JPH10306025A - 花粉プロテアーゼ阻害剤 - Google Patents

花粉プロテアーゼ阻害剤

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JPH10306025A
JPH10306025A JP9132935A JP13293597A JPH10306025A JP H10306025 A JPH10306025 A JP H10306025A JP 9132935 A JP9132935 A JP 9132935A JP 13293597 A JP13293597 A JP 13293597A JP H10306025 A JPH10306025 A JP H10306025A
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acid
hydrogen atom
alkyl group
alkyl
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JP9132935A
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Yuji Inada
祐二 稲田
Tamako Futami
瑞子 二見
Hisao Nakai
久郎 中井
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TOUIN YOKOHAMA UNIV
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
TOUIN YOKOHAMA UNIV
Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I-A)、(I-B)、(I-C)、(I-D)で示されるア
ミジノフェノール誘導体、アミジノ安息香酸誘導体、グ
アニジノフェノール誘導体、グアニジノ安息香酸誘導体
またはグアニジノ脂肪酸誘導体およびp−グアニジノ安
息香酸・1−(N,N−ジメチルカルバモイルメトキシ
カルボニル)−2−ナフチルエステル、p−(4,5−
ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)アミノ安息
香酸・6−アミジノ−2−ナフチルエステルおよびそれ
らの塩または酸付加塩または水和物を有効成分として含
有する花粉プロテアーゼ阻害剤。 【化1】 【効果】 本発明のアミジノ誘導体またはグアニジノ誘
導体は花粉プロテアーゼに阻害活性を有しているので、
花粉にプロテアーゼ起因する種々のアレルギー性疾患
(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性
皮膚炎、喘息等)の予防および/または治療に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアミジノ誘導体また
はグアニジノ誘導体を含有する薬剤に関する。具体的に
は、一般式(I−A)、(I−B)、(I−C)および
(I−D)
【化14】 (式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。)で
示されるアミジノフェノール誘導体、アミジノ安息香酸
誘導体、グアニジノフェノール誘導体、グアニジノ安息
香酸誘導体またはグアニジノ脂肪酸誘導体およびp−グ
アニジノ安息香酸・1−(N,N−ジメチルカルバモイ
ルメトキシカルボニル)−2−ナフチルエステル、p−
(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)
アミノ安息香酸・6−アミジノ−2−ナフチルエステル
およびそれらの塩または酸付加塩または水和物を有効成
分として含有する花粉(例えば、ブタクサ花粉またはス
ギ花粉等)プロテアーゼ阻害剤に関する。
【0002】
【発明の背景】近年、花粉症が増加しているが、その原
因といわれる各種の花粉のアレルゲンが精製されてい
る。精製された花粉アレルゲンは、分子量が5〜50k
Dの水溶性のタンパク質または糖タンパク質で、例え
ば、ブタクサ花粉では、分子量が38kDのアレルゲ
ン、スギ花粉では、分子量が41〜45kDのアレルゲ
ン、分子量が37kDのアレルゲンが報告されている
(斉藤洋三編:からだの科学193号,38〜42頁,
日本評論社,1997年)。一方、花粉から精製した花粉プ
ロテアーゼ(例えば、ブタクサ花粉プロテアーゼ)が種
々のアレルギー性疾患の悪化に関与すると考えられてい
る(Acta Biochimica Polonica 43 (3), 411-417 (199
6))。従って、花粉(例えば、ブタクサ花粉、スギ花粉
等)プロテアーゼを阻害することにより花粉プロテアー
ゼに起因した種々のアレルギー性疾患の予防および/ま
たは治療に有用であると考えられる。
【0003】
【従来技術】本発明の花粉プロテアーゼ阻害剤に用いら
れる化合物のうちのいくつかは、(1)特開平6-192085
号、(2)同9-40631号、(3)米国特許4021472号、
(4)同4224342号、(5)同4283418号、(6)同4310
533号、(7)同3751447号(8)特開平8-109164号、
(9)同7-206801号、(10)同5-286922号、(11)
同8-143529号、(12)特開昭63-165357号等の明細書
に記載されている。
【0004】例えば、(1)特開平6-192085号明細書に
おいて、アミジノフェノール誘導体、グアニジノ安息香
酸誘導体、グアニジノ脂肪酸誘導体等が、(2)特開平
9-40631号明細書において、アミジノフェノール誘導体
がダニプロテアーゼ阻害活性を有すると記載されてい
る。また、(3)米国特許4021472号、(4)同4224342
号、(5)同4283418号および(6)同4310533号の明細
書においてグアニジノ安息香酸誘導体が、(7)米国特
許3751447号において、グアニジノ脂肪酸誘導体が、蛋
白分解酵素(例えば、トリプシン、プラスミン、トロン
ビン、カリクレイン、とりわけトリプシン)阻害活性を
有することが記載されている。
【0005】また、(8)特開平8-109164号および
(9)同7-206801号の明細書には、アミジノフェノール
誘導体が、(10)特開平5-286922号の明細書には、グ
アニジノフェノール誘導体が、蛋白分解酵素(例えば、
トリプシン、プラスミン、トロンビン、カリクレイン、
とりわけトリプシン)阻害活性およびホスホリパーゼA
2(PLA2)阻害活性を有することが記載されている。
さらに、(11)特開平8-143529号の明細書には、アミ
ジノフェノール誘導体がLTB4拮抗作用を有すること
が記載されている。(12)特開昭63-165357号の明細
書には、グアニジノ安息香酸誘導体がエラスターゼ阻害
作用を有することが記載されている。
【0006】
【発明の目的】本発明者らは、種々のアレルギー性疾患
の悪化に関与すると考えられている花粉(例えば、ブタ
クサ花粉およびスギ花粉等)プロテアーゼ阻害活性を有
する化合物を見出すべく研究を行ない、後記する一般式
(I−A)、(I−B)、(I−C)または(I−D)
で示されるアミジノ誘導体またはグアニジノ誘導体また
はp−グアニジノ安息香酸・1−(N,N−ジメチルカ
ルバモイルメトキシカルボニル)−2−ナフチルエステ
ルまたはp−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール
−2−イル)アミノ安息香酸・6−アミジノ−2−ナフ
チルエステルが目的を達成することを見出した。
【0007】
【従来技術との比較】上記従来技術(1)〜(12)に
おいて、各種のアミジノ誘導体またはグアニジノ誘導体
が(i)ダニプロテアーゼ阻害活性、(ii)蛋白分解酵素
(例えば、トリプシン、プラスミン、トロンビン、カリ
クレイン、とりわけトリプシン)阻害活性、(iii)前記
した(ii)の活性およびPLA2阻害活性、(iv)LTB4
抗作用または(v)エラスターゼ阻害活性を有することは
記載されているが、花粉プロテアーゼ阻害活性を有する
ことについては記載されていない。従って、本発明で用
いるアミジノ誘導体またはグアニジノ誘導体が、これら
の従来技術から花粉(例えば、ブタクサ花粉およびスギ
花粉等)プロテアーゼ阻害作用を有していることはまっ
たく予測できないことである。
【0008】
【本発明の開示】本発明は、下記化合物を有効成分とし
て含有する花粉プロテアーゼ阻害剤、すなわち (1)一般式(I−A)
【化15】
【0009】[式中、R1AおよびR2Aはそれぞれ独立し
て、(i) 水素原子、(ii) C1〜4のアルキル基、(iii)
C1〜4のアルコキシ基、(iv) C2〜5のアシル基、
(v) ハロゲン原子、(vi) ニトロ基、(vii) ベンゾイル
基または(viii) COOR4A基(基中、R4AはC1〜3
のアルキル基を表わす。)を表わし;
【0010】AAは単結合、C1〜4のアルキレン基、
または
【化16】 (基中、R5AおよびR6Aはそれぞれ独立して、水素原
子、またはC1〜4のアルキル基を表わす。)を表わ
し;
【0011】R3A
【化17】
【0012】(基(i)および(ii)中、R7AおよびR8A
それぞれ独立して(1) 水素原子、(2) フェニル基、(3)
C7〜10のフェニルアルキル基、
【0013】(4) C1〜4のアルキル基、ハロゲン原子
およびR11A−COOR12A基から任意に選ばれる1〜2
個の置換基で置換されたフェニル基またはC7〜10の
フェニルアルキル基(基中、R11Aは[1] 単結合、[2]
C1〜8のアルキレン基、[3] C2〜8のアルケニレン
基、または[4] C2〜8のアルキニレン基を表わし;R
12Aは[1] 水素原子、[2] C1〜4のアルキル基、[3]
C7〜10のフェニルアルキル基、[4] フェニル基、
[5] アリル基、または[6] プロパルギル基を表わ
す。)、
【0014】(5) C1〜10のアルキル基、(6) 二重結
合を1〜3個有するC2〜10のアルケニル基、(7) 三
重結合を1〜2個有するC2〜10のアルキニル基、
【0015】(8) R11a−COXA12A基(基中、R11a
は[1] 単結合、[2] C1〜8のアルキレン基、[3] 主鎖
中の1または2個の炭素原子が硫黄原子、または硫黄原
子およびフェニレン基で置換されたC2〜8のアルキレ
ン基、[4] C2〜8のアルケニレン基、[5] 主鎖中の1
または2個の炭素原子が硫黄原子、または硫黄原子およ
びフェニレン基で置換されたC4〜8のアルケニレン
基、[6] C2〜8のアルキニレン基、または[7] 主鎖中
の1または2個の炭素原子が硫黄原子、または硫黄原子
およびフェニレン基で置換されたC4〜8のアルキニレ
ン基を表わし、XAは酸素原子またはNH基を表わし、
12Aは前記と同じ意味を表わす。)、(9) 1個の窒素
原子を含有する4〜14員の単環、2または3環式ヘテ
ロ環で置換されたC1〜4のアルキル基、(10)1個の酸
素原子を含有する4〜7員の単環式ヘテロ環で置換され
たC1〜4のアルキル基、(11)C3〜7のシクロアルキ
ル基、(12)C1〜4のアルコキシ基で置換されたC1〜
6のアルキル基または(13)1個の窒素原子を含有する4
〜7員の単環式ヘテロ環を表わし;
【0016】R9Aは(1) 水素原子、(2) C1〜8のアル
キル基、(3) C7〜10のフェニルアルキル基、(4) 二
重結合を1〜3個有するC2〜10のアルケニル基、
(5) 三重結合を1〜2個有するC2〜10のアルキニル
基、(6) R11A−COOR12A基(基中、R11AおよびR
12Aは前記と同じ意味を表わす。)、(7) C3〜7のシ
クロアルキル基、または(8) C1〜4のアルコキシ基で
置換されたC1〜6のアルキル基を表わす。
【0017】基(iii)および(iv)中、
【化18】 は1個または2個の窒素原子を含有する4〜7員の単環
式ヘテロ環を表わし;R10Aは水素原子、C1〜4のア
ルキル基、C7〜10のフェニルアルキル基またはCO
OR13A基(基中、R13Aは水素原子、C1〜4のアルキ
ル基またはC7〜10のフェニルアルキル基を表わ
す。)を表わす。
【0018】基(v)中、Q1およびQ2はそれぞれ独立し
て、酸素原子、または硫黄原子を表わし;R4Aは前記と
同じ意味を表わし;nは1〜4の整数を表わす。
【0019】ただし、(1)R3Aが基(i)を表わす時、
7AとR8Aは同時に水素原子を表わさないものとし、
(2)R7A、R8AおよびR9Aのうち少なくともひとつの
基がt−ブチルエステル基を含有する基を表わすとき、
他の基はカルボキシ基を含有する基を表わさないものと
する。)で示される基を表わす。]で示される化合物ま
たはそれらの非毒性塩または酸付加塩または水和物を有
効成分として含有する花粉プロテアーゼ阻害剤、
【0020】(2)一般式(I−B)
【化19】
【0021】[式中、RBは(i) C1〜4のアルキル
基、(ii)C1〜4のアルコキシ基、(iii)−COOR1B
基(基中、R1Bは水素原子またはC1〜4のアルキル基
を表わす。)、(iv)−COR2B基(基中、R2BはC1〜
4のアルキル基またはフェニル基を表わす。)、(v) −
O−AB−COOR3B基(基中、ABはC1〜4のアルキ
レン基を表わし、R3Bは水素原子またはC1〜4のアル
キル基を表わす。)、(vi)−NR4B5B基(基中、R4B
およびR5Bはそれぞれ独立して、水素原子またはC1〜
4のアルキル基を表わす。)、
【0022】(vii)−BB−NR6B7B基 (基中、BBはスルホニル基またはカルボニル基を表わ
し、R6Bは水素原子、C1〜4のアルキル基、フェニル
基またはC7〜10のフェニルアルキル基を表わし、R
7Bは水素原子、C1〜4のアルキル基、フェニル基、C
7〜10のフェニルアルキル基または−DB−COOR
8B基(基中、DBはC1〜4のアルキレン基を表わし、
8Bは水素原子、C1〜7のアルキル基またはC7〜1
0のフェニルアルキル基を表わす。)を表わすか、ある
いはR6BとR7Bは隣接する窒素原子と一緒になって
【化20】 (式中、
【化21】 は4〜7員の飽和の単環式ヘテロ環またはそれにベンゼ
ン環が縮合した縮合ヘテロ環を表わし、R9Bは水素原
子、または−COOR10B基(基中、R10Bは水素原子、
C1〜4のアルキル基、またはC7〜10のフェニルア
ルキル基を表わす。)を表わす。)を表わす。)、
【0023】(viii)式
【化22】 (式中、R11Bは水素原子、C1〜7のアルキル基また
は4〜14員の単環または多環式シクロアルキル基を表
わす。)で示される基、または
【0024】(ix)式
【化23】 (式中、EBはC1〜4のアルキレン基を表わし、R12B
およびR13Bはそれぞれ独立して、水素原子またはC1
〜4のアルキル基を表わす。)で示される基を表わ
す。]で示される化合物またはそれらの非毒性塩または
酸付加塩または水和物を有効成分として含有する花粉プ
ロテアーゼ阻害剤、
【0025】(3)一般式(I−C)
【化24】
【0026】[式中、R2Cは(i) 水素原子、(ii) C1
〜4のアルキル基、(iii) C1〜4のアルコキシ基、(i
v) C2〜5のアルコキシメチル基、(v) ZCCOOR3C
基(基中、ZCは単結合または、メチレン基を表わし、
3Cは水素原子、C1〜4のアルキル基またはCH2
ONRC1C基(基中、RCおよびR1Cはそれぞれ独立し
て、水素原子またはC1〜4のアルキル基を表わす。)
を表わす。)、(vi) −CH=CH−COOR3C基(基
中、R3Cは前記と同じ意味を表わす。)(vii) ハロゲン
原子、(viii) トリフルオロメチル基、(ix) COR4C
(基中、R4CはC1〜4のアルキル基、フェニル基、グ
アニジノフェニル基、シクロペンチルメチル基またはシ
クロヘキシルメチル基を表わす。)、(x) ZCOCOR
4C基(基中、ZCおよびR4Cは前記と同じ意味を表わ
す。)、(xi) SO24C基(基中、R4Cは前記と同じ意
味を表わす。)、(xii) OSO24C基(基中、R4C
前記と同じ意味を表わす。)、
【0027】(xiii) ZCCONR5C6C基(基中、ZC
は前記と同じ意味を表わし、R5CおよびR6Cはそれぞれ
独立して、(1) 水素原子、(2) C1〜4のアルキル基、
(3) COOR4C基(基中、R4Cは前記と同じ意味を表わ
す。)で置換されたC1〜4のアルキル基、(4) フェニ
ル基、(5) ベンジル基、(6)ピリジル基を表わすか、あ
るいは(7) R5CおよびR6Cは隣接する窒素原子と一緒に
なって、ピロリジニル基、ピペリジノ基、モルホリノ基
または式
【化25】 (式中、R7CはC1〜4のアルキル基を表わす。)で示
される基、
【0028】(xiv) OCONR5C6C基(基中、R5C
よびR6Cは前記と同じ意味を表わす。)、(xv) SO2
5C6C基(基中、R5CおよびR6Cは前記と同じ意味を
表わす。)、
【0029】(xvii) 式
【化26】 (式中、R5CおよびR6Cは前記と同じ意味を表わす。)
で示される基、
【0030】(xvii) NHSO28C基(基中、R8Cは水
素原子またはC1〜4のアルキル基を表わす。)、(xvi
ii) ニトロ基、(xix) 水酸基、(xx) ヒドロキシメチル
基、(xxi) グアニジノ基、(xxii) ベンジルオキシ基、
(xxiii) グアニジノフェニルチオメチル基、(xxiv) モ
ルホリノスルホニルフェノキシメチル基、(xxv) ピリジ
ルオキシメチル基または(xxvi) (1,1−ジオキソチ
アゾール−3−イル)カルボニル基を表わし、
【0031】mは1〜5の整数を表わし、かつmが2以
上の場合、それぞれのRCは互いに同一でもよく、また
異なっていてもよい。]で示される化合物またはそれら
の非毒性塩または酸付加塩または水和物を有効成分とし
て含有する花粉プロテアーゼ阻害剤、
【0032】(4)一般式(I−D)
【化27】 (式中、R1Dは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C
1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、カルボ
キシル基またはC1〜4のアルコキシカルボニル基を表
わし、dは3〜6の整数を表わす。)で示される化合物
またはそれらの非毒性塩または酸付加塩または水和物を
有効成分として含有する花粉プロテアーゼ阻害剤、
【0033】(5)p−グアニジノ安息香酸・1−
(N,N−ジメチルカルバモイルメトキシカルボニル)
−2−ナフチルエステルまたはp−(4,5−ジヒドロ
−1H−イミダゾール−2−イル)アミノ安息香酸・6
−アミジノ−2−ナフチルエステルまたはそれらの非毒
性塩または酸付加塩または水和物を有効成分として含有
する花粉プロテアーゼ阻害剤に関する。
【0034】本発明で用いる化合物は、特に指示しない
限り異性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル
基、アルコキシ基、アルキレン基、アルケニレン基およ
びアルキニレン基には直鎖のものおよび分枝鎖のものが
含まれ、またアルケニレン基中の二重結合には、E、Z
およびEZ混合物であるものが含まれる。分枝鎖のアル
キル基、アルコシキ基、アルキレン基、アルケニレン基
およびアルキニレン基が存在する場合等の不斉炭素原子
の存在により生ずる異性体も含まれる。
【0035】一般式(I−A)中、R1A、R2A、R5A
6A、R10A、R12A、R13A;一般式(I−B)中、
B、R1B、R2B、R3B、R4B、R5B、R6B、R7B、R
10B、R12B、R13B;一般式(I−C)中、R2C
3C、RC、R1C、R4C、R5C、R6C、R7C、R8Cおよ
び一般式(I−D)中、R1Dによって表わされるC1〜
4のアルキル基、および一般式(I−A)中、R7A、R
8A基中および一般式(I−C)中、R5CおよびR6C基中
のC1〜4のアルキル基とは、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル基およびこれらの異性体である。
【0036】一般式(I−A)中、R1A、R2A;一般式
(I−B)中、RB;一般式(I−C)中、RCおよび一
般式(I−D)中、R1Dによって表わされるC1〜4の
アルコシキ基および一般式(I−A)中、R7A、R8A
9A基中のC1〜4のアルコシキ基とは、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ基およびこれらの異性体
である。一般式(I−A)中、R4Aによって表わされる
C1〜3のアルキル基とは、メチル、エチル、プロピル
基およびこれらの異性体である。一般式(I−A)中、
1AおよびR2Aによって表わされるC2〜5のアシル基
とは、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル基
およびこれらの異性体である。一般式(I−A)中、R
7AおよびR8Aによって表わされるC1〜10のアルキル
基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル基
およびこれらの異性体である。
【0037】一般式(I−A)中、R9Aによって表わさ
れるC1〜8のアルキル基とは、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル基およびこれらの異性体である。一般式(I−B)
中、R8B、R11Bによって表わされるC1〜7のアルキ
ル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル基およびこれらの異性体であ
る。一般式(I−A)中、R7A、R8A、R9A基中のC1
〜6のアルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル基およびこれらの異性体であ
る。一般式(I−A)中、R7A、R8A、R9A、R10A
12A、R13A;一般式(I−B)中、R6B、R7B
8B、R10Bによって表わされるC7〜10のフェニル
アルキル基および一般式(I−A)中、R7A、R8A中の
C7〜10のフェニルアルキル基とは、フェニル基1個
によって置換されているメチル、エチル、プロピル、ブ
チル基およびこれらの異性体である。
【0038】一般式(I−A)中、R1A、R2A;一般式
(I−C)中、R2Cおよび一般式(I−D)中、R1D
よって表わされるハロゲン原子、および一般式(I−
A)中のR7AおよびR8A基中に表わされるハロゲン原子
とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原
子である。一般式(I−A)中、AAおよび一般式(I
−B)中、AB、DB、EBによって表わされるC1〜4
のアルキレン基とは、メチレン、エチレン、トリメチレ
ン、テトラメチレン基およびこれらの異性体である。一
般式(I−A)中、R11A、R11aによって表わされるC
1〜8のアルキレン基とは、メチレン、エチレン、トリ
メチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメ
チレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン基およびこれ
らの異性体である。C2〜8のアルケニレン基とは、ビ
ニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレン、ヘ
キセニレン、ヘプテニレン、オクテニレン基およびこれ
らの異性体である。C2〜8のアルキニレン基とは、エ
チニレン、プロピニレン、ブチニレン、ペンチニレン、
ヘキシニレン、ヘプチニレン、オクチニレン基およびこ
れらの異性体である。
【0039】一般式(I−A)中、R11aによって表わ
される主鎖中の炭素原子が硫黄原子、または硫黄原子お
よびフェニレン基で置換されたC2〜8のアルキレン基
とは、チアエチレン(−CH2−S−と−S−CH2−を
表わすものとする。)、チアトリメチレン(−CH2
CH2−S−、−CH2−S−CH2−、−S−CH2−C
2−を表わすものとする。)、チアテトラメチレン、
チアペンタメチレン、チアヘキサメチレン、チアヘプタ
メチレン、チアオクタメチレン基およびこれらの異性
体、またはこれらのうちのいずれかのメチレン基がフェ
ニレン基で置換された基、(例えば−CH2−S−CH2
−C64−)を表わす。
【0040】一般式(I−A)中、R11aによって表わ
される主鎖中の炭素原子が硫黄原子、または硫黄原子お
よびフェニレン基で置換されたC4〜8のアルケニレン
基とは、チアブテニレン(例えば、−S−CH2−CH
=CH−、−CH=CH−CH2−S−を表わすものと
する。)、チアペンテニレン(例えば、−S−CH2
CH2−CH=CH−、−S−CH2−CH=CH−CH
2−、−CH2−S−CH2−CH=CH−を表わすもの
とする。)、チアヘキセニレン、チアヘプテニレン、チ
アオクテニレン基およびこれらの異性体、またはこれら
のうちのいずれかのメチレン基がフェニレン基で置換さ
れた基(例えば、−S−CH2−CH=CH−C64
を表わすものとする。)を表わす。
【0041】主鎖中の炭素原子が硫黄原子、または硫黄
原子およびフェニレン基で置換されたC4〜8のアルキ
ニレン基とは、チアブチニレン(例えば、
【化28】 を表わすものとする。)、チアペンチニレン(例えば、
【化29】 を表わすものとする。)、チアヘキシニレン、チアヘプ
チニレン、チアオクチニレン基およびこれらの異性体ま
たはこれらのうちのいずれかのメチレン基がフェニレン
基で置換された基(例えば、
【化30】 を表わすものとする。)を表わす。
【0042】一般式(I−A)中、R7AおよびR8A基中
の1個の窒素原子を含有する4〜14員の単環、2また
は3環式ヘテロ環とは、ピロール、ピロリジン、ピリジ
ン、ピペリジン、アゼピン、インドール、インドリン、
キノリン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、カ
ルバゾール環等が挙げられる。
【0043】一般式(I−A)中、
【化31】 が表わす1個または2個の窒素原子を含有する4〜7員
の単環式ヘテロ環とは、ピロール、ピロリジン、イミダ
ゾール、イミダゾリジン、ピリジン、ピペリジン、ピラ
ジン、ピペラジン、ピリミジン、アゼピン環等が挙げら
れる。
【0044】一般式(I−A)中、R7AおよびR8A基中
の1個の窒素原子を含有する4〜7員環の単環式ヘテロ
環とは、ピロール、ピロリジン、ピリジン、ピペリジ
ン、アゼピン環等が挙げられる。一般式(I−A)中、
7AおよびR8A基中の1個の酸素原子を含有する4〜7
員の単環式ヘテロ環とは、フラン、オキソラン、ピラン
環等が挙げられる。
【0045】一般式(I−B)中、
【化32】 が表わす4〜7員の単環式ヘテロ環またはそれにベンゼ
ン環が縮合した縮合ヘテロ環とは、ピロール、ピロリジ
ン、ピリジン、ピペリジン、アゼピン、ペルヒドロアゼ
ピン、インドール、インドリン、キノリン、1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン、カルバゾール、フラ
ン、オキソラン、ピラン環等が挙げられる。
【0046】一般式(I−A)中、R7A、R8AおよびR
9Aによって表わされる二重結合を1〜3個有するC2〜
10のアルケニル基とは、エテニル、プロぺニル、ブテ
ニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニ
ル、ノネニル、デセニル、ブタジエニル、ペンタジエニ
ル、ヘキサジエニル、ヘプタジエニル、オクタジエニ
ル、ノナジエニル、デカジエニル、ヘキサトリエニル、
ヘプタトリエニル、オクタトリエニル、ノナトリエニ
ル、デカトリエニル基およびこれらの異性体である。三
重結合を1〜2個有するC2〜10のアルキニル基と
は、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘ
キシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、デシニ
ル、ブタジイニル、ペンタジイニル、ヘキサジイニル、
ヘプタジイニル、オクタジイニル、ノナジイニル、デカ
ジイニル基およびこれらの異性体である。
【0047】一般式(I−A)中、R7A、R8AおよびR
9Aによって表わされるC3〜7のシクロアルキル基と
は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシルおよびシクロヘプチル基である。一般式
(I−A)中、R7A、R8AおよびR9Aによって表わされ
るC1〜4のアルコキシ基が置換したC1〜6のアルキ
ル基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ
基およびこれらの異性体が置換したメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル基およびこれらの
異性体である。
【0048】
【好ましい化合物】本発明で用いる化合物のうち、好ま
しい化合物としては、 (1)一般式(I−AA)
【化33】 [式中、R1AAおよびR2AAはそれぞれ独立して、
【0049】(i) 水素原子または(viii) COOR4AA
(基中、R4AAはC1〜3のアルキル基を表わす。)を
表わし;AAAは単結合、C1〜4のアルキレン基、また
【化34】 (基中、R5AAおよびR6AAはそれぞれ独立して、水素原
子、またはC1〜4のアルキル基を表わす。)を表わ
し;
【0050】R3
【化35】
【0051】(基(i)および(ii)中、R7AAおよびR8AA
はそれぞれ独立して(1) 水素原子、(2) フェニル基、
(5) C1〜4のアルキル基、(6) 二重結合を1個有する
C2〜4のアルケニル基、
【0052】(8) R11AA−COXAA12AA基(基中、R
11AAは[1] 単結合、[2] C1〜4のアルキレン基、XAA
は酸素原子またはNH基を表わし、R12AAは[1] 水素原
子、[2] C1〜4のアルキル基、を表わす。)、
【0053】(9) 1個の窒素原子を含有する7〜14員
の2または3環式ヘテロ環で置換されたC1〜4のアル
キル基、(10)1個の酸素原子を含有する4〜7員の単環
式ヘテロ環で置換されたC1〜4のアルキル基、(12)C
1〜4のアルコキシ基で置換されたC1〜6のアルキル
基または(13)1個の窒素原子を含有する4〜7員の単環
式ヘテロ環を表わし;
【0054】R9AAは(1) 水素原子、(2) C1〜4のア
ルキル基、(4) 二重結合を1個有するC2〜4のアルケ
ニル基、(6) R11AA−COOR12AA基(基中、R11AA
よびR12AAは前記と同じ意味を表わす。)、または(8)
C1〜4のアルコキシ基で置換されたC1〜6のアルキ
ル基を表わす。
【0055】基(iii)および(iv)中、
【化36】 は1個または2個の窒素原子を含有する4〜7員の単環
式ヘテロ環を表わし;R10AAは水素原子、C1〜4のア
ルキル基またはCOOR13AA基(基中、R13AAはC1〜
4のアルキル基またはC7〜10のフェニルアルキル基
を表わす。)を表わす。
【0056】基(v)中、Q1およびQ2はそれぞれ独立し
て、酸素原子、または硫黄原子を表わし;R4AAは前記
と同じ意味を表わし;nは1〜4の整数を表わす。
【0057】ただし、(1)R3AAが基(i)を表わす時、
7AAとR8AAは同時に水素原子を表わさないものとし、
(2)R7AA、R8AAおよびR9AAのうち少なくともひと
つの基がt−ブチルエステル基を含有する基を表わすと
き、他の基はカルボキシ基を含有する基を表わさないも
のとする。)で示される基を表わす。]で示される化合
物およびそれらの非毒性塩および酸付加塩および水和
物、
【0058】(2)一般式(I−BB)
【化37】
【0059】[式中、RBBは(vii) −BBB−NR6BB
7BB基(基中、BBBはカルボニル基を表わし、R6BBとR
7BBは隣接する窒素原子と一緒になって
【化38】 (式中、
【化39】 は4〜7員の飽和のヘテロ環にベンゼン環が縮合した縮
合ヘテロ環を表わし、R9BBは−COOR10BB基(基
中、R10BBはC1〜4のアルキル基を表わす。)を表わ
す。)を表わす。)、または
【0060】(ix)式
【化40】 (式中、EBBはC1〜4のアルキレン基を表わし、R
12BBおよびR13BBはそれぞれ独立して、水素原子または
C1〜4のアルキル基を表わす。)で示される基を表わ
す。]で示される化合物およびそれらの非毒性塩および
酸付加塩および水和物、
【0061】(3)一般式(I−CC)
【化41】
【0062】[式中、R2CCは(i) 水素原子、(v) ZCC
COOR3CC基(基中、ZCCは単結合または、メチレン
基を表わし、R3CCは水素原子、C1〜4のアルキル基
またはCH2CONRCC1CC基(基中、RCCおよびR
1CCはそれぞれ独立して、水素原子またはC1〜4のア
ルキル基を表わす。)を表わす。)、(vii) ハロゲン原
子、(x) ZCCOCOR4CC基(基中、ZCCは前記と同じ
意味を表わし、R4CCはC1〜4のアルキル基を表わ
す。)、
【0063】(xiii) ZCCCONR5CC6CC基(基中、
CCは前記と同じ意味を表わし、R5CCおよびR6CCはそ
れぞれ独立して、(1) 水素原子、(2) C1〜4のアルキ
ル基、(3) COOR4CC基(基中、R4CCは前記と同じ意
味を表わす。)で置換されたC1〜4のアルキル基、
(4) フェニル基、(5) ベンジル基、(6)ピリジル基を表
わすか、あるいは(7) R5CC、R6CCは隣接する窒素原子
と一緒になって、ピロリジニル基、ピペリジノ基、モル
ホリノ基または式
【化42】 (式中、R7CCはC1〜4のアルキル基を表わす。)で
示される基、
【0064】(xv) SO2NR5CC6CC基(基中、R5CC
およびR6CCは前記と同じ意味を表わす。)、(xix) 水
酸基、
【0065】mmは1または2を表わし、かつmmが2の場
合、それぞれのRCCは互いに同じであってもよいしまた
異なっていてもよい。]で示される化合物およびそれら
の非毒性塩および酸付加塩および水和物、
【0066】(4)一般式(I−DD)
【化43】
【0067】(式中、R1DDはC1〜4のアルコキシカ
ルボニル基を表わし、dは3〜6の整数を表わす。)で
示される化合物およびそれらの非毒性塩および酸付加塩
および水和物が挙げられる。
【0068】本発明で用いる化合物の具体的例として
は、下記の化合物が挙げられる。 化合物1:
【化44】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)安息香酸・
N−[1−エトキシカルボニル−2−(3−インドリ
ル)エチル]アミド (特開平8-109164号の実施例1(q)、および特開平6-
192085号の化合物(16)として記載)
【0069】化合物2:
【化45】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)安息香酸・
2S−エトキシカルボニル−1−ピロリジニルアミド (特開平8-109164号の実施例1(r)、および特開平6-
192085号の化合物(17)として記載)
【0070】化合物3:
【化46】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)安息香酸・
2R−ベンジルオキシカルボニル−1−ピロリジニルア
ミド (特開平8-109164号の実施例2(f)、および特開平6-
192085号の化合物(18)として記載)
【0071】化合物4:
【化47】 4−[(4−アミジノ−2−メトキシカルボニル)フェ
ノキシカルボニル]安息香酸・N−フェニル−N−エト
キシカルボニルメチルアミド (特開平8-109164号の実施例1(p)、および特開平6-
192085号の化合物(19)として記載)
【0072】化合物5:
【化48】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチ
ル桂皮酸・N−アリル−N−エトキシカルボニルメチル
アミド (特開平8-109164号の実施例1(i)、および特開平9-
40631号の化合物(1)として記載)
【0073】化合物6:
【化49】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチ
ル桂皮酸・N−アリル−N−カルボキシメチルアミド (特開平8-109164号の実施例4、および特開平9-40631
号の化合物(3)として記載)
【0074】化合物7:
【化50】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチ
ル−桂皮酸・N−エチル−N−カルボキシメチルアミド (特開平8-109164号の実施例5(u)、および特開平9-
40631号の化合物(8)として記載)
【0075】化合物8:
【化51】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチ
ル−桂皮酸・N−(3−メトキシプロピル)−N−カル
ボキシメチルアミド (特開平7-206801号の実施例3、および特開平9-40631
号の化合物(4)として記載)
【0076】化合物9:
【化52】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチ
ル−桂皮酸・N−(オキソラン−2−イルメチル)−N
−カルボキシメチルアミド (特開平8-143529号の実施例2(cc)、および特開平
9-40631号の化合物(6)として記載)
【0077】化合物10:
【化53】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチ
ル−桂皮酸・N−(4−ピペリジニル)−N−カルボキ
シメチルアミド (特開平9-40631号の実施例1、および同号の化合物
(5)として記載)
【0078】化合物11:
【化54】 5−[p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)ベン
ジリデン]−3−エトキシカルボニルメチルロダニン (特開平6-192085号の化合物(14)として記載)
【0079】化合物12:
【化55】 1−[p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)ベン
ジル]−2−イソプロピルイミダゾール (特開平6-192085号の化合物(15)として記載)
【0080】化合物13:
【化56】 p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチ
ル−桂皮酸・N−カルバモイルメチル−N−カルボキシ
メチルアミド (特開平9-40631号の実施例3、および同号の化合物
(7)として記載)
【0081】化合物14:
【化57】 1−[p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)ベン
ジル]−2−メチルイミダゾール (特開平8-143529号明細書に記載)
【0082】化合物15:
【化58】 p−[p−(p−グアニジノフェノキシカルボニル)フ
ェニル]安息香酸・N,N−ジメチルカルバモイルメチ
ルエステル (特開平5-286922号の実施例1(f)に記載)
【0083】化合物16:
【化59】 p−(p−グアニジノフェノキシカルボニル)安息香酸
・2−エトキシカルボニル−1−インドリニルアミド (特開平5-286922号の実施例1(c)に記載)
【0084】化合物17:
【化60】 p−(p−グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸
・N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステル (米国特許4021472号の実施例13、および特開平6-192
085号の化合物(2)として記載)
【0085】化合物18:
【化61】 p−グアニジノ安息香酸・p−(N−フェニル−N−エ
トキシカルボニルメチルカルバモイルメチル)フェニル
エステル (特開平6-192085号の化合物(4)として記載)
【0086】化合物19:
【化62】 p−グアニジノ安息香酸・p−[(2−エトキシカルボ
ニル−1−インドリニル)カルボニルメチル]フェニル
エステル (特開平6-192085号の化合物(5)として記載)
【0087】化合物20:
【化63】 p−グアニジノ安息香酸・p−[(3−エトキシカルボ
ニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2
−イル)カルボニル]フェニルエステル (特開平6-192085号の化合物(6)として記載)
【0088】化合物21:
【化64】 p−グアニジノ安息香酸・p−[(N−ベンジル−N−
エトキシカルボニルメチル)スルファモイル]フェニル
エステル (特開平6-192085号の化合物(8)として記載)
【0089】化合物22:
【化65】 p−グアニジノ安息香酸・3−クロロ−5−ヒドロキシ
フェニルエステル (特開昭63-165357号の実施例112、特開平6-192085
号の化合物(9)として記載)
【0090】化合物23:
【化66】 p−グアニジノ安息香酸・3−クロロ−4−ピバロイル
オキシフェニルエステル (特開平6-192085号の化合物(10)として記載)
【0091】化合物24:
【化67】 p−グアニジノ安息香酸・p−スルファモイルフェニル
エステル (米国特許4283418号の実施例3、および特開平6-19208
5号の化合物(11)として記載)
【0092】化合物25:
【化68】 p−(p−グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸 (米国特許4224342号の実施例1に記載)
【0093】化合物26:
【化69】 6−グアニジノヘキサン酸・p−エトキシカルボニルフ
ェニルエステル (米国特許3751447号の実施例8、および特開平6-19208
5号の化合物(1)として記載)
【0094】化合物27:
【化70】 p−グアニジノ安息香酸・1−(N,N−ジメチルカル
バモイルメトキシカルボニル)−2−ナフチルエステル (特開平6-192085号の化合物(3)として記載)
【0095】化合物28:
【化71】 p−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イ
ル)アミノ安息香酸・6−アミジノ−2−ナフチルエス
テル
【0096】
【本発明で用いる化合物の製造方法】本発明で用いる化
合物、すなわち一般式(I−A)、(I−B)、(I−
C)および(I−D)で示されるアミジノ誘導体または
グアニジノ誘導体およびp−グアニジノ安息香酸・1−
(N,N−ジメチルカルバモイルメトキシカルボニル)
−2−ナフチルエステル(化合物27)、p−(4,5
−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)アミノ安
息香酸・6−アミジノ−2−ナフチルエステル(化合物
28)は、それぞれ前記した明細書に記載された方法、
公知の方法または下記に記載した方法によって製造する
ことができる。
【0097】例えば、一般式(I−A)
【化72】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、特開平8-109164号、特開平7-206801
号、特開平8-143529号の明細書に記載されている方法を
用いるか、または一般式(II−A)
【化73】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わすものと
する。)で示される化合物と、一般式(III−A)
【化74】 (式中、R1Aは前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物をエステル化反応に付すことにより製造される。
【0098】エステル化反応は公知であり、例えば
(1)酸ハライドを用いる方法、(2)混合酸無水物を
用いる方法、(3)縮合剤を用いる方法等が挙げられ
る。
【0099】これらの方法を具体的に説明すると、
(1)酸ハライドを用いる方法は、例えば、カルボン酸
を不活性有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒
で、酸ハライド(オキザリルクロライド、チオニルクロ
ライド等)と−20℃〜還流温度で反応させ、得られた
酸ハライドを三級アミン(ピリジン、トリエチルアミ
ン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の
存在下、アルコールと不活性有機溶媒(クロロホルム、
塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
等)中、0〜40℃で反応させることにより行なわれ
る。
【0100】(2)混合酸無水物を用いる方法は、例え
ば、カルボン酸を不活性有機溶媒(クロロホルム、塩化
メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)
中または無溶媒で、三級アミン(ピリジン、トリエチル
アミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン
等)の存在下、酸ハライド(ピバロイルクロライド、ト
シルクロライド、メシルクロライド等)、または酸誘導
体(クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等)と、
0〜40℃で反応させ、得られた混合酸無水物を不活性
有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン等)中、相当するアルコール
と0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
【0101】(3)縮合剤(1,3−ジシクロヘキシル
カルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−[3−
(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド(ED
C)、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ素等)
を用いる方法は、例えば、カルボン酸とアルコールを、
不活性有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジメチ
ルホルムアミド、ジエチルエーテル等)中または無溶媒
で、三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチ
ルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)を用いるかま
たは用いないで、縮合剤を用いて、0〜40 ℃で反応
させることにより行なわれる。これら(1)、(2)お
よび(3)の反応は、いずれも不活性ガス(アルゴン、
窒素等)雰囲気下、無水条件で行なうことが望ましい。
【0102】一般式(I−B)で示される化合物は、特
開平5-286922号の明細書に記載されている方法を用いて
製造することができる。
【0103】一般式(I−C)
【化75】 (式中、すべての記号は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される化合物は、米国特許4021472号、同4224342
号、同4283418号、同4310533号および特開昭63-165357
号の明細書に記載されている方法を用いるかまたは、一
般式(II−C)
【化76】 で示される化合物(p−グアニジノ安息香酸)と、一般
式(III−C)
【化77】 (式中、すべての記号は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される化合物を同様にエステル化反応に付すことに
より製造される。
【0104】一般式(I−D)で示される化合物は、米
国特許3751447号の明細書に記載されている方法を用い
て製造することができる。
【0105】
【化78】 で示される化合物(27)は、一般式(II−D)で示さ
れる化合物と一般式(III−D)に相当するナフトール
化合物(1−(N,N−ジメチルカルバモイルメトキシ
カルボニル)−2−ナフトール)とを同様にエステル化
反応に付すことで製造できる。
【0106】
【化79】 で示される化合物(28)は、一般式(II−D)に相当
する化合物(p−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾ
ール−2−イル)アミノ安息香酸)と一般式(III−
D)に相当するナフトール化合物(6−アミジノ−2−
ナフトール)とを同様にエステル化反応に付すことで製
造することができる。
【0107】一般式(II−A)、(III−A)および(I
II−D)で示される化合物およびp−アミジノ安息香
酸、p−グアニジノ安息香酸、1−(N,N−ジメチル
カルバモイルメトキシカルボニル)−2−ナフトール、
p−(4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イ
ル)アミノ安息香酸および6−アミジノ−2−ナフトー
ルは、公知であるか、または前記した明細書に記載した
方法または公知の方法で製造することができる。
【0108】本発明で用いる化合物は、公知の方法で非
毒性の塩または酸付加塩に変換される。塩は、毒性のな
い、水溶性のものが好ましい。適当な塩としては、アル
カリ金属(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土
類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニ
ウム塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチル
アンモニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメ
チルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、
フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−
グルカミン等)の塩が挙げられる。
【0109】酸付加塩は非毒性かつ水溶性であることが
好ましい。適当な酸付加塩としては、例えば塩酸塩、臭
化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸
塩のような無機酸塩、または酢酸塩、乳酸塩、酒石酸
塩、安息香酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エ
タンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンス
ルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコ
ン酸塩のような有機酸塩が挙げられるが、好ましくはメ
タンスルホン酸塩である。本発明で用いる化合物または
その非毒性の塩または酸付加塩は、公知の方法により、
水和物に変換されることもある。
【0110】上記の方法に従って製造した化合物11、
12、14、18〜21、27および28の物性値は、
以下の通りであった(カッコ内の溶媒は、使用した溶出
溶媒または展開溶媒を示し、割合は、体積比を表わ
す。)。
【0111】化合物11の酢酸塩 TLC:Rf 0.60(クロロホルム:メタノール:酢酸
=10:2:1); NMR(CD3OD):δ 8.34(2H,d,J=9.0Hz), 7.92(2H,d,J
=9.0Hz), 7.88(1H,s), 7.80(2H,d,J=9.0Hz), 7.57(2H,
d,J=9.0Hz), 4.88(2H,s), 4.23(2H,q,J=7.0Hz), 1.28(3
H,t,J=7.0Hz)。
【0112】化合物12の2塩酸塩 TLC:Rf 0.08(クロロホルム:メタノール:酢酸
=50:10:1); NMR(CD3OD+TMS,ppm):δ 8.25(2H,d,J=8.0Hz), 7.
95(2H,d,J=8.0Hz), 7.62-7.45(6H,m), 5.62(2H,s), 3.5
1(1H,qq,J=7.5Hz), 1.35(6H,d,J=7.5Hz)。
【0113】化合物14の2塩酸塩 TLC:Rf 0.23(酢酸エチル:酢酸:水=3:1:
1); NMR(CD3OD+TMS,ppm):δ 8.25(2H,d,J=8.0Hz), 7.
95(2H,d,J=8.0Hz), 7.60(1H,d,J=2.0Hz), 7.55(4H,d,J=
8.0Hz), 7.52(1H,d,J=2.0Hz), 5.58(2H,s), 2.67(3H,
s)。
【0114】化合物18の酢酸塩 TLC:Rf 0.57(クロロホルム:メタノール:酢酸
=10:2:1); NMR(CD3OD):δ 8.21(2H,d,J=8.5Hz), 7.60-7.30
(7H,m), 7.20-7.00(4H,m), 4.40(2H,s), 4.19(2H,q,J=
7.5Hz), 3.38(2H,s), 1.92(3H,s), 1.22(3H,t,J=7.5H
z)。
【0115】化合物19の酢酸塩 TLC:Rf 0.53(クロロホルム:メタノール:酢酸
=10:2:1); NMR(CD3OD):δ 8.22(2H,d,J=9.0Hz), 8.11(0.8H,
d,J=9.0Hz), 7.43(2H,d,J=9.0Hz), 7.42-7.37(2H,m),
7.23-7.18(4.2H,m), 7.06-7.01(1H,m), 5.38-5.23(0.8
H,m), 5.23-5.13(0.2H,m), 4.19(2H,q,J=7.0Hz), 4.20-
4.08(0.8H,m), 3.95-3.58(2.2H,m), 3.28-3.09(1H,m),
1.22(3H,t,J=7.0Hz)。
【0116】化合物20の酢酸塩 TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール:酢酸
=10:2:1); NMR(CD3OD):δ 8.24(2H,d,J=9.0Hz), 7.63-7.35
(6H,m), 7.20-7.02(4H,m), 5.21(0.66H,t,J=5.0Hz), 5.
11-4.57(2.33H,m), 4.15(1.33H,q,J=7.0Hz), 4.01(0.66
H,q,J=7.0Hz), 3.32-3.26(2H,m), 1.20(2H,t,J=7.0Hz),
1.05(1H,t,J=7.0Hz)。
【0117】化合物21の酢酸塩 TLC:Rf 0.57(クロロホルム:メタノール:酢酸
=10:2:1); NMR(CD3OD):δ 8.28(2H,d,J=9.0Hz), 7.98(2H,d,
J=9.0Hz), 7.48(4H,d,J=9.0Hz), 7.33-7.21(5H,m), 4.5
2(2H,s), 3.99(2H,q,J=7.0Hz), 3.93(2H,s), 1.14(3H,
t,J=7.0Hz)。
【0118】化合物27の塩酸塩 TLC:Rf 0.18(クロロホルム:メタノール:酢酸
=15:2:1); NMR(CD3OD+TMS,ppm):δ 8.50(1H,d,J=8.0Hz),
8.25(2H,d,J=8.5Hz), 8.12(1H,d,J=8.0Hz), 8.00(1H,br
d,J=8.0Hz), 7.70-7.52(2H,m), 7.45(2H,brd,J=8.5Hz),
7.20-7.05(1H,m), 5.02(2H,s), 3.02(3H,s), 2.96(3H,
s)。
【0119】化合物28の2メタンスルホン酸塩 TLC:Rf 0.53(酢酸エチル:酢酸:水=3:1:
1); NMR(CD3OD):δ 8.51(1H,bs), 8.33(2H,d), 8.17
(2H,t), 7.88(2H,m), 7.60(1H,dd), 7.47(2H,d), 3.87
(4H,s), 2.71(6H,s)。
【0120】
【毒性】本発明で用いる化合物の毒性は非常に低いもの
であることが確認されている。例えば、雄性マウスおよ
び雌マウスに静脈内投与した時のLD50値は、化合物5
のメタンスルホン酸塩では、それぞれ117mg/k
g、134mg/kgであり、化合物17のメタンスル
ホン酸塩では、それぞれ210mg/kg、200mg
/kgであり、また、化合物26のメタンスルホン酸塩
では、それぞれ248mg/kg、260mg/kgで
あった。従って、本発明で用いる活性物質はいずれも医
薬として十分安全に使用できると考えられる。
【0121】
【薬理活性】本発明において用いる化合物は、種々のア
レルギー性疾患の悪化に関与すると考えられている花粉
(例えば、ブタクサ花粉およびスギ花粉等)プロテアー
ゼを阻害する活性を有する。従って、本発明で用いる化
合物は、ヒトを含めた哺乳動物、特にヒトの花粉(例え
ば、ブタクサ花粉およびスギ花粉等)プロテアーゼに起
因したアレルギー性疾患、例えばアレルギー性鼻炎、ア
レルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、喘息等の予防お
よび/または治療に有用であると考えられる。
【0122】
【発明の実施の形態】本発明では、個々の有効成分を単
独で用いてもよいが、2種以上の有効成分を配合してひ
とつの製剤とすることもできる。本発明に含まれる有効
成分を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局
所的に、経口または非経口の形で投与される。投与量
は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間
等により異なるが、通常、成人一人あたり、1回につ
き、1mgから1000mgの範囲で、1日1回から数回経
口投与されるか、または成人一人あたり、1回につき、
1mgから100mgの範囲で、1日1回から数回非経
口投与(好ましくは、静脈内投与)されるか、または1
日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与され
る。もちろん前記したように、投与量は、種々の条件に
よって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な
場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合もある。
【0123】本発明に含まれる有効成分を投与する際に
は、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびそ
の他の組成物および非経口投与のための注射剤、外用
剤、坐剤等として用いられる。経口投与のための固体組
成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が
含まれる。カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフ
トカプセルが含まれる。このような固体組成物において
は、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なくともひ
とつの不活性な希釈剤、例えばラクトース、マンニトー
ル、マンニット、グルコース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロ
リドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合され
る。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添
加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑
剤、繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、グ
ルタミン酸またはアスパラギン酸のような溶解補助剤を
含有していてもよい。錠剤または丸剤は必要により白
糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性
あるいは腸溶性物質のフィルムで被覆していてもよい
し、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラ
チンのような吸収されうる物質のカプセルも包含され
る。
【0124】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤
等を含む。このような液体組成物においては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性
な希釈剤(例えば精製水、エタノール)に含有される。
この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤の
ような補助剤、甘味剤、風味剤、防腐剤を含有していて
もよい。経口投与のためのその他の組成物としては、ひ
とつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の
方法により処方されるスプレー剤が含まれる。この組成
物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのよう
な安定剤と等張性を与えるような安定化剤、塩化ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等
張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、
例えば米国特許第2,868,691 号および同第3,095,355 号
に詳しく記載されている。
【0125】本発明による非経口投与のための注射剤と
しては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳
濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例え
ば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性
の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
80(登録商標)等がある。このような組成物は、さら
に防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補
助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のよう
な補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留
フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によっ
て無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造
し、使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他
の溶媒に溶解して使用することもできる。非経口投与の
ためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上
の活性物質を含み、常法により処方される外溶液剤、軟
膏、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および膣内投与の
ためのペッサリー等が含まれる。
【0126】
【実験例】
実験例1:ブタクサ花粉プロテアーゼ阻害活性の測定 (1)ブタクサ花粉プロテアーゼの抽出法:ブタクサ花
粉プロテアーゼは、米国グレアー・ラボラトリーズ(Gr
eer Laboratories)社製のブタクサ花粉抽出物(Ragwee
d pollen extract)を用い、透析によってグリセリン等
を除去した後、60〜90%飽和硫酸アンモニウム沈殿
にて得たタンパク画分をセファデックスG−100ゲル
クロマトグラフィーで活性のある部分のみ集めた。
【0127】(2)酵素阻害活性の測定法:当該プロテ
アーゼの活性は、合成基質(Boc-Gln-Gly-Arg-MCA)を
用いて37℃でカワバタらの方法(Eur. J. Biochem.,
172, 17 (1988)に記載)に従って蛍光的に測定した。5
0mMトリス塩酸緩衝液(pH8,1180μl)に、合成
基質(Boc-Gln-Gly-Arg-MCA)(1mM,50μl)を
加えた後、種々の化合物(0.1mM、50μl)を加
え、ブタクサ花粉プロテアーゼ(20μl)を添加した
後、遊離した蛍光物質の量を380nmで励起し、46
0nmで発光させて、蛍光分光器で測定した。酵素反応
は、37℃で1時間行ない、酵素阻害率を下記式に基づ
いて算出した。結果を表1に示す。
【0128】
【数1】酵素阻害率=100×(V0−V1)/V00=当該プロテアーゼのみで反応したときに遊離する
蛍光物質の量、 V1=種々の化合物+当該プロテアーゼで反応したとき
に遊離する蛍光物質の量。
【0129】
【表1】
【0130】実験例2:スギ花粉プロテアーゼ阻害活性
の測定 (1)スギ花粉プロテアーゼの抽出法:スギ花粉プロテ
アーゼは、厚木市の神奈川県立森林研究所試験林にて採
取した花粉より抽出した。花粉に50%グリセリン溶液
を加えて抽出し、透析によってグリセリン等を除去した
後、90%飽和硫酸アンモニウム沈殿にて得たタンパク
画分をセファデックスG−75ゲルクロマトグラフィー
で活性のある部分のみ集めた。 (2)酵素阻害活性の測定法:50mMトリス塩酸緩衝
液(pH8,1180μl)に、合成基質(Boc-Gln-Gly-Ar
g-MCA)(1mM,50μl)を加えた後、種々の化合
物(0.1mM,50μl)を加え、スギ花粉プロテアー
ゼ(20μl)を添加して反応させ、遊離した蛍光物質
の量を蛍光分光器で測定し、酵素阻害率を実験例1
(2)と同様にして算出した。結果を表2に示す。
【0131】
【表2】
【0132】実験例3:ブタクサまたはスギ花粉プロテ
アーゼ阻害活性(Ki値)測定 50mMトリス塩酸緩衝液(pH8,1200μl)に、合
成基質(Boc-Gln-Gly-Arg-MCA,0.3〜1mM,60μ
l)を加えた後、種々の化合物(0〜8μM,20μ
l)を加えた。実験例1(1)または同2(1)で得た
ブタクサ花粉またはスギ花粉プロテアーゼを添加して反
応させ、実験例1(2)と同様にして酵素阻害率を測定
した。Ki値をラインウィーヴァー・バーグ(Lineweav
er-Burk)プロットにより求めた。いずれの阻害剤も拮
抗阻害剤であった。結果を表3および4に示す。
【0133】
【表3】
【0134】
【表4】
【0135】
【製剤例】 製剤例1 以下の各成分を常法により混合した後打錠して、一錠中
に50mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。 ・p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチル桂皮酸・N−アリ ル−N−エトキシカルボニルメチルアミド・メタンスルホン酸塩(化合物5のメ タンスルホン酸塩) …… 5.0 g ・カルボキシメチルセルロースカルシウム(崩壊剤) …… 0.2 g ・ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) …… 0.1 g ・微結晶セルロース …… 4.7 g
【0136】製剤例2 以下の各成分を常法により混合した後、溶液を常法によ
り滅菌し、5mlずつアンプルに充填し、常法により凍
結乾燥し、1アンプル中20mgの活性成分を含有する
アンプル100本を得た。 ・p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチル桂皮酸・N−アリ ル−N−エトキシカルボニルメチルアミド・メタンスルホン酸塩(化合物5のメ タンスルホン酸塩) …… 2 g ・無水クエン酸 …… 200 mg ・蒸留水 …… 500 ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/415 ACD A61K 31/415 ACD 31/425 ABE 31/425 ABE 31/47 31/47 C07D 207/16 C07D 207/16 209/18 209/18 209/42 209/42 211/58 211/58 233/60 104 233/60 104 277/34 277/34 277/36 277/36 307/14 307/14 C12N 9/99 C12N 9/99 // C07D 217/26 C07D 217/26 (72)発明者 中井 久郎 大阪府三島郡島本町桜井3−1−1 小野 薬品工業株式会社水無瀬総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I−A) 【化1】 [式中、R1AおよびR2Aはそれぞれ独立して、(i) 水素
    原子、(ii) C1〜4のアルキル基、(iii) C1〜4の
    アルコキシ基、(iv) C2〜5のアシル基、(v) ハロゲ
    ン原子、(vi) ニトロ基、(vii) ベンゾイル基または(vi
    ii) COOR4A基(基中、R4AはC1〜3のアルキル基
    を表わす。)を表わし;AAは単結合、C1〜4のアル
    キレン基、または 【化2】 (基中、R5AおよびR6Aはそれぞれ独立して、水素原
    子、またはC1〜4のアルキル基を表わす。)を表わ
    し;R3Aは 【化3】 (基(i)および(ii)中、R7AおよびR8Aはそれぞれ独立
    して(1) 水素原子、(2) フェニル基、(3) C7〜10の
    フェニルアルキル基、(4) C1〜4のアルキル基、ハロ
    ゲン原子およびR11A−COOR12A基から任意に選ばれ
    る1〜2個の置換基で置換されたフェニル基またはC7
    〜10のフェニルアルキル基(基中、R11Aは [1] 単結合、 [2] C1〜8のアルキレン基、 [3] C2〜8のアルケニレン基、または [4] C2〜8のアルキニレン基を表わし;R12Aは [1] 水素原子、 [2] C1〜4のアルキル基、 [3] C7〜10のフェニルアルキル基、 [4] フェニル基、 [5] アリル基、または [6] プロパルギル基を表わす。)、(5) C1〜10のア
    ルキル基、(6) 二重結合を1〜3個有するC2〜10の
    アルケニル基、(7) 三重結合を1〜2個有するC2〜1
    0のアルキニル基、(8) R11a−COXA12A基(基
    中、R11aは [1] 単結合、 [2] C1〜8のアルキレン基、 [3] 主鎖中の1または2個の炭素原子が硫黄原子、また
    は硫黄原子およびフェニレン基で置換されたC2〜8の
    アルキレン基、 [4] C2〜8のアルケニレン基、 [5] 主鎖中の1または2個の炭素原子が硫黄原子、また
    は硫黄原子およびフェニレン基で置換されたC4〜8の
    アルケニレン基、 [6] C2〜8のアルキニレン基、または [7] 主鎖中の1または2個の炭素原子が硫黄原子、また
    は硫黄原子およびフェニレン基で置換されたC4〜8の
    アルキニレン基を表わし、XAは酸素原子またはNH基
    を表わし、R12Aは、前記と同じ意味を表わす。)、(9)
    1個の窒素原子を含有する4〜14員の単環、2また
    は3環式ヘテロ環で置換されたC1〜4のアルキル基、
    (10)1個の酸素原子を含有する4〜7員の単環式ヘテロ
    環で置換されたC1〜4のアルキル基、(11)C3〜7の
    シクロアルキル基、(12)C1〜4のアルコキシ基で置換
    されたC1〜6のアルキル基、または(13)1個の窒素原
    子を含有する4〜7員の単環式ヘテロ環を表わし;R9A
    は(1) 水素原子、(2) C1〜8のアルキル基、(3) C7
    〜10のフェニルアルキル基、(4) 二重結合を1〜3個
    有するC2〜10のアルケニル基、(5) 三重結合を1〜
    2個有するC2〜10のアルキニル基、(6) R11A−C
    OOR12A基(基中、R11AおよびR12Aは前記と同じ意
    味を表わす。)、(7) C3〜7のシクロアルキル基、ま
    たは(8) C1〜4のアルコキシ基で置換されたC1〜6
    のアルキル基を表わす。基(iii)および(iv)中、 【化4】 は1個または2個の窒素原子を含有する4〜7員の単環
    式ヘテロ環を表わし;R10Aは水素原子、C1〜4のア
    ルキル基、C7〜10のフェニルアルキル基またはCO
    OR13A基(基中、R13Aは水素原子、C1〜4のアルキ
    ル基またはC7〜10のフェニルアルキル基を表わ
    す。)を表わす。基(v)中、Q1およびQ2はそれぞれ独
    立して、酸素原子、または硫黄原子を表わし;R4Aは前
    記と同じ意味を表わし;nは1〜4の整数を表わす。た
    だし、(1)R3Aが基(i)を表わす時、R7AとR8Aは同
    時に水素原子を表わさないものとし、(2)R7A、R8A
    およびR9Aのうち少なくともひとつの基がt−ブチルエ
    ステル基を含有する基を表わすとき、他の基はカルボキ
    シ基を含有する基を表わさないものとする。)で示され
    る基を表わす。]で示される化合物またはそれらの非毒
    性塩または酸付加塩または水和物を有効成分として含有
    する花粉プロテアーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 一般式(I−B) 【化5】 [式中、RBは (i) C1〜4のアルキル基、 (ii)C1〜4のアルコキシ基、 (iii)−COOR1B基(基中、R1Bは水素原子またはC
    1〜4のアルキル基を表わす。)、 (iv)−COR2B基(基中、R2BはC1〜4のアルキル基
    またはフェニル基を表わす。)、 (v) −O−AB−COOR3B基(基中、ABはC1〜4の
    アルキレン基を表わし、R3Bは水素原子またはC1〜4
    のアルキル基を表わす。)、 (vi)−NR4B5B基(基中、R4BおよびR5Bはそれぞれ
    独立して、水素原子またはC1〜4のアルキル基を表わ
    す。)、 (vii)−BB−NR6B7B基(基中、BBはスルホニル基
    またはカルボニル基を表わし、R6Bは水素原子、C1〜
    4のアルキル基、フェニル基またはC7〜10のフェニ
    ルアルキル基を表わし、R7Bは水素原子、C1〜4のア
    ルキル基、フェニル基、C7〜10のフェニルアルキル
    基または−DB−COOR8B基(基中、DBはC1〜4の
    アルキレン基を表わし、R8Bは水素原子、C1〜7のア
    ルキル基またはC7〜10のフェニルアルキル基を表わ
    す。)を表わすか、あるいはR6BとR7Bは隣接する窒素
    原子と一緒になって 【化6】 (式中、 【化7】 は4〜7員の飽和の単環式ヘテロ環またはそれにベンゼ
    ン環が縮合した縮合ヘテロ環を表わし、R9Bは水素原
    子、または−COOR10B基(基中、R10Bは水素原子、
    C1〜4のアルキル基、またはC7〜10のフェニルア
    ルキル基を表わす。)を表わす。)を表わす。)、 (viii)式 【化8】 (式中、R11Bは水素原子、C1〜7のアルキル基また
    は4〜14員の単環または多環式シクロアルキル基を表
    わす。)で示される基、または (ix)式 【化9】 (式中、EBはC1〜4のアルキレン基を表わし、R12B
    およびR13Bはそれぞれ独立して、水素原子またはC1
    〜4のアルキル基を表わす。)で示される基を表わ
    す。]で示される化合物またはそれらの非毒性塩または
    酸付加塩または水和物を有効成分として含有する花粉プ
    ロテアーゼ阻害剤。
  3. 【請求項3】 一般式(I−C) 【化10】 [式中、R2Cは(i) 水素原子、(ii) C1〜4のアルキ
    ル基、(iii) C1〜4のアルコキシ基、(iv) C2〜5
    のアルコキシメチル基、(v) ZCCOOR3C基(基中、
    Cは単結合または、メチレン基を表わし、R3Cは水素
    原子、C1〜4のアルキル基またはCH2CONRC1C
    基(基中、RCおよびR1Cはそれぞれ独立して、水素原
    子またはC1〜4のアルキル基を表わす。)を表わ
    す。)、(vi) −CH=CH−COOR3C基(基中、R
    3Cは前記と同じ意味を表わす。)(vii) ハロゲン原子、
    (viii) トリフルオロメチル基、(ix) COR4C基(基
    中、R4CはC1〜4のアルキル基、フェニル基、グアニ
    ジノフェニル基、シクロペンチルメチル基またはシクロ
    ヘキシルメチル基を表わす。)、(x) ZCOCOR4C
    (基中、ZCおよびR4Cは前記と同じ意味を表わ
    す。)、(xi) SO24C基(基中、R4Cは前記と同じ意
    味を表わす。)、(xii) OSO24C基(基中、R4C
    前記と同じ意味を表わす。)、(xiii) ZCCONR5C
    6C基(基中、ZCは前記と同じ意味を表わし、R5Cおよ
    びR6Cはそれぞれ独立して、(1) 水素原子、(2) C1〜
    4のアルキル基、(3) COOR4C基(基中、R4Cは前記
    と同じ意味を表わす。)で置換されたC1〜4のアルキ
    ル基、(4) フェニル基、(5) ベンジル基、(6) ピリジル
    基を表わすか、あるいは(7) R5CおよびR6Cは隣接する
    窒素原子と一緒になって、ピロリジニル基、ピペリジノ
    基、モルホリノ基または式 【化11】 (式中、R7CはC1〜4のアルキル基を表わす。)で示
    される基、(xiv) OCONR5C6C基(基中、R5Cおよ
    びR6Cは前記と同じ意味を表わす。)、(xv) SO2NR
    5C6C基(基中、R5CおよびR6Cは前記と同じ意味を表
    わす。)、(xvii) 式 【化12】 (式中、R5CおよびR6Cは前記と同じ意味を表わす。)
    で示される基、(xvii) NHSO28C基(基中、R8C
    水素原子またはC1〜4のアルキル基を表わす。)、(x
    viii) ニトロ基、(xix) 水酸基、(xx) ヒドロキシメチ
    ル基、(xxi) グアニジノ基、(xxii) ベンジルオキシ
    基、(xxiii) グアニジノフェニルチオメチル基、(xxiv)
    モルホリノスルホニルフェノキシメチル基、(xxv) ピ
    リジルオキシメチル基または(xxvi) (1,1−ジオキ
    ソチアゾール−3−イル)カルボニル基を表わし、mは
    1〜5の整数を表わし、かつmが2以上の場合、それぞ
    れのRCは互いに同一でもよく、また異なっていてもよ
    い。]で示される化合物またはそれらの非毒性塩または
    酸付加塩または水和物を有効成分として含有する花粉プ
    ロテアーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 一般式(I−D) 【化13】 (式中、R1Dは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、C
    1〜4のアルキル基、C1〜4のアルコキシ基、カルボ
    キシル基またはC1〜4のアルコキシカルボニル基を表
    わし、dは3〜6の整数を表わす。)で示される化合物
    またはそれらの非毒性塩または酸付加塩または水和物を
    有効成分として含有する花粉プロテアーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】(1)p−(p−アミジノフェノキシカル
    ボニル)安息香酸・N−[1−エトキシカルボニル−2
    −(3−インドリル)エチル]アミド、(2)p−(p
    −アミジノフェノキシカルボニル)安息香酸・2S−エ
    トキシカルボニル−1−ピロリジニルアミド、(3)p
    −(p−アミジノフェノキシカルボニル)安息香酸・2
    R−ベンジルオキシカルボニル−1−ピロリジニルアミ
    ド、(4)4−[(4−アミジノ−2−メトキシカルボ
    ニル)フェノキシカルボニル]安息香酸・N−フェニル
    −N−エトキシカルボニルメチルアミド、(5)p−
    (p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチル桂
    皮酸・N−アリル−N−エトキシカルボニルメチルアミ
    ド、(6)p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)
    −α−メチル桂皮酸・N−アリル−N−カルボキシメチ
    ルアミド、(7)p−(p−アミジノフェノキシカルボ
    ニル)−α−メチル−桂皮酸・N−エチル−N−カルボ
    キシメチルアミド、(8)p−(p−アミジノフェノキ
    シカルボニル)−α−メチル−桂皮酸・N−(3−メト
    キシプロピル)−N−カルボキシメチルアミド、(9)
    p−(p−アミジノフェノキシカルボニル)−α−メチ
    ル−桂皮酸・N−(オキソラン−2−イルメチル)−N
    −カルボキシメチルアミド、(10)p−(p−アミジ
    ノフェノキシカルボニル)−α−メチル−桂皮酸・N−
    (4−ピペリジニル)−N−カルボキシメチルアミド、
    (11)5−[p−(p−アミジノフェノキシカルボニ
    ル)ベンジリデン]−3−エトキシカルボニルメチルロ
    ダニン、(12)1−[p−(p−アミジノフェノキシ
    カルボニル)ベンジル]−2−イソプロピルイミダゾー
    ル、(13)p−(p−アミジノフェノキシカルボニ
    ル)−α−メチル−桂皮酸・N−カルバモイルメチル−
    N−カルボキシメチルアミド、(14)1−[p−(p
    −アミジノフェノキシカルボニル)ベンジル]−2−メ
    チルイミダゾール、(15)p−[p−(p−グアニジ
    ノフェノキシカルボニル)フェニル]安息香酸・N,N
    −ジメチルカルバモイルメチルエステル、(16)p−
    (p−グアニジノフェノキシカルボニル)安息香酸・2
    −エトキシカルボニル−1−インドリニルアミド、(1
    7)p−(p−グアニジノベンゾイルオキシ)フェニル
    酢酸・N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステル、
    (18)p−グアニジノ安息香酸・p−(N−フェニル
    −N−エトキシカルボニルメチルカルバモイルメチル)
    フェニルエステル、(19)p−グアニジノ安息香酸・
    p−[(2−エトキシカルボニル−1−インドリニル)
    カルボニルメチル]フェニルエステル、(20)p−グ
    アニジノ安息香酸・p−[(3−エトキシカルボニル−
    1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イ
    ル)カルボニル]フェニルエステル、(21)p−グア
    ニジノ安息香酸・p−[(N−ベンジル−N−エトキシ
    カルボニルメチル)スルファモイル]フェニルエステ
    ル、(22)p−グアニジノ安息香酸・3−クロロ−5
    −ヒドロキシフェニルエステル、(23)p−グアニジ
    ノ安息香酸・3−クロロ−4−ピバロイルオキシフェニ
    ルエステル、(24)p−グアニジノ安息香酸・p−ス
    ルファモイルフェニルエステル、(25)p−(p−グ
    アニジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸、(26)6
    −グアニジノヘキサン酸・p−エトキシカルボニルフェ
    ニルエステル、(27)p−グアニジノ安息香酸・1−
    (N,N−ジメチルカルバモイルメトキシカルボニル)
    −2−ナフチルエステルまたは(28)p−(4,5−
    ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イル)アミノ安息
    香酸・6−アミジノ−2−ナフチルエステルまたはそれ
    らの非毒性塩または酸付加塩または水和物を有効成分と
    して含有する花粉プロテアーゼ阻害剤。
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