JPH10304530A - アンテナ端子の取付構造並びにアンテナケーブルの分配構造およびケーブルモール - Google Patents

アンテナ端子の取付構造並びにアンテナケーブルの分配構造およびケーブルモール

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JPH10304530A
JPH10304530A JP9120345A JP12034597A JPH10304530A JP H10304530 A JPH10304530 A JP H10304530A JP 9120345 A JP9120345 A JP 9120345A JP 12034597 A JP12034597 A JP 12034597A JP H10304530 A JPH10304530 A JP H10304530A
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JP
Japan
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antenna
cable
terminal
antenna terminal
finishing mortar
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JP9120345A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Yamazaki
正義 山▲崎▼
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NIPPON SOGO JIYUUSEIKATSU KK
Original Assignee
NIPPON SOGO JIYUUSEIKATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の意匠性を損なうことなく、テレビ用な
どのアンテナ端子の増設を簡単に行うことができるアン
テナ端子の取付構造並びにアンテナケーブルの分配構造
などを提供することを目的とする。 【解決手段】 アンテナ端子の取付構造は、端子本体2
2とその収容ボックス21とを備えたアンテナ端子2の
厚みを、壁の仕上げモルタルBの厚みと略同厚に形成
し、仕上げモルタルB内に埋め込んだものである。ま
た、アンテナケーブルの分配構造は、第1分配器回路1
03を介して既設のケーブル17の入力102を、新設
のケーブル3側の出力104と、新設用のアンテナ端子
1の接続端子側の出力106とに分配すると共に、第2
分配器回路105を介して接続端子側の出力106を、
2口の接続端子54,54にそれぞれ分配したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば既設のアン
テナ端子を利用して、このアンテナ端子の設置されてい
る部屋と異なる部屋に、新たにアンテナ端子を増設する
場合における、アンテナ端子の取付構造並びにアンテナ
ケーブルの分配構造およびケーブルモールに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】建築年代の古い共同住宅などでは、住戸
内の1つの部屋にしかテレビのアンテナ端子がない場合
が多く、今日のように住戸の各部屋にテレビを設置する
場合には、新たにアンテナ端子を増設する必要がある。
かかる場合一般的には、1口のアンテナ端子とケーブル
接続用のケーブル端子とを有する市販の分配器を用い、
これを既設のアンテナ端子に接続すると共に、このケー
ブル端子から同軸ケーブルを該当する部屋まで露出配線
するようにしている。また、内装の改修工事などに伴っ
て、アンテナ端子を増設する場合には、市販のケーブル
配管や端子ボックスの大きさに合わせて内壁を斫り、ケ
ーブルやアンテナ端子を内壁に埋め込むようにしてい
る。この場合、市販のアンテナ端子(端子ボックス)は
奥行きがあるため、内壁の仕上げモルタルに加えコンク
リート躯体とを斫る必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の前者
の方法では、低コストで簡単に工事を行うことができる
ものの、分配器、増設ケーブルおよび増設側のアンテナ
端子(端子ボックス)が露出となるため、ケーブルの離
脱や損傷の問題があると共に、室内の意匠性が極端に損
なわれる問題があった。また、後者の方法では、分配器
などを隠ぺいすることができ上記のような問題はない
が、コンクリート躯体を斫る必要があるため、工事が大
がかりになり、コスト高になると共に工期が長くなる問
題があった。しかも、工事の際に、騒音や振動の問題も
生ずる。
【0004】本発明は、室内の意匠性を損なうことな
く、テレビ用などのアンテナ端子の増設を簡単に行うこ
とができるアンテナ端子の取付構造並びにアンテナケー
ブルの分配構造およびケーブルモールを提供することを
その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のアンテナ端子
の取付構造は、端子本体とその収容ボックスとを備えた
アンテナ端子の厚みを、壁の仕上げモルタルの厚みと略
同厚に形成すると共に、アンテナ端子を仕上げモルタル
内に埋め込んだことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、アンテナ端子を壁埋め
込みで取り付ける場合、予めコンクリートを打設すると
きに収納ボックスを埋め込んでおく必要がなく、コンク
リートを打設した後、仕上げモルタルを塗り込むときに
これらを施工することができる。特に、既設の建物にお
いて、その壁体(内壁)にアンテナ端子を埋め込む場合
には、仕上げモルタルを斫るだけで収納ボックスを埋め
込むことができる。
【0007】この場合、アンテナ端子に接続されるアン
テナケーブルを、床側から配線すると共に仕上げモルタ
ル内に埋め込んむことが、好ましい。
【0008】この構成によれば、収納ボックスだけでな
くアンテナケーブル(および配線管)も、コンクリート
打設後或いは仕上げモルタルを斫って埋め込むことがて
きる。また、アンテナケーブルを床材と床スラブとの間
に配線することができ、アンテナ端子だけでなくアンテ
ナケーブルなども隠ぺいとすることができる。
【0009】また、本発明のアンテナケーブルの分配構
造は、既設のアンテナケーブルを、新設用のアンテナ端
子の2口の接続端子と、新設の分配ケーブルとに分配す
るアンテナ端子の分配構造であって、第1分配器回路を
介して既設のアンテナケーブルの入力を、分配ケーブル
側の出力と接続端子側の出力とに分配すると共に、第2
分配器回路を介して接続端子側の出力を、2口の接続端
子にそれぞれ分配したことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、既設のアンテナケーブ
ルを利用して、このアンテナケーブルの部分に2口の接
続端子を有する新設のアンテナ端子を設置することがで
きると共に、この新設のアンテナ端子から、更に新たな
アンテナ端子用のケーブルを接続することができる。
【0011】また、本発明のケーブルモールは、アンテ
ナケーブル用のケーブルモールであって、断面が直角三
角形に形成され、そのL字片に対し斜片が着脱自在に構
成されていることを特徴とする。
【0012】この構成によれば、L字片を室内の隅、す
なわちコーナー部分に固定すれば、ケーブルモール自体
を目立たないように設置することができると共に、アン
テナケーブルの配線作業を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係るアンテナ端子の取付構造並びにア
ンテナケーブルの分配構造およびケーブルモールを、既
設住戸におけるアンテナ端子の改修工事に適用した場合
について説明する。図1は、既設の共同住宅の一住戸を
表しており、この改修工事は、居室R1に設置したテレ
ビ用のアンテナ端子の他に、新たに居室R2にテレビ用
のアンテナ端子を増設するものである。具体的には、居
室R1に設置されている既設のアンテナ端子を取り外
し、この部分に分岐・分配器付きの第1アンテナ端子1
を設置すると共に、この第1アンテナ端子から居室R2
に新設のケーブル3を延ばして、居室R2に新たに第2
アンテナ端子2を設置する。
【0014】この改修工事では、新設のケーブル(同軸
ケーブル)3を第1アンテナ端子1から立ち下げた後、
床とスラブとの間隙に転がし配線で居室R2まで延ば
し、ここで立ち上げて第2アンテナ端子2に接続する。
そして、この立ち下げと立ち上げ部分において、ケーブ
ル3を壁に埋め込んで埋込み配線とする方法と、壁の表
面に這わせて露出配線とする方法とがある。そこで、以
降の説明では、この改修工事用に開発した第1アンテナ
端子1などの構成部品の構造について説明し、その後埋
込みおよび露出の2つの改修方法について、それぞれ説
明する。
【0015】図2および図3は第1アンテナ端子1の施
工状態を表している。第1アンテナ端子1には、埋込み
配線に用いる埋込み用第1アンテナ端子(図2参照)1
aと、露出配線に用いる露出用第1アンテナ端子(図3
参照)1bとが用意されており、いずれも端子ボックス
(収容ボックス)11と、端子ボックス11の前面に取
り付けた腰高枠12と、腰高枠12の前面に取り付けた
ボックスカバー13と、ボックスカバー13に取り付け
た端子ユニット(端子本体)14と、端子ユニット14
に取り付けたプレート枠15と、これらの前面を覆う化
粧カバー16とで、構成されている。また、いずれも、
コンクリート躯体Aに埋め込まれた上記の端子ボックス
11と、端子ボックス11に導かれたケーブル17と
は、既設のものがそのまま用いられる。
【0016】埋込み用第1アンテナ端子1aでは、腰高
枠12が仕上げモルタルBに埋め込まれるため、既設の
ボックスカバー(腰高のもの)とその周囲の仕上げモル
タルBが除去され、既設の端子ボックス11に腰高枠1
2が取り付けられる。一方、露出用第1アンテナ端子1
bでは、既設のボックスカバーの表面に腰高枠12が取
り付けられる。また、埋込み用第1アンテナ端子1aの
腰高枠12は、後述する可撓性電線管4が接続可能に構
成される一方、露出用第1アンテナ端子1bの腰高枠1
2は、後述するフラットモール5が接続可能に構成され
ている。また、埋込み用第1アンテナ端子1aの腰高枠
12は、既設の端子ボックス11に合わせて幅広に形成
される一方、露出用第1アンテナ端子1bの腰高枠12
は、プレート枠15や化粧カバー16などに合わせて幅
狭に形成されている。
【0017】共用部品である端子ユニット14はいわゆ
る分配器を組み込んだものであり、図4に示すように、
ケース51内に、分配回路を組み込んだ回路基板52を
内蔵すると共に、上下両端に取付プレート53,53を
有している。両取付プレート53,53は、腰高枠(お
よび端子ボックス11)12に収容した端子ユニット1
4をボックスカバー13に固定する部位であると共に、
プレート枠15が取り付けられる部位でもある。端子ユ
ニット14の前面には、FM用も兼ねるテレビ用の上下
一対のレセプタクル54,54が設けられており、いわ
ゆる2口のテレビ端子を構成している。また、端子ユニ
ット14の一方の側面には、既設のケーブル17が接続
される既設ケーブル固定具55が設けられ、他方の側面
には新設のケーブル3の基端が接続される新設ケーブル
固定具56が設けられている。なお、この端子ユニット
14および後述する図6の端子ユニット18は、いずれ
もレセプタクル54を除く厚みが12.5mmに形成さ
れており、従来のもの(22mm厚)に比して極端に薄
手に形成されている。
【0018】図5は、上記の回路基板52に組み込んだ
分配回路101を表している。分配回路101は、既設
のケーブル16の入力を、端子ユニット14の2つのレ
セプタクル(接続端子)54,54と、新設のケーブル
(分配ケーブル)3とに分配するものである。具体的に
は、既設ケーブル固定具55に連なる入力端子102か
らの信号を、第1分配器回路103を介して、新設ケー
ブル固定具56に連なる出力端子104への信号と、レ
セプタクル54側への信号とに分配し、更にこのレセプ
タクル54側への信号を、第2分配器回路105を介し
て両レセプタクル54,54に連なる2つのFM・TV
端子106,106への信号に分配する。
【0019】なお、上記の第1アンテナ端子1の端子ユ
ニット14は、居室R1における既設のアンテナ端子が
端末端子である場合に用いるものであり、これが中間端
子(階下の住戸への中間)である場合には、図6および
図7に示す端子ユニット18が用いられる。この場合に
は、上記の新設ケーブル固定具56に隣接して、既設の
分岐ケーブルが接続される分岐ケーブル固定具57が設
けられ、また分配回路101は直列方式とし、階下への
分岐ケーブル用の分岐出力107が付加されている。
【0020】図8および図9は第2アンテナ端子2の施
工状態を表している。第2アンテナ端子2も、埋込み配
線に用いる埋込み用第2アンテナ端子(図8参照)2a
と、露出配線に用いる露出用第2アンテナ端子(図9参
照)2bとが用意されている。また、両第2アンテナ端
子2a,2bは、いずれも薄型の端子ボックス21と、
これに収納される端子ユニット22と、端子ボックス2
1の前面に取り付けたプレート枠23と、プレート枠2
3に取り付けた化粧カバー24とで、構成されている。
【0021】この場合、両第2アンテナ端子2a,2b
において、端子ユニット22、プレート枠23および化
粧カバー24は同一のものが用いられるが、埋込み用第
2アンテナ端子2aの端子ボックス21は、可撓性電線
管4が接続可能に構成され、露出用第2アンテナ端子2
bの端子ボックス21は、フラットモール5が接続可能
に構成されている。なお、第2アンテナ端子2は、居室
R2の既設のコンセントに隣接して設けることが好まし
い。したがって、床面からほぼ200mmの高さに取り
付けられる。
【0022】共用部品である端子ユニット22は、いわ
ゆる端末端子であり、図10に示すように、第1アンテ
ナ端子1の端子ユニット14と同様の外観形状を有して
いる。すなわち、この端子ユニット22は、ケース61
内に、分配回路を組み込んだ回路基板62を内蔵すると
共に、上下両端に取付プレート63,63を有してい
る。また、端子ユニット22の前面には、上下一対のレ
セプタクル64,64が設けられると共に、一方の側面
には、新設のケーブル3の先端が接続される新設ケーブ
ル固定具65が設けられている。
【0023】この端子ユニット22においても、レセプ
タクル64を除く厚みが12.5mmに形成されてい
る。そして、この端子ユニット22を収容する埋込み用
第2アンテナ端子2aの端子ボックス21は16mm厚
に形成され、仕上げモルタル(18mm〜20mm厚)
に埋め込み得るようになっている。同様に、露出用第2
アンテナ端子2bでも、その端子ボックス21が16m
m厚に形成され、壁面から大きく突出しないようになっ
ている。なお、第2アンテナ端子2の分配回路は、市販
の2口テレビ端子の分配回路と同一であるため、ここで
は説明を省略する。
【0024】次に、露出配線に用いるフラットモール5
およびコーナーモール6について説明する。フラットモ
ール5は市販品であるため、ここではコーナーモール6
についてのみ説明し、フラットモール5の説明は省略す
る。コーナーモール6は室内のコーナー部(入り隅)に
取り付けられるものであり、図11に示すように、モー
ル本体(L字片)31と、モール本体31に着脱自在に
装着される前面カバー(斜片)32とで、断面略直角三
角形に形成されている。モール本体31は断面略「L」
字状に形成され、外側の面に両面粘着テープ33が設け
られている。また、モール本体31の一方片の内側に
は、係止溝34が形成されている。一方、前面カバー3
2は、コーナー側に窪むように湾曲しており、その一方
の側端部には、モール本体31の係止溝34に挿入され
る係止片35が形成されている。なお、図中の符号36
は、ねじ止め用の小孔であり、両面粘着テープ33によ
る固定では不十分な場合に、この部分でモール本体31
をねじ止めとする。
【0025】コーナーモール6は、両面粘着テープ33
により室内のコーナー部などに貼着される。そして、ケ
ーブル3を配線する場合には、いったん前面カバー32
を外し、内部にケーブル3を収容してから、前面カバー
32を装着する。コーナーモール6を施工した状態で
は、前面カバー32のみが露出することになり、前面カ
バー32は内装におけるコーナー部の装飾部材として機
能する。したがって、コーナーモール6は、室内に露出
させても居住者に違和感を生じさせることがない。
【0026】次に、図12ないし図14を参照して、埋
込み配線による改修工事の手順について順を追って説明
する。居室R1の壁体に設置した既設のアンテナ端子C
は、付け鴨居Dの上側であって床から2000mm程度
の位置に設けられている。先ず、この既設のアンテナ端
子Cの化粧カバーC1や端子ユニットC2などを取り外
す(図12(a))。次に、この部分の仕上げモルタル
Bを斫ると共に、この仕上げモルタルBに部分的に埋設
されている既設のボックスカバーC3を取り外す(図1
2(b))。この状態では、既設の端子ボックス11は
コンクリート躯体A内に残っており、また既設のケーブ
ル17の先端部はこの端子ボックス11から引き出され
ている。
【0027】また、既設のアンテナ端子Cの撤去と相前
後して、新設のケーブル3を立ち下げる床の部分(居室
R1)、および埋込み用第2アンテナ端子2aにケーブ
ル3を立ち上げる床の部分(居室R2)の荒床Eを、作
業に支障を生じないないように広く撤去しておく(図1
2(c))。次に、上記の斫り部分Fから、床に向かっ
て仕上げモルタルBを更に斫り、可撓性電線管4を埋め
込むための長い斫り溝Gを形成する(図12(d))。
この斫り溝Gは、付け鴨居Dの裏側をくぐると共に畳床
の畳寄せHの裏側をくぐるように形成する。同様に、居
室R2の埋込み用第2アンテナ端子2aを設置する部分
(床から200mm程度の位置に)の仕上げモルタルB
を、この第2アンテナ端子2aの大きさに合わせて斫る
と共に、この場合も斫り部分から床に向かって斫り溝G
を形成する。なお、この斫り作業では、超音波振動塗膜
剥離機を使用するか、集塵機付きカッターで輪郭をカッ
トした後、手斫りするようにする。
【0028】次に、埋込み用第1アンテナ端子1aを取
り付けるが、その際、斫り溝Gに埋設する可撓性電線管
4の上端を腰高枠12に連結し、かつこれをボックスカ
バー13と共に既設の端子ボックス11に共締めする。
このとき、可撓性電線管4の下端は、畳寄せH下100
mm程度の位置で切断する(図13(a))。同様に、
居室R2の斫り部分Fには、アンカーボルトを用いて可
撓性電線管4を連結した端子ボックス21を固定する
(図13(b))。次に、それぞれの可撓性電線管4を
斫り溝Gに押し込み、必要に応じてクリップI止めとす
る(図13(c))。
【0029】ここで、ケーブル(増設用)3の配線に移
るが、ケーブル3は荒床Eの下、すなわちスラブ上に床
下転がし配線し、その両端をそれぞれ両可撓性電線管
4,4内を通して、埋込み用第1アンテナ端子1aおよ
び埋込み用第2アンテナ端子2aの部分に引き出してお
く(図13(d))。このようにして、ケーブル3の配
線が完了したら、全ての斫り部分Fおよび斫り溝Gに補
修用のモルタルJを充填し、ケーブル3を可撓性電線管
4と共に壁埋め込みとする(図14(a))。さらに、
荒板Eを張り直し、畳などの床材を元の状態に復旧させ
る。もちろん、必要に応じて、布張りなどの内装の改修
も行う。
【0030】次に、埋込み用第1アンテナ端子1aの端
子ユニット14などを取り付けるが、端子ユニット14
の既設ケーブル固定具55に既設のケーブル16の先端
を、また新設ケーブル固定具56に新設のケーブル3の
基端をそれぞれ接続し、この状態で、端子ユニット14
をボックスカバー13に取り付ける(図14(b))。
端子ユニット14を取り付けたら、これにプレート枠1
5を介して化粧カバー16を取り付ける。同様に、埋込
み用第2アンテナ端子2aでは、端子ユニット22の新
設ケーブル固定具65に新設のケーブル3の先端を接続
した後、これを埋め込んだ端子ボックス21に取り付
け、更にプレート枠23を介して化粧カバー24を取り
付ける(図14(c))。最後に、各アンテナ端子1
a,2aの信号レベル(UHF、VHFおよびBS)を
測定し、必要に応じてブースターの調整などを行う(図
14(d))。
【0031】次に、図15ないし図17を参照して、露
出配線による改修工事の手順について説明する。この方
法では、既設のアンテナ端子Cの化粧カバーC1や端子
ユニットC2などを取り外ずしたら(図15(a))、
次に付け鴨居Dのコーナー部分および畳寄せHのコーナ
ー部分に、首振りドリルなどでケーブル3を通すため貫
通孔を形成する(図15(b)、図15(d))。同様
に、居室R2でも、露出用第2アンテナ端子2bの位置
に対応させて、畳寄せHに貫通孔を形成する(図16
(b))。その際、荒板Eも取り去っておく。
【0032】続いて、既設のアンテナ端子Cの位置から
付け鴨居Dの位置まで、縦方向にフラットモール5を貼
着する(図15(c))と共に、このフラットモール5
の端から内壁のコーナー部まで、付け鴨居Dの上を這わ
せるようにコーナーモール6を貼着する。そして更に、
内壁のコーナー部において、付け鴨居Dの位置から畳寄
せHの位置までコーナーモール6を貼着する(図16
(a))。一方、居室R2では、アンカーボルトを用い
て、壁面に露出用第2アンテナ端子2bの端子ボックス
21を固定する(床から200mm程度の位置に)と共
に、この端子ボックス21の下端から畳寄せ(貫通孔を
考慮)Hまで、縦方向にフラットモール5を貼着する
(図16(c))。
【0033】ここで、ケーブル(増設用)3の配線に移
るが、ケーブル3は上記と同様に床下転がし配線とする
が、その両端はそれぞれ両モール5,6内を通して、露
出用第1アンテナ端子1bおよび露出用第2アンテナ端
子2bの部分に引き出しておく(図16(d))。両モ
ール1b,2bにケーブル3を通す作業は、各モール1
b,2bの前面カバー32を外してケーブル3を押し入
れ、再度前面カバー32を装着する手順となる(図17
(b))。なお、露出用第1アンテナ端子1bの腰高枠
12の取付けは、このケーブル3の配線作業と並行して
行う(図17(a))。このようにして、ケーブル3の
配線が完了したら、荒板Eおよび床材を元の状態に復旧
させる。
【0034】次に、埋込み配線の場合と同様に、露出用
第1アンテナ端子1bの端子ユニット14、プレート枠
15および化粧カバー16を取り付ける(図17
(c))と共に、露出用第2アンテナ端子2bの端子ユ
ニット22、プレート枠23および化粧カバー24を取
り付ける(図17(d))。そして最後に、各アンテナ
端子1b,2bの信号レベルの測定およびブースターの
調整などを行う。
【0035】以上のように本実施形態によれば、埋込み
配線において、埋込み用第1アンテナ端子1aおよび埋
込み用第2アンテナ端子2aを薄型に形成し、この第1
・第2アンテナ端子1a,2aと、これに接続されるケ
ーブル3を仕上げモルタルB内に埋め込むようにしてい
るため、コンクリート躯体Aを斫ることなく、仕上げモ
ルタルBの斫りだけで、埋込み工事を行うことができ
る。したがって、改修工事を簡単かつ短期間で行うこと
がてきると共に、騒音などの問題も生ずることがない。
【0036】また、第1アンテナ端子1に、端子自体の
2つのレセプタクル54,54と、増設用の新設ケーブ
ル固定具56に信号を分配する分配回路101を組み込
んでいるため、この第1アンテナ端子1に直接、テレビ
などを接続することができると共に、この第1アンテナ
端子1に第2アンテナ端子2に至るケーブル3を接続す
ることができ、分配器を別途設ける必要がなくなる。
【0037】さらに、露出配線において、室内の意匠と
調和するコーナーモール6を用いるようにしているた
め、ケーブル3を露出配線にしても違和感がなく、室内
の意匠性を損なうことがない。
【0038】なお、仕上げモルタルに埋め込む本発明の
アンテナ端子の取付構造は、新設工事にも適用可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明のアンテナ端子の取
付構造によれば、新設の建物においてはコンクリートを
打設した後に、既設の建物においては仕上げモルタルを
斫るだけで、収納ボックスを簡単に埋め込むことができ
る。したがって、アンテナ端子を壁体に埋め込む工事を
簡単かつ短期間で行うことができ、かつ既設建物におけ
る工事では、騒音や振動を極力押さえることができる。
【0040】また、本発明のアンテナケーブルの分配構
造によれば、既設のアンテナケーブルを利用して、新設
の2口の接続端子と新設(増設)のケーブルに分配する
ことができるため、増設工事において別途分配器を設け
る必要がなくなる。
【0041】さらに、本発明のケーブルモールによれ
ば、作業性を損なうことなく、ケーブルモール自体を目
立たないように設置することができるため、露出配線で
あってケーブルモールが室内意匠を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアンテナ端子の取付
構造、アンテナケーブルの分配構造およびケーブルモー
ルを適用したアンテナ端子の改修工事の概要を説明する
住戸内部の斜視図である。
【図2】第1アンテナ端子の埋込みの施工状態を示す縦
断面図である。
【図3】第1アンテナ端子の露出の施工状態を示す縦断
面図である。
【図4】第1アンテナ端子の端子ユニットの構造図であ
る。
【図5】第1アンテナ端子の端子ユニットに組み込んだ
分配回路の回路図である。
【図6】第1アンテナ端子の他の端子ユニットの構造図
である。
【図7】第1アンテナ端子の他の端子ユニットに組み込
んだ分配回路の回路図である。
【図8】第2アンテナ端子の埋込みの施工状態を示す縦
断面図である。
【図9】第2アンテナ端子の露出の施工状態を示す縦断
面図である。
【図10】コーナーモールの斜視図である。
【図11】第2アンテナ端子の端子ユニットの構造図で
ある。
【図12】埋込み配線による改修工事の手順(1)を示
す工事手順説明図である。
【図13】埋込み配線による改修工事の手順(2)を示
す工事手順説明図である。
【図14】埋込み配線による改修工事の手順(3)を示
す工事手順説明図である。
【図15】露出配線による改修工事の手順(1)を示す
工事手順説明図である。
【図16】露出配線による改修工事の手順(2)を示す
工事手順説明図である。
【図17】露出配線による改修工事の手順(3)を示す
工事手順説明図である。
【符号の説明】
1 第1アンテナ端子 1a 埋込み用第1アンテナ端子 1b 露出用第1アンテナ端子 2 第2アンテナ端子 2a 埋込み用第1アンテナ端子 2b 露出用第1アンテナ端子 3 ケーブル 4 可撓性電線管 5 フラットモール 6 コーナーモール 11 端子ボックス 14 端子ユニット 21 端子ボックス 22 端子ユニット 31 モール本体 32 前面カバー面 101 分配回路 102 入力端子 103 第1分配回路 104 出力端子 105 第2分配回路 106 FM・TV端子 B 仕上げモルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // E04F 13/00 E04F 13/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子本体とその収容ボックスとを備えた
    アンテナ端子の厚みを、壁の仕上げモルタルの厚みと略
    同厚に形成すると共に、当該アンテナ端子を当該仕上げ
    モルタル内に埋め込んだことを特徴とするアンテナ端子
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記アンテナ端子に接続されるアンテナ
    ケーブルを、床側から配線すると共に前記仕上げモルタ
    ル内に埋め込んだことを特徴とする請求項1に記載のア
    ンテナ端子の取付構造。
  3. 【請求項3】 既設のアンテナケーブルを、新設用のア
    ンテナ端子の2口の接続端子と、新設の分配ケーブルと
    に分配するアンテナ端子の分配構造であって、 第1分配器回路を介して前記既設のアンテナケーブルの
    入力を、前記分配ケーブル側の出力と接続端子側の出力
    とに分配すると共に、第2分配器回路を介して前記接続
    端子側の出力を、前記2口の接続端子にそれぞれ分配し
    たことを特徴とするアンテナケーブルの分配構造。
  4. 【請求項4】 アンテナケーブル用のケーブルモールで
    あって、 断面が直角三角形に形成され、そのL字片に対し斜片が
    着脱自在に構成されていることを特徴とするケーブルモ
    ール。
JP9120345A 1997-04-23 1997-04-23 アンテナ端子の取付構造並びにアンテナケーブルの分配構造およびケーブルモール Pending JPH10304530A (ja)

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WO2012081307A1 (ja) * 2010-12-13 2012-06-21 太陽誘電株式会社 積層型電力分配器
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