JPH10300458A - 操舵角検出装置 - Google Patents

操舵角検出装置

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JPH10300458A
JPH10300458A JP11127997A JP11127997A JPH10300458A JP H10300458 A JPH10300458 A JP H10300458A JP 11127997 A JP11127997 A JP 11127997A JP 11127997 A JP11127997 A JP 11127997A JP H10300458 A JPH10300458 A JP H10300458A
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steering
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sensor
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弘 恒原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも2つの操舵角センサから位相の異な
る操舵角検出パルス信号を出力することによって操舵角
を検出する操舵角検出装置で、操舵角センサ間の短絡異
常を確実に検出する。 【解決手段】ステアリングホイールの回転に応じて2つ
の操舵角センサから位相の異なる第1の操舵角検出パル
ス信号P1及び第2の操舵角検出パルス信号P2を出力
し、両検出パルス信号P1及びP2の立ち下がり時点の
時刻TP1及びTP2を記憶し、これらから位相差を表す時
刻差Aを算出し、この時刻差Aが予め設定した設定値T
S 異常であるときには操舵角センサが正常であると判断
し、時刻差Aが設定値TS 未満であるときには操舵角セ
ンサ間に短絡異常が発生したと判断して、異常検知処理
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の操舵系にお
ける操舵角を検出する操舵角検出装置に係り、特に操舵
系の操舵に応じて前輪及び後輪の少なくとも一方を補助
操舵する補助操舵装置や能動型サスペンション等に適用
して好適な操舵角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の操舵角検出装置としては、例えば
特開平2−299976号公報(以下、単に従来例と称
す)に記載されているものがある。
【0003】この従来例では、ステアリングシャフトに
固定された円板状のセンサディスクと、車体側に固定さ
れた発光ダイオード及びフォトICで構成される第1セ
ンサ部及び第2センサ部とを備えたハンドル操舵角セン
サと、同様の構成を有するハンドル中立位置検出センサ
とを有し、センサディスクにはその全周にわたって数度
間隔で操舵角検出用スリットが開穴されていると共に、
この操舵角検出用スリットの内側に中立位置検出用スリ
ットが例えば20°の範囲で開穴され、第1センサ部及
び第2センサ部はセンサディスクの操舵角検出用スリッ
トに対応して半ピッチ間隔で配置されることにより、ハ
ンドル操舵角センサから図10に示すように位相が90
°ずれた第1及び第2の方形パルス信号P1及びP2を
出力し、この方形パルス信号をカウントして操舵角を検
出すると共に、中立位置検出センサで中立位置検出用ス
リットの有無を検出して中立位置を検出するようにした
操舵角検出装置が記載されている。
【0004】そして、ハンドル中立位置検出センサにつ
いては、同一方向に操舵している状態で中立位置検出用
スリットの一端に到達してオン状態となったときのハン
ドル操舵角センサの操舵角検出値から他端に到達してオ
フ状態となったときのハンドル操舵角センサの操舵角検
出値を減算した値が中立位置検出用スリットの角度に許
容値を加えた許容範囲内であるときに正常であると判断
し、許容範囲外であるときに異常と判断するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の操舵角検出装置にあっては、第1センサ部及び第2
センサ部から90°位相のずれた第1及び第2の方形パ
ルス信号P1及びP2が出力されることにより、これら
第1及び第2の方形パルス信号P1及びP2に基づいて
操舵方向及び操舵角を検出することができるものである
が、第1センサ部及び第2センサ部間に短絡が発生した
場合には、ワイヤードアンドとなって、図11に示すよ
うに、第1及び第2の方形パルス信号P1及びP2が、
図10の状態で共にオン状態となっている区間だけオン
状態となるパルス幅が半分で且つ同位相のパルス波形と
なり、一応パルス波形は出力されるので、方形パルス信
号の有無からはセンサの異常を検出することができない
と共に、第1及び第2の方形パルス信号P1及びP2よ
り細かい周期のパルス信号を検出することができないの
で、ハンドル中立位置センサのように他のパルス信号を
使用して異常判定を行うこともできず、第1センサ部及
び第2センサ部が正常であると判断せざるを得ないとい
う未解決の課題がある。
【0006】このため、同位相の第1及び第2の方形パ
ルス信号を使用して算出される操舵角は短絡異常が発生
する前の状態に対して、単調に増加していくことにな
り、実際の操舵角に対してずれた値となってしまう。
【0007】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、少なくとも2つの
操舵角センサに短絡異常等が発生して同一位相またはこ
れに近いパルス信号が出力される状態となったときにセ
ンサ異常を正確に検出することができる操舵角検出装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る操舵角検出装置は、車両の操舵系に
おける操舵角を検出する操舵角検出装置において、前記
操舵系の操舵角変化に応じて異なる位相の操舵角検出パ
ルス信号を出力する複数の操舵角センサと、該複数の操
舵角センサの操舵角検出パルス信号の位相差を検出する
位相差検出手段と、該位相差検出手段で検出した位相差
が設定値未満であるときに前記操舵角センサが異常であ
ると判断するセンサ異常検出手段とを備えたことを特徴
としている。
【0009】この請求項1の発明においては、複数の操
舵角センサから出力される操舵角検出パルス信号の位相
差を位相検出手段で検出し、検出した位相差が設定値未
満となったときにセンサ異常検出手段で、両センサ間に
短絡異常等が発生したものと判断する。
【0010】また、請求項2に係る操舵角検出装置は、
請求項1に係る発明において、前記位相差検出手段は、
一の操舵角センサの操舵角検出パルス信号の変化時刻か
ら他の操舵角センサの操舵角検出パルス信号の変化時刻
を減算した値を位相差として検出するように構成されて
いることを特徴としている。
【0011】この請求項2の発明においては、複数の操
舵角センサの操舵角検出パルス信号の変化時刻を個別に
検出し、各操舵角センサ間の変化時刻差を求めるので、
変化時刻差が小さくなる程位相差が小さいと判断するこ
とが可能となる。
【0012】さらに、請求項3に係る操舵角検出装置
は、請求項1に係る発明において、前記位相差検出手段
は、一の操舵角センサの操舵角検出パルス信号の変化時
点から他の操舵角センサの操舵角検出パルス信号の変化
時点までの計測時間を位相差として検出するように構成
されていることを特徴としている。
【0013】この請求項3の発明においては、複数の操
舵角センサ間で一の操舵角センサの操舵角検出パルス信
号の変化時点から他の操舵角センサの変化時点迄の時間
を計測するので、計測時間が短くなる程位相差が小さい
と判断することが可能となる。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、位相差検
出手段で、複数の操舵角センサの操舵角検出パルス信号
の位相差を検出し、センサ異常検出手段で位相差が設定
値未満であるときにセンサ異常であることを検出するよ
うにしたので、操舵角センサ間での短絡異常のように、
複数の操舵角センサにおける操舵角検出パルス信号の位
相差が小さい場合であっても、確実にセンサ異常を検出
することができるという効果が得られる。
【0015】また、請求項2に係る発明によれば、位相
差検出手段が一の操舵角センサにおける操舵角検出パル
ス信号の変化時刻と他の操舵角センサにおける操舵角検
出パルス信号の変化時刻との時刻差を検出するようにし
ているので、この変化時刻差から位相差の大小を判断す
ることが可能となり、複数の操舵角センサにおける操舵
角検出パルス信号の位相差を正確に検出することができ
るという効果が得られる。
【0016】さらに、請求項3に係る発明によれば、位
相差検出手段が一の操舵角センサにおける操舵角検出パ
ルス信号の変化時点から他の操舵角センサにおける操舵
角検出パルス信号の変化時点までの経過時間を計測する
ので、この経過時間から位相差の大小を判断することが
可能となり、複数の操舵角センサにおける操舵角検出パ
ルス信号の位相差を正確に検出することができるという
効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を後輪操舵装置に適
用した場合の一実施形態を示す概略構成図であり、図
中、1はステアリングホイールであって、このステアリ
ングホイール1はステアリングシャフト2を介して例え
ばラックアンドピニオン式のステアリングギヤ3に連結
されている。
【0018】ステアリングギヤ3のラック軸は右端がサ
イドロッド4R及びナックルアーム5Rを介して前右輪
6FRに連結され、左端は前輪操舵用パワーシリンダ7
のピストンロッド7dを介し、サイドロッド4L及びナ
ックルアーム5Lを介して前左輪6FLに連結されてい
る。
【0019】前輪操舵用パワーシリンダ7は、ピストン
7aで画成される左右の圧力室7b,7cがステアリン
グシャフト2に取付けられた操舵トルクに応じた油圧を
形成する油圧ブリッジ回路8を介してエンジンによって
駆動される油圧ポンプ9及びリザーバタンク10に接続
されている。
【0020】油圧ブリッジ回路8は、4つの流路の夫々
にステアリングホイール1に入力される操舵トルクに応
じてその絞り面積が連続して変化する可変絞り1R,1
L,2R,2Lが介挿されており、これら可変絞り1
R,1L,2R,2Lによって前輪操舵用パワーシリン
ダ7に供給する油圧を制御するコントロールバルブが構
成されている。
【0021】すなわち、可変絞り1R,1L,2R,2
Lは、ステアリングホイール1の例えば左方向の操舵に
よって可変絞り1L,2Lの2つが、右方向の操舵によ
って可変絞り1R,2Rの2つが夫々連動し且つ入力さ
れる操舵トルクの大きさに応じてその絞り面積が縮小す
る方向に変化するように構成されている。
【0022】一方、後輪6RL,6RRも、前輪操舵系
と同様にサイドロッド12L,12Rに連結されたナッ
クルアーム13L,13Rによって回動自在に支持され
ており、サイドロッド12L,12Rの内端間にタイロ
ッド14が連結され、このタイロッド14に後輪操舵用
アクチュエータ15が連結されている。
【0023】この後輪操舵用アクチュエータ15は、電
動モータ16の回転力をタイロッド14の移動方向に変
換する減速機構17と、タイロッド14をセンタリング
するスプリング機構18とで構成されている。
【0024】減速機構17は、図示しないが電動モータ
16の出力軸に取付けられた駆動歯車と、タイロッド1
4の外周面に形成されたボールねじに螺合し且つ回動の
み可能なボールナットと、このボールナットに同軸に固
定され且つ駆動歯車に噛合する従動歯車とを少なくとも
備えている。
【0025】また、ステアリングシャフト2には、ステ
アリングホイール1の回転角即ち操舵角を検出する操舵
角検出機構20が取付けられている。この操舵角検出機
構20は、図2に示すように、ステアリングシャフト2
に固定された円板状のセンサディスク21と、このセン
サディスク21に対向して配設された第1の操舵角セン
サ22,第2の操舵角センサ23及び中立位置センサ2
4とで構成されている。
【0026】ここで、センサディスク21には、その外
周側に全周にわたって数度間隔で操舵角検出用透孔21
aが穿設されていると共に、その内側に同心的に例えば
20°程度の範囲で中立位置検出用透孔21bが穿設さ
れている。
【0027】また、第1の操舵角センサ22、第2の操
舵角センサ23及び中立位置センサ24は、夫々センサ
ディスク21を挟んで対向する発光ダイオード及びフォ
トトランジスタを有するフォトインタラプタで構成さ
れ、このうち第1の操舵角センサ22及び第2の操舵角
センサ23は、センサディスク21の操舵角検出用透孔
21aに対向する任意の位置に透孔21aの幅の半分の
ピッチで並設され、中立位置センサ24は、ステアリン
グホイール1が直進状態を表す中立位置にあるときに中
立位置検出用透孔21bの円周方向の略中心位置に配設
されている。
【0028】また、後輪操舵用アクチュエータ15の電
動モータ16には、その回転角を検出する位相差を有す
る2つのパルス信号を出力するエンコーダで構成される
モータ回転角センサ25が配設され、この回転角センサ
25から出力される2つのパルス信号が回転角計測回路
26に入力され、この回転角計測回路26で回転方向を
弁別して加算パルス及び減算パルスを形成し、これらを
アップダウンカウンタで加減算してディジタル値の現在
モータ回転角θMPを出力する。
【0029】そして、後輪操舵用アクチュエータ15を
構成する電動モータ16が後輪操舵用コントローラ30
によって駆動制御される。この後輪操舵用コントローラ
30は、CPU,メモリ等を内蔵したマイクロコンピュ
ータ等を含んで構成され、その入力側に車速を検出する
車速センサ28、前記2組の操舵角センサ22,23及
び中立位置センサ24、電動モータ16の出力軸に設け
られたモータ回転角センサ25が接続され、出力側に電
動モータ16を駆動するモータ駆動回路27に接続され
ている。
【0030】そして、後輪操舵用コントローラ30は、
操舵角センサ22,23の操舵角検出パルス信号に基づ
いて操舵方向及び操舵角を検出すると共に、中立位置セ
ンサ24の検出信号に基づいて中立位置を検出し、且つ
操舵角と車速センサ28の車速検出値Vとに基づいて所
定の演算処理を行って後輪目標操舵角θRTを算出し、こ
の後輪目標操舵角θRTをモータ目標回転角θMTに変換
し、このモータ目標回転角θMTと回転角計測回路26か
らの現在モータ回転角θMPとの偏差εに応じたモータ制
御信号SMとモータ回転方向信号SDとをモータ駆動回
路27に出力する。
【0031】次に、上記実施形態の動作を後輪操舵用コ
ントローラ30で実行する後輪操舵制御処理の一例を示
す図3〜図5のフローチャートを伴って説明する。この
図3の後輪操舵制御処理は、キースイッチがオン状態と
なることにより、メインプログラムとして実行開始さ
れ、先ず、ステップS1で、メモリに記憶されている現
在の前輪操舵角θF を読出し、次いでステップS2に移
行して車速センサ28の車速検出値Vを読込み、次いで
ステップS3に移行して、前輪操舵角θF 及び車速検出
値Vとに基づいて下記(1)式に従って後輪目標操舵角
θRTを算出する。
【0032】θRT=K・θF …………(1) K=(bLCF R −aMCF 2 )/(aLCF R
−bMCF 2 ) ここで、aは前輪及び重心点間距離、bは後輪及び重心
点間距離、Lはホイールベース、CF は前輪コーナリン
グパワー、CR は後輪コーナリングパワー、Mは車両質
量である。
【0033】この(1)式から明らかなように、後輪目
標操舵角θRTは、車速検出値Vが所定車速未満であると
きには、車両の旋回性能が向上するように、後輪の操舵
方向が前輪のそれと逆方向になり、また車速検出値Vが
所定車速以上となると、車両の走行安定性を向上させる
ように後輪の転舵方向が前輪のそれと同方向となるよう
に設定される。
【0034】次いで、ステップS4に移行して、上記ス
テップS3で算出した後輪目標操舵角θRTをもとに例え
ばメモリに予め記憶された後輪目標操舵角θRTと電動モ
ータ16の目標回転角θM との関係を表す記憶テーブル
を参照して電動モータ16の目標モータ回転角θMTを算
出し、次いでステップS5に移行して、メモリに記憶さ
れている現在のモータ回転角θMPを読込み、次いで、ス
テップS6に移行して、目標モータ回転角θMTから現在
モータ回転角θMPを減算して両者の偏差εを算出してか
らステップS7に移行する。
【0035】このステップS7では、PID制御を行う
ために、偏差εをもとに下記(2)式の演算を行って目
標電流値IT を算出し、これをメモリの所定記憶領域に
更新記憶する。
【0036】 IT =〔K1 +(1/S)K2 +S・K3 〕ε …………(2) ここで、K1 は比例ゲイン、K2 は積分ゲイン、K3
微分ゲイン、Sはラプラス演算子である。
【0037】次いで、ステップS8に移行して、左切り
か否かを判定する。この判定は、前回の目標モータ回転
角θMT(n-1) から今回の目標モータ回転角θMT(n) とを
比較することにより行い、θMK(n) >θMT(n-1) である
ときには左切りと判断してステップS9に移行し、回転
方向信号SDを左切りを表す論理値“1”に設定してか
らステップS11に移行し、θMK(n) ≦θMT(n-1) であ
るときには右切りと判断してステップS10に移行し、
転舵方向信号SDを右切りを表す論理値“0”に設定し
てからステップS11に移行する。
【0038】ステップS11では、目標電流値IT に応
じた電流指令値のモータ制御信号SM及び回転方向信号
SDをモータ駆動回路27に出力して後輪側アクチュエ
ータ15を駆動制御してから前記ステップS1に戻る。
【0039】また、後輪操舵用コントローラ30は、所
定時間(例えば10msc)毎に図4及び図5の操舵角
読込処理を後述するセンサ異常判定のための設定値TS
未満の時刻差で実行する。
【0040】この図4の操舵角読込処理は、先ず、ステ
ップS21で第1の操舵角センサ22の操舵角検出パル
ス信号P1を読込み、次いでステップS22に移行して
読込んだ検出パルス信号P1が論理値“0”であるか否
かを判定し、論理値“1”であるときにはステップS2
3に移行して検出パルス信号P1の状態をメモリに形成
した前回値記憶領域に更新記憶してからタイマ割込処理
を終了してメインプログラムに復帰し、論理値“0”で
あるときにはステップS24に移行する。
【0041】このステップS24では、検出パルス信号
P1の前回値が論理値“1”であったか否かを判定し、
前回値も論理値“0”であるときには論理値“0”を継
続しているものと判断してそのままタイマ割込処理を終
了し、前回値が論理値“1”であるときには論理値
“1”から論理値“0”に反転した信号立ち下がり時で
あると判断してステップS25に移行する。
【0042】このステップS25では、内蔵する時計の
現在時刻TP1をメモリに形成した第1操舵角検出パルス
信号時刻記憶領域に更新記憶し、次いでステップS26
に移行して後述する操舵角演算処理の起動処理を行って
からタイマ割込処理を終了してメインプログラムに復帰
する。
【0043】また、図5の操舵角読込処理は、先ず、ス
テップS31で第2の操舵角センサ23の操舵角検出パ
ルス信号P2を読込み、次いでステップS32に移行し
て読込んだ検出パルス信号P2が論理値“0”であるか
否かを判定し、論理値“1”であるときにはステップS
33に移行して検出パルス信号P2の状態をメモリに形
成した前回値記憶領域に更新記憶してからタイマ割込処
理を終了してメインプログラムに復帰し、論理値“0”
であるときにはステップS34に移行する。
【0044】このステップS34では、検出パルス信号
P1の前回値が論理値“1”であったか否かを判定し、
前回値も論理値“0”であるときには論理値“0”を継
続しているものと判断してそのままタイマ割込処理を終
了し、前回値が論理値“1”であるときには論理値
“1”から論理値“0”に反転した信号立ち下がり時で
あると判断してステップS35に移行する。
【0045】このステップS35では、内蔵する時計の
現在時刻TP2をメモリに形成した第1操舵角検出パルス
信号時刻記憶領域に更新記憶し、次いでステップS36
に移行して後述する図6に示す操舵角演算処理の起動処
理を行ってからタイマ割込処理を終了してメインプログ
ラムに復帰する。
【0046】なお、キースイッチをオン状態として後輪
操舵用コントローラ30で演算処理が実行開始される初
期状態で、第1操舵角検出パルス信号時刻記憶領域及び
第2操舵角検出パルス信号時刻記憶領域には、後述する
設定値TS 以上の時刻差を有する時刻が初期値として記
憶される。
【0047】そして、図4及び図5の操舵角演算処理起
動処理が実行されると、図6に示す操舵角演算処理が実
行開始される。この操舵角演算処理は、ステップS41
で前回値記憶領域に記憶されている操舵角検出パルス信
号P1の状態が論理値“0”であるか否かを判定し、こ
れが論理値“0”であるときにはステップS42に移行
して、前回値記憶領域に記憶されている操舵角検出パル
ス信号P2の状態が論理値“0”であるか否かを判定
し、論理値“0”であるときには左切り状態であると判
断してステップS43に移行してメモリに形成した操舵
角を表すカウンタ領域に格納されている操舵角検出値θ
D を“1”だけカウントアップしてからタイマ割込処理
を終了してメインプログラムに復帰する。
【0048】一方、ステップS41の判定結果が操舵角
検出パルス信号P1の状態が論理値“1”であるときに
はステップS44に移行して操舵角検出パルス信号P2
の状態が論理値“1”であるか否かを判定し、論理値
“0”であるときには左切り状態であると判断して前記
ステップS43に移行し、論理値“1”であるときには
右切り状態であると判断してステップS45に移行し
て、前記カウンタ領域に格納されている操舵角検出値θ
D を“1”だけカウントダウンしてからタイマ割込処理
を終了してメインプログラムに復帰し、また前記ステッ
プS42の判定結果が操舵角検出パルス信号P2が論理
値“1”であるときにも右切り状態であると判断してス
テップS45に移行する。
【0049】さらに、後輪操舵用コントローラ30は、
所定時間(例えば10msc)毎に図7のセンサ異常判
定処理を実行する。この図7のセンサ異常判定処理は、
先ず、ステップS51で、第1及び第2のの操舵検出パ
ルス信号時刻記憶領域に記憶されている第1及び第2の
パルスの立ち下がり時刻TP1及びTP2を読出し、次いで
ステップS52に移行して下記(3)式に従ってパルス
時刻差Aを算出する。
【0050】A=|TP1−TP2| …………(3) 次いで、ステップS53に移行して、算出したパルス時
刻差Aが予め設定した設定値TS 未満であるか否かを判
定する。この判定は、第1の操舵角検出パルス信号P1
と第2の操舵角検出パルス信号P2との間に短絡異常が
発生しているか否かを判定するものであり、A<TS
あるときには、各操舵角センサ22,23の第1及び第
2の操舵角検出パルス信号P1及びP2間に短絡異常が
発生しているものと判断してステップS54に移行して
前述した図3の後輪操舵処理を強制終了させる異常検知
処理を行ってから処理を終了し、A≧TS であるときに
は各操舵角センサ22,23が正常であると判断してそ
のままタイマ割込処理を終了してメインプログラムに復
帰する。
【0051】ここで、設定値TS は、ステアリングホイ
ール1を可能な限りの急操舵を行ったときの操舵角検出
パルス信号P1及びP2の時刻差より小さい値に選定さ
れている。
【0052】さらにまた、後輪操舵用コントローラ30
は、所定時間(例えば10msc)毎に図8の操舵角演
算処理を実行する。この操舵角演算処理は、先ず、ステ
ップS61で前回の割込周期において演算されメモリの
所定記憶領域に記憶されている疑似中立位置としての移
動平均値θ CA及び本来の中立位置の値θC を読出し、次
いでステップS62に移行して前記図6の操舵角演算処
理で設定された操舵角θD を読込む。
【0053】次いで、ステップS63に移行して、下記
(4)式の演算を行って移動平均値θCAを算出し、これ
をメモリの移動平均値記憶領域に更新記憶する。 θCA=θCA−θC /100+θD /100 …………(4) このステップS63の演算は100個の操舵角の移動平
均を求めることに相当する。
【0054】次いで、ステップS64に移行して、中立
位置センサ24の中立位置検出信号PNが“1”である
か否かを判定し、中立位置検出信号PNが論理値“1”
であるときには、ステアリングホイール1が直進走行状
態を表す略中立位置にあって、前記ステップS63で算
出した移動平均値θCAが正確に中立位置を表していると
判断して、ステップS65に移行して移動平均値θCA
中立位置θC としてメモリの所定記憶領域に更新記憶し
てからステップS66に移行する。
【0055】一方、ステップS64の判定結果が中立位
置信号PNが論理値“0”であるときにはステアリング
ホイール1が中立位置にはないものと判断してメモリの
所定記憶領域に記憶されている中立位置を更新すること
なく直接ステップS66に移行する。
【0056】ステップS66では、ステップS62で読
出した操舵角θD からメモリの中立位置記憶領域に記憶
されている中立位置θC を減算した値を前輪操舵角θF
としてメモリの前輪操舵角記憶領域に更新記憶する。
【0057】ここで、前輪操舵角θF は値が正であれば
左切り、負であれば右切りであることを示す。したがっ
て、今、車両が直進走行状態からステアリングホイール
1を左切りして左旋回状態に移行すると、操舵角センサ
22及び23が共に正常であるときには、ステアリング
ホイール1の左切りに応じて操舵角センサ22及び23
から図9に示すように操舵角センサ22の第1の操舵角
検出パルス信号P1に対して操舵角センサ22の第2の
操舵角検出パルス信号P2が90°位相が進んだ関係で
出力される。
【0058】このため、図9の時点t1 で、第2の操舵
角検出パルス信号P2が論理値“1”から論理値“0”
に立ち下がると、この図5の操舵角読込処理が実行され
たときに、ステップS32からステップS34を経てス
テップS35に移行し、そのときの現在時刻TP2を第2
操舵角検出パルス信号時刻記憶領域に更新記憶してから
ステップS36に移行して図6の操舵角演算処理を起動
し、次いでステップS33に移行してメモリの前回値記
憶領域に第2の操舵角検出パルス信号P2の状態である
論理値“0”を更新記憶する。
【0059】このため、図5の処理が終了した時点で図
6の操舵角演算処理が開始され、時点t1 では、図9に
示すように、第1の操舵角検出パルス信号P1が論理値
“1”であるので、ステップS41からステップS44
に移行し、第2の操舵角検出パルス信号P2の前回値記
憶領域に論理値“0”が記憶されていることにより、左
切り状態であると判断して、ステップS43に移行しカ
ウンタを“1”だけカウントアップすることにより、操
舵角検出値θD が中立位置θC に相当する値からカウン
トアップされる。
【0060】一方、図8の操舵角演算処理が実行される
と、操舵角検出値θD 及び中立位置θC に基づいて操舵
角の移動平均値θCAが算出され、このとき、中立位置セ
ンサ24の中立位置検出信号PNが論理値“1”である
ので、算出された移動平均値θCAを中立位置θC として
中立位置記憶領域に更新記憶すると共に、操舵角検出値
θD から中立位置θC を減算して前輪操舵角θF を算出
し、これを前輪操舵角記憶領域に更新記憶する。
【0061】このため、図3の後輪操舵処理が実行され
ると、前輪操舵角θF に基づいて後輪目標操舵角θRT
算出し、これに基づいて目標モータ回転角θMTを算出
し、この目標モータ回転角θMTと現在モータ回転角θMP
との偏差εに基づいて後輪操舵用アクチュエータ15の
電動モータ16をPID制御することにより、後輪操舵
制御が行われる。
【0062】次いで、図9の時点t2 で第1の操舵角検
出パルス信号P1が論理値“1”から論理値“0”に立
ち下がると、その直後に図4の操舵角読込処理が実行さ
れたときに、上述した図5の処理と同様に第1の操舵角
検出パルス信号時刻記憶領域に現在時刻TP1が更新記憶
されると共に、前回値記憶領域に論理値“0”が更新記
憶される。
【0063】このため、図6の操舵角演算処理が実行さ
れたときに、ステップS41からステップS42に移行
し、このときの第2の操舵角検出パルス信号P2が論理
値“0”であるので、ステップS43に移行してカウン
タを“1”だけカウントアップすることにより、操舵角
検出値θD が中立位置θC に相当する値からカウントア
ップされる。
【0064】この操舵角検出値θD に基づいて、図3の
後輪操舵処理を行うことにより、左旋回時の後輪操舵制
御が継続される。このようにして、ステアリングホイー
ル1の左切りが継続される間操舵角検出値θD のカウン
トアップが継続され、左旋回状態から直進走行状態に復
帰する場合には、ステアリングホイール1が右切りされ
ることにより、操舵角センサ22,23から出力される
第1及び第2の操舵角検出パルス信号P1及びP2が図
10に示すように、第1の操舵角検出パルス信号P1が
第2の操舵角検出パルス信号P2に対して90°位相が
進むことにより、図6の操舵角演算処理が実行されたと
きに操舵角検出値θD がカウントダウンされる。
【0065】中立位置センサ24の中立位置信号PNが
論理値“1”となったときに、移動平均値θCAが中立位
置θC として設定される。一方、所定時間毎に図7のセ
ンサ異常検出処理が実行されるが、この場合には、操舵
角センサ22及び23が正常であるので、前述した時点
1 で第2操舵角検出パルス信号時刻記憶領域に更新記
憶された現在時刻TP2と時点t2 で第1操舵角検出パル
ス信号時刻記憶領域に更新記憶された現在時刻TP1との
時刻差Aは設定値TS を上回ることになり、そのままタ
イマ割込処理を終了することになり、操舵角演算処理及
び後輪操舵制御処理が継続される。
【0066】ところが、ステアリングホイール1を例え
ば右切りしている状態で、操舵角センサ22及び23が
短絡状態となる異常が発生すると、ワイヤードアンド状
態となって、図11に示すように、第1及び第2の操舵
角検出パルス信号P1及びP2が、図10の状態で共に
論理値“1”となっている区間だけ論理値“1”となる
パルス幅が半分で且つ同位相のパルス波形となる。
【0067】このとき、図4の操舵角センサ22に対す
る操舵角読込処理のタイマ割込処理が図5の操舵角読込
処理に対するタイマ割込処理より先に実行される場合に
は、ステアリングホイール1を左切りしようが右切りし
ようが常に図4の操舵角センサ22に対する操舵角読込
処理で第1操舵角検出パルス信号時刻記憶領域に現在時
刻TP1が更新記憶された後の設定値TS 未満に図5の操
舵角センサ23に対する操舵角読込処理が実行されて第
2の操舵角検出パルス信号時刻記憶領域に現在時刻TP2
が更新記憶されることになり、両時刻記憶領域に記憶さ
れている現在時刻TP1及びTP2の時刻差Aは図4及び図
5のタイマ割込処理の実行間隔に一致する。
【0068】このため、ステップS53で時刻差Aが設
定値TS 未満と判定されるので、操舵角センサの短絡異
常が発生したことを確実に検出することができ、これに
応じてステップS54に移行し、異常検知処理を実行
し、後輪操舵制御処理の実行を中止させ、操舵検出値θ
D が実際の操舵角に対してずれることにより、後輪操舵
制御に影響を与えることを確実に防止することができ
る。
【0069】すなわち、操舵角センサ22,23の短絡
異常が発生したときには、前述した図4及び図5の操舵
角読込処理で所定周期で操舵角検出パルス信号P1及び
P2を読込み、操舵角検出パルス信号P1及びP2が論
理値“0”となったときに前回値が論理値“1”であっ
たときのみパルス信号の立ち下がり時点と判断するよう
にしているので、ステアリングホイール1の左切り又は
右切りに拘わらず図4及び図5の操舵角読込処理の実行
順に順次図6の操舵角演算処理が実行されたとき、図4
の操舵角読込処理で操舵角センサ22の第1の操舵角検
出パルス信号P1の立ち下がりを検出した時点では、操
舵角センサ23の第2の操舵角検出パルス信号P2も立
ち下がっており、図6の操舵角演算処理が実行されたと
きにステップS41からステップS44を経てステップ
S43に移行して、カウンタをカウントアップし、これ
に遅れて図5の操舵角読込処理の実行されて第2の操舵
角検出パルス信号P2の立ち下がりを検出した時点でも
第1の操舵角検出パルス信号P1は立ち下がっているの
で、図6の操舵角演算処理が実行されたときにステップ
S41からステップS44にを経てステップS43に移
行してカウンタをカウントアップする。
【0070】このため、操舵角センサ22,23間に短
絡異常が発生したときには、ステアリングホイール1の
左切り右切りに拘わらず操舵角検出値θD は単調にカウ
ントアップを継続することになり、ステアリングホイー
ル1の操舵による実際の操舵角変化と操舵時間の経過と
共に大きくなるずれを生じることになり、後輪操舵制御
に大きな影響を与えることになるが、本実施形態では、
上述したように、操舵角センサ22及び23間に短絡異
常が発生したときには直ちに短絡異常を検知して、後輪
操舵制御を中止することが可能となるので、後輪操舵制
御に与える影響を最小限に抑えることができる。
【0071】なお、上記第1の実施形態においては、操
舵角検出パルス信号P1及びP2の論理値“1”から論
理値“0”への立ち下がり時点での時刻差を検出する場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、操舵角検出パルス信号P1及びP2の論理値“0”
から論理値“1”への立ち上がり時点での時刻差を検出
するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0072】次に、本発明の第2の実施形態を図12〜
図14について説明する。この第2の実施形態は、上記
第1の実施形態における操舵角検出パルス信号P1及び
P2の変化時点での時刻を記憶する場合に代えて、図4
の操舵角読込処理で操舵角検出パルス信号P1の変化を
検出した時点から図5の操舵角読込処理で操舵角検出パ
ルス信号P2の変化を検出する時点までの経過時間を計
測し、これに基づいて操舵角センサ22及び23間の短
絡異常を検出するようにしたものである。
【0073】この第2の実施形態では、前述した図4に
対応する操舵角読込処理が、図12に示すように、図4
のステップS25における時刻記憶処理が、所定クロッ
クパルス毎にカウントアップするタイマをクリアしてス
タートするタイマ起動処理を行うステップS71に置換
されていると共に、前述した図5に対応する操舵角読込
処理が、図13に示すように、図5のステップ35にお
ける時刻記憶処理が、上記タイマを停止させるタイマ停
止処理を行うステップS72及びそのときのタイマ値を
異常判定値Aとしてメモリに形成した異常判定値記憶領
域に更新記憶する記憶処理を行うステップS73に置換
されている。
【0074】また、前述した図7に対応するセンサ異常
検出処理が、図14に示すように、ステップS74で異
常判定値記憶領域に記憶されている異常判定値Aを読出
し、次いでステップS75に移行して、読出された異常
判定値Aが予め設定された設定値X未満であるか否かを
判定し、A≧Xであるときには操舵角センサ22及び2
3間に短絡異常が発生していないものと判断してそのま
まタイマ割込処理を終了してメインプログラムに復帰
し、A<Xであるときには操舵角センサ22及び23間
に短絡異常が発生しているものと判断して、前述した第
1の実施形態における図7のステップS54と同様のの
異常検知処理を行うステップS76に移行してからタイ
マ割込処理を終了するように構成されている。
【0075】この第2の実施形態によると、操舵角セン
サ22及び23の正常時には、ステアリングホイール1
の左切り時又は右切り時に図9又は図10の操舵角検出
パルス信号P1及びP2に90°又は270°の位相差
を有するため、図12の操舵角読込処理で第1の操舵角
検出パルス信号P1の立ち下がりを検出して、タイマを
スタートさせた時点から、図13の操舵角読込処理で第
2の操舵角検出パルス信号P2の立ち下がりを検出し
て、タイマを停止させた時点迄のタイマのカウント値で
なる異常判定値Aは設定値Xより大きな値となる。
【0076】このため、図7のセンサ異常検出処理が実
行されたときには、異常判定値Aが設定値Xより大きな
値となるので、操舵角センサ22及び23間に短絡異常
が発生していないものと判断して、そのままタイマ割込
処理を終了してメインプログラムに復帰することによ
り、検出された前輪操舵角θF に基づく後輪操舵制御処
理が正常に実行される。
【0077】ところが、操舵角センサ22及び23間に
短絡異常が発生した場合には、前述した第1の実施形態
と同様に、第1の操舵角検出パルス信号P1と第2の操
舵角検出パルス信号P2とが同位相で同一パルス幅とな
るので、図12の操舵角読込処理で第1の操舵角検出パ
ルス信号P1の立ち下がりを検出してタイマをスタート
させてから図13の操舵角読込処理で第2の操舵角検出
パルス信号P2の立ち下がりを検出してタイマを停止さ
せる迄の時間が、図12の操舵角読込処理が開始されて
から図13の操舵角読込処理を開始するまでの時間と略
等しい時間となり、タイマのカウント値である異常判定
値Aが設定値X未満となる。
【0078】このため、図14のセンサ異常検出処理が
実行されたときに、ステップS75からステップS76
に移行して、異常検知処理が実行されることにより、操
舵角センサ22及び23間の短絡異常を確実に検出する
ことができ、前述した第1の実施形態と同様に後輪操舵
制御処理が中止され、操舵角センサ22及び23間の短
絡異常による前輪操舵角θF が実際の操舵角からずれる
ことによる後輪操舵制御に与える影響を確実に抑制する
ことができる。
【0079】なお、上記第2の実施形態においても、前
述した第1の実施形態と同様に、操舵角検出パルス信号
P1及びP2の立ち下がり時点を検出する場合に代えて
操舵角検出パルス信号P1及びP2の立ち上がり時点を
検出するようにしてもよいことは勿論である。
【0080】また、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、中立位置センサ24を設けて中立位置を補正する
場合について説明したが、これを省略して、操舵角検出
値θ D の移動平均による移動平均値を中立位置として設
定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】操舵角検出機構の一例を示す構成図である。
【図3】後輪操舵用コントローラの後輪操舵制御処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図4】後輪操舵用コントローラの第1の操舵角センサ
に対する操舵角読込処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図5】後輪操舵用コントローラの第2の操舵角センサ
に対する操舵角読込処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図6】後輪操舵用コントローラの操舵角演算処理手順
の一例を示すフローチャートである。
【図7】後輪操舵用コントローラのセンサ異常検出処理
手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】後輪操舵用コントローラの前輪操舵角演算処理
手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】左旋回状態での第1及び第2の操舵角検出パル
ス信号を示す波形図である。
【図10】右旋回状態での第1及び第2の操舵角検出パ
ルス信号を示す波形図である。
【図11】第1及び第2の操舵角センサ間で短絡異常が
発生したときの第1及び第2の操舵角検出パルス信号を
示す波形図である。
【図12】第2の実施形態における後輪操舵用コントロ
ーラの第1の操舵角センサに対する操舵角読込処理手順
の一例を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施形態における後輪操舵用コントロ
ーラの第2の操舵角センサに対する操舵角読込処理手順
の一例を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施形態における後輪操舵用コントロ
ーラのセンサ異常検出処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】 1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 6FL,6FR 前輪 6RL,6RR 後輪 15 後輪側アクチュエータ 16 電動モータ 20 操舵角検出機構 21 車速センサ 22 第1の操舵角センサ 23 第2の操舵角センサ 24 中立位置センサ 26 回転角計測回路 27 モータ駆動回路 30 後輪操舵用コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 137:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の操舵系における操舵角を検出する
    操舵角検出装置において、前記操舵系の操舵角変化に応
    じて異なる位相の操舵角検出パルス信号を出力する複数
    の操舵角センサと、該複数の操舵角センサの操舵角検出
    パルス信号の位相差を検出する位相差検出手段と、該位
    相差検出手段で検出した位相差が設定値未満であるとき
    に前記操舵角センサが異常であると判断するセンサ異常
    検出手段とを備えたことを特徴とする操舵角検出装置。
  2. 【請求項2】 前記位相差検出手段は、一の操舵角セン
    サの操舵角検出パルス信号の変化時刻から他の操舵角セ
    ンサの操舵角検出パルス信号の変化時刻を減算した値を
    位相差として検出するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の操舵角検出装置。
  3. 【請求項3】 前記位相差検出手段は、一の操舵角セン
    サの操舵角検出パルス信号の変化時点から他の操舵角セ
    ンサの操舵角検出パルス信号の変化時点までの計測時間
    を位相差として検出するように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の操舵角検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002213944A (ja) * 2001-01-18 2002-07-31 Niles Parts Co Ltd 回転角測定装置
JP2003160054A (ja) * 2001-11-22 2003-06-03 Toyoda Mach Works Ltd 電気式動力舵取装置
KR100847491B1 (ko) * 2007-03-20 2008-07-21 대성전기공업 주식회사 조향각센서 오류검출 장치 및 방법

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JP2003160054A (ja) * 2001-11-22 2003-06-03 Toyoda Mach Works Ltd 電気式動力舵取装置
KR100847491B1 (ko) * 2007-03-20 2008-07-21 대성전기공업 주식회사 조향각센서 오류검출 장치 및 방법

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