントプラネタリギヤユニット21はブ
ッシュ42bを介して入力軸4に回転自在に軸支される
ハイクラッチ40のクラッチハブ42に形成されるスプ
ライン42aに嵌合するフロントキャリヤ24によって
支持され、フロントサンギヤ22及びフロントリングギ
ヤ23がフロントサンギヤ22とフロントリングギヤ2
3とに互いに噛み合い、かつフロントキャリヤ24にニ
ードルベアリング25aを介して回転自在に軸支される
複数のフロントピニオンギヤ25によってフロントサン
ギヤ22及びフロントリングギヤ23が自己調芯され
る。
【0031】フロントプラネタリギヤユニット21と入
力軸4との間にはハイクラッチ40及びリバースクラッ
チ50が介装され、フロントプラネタリギヤユニット2
1とトランスミッションケース2との間には2&4ブレ
ーキ60が介装されている。
【0032】ハイクラッチ40について述べると、クラ
ッチドラム基部39がオイルポンプカバー16に回転自
在に軸支され、かつ入力軸4のスプライン4aにスプラ
イン嵌合するとともにクラッチドラム基部39の外周端
には後述するリバースクラッチ50のリテーニングプレ
ート56、回転数センサ81等と共に回転数検出装置8
0を構成する円筒体によって形成されるクラッチドラム
41の一端が取り付けられ、クラッチドラム41の他端
の開口端には図3に斜視図を示すように開口端周縁に沿
って等間隔で離間する複数の切欠き溝41aが形成され
ている。
【0033】一方クラッチハブ42は、その基部がブッ
シュ42bを介して入力軸4に回転自在に軸支されかつ
基部に形成される前記スプライン42aに前記フロント
プラネタリギヤユニット21のフロントキャリヤ24が
嵌合している。
【0034】このようにしてハイクラッチ40は入力軸
4とフロントキャリヤ24との間にバイパスして動力伝
達可能に介設される。そして油圧室43の油圧でピスト
ン44を介してクラッチドラム41内に固定されたスナ
ップリング45dに当接するリテーニングプレート45
c及びクラッチドラム41とクラッチハブ42との間の
ドライブプレート45a、ドリブンプレート45bを押
圧して動力伝達するように構成される。またピストン4
4の油圧室43と反対側にはリテーナ46により油圧室
43に発生する遠心油圧を相殺するバランス油圧室47
が設けられ、ピストン44にはリターンスプリング48
の押圧力が作用する。
【0035】リバースクラッチ50は、クラッチドラム
41をハイクラッチ40と共用し、クラッチハブ52が
フロントプラネタリギヤユニット21のフロントサンギ
ヤ22に結合して取り付けられる。こうしてリバースク
ラッチ50は入力軸4とフロントサンギヤ22との間に
バイパスして動力伝達可能に介設される。そして油圧室
53の油圧でピストン54を介してクラッチドラム41
内に固定したスナップリング57に当接するリテーニン
グプレート56及びクラッチドラム41とクラッチハブ
52との間のドライブプレート55a、ドリブンプレー
ト55bを押圧して動力伝達するように構成されてい
る。
【0036】次に2&4ブレーキ60について述べる
と、スプライン溝61がトランスミッションケース2に
形成されてブレーキドラム62が前記リバースクラッチ
50のクラッチハブ52の外周に沿ってクラッチハブ5
2と一体に形成されてトランスミッションケース2とフ
ロントプラネタリギヤユニット21のフロントサンギヤ
22との間にバイパスして係合可能に介設される。
【0037】そしてトランスミッションケース2に設け
られるピストンリテーナによって形成される油圧室(図
示せず)の油圧でピストン64を介してスプライン溝6
1内に固定したスナップリング65dに当接するリテー
ニングプレート65c及びスプライン溝61とブレーキ
ドラム62との間のドライブプレート65a、ドリブン
プレート65bを押接して動力伝達するように構成され
る。
【0038】次に回転数検出装置80について図2乃至
図4によって説明する。
【0039】回転数検出装置80を構成するタイミング
ロータとなるリテーニングプレート56は、鉄等の磁性
材料製であって図3にクラッチドラム41に装着した取
付状態を、また図4に斜視図を各々示すように一定の板
厚tを有する環状で、その外周にはクラッチドラム41
の内周に形成されたドリブンプレート55bを嵌合支持
するためのスプライン41bと嵌合する係合部56aが
形成され、かつ等間隔離間してクラッチドラム41の開
口端周縁に形成された切欠き溝41aに係合してクラッ
チドラム41から外方に突出する爪部56bを有し、特
に爪部56bの頂部56cの形状寸法は機械加工等によ
って高精度に仕上加工が施されている。
【0040】そしてリテーニングプレート56をクラッ
チドラム41に形成されたスプライン41bに係合部5
6aを嵌合させ、かつ切欠き溝41aに爪部56bを嵌
合させて爪部56bの頂部56cがクラッチドラム41
の外周面から突出するようにクラッチドラム41に挿着
し、クラッチドラム41の内周に形成されたスナップリ
ング係止溝41cに係合するスナップリング57によっ
てリテーニングプレート56をクラッチドラム41に装
着することによりクラッチドラム41とリテーニングプ
レート56が一体的に構成され、クラッチドラム41と
リテーニングプレート56は切欠き溝41aと爪部56
bとの係合により相対位置決めがなされる。
【0041】一方上記クラッチドラム41等を収容する
トランスミッションケース2にはクラッチドラム41に
一体的に装着されたリテーニングプレート56に対向し
て回転数センサ81が固定されている。この回転数セン
サ81は回転するクラッチドラム41から突出するリテ
ーニングプレート56に突出形成された爪部56bの頂
部56cを検知することによってクラッチドラム41の
回転数を検出するものであり、例えばマグネット、ピッ
クアップコイル等を有し、回転する爪部56bのエアギ
ャップの変化に伴うピックアップコイルの通過磁束量の
変化量に応じてピックアップコイルの両端に発生する電
圧の変化を検出するいわゆる電磁式センサである。
【0042】このクラッチドラム41に設けられたリテ
ーニングプレート56の回転数を検出することにより入
力軸4の回転数が検出でき、リテーニングプレート56
の寸法精度、特に爪部56bの形状寸法精度を確保する
ことにより安定した回転数検出精度の向上が得られ、こ
の回転数変化を各係合装置等の作動タイミングの制御パ
ラメータとして設定することで、各係合装置の作動制御
をエンジン負荷及び係合装置の摩擦特性に影響されるこ
となく安定して実行できる。
【0043】次にこのように構成された回転数検出装置
80を備えた自動変速機の作用を図5乃至図10に示す
概略説明図及び図11に示す係合装置の作動説明図に従
って説明する。この作動説明図において印は対応する多
板式摩擦係合装置の締結状態を示し、*はローワンウエ
イクラッチによる駆動側からの出力が動力伝達状態であ
ることを示している。
【0044】先ずエンジンの動力は、クランク軸1から
トルクコンバータ3を介して入力軸4に伝達される。こ
こでパーキング(P)レンジ、ニュートラル(N)レン
ジでは各多板式摩擦係合装置が解放されてリヤサンギヤ
32が回転するものの空転して動力伝達遮断状態とな
り、これ以降の動力伝達はしなくなる。
【0045】次に前進段となるドライブ(D)レンジに
設定した場合について説明する。
【0046】1速時ではロークラッチ70が締結し、か
つローワンウエイクラッチ71が動力伝達状態であり、
その他のクラッチ及びブレーキは解放状態に制御されて
図5に動力伝達に関与する部材を太線で示すようにな
る。
【0047】従って、ロークラッチ70の締結とローワ
ンウエイクラッチ71の作用によりロークラッチドラム
26が逆転防止されてリヤリングギヤ33が固定され
る。入力軸4からの動力はリヤサンギヤ32に入力する
一方、リヤキャリヤ34とフロントリングギヤ23が連
結することからフロントプラネタリギヤユニット21側
もフロントリングギヤ23を経由して回転駆動されるが
フロントサンギヤ22、フロントピニオンギヤ25が空
転してフロントプラネタリギヤユニット21全体は静止
状態を保ち、出力側となるリヤキャリヤ34の回転が最
も減速された1速ギヤ比となり出力軸14に動力伝達さ
れる。
【0048】また2速時には、1速時同様ロークラッチ
70が締結し、かつ2&4ブレーキ60を締結し、その
他のクラッチ及びブレーキは解放状態に制御され、図6
に動力伝達に関与する部材を太線で示すようになる。
【0049】従ってロークラッチ70の締結によりフロ
ントキャリヤ24とリヤリングギヤ33がロークラッチ
ドラム26を介して一体的に締結するとともにフロント
サンギヤ22が2&4ブレーキ60によってトランスミ
ッションケース2に固定され、1速時同様入力軸4から
の動力はリヤサンギヤ32に入力する。
【0050】よってリヤサンギヤ32の回転によりリヤ
キャリヤ34の回転を受けたフロントリングギヤ23が
フロントキャリヤ24を減速させ、この減速回転をロー
クラッチドラム26及びロークラッチ70経由でリヤリ
ングギヤ33に入力する。ここでリヤリングギヤ33は
リヤキャリヤ34よりも遅い回転であることから、この
リヤリングギヤ33の回転がリヤキャリヤ34の回転に
付加してリヤキャリヤ34の回転を速める。そのためリ
ヤキャリヤ34は1速時の回転よりもリヤリングギヤ3
3の回転分だけ速くなり減速度も小さくなる。
【0051】そして1速から2速への変速には図2に示
す2&4ブレーキ60のピストン64を介してトランス
ミッションケース2に形成されるスプライン溝61内に
固定したスナップリング65dに当接するリテーニング
プレート65cにドライブプレート65a、ドリブンプ
レート65bを等を介してトランスミッションケース2
にブレーキドラム62を締結し、クラッチハブ52を介
してフロントサンギヤ22をトランスミッションケース
2に回転係止する。
【0052】従って2&4ブレーキ60によるフロント
サンギヤ22の締結に伴ってフロントキャリヤ24によ
るロークラッチドラム26が回転してローワンウエイク
ラッチ71が自動的に解除されて1速から2速へ変速さ
れる。また2&4ブレーキ60の解除によりフロントサ
ンギヤ22の締結が解除されると、ローワンウエイクラ
ッチ71の作動によりロークラッチドラム26が回転防
止されてリヤリングギヤ33が固定された1速となる。
よって1速及び2速間の変速時は回転数検出装置80に
よって検出された回転数変化によって決定される制御パ
ラメータに従って作動する2&4ブレーキ60の作用で
自動的に行われる。よって2&4ブレーキ60の作動タ
イミングを考慮することなく円滑な変速が達成される。
【0053】3速時は、ハイクラッチ40及びロークラ
ッチ70を締結し、その他のクラッチ及びブレーキは解
放状態に制御され、図7に動力伝達に関与する部材を太
線で示すようになる。
【0054】従ってハイクラッチ40及びロークラッチ
70の締結により入力軸4からの動力はリヤプラネタリ
ギヤユニット31のリヤサンギヤ32に入力されるとと
もに、ハイクラッチ40、フロントプラネタリギヤユニ
ット21のフロントキャリヤ24、ロークラッチドラム
26及びロークラッチ70を経由してリヤリングギヤ3
3に同時に入力され、リヤキャリヤ34も一体回転して
入力軸4に対して1対1の直結回転してリヤキャリヤ3
4から出力軸14に出力する。
【0055】よって2速時はフロントサンギヤ22が固
定され、リヤリングギヤ33及びフロントキャリヤ24
と一体回転するロークラッチドラム26がロークラッチ
70を介して結合するのに対し、3速時はフロントサン
ギヤ22を解放するとともにハイクラッチ40を係合さ
せてフロントキャリヤ24と入力軸4を結合することか
ら、2速と3速との間の変速は前記回転数検出装置80
によって検出される回転数変化によって決定される制御
パラメータに従って行われる2&4ブレーキ60とハイ
クラッチ40の掛け替えによって変速される。
【0056】仮にこの変速において2&4ブレーキ60
の締結状態とハイクラッチ40の締結状態が並行して行
われる、いわゆるオーバーラップする2&4ブレーキ6
0とハイクラッチ40との掛け替えタイミング、例えば
2速から3速に変速する際に、2&4ブレーキ60が未
だ締結状態にあるにもかかわらずハイクラッチ40が締
結すると、入力軸4からの動力はリヤサンギヤ32に入
力されてリヤキャリヤ34の回転を受けてフロントキャ
リヤ24が入力軸4に対して減速回転するフロントキャ
リヤ24に、同時に入力軸4からハイクラッチ40を経
由して入力軸4と1対1の回転が入力される二重係合状
態となり大きな変速ショックが発生する。同様に3速か
ら2速に変速する際にもハイクラッチ40が未だ締結状
態であるにもかかわらず2&4ブレーキ60が締結する
と二重係合状態となり大きな変速ショックが発生する。
【0057】また2&4ブレーキ60の解放とハイクラ
ッチ40の締結との間に、或いは2&4ブレーキ60の
締結とハイクラッチ40の解放との間に2&4ブレーキ
60とハイクラッチ40が共に解放状態となるタイミン
グラグがあると、そのタイミングラグの間は入力軸4か
ら動力伝達が遮断された負荷状態、即ちニュートラル状
態となりエンジンの吹き上がりが生じる。
【0058】しかし実施の形態によると、前記回転数検
出装置80による安定した回転数検出精度に基づいて決
定される制御パラメータによって制御される安定した作
動タイミングによって作動する2&4ブレーキ60及び
ハイクラッチ40は、前記二重係合状態及びタイミング
ラグを招くことなく、或いは二重係合状態及びタイミン
グラグを極めて小とすることが可能になり、2&4ブレ
ーキ60とハイクラッチ40の掛け替えが円滑に行われ
て変速ショック及びエンジンの吹き上がりの発生が防止
され、或いは変速ショック及びエンジンの吹き上がりの
発生が極めて抑制された高品質の変速が達成される。
【0059】次に4速時について述べると、ハイクラッ
チ40と2&4ブレーキ60を締結し、その他のクラッ
チ及びブレーキは解放状態に制御されて図8に動力伝達
に関与する部材を太線で示すようになる。
【0060】従って2&4ブレーキ60の締結によりフ
ロントサンギヤ22を固定し、ハイクラッチ40の締結
によって入力軸4からの出力はフロントキャリヤ24に
入力され、フロントリングギヤ23を増速させてフロン
トリングギヤ23からリヤキャリヤ34を経由して増速
されたオーバードライブ回転を出力軸14に出力する。
【0061】ここで3速時はフロントキャリヤ24と入
力軸4が結合するハイクラッチ40によって結合され、
かつフロントキャリヤ24とリヤリングギヤ33がロー
クラッチ70によって結合されて一体回転するのに対
し、4速時はロークラッチ70の解放によりフロントキ
ャリヤ24とリヤリングギヤ33の締結を解除し、かつ
2&4ブレーキ60を作動することによりフロントサン
ギヤ22を固定することによってなされることから3速
と4速との間の変速は前記同様回転数検出装置80によ
って検出される回転数変化によって決定される制御パラ
メータに従って行われるロークラッチ70と2&4ブレ
ーキ60の掛け替えによって変速される。
【0062】従って3速と4速との間の変速にあたり、
2&4ブレーキ60のロークラッチ70の作動が最適な
タイミングで安定して行われ、2&4ブレーキ60の締
結とロークラッチ70の締結状態が並行して行われるオ
ーバーラップが回避される。従ってハイクラッチ40及
びロークラッチ70の締結により入力軸4からの動力が
リヤサンギヤ32に入力されるとともに、ハイクラッチ
40、フロントキャリヤ24、ロークラッチドラム2
6、ロークラッチ70等を経由してリヤリングギヤ33
に同時に入力されてリヤキャリヤ34を入力軸4と一体
的に回転せしめる一方、2&4ブレーキ60の締結によ
ってフロントサンギヤ22が固定された状態でハイクラ
ッチ40を介して入力される入力軸4からの出力はフロ
ントキャリヤ24に入力され、フロントリングギヤ23
を増速させて増速した回転をリヤキャリヤ34に入力す
る二重係合状態が回避されて大きな変速ショックの発生
が防止できる。
【0063】更に2&4ブレーキ60の解放とロークラ
ッチ70の締結の間或いは2&4ブレーキ60の締結と
ロークラッチ70の解放との間のタイミングラグが零或
いは極めて小とすることが可能になりエンジンの吹き上
がりが抑制されて高品質の変速が達成できる。
【0064】3rdレンジに設定された場合の1速乃至
3速においては上記ドライブ(D)レンジの1速乃至3
速の場合と同様であり、2ndレンジに設定した場合の
1速及び2速においては上記ドライブ(D)レンジの1
速乃至2速の場合と同様であるので説明は省略する。
【0065】1stレンジに設定した場合ロークラッチ
70及びロー&リバースブレーキ72を締結してローワ
ンウエイクラッチ71の空転を防止せしめ、その他のク
ラッチ及びブレーキは解放状態に制御され、図9に動力
伝達に関与する部材を太線で示すようにする。
【0066】即ち、ロークラッチ70及びロー&リバー
スブレーキ72の締結によりロークラッチドラム26の
回転が防止されてリヤリングギヤ33が固定される。そ
して入力軸4からの動力はリヤサンギヤ32に入力し、
出力側のリヤキャリヤ34の回転が最も減速された1速
ギヤ比となり、かつ出力軸14側から動力が入力された
場合にもリヤリングギヤ33の回転が防止することによ
りエンジンブレーキ機能の確保が得られる。
【0067】後退段となるリバース(R)レンジではリ
バークラッチ50及びロー&リバースブレーキ72が締
結し、その他のクラッチ及びブレーキは解放状態に制御
されて図10に動力伝達に関与する部材を太線で示すよ
うになる。
【0068】従ってロー&リバースブレーキ72の締結
によってロークラッチドラム26を介してリヤキャリヤ
34が固定され、入力軸4からの動力はリバースクラッ
チ50を介してキャリヤ39に入力されてフロントサン
ギヤ22を回転駆動する。フロントサンギヤ22の回転
によりフロントリングギヤ23をフロントサンギヤ22
の回転に対して減速して逆方向に回転せしめるいわゆる
後退回転をフロントリングギヤ23に結合されたリヤキ
ャリヤ34を経由して出力軸14に出力する。
【0069】以上説明した本実施の形態における回転数
検出装置80によると、回転数検出装置80のタイミン
グロータを開口部周縁に沿って形成される複数の切欠き
溝41aを有するクラッチドラム41と、この切欠き溝
41aに爪部56bが嵌合して爪部56bがクラッチド
ラム41の外周から突出するリテーニングプレート56
によって形成されることから、爪部56bを高加工精度
で形成することが可能であり、爪部の高加工精度化に起
因して回転数センサ81による安定した回転数検出精度
が確保される。
【0070】この安定した回転数検出精度によって自動
変速機の各係合装置等の作動タイミングの制御パラメー
タを決定することにより各係合装置の作動タイミングが
安定して変速ショック及びエンジンの吹き上がりを伴う
ことなく安定した滑らかな高品質の変速が可能になる。
【0071】またクラッチドラム41から突出するリテ
ーニングプレート56の爪部56bが従来の突出部に比
較して小となり高速回転に伴うクラッチドラム41の回
転抵抗が減少して車両の燃費向上が得られる。
【0072】次に図12によって本発明の他の実施の形
態を説明する。図12は回転数検出装置90を説明する
図13と対応する斜視図である。
【0073】回転数検出装置90は、クラッチドラム基
部39の外周端に一端が取付けられたクラッチドラム9
1、リバースクラッチ50のタイミングロータとなるリ
テーニングプレート92、回転数センサ81等を有して
いる。
【0074】クラッチドラム基部39に一端が取付けら
れるクラッチドラム91は、アルミニウム合金等の非磁
性材料によって形成される筒状体であって、他端の開口
端にはその開口端周縁に沿って等間隔で離間する複数の
切欠き溝91aが形成されている。
【0075】一方リテーニングプレート92は鉄等の磁
性材料製であって、一定の板厚を有する環状で、その外
周にクラッチドラム91の内周に形成されたドリブンプ
レートを嵌合支持するためのスプラインと嵌合する係合
部が形成され、かつ等間隔離間してクラッチドラム91
の開口部周縁に形成された切欠き溝91aに係合して頂
部92cがクラッチドラム91の外周面と略面一に形成
される爪部92bを有し、特に検出精度に影響を及ぼす
爪部92bの頂部92cの形状寸法は機械加工等によっ
て高精度に仕上加工が施されている。
【0076】そしてリテーニングプレート92をクラッ
チドラム91に形成されたスプラインに係合部を嵌合す
るとともに、切欠き溝91aに突出する爪部92bを嵌
合させて爪部92bの頂部92cがクラッチドラム91
の外周面と略面一となるよう挿着し、クラッチドラム9
1の内周に形成されたスナップリング係止溝91cに係
合するスナップリング57によってリテーニングプレー
ト92をクラッチドラム91に装着してクラッチドラム
91とリテーニングプレート92が一体的に構成され、
クラッチドラム91とリテーニングプレート92との相
対位置決めは切欠き溝91aと爪部92bとの嵌合によ
ってなされる。
【0077】回転数センサ81は、マグネット及びピッ
クアップコイル等を有する電磁式センサであってクラッ
チドラム91に設けられるリテーニングプレート92と
対応してトランスミッションケース2に固定される。
【0078】このように構成される回転数検出装置90
によると、リテーニングプレート92の頂部92cを除
いて非磁性材料からなるクラッチドラム91によってリ
テーニングプレート92の外周が被覆されることからク
ラッチドラム91の回転に起因する前記通過磁束量の変
化がより顕著になることから回転数センサ81によって
より安定した回転変化を検出することが可能になり、よ
り安定した係合装置の作動タイミングを得るための制御
パラメータを決定し得る。従って変速の際発生する変速
ショック及びエンジンの吹き上がりをより確実に防止し
得る。
【0079】更にクラッチドラム91の外周とクラッチ
ドラム91が露出するリテーニングプレート92の頂部
92cを略面一にすることにより高速回転に伴うクラッ
チドラム91の回転抵抗が減少して車両の燃費向上が得
られ、かつクラッチドラム91が非磁性材料によって形
成されることから、鉄等の磁性金属に限定されることな
くクラッチドラム91の製造コストや重量等を考慮して
最適な材料及び形状が選択可能であり、特にアルミニウ
ム合金等比較的比重の小なる材料を用いることにより軽
量化が得られ、クラッチドラム91の軽量化に伴う慣性
力の軽減により変速時間の短縮が可能になり車両の走行
性の向上が確保できる。
【0080】以上説明した本発明は、上記実施の形態に
限定されるものではなく、回転数検出装置のタイミング
ロータとしてリテーニングプレートに代えて、クラッチ
ドラムと一体的に回転するドリブンプレートに外方へ突
出する爪部を形成し、この爪部をクラッチドラムに形成
した切欠き溝から突出或いはクラッチドラム外周と略面
一になるよう露出せしめて形成する等適宜変更し得るも
のであり、自動変速機の回転数検出装置に広く適用し得
るものである。
【0081】
【発明の効果】以上説明した本発明による自動変速機の
回転数検出装置によると、回転数検出装置を歯車機構に
組み合されて回転する円筒体の開口端に形成される切欠
き溝に、切欠き溝から少なくとも頂部が露出するよう爪
部を係合させて磁性材料からなるタイミングロータを円
筒体内に配設することから、回転する円筒体の外周面か
ら突出する突出部を削減することが可能になり、回転抵
抗の減少が得られ車両燃費の向上が得られる。また回転
数検出精度の向上に伴い各摩擦係合装置の作動タイミン
グを良好にすることにより変速ショック等を回避するこ
とにより滑らかな変速が可能になり高品質の自動変速機
を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転数検出装置を有する自動変速
機の一実施の形態を説明する駆動系を示す概略図であ
る。
【図2】同じく回転数検出装置を説明する要部断面図で
ある。
【図3】同じく回転数検出装置を説明する要部斜視図で
ある。
【図4】同じく回転数検出装置のタイミングロータとな
るリテーニングプレートを説明する斜視図である。
【図5】同じく回転数検出装置を有する自動変速機の駆
動系を説明する概略図である。
【図6】同じく回転数検出装置を有する自動変速機の駆
動系を説明する概略図である。
【図7】同じく回転数検出装置を有する自動変速機の駆
動系を説明する概略図である。
【図8】同じく回転数検出装置を有する自動変速機の駆
動系を説明する概略図である。
【図9】同じく回転数検出装置を有する自動変速機の駆
動系を説明する概略図である。
【図10】同じく回転数検出装置を有する自動変速機の
駆動系を説明する概略図である。
【図11】同じく係合装置の作動説明図である。
【図12】本発明による回転数検出装置の他の実施の形
態を説明する要部斜視図である。
【図13】従来の回転数検出装置を説明する要部断面図
である。
【符号の説明】
41 クラッチドラム 41a 切欠き溝 56 リテーニングプレート 56b 爪部 56c 頂部 80 回転数検出装置 81 回転数センサ 90 回転数検出装置 91 クラッチドラム 91a 切欠き溝 92 リテーニングプレート 92b 爪部 92c 頂部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションケース内に収容され
    た歯車機構及びこの歯車機構に組み合わされた複数の摩
    擦係合装置を備え、これら複数の摩擦係合装置を選択的
    に作動せしめて動力伝達系路を切換え変速する自動変速
    機の回転数検出装置において、 開口端周縁に切欠き溝を有して前記歯車機構に組み合わ
    されて回転する円筒体と、 前記切欠き溝に係合して少なくとも頂部が切欠き溝から
    露出する爪部を有する円筒体と一体的に回転する円筒内
    に配設される磁性材料からなるタイミングロータと、 タイミングロータの爪部を検知することにより円筒体の
    回転数を検出するタイミングロータの爪部に対向してト
    ランスミッションケースに設けられる電磁式センサと、 を有することを特徴とする自動変速機の回転数検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記円筒体は非磁性材料製であり、かつ
    前記爪部の頂部が円筒体の外周面と略面一である請求項
    1に記載の自動変速機の回転数検出装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒体は磁性材料製であり、かつ前
    記爪部の頂部が円筒体の外周面から突出する請求項1に
    記載の自動変速機の回転数検出装置。
  4. 【請求項4】 前記円筒体が多板式摩擦係合装置のクラ
    ッチドラムである請求項1〜3のいずれかに記載の自動
    変速機の回転数検出装置。
  5. 【請求項5】 前記タイミングロータが多板式摩擦係合
    装置のリテーニングプレートである請求項4に記載の自
    動変速機の回転数検出装置。
  6. 【請求項6】 前記タイミングロータが多板式摩擦係合
    装置のドリブンプレートである請求項4に記載の自動変
    速機の回転数検出装置。
JP18752996A 1996-07-17 1996-07-17 自動変速機の回転数検出装置 Expired - Fee Related JP3926412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18752996A JP3926412B2 (ja) 1996-07-17 1996-07-17 自動変速機の回転数検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18752996A JP3926412B2 (ja) 1996-07-17 1996-07-17 自動変速機の回転数検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1030714A true JPH1030714A (ja) 1998-02-03
JP3926412B2 JP3926412B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=16207689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18752996A Expired - Fee Related JP3926412B2 (ja) 1996-07-17 1996-07-17 自動変速機の回転数検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3926412B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049866A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Nsk Warner Kk 多板式摩擦係合装置
JP2008038939A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Mazda Motor Corp 自動変速機
CN100414132C (zh) * 2005-08-05 2008-08-27 丰田自动车株式会社 自动变速器的摩擦施加装置
WO2014178350A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 変速装置
CN106153972A (zh) * 2015-03-26 2016-11-23 广东德昌电机有限公司 波形转换电路、转速检测装置和电机系统
CN112240355A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 迪尔公司 用于离合器组件的速度传感器
JP2021128021A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 ジヤトコ株式会社 装置
JP2021128022A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 ジヤトコ株式会社 装置
US20220154785A1 (en) * 2020-11-19 2022-05-19 Mazda Motor Corporation Automatic transmission
KR20230032247A (ko) * 2021-08-30 2023-03-07 현대트랜시스 주식회사 터빈 회전수 측정장치

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049866A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Nsk Warner Kk 多板式摩擦係合装置
CN100414132C (zh) * 2005-08-05 2008-08-27 丰田自动车株式会社 自动变速器的摩擦施加装置
JP2008038939A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Mazda Motor Corp 自動変速機
JP6044710B2 (ja) * 2013-04-30 2016-12-14 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 変速装置
CN105051393A (zh) * 2013-04-30 2015-11-11 爱信艾达株式会社 变速装置
WO2014178350A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 変速装置
US9719562B2 (en) 2013-04-30 2017-08-01 Aisin Aw Co., Ltd. Transmission device
US9958018B2 (en) 2013-04-30 2018-05-01 Aisin Aw Co., Ltd. Transmission device
CN106153972A (zh) * 2015-03-26 2016-11-23 广东德昌电机有限公司 波形转换电路、转速检测装置和电机系统
CN112240355A (zh) * 2019-07-19 2021-01-19 迪尔公司 用于离合器组件的速度传感器
JP2021128021A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 ジヤトコ株式会社 装置
JP2021128022A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 ジヤトコ株式会社 装置
US20220154785A1 (en) * 2020-11-19 2022-05-19 Mazda Motor Corporation Automatic transmission
KR20230032247A (ko) * 2021-08-30 2023-03-07 현대트랜시스 주식회사 터빈 회전수 측정장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3926412B2 (ja) 2007-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6835158B2 (en) Automatic transmission
US5769749A (en) Automatic transmission
JP3926412B2 (ja) 自動変速機の回転数検出装置
JPH04219569A (ja) 自動変速機における油圧アクチュエータ装置
EP1205688A2 (en) Power transmitting apparatus with a torque converter
JP2007139065A (ja) 自動変速機における圧油供給装置
JP2774514B2 (ja) 自動変速機におけるスナップリング支持装置
JP4114250B2 (ja) 自動変速機
JPH10299871A (ja) トロイダル型無段自動変速機の支持壁構造
JP4012273B2 (ja) 多板式摩擦係合装置
JPH0989005A (ja) クラッチドラムの構造およびその製造方法
JP4037195B2 (ja) 車両の動力伝達装置
JP4701514B2 (ja) 自動変速機の摩擦係合機構
JP3304847B2 (ja) 自動変速機
JP2001032913A (ja) プラネタリギヤ機構の潤滑構造
JP3083999B2 (ja) 自動変速機におけるワンウェイクラッチの支持装置
JP2791374B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP3080057B2 (ja) 自動変速機
JPH04272563A (ja) 自動変速機における回転センサ装置
JPS6234978B2 (ja)
JPH0117712Y2 (ja)
JP2853058B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御方法
KR100260159B1 (ko) 차량용 4속 자동 변속기의 기어 트레인
JP2005299881A (ja) 車両用変速機
JP2001208148A (ja) 自動変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140309

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees