JP2635516B2 - 自動販売機システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種物品を自動販売す
る自動販売機の販売方式に関するもので、設置されてい
る各種物品を販売する自動販売機に、予め登録している
会員の会員番号を認識する手段を設け、当該会員の購買
実績により予め用意してあるいろいろなサービスを提供
できる自動販売機の分野に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動販売機は、自動販売機にお金
を投入し所定の商品を購入できるだけのものや、商品の
販売状況を記憶したり、オンラインで送信するだけで自
動販売機の商品に関する情報のみの管理機能が主なもの
であり、購入者側の利用状況に関する情報を得られるも
のはなかった。従って、自動販売機をいつも利用するお
得意様であっても、何のサービスをも得られなかった。

【０００３】

【本発明が解決しようとする課題】本発明は、当該自動
販売機に対し、予め登録してある会員が、前記自動販売
機が取り扱っている範囲内の所定の商品を購入する際
に、会員番号を認識する手段を前記自動販売機に内蔵も
しくは接続しておくことにより、会員の購入状況を把握
することができるようになり、従って購入または利用実
績に応じて会員へのきめの細かいサービスを提供するこ
とができるようにすると共に、さらに本発明は、情報読
取機付の自動販売機の欠点である会員カードを忘れた場
合でも、自動販売機に入力キー、ディスプレイ部、会員
照会用オンライン機能等を持たせて、キー入力、ディス
プレイ、照会機能により会員を特定できるようにして、
会員カードを不携帯の場合でも、十分対応処理し、会員
利用によるサービスの提供を受けることができるように
したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、物品またはカ
ード等を自動販売または自動券売する自動販売機におい
て、

【０００５】登録済み会員が会員カードの不携帯時に、
自動販売機に内蔵または附設されている、キー入力装置
と、前記キー入力装置と接続しているディスプレイと、
前記キー入力装置と接続しているオンラインとを介して
会員であることを確認せしめ、確認後は当該自動販売機
により商品を購入し、購入実績データを通信回線を利用
して会員管理システムへ送信記憶せしめて、それらデー
タに応じて各会員に対し種々のサービスが受けられるよ
うにした自動販売機システムである。

【０００６】

【作用】本発明の作用を説明すると以下のとおりであ
る。

【０００７】本発明の自動販売機システムにおける自動
販売の対象物品は、タバコ、各種の飲料水、その他衣料
品、プリペードカード、雑誌、米麦類等の現在までのと
ころ自動販売されている物品すべてを対象としている。
さらに遊技場におけるパチンコ玉やスロットマシン用コ
イン等の玉貸機等も本発明は対象物としている。

【０００８】本発明の物品等の自動販売機システムは、
予め情報を記憶してある多数の会員カードを登録処理
し、登録処理後カードを発行する。従って発行済みの会
員カードは予め自動販売機の所有者もしくは管理者にお
いて登録管理されていることを条件とする。

【０００９】自動販売機のカード挿入口に会員カードを
挿入し、カード読取り装置によって正常の有無を識別す
る。

【００１０】上記の動作において、会員カードが読取り
不可のときは、会員カードを抜取り再度カード挿入口に
挿入する。

【００１１】そして会員カードが正常に読取られると、
読取り表示ランプが点灯もしくは点灯と音声（ピー）に
より正常読取りを会員に知らしめる。

【００１２】つぎに現金を投入口に投入する。投入した
現金識別装置によって正常と識別されると投入金額を表
示する。その際投入現金が識別不可のときは、投入現金
を返却し再投入する。

【００１３】そして購入可能商品に対しランプ表示がな
される。前記のようにランプ表示がなされたら、所定の
商品選択ボタンを押下する。

【００１４】上記のように押下されると同時に、会員識
別番号、購入商品名、購入金額、整理番号等に関する情
報が顧客管理システムへ送信される。この機構が本発明
の要旨である。

【００１５】つぎに購入された所定の商品が払出される
と同時に、残金表示がなされ、残金が有りのときは釣銭
返却がなされ、会員カードを抜き取り終了する。さらに
残金なしのときは会員カードを抜取り終了する。

【００１６】以上のように、会員は上記と同じようにし
て、会員発行のお店の自動販売機もしくはカード発行の
お店と同系列にして、会員カードが使用できる自動販売
機に対して、物品を購入することによって、上述と同じ
操作処理が施される。

【００１７】従って上述のように、会員カードが所定期
間使用された実績に応じて、お店側として当該会員に対
し、種々のサービスを提供する。

【００１８】つぎに会員が会員カードを忘れてしまった
ときのシステムにつき説明する。

【００１９】まずディスプレイに、「氏名を入力して下
さい」と表示がなされると、会員氏名を１文字づつ入力
する。ディスプレイにて入力文字を確認し、正常なら
ば、全文字が入力される。もしもディスプレイにて入力
文字が確認されなかったときは、誤りとなり、訂正キー
により入力文字を取消し、再度会員氏名を１文字づつ入
力する。

【００２０】さらに上述のように、全文字入力がなされ
たときは、確認キーを押下し、他方全文が入力されなか
ったときは、再度上述のように会員氏名を１文字づつ入
力する。

【００２１】上述のように確認キーを押下すると、ディ
スプレイに「暗証番号を入力して下さい」と表示させ
る。暗証番号４桁を入力し、もしも途中で間違ったとき
は、訂正キーを押下して再度暗証番号（４桁）を入力す
る。４桁の暗証番号入力後、氏名、暗証番号を管理コン
ピューターへ送信する。ディスプレイには、「そのまゝ
しばらくお待ち下さい」と表示させる。そして発行済み
の情報と一致すると、ディスプレイには、氏名と住所と
を表示する。

【００２２】もしも登録情報と不一致のときは、ディス
プレイに最初からやり直して下さいと表示させる。

【００２３】そして、ディスプレイに氏名、住所の表示
があると、会員は登録内容をチェックし、ＯＫならば確
認キーを押下する。もしも登録内容をチェックして異な
っているときは、取下キーを押下する。

【００２４】以上のように確認キーを押下したら、前述
したように会員カードを挿入して順次操作した工程と同
じ操作を行って所定の商品を購入する。

【００２５】上述した本発明の作用において、登録会員
が所定の自動販売機に、会員カードを挿入してから所定
の商品を所定数量購入するごとに、会員識別番号、商品
名、購入額、数量等が顧客管理システムに送信されるの
で、会員が対象物件である自動販売機を利用した上述の
情報が記憶されているので、これらの情報をもとに、店
側が予め用意した所定のサービスを提供できる。

【００２６】

【実施例】本発明の実施例を説明すると以下のとおりで
ある。

【００２７】ａは自動販売機（以下自販機という）であ
り以下の構成を有している。１は会員カード挿入口、２
は前記カード挿入口１に接続し、自販機に内蔵されてい
る会員カード読取り装置（図示されていない）と接続さ
れているカードの正常読取り表示ランプである。３は商
品見本展示部、４はコイン投入口、５は紙幣投入口、６
は投入金額表示部、７は商品選択ボタン、８は釣銭返却
部、９は商品払出し口である。

【００２８】ｂはキーボード入力機構であり、以下のと
おりである。

【００２９】１０は入力キー部、１１は確認キー、１２
はディスプレイ部である。

【００３０】以上のようなキーボード入力機構ｂの操作
には、上述した本発明の作用の説明において詳述したと
おりである。

【００３１】そして、上述したキーボード入力機構ｂ
は、自販機ａにセットして組立てゝおくか、また自販機
とは別設してもよい。

【００３２】

【効果】本発明は以下に示す効果を奏する。

【００３３】本発明は、従来の物品を販売または券売す
る自動販売機と著しく異なって、店側において登録済み
の会員カードを発行し、当該店の自動販売機を利用せし
め商品を購入するたびに、当該会員の情報と、購入物品
の種類、購入日、購入金額等の情報とを前記自動販売機
と接続している通信回線を利用して会員管理システムへ
送信記憶せしめておき、夫々の登録会員の購入実績に応
じて店側が予め用意した所定のサービスを提供するよう
にしたものであり、登録会員が会員カードを不携帯時
に、上述のようなキーボード等を押下しながら所定の操
作を行うことによって、カードを挿入して物品を購入す
るときと同じように、購入情報が会員管理システムへ送
信記憶され、夫々の登録会員の購入実績に応じて店側が
予め用意した所定のサービスを提供できるようにした。

【００３４】また本発明は、店側が本発明の機能を自動
販売機に附設し、店側が用意した所定のサービスを宣伝
することによって、顧客の増加と、固定客を確保すると
共に、自動販売機自体の販売促進に有効なセールスポイ
ントとなる等、すぐれた利点を併有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明自動販売機システムにおける自動販売機
の斜面図である。

【図２】同自動販売機に会員カードを挿入してから商品
払出しまでの工程を示す系統図である。

【図３】同自動販売機に対し、会員カード不携帯時の使
用工程を示す系統図である。

【図４】同自動販売機の部分拡大を示す正面図である。

【符号の説明】

ａ・・・自動販売機 １・・・会員カード挿入口 ２・・・正常読取り表示ランプ ３・・・商品見本展
示部 ４・・・コイン投入口 ５・・・紙幣投入口 ６・
・・投入金額表示部 ７・・・商品選択ボタン ８・・・釣銭返却部 ９
・・・商品払出し口 ｂ・・・キーボード入力機構 １０・・・入力キー部 １１・・・確認キー １２・・・ディスプレイ部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】物品またはカード等を自動販売または自動
   券売する自動販売機において、 登録済み会員が会員カードの不携帯時に、自動販売機に
   内蔵または附設されている、キー入力装置と、前記キー
   入力装置と接続しているディスプレイと、前記キー入力
   装置と接続しているオンラインとを介して会員であるこ
   とを確認せしめ、確認後は当該自動販売機により商品を
   購入し、購入実績データを通信回線を利用して会員管理
   システムへ送信記憶せしめて、それらデータに応じて各
   会員に対し種々のサービスが受けられるようにしたこと
   を特徴とする自動販売機システム。