JPH10300920A - カラーフィルター用着色組成物およびカラーフィルター - Google Patents
カラーフィルター用着色組成物およびカラーフィルターInfo
- Publication number
- JPH10300920A JPH10300920A JP11102297A JP11102297A JPH10300920A JP H10300920 A JPH10300920 A JP H10300920A JP 11102297 A JP11102297 A JP 11102297A JP 11102297 A JP11102297 A JP 11102297A JP H10300920 A JPH10300920 A JP H10300920A
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- JP
- Japan
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- red
- pigment
- color
- color filter
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 色特性に優れ、特に色純度の高いカラーフィ
ルター用赤着色組成物を提供し、それを用いて色特性の
よいカラーフィルターを提供する 【解決手段】 バインダー樹脂および赤の主顔料を含有
するカラーフィルター用赤着色組成物であって、その主
顔料として、Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４を用いる。
赤の主顔料は、Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４だけであ
ることができるほか、他の赤色顔料、特にＣ.Ｉ.ピグメ
ントレッド１７７を併用することも有効である。この赤
着色組成物を赤色画素に用いたカラーフィルターも提供
される。
ルター用赤着色組成物を提供し、それを用いて色特性の
よいカラーフィルターを提供する 【解決手段】 バインダー樹脂および赤の主顔料を含有
するカラーフィルター用赤着色組成物であって、その主
顔料として、Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４を用いる。
赤の主顔料は、Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４だけであ
ることができるほか、他の赤色顔料、特にＣ.Ｉ.ピグメ
ントレッド１７７を併用することも有効である。この赤
着色組成物を赤色画素に用いたカラーフィルターも提供
される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶ディス
プレイ、カラービデオカメラなどに使用されるカラーフ
ィルターの製造に有用な着色組成物およびこの着色組成
物を用いたカラーフィルターに関するものである。
プレイ、カラービデオカメラなどに使用されるカラーフ
ィルターの製造に有用な着色組成物およびこの着色組成
物を用いたカラーフィルターに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】カラー液晶ディスプレイ、カラービデオ
カメラなどに使用されるカラーフィルターは、一般に、
ガラスなどの透明基板またはシリコンなどの不透明基板
上に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）および青（Ｂ）などの３色の
透明着色微細パターンを形成することにより製造され
る。
カメラなどに使用されるカラーフィルターは、一般に、
ガラスなどの透明基板またはシリコンなどの不透明基板
上に、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）および青（Ｂ）などの３色の
透明着色微細パターンを形成することにより製造され
る。
【０００３】カラーフィルターの製造には、ゼラチンな
どの感光層を染色とフォトリソグラフィーによりパター
ニングし、これを３回繰り返して３色の透明着色微細パ
ターンを形成する、いわゆる染色法が従来多く用いられ
ていた。この染色法に用いる染料は、色特性に優れるも
のの、耐光性や耐熱性に限界があることから、カラーフ
ィルター形成用の色材として、染料の代わりに、耐光性
および耐熱性に優れる有機顔料が用いられるようになっ
てきた。
どの感光層を染色とフォトリソグラフィーによりパター
ニングし、これを３回繰り返して３色の透明着色微細パ
ターンを形成する、いわゆる染色法が従来多く用いられ
ていた。この染色法に用いる染料は、色特性に優れるも
のの、耐光性や耐熱性に限界があることから、カラーフ
ィルター形成用の色材として、染料の代わりに、耐光性
および耐熱性に優れる有機顔料が用いられるようになっ
てきた。
【０００４】有機顔料を用いてカラーフィルターを製造
する場合、要求される色特性を得るためには、２種類以
上の顔料を用いて調色するのが普通である。そして、赤
フィルターについては一般に、主顔料として、色特性、
耐光性および耐熱性に優れたアントラキノン系の赤色顔
料であるＣ.Ｉ.ピグメントレッド１７７が、また調色用
として、黄色顔料であるＣ.Ｉ.ピグメントイエロー８３
やＣ.Ｉ.ピグメントイエロー１３９が使用されている。
する場合、要求される色特性を得るためには、２種類以
上の顔料を用いて調色するのが普通である。そして、赤
フィルターについては一般に、主顔料として、色特性、
耐光性および耐熱性に優れたアントラキノン系の赤色顔
料であるＣ.Ｉ.ピグメントレッド１７７が、また調色用
として、黄色顔料であるＣ.Ｉ.ピグメントイエロー８３
やＣ.Ｉ.ピグメントイエロー１３９が使用されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透過
度、すなわち明度を高め、また色純度を上げるなど、カ
ラーフィルターに対する色特性の要求が日増しに高まる
なか、赤フィルターについては、上記の主顔料および調
色顔料を用いた場合、その微粒子化や微分散化を行って
も、これら顔料種の組合せだけではカラーフィルターと
しての色特性の向上に限界があった。
度、すなわち明度を高め、また色純度を上げるなど、カ
ラーフィルターに対する色特性の要求が日増しに高まる
なか、赤フィルターについては、上記の主顔料および調
色顔料を用いた場合、その微粒子化や微分散化を行って
も、これら顔料種の組合せだけではカラーフィルターと
しての色特性の向上に限界があった。
【０００６】本発明の目的は、色特性に優れた、特に色
純度の高いカラーフィルター用赤着色組成物を提供する
ことにある。本発明の別の目的は、この赤着色組成物を
用いて作成された色特性のよいカラーフィルターを提供
することにある。
純度の高いカラーフィルター用赤着色組成物を提供する
ことにある。本発明の別の目的は、この赤着色組成物を
用いて作成された色特性のよいカラーフィルターを提供
することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するために、市販の赤色、橙色および黄色顔料
ならびにこれらの微粒化品を用いて、種々調色検討を行
った結果、赤の主顔料として特定のものを用いることに
より、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
題を解決するために、市販の赤色、橙色および黄色顔料
ならびにこれらの微粒化品を用いて、種々調色検討を行
った結果、赤の主顔料として特定のものを用いることに
より、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【０００８】すなわち本発明は、バインダー樹脂を含
み、そして赤の主顔料としてＣ.Ｉ.ピグメントレッド２
６４を含むカラーフィルター用赤着色組成物を提供する
ものである。赤の主顔料は、Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２
６４だけであることができるほか、他の赤色顔料、特に
Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド１７７を併用することも有効で
ある。さらに本発明は、これらの赤着色組成物を赤色画
素に用いたカラーフィルターをも提供するものである。
み、そして赤の主顔料としてＣ.Ｉ.ピグメントレッド２
６４を含むカラーフィルター用赤着色組成物を提供する
ものである。赤の主顔料は、Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２
６４だけであることができるほか、他の赤色顔料、特に
Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド１７７を併用することも有効で
ある。さらに本発明は、これらの赤着色組成物を赤色画
素に用いたカラーフィルターをも提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明で用いるバインダー樹脂
は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、感光性樹脂などであ
ることができる。このようなバインダー樹脂は、着色組
成物中の全固形分に対して、一般的には５〜９０重量
％、好ましくは２０〜７０重量％の範囲で使用される。
は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、感光性樹脂などであ
ることができる。このようなバインダー樹脂は、着色組
成物中の全固形分に対して、一般的には５〜９０重量
％、好ましくは２０〜７０重量％の範囲で使用される。
【００１０】熱硬化性または熱可塑性のバインダー樹脂
としては例えば、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポ
リエステル樹脂、アミノ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂、ビ
ニル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル／酢酸ビニル共
重合体樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ゴム系樹
脂、環化ゴム、マレイン化油系樹脂、ブチラール系樹
脂、ポリブタジエン系樹脂、セルロース系樹脂、塩素化
ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンなどが挙げられ
る。
としては例えば、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポ
リエステル樹脂、アミノ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂、ビ
ニル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル／酢酸ビニル共
重合体樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ゴム系樹
脂、環化ゴム、マレイン化油系樹脂、ブチラール系樹
脂、ポリブタジエン系樹脂、セルロース系樹脂、塩素化
ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンなどが挙げられ
る。
【００１１】また、感光性樹脂としては例えば、水酸
基、カルボキシル基またはアミノ基のような反応性の置
換基を有する線状高分子に、必要によりイソシアナート
基、アルデヒド基、エポキシ基などを介して、（メタ）
アクリル系化合物、ケイ皮酸系化合物またはビニルエス
テル系化合物のような反応性不飽和結合を有する化合物
から導かれる光架橋性基を導入した樹脂などが挙げられ
る。さらには、スチレン／無水マレイン酸共重合体やα
−オレフィン／無水マレイン酸共重合体のような酸無水
物を構造単位に含む線状高分子が、ヒドロキシアルキル
（メタ）アクリレートのような水酸基を有する（メタ）
アクリル系化合物でハーフエステル化されたものも、感
光性樹脂として用いることができる。
基、カルボキシル基またはアミノ基のような反応性の置
換基を有する線状高分子に、必要によりイソシアナート
基、アルデヒド基、エポキシ基などを介して、（メタ）
アクリル系化合物、ケイ皮酸系化合物またはビニルエス
テル系化合物のような反応性不飽和結合を有する化合物
から導かれる光架橋性基を導入した樹脂などが挙げられ
る。さらには、スチレン／無水マレイン酸共重合体やα
−オレフィン／無水マレイン酸共重合体のような酸無水
物を構造単位に含む線状高分子が、ヒドロキシアルキル
（メタ）アクリレートのような水酸基を有する（メタ）
アクリル系化合物でハーフエステル化されたものも、感
光性樹脂として用いることができる。
【００１２】本発明では、赤の主顔料として、少なくと
もＣ.Ｉ.ピグメントレッド２６４を使用する。このＣ.
Ｉ.ピグメントレッド２６４を赤の主顔料とすることに
より、赤着色組成物の色純度を上げることができ、それ
によって、一定の色度を得るためには顔料使用量を少な
くすることができる。逆に、一定量の赤色顔料を用いれ
ば、色度をより高めることができる。
もＣ.Ｉ.ピグメントレッド２６４を使用する。このＣ.
Ｉ.ピグメントレッド２６４を赤の主顔料とすることに
より、赤着色組成物の色純度を上げることができ、それ
によって、一定の色度を得るためには顔料使用量を少な
くすることができる。逆に、一定量の赤色顔料を用いれ
ば、色度をより高めることができる。
【００１３】赤の主顔料としては、Ｃ.Ｉ.ピグメントレ
ッド２６４を単独で用いることができるほか、他の赤色
顔料と併用することもできる。併用される他の赤色顔料
は各種のものであることができるが、なかでもＣ.Ｉ.ピ
グメントレッド１７７と併用するのが好ましい。赤の主
顔料となるＣ.Ｉ.ピグメントレッド２６４、さらにはそ
れと併用される他の赤色顔料、例えばＣ.Ｉ.ピグメント
レッド１７７は、市販品をそのまま用いてもよいし、市
販品をニーダー法、硫酸法、アルカリ還元溶解法などの
公知の方法により微粒化したものを用いてもよい。Ｃ.
Ｉ.ピグメントレッド２６４と、それに併用される他の
赤色顔料、例えばＣ.Ｉ.ピグメントレッド１７７との重
量比は、カラーフィルター用赤着色組成物中で、一般的
には１００：０〜５：９５、好ましくは１００：０〜５
０：５０の範囲である。
ッド２６４を単独で用いることができるほか、他の赤色
顔料と併用することもできる。併用される他の赤色顔料
は各種のものであることができるが、なかでもＣ.Ｉ.ピ
グメントレッド１７７と併用するのが好ましい。赤の主
顔料となるＣ.Ｉ.ピグメントレッド２６４、さらにはそ
れと併用される他の赤色顔料、例えばＣ.Ｉ.ピグメント
レッド１７７は、市販品をそのまま用いてもよいし、市
販品をニーダー法、硫酸法、アルカリ還元溶解法などの
公知の方法により微粒化したものを用いてもよい。Ｃ.
Ｉ.ピグメントレッド２６４と、それに併用される他の
赤色顔料、例えばＣ.Ｉ.ピグメントレッド１７７との重
量比は、カラーフィルター用赤着色組成物中で、一般的
には１００：０〜５：９５、好ましくは１００：０〜５
０：５０の範囲である。
【００１４】本発明においては、Ｃ.Ｉ.ピグメントレッ
ド２６４を赤の主顔料として用いることが必須であり、
調色顔料の使用は任意であるが、一般には他の顔料、特
に黄色顔料を調色用に用いるのが好ましい。調色用に用
いる黄色顔料としては、例えば、Ｃ.Ｉ.ピグメントイエ
ロー８３、Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１２８、Ｃ.Ｉ.ピ
グメントイエロー１３９、Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１
５０、Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１８０などが挙げられ
る。これらの黄色顔料は、調色用としてそれぞれ単独
で、または２種類以上組み合わせて用いることができ
る。
ド２６４を赤の主顔料として用いることが必須であり、
調色顔料の使用は任意であるが、一般には他の顔料、特
に黄色顔料を調色用に用いるのが好ましい。調色用に用
いる黄色顔料としては、例えば、Ｃ.Ｉ.ピグメントイエ
ロー８３、Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１２８、Ｃ.Ｉ.ピ
グメントイエロー１３９、Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１
５０、Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１８０などが挙げられ
る。これらの黄色顔料は、調色用としてそれぞれ単独
で、または２種類以上組み合わせて用いることができ
る。
【００１５】顔料は、調色顔料を用いる場合はその量も
含めて、着色組成物の全固形分に対して、一般的には５
〜８０重量％、好ましくは２０〜５０重量％の範囲で使
用される。また、主顔料と調色顔料の重量比は、カラー
フィルター用赤着色組成物中で、一般的には９５：５〜
５０：５０の範囲にあるのが好ましく、より好ましくは
９０：１０〜７０：３０の範囲である。
含めて、着色組成物の全固形分に対して、一般的には５
〜８０重量％、好ましくは２０〜５０重量％の範囲で使
用される。また、主顔料と調色顔料の重量比は、カラー
フィルター用赤着色組成物中で、一般的には９５：５〜
５０：５０の範囲にあるのが好ましく、より好ましくは
９０：１０〜７０：３０の範囲である。
【００１６】本発明のカラーフィルター用赤着色組成物
は、以上説明したバインダー樹脂および顔料を、溶剤や
分散剤などと、また必要に応じて、光重合性モノマーや
光重合開始剤などと適宜混合し、ロールミル、ボールミ
ル、サンドミルまたはビーズミルのような分散機を用い
て分散させ、さらには必要に応じてレットダウン（希
釈）することにより、製造することができる。
は、以上説明したバインダー樹脂および顔料を、溶剤や
分散剤などと、また必要に応じて、光重合性モノマーや
光重合開始剤などと適宜混合し、ロールミル、ボールミ
ル、サンドミルまたはビーズミルのような分散機を用い
て分散させ、さらには必要に応じてレットダウン（希
釈）することにより、製造することができる。
【００１７】溶剤としては、エチレングリコールモノア
ルキルエーテル類、ジエチレングリコールジアルキルエ
ーテル類、エチレングリコールアルキルエーテルアセテ
ート類、プロピレングリコールアルキルエーテルアセテ
ート類、芳香族炭化水素類、ケトン類、アルコール類、
エステル類、環状エステル類などが挙げられる。これら
の溶剤は、それぞれ単独で、または２種類以上組み合わ
せて用いることができる。溶剤は、着色組成物中の全固
形分に対して、一般的には０.2〜５０重量倍、好ましく
は１〜２０重量倍の範囲で使用される。
ルキルエーテル類、ジエチレングリコールジアルキルエ
ーテル類、エチレングリコールアルキルエーテルアセテ
ート類、プロピレングリコールアルキルエーテルアセテ
ート類、芳香族炭化水素類、ケトン類、アルコール類、
エステル類、環状エステル類などが挙げられる。これら
の溶剤は、それぞれ単独で、または２種類以上組み合わ
せて用いることができる。溶剤は、着色組成物中の全固
形分に対して、一般的には０.2〜５０重量倍、好ましく
は１〜２０重量倍の範囲で使用される。
【００１８】分散剤としては、公知のものが広く使用で
き、例えば、ポリエステル系高分子分散剤、アクリル系
高分子分散剤、ポリウレタン系高分子分散剤、顔料誘導
体、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノ
ニオン系界面活性剤などが挙げられる。これらの分散剤
は、それぞれ単独で、または２種類以上組み合わせて用
いることができる。分散剤は、着色組成物中の顔料１０
０重量部に対して、一般的には１〜５０重量部、好まし
くは５〜４０重量部の範囲で使用される。
き、例えば、ポリエステル系高分子分散剤、アクリル系
高分子分散剤、ポリウレタン系高分子分散剤、顔料誘導
体、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノ
ニオン系界面活性剤などが挙げられる。これらの分散剤
は、それぞれ単独で、または２種類以上組み合わせて用
いることができる。分散剤は、着色組成物中の顔料１０
０重量部に対して、一般的には１〜５０重量部、好まし
くは５〜４０重量部の範囲で使用される。
【００１９】光重合性モノマーとしては、ノニルフェニ
ルカルビトールアクリレート、２−ヒドロキシ−３−フ
ェノキシプロピルアクリレート、２−エチルヘキシルカ
ルビトールアクリレート、２−ヒドロキシエチルアクリ
レートおよびＮ−ビニルピロリドンのような単官能モノ
マーのほか、トリプロピレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレートおよびビスフェノールＡジアクリレ
ートのような２官能モノマー、トリメチロールプロパン
トリアクリレートおよびペンタエリスリトールトリアク
リレートのような３官能モノマー、ジペンタエリスリト
ールペンタおよびヘキサアクリレートのようなその他の
多官能モノマーなどが挙げられる。これらの光重合性モ
ノマーは、２種類以上使用することも可能である。光重
合性モノマーは、着色組成物中の全固形分に対して、一
般的には５〜９０重量％、好ましくは２０〜７０重量％
の範囲で使用される。
ルカルビトールアクリレート、２−ヒドロキシ−３−フ
ェノキシプロピルアクリレート、２−エチルヘキシルカ
ルビトールアクリレート、２−ヒドロキシエチルアクリ
レートおよびＮ−ビニルピロリドンのような単官能モノ
マーのほか、トリプロピレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレートおよびビスフェノールＡジアクリレ
ートのような２官能モノマー、トリメチロールプロパン
トリアクリレートおよびペンタエリスリトールトリアク
リレートのような３官能モノマー、ジペンタエリスリト
ールペンタおよびヘキサアクリレートのようなその他の
多官能モノマーなどが挙げられる。これらの光重合性モ
ノマーは、２種類以上使用することも可能である。光重
合性モノマーは、着色組成物中の全固形分に対して、一
般的には５〜９０重量％、好ましくは２０〜７０重量％
の範囲で使用される。
【００２０】光重合開始剤としては、ベンゾインおよび
そのアルキルエーテル類、アセトフェノン類、チオキサ
ントン類、ケタール類、ベンゾフェノン類、アントラキ
ノン類、キサントン類、トリアジン類、ヘキサアリール
ビスイミダゾール系化合物などが挙げられる。これらの
光重合開始剤は、それぞれ単独で、または２種類以上組
み合わせて用いることができる。光重合開始剤は、バイ
ンダー樹脂および光重合性モノマーの合計量に対して、
一般的には０.2〜３０重量％、好ましくは２〜２０重量
％の範囲で使用される。
そのアルキルエーテル類、アセトフェノン類、チオキサ
ントン類、ケタール類、ベンゾフェノン類、アントラキ
ノン類、キサントン類、トリアジン類、ヘキサアリール
ビスイミダゾール系化合物などが挙げられる。これらの
光重合開始剤は、それぞれ単独で、または２種類以上組
み合わせて用いることができる。光重合開始剤は、バイ
ンダー樹脂および光重合性モノマーの合計量に対して、
一般的には０.2〜３０重量％、好ましくは２〜２０重量
％の範囲で使用される。
【００２１】本発明のカラーフィルター用赤着色組成物
を用いて、顔料分散法、電着法、印刷法などの公知の方
法により、ガラスなどの透明基板上に赤の透明着色パタ
ーンを形成することができる。例えば、上記のようにし
て調製した赤着色組成物を基板上に塗布し、乾燥させた
後、マスクを介して紫外線を照射し、次に硬化の終了し
た塗膜を希アルカリ水溶液または適当な有機溶剤に接触
させて未硬化部を溶解させ、現像することにより、目的
とする赤の画素が得られる。またカラーフィルターは、
赤の画素のほか緑および青の画素を有するが、緑および
青の各画素は、公知の各種着色組成物から上の方法に準
じて作成することができる。赤、緑および青の各画素の
作成順序は任意である。
を用いて、顔料分散法、電着法、印刷法などの公知の方
法により、ガラスなどの透明基板上に赤の透明着色パタ
ーンを形成することができる。例えば、上記のようにし
て調製した赤着色組成物を基板上に塗布し、乾燥させた
後、マスクを介して紫外線を照射し、次に硬化の終了し
た塗膜を希アルカリ水溶液または適当な有機溶剤に接触
させて未硬化部を溶解させ、現像することにより、目的
とする赤の画素が得られる。またカラーフィルターは、
赤の画素のほか緑および青の画素を有するが、緑および
青の各画素は、公知の各種着色組成物から上の方法に準
じて作成することができる。赤、緑および青の各画素の
作成順序は任意である。
【００２２】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。例中、部は重量基準である。また、以下
の例で用いた材料は次のとおりであり、場合によりそれ
ぞれの記号で表示する。
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。例中、部は重量基準である。また、以下
の例で用いた材料は次のとおりであり、場合によりそれ
ぞれの記号で表示する。
【００２３】(1) 主顔料 Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４：“Irgazin DPP Rubine
TR”、チバガイギー（Ciba-Geigy）社製。 Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド１７７：“Cromophtal Red A
2B”、 チバガイギー（Ciba-Geigy）社製。
TR”、チバガイギー（Ciba-Geigy）社製。 Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド１７７：“Cromophtal Red A
2B”、 チバガイギー（Ciba-Geigy）社製。
【００２４】(2) 調色顔料 Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー８３：“Seikafast Yellow 2
720"、大日精化社製。 Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１３９：“Paliotol Yellow
D1819”、ビーエーエスエフ（BASF）社製。
720"、大日精化社製。 Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１３９：“Paliotol Yellow
D1819”、ビーエーエスエフ（BASF）社製。
【００２５】(3) バインダー樹脂 バインダー樹脂：メタクリル酸／メタクリル酸ベンジル
共重合体、酸価１００mg-KOH／ｇ、重量平均分子量約 5
0,000 。
共重合体、酸価１００mg-KOH／ｇ、重量平均分子量約 5
0,000 。
【００２６】(4) 溶剤 溶剤ＰＧＭＥＡ：プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート。 溶剤ＣＹＨＯ：シクロヘキサノン。
テルアセテート。 溶剤ＣＹＨＯ：シクロヘキサノン。
【００２７】(5) 分散剤 分散剤：高分子分散剤“ディスパービック 161”（３０
重量％濃度品）、ビーワイケー・ケミー（BYK Chemie）
社製。
重量％濃度品）、ビーワイケー・ケミー（BYK Chemie）
社製。
【００２８】(6) 光重合性モノマー 光重合性モノマー：ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート。
リレート。
【００２９】(7) 光重合開始剤 開始剤ＭＭＰ：２−メチル−１−（４−メチルチオフェ
ニル）−２−モルホリノプロパン−１−オン。 開始剤ＤＥＴＸ：２，４−ジエチルチオキサントン。
ニル）−２−モルホリノプロパン−１−オン。 開始剤ＤＥＴＸ：２，４−ジエチルチオキサントン。
【００３０】(8) ガラスビーズ ガラスビーズ：東芝バロティーニ社製、φ＝１.５０〜
１.９２mm。
１.９２mm。
【００３１】実施例１ 〈赤着色組成物の作成〉１４０mlのマヨネーズ瓶に以下
の各成分を入れ、ペイントコンディショナーで２時間処
理して、分散させた。
の各成分を入れ、ペイントコンディショナーで２時間処
理して、分散させた。
【００３２】 Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４ 3.52 部 Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー８３ 1.28 部 バインダー樹脂 2.33 部 溶剤ＰＧＭＥＡ 4.32 部 溶剤ＣＹＨＯ 12.15 部 分散剤 6.40 部 ガラスビーズ 90.00 部
【００３３】その後、以下の各成分を追加し、ペイント
コンディショナーでさらに１０分間レットダウンして、
赤着色組成物を作成した。
コンディショナーでさらに１０分間レットダウンして、
赤着色組成物を作成した。
【００３４】 バインダー樹脂 0.89 部 溶剤ＰＧＭＥＡ 33.71 部 光重合性モノマー 1.38 部 開始剤ＭＭＰ 0.46 部 開始剤ＤＥＴＸ 0.23 部
【００３５】〈赤フィルターの作成〉ガラス基板上にス
ピンコーターを用いて、上で作成した赤着色組成物（ガ
ラスビーズが入らない状態）を７００〜１８００rpm で
塗布した後、１００℃で３分間プリベークし、赤塗膜を
乾燥させた。次にこの乾燥塗膜に、高圧水銀ランプを用
いて２００mJ／cm2 で露光した後、２２０℃で３０分間
ポストベークして赤乾燥塗膜を硬化させ、赤フィルター
（塗膜中の顔料重量比４０％）を作成した。
ピンコーターを用いて、上で作成した赤着色組成物（ガ
ラスビーズが入らない状態）を７００〜１８００rpm で
塗布した後、１００℃で３分間プリベークし、赤塗膜を
乾燥させた。次にこの乾燥塗膜に、高圧水銀ランプを用
いて２００mJ／cm2 で露光した後、２２０℃で３０分間
ポストベークして赤乾燥塗膜を硬化させ、赤フィルター
（塗膜中の顔料重量比４０％）を作成した。
【００３６】〈色特性の評価〉上で作成した赤フィルタ
ーの色特性（ｘ，ｙ，Ｙ）を顕微分光光度計で、またス
ピンコートの回転数を変更することによって得られたそ
れぞれの膜厚を膜厚計で測定した。これらの測定結果か
ら、赤フィルターの膜厚を１.２μmとしたときの、ある
赤の色度〔（ｘ，ｙ）＝（0.59，0.33）〕を得るのに必
要な塗膜中の顔料重量比を求め、表１に示した。
ーの色特性（ｘ，ｙ，Ｙ）を顕微分光光度計で、またス
ピンコートの回転数を変更することによって得られたそ
れぞれの膜厚を膜厚計で測定した。これらの測定結果か
ら、赤フィルターの膜厚を１.２μmとしたときの、ある
赤の色度〔（ｘ，ｙ）＝（0.59，0.33）〕を得るのに必
要な塗膜中の顔料重量比を求め、表１に示した。
【００３７】実施例２ 顔料の組合せを以下のように変えた以外は、実施例１と
同様の操作を行った。結果を表１に示す。
同様の操作を行った。結果を表１に示す。
【００３８】 Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４ 1.82 部 Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド１７７ 1.82 部 Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー８３ 1.16 部
【００３９】比較例１ 顔料の組合せを以下のように変えた以外は、実施例１と
同様の操作を行った。結果を表１に示す。
同様の操作を行った。結果を表１に示す。
【００４０】 Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド１７７ 3.81 部 Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー８３ 0.99 部
【００４１】比較例２ 顔料の組合せを以下のように変えた以外は、実施例１と
同様の操作を行った。結果を表１に示す。
同様の操作を行った。結果を表１に示す。
【００４２】 Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド１７７ 3.50 部 Ｃ.Ｉ.ピグメントイエロー１３９ 1.30 部
【００４３】
【表１】 色特性評価結果 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 赤の主顔料 赤の調色顔料 顔料重量比 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例１ C.I.ヒ゜ク゛メントレット゛264 C.I.ヒ゜ク゛メントイエロー83 26 % 実施例２ C.I.ヒ゜ク゛メントレット゛264／ C.I.ヒ゜ク゛メントイエロー83 30 % C.I.ヒ゜ク゛メントレット゛177＝1／1 ──────────────────────────────── 比較例１ C.I.ヒ゜ク゛メントレット゛177 C.I.ヒ゜ク゛メントイエロー83 36 % 比較例２ C.I.ヒ゜ク゛メントレット゛177 C.I.ヒ゜ク゛メントイエロー139 37 % ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【００４４】表１に示したように、赤の主顔料として
Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４を使用し、あるいはこれ
とＣ.Ｉ.ピグメントレッド１７７を併用することによ
り、塗膜中の顔料重量比が少なくてすみ、したがって色
純度が向上する。
Ｃ.Ｉ.ピグメントレッド２６４を使用し、あるいはこれ
とＣ.Ｉ.ピグメントレッド１７７を併用することによ
り、塗膜中の顔料重量比が少なくてすみ、したがって色
純度が向上する。
【００４５】
【発明の効果】本発明の赤着色組成物を使用することに
より、色特性に優れた、特に色純度の高いカラーフィル
ターを製造することができる。
より、色特性に優れた、特に色純度の高いカラーフィル
ターを製造することができる。
Claims (4)
- 【請求項１】バインダー樹脂および、Ｃ.Ｉ.ピグメント
レッド２６４を含む赤の主顔料を含有することを特徴と
するカラーフィルター用赤着色組成物。 - 【請求項２】赤の主顔料がさらにＣ.Ｉ.ピグメントレッ
ド１７７を含む請求項１記載の組成物。 - 【請求項３】さらに調色用の黄色顔料を含有する請求項
１または２記載の組成物。 - 【請求項４】請求項１〜３のいずれかに記載の組成物か
ら作成された赤色画素を含むことを特徴とするカラーフ
ィルター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11102297A JPH10300920A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | カラーフィルター用着色組成物およびカラーフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11102297A JPH10300920A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | カラーフィルター用着色組成物およびカラーフィルター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10300920A true JPH10300920A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14550417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11102297A Pending JPH10300920A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | カラーフィルター用着色組成物およびカラーフィルター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10300920A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-04-28 JP JP11102297A patent/JPH10300920A/ja active Pending
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