JP5122268B2 - 液晶表示装置およびそれに用いるカラーフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置に係り、特に、液晶表示装置に用いるバックライトとして青色LEDと赤及び緑発光蛍光体とを組み合わせて混色させた白色LED装置を用い、このバックライトにカラーフィルタをマッチングさせた液晶表示装置およびそれに用いるカラーフィルタに関する。
現在、液晶表示装置は、テレビ画像表示装置、コンピュータ端末表示装置、モバイル用途である携帯端末液晶表示装置や車載用途の液晶表示装置など、数多くの用途で急速に普及してきており、年々製造コスト面や、表示画質面での競争が激化してきている。
近年、テレビはもちろんコンピュータ端末やモバイル端末でもテレビ画像が配信されるようになったこと、また、地上デジタル放送開始などの影響に伴い、全てのアプリケーションで従来のテレビ規格同等またはそれ以上の画質要求が数多くあり、あらゆる液晶表示装置において高コントラスト化、高速応答性、高色再現化、高輝度化などが求められている。
中でも高色再現化や高輝度化については、液晶表示装置に用いるバックライト光源やカラーフィルタに依存する特性であり、従来の液晶表示装置では高色再現性と高輝度化を両立することが困難であった。
即ち、従来のバックライト光源である冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)では、色再現性に関して、蛍光体のサブピークにより色純度低下が起こるという問題があった。この問題に対し、蛍光体に高純度なものを用いることでサブピークを抑え、色純度低下を改善することは可能であるものの、発光効率が悪化するという問題が生じ、輝度を維持しながら高色再現化を行うことは困難であった。
また、カラーフィルタに関しても、赤色・緑色・青色の分光透過率のオーバーラップにより色純度低下の問題があった。この問題に対し、赤色、緑色、青色の分光透過率の半値幅を狭め、各色のオーバーラップを低減することで改善は可能であったものの、透過光が減少し、輝度が低下する問題により、バックライト同様、輝度を維持しながら高色再現化を行うことは困難であった。
しかしながら、近年、高色再現化の実現のため、サブピークのない赤・緑・青3色のLED(発光ダイオード)光源をバックライトとして用いる手法がとられている(例えば、特許文献1参照)。LED光源は、CCFLに比較して応答性に優れ、消費電力が低く、水銀フリーで対環境性に優れるといったメリットを有している。しかしながら、RGB3色のLED光源を液晶表示装置用のバックライトとして用いた場合、LEDの個体ばらつきが大きいことなどから、その制御のために駆動装置が複雑になること、また各色の効率の差異などの調整のため、コスト高のデメリットがあり、近年の液晶表示装置の価格下落の流れから量産化には課題が多い。
特開2007−47781公報
本発明は、以上のような事情の下になされ、輝度を高く保ちながら色再現性に優れた液晶表示装置およびそれに用いるカラーフィルタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、青色LEDと赤色発光蛍光体および緑色発光蛍光体とを組み合わせて混色させた白色LED装置を備えるバックライト、及び透明基板上に少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む複数色の着色画素を備えるカラーフィルタを具備する液晶表示装置であって、前記白色LED装置の発光スペクトルが、440nm以上470nm以下の波長領域に第1のピーク波長、510nm以上550nm以下の波長領域に第2のピーク波長、630nm以上670nm以下の波長領域に第3のピーク波長を有し、CIE1931のXYZ表色系であるxy色度において、色再現可能範囲がNTSC比で72%以上であり、白表示させた際の三刺激値XYZにおける刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たす領域にあることを特徴とする液晶表示装置を提供する。
このような液晶表示装置において、白表示させた際の三刺激値XYZにおける刺激値Yを30以上とすることができる。また、前記第1のピーク波長と第2のピーク波長との間の波長距離λを50nm<λ<90nmとすることができる。
前記赤色発光蛍光体として、Euにより賦活され、第II族元素M、Si、Al、B、及びNを含む窒化物蛍光体であり、下記一般式(I)で表され、紫外線乃至青色光を吸収して赤色を発光するものを用いることができる。
AlSi((2/3)w+x+(4/3)y+z):Eu2+ (I)
(式中、MはMg、Ca、Sr、及びBaからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、w、x、y、zの範囲は0.056≦w≦9、x=1、0.056≦y≦18、0≦z≦0.5である。)
前記緑色発光蛍光体として、下記一般式(II)で示される蛍光体を用いることができる。
Ba5−x−yEu Si5+2m (II)
(式中、MはCa及びSrからなる群から選ばれた少なくとも1種であり、x、y、mは、0.0001≦x≦0.3、0≦y≦0.8、2.5<m<3.5である。
前記緑色発光蛍光体として、下記一般式(III)で表される蛍光体を用いることができる。
(M 1−yMgM a+2b+(3/2)c (III)
(式中、MはCa、Sr、Ba、Zn、及びMnからなる群から選ばれる少なくとも1種、MはSi、Ge、及びSnからなる群から選ばれる少なくとも1種、MはB、Al、Ga、及びInからなる群から選ばれる少なくとも1種、XはF、Cl、Br、及びIからなる群から選ばれる少なくとも1種、Rは希土類元素から選択されるEuを必須とする少なくとも1種を有する。またy、a、b及びcは、0.0001≦y≦0.3、7.0≦a<10.0、3.0≦b<5.0、0≦c<1.0である。)
前記緑色発光蛍光体として、下記一般式(IV)又は(V)で表される蛍光体を用いることができる。
((2/3)X+(4/3)Y−(2/3)Z):R (IV)
又は
((2/3)X+(4/3)Y+T−(2/3)Z):R (V)
(式中、Lは、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、及びZnからなる群から選ばれる第II族元素の少なくとも1種であり、Mは、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、及びHfからなる群から選ばれる第IV族元素の少なくとも1種であり、Qは、B、Al、Ga、及びInからなる群から選ばれる第III族元素の少なくとも1種であり、Rは、希土類元素であり、X、Y、T、Zは、0.5<X<1.5、1.5<Y<2.5、0<T<0.5、1.5<Z<2.5である。)
また、前記緑発光蛍光体として、下記一般式(VI)で表されるものを用いることができる。
(M7 1−XEuSi2Y+2 (VI)
(式中、M7はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である第II族元素である。X及びYは、0.001≦X≦0.2、0.9≦Y≦1.1である。)
本発明の第2の態様は、青色LEDと赤色発光蛍光体および緑色発光蛍光体とを組み合わせて混色させた白色LED装置を備えるバックライト、及び透明基板上に少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む複数色の着色画素を備えるカラーフィルタを具備する液晶表示装置であって、前記白色LED装置の発光スペクトルが、440nm以上470nm以下の波長領域に第1のピーク波長、510nm以上550nm以下の波長領域に第2のピーク波長、630nm以上670nm以下の波長領域に第3のピーク波長を有し、前記第1のピーク波長と第2のピーク波長との間の波長距離λが50nm<λ<90nmであり、前記複数色の着色画素は、CIE1931のXYZ表色系であるxy色度において、色再現可能範囲がNTSC比で72%以上であり、白表示させた際の三刺激値XYZにおける刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たす領域にあるような顔料組成及び膜厚を有することを特徴とする液晶表示装置を提供する。
このような液晶表示装置において、白表示させた際の三刺激値XYZにおける刺激値Yを30以上とすることができる。
本発明の第1及び第2の態様に係る液晶表示装置において、前記緑色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料は、少なくともClピグメントナンバーPG36及びClピグメントナンバーPY150を含み、前記緑色感光性着色組成物の固形分中の全有機顔料の20%以上75%以下をClピグメントナンバーPG36とすることができる。
あるいは、前記緑色着色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料は、少なくともClピグメントナンバーPG36及びClピグメントナンバーPY138を含み、前記緑色感光性着色組成物の固形分中の全有機顔料の20%以上70%以下をClピグメントナンバーPG36とすることができる。
本発明の第3の態様は、透明基板上に少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む複数色の着色画素を備え、上述の液晶表示装置に用いるカラーフィルタであって、前記緑色着色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料は、少なくともClピグメントナンバーPG36及びClピグメントナンバーPY150を含み、前記緑色感光性着色組成物の固形分中の全有機顔料の20%以上75%以下がClピグメントナンバーPG36であることを特徴とするカラーフィルタを提供する。
本発明の第4の態様は、透明基板上に少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む複数色の着色画素を備え、上述の液晶表示装置に用いるカラーフィルタであって、前記緑色着色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料は、少なくともClピグメントナンバーPG36及びClピグメントナンバーPY138を含み、前記緑色感光性着色組成物の固形分中の全有機顔料の20%以上70%以下がClピグメントナンバーPG36であることを特徴とするカラーフィルタを提供する。
本発明によると、バックライトとして青色LEDと赤・緑発光蛍光体とを組み合わせた混色による白色LED装置を備え、これにマッチングしたカラーフィルタを組み合わせることで、輝度を高く保ちながら、色再現性に優れる液晶表示装置を提供することが出来る。この白色LED装置のバックライトユニットは、対環境性に優れ、コストメリットが高く、安価に液晶表示装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置は、バックライトとして、青色LEDと、赤色発光蛍光体及び緑色発光蛍光体とを組み合わせて混色させた白色LED装置を用いる。この白色LED装置は、図1に示すような発光スペクトル特性を有しており、図2に示す従来の液晶表示装置に用いられていた冷陰極蛍光管(CCFL)の発光スペクトル特性とは異なる。
図2のような発光特性をもつCCFLは、青色・緑色の境界490nm付近および赤色・緑色の境界580nm付近にサブピークが存在するため、色純度を低下させており、高色再現化のためには、純度の高い蛍光体に変更するか、又はバックライトに組み合わせるカラーフィルタの分光特性の半値幅を狭める必要がある。しかし、いずれの方法でも、大きく輝度を低下させなければ実現できないという問題があった。
これに対し、図1に示す発光特性を有する青色LEDと赤・緑発光蛍光体とを組み合わせて混色させた白色LED装置は、2種の蛍光体を混色しているため、発光ピークはサブピークのない3波長光源となるため、色再現性を向上させることが可能である。
また、図1に示すような発光ピークを有する白色LED装置は、固体差の大きいLEDを青1種のみの使用としているため、ばらつきが少なく、コスト面においても量産性が高いバックライト光源である。
液晶表示装置に、バックライトとして図1に示すような発光ピークを有する白色LED装置を用い、更にそれにマッチングしたカラーフィルタを備えることで、輝度を高く維持し、高色再現化を実現することができる。
前述したように、近年、液晶表示装置は製造コストおよび表示画質面での競争激化に伴い、液晶表示装置部材に依存する特性である高色再現化および高輝度化を量産性のあるもので実現することが強く望まれている。
そこで本発明においては、液晶表示装置に対し、バックライトに青色LEDと赤・緑色発光蛍光体とを組み合わせて混色させた白色LED装置を用い、更にこのバックライトにマッチングさせた赤色・緑色・青色の画素着色層を含むカラーフィルタを備えることで、輝度を高く維持し、高演色化を実現させた。
上記液晶表示装置の色再現可能範囲は、CIE1931 XYZ表色系であるxy色度においてNTSC比で72%以上であり、且つバックライト及びカラーフィルタを組み合わせ白表示させた際の3刺激値XYZにおける刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たす領域にあることを特徴とする。
なお、NTSC比とは、アメリカテレビジョン標準化委員会(National Television Standards Committee)によりCIE1931 XYZ表色系の色度(x,y)にて定められた標準方式の3原色、赤(0.670,0.330)、緑(0.210,0.710)、青(0.140,0.080)を結ぶ三角形を基準として、表示デバイスの赤・緑・青単色の色度を結んで得られる三角形を比較した面積比のことである。この面積比が即ち色再現範囲として定義され、その比率が高いほど色再現性が高いと判定される。通常、放送規格では、NTSC72%が標準となっているため、NTSC72%未満の場合、放送規格色に届かず、表示不可能な範囲が存在するため、好ましくない。
また、バックライトとカラーフィルタを組み合わせて白表示させた際の3刺激値XYZにおいて、刺激値Yは明度と呼ばれる明るさを定義する値であり、液晶表示装置における輝度と同様のものとして定義される。
本実施形態は、液晶表示装置の輝度を高く維持し、色再現性を高くすることを目的とするものであり、色再現性がNTSC比72%以上であって、且つ白表示の刺激値Yが従来液晶表示装置用バックライトである冷陰極蛍光管である場合、(NTSC比,白色表示刺激値Y)をプロットした際、達成できない領域である(72%,30)、(90%,23)を結ぶ直線上以上の領域、すなわち関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たす領域を実現する液晶表示装置を提供する。
また、本実施形態に係る液晶表示装置が上記条件を満たすため、バックライトに用いる白色LED装置は、その発光スペクトルが、440nm以上470nm以下の波長領域に第1のピーク波長、510nm以上550nm以下の波長領域に第2のピーク波長、630nm以上670nm以下の波長領域に第3のピーク波長を有し、前記第1のピーク波長から第2のピーク波長に至る波長距離λが50nm<λ<90nmであるものを用いる。また、好ましくは60nm≦λ≦90nm、更に好ましくは70nm≦λ<90nmであるのがよい。
このような発光スペクトル特徴は、同一の赤・緑・青色の着色層をもつカラーフィルタと組み合わせた際の色再現範囲NTSC比およびカラーフィルタと組み合わせ白表示させた際の刺激値Y(明度)に基づいており、白色LED装置の第1のピーク波長から第2のピーク波長に至る波長距離λが小さくなりすぎると、緑表示の色度が青み化しすぎることや、それに伴う青表示の色純度低下の問題が生じる。
従って、色純度低下を防ぎ、且つ刺激値Y(明度)をより大きくするためには、白色LED装置の第1のピーク波長から第2のピーク波長に至る波長距離λが好ましくは50nm以上、より好ましくは60nm以上、最も好ましくは70nm以上であるのがよい。一方、第1のピーク波長から第2のピーク波長に至る波長距離λが90nm以上であると、緑表示の純度を上げるために緑色画素の緑顔料比率を高くし、分光透過率の半値幅を狭める所作が必要となり、輝度低下が顕著になる。
以上のような発光特性を有する白色LED装置作製のために用いられる赤色および緑色発光蛍光体について、以下に詳述する。
(赤色発光蛍光体)
赤色発光蛍光体としては、Euにより賦活され、第II族元素M、Si、Al、B、及びNを含む、下記一般式(I)で示される窒化物蛍光体であって、紫外線ないし青色光を吸収して赤色に発光するものを好ましく用いることができる。
AlSi((2/3)w+x+(4/3)y+z):Eu2+ (I)
上記式(I)において、MはMg、Ca、Sr、及びBaからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、w、x、y、zは、好ましくは0.056≦w≦9、x=1、0.056≦y≦18、0≦z≦0.5であり、より好ましくは0.04≦w≦3、x=1、0.143≦y≦8.7、0.0005≦z≦0.5であり、最も好ましくは0.05≦w≦3、x=1、0.167≦y≦8.7、0.0005≦z≦0.5である。
また、zは、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.3以下であり、0.0005以上であることが望ましい。さらに好ましくは、ホウ素のモル濃度は、0.001以上であって、0.2以下に設定される。
このような窒化物蛍光体は、Euにより賦活されるが、Euの一部を、Sc、Tm、Yb、Y、La、Ce、PR、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Luからなる群から選ばれる少なくとも一種以上の希土類元素により置換することも可能である。
好ましい窒化物蛍光体として、一般式M 1−zAlSiB((2/3)(1−z)+(7/3)+z):Eu2+により表されるものがある。式中、MはMg、Ca、Sr、及びBaからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、xの範囲は、0.001≦x≦0.3、zの範囲は、0≦z≦0.5である。
また、他の好ましい窒化物蛍光体として、一般式M wAlSiBz((2/3)w+(7/3)+z):Eu2+により表されるものがある。式中、MはMg、Ca、Sr、及びBaからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、w及びzの範囲は、0.04≦w≦3、0≦z≦0.5である。
としてCaを用いる場合、Caは好ましくは単独で使用する。ただし、Caの一部を、Sr、Mg、Ba、SrとBaなどにより置換することもできる。Caの一部をSrで置換して、窒化物蛍光体の発光波長のピークを調整することができる。
Siも好ましくは単独で使用されるが、その一部を第IV族元素であるCやGeで置換することもできる。Siのみを使用した場合には、安価で結晶性の良好な窒化物蛍光体を得ることができる。
賦活剤であるEuは、好ましくは単独で使用されるが、Euの一部を、Sc、Tm、Yb、Y、La、Ce、PR、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Luにより置換してもよい。Euの一部を他の元素で置換した場合には、他の元素は共賦活剤として作用する。そうすることにより、色調を変化させることができ、発光特性の調整を行うことができる。
Euを必須成分とする混合物を使用する場合、所望により配合比を変えることができる。Euは、主に2価と3価のエネルギー準位を持つが、本発明の一実施形態に係る窒化物蛍光体では、母体のM、例えばCaに対して、Eu2+を賦活剤として用いる。Eu2+は、酸化されやすく、3価のEu23の組成で市販されている。しかし、市販のEu23では、Oの関与が大きく、良好な蛍光体が得られにくい。そのため、Eu23からOを、系外へ除去したものを使用することが好ましい。たとえば、ユーロピウム単体、窒化ユーロピウムを用いることが好ましい。
窒化物蛍光体は、さらに、Cu、Ag、Auからなる第I族元素、Ga、Inからなる第III族元素、Ti、Zr、Hf、Sn、Pbからなる第IV族元素、P、Sb、Biからなる第V族元素、及びSからなる第VI族元素から選ばれる少なくとも1種以上の元素を1〜500ppm以下含むこともできる。これらの元素を添加することにより、発光効率の調整を行うことができる。
窒化物蛍光体では、Fe、Ni、Cr、Ti、Nb、Sm及びYbのモル濃度が、Mのモル濃度に対して0.01以下であることが好ましい。Fe、Ni、Cr、Ti、Nb、Sm及びYbを多量に含むと、発光輝度が低下するからである。

(緑色発光蛍光体1)
緑色発光蛍光体としては、下記一般式(II)で示されるものを挙げることができる。
Ba5−x−yEu Si5+2m (II)
(式中、MはCa及びSrの少なくとも1種であり、x、y、mは、0.0001≦x≦0.3、0≦y≦0.8、2.5<m<3.5である。)
このシリケート系蛍光体は、約485nmより長波長側の光では励起効率が低くなる。そのため、485nm以下の短波長側の光により効率よく励起される。そのうち特に460nm以下の短波長側の光により高効率に励起される。
シリケート系蛍光体を励起すると、495nmから584nmの領域に発光ピーク波長を有する光を発光する。このシリケート系蛍光体の発光ピーク波長は、蛍光体の組成を種々変更すること、励起波長を変更することにより変えることができる。
シリケート系蛍光体の組成中のx、y、mは、0.0001≦x≦0.3、0≦y≦0.8、2.5<m<3.5の範囲であり、この範囲では495nmから584nmに発光ピーク波長を有し、緑色系から黄色系に発光する高輝度の蛍光体が得られる。このうち、xは、0.1≦x≦0.5の範囲がより好ましい。この範囲にすることにより、より高輝度にすることができるからである。また、mは、2.5<m≦3.2の範囲が好ましい。この範囲にすることにより、より高輝度にすることができるからである。なお、yを変更することにより、種々の色調を有する蛍光体を得ることができる。
(緑色発光蛍光体2)
緑色発光蛍光体としては、下記一般式(III)で示されるものを挙げることができる。
(M 1−yMgM a+2b+(3/2)c (III)
(式中、MはCa、Sr、Ba、Zn、及びMnからなる群から選ばれる少なくとも1種、MはSi、Ge、及びSnからなる群から選ばれる少なくとも1種、MはB、Al、Ga、及びInからなる群から選ばれる少なくとも1種、XはF、Cl、Br、及びIからなる群から選ばれる少なくとも1種、Rは希土類元素から選択されるEuを必須とする少なくとも1種を有する。またy、a、b及びcは、0.0001≦y≦0.3、7.0≦a<10.0、3.0≦b<5.0、0≦c<1.0である。)
この蛍光体はCa、Sr、Ba、Zn、及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の元素、より好ましくはCaを含む。Caを含む場合、Caの一部をMn、Sr、Baで置換したものを使用してもよい。
この蛍光体は、Si、Ge、及びSnからなる群から選択される少なくとも1種の元素、より好ましくはSiを含む。Siを含む場合、Siの一部をGe、Snで置換したものを使用してもよい。
この蛍光体は、F、Cl、Br、及びIからなる群から選択される少なくとも1種の元素、より好ましくはClを含む。Clを含む場合、Clの一部をF、Br、Iで置換したものも使用してもよい。
この蛍光体は、から選択され、Euを必須とする少なくとも1種の希土類元素を含む。希土類は、スカンジウム、イットリウムおよびランタノイド諸元素の計17の元素の総称であり、このうちEuが最も好ましい。Euの一部をCe、PR、Nd、Sm、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybで置換したものを使用してもよい。より好ましくは、Euの一部をCe、PR、Nd、Sm、Tb、Dy、Ho、Tmで置換したものを使用してもよい。
上記一般式(III)で表される緑色蛍光体は、495nm以上584nm以下の緑領域から黄色領域の波長範囲に発光ピーク波長を有する。例えば、Ca、Eu、Mg、Si、O、Clの元素を有する場合は500nmから520nm付近に、Ca、Mn、Eu、Mg、Si、O、Clの元素を有する場合は530nmから570nm付近に、発光ピーク波長を有するものもある。ただし、含有する元素量や組成によってこの発光ピーク波長は変動する。
(緑色発光蛍光体3)
緑色発光蛍光体としては、下記一般式(IV)又は(V)で示されるものを挙げることができる。
((2/3)X+(4/3)Y−(2/3)Z):R (IV)
又は
((2/3)X+(4/3)Y+T−(2/3)Z):R (V)
(式中、Lは、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、及びZnからなる群から選ばれる第II族元素の少なくとも1種であり、Mは、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、及びHfからなる群から選ばれる第IV族元素の少なくとも1種であり、Qは、B、Al、Ga、及びInからなる群から選ばれる第III族元素の少なくとも1種であり、Rは、希土類元素であり、X、Y、T、Zは、0.5<X<1.5、1.5<Y<2.5、0<T<0.5、1.5<Z<2.5である。)
上記一般式(IV)又は(V)で表される酸窒化物蛍光体は、少なくとも一部に元素が一定の規則にしたがって配列された結晶を含むように構成され、その結晶から効率よく高輝度の光が発光される。上記一般式において、0.5<X<1.5、1.5<Y<2.5、0<T<0.5、1.5<Z<2.5に設定することで、発光部である結晶相を比較的容易に形成することができ、発光効率がよく、輝度の高い蛍光体を得ることができる。
なお、発光輝度調整を目的に含有される結晶の割合を所望の値に設定したい場合には、上記一般式(IV)中のX、Y、Zの値により調整が可能である。ただし、上記範囲は好ましい範囲であり、本発明は上記範囲に限定されるものではない。
また、この緑色蛍光体は、OとNとの比率を変化させることができる。また(L+M)/(O+N)で示す陽イオンと陰イオンのモル比を変化させることもでき、それによって微妙に発光スペクトルや強度を調整可能である。これは例えば、真空などの処理によりNやOを脱離させることによっても可能であり、本発明は、この方法には限定されない。
この蛍光体の組成中には、Li、Na、K、Rb、Cs、Mn、Re、Cu、Ag、Auの少なくとも1種以上が含有されていてもよく、これらを添加することにより、輝度、量子効率等の発光効率を調整することができる。また、その他の元素も特性を損なわない程度に含まれていてもよい。
この蛍光体に含まれる第II族元素の一部は、賦活剤Rで置換される。第II族元素と前記賦活剤Rとの混合量に対して、前記賦活剤Rの量は、(第II族元素と賦活剤Rの混合量):(賦活剤Rの量)=1:0.001〜1:0.8のモル比であることが好ましい。
また、Lは、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種の第II族元素である。LはCa、Srなどの単体であってもよいが、CaとSr、CaとBa、SrとBa、CaとMgなどの複数の元素の組み合わせであってもよい。またLが複数の元素の組み合わせである場合、その組成比は変化させることができる。特に、LはMg、Ca、Sr、Ba、及びZnからなる群から選ばれるCa、Sr、Baのいずれかを必須とする少なくとも1種である第II族元素であることが好ましい。
は、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Hfからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である第IV族元素である。MもSi、Ge等の単体であってもよく、SiとCなどの複数元素の組み合わせから成ってもよい。本発明では上述の第IV族元素を用いることができるが、特にSi、Geを用いるのが好ましい。Si、Geを用いることで安価で結晶性の良好な蛍光体を提供することができる。特に、Mは、C、Si、Ge、Sn、Ti、Hfからなる群から選ばれるSiを必須とする少なくとも1種である第IV族元素であることが好ましい。
Qは、B、Al、Ga、Inからなる群から選ばれる少なくとも1種である第III族元素である。
上記の蛍光体母体材料主成分のL、M、Qは、金属、酸化物、イミド、アミド、窒化物および各種塩類などを用いることができる。
またRは希土類元素である。具体的にRはLa、Ce、PR、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luからなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素である。本発明では、これらの希土類元素のうち、Euを用いることが好ましい。またEuと1種以上の希土類元素を含んでいてもよい。その場合、RとしてEuが50質量%以上、より好ましくは70%以上含有されていることが好ましい。即ち、賦活剤Rは、La、Ce、PR、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luからなる群から選ばれる、Euを必須とする少なくとも1種以上である希土類元素であることが好ましい。Eu以外の元素は、共賦活剤として作用する。
(緑色発光蛍光体4)
緑色発光蛍光体としては、下記一般式(VI)で示されるものを挙げることができる。
(M7 1−XEuSi2Y+2 (VI)
(式中、M7はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である第II族元素である。X及びYは、0.001≦X≦0.2、0.9≦Y≦1.1である。)
このシリケート系蛍光体は、約490nmより長波長側の光では励起効率が低くなる。そのため、490nm以下の短波長側の光により効率よく励起される。そのうち特に460nm以下の短波長側の光により高効率に励起される。
このシリケート系蛍光体を励起すると490nmから580nmの領域に発光ピーク波長を有する。このシリケート系蛍光体の発光ピーク波長はシリケート系蛍光体の組成を種々変更すること、励起波長を変更することにより変えることができる。
シリケート系蛍光体の組成中のx、yは、0.001≦X≦0.2、0.9≦Y≦1.1 の範囲であることが好ましい。この範囲では490nmから580nmに発光ピーク波長を有し、緑色系から黄色系に発光する高輝度の蛍光体となる。このうち、0.005≦x≦0.1が好ましい。この範囲にすることにより、より高輝度にすることができるからである。M7を変更することにより種々の色調を有する蛍光体を提供することができる。
(緑色発光蛍光体5)
緑色発光蛍光体としては、下記一般式(VII)で示されるものを挙げることができる。
(VII)
(式中、MはMn、Ce、Euからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、Aは、C、Si、Ge、Sn、B、Al、Ga、Inからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、Xは、O、Nから選らば得れる少なくとも1種以上の元素であり、X、Y、及びZは、0.00001≦X≦0.1、0.38≦Y≦0.46、0.54≦Z≦0.62、X+Y+Z=1である。)
この蛍光体は、β型Si34結晶構造を持つ窒化物または酸窒化物の結晶相の固溶体を主成分として含有しており、500nm〜600nmの波長域での発光強度が高く、緑色の蛍光体として優れている。緑色発光蛍光体としては、下記一般式(VI)で示されるものを挙げることができる。Xは発光中心となる元素Mの添加量を表し、原子比で0.00001以上0.1以下となるようにするのがよい。X値が0.00001より小さいと発光中心となるMの数が少ないため発光輝度が低下する。0.1より大きいとMイオン間の干渉により濃度消光を起こして輝度が低下する。Yは母体結晶を構成する金属元素の量であり、原子比で0.38以上0.46以下となるようにするのがよい。好ましくは、Y=0.429が良い。Y値がこの範囲をはずれると結晶中の結合が不安定になりβ型Si34構造以外の結晶相の生成割合が増え、緑色の発光強度が低下する。Zは母体結晶を構成する非金属元素の量であり、原子比で0.54以上0.62以下となるようにするのがよい。好ましくは、Z=0.571が良い。Z値がこの範囲をはずれると結晶中の結合が不安定になりβ型Si34構造以外の結晶相の生成割合が増え、緑色の発光強度が低下する。
また、本発明の一実施形態に係る、青色LEDと赤色発光蛍光体及び緑色発光蛍光体とを組み合わせて混色させた白色LED装置をバックライトを備える液晶表示装置に用いるカラーフィルタは、少なくとも透明基板上に赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む複数色の着色画素を有しており、これらの複数色の着色画素は、有機顔料と透明樹脂を主成分とする着色層から構成され、複数色にはイエロー、マゼンタ、シアン(Y、M、C)の組み合わせ、あるいはこれにオレンジを加えた組み合わせが挙げられる。
本実施形態に係るカラーフィルタは、赤色画素、緑色画素、及び青色画素を有するカラーフィルタ(すなわちRGB系)に対して特に好ましく適用することができる。またR、G、Bに加え、Y、M、Cを同一基板に配列するカラーフィルタなどについても適応可能である。
また、本実施形態に係るカラーフィルタは、白色LED装置と組み合わせた際に、CIE1931 XYZ表色系におけるxy色度において色再現可能範囲が72%以上のものであり、バックライトと組み合わせ、白表示させた際の3刺激値XYZのY(明度)が30以上を実現するものであり、そのためには、着色層の形成に用いる感光性着色組成物に含有する顔料比率を以下のようにすることが望ましい。
即ち、緑色画素形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料が、C.I.ピグメントナンバーPG36及びC.I.ピグメントナンバーPY150を含み、固形分中の全有機顔料の20%以上75%以下のC.I.ピグメントナンバーPY36を含むことを特徴とする。更に好ましくは 50%以上75%以下であるのがよい。
このような顔料の組み合わせを含む場合、PG36が75%より多く含まれると、分光透過率の半値幅が狭くなるため色再現範囲は広がるが、白表示時の刺激値Y(明度)が低下する。すなわち輝度が低くなるという問題が生ずる。また、PG36が20%未満であると、分光透過率の半値幅が広くなり、刺激値Yを高くすることができ、輝度を高くできるが、色再現範囲がNTSC72%未満に狭くなるという問題が生ずる。また、透過範囲が広くなることで色純度が低下してくるため、より好ましくはPG36が50%以上75%以下であることがよい。
緑色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料が、C.I.ピグメントナンバーPG36及びC.I.ピグメントナンバーPY138を含み、固形分中の全有機顔料の20%以上70%以下のC.I.ピグメントナンバーPG36を含むことを特徴とする。更に好ましくは 45%以上70%以下であることを特徴とする。
このような顔料の組み合わせを含む場合、PG36が70%より多く含まれると、分光透過率の半値幅が狭くなるため色再現範囲は広がるが、白表示時の刺激値Y(明度)が低下する。すなわち輝度が低くなるという問題が生ずる。また、PG36が20%未満であると、分光透過率の半値幅が広くなり、刺激値Yを高くすることができ、輝度を高くできるが、色再現範囲がNTSC72%未満に狭くなるという問題が生ずる。また、透過範囲が広くなることで色純度が低下してくるため、より好ましくはPG36が45%以上70%以下であることがよい。
また、赤色画素の形成に用いる赤色感光性着色組成物には、赤の色再現性を広げるため分光透過率を長波長へシフトさせる手法を用いてもよい。長波長へ分光透過率をシフトさせる手法の一つとして、赤色感光性着色組成物に含まれるC.I.ピグメントナンバーPR177の比率を増やす手法があるが、含有率を多くし、長波長シフトを大きくすると、著しい明度Yの低下、即ち輝度の低下が生じる
また、青色画素形成に用いる青色感光性着色組成物には、青の色再現性を広げるため分光透過率を短波長へシフトさせる手法を用いてもよい。短波長へ分光透過率をシフトさせる手法の一つとして青色感光性着色組成物中のC.I.ピグメントナンバーPV23の比率を増やす手法があるが、赤色感光性着色組成物と同様、PV23の含有率を多くし、分光透過率を大きく短波長シフトさせた場合、著しい明度Yの低下、即ち輝度の低下が生じる。
以下に、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置に用いる白色LED装置バックライトの構造について詳述する。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置に用いる白色LED装置バックライトの構造の一例として図3に示す組立図のような構造を挙げることができる。即ち、金属フレーム(又は樹脂枠)内に、反射シート、複数のLED(表面実装型発光装置)が側面に配置された導光板、拡散シート、2枚のプリズムシートが順次積層されて、白色LED装置バックライトが構成される。なお、複数のLED(表面実装型発光装置)は、基板に取り付けられている。
LED(表面実装型発光装置)の構造の一例を図4に示す。ここで示すLEDは、表面実装型発光装置であるが、これに限定されるものではなく、従来から用いられている挿入型発光装置を用いることも可能である。前記表面実装型発光装置では、上方に開口する凹部を有する発光素子搭載筐体1の凹部の底面に、ダイボンド剤により発光素子2が貼付けられており、この発光素子2上に蛍光体3を分散した透光性樹脂4が覆っている。発光素子2の上部電極は、第1のワイヤ5により第1の外部電極6に接続され、下部電極は、第2のワイヤ7により第2の外部電極8に接続されている。なお、発光素子搭載筐体1の凹部の内面には、光反射材9が被覆されている。前記発光素子は、窒化ガリウム系化合物半導体からなる発光層を有し、本発明で用いられる白色LED装置の発光スペクトルにおける第1のピーク波長を発光するものであり、かつ、上述した赤色発光蛍光体および緑色発光蛍光体の励起光源となるものである。窒化物系化合物半導体(一般式InGaAlN、但し、0≦i、0≦j、0≦k、i+j+k=1)としては、InGaNや各種不純物がドープされたGaNをはじめ、種々のものがある。この素子は、MOCVD法等により基板上にInGaNやGaN等の半導体を発光層として成長させることにより形成する。半導体の構造としては、MIS接合、PI接合やPN接合などを有するホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルヘテロ構造のものが挙げられる。この窒化物半導体層は、その材料やその混晶度によって発光波長を種々選択することができる。また、半導体活性層を量子効果が生ずる薄膜で形成した単一量子井戸構造や多量子井戸構造とすることもできる。 以下に、本発明の液晶表示装置に用いるカラーフィルタについて詳述する。
カラーフィルタに用いられる透明基板は、可視光に対してある程度の透過率を有するものが好ましく、より好ましくは80%以上の透過率を有するものがよい。一般に、液晶表示装置に用いられているものでよく、PETなどのプラスチック基板やガラスが挙げられるが、通常はガラス基板を用いるとよい。遮光パターンを用いる場合は、あらかじめ透明基板上にクロム等の金属薄膜や遮光性樹脂によるパターンを公知の方法で形成したものを用いればよい。
透明基板上への画素の作製方法は、公知のインクジェット法、印刷法、フォトレジスト法、エッチング法など何れの方法で作製しても構わない。しかし、高精細、分光特性の制御性及び再現性等を考慮すると、フォトレジスト法が好ましい。フォトレジスト法は、透明な樹脂中に顔料を、光開始剤、重合性モノマーと共に適当な溶剤に分散させた着色組成物を透明基板上に塗布製膜して着色層を形成し、この着色層をパターン露光し、現像することで、一色の画素を形成し、これら工程を各色毎に繰り返し行って、カラーフィルタを作製する方法である。
カラーフィルタの画素を構成する着色層をフォトリソ法により形成する場合、例えば、以下の方法に従う。着色剤となる顔料を透明な樹脂中に分散させた後、光開始剤、重合性モノマーと共に適当な溶剤と混合させる。着色剤となる顔料と透明樹脂を分散させる方法としてはミルベース、3本ロール、ジェットミル等様々な方法があるが、特にこれらに限定されるものではない。
カラーフィルタの着色層を形成する着色組成物に用いることのできる有機顔料の具体例を、以下にカラーインデックス番号で示す。 赤色顔料としては、C.I. Pigment Red 7、9、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、97、122、123、146、149、168、177、178、179、180、184、185、187、192、200、202、208、210、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、246、254、255、264、272、279等が挙げられる。
黄色顔料としては、C.I. Pigment Yellow 150、PY138の他に、PY1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、20、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、86、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、125、126、127、128、129、137、139、144、146、147、148、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、213、214等が挙げられる。
橙色顔料としてはC.I. Pigment Orange 36、43、51、55、59、61、71、73等が挙げられる。
緑色顔料としては、C.I. Pigment Green 36の他にPG 7、10、37等が挙げられる。
青色顔料としては、C.I. Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64、80等が挙げられる。
紫色顔料としては、C.I. Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等があげられる。
上記の顔料は、着色層によって単独あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記有機顔料と組み合わせて、彩度と明度のバランスを取りつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するために、無機顔料を組み合わせて用いることも可能である。無機顔料としては、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑等の金属酸化物粉、金属硫化物粉、金属粉等が挙げられる。さらに、調色のため、耐熱性を低下させない範囲内で染料を含有させることができる。
着色組成物に用いる透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂であるのがよい。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれる。透明樹脂には、必要に応じて、その前駆体である、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーを単独で、または2種以上混合して用いることができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂が用いられる。また、スチレン-無水マレイン酸共重合物やα-オレフィン-無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも用いられる。
光架橋剤として用いることのできる重合性モノマーとしては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルなどが代表例に挙げられる。
これらは単独または2種以上を混合して用いることができ、さらに光硬化性を適正に保つ目的で、必要に応じ、他の重合性モノマーおよびオリゴマーを混合して用いることが出来る。
その他の重合性モノマーおよびオリゴマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β-カルボキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、エステルアクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。
これらについても、単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。
着色組成物を紫外線照射により硬化する場合には、着色組成物には光重合開始剤等が添加される。光重合開始剤としては、4-フェノキシジクロロアセトフェノン、4-t-ブチル-ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1-(4-イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタン-1-オン等のアセトフェノン系化合物、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4'-メチルジフェニルサルファイド、3,3',4,4'-テトラ(t-ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物、チオキサントン、2-クロルチオキサントン、2-メチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4-ジイソプロピルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系化合物、2,4,6-トリクロロ-s-トリアジン、2-フェニル-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(p-メトキシフェニル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(p-トリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-ピペロニル-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2,4-ビス(トリクロ
ロメチル)-6-スチリル-s-トリアジン、2-(ナフト-1-イル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(4-メトキシ-ナフト-1-イル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2,4-トリクロロメチル-(ピペロニル)-6-トリアジン、2,4-トリクロロメチル(4'-メトキシスチリル)-6-トリアジン等のトリアジン系化合物、1,2-オクタンジオン,1-〔4-(フェニルチオ)-,2-(O-ベンゾイルオキシム)〕、O-(アセチル)-N-(1-フェニル-2-オキソ-2-(4'-メトキシ-ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミン等のオキシムエステル系化合物、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィン系化合物、9,10-フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアントラキノン等のキノン系化合物、ボレート系化合物、カルバゾール系化合物、イミダゾール系化合物、チタノセン系化合物等が用いられる。
これらの光重合開始剤は1種または2種以上を混合して用いることができる。光重合開始剤の使用量は、着色組成物の全固形分量を基準として0.5〜50質量%が好ましく、より好ましくは3〜30質量%である。
さらに、増感剤として、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4-ジメチルアミノ安息香酸メチル、4-ジメチルアミノ安息香酸エチル、4-ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸2-ジメチルアミノエチル、4-ジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル、N,N-ジメチルパラトルイジン、4,4'-ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4'-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4'-ビス(エチルメチルアミノ)ベンゾフェノン等のアミン系化合物を併用することもできる。
これらの増感剤は、1種または2種以上を混合して用いることができる。増感剤の使用量は、光重合開始剤と増感剤の合計量を基準として0.5〜60質量%が好ましく、より好ましくは3〜40質量%である。
また必要に応じて、熱架橋剤としては、例えば、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。メラミン樹脂としては、アルキル化メラミン樹脂(メチル化メラミン樹脂、ブチル化メラミン樹脂など)、混合エーテル化メラミン樹脂等があり、高縮合タイプであっても低縮合タイプであってもよい。エポキシ樹脂としては、例えば、グリセロール・ポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン・ポリグリシジルエーテル、レゾルシン・ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール・ジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール・ジグリシジルエーテル、エチレングリコール(ポリエチレングリコール)・ジグリシジルエーテル等がある。
これらは、いずれも単独あるいは2種類以上混合して使用することができる。
着色組成物は、必要に応じて有機溶剤を含有することができる。有機溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1-メトキシ-2-プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル-nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いることができる。
透明基板上に、上述の感光性着色組成物を塗布し、プリベークを行う。塗布する手段はスピンコート、ディップコート、ダイコートなどが通常用いられるが、40〜60cm四方程度の基板上に均一な膜厚で塗布可能な方法ならば、これらに限定されるものではない。プリベークは50〜120℃で10〜20分ほど行うことが好ましい。塗布膜厚は任意であるが、分光透過率などを考慮すると、通常はプリベーク後の膜厚で2μm程度である。
このように感光性着色組成物を塗布し、着色層を形成した基板に対し、パターンマスクを介して露光を行う。光源には通常の高圧水銀灯などを用いればよい。
続いて、露光された着色層に対し、現像を行う。現像液にはアルカリ性水溶液を用いる。アルカリ性水溶液の例としては、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、または両者の混合水溶液、もしくはそれらに適当な界面活性剤などを加えたものが挙げられる。
現像した後、水洗し、乾燥して、任意の一色の画素が得られる。
以上の一連の工程を、感光性着色組成物およびパターンを替え、必要な数だけ繰り返すことで、必要な色数が組み合わされた着色パターン、すなわち複数色の画素を備えるカラーフィルタを得ることができる。
以上のようにして得られた白色LED装置およびカラーフィルタを備えた液晶表示装置の構成についての一例を、以下に説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の概略断面図である。図5に示す液晶表示装置は、TFT駆動型液晶表示装置の典型例であり、離間対向して配置された透明基板11,21を備え、それらの間には、液晶(LC)が封入されている。本発明の一実施形態に係る液晶表示装置には、TN(Twisted Nematic)、STN(Super Twisted Nematic)、IPS(In-Planes Switching)、VA(Vertical Alignment)、OCB(Optically Compensated Birefringence)、強誘電性液晶等の液晶を適用することができる。
第1の透明基板11の内面には、TFT(Thin Film Transistor)アレイ12が形成されており、その上には例えばITOからなる透明電極層13が形成されている。透明電極層13の上には、配向層14が設けられている。また、透明基板11の外面には、偏光板15が形成されている。
他方、第2の透明基板21の内面には、カラーフィルタ22が形成されている。カラーフィルタ22を構成する赤色、緑色および青色のフィルタセグメントは、ブラックマトリックス(図示せず)により分離されている。カラーフィルタ22を覆って、必要に応じて透明保護膜(図示せず) が形成され、さらにその上に、例えばITOからなる透明電極層23が形成され、透明電極層23を覆って配向層24が設けられている。また、透明基板21の外面には、偏光板25が形成されている。なお、偏光板15の下方には、バックライトユニット30が設けられる。
以下の実施例により、本発明を具体的に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
[ バックライトの作製 ]
(白色LED装置バックライト作製例1)
正及び負の一対の外部電極がインサートされて閉じられた金型内に、筺体の主面に対向する下面側にあたるゲートから、溶融したポリフタルアミド樹脂を流し込み、硬化させて、筺体を形成する。筺体は、発光素子を収納可能な開口部を有し、この開口部底面から正及び負の外部電極が一方の主面が露出されるように一体的に成形されている。
筺体側面から露出した正及び負の外部電極の各アウタリード部は、発光面と反対側の面の両端部で内側に折り曲げられている。このように形成された開口部の底面に対し、主波長ピークが455nmであるLEDチップをエポキシ樹脂にてダイボンドし、各外部電極とワイヤにて電気的に接続する。
次に、シリコーン樹脂組成物3gに対して525nm付近に発光ピークを持つハロシリケートCaMgSi16Cl:Euを約0.25g、660nm付近に発光ピークを持つ窒化物蛍光体CaAlSiBN:Eu約0.06gを添加し、混合する。
こうして得られた透光性樹脂を筺体開口部内に、開口部の両端部上面と同一平面ラインまで充填させる。最後に、70℃で3時間、更に150℃で1時間熱処理を施す。
このようにして得られた白色LED装置と導光板とを光学的に接続する。最後に、反射シート、前記導光板、拡散シート、およびプリズムシートを順次積層固定し、バックライト(1)を構成する。ここで、本発明を適用可能なバックライトの構成は、これに限定されるものではなく、従来から用いられているあらゆるバックライトの構造を用いることができる。
このバックライト(1)は、発光スペクトルの第1のピーク波長と第2のピーク波長との間の波長距離λが75nmであった。
(白色LED装置バックライト作製例2)
白色LED装置の作製において、シリコーン樹脂組成物3gに対して、530nm付近に発光ピークを持つシリケート系蛍光体(Br,Sr)SiO:Euを約0.22g、660nm付近に発光ピークを持つ窒化物蛍光体CaAlSiBN:Eu約0.04gを添加し、混合する以外は、上記作製例1と同様にして白色LED装置であるバックライト(2)を得た。
このバックライト(2)は、発光スペクトルの第1のピーク波長と第2のピーク波長との間の波長距離λが84nmであった。
(白色LED装置バックライト作製例3)
白色LED装置の作製において、シリコーン樹脂組成物3gに対して、535nm付近に発光ピークを持つシリケート系蛍光体(Br,Sr)SiO:Euを約0.25g、660nm付近に発光ピークを持つ窒化物蛍光体CaAlSiBN:Eu約0.06gを添加し、混合する以外は、上記作製例1と同様にして白色LED装置であるバックライト(3)を得た。
このバックライト(3)は、発光スペクトルの第1のピーク波長と第2のピーク波長との間の波長距離λが91nmであった。
白色LED装置バックライト作製例1〜3で得たバックライト(1)〜(3)および冷陰極蛍光管CCFLであるバックライト(4)について、最大発光強度を1とした場合の相対発光強度スペクトルを図6に示す。
上記バックライト4種に組み合わせるカラーフィルタの赤色画素作製用赤色感光性着色組成物として、下記表1に示すような顔料比率の赤色感光性着色組成物A、Bを用いる。
Figure 0005122268
また、緑色画素形成に用いる緑色感光性着色組成物として、下記表2に示すような顔料比率の緑色感光性着色組成物C〜Jを用いる。
Figure 0005122268
また、青色画素形成に用いる青色感光性着色組成物として、下記表3に示すような顔料比率の青色感光性着色組成物K、Lを用いる。
Figure 0005122268
上記顔料比率の着色組成物について、赤色画素はx=0.640、緑色画素はy=0.600、青色画素はy=0.060になるよう調整し、下記の実施例及び比較例で用いた顔料の組み合わせで3色カラーフィルタを作製した。
なお、上記の調整色度値は、通常の放送規格であるEBU規格値に基づいたものであるが、この範囲に限定されるものではない。
カラーフィルタ作製用着色組成物として、赤色感光性着色組成物A、緑色感光性着色組成物C、D、G、H、青色感光性着色組成物Kを用い、それぞれをバックライト(1)と組み合わせた際に、上記指定色度となるように膜厚を調整して3色カラーフィルタを作製した。このカラーフィルタとバックライト(1)の組合せを実施例1〜4とした。
また、カラーフィルタ作製用着色組成物として赤色感光性着色組成物B、緑色感光性着色組成物C、青色感光性着色組成物Kを用い、それぞれをバックライト(2)と組み合わせた際に、上記指定色度となるように膜厚を調整して3色カラーフィルタを作製した。このカラーフィルタとバックライト(2)の組合せを実施例5とした。
カラーフィルタ作製用着色組成物として赤色感光性着色組成物A、緑色感光性着色組成物G、青色感光性着色組成物Kを用い、それぞれをバックライト(2)と組み合わせた際に、上記指定色度となるように膜厚を調整して3色カラーフィルタを作製した。このカラーフィルタとバックライト(2)の組合せを実施例6とした。
赤色感光性着色組成物Bを用いた以外は実施例1と同様にして作製したカラーフィルタとバックライト(1)の組合せを実施例7とした。
青色感光性着色組成物Lを用いた以外は実施例1と同様にして作製したカラーフィルタとバックライト(1)の組合せを実施例8とした。
また、実施例3、4のカラーフィルタ作製用着色組成物とバックライトの組み合わせでNTSC比90%となるよう膜厚を調整したものを実施例9、10とした。
また、カラーフィルタ作製用着色組成物として、赤色感光性着色組成物A、緑色感光性着色組成物F、J、青色感光性着色組成物Kを用い、それぞれをバックライト(1)と組み合わせた際に、上記指定色度となるように膜厚を調整して3色カラーフィルタを作製した。このカラーフィルタとバックライト(1)の組み合せを比較例1、2とした。
カラーフィルタ作製用着色組成物として、赤色感光性着色組成物B、緑色感光性着色組成物E、F、青色感光性着色組成物Kを用い、それぞれをバックライト(2)と組み合わせた際に、上記指定色度となるように膜厚を調整して3色カラーフィルタを作製した。このカラーフィルタとバックライト(2)の組み合せを比較例3、4とした。
カラーフィルタ作製用着色組成物として、赤色感光性着色組成物A、緑色感光性着色組成物I、J、青色感光性着色組成物Kを用い、それぞれをバックライト(2)と組み合わせた際に、上記指定色度となるように膜厚を調整して3色カラーフィルタを作製した。このカラーフィルタとバックライト(2)の組み合せを比較例5、6とした。
カラーフィルタ作製用着色組成物として、赤色感光性着色組成物A、緑色感光性着色組成物C〜J、青色感光性着色組成物Kを用い、それぞれをバックライト(3)と組み合わせた際に、上記指定色度となるように膜厚を調整して3色カラーフィルタを作製した。このカラーフィルタとバックライト(3)の組み合せを比較例7〜14とした。
カラーフィルタ作製用着色組成物として、赤色感光性着色組成物A、緑色感光性着色組成物C〜J、青色感光性着色組成物Kを用い、それぞれをバックライト(4)と組み合わせた際に、上記指定色度となるように膜厚を調整して3色カラーフィルタを作製した。このカラーフィルタとバックライト(4)の組み合せを比較例15〜22とした。
また、比較例5、6、12〜14、20〜22のカラーフィルタ作製用着色組成物とバックライトの組み合わせでNTSC比90%となるように膜厚を調整したものを比較例23〜30とした。
以上の実施例及び比較例の特性について、以下の方法により評価を行った。
[評価項目]
1.バックライト
(1)第1のピーク波長440〜470nm、第2のピーク波長510〜550nm、第3のピーク波長630〜670nmの三波長の白色LED装置であって、第1のピーク波長から第2のピーク波長までの波長距離λが50<λ≦80nmであるバックライト。
(2)第1のピーク波長440〜470nm、第2のピーク波長510〜550nm、第3のピーク波長630〜670nmの三波長の白色LED装置であって、第1のピーク波長から第2のピーク波長までの波長距離λが80<λ<90nmであるバックライト。
(3)第1のピーク波長440〜470nm、第2のピーク波長510〜550nm、第3のピーク波長630〜670nmの三波長の白色LED装置であって、第1のピーク波長から第2のピーク波長までの波長距離λがλ≧90nmであるバックライト。
(4)冷陰極蛍光管CCFL。
2.カラーフィルタ緑色画素形成に用いる緑色感光性着色組成物の顔料比率
(1):緑色画素形成に用いる緑色感光性着色組成物の顔料比率がPG36/PY150=75/25〜20/80又はPG36/PY138=70/30〜20/80
(2):緑色画素形成に用いる緑色感光性着色組成物の顔料比率がPG36/PY150=100/0〜75/25又はPG36/PY138=100/0〜70/30
(3):緑色画素形成に用いる緑色感光性着色組成物の顔料比率がPG36/PY150=20/80〜0/100又はPG36/PY138=45/55〜0/100。
3.NTSC比
○:NTSC比 72%以上
×:NTSC比 72%未満。
4.白表示での刺激値Y
○:バックライト及びカラーフィルタの組み合わせでの白表示における刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たす場合。
×:バックライト及びカラーフィルタの組み合わせでの白表示における刺激値YがNTSC日との関係式Y<−0.389×NTSC比+58の場合。
[評価結果]
実施例1〜8の評価結果を下記表4に、実施例9、10の評価結果を表5に示す。また、実施例1〜4及び実施例7〜10で用いたカラーフィルタの分光透過率を図7に、実施例5,6で用いたカラーフィルタの分光透過率を図8に示す。
Figure 0005122268
Figure 0005122268
上記表4、5から次のことが明らかである。即ち、実施例1〜10におけるように、バックライトが高演色効果が高い白色LED装置(バックライト(1)、(2))である場合(バックライト評価:I、II)、それとマッチングしたカラーフィルタを備えた液晶表示装置は、NTSC比72%以上、刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たす領域となり、高色再現性と高明度を達成できた。
バックライト(1)、(2)とマッチングしたカラーフィルタとは、例えば、緑色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物がPG36/PY150の顔料の組合せを含み、PG36/PY150=75/25〜20/80、又はPG36/PY138の顔料の組合せを含み、PG36/PY138=70/30〜20/80である場合である。
比較例1〜6の評価結果を下記表6に、比較例7〜14の結果を下記表7に、比較例15〜22の結果を下記表8に、比較例23〜30の結果を表9に示す。
Figure 0005122268
Figure 0005122268
Figure 0005122268
Figure 0005122268
上記表6及び9の比較例1〜6、23、24の結果により、バックライトが白色LED装置で高演色効果が高い場合(バックライト評価:I、II)においても、カラーフィルタがそれとマッチングしていない場合、例えば、緑色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物の顔料比率が上記範囲(PG36/PY150=75/25〜20/80、又はPG36/PY138=70/30〜20/80)の外である場合、NTSC比72%以上、刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58の少なくともいずれかを満たさない領域となり、高色再現性と高明度の少なくともいずれかが達成できないことがわかる。
即ち、緑色顔料比率においてイエロー顔料(PY150及びPY138)の比率が上記範囲より少ない場合(緑色顔料比率評価:(2))、分光透過率の半値幅が狭くなることにより明度Yの低下が顕著になるため、NTSC比は高くなるが、明度Yの低下が顕著になり高明度が維持できない結果となった。また、イエロー顔料が上記範囲より多い場合(緑色顔料比率評価:(3))、分光透過率の半値幅が広がるが、最適範囲を超えて明度Yも低下し、更には緑の黄味シフトが大きく色純度の低下が顕著であった。
また、表7及び9の比較例7〜14、25〜27におけるように、バックライトが白色LED装置であっても高演色効果が低い場合(バックライト評価:III)には、緑色感光性着色組成物の顔料比率がどのような範囲であっても、刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たさない領域となり、高明度が達成できないことがわかる。
更に、表8及び9の比較例15〜22、28〜30におけるように、バックライトが冷陰極蛍光管である場合(バックライト評価:IV)には、緑色感光性着色組成物の顔料比率がどのような範囲であっても、NTSC比72%以上、刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58の少なくともいずれかを満たさない領域となり、高色再現性と高明度の少なくともいずれかが達成できないことがわかる。
以上の結果より、バックライトとして、発光スペクトルが、440nm以上470nm以下の波長領域に第1のピーク波長、510nm以上550nm以下の波長領域に第2のピーク波長、630nm以上670nm以下の波長領域に第3のピーク波長を有し、第1のピーク波長から第2のピーク波長間の波長距離λが50nm<λ<90nmである白色LED装置を用い、且つこのバックライトに組み合わせるカラーフィルタとして、緑色画素形成に用いる緑色感光性着色組成物が、少なくともPG36及びPY150を含み、PG36を20%以上75%以下含有するもの、又は少なくともPG36およびPY138を含み、PG36を20%以上70%以下含有するものを用いた場合に、NTSC比72%以上で、且つバックライト及びカラーフィルタを組み合わせ白表示させた際の刺激値Y(明度)が関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たす領域を実現することができ、高色再現かつ高輝度な液晶表示装置となることがわかる。
白色LED装置の発光特性を示す特性図。 冷陰極蛍光管(CCFL)の発光特性を示す特性図。 LEDバックライトの構造を示す図。 白色LED装置の構造を示す断面図。 液晶表示装置を示す断面図。 バックライト(1)〜(4)の発光特性を示す特性図。 実施例1〜4および実施例7、8で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 実施例5、6で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 実施例9、10で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 比較例1、2で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 比較例3〜6で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 比較例7〜14で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 比較例15〜22で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 比較例23、24で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 比較例25〜27で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。 比較例28〜30で用いたカラーフィルタの着色画素の分光透過率を示す特性図。
符号の説明
1…発光素子搭載筐体、2…発光素子、3…蛍光体、4…透光性樹脂、5…第1のワイヤ、6…第1の外部電極、7…第2のワイヤ、8…第2の外部電極、9…光反射材、11,21…透明基板、12…TFTアレイ、13,23…透明電極層、14…配向層、15,25…偏光板、22…カラーフィルタ、30…バックライトユニット。

Claims (11)

  1. 青色LEDと赤色発光蛍光体および緑色発光蛍光体とを組み合わせて混色させた白色LED装置を備えるバックライト、及び透明基板上に少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む複数色の着色画素を備えるカラーフィルタを具備する液晶表示装置であって、前記白色LED装置の発光スペクトルが、440nm以上470nm以下の波長領域に第1のピーク波長、510nm以上550nm以下の波長領域に第2のピーク波長、630nm以上670nm以下の波長領域に第3のピーク波長を有し、CIE1931のXYZ表色系であるxy色度において、色再現可能範囲がNTSC比で72%以上であり、且つ白表示させた際の三刺激値XYZにおける刺激値YがNTSC比との関係式Y≧−0.389×NTSC比+58を満たす領域にあり、
    前記第1のピーク波長と第2のピーク波長との間の波長距離λが50nm<λ<90nmであり、
    前記赤色発光蛍光体は、Euにより賦活され、第II族元素M、Si、Al、B、及びNを含む窒化物蛍光体であり、下記一般式(I)で表され、紫外線乃至青色光を吸収して赤色を発光することを特徴とする液晶表示装置。
    Al Si ((2/3)w+x+(4/3)y+z) :Eu 2+ (I)
    (式中、M はMg、Ca、Sr、及びBaからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、w、x、y、zの範囲は0.056≦w≦9、x=1、0.056≦y≦18、0≦z≦0.5である。)
  2. 白表示させた際の三刺激値XYZにおける刺激値Yが、30以上であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記緑色発光蛍光体は、下記一般式(II)で示されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の液晶表示装置。
    Ba5−x−yEu Si5+2m (II)
    (式中、MはCa及びSrからなる群から選ばれた少なくとも1種であり、x、y、mは、0.0001≦x≦0.3、0≦y≦0.8、2.5<m<3.5である。
  4. 前記緑色発光蛍光体は、下記一般式(III)で表されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の液晶表示装置。
    (M 1−yMgM a+2b+(3/2)c (III)
    (式中、MはCa、Sr、Ba、Zn、及びMnからなる群から選ばれる少なくとも1種、MはSi、Ge、及びSnからなる群から選ばれる少なくとも1種、MはB、Al、Ga、及びInからなる群から選ばれる少なくとも1種、XはF、Cl、Br、及びIからなる群から選ばれる少なくとも1種、Rは希土類元素から選択されるEuを必須とする少なくとも1種を有する。またy、a、b及びcは、0.0001≦y≦0.3、7.0≦a<10.0、3.0≦b<5.0、0≦c<1.0である。)
  5. 前記緑色発光蛍光体は、下記一般式(IV)又は(V)で表されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の液晶表示装置。
    ((2/3)X+(4/3)Y−(2/3)Z):R (IV)
    又は
    ((2/3)X+(4/3)Y+T−(2/3)Z):R (V)
    (式中、Lは、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、及びZnからなる群から選ばれる第II族元素の少なくとも1種であり、Mは、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、及びHfからなる群から選ばれる第IV族元素の少なくとも1種であり、Qは、B、Al、Ga、及びInからなる群から選ばれる第III族元素の少なくとも1種であり、Rは、希土類元素であり、X、Y、T、Zは、0.5<X<1.5、1.5<Y<2.5、0<T<0.5、1.5<Z<2.5である。)
  6. 前記緑色発光蛍光体は、下記一般式(VI)で表されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の液晶表示装置。
    (M7 1−XEuSi2Y+2 (VI)
    (式中、M7はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、Znからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である第II族元素である。X及びYは、0.001≦X≦0.2、0.9≦Y≦1.1である。)
  7. 前記緑色発光蛍光体は、下記一般式(VII)で表されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の液晶表示装置。
    (VII)
    (式中、MはMn、Ce、Euからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、Aは、C、Si、Ge、Sn、B、Al、Ga、Inからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、Xは、O、Nから選らば得れる少なくとも1種以上の元素であり、X、Y、及びZは、0.00001≦X≦0.1、0.38≦Y≦0.46、0.54≦Z≦0.62、X+Y+Z=1である。)
  8. 前記緑色着色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料は、少なくともClピグメントナンバーPG36及びClピグメントナンバーPY150を含み、前記緑色感光性着色組成物の固形分中の全有機顔料の20%以上75%以下がClピグメントナンバーPG36であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. 前記緑色着色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料は、少なくともClピグメントナンバーPG36及びClピグメントナンバーPY138を含み、前記緑色感光性着色組成物の固形分中の全有機顔料の20%以上70%以下がClピグメントナンバーPG36であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 透明基板上に少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む複数色の着色画素を備え、請求項1〜9のいずれかに記載の液晶表示装置に用いるカラーフィルタであって、前記緑色着色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料は、少なくともClピグメントナンバーPG36及びClピグメントナンバーPY150を含み、前記緑色感光性着色組成物の固形分中の全有機顔料の20%以上75%以下がClピグメントナンバーPG36であることを特徴とするカラーフィルタ。
  11. 透明基板上に少なくとも赤色画素、緑色画素、及び青色画素を含む複数色の着色画素を備え、請求項1〜9のいずれかに記載の液晶表示装置に用いるカラーフィルタであって、前記緑色着色画素の形成に用いる緑色感光性着色組成物中の有機顔料は、少なくともClピグメントナンバーPG36及びClピグメントナンバーPY138を含み、前記緑色感光性着色組成物の固形分中の全有機顔料の20%以上70%以下がClピグメントナンバーPG36であることを特徴とするカラーフィルタ。
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