JPH10302122A

JPH10302122A - 自動販売機の釣銭処理方法

Info

Publication number: JPH10302122A
Application number: JP11165897A
Authority: JP
Inventors: Shinji Hayashi; 信二林; Toshimasa Kurihara; 俊雅栗原
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1997-04-30
Filing date: 1997-04-30
Publication date: 1998-11-13

Abstract

(57)【要約】【課題】残金の返却を素早く行うことが可能な自動販
売機の釣銭処理方法を提供する。【解決手段】１種類の価格の商品を販売する自動販売
機において、販売待機時に入金されて投入金額が商品価
格に達した場合には、商品選択手段による商品の選択動
作を待つことなく、入金を禁止して、商品価格に対する
残金計算および残金返却処理を行う。この構成によれ
ば、商品選択手段による商品の選択動作を待つことなく
残金の返却が行われるため、釣銭処理を素早く行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は釣銭処理を行う自動
販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機においては、コイン、紙幣、
プリペイドカード、電子マネーなどにより入金され、選
択押釦が押されると、商品が払い出されるとともに、こ
れと並行して釣銭払出処理が行われている。

【０００３】すなわち、図５に示すように、入金される
と（ステップ＃１）、選択押釦が押されたかどうかが判
定され（ステップ＃２）、売可状態の選択押釦が押され
た場合には、投入金額が商品価格以上であることが判定
され（ステップ＃３）、投入金額が商品の販売額より大
きい場合には、商品の払い出し動作が行われる（ステッ
プ＃４）とともに、これと並行して、入金の禁止処理
（ステップ＃５）、残金の計算処理（ステップ＃６）が
行われ、必要に応じて残金が返却されて釣銭の返却処理
（ステップ＃７，＃８）が順次行われる。なお、選択押
釦が押されることなく、返却レバーが押し下げられる
と、投入金が返却される（ステップ＃９，＃１０）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の自動販売機によれば、ステップ＃２で売可状態の選択
押釦が押された後に、入金の禁止処理、残金の計算処
理、残金返却処理（ステップ＃５〜＃８）が順次行われ
るため、商品を選択してから残金が返却されるまで、時
間がかかってしまうという課題があった。

【０００５】本発明はこのような課題を解決するもの
で、残金の返却を素早く行うことが可能な自動販売機の
釣銭処理方法を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の自動販売
機の釣銭処理方法は、１種類の価格の商品を販売する自
動販売機において、販売待機時に入金されて投入金額が
商品価格に達した場合には、商品選択手段による商品の
選択動作を待つことなく、入金を禁止して、商品価格に
対する残金計算および残金返却処理を行うものである。

【０００７】この構成によれば、商品選択手段による商
品の選択動作を待つことなく残金の返却が行われるた
め、釣銭処理を素早く行うことができる。請求項２記載
の自動販売機の釣銭処理方法は、複数種類の価格の商品
を販売可能な自動販売機において、販売待機時に入金さ
れて最高金額商品の価格に投入金額が達した場合には、
商品選択手段による商品の選択動作を待つことなく、入
金を禁止して、一旦、最高金額商品の価格に対する残金
計算および残金返却処理を行うものである。

【０００８】この構成によれば、商品選択手段による商
品の選択動作を待つことなく残金の返却が行われるた
め、特に最高金額商品が購入された場合には、釣銭処理
を素早く行うことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る自動販売機の釣銭処理方法を図面に基づき説明する。

【００１０】図１に示すように、この自動販売機におい
ては制御部により以下のような釣銭処理に関する制御動
作を行う。なお、この自動販売機においては販売価格が
１種類の基準価格、例えば８０円に固定されて設定され
ている。

【００１１】この自動販売機においては、商品の販売が
可能な販売可状態でコインや紙幣、プリペイドカード、
電子マネーなどの媒体が投入されて入金されると、ステ
ップ＃１１からステップ＃１２に進んで、投入金額が基
準価格以上になったかどうかの確認が行われる。そし
て、投入金額が基準価格に達した場合には入金禁止処理
が行われ（ステップ＃１３）、投入金額から基準価格を
差し引いて残金が計算され（ステップ＃１４）、残金が
あった場合には残金を返却する（ステップ＃１５，＃１
６）。また、プリペイドカードなどの媒体が投入された
場合には、基準価格が差し引かれた後に釣銭に該当する
額が加えられて払い出させる。

【００１２】例えば、自動販売機において、１００円の
投入金額が認識された際には、コイン収納部側へのコイ
ン通路をコイン返却口側へ切り換えて、その後の投入コ
インはそのまま返却し、かつ、紙幣による取り込み動作
を行わない。また、これと同時に投入金額である１００
円から基準価格である８０円を差し引いて残金２０円を
計算させ、残金２０円を返却する。

【００１３】また、これと並行して、ステップ＃１７で
選択押釦が押し下げられたかどうかを判定し、押し下げ
られていた場合には、その商品を払い出して（ステップ
＃１８）終了する。一方、選択押釦が押されることな
く、返却レバーが押し下げられたことを検知した場合に
は、商品価格分の８０円を追加して釣銭として返却させ
る（ステップ＃１９，＃２０）。また、この場合にプリ
ペイドカードなどの媒体が使用されていた場合には、媒
体の再挿入を促し、再挿入されると商品価格を加えた金
額に書き換えて媒体を払い出す。

【００１４】この構成によれば、選択押釦による商品の
選択動作を待つことなく残金返却処理を行うため、釣銭
処理を素早く行うことができて、従来のように商品が払
い出された後に残金返却処理を待ったりすることを防止
できる。

【００１５】次に、本発明の他の実施の形態にかかる自
動販売機の釣銭処理方法を図２，図３に基づき説明す
る。この自動販売機においては複数種類（例えば２種
類）の価格の商品を販売可能とされ、制御部により以下
のような釣銭処理に関する制御動作を行う。なお、従来
の自動販売機の釣銭処理と同様のものには同符号を付し
てその説明は省略する。

【００１６】商品の販売が可能な販売可状態でコインや
紙幣が投入されて入金されると、ステップ＃２１からス
テップ＃２２に進んで、投入金額が自動販売機における
最高金額商品の価格以上になったかどうかの確認が行わ
れる。そして、投入金額が自動販売機における最高金額
商品の価格に達した場合には入金禁止処理が行われ（ス
テップ＃２３）、投入金額から商品最高価格を差し引い
て残金が計算され（ステップ＃２４）、残金があった場
合には残金を返却する（ステップ＃２５，＃２６）。

【００１７】例えば、自動販売機において、１１０円の
商品と１００円の商品とが販売されている場合に、商品
最高価格である１１０円以上の投入金額が認識された際
には、コイン収納部側へのコイン通路がコイン返却口側
へ切り換えられて、その後の投入コインはそのまま返却
され、かつ、紙幣による取り込み動作を行わない。ま
た、投入金額が１５０円であった場合には、投入金額で
ある１５０円から商品最高価格である１１０円を差し引
いて残金４０円が計算され、残金４０円を返却する。

【００１８】また、これと並行して、ステップ＃２７で
選択押釦が押し下げられたかどうかが判定され、押し下
げられていた場合には、その商品を払い出す（ステップ
＃２８）とともに、選択した商品が最高金額商品である
かどうかが判定され（ステップ＃２９）、最高金額商品
である場合にはそのまま終了する。一方、商品が最高金
額商品でない場合には、ステップ＃２９からステップ＃
３０に進んで、商品最高価格から選択された商品の価格
を差し引いて残金が計算され、残金がある場合にはさら
にこの残金も返却する（ステップ＃３１，＃３２）。例
えば、１００円の商品が選択された場合には上記釣銭４
０円に追加して１０円が払い出される。選択押釦が押さ
れることなく、返却レバーが押し下げられたことを検知
すると、投入金を返却する（ステップ＃３３，＃３
４）。

【００１９】このように、投入金額が自動販売機におけ
る最高金額商品の価格に達した場合には、選択押釦の押
下動作を待つことなく残金返却処理を行うため、釣銭処
理が早めに行われることとなり、特に最高金額商品が購
入された場合には、ステップ＃３０〜＃３２の差額の釣
銭を払い出す処理も不要なため、釣銭処理が素早く行わ
れる。すなわち、最高金額商品が良く売れる自動販売機
の場合にはこの効果が顕著となる。

【００２０】なお、ステップ＃２２で投入金額が自動販
売機における最高金額商品の価格に達していない場合に
は、図３に示す従来の釣銭処理（ステップ＃２〜＃８）
と同様の処理が行われる。

【００２１】また、上記実施の形態においては、自動販
売機において２種類の価格がある場合を説明したが、３
種類以上の販売価格がある場合にも同様に適用すること
ができる。また、複数本のまとめ買いが可能な自動販売
機にも適用可能であり、この場合には最後の本数の選択
釦を押す前に同様の釣銭処理を行うことが可能である。

【００２２】また、上記釣銭処理に加えて、以下のよう
な両替機能に似た機能を付与してもよい。つまり、基準
価格が８０円である自動販売機において、１００円が投
入された際は、返却レバーが押し下げられない限り投入
合計金額が１３０円となるまで釣銭処理を行わず、投入
合計金額が１３０円に達した時点で、釣銭処理を開始し
て５０円を払い出すようにしてもよい。これによれば、
小銭を払い出すことを最小限に防止することができ、か
つ商品購入者にとっては、多数の小銭を持たなければな
らなくなることを防止できる。

【００２３】この処理は以下のような判断処理により行
われる。すなわち、図４に示すように、ステップ＃２２
において投入金額が自動販売機における最高金額商品の
価格に達していた場合に、ステップ＃４１に進んで、釣
銭両替が可能かどうかを計算する。すなわち、各商品価
格毎に投入金額からその商品価格を差し引いて残金計算
を行い、その残金が５×１０ⁿまたは１０×１０ⁿの数
（ｎは変更可能な自然数）で割り切れるかどうかを計算
し、全商品価格について割り切れる場合にはステップ＃
４２からステップ＃４３に進んで入金禁止処理が行わ
れ、投入金額から商品最高価格を差し引いて残金が計算
され（ステップ＃２４）、残金があった場合には残金を
返却する（ステップ＃２５，＃２６）。なお、ステップ
＃４２において、全商品価格については割り切れない場
合には、入金禁止処理などは行わない。これにより、釣
銭時に両替を行えることとなって利便性が向上する。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、販売待
機時に入金されて投入金額が商品価格の価格に達した場
合には、商品選択手段による商品の選択動作を待つこと
なく、入金を禁止して、商品価格の価格に対する残金計
算および残金返却処理を行うことにより、釣銭処理を素
早く行うことができて、従来のように商品が払い出され
た後に残金返却処理を待ったりすることを防止できる。

【００２５】また、販売待機時に入金されて最高金額商
品の価格に投入金額が達した場合には、商品選択手段に
よる商品の選択動作を待つことなく、入金を禁止して、
一旦、最高金額商品の価格に対する残金計算および残金
返却処理を行うことにより、最高金額商品が購入された
場合に残金返却処理を素早く行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態にかかる自動販売機の釣銭
処理方法を示すフローチャートである。

【図２】本発明の他の実施の形態にかかる自動販売機の
釣銭処理方法を示すフローチャートである。

【図３】同自動販売機の釣銭処理方法を示すフローチャ
ートである。

【図４】本発明のその他の実施の形態にかかる自動販売
機の釣銭処理方法を示すフローチャートである。

【図５】従来の自動販売機の釣銭処理方法を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

＃１３，＃２３入金禁止処理＃１４，＃２４残金計算処理＃１６，＃２６残金返却処理

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】１種類の価格の商品を販売する自動販売
機において、販売待機時に入金されて投入金額が商品価
格に達した場合には、商品選択手段による商品の選択動
作を待つことなく、入金を禁止して、商品価格に対する
残金計算および残金返却処理を行う自動販売機の釣銭処
理方法。
【請求項２】複数種類の価格の商品を販売可能な自動
販売機において、販売待機時に入金されて最高金額商品
の価格に投入金額が達した場合には、商品選択手段によ
る商品の選択動作を待つことなく、入金を禁止して、一
旦、最高金額商品の価格に対する残金計算および残金返
却処理を行う自動販売機の釣銭処理方法。