JP2010128310A - カラーフィルタおよび白色発光ダイオード光源液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルタおよび白色発光ダイオード光源液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】白色の輝度を向上させながら、高色再現域を達成できるカラーフィルタの提供。
【解決手段】本発明によるカラーフィルタは、白色発光ダイオード光源を有し、前記白色発光ダイオード光源からの白色光を発光光源とする白色発光ダイオード光源液晶表示装置に用いられ、
透明基板と、前記透明基板上に形成され、開口部を備える遮光部と、前記開口部に形成された着色層とを有する白色発光ダイオード光源液晶表示装置用カラーフィルタであって、
前記着色層が、透過率50%である波長が600nm〜660nmである顔料を有する、白色発光ダイオード光源液晶表示装置用カラーフィルタである。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤色顔料を含み、白色発光ダイオード(以下、「白色LED」ということがある)光源液晶表示装置に用いられるカラーフィルタおよびそれを具備してなる白色LED光源液晶表示装置に関する。
近年、液晶表示装置のさらなる高精細化、バックライトの省電力化、および高輝度化が要求されており、カラーフィルタのさらなる高透過率化および高コントラスト化が望まれている。これらの実現のために、カラーフィルタの材料および製造方法に関し、種々の研究が行われてきた。
ところで、液晶表示装置用のカラーフィルタには、色材として顔料が用いられることが一般的である。顔料は、耐光性および耐熱性に優れる素材であり、これまで多数の顔料が研究されてきた。カラーフィルタの色特性はカラーフィルタ中の顔料の色特性に依存することが知られており、特に、赤色顔料については、望ましい色特性を得るために、一種類の顔料の使用のみでは、望ましい色特性を得ることが困難であった。また、顔料の微粒子化、微分散化を行っても、依然として望ましい色特性の実現が困難であった。
そこで、望ましい色特性の実現のために、複数種の顔料を併用することが提案されている。例えば、主顔料としてC.I.ピグメントレッド254を用い、調色顔料としてC.I.ピグメントレッド242を用いて、波長545nmの輝線は透過させず波長585nmの輝線を透過させることのできる赤色硬化性組成物が提案されている(例えば、特許文献1)。また、主顔料としてC.I.ピグメントレッド242を用い、調色顔料としてC.I.ピグメントレッド177または254を用いることも提案されている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、今尚、望ましい色特性、特にコントラスト、輝度、および色純度等を、同時に向上できるカラーフィルタの開発が切望されている。
特開2002−372618号公報 特許第3924872号公報
本発明は上記の背景技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、液晶表示装置に用いられるカラーフィルタであって、コントラスト、輝度、および色純度等に優れ、さらに白色の輝度を向上させながら、高色再現域を達成できるカラーフィルタを提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、着色層に用いられる顔料の透過率50%である波長を特定の範囲内に調節することにより上記課題を解決できることを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
白色発光ダイオード光源を有し、前記白色発光ダイオード光源からの白色光を発光光源とする白色発光ダイオード光源液晶表示装置に用いられ、
透明基板と、前記透明基板上に形成され、開口部を備える遮光部と、前記開口部に形成された着色層とを有する白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタであって、
前記着色層が、透過率50%である波長が600nm〜660nmである顔料を有する、白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタを提供するものである。
本発明によれば、コントラスト、輝度、および色純度等に優れ、さらに白色の輝度を向上させながら、同時に、高色再現域を達成できるカラーフィルタを提供することができる。
定義・測定方法
本発明において、色度とは、CIE色度座標における値である。顔料の透過スペクトルとは、顔料を30質量%濃度で均一に分散させて作製した厚さ2〜3μmの塗膜について、顕微分光装置OSP−SP2000(OLYMPUS社製)を用いて測定したものである。透過率50である波長とは、上記の方法で測定した透過スペクトルにおける透過率が50%になる波長のことである。
A.白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタ
本発明において、カラーフィルタは、白色発光層を含むダイオード素子を有し、前記白色発光層からの白色光を発光光源とする白色LED光源液晶表示装置に用いられ、透明基板と、前記透明基板上に形成され、開口部を備える遮光部と、前記開口部に形成された着色層とを有する白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタであって、前記着色層が、透過率50%である波長が600nm〜660nm、好ましくは600〜650nmであり、より好ましくは600〜640nmである顔料を有する液晶表示装置用カラーフィルタである。透過率50%である波長が上記範囲程度であれば、より高輝度であり、色純度のより高いカラーフィルタを得ることができる。なお、カラーフィルタの着色層は、赤色顔料を含む着色組成物により形成されてなるものである。この着色層の膜厚は、0.5〜10μmであることが好ましく、より好ましくは1.0〜5.0μmである。
次に、本発明の白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタを図を参照して説明する。図1は、本発明の白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタの一例を示す概略断面図である。図1に例示するように、本発明の白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタ10は、透明基板1と、上記透明基板1上に形成され、開口部を備える遮光部2と、上記開口部に形成された赤色パターン3R、緑色パターン3Gおよび青色パターン3Bを含む着色層3とを有するものである。また、オーバーコート層4、透明導電性膜層、配向制御突起などを有しても良い。
(1)赤色顔料
本発明の好ましい態様によれば、赤色顔料は、顔料の透過スペクトルにおける透過率50%の波長が600〜660nmであることを満たすものであり、かつC.I.ピグメントレッド264および/またはC.I.ピグメントレッド208である。また、これらの赤色顔料に他の赤色顔料、黄色顔料を混合して用いることもできる。他の赤色顔料としては、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド242、およびC.I.ピグメントレッド254等が挙げられる。他の赤色顔料を混合することで、色特性をより向上させることができる。本発明においては、市販の顔料を用いることもでき、例えば、Hostaperm Rubine D3B(C.I.ピグメントレッド264、クラリアント社製)、およびGraphtol Red HF2B(C.I.ピグメントレッド208、クラリアント社製)等が好ましい。また、本発明の好ましい態様によれば、赤色顔料は、図3に示すように、C.I.ピグメントレッド177よりも長波長側に透過スペクトルカーブを有するものであることが好ましく、例えば、C.I.ピグメントレッド264およびC.I.ピグメントレッド208である。図3には、C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントレッド208、およびC.I.ピグメントレッド177の透過スペクトルカーブが示される。
(a)配合量
本発明の好ましい態様によれば、顔料の透過スペクトルにおける透過率50%の波長が600〜660nmである赤色顔料と他の顔料の配合量(質量比)は、100:0〜50:50であるのが好ましく、より好ましくは100:0〜70:30であり、さらに好ましくは100:0〜80:20である。配合量が上記範囲内ならば、コントラスト、輝度、および色純度について、より優れた光学特性を同時に実現することができる。
(2)赤色着色組成物
本発明の好ましい態様によれば、カラーフィルタの着色層を形成するための赤色着色組成物は、上記の赤色顔料を溶剤に分散させた分散体である。顔料の分散方法は、特に限定されず、公知の分散機を用いて分散させることができる。分散処理を行うための分散機としては、2本ロール、3本ロール等のロールミル、振動ボールミル等のボールミル、ペイントコンディショナー、連続ディスク型ビーズミル、連続アニュラー型ビーズミル等のビーズミルが挙げられる。分散処理において用いるビーズの径は、好ましくは0.03〜2.00mmであり、より好ましくは0.10〜1.00mmである。
本発明においては、顔料を分散させる際に、ジルコニアビーズ等を適宜加え、ペイントシェーカー(浅田鉄鋼社製)等を用いて、数時間分散を行うことが好ましい。例えば、ビーズ径が比較的大きめな2mmジルコニアビーズで1時間分散後、さらにビーズ径が比較的小さめな0.1mmジルコニアビーズで2時間分散することが挙げられる。また、分散後、5.0μmのメンブランフィルタで濾過することが好ましい。これにより、顔料の分散性をより向上することができ、透過率をより向上させることができる。
(a)その他の成分
本発明の好ましい態様によれば、赤色着色組成物は、上記の赤色顔料以外にも、必要に応じて、溶剤、分散剤、モノマー、ポリマー、および重合開始剤等を含むものである。
(i)溶剤
上記の溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類、α−もしくはβ−テルピネオール等のテルペン類等、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、N−メチル−2−ピロリドン等のケトン類、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、セロソルブ、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、および3−メトキシブチルアセテート等の酢酸エステル類等が挙げられる。本発明においては、市販の溶剤を用いることもでき、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業株式会社製)、プロピレングリコールモノエチルエーテル(ダイセル化学工業株式会社製)、および3−メトキシブチルアセテート(ダイセル化学工業株式会社製)が好ましい。好ましい態様では、溶剤の含有量は、赤色着色組成物の合計質量に対して10〜90質量%である。溶剤の含有量が上記範囲程度であれば、赤色着色組成物の粘度を所望の範囲に調整し、顔料分散性や顔料分散経時安定性を向上させることができる。また、顔料濃度を一定範囲内にすることができるため、赤色着色組成物を調製後、目標とする色度座標を達成することができる。
(ii)分散剤
上記の分散剤としては、例えば、カチオン系、アニオン系、ノニオン系、両性、シリコーン系、フッ素系等の界面活性剤を使用できるが、これらの中でも高分子界面活性剤(高分子分散剤)を用いることが好ましい。高分子界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のポリエチレングリコールジエステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、脂肪酸変性ポリエステル類、および3級アミン変性ポリウレタン類などが挙げられる。本発明においては、市販の分散剤を用いることもでき、例えば、ソルスパース3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、20000、24000、26000、および28000等の各種ソルスパース分散剤(ゼネカ株式会社製)、ならびにDisperbyk111(ビックケミー・ジャパン株式会社製)が好ましい。好ましい態様では、分散剤の含有量は、赤色顔料の質量に対して 10〜80質量%である。
(iii)モノマー
上記のモノマーとしては、例えば、アリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロシプロピルアクリレート、イソボニルアクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリアクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジアクリレート、ジアリルフマレート、1,10−デカンジオールジメチルアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、および、上記のアクリレート基をメタクリレート基に置換したもの、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、テトラヒドロフルフリールアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、3−ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート、フェノール−エチレンオキサイド変性アクリレート、フェノール−プロピレンオキサイド変性アクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、ビスフェノールA−エチレンオキサイド変性ジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサド変性トリアクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート、ペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等のアクリレートモノマー、および、これらのアクリレート基をメタクリレート基に置換したもの、ポリウレタン構造を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたポリエステルアクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたエポキシアクリレートオリゴマー、ポリウレタン構造を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたウレタンメタクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたポリエステルメタクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたエポキシメタクリレートオリゴマー、アクリレート基を有するポリウレタンアクリレート、アクリレート基を有するポリエステルアクリレート、アクリレート基を有するエポキシアクリレート樹脂、メタクリレート基を有するポリウレタンメタクリレート、メタクリレート基を有するポリエステルメタクリレート、ならびにメタクリレート基を有するエポキシメタクリレート樹脂等が挙げられる。本発明においては、市販のモノマーを用いることもでき、例えば、SR399(サートマー社製)、アロニックスM−400(東亞合成株式会社製)、およびアロニックスM−450(東亞合成株式会社製)が好ましい。好ましい態様では、モノマーの含有量は、赤色顔料の合計質量に対して5〜80質量%である。
(iV)ポリマー
上記のポリマーとしては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレンビニル共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、エチレンメタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル、ポリビニルアルコール、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミック酸樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂等、および、重合可能なモノマーであるメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、sec-ブチルアクリレート、sec-ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレートの1種以上と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の2量体、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、ならびにこれらの酸無水物等が挙げられる。本発明においては、市販のポリマーを用いることもでき、例えば、アロニックスM−5600(東亞合成株式会社製)、アロニックスM−6200(東亞合成株式会社製)、アロニックスM−7100(東亞合成株式会社製)、およびアロニックスM−9050(東亞合成株式会社製)が好ましい。好ましい態様では、ポリマーの含有量は、赤色顔料の合計質量に対して5〜80質量%である。
(V)重合開始剤
上記の重合開始剤としては、熱重合開始剤および光重合開始剤等を用いることができ、例えば、ベンジル(ビベンゾイルとも言う)、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、ベンジルメチルケタール、ジメチルアミノメチルベンゾエート、2−n−ブトキシエチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、メチロベンゾイルフォーメート、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、および1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン等が挙げられる。本発明においては、市販の重合開始剤を用いることもでき、例えば、イルガキュア184、イルガキュア369、イルガキュア651、イルガキュア907(いずれも、チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製)、ダロキュアー(メルク社製)、アデカ1717(旭電化工業株式会社製)等のケトン系化合物、および2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’−テトラフェニル−1,2’ビイミダゾール(黒金化成株式会社製)等のビイミダゾール系化合物が好ましい。好ましい態様では、重合開始剤の含有量は、赤色顔料の合計質量に対して1〜40質量%である。
(3)緑色着色組成物および青色着色組成物
本発明の好ましい態様によれば、緑色着色組成物および青色着色組成物についても、上記赤色着色組成物と同様の方法で調製することができる。緑色着色組成物に用いる緑色顔料としては、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン1、C.I.ピグメントグリーン4、およびC.I.ピグメントグリーン58等が挙げられる。緑色着色組成物には、これらの緑色顔料の少なくとも一種にさらに黄色顔料を混合して用いることができる。また、青色着色組成物に用いる青色顔料としては、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:5、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー1、およびC.I.ピグメントブルー62、C.I.ピグメントブルー60等が挙げられる。青色着色組成物には、これらの青色顔料の少なくとも一種にさらに紫色顔料を混合して用いることができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、以下に示される好ましい態様に従い行うことができる。まず、上記の着色組成物を基材上に塗布し、減圧乾燥後、プリベークして、溶剤を除去する。組成物の塗布には、従来公知の方法を用いることでき、例えばスピンコート法、印刷法、インクジェット法、バーコート法、スプレー法、ダイコート法、ビードコート法、およびスリット&スピンコート法等が挙げられる。続いて、紫外線を露光して、組成物を硬化させる。さらに、焼成することで着色パターンを基材上に形成させることができる。
B.白色LED光源液晶表示装置
本発明の白色LED光源液晶表示装置について説明する。本発明の白色LED光源液晶表示装置は、白色LED光源を有し、上記白色LED光源からの白色光を発光光源とするものである。より具体的には、本発明の白色LED光源液晶表示装置は、上記白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタと、白色LED光源とを少なくとも有し、好ましくは、液晶層と、駆動側基板とをさらに有するものである。なお、本発明の白色LED光源液晶表示装置は、必要に応じ、上記構成に加えて、液晶表示装置に一般的に用いられる部材を含むことができる。
本発明の白色LED光源液晶表示装置によれば、上記白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタを有することにより、高輝度な緑色光を低消費電力で発光できるものとすることができる。また、高演色な赤色光を発光できるものとすることができ、高色再現域、高輝度なものとすることができる。
ここで、このような白色LED光源液晶表示装置の具体例を図を参照して説明する。図2は、上記白色LED光源液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。図2に例示するように、本発明の白色LED光源液晶表示装置50は、透明基板1、上記透明基板1上に形成され、開口部を備える遮光部2、ならびに上記開口部に形成された赤色パターン3R、緑色パターン3G、および青色パターン3Bを含む着色層3を有するカラーフィルタ10と、上記カラーフィルタ10と対向するように配置された駆動側基板20と、上記カラーフィルタ10および上記駆動側基板20に挟持された液晶層30と、白色LED光源40とを有するものである。なお、本発明の白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタは、図2におけるカラーフィルタ10として用いられるものである。
以下、このような白色LED光源液晶表示装置の各構成について詳細に説明する。なお、上記白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタについては、既に説明したので、ここでの説明は省略する。
(1)白色LED光源
本発明に用いられる白色LED光源は、液晶表示装置の光源として用いられるもの、すなわち、バックライトとして用いられるものである。このような白色LED光源としては、少なくとも白色LEDを有するものである。
(a)白色LED
本発明に用いられる白色LEDとしては、少なくとも青色光(430nm〜470nm)、緑色光(470nm〜560nm)、および赤色光(570nm〜700nm)の波長域に発光スペクトルを有するものであれば良いが、発光スペクトルのうち緑色光(470nm〜560nm)ピークの最大発光強度と青色光(430nm〜470nm)ピークの最大発光強度の比(緑色光ピークの最大発光強度/青色光ピークの最大発光強度)が、0.2〜0.7の範囲内であることが好ましく、なかでも、0.3〜0.6の範囲内であることが好ましく、特に0.3〜0.5の範囲内であることが好ましい。上記緑色光ピークの最大発光強度と青色光ピークの最大発光強度の比が上記範囲内であることにより、上記青色パターンを青色光と非青色光との透過率の差および境界付近での光の透過率変化が大きいことによる消費電力低減効果を、より効果的に発揮することができるからである。また、赤色光(570nm〜700nm)については、赤色光ピークの最大発光強度と青色光ピークの最大発光強度の比が所定の範囲内にあれば良く、強度の比(赤色光ピークの最大発光強度/青色光ピークの最大発光強度)が0.2〜1.0の範囲内であることが好ましい。
このような白色LEDとしては、上述した発光スペクトルの光を発光することができるものであれば良く、例えば、発光素子と、上記発光素子から発光された光により励起され、上記発光素子から発光された光と混色することにより白色光とすることができる蛍光を発する蛍光物質とを有するものを挙げることができる。
本発明に用いられる白色LEDを構成する発光素子は、上記蛍光物質を励起させることができる半導体発光素子である。このような半導体発光素子としては、具体的には、セレン化亜鉛(ZnSe)や窒化ガリウム(GaN)など種々の半導体や、インジウム(In)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)を含む窒化物半導体(InAlGa1−x−yN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等を挙げることができる。本発明においては、なかでも、窒化物半導体を好ましく用いることができる。蛍光物質を効率良く励起できる短波長を効率良く発光することができるからである。
本発明に用いられる半導体発光素子の構造としては、MIS接合、PIN接合やpn接合などを有するホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルへテロ構成のものが挙げられる。
ここで、窒化物半導体を使用したpn接合を有する発光素子としては、具体的には、サファイア基板上に窒化ガリウム(GaN)等のバッファ層を形成しその上に、n型窒化ガリウムで形成した第1のコンタクト層、n型窒化アルミニウム・ガリウムで形成させた第1のクラッド層、窒化インジウム・ガリウムで形成した活性層、p型窒化アルミニウム・ガリウムで形成した第2のクラッド層、p型窒化ガリウムで形成した第2のコンタクト層を順に積層させたダブルへテロ構成を有するものなどを挙げることができる。
また、窒化物半導体を使用したpn接合を有する発光素子においては、n型窒化物半導体にn型ドーパントとしてケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、セレン(Se)、テルル(Te)、炭素(C)等を適宜導入したものであっても良い。発光効率を向上させることができるからである。
一方、p型窒化物半導体を形成させる場合は、p型ドーパントである亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)等をドープさせる。窒化物半導体は、p型ドーパントをドープしただけではp型化しにくいためp型ドーパント導入後に、炉による加熱やプラズマ照射等により加熱処理することで低抵抗化させることが好ましい。
本発明に用いられる発光素子の発光波長としては、上記蛍光物質からの発光波長等に応じて適宜設定されるものであるが、通常、発光波長は400nm〜530nmの範囲内であることが好ましく、なかでも420nm〜490nmの範囲内であることが好ましく、特に、450nm〜475nmの範囲内であることが好ましい。上記蛍光物質を効率的に励起することができ、発光効率に優れた白色LED光源とすることができるからである。
本発明に用いられる白色LEDに用いられる蛍光物質としては、上記発光素子から発光された光により励起し、蛍光を発することができるものである。このような蛍光物質としては、通常、上記発光素子から発光される光の発光波長よりも長波長の蛍光を発する蛍光体が用いられる。励起波長が短波長の方が効率が良いためである。具体的には、発光波長が400nm〜530nmの範囲内である発光素子との混色により白色光を発光させる場合、セリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体、ペリレン系誘導体、銅で付活されたセレン化亜鉛などを挙げることができ、なかでも、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体を好ましく用いることができる。発光素子に窒化物半導体を用いた場合、耐光性や効率などの観点から特に好ましいからである。
本発明に用いられる蛍光物質としては、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、イットリウム(Y)、ガドリニウム(Gd)、セリウム(Ce)、サマリウム(Sm)およびランタン(La)等の含有量が異なる蛍光物質を2種類以上混合したものであっても良い。
本発明に用いられる蛍光物質の製造方法としては、イットリウム(Y)、ガドミニウム(Gd)、セリウム(Ce)、サマリウム(Sm)、ランタン(La)等の希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を蓚酸で共沈したものを焼成して得られる共沈酸化物と、酸化アルミニウム、酸化ガリウムとを混合して混合原料を得る。これにフラックスとしてフッ化アンモニウム等のフッ化物を適量混合して坩堝に詰め、空気中で1350℃〜1450℃の範囲内の温度で2時間〜5時間焼成して焼成品を得て、次に焼成品を水中でボールミルして、洗浄、分離、乾燥、最後に篩を通すことで得ることができる。
なお、このような白色LEDとしては、具体的には、特開2006−237649号公報等に記載されている白色LEDと同様とすることができる。
(b)白色LED光源
本発明に用いられる白色LED光源としては、上述した白色LEDに加えて、通常、反射板、導光板、拡散板、およびプリズムシートを含むものである。なお、このような反射板、導光板、拡散板、およびプリズムシートとしては、一般的なバックライトと同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。
(2)駆動側基板および液晶層
本発明に用いられる駆動側基板としては、白色LED光源液晶表示装置の駆動方式等に応じて、一般的に液晶表示装置に用いられている駆動側基板として公知の構成を有するものとすることができる。
本発明における白色LED光源液晶表示装置の駆動方式としては、一般的に液晶表示装置に用いられている駆動方式を採用することができる。このような駆動方式としては、例えば、TN方式、IPS方式、OCB方式、MVA方式および、PVA方式等を挙げることができる。
本発明に用いられる液晶層としては、一般的に液晶表示装置に用いられるものと同様とすることができる。また、上記液晶層に用いられる液晶化合物についても、上記白色LED光源液晶表示装置の駆動方式等に応じて特定の配列形態を実現することが可能な液晶化合物を適宜選択して用いることができる。
本発明の白色LED光源液晶表示装置の製造方法としては、上記各構成が精度良く積層されたものとする方法であれば良く、一般的な液晶表示装置の製造方法を用いることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
なお、本発明はいかなる理論にも拘束されるものではないが、輝度向上および高色再現域達成のメカニズムとしては、およそ以下のようなものではないかと推察される。もっとも、本発明が以下の説明によって限定されることがあってはならないことは言うまでもない。通常、白色発光ダイオード光源は、従来のバックライト光源(CCFL)と比べて、相対的に緑色部の発光強度が低く、青色部の発光強度が高い。従来は、赤色の輝度を確保するために、透過スペクトルが短波長側から始まるカラーフィルタが用いられてきた。しかし、従来の顔料を用いたカラーフィルタと、白色発光ダイオード光源とを組み合わせた場合、白色発光が赤味を帯びてしまい、ホワイトバランスずれしてしまう。従来の赤色顔料でホワイトバランスの調整を行うと、赤色顔料の輝度を下げて調整することになることから白色の輝度が低下する。そこで、本発明においては、従来よりも長波長側に透過スペクトルカーブを有する赤色顔料を用いることにより、意外にも、赤色顔料の輝度を低下させること無く、ホワイトバランスの調整が可能となることから白色の輝度が向上することを知見した。このような本発明によれば、白色の輝度を向上させることができ、かつ高色再現域を達成することができる。
以下に、実施例と比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定解釈されるものではない。
実施例1
着色組成物の調製
まず、顔料に配合するための硬化性樹脂組成物を以下の方法で調製した。重合槽中にメタクリル酸メチル(MMA)を63質量部、アクリル酸(AA)を12質量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)を6質量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)を88質量部仕込み、攪拌し溶解させた後、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(重合開始剤)を7質量部添加し、均一に溶解させた。その後、窒素気流下、85℃で2時間攪拌し、更に100℃で1時間反応させた。得られた溶液に、更にメタクリル酸グリシジル(GMA)を7質量部、トリエチルアミンを0.4質量部、及びハイドロキノンを0.2質量部添加し、100℃で5時間攪拌し、共重合樹脂溶液(固形分50%)を得た。
共重合樹脂溶液(固形分50%)の組成
・メタクリル酸メチル(MMA)(株式会社クラレ製): 63質量部
・アクリル酸(AA)(日本触媒製): 12質量部
・メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)(日本触媒製): 6質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)(純正化学社製): 88質量部
・2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(重合開始剤)(商品名:ABN−R、株式会社日本ファインケム社製): 7質量部
・メタクリル酸グリシジル(GMA)(日本油脂株式会社製): 7質量部
・トリエチルアミン(和光純薬社製): 0.4質量部
・ハイドロキノン(精工化学社製): 0.2質量部
次に、下記の材料を室温で攪拌および混合して硬化性樹脂組成物を得た。
硬化性樹脂組成物の組成
・上記共重合樹脂溶液(固形分50%): 16質量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(商品名:SR399、サートマー社製): 24質量部
・オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(商品名:エピコート180S70、油化シェルエポキシ社製): 4質量部
・2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(商品名:イルガキュア907、チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製):4質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製): 52質量部
続いて、下記の材料を、ペイントシェーカー(浅田鉄鋼社製、ビーズ径:0.3mm)を用いて混合し、赤色着色組成物を得た。なお、赤色顔料の透過率50%である波長は、604nmであった。
赤色着色組成物の組成
・顔料:C.I.ピグメントレッド208(商品名:Graphtol Red HF2B、クラリアント社製) 4.0質量部
・分散剤:Disperbyk111(ビックケミー・ジャパン社製) 1.6質量部
・上記硬化性樹脂組成物: 20.8質量部
・溶剤:3−メトキシブチルアセテート(ダイセル化学工業株式会社製)73.6質量部
また、緑色着色組成物および緑色着色組成物を、下記の材料を用いた以外は赤色着色組成物の調製方法と同様の方法で調製した。
緑色着色組成物の組成
・顔料:C.I.ピグメントグリーン58 3.6質量部
・顔料:C.I.ピグメントイエロー150(商品名:Byplast Yellow 5GN01、ランクス社製) 0.4質量部
・分散剤:Disperbyk111(ビックケミー・ジャパン社製): 1.6質量部
・上記硬化性樹脂組成物: 20.8質量部
・溶剤:3−メトキシブチルアセテート(ダイセル化学工業株式会社製)73.6質量部
青色着色組成物の組成
・顔料:C.I.ピグメントブルー15:6(商品名:Chromofine Blue 5201A、大日精化工業製) 3.6質量部
・顔料:C.I.ピグメントバイオレット23(商品名:Fast Violet BLD、山陽色素社製) 0.4質量部
・分散剤:Disperbyk111(ビックケミー・ジャパン社製): 1.6質量部
・上記硬化性樹脂組成物: 20.8質量部
・溶剤:3−メトキシブチルアセテート(ダイセル化学工業株式会社製)73.6質量部
カラーフィルタの製造
上記で調製した着色組成物を用い、カラーフィルタを以下の方法で製造した。まず、厚み1.1mmのガラス基板(旭硝子株式会社製 AN材)上にブラックマトリックス形成用組成物としてネガ型感光性レジスト(商品名:CFPR DN−83、東京応化工業株式会社製)をスピンコーターで塗布し、100℃で3分間乾燥させ、膜厚約1μmの遮光層を形成した。当該遮光層を、超高圧水銀ランプで遮光パターンに露光した後、0.05質量%水酸化カリウム水溶液で現像し、その後、基板を180℃の雰囲気下に30分間放置することにより加熱処理を施して、遮光部を形成すべき領域にブラックマトリクスを形成した。
続いて、上記のようにしてブラックマトリクスを形成した基板上に、上記赤色着色組成物をスピンコーティング法により塗布(塗布厚み1.5μm)し、その後、70℃のオーブン中で3分間乾燥した。次いで、赤色着色組成物の塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて着色層の形成領域に相当する領域のみに紫外線を10秒間照射した。次いで、0.05質量%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、赤色硬化性着色組成物の塗布膜の未硬化部分のみを除去した。その後、基板を180℃の雰囲気下に30分間放置することにより、加熱処理を施して赤色画素を形成すべき領域に赤色のレリーフパターンを形成した。
次に、上記緑色着色組成物を用いて、赤色のレリーフパターン形成と同様の工程で、緑色画素を形成すべき領域に緑色のレリーフパターンを形成した。さらに、上記青色着色組成物を用いて、赤色のレリーフパターン形成と同様の工程で、青色画素を形成すべき領域に青色のレリーフパターンを形成し、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色からなる着色層を形成した。着色層の膜厚はそれぞれ2.0μmであった。
さらに、上記のようにして着色層を形成した基板上に、上記硬化性樹脂組成物をスピンコーティング法により塗布、乾燥し、乾燥塗膜2μmの塗布膜を形成した。硬化性樹脂組成物の塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置してプロキシミティアライナ(商品名:TME−150R、TOPCON社製)により2.0kWの超高圧水銀ランプを用いて保護層の形成領域に相当する領域のみに紫外線を10秒間照射した。次いで、0.05質量%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、硬化性樹脂組成物の塗布膜の未硬化部分のみを除去した。その後、基板を200℃の雰囲気中に30分間放置することにより加熱処理を施して保護膜を形成した。
上記のようにして着色層および保護層を形成した基板上に、硬化性樹脂組成物をスピンコーティング法により塗布、乾燥し塗布膜を形成した。硬化性樹脂組成物の塗布膜から100μmの距離にフォトマスクを配置して、プロキシミティアライナにより2.0kWの超高圧水銀ランプを用いてスペーサの形成領域のみに紫外線を10秒間照射した。次いで、0.05質量%水酸化カリウム水溶液(液温23℃)中に1分間浸漬してアルカリ現像し、硬化性樹脂組成物の塗布膜の未硬化部分のみを除去した。その後基板を200℃の雰囲気中に30分間放置することにより加熱処理を施して、カラーフィルタを得た。
実施例2
赤色着色組成物の組成において、顔料を以下のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、着色組成物を調製した。続いて、実施例1と同様の方法で、カラーフィルタを製造した。なお、赤色顔料の透過率50%である波長は、608nmであった。
顔料:C.I.ピグメントレッド264(商品名:Hostaperm Rubine D3B、クラリアント社製) 4.0質量部
比較例1
赤色着色組成物の組成において、顔料を以下のとおりとした以外は、実施例1と同様にして、着色組成物を調製した。続いて、実施例1と同様の方法で、カラーフィルタを製造した。なお、赤色顔料の透過率50%である波長は、597nmであった。
顔料:C.I.ピグメントレッド177(商品名:Chromofine Red 6605、大日精化工業製) 4.0質量部
光学特性試験
上記の実施例1〜2および比較例1で製造したカラーフィルタについて、カラーフィルタの透過光において、CIE色度座標における赤色、緑色、青色、および白色の色度座標x、yおよび輝度Yを顕微分光装置OSP−SP2000(OLYMPUS社製)を用いて測定した。
結果は、それぞれ表1〜に示されるとおりであり、実施例のカラーフィルタでは、比較例のカラーフィルタと比べて、白色の輝度Yが高いものであることがわかる。さらに、高色再現域を達成できていることがわかる。
Figure 2010128310
Figure 2010128310
Figure 2010128310
本発明の白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタの一例を示す概略断面図である。 本発明の白色LED光源液晶表示装置の一例を示す概略断面図である。 三種の赤色顔料の透過スペクトルを示す図である。
符号の説明
1 透明基板
2 遮光部
3 着色層
3R 赤色パターン
3G 緑色パターン
3B 青色パターン
4 オーバーコート層
10 白色LED光源液晶表示装置用カラーフィルタ
20 駆動側基板
30 液晶層
40 白色LED光源
50 白色LED光源液晶表示装置

Claims (4)

  1. 白色発光ダイオード光源を有し、前記白色発光ダイオード光源からの白色光を発光光源とする白色発光ダイオード光源液晶表示装置に用いられ、
    透明基板と、前記透明基板上に形成され、開口部を備える遮光部と、前記開口部に形成された着色層とを有する白色発光ダイオード光源液晶表示装置用カラーフィルタであって、
    前記着色層が、透過率50%である波長が600nm〜660nmである顔料を有する、白色発光ダイオード光源液晶表示装置用カラーフィルタ。
  2. 前記顔料がC.I.ピグメントレッド264および/またはC.I.ピグメントレッド208である、請求項1に記載のカラーフィルタ。
  3. 請求項1または2に記載のカラーフィルタを具備してなる、白色発光ダイオード光源液晶表示装置。
  4. 前記白色発光層の発光スペクトルにおいて、緑色光ピークの最大発光強度と青色光ピークの最大発光強度の比が、0.2〜0.7の範囲内であることを特徴とする、請求項3に記載の白色発光ダイオード光源液晶表示装置。
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