JP3164672B2 - 車両用ヨーレートセンサのためのニュートラル値検出装置 - Google Patents

車両用ヨーレートセンサのためのニュートラル値検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載されて車両
のヨーレートを検出するためのヨーレートセンサのニュ
ートラル値を検出する車両用ヨーレートセンサのための
ニュートラル値検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開平2
−249765号公報に示されているように、ハンドル
舵角が零近傍値のときにヨーレートセンサによって検出
されるヨーレート値を同センサのニュートラル値として
決定している。これにより、環境変化、経時変化により
ヨーレートセンサのニュートラル値がずれても、ヨーレ
ートセンサによって検出されたヨーレートを前記決定し
たニュートラル値によって補正し、正しいヨーレート値
を利用できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、ハンドル舵角が零近傍値のときにのみヨ
ーレートセンサのニュートラル値が決定されるので、ヨ
ーレートセンサのニュートラル値の検出が時間的に制限
される。また、ハンドル舵角がたとえ零近傍値であって
も、車両走行中には車体の振動によりヨーレート値はニ
ュートラル値から多少ずれるので、ニュートラル値の精
度があまり高くない。本発明は上記問題に対処するため
になされたもので、その目的は、ヨーレートセンサのニ
ュートラル値を車両の走行状態による制限なく正確に検
出できる車両用ヨーレートセンサのためのニュートラル
値検出装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、車両に搭載されて車両の
ヨーレートを検出するためのヨーレートセンサのニュー
トラル値を検出する車両用ヨーレートセンサのためのニ
ュートラル値検出装置において、初期状態にて予め決め
られた値に設定されるヨーレートセンサのニュートラル
値を記憶する記憶手段と、ヨーレートセンサによって所
定時間に渡って検出された多数のヨーレート値の記憶手
段に記憶されているニュートラル値に対する各ずれ量の
平均値を計算する平均手段と、車両が停止中又は直進走
行中であることを検出する検出手段と、検出手段によっ
て車両の停止中又は直進走行中が検出されているとき前
記所定時間を短く設定しかつ検出手段によって車両の停
止中又は直進走行中が検出されないとき同所定時間を長
く設定する時間設定手段と、平均手段によって計算され
た平均値で記憶手段に記憶されているニュートラル値を
前記平均値の計算毎に順次補正していく補正手段とを備
えたことにある。
【0005】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、平均手段がヨーレートセンサにより所定時間に
渡って検出された多数のヨーレート値の記憶手段に記憶
されているニュートラル値に対する各ずれ量の平均値を
計算し、補正手段が前記平均値で記憶手段に記憶されて
いるニュートラル値を前記平均値の計算毎に補正してい
く。車両が旋回走行する場合でも、車両は通常左右にほ
ぼ均等に旋回する。また、車両が同一方向に最も長い時
間旋回し続ける典型的な例としてはループ橋を通過する
場合が上げられるが、この場合でも車両の旋回時間は3
〜4分程度である。したがって、前記平均値を計算する
ための時間をこれ以上の時間値に設定すれば、前記平均
値はヨーレートセンサのニュートラル値に収束するとと
もに、車体の振動に起因したニュートラル値のずれも吸
収できるので、車両の走行状態とは無関係にいつでも正
確にヨーレートセンサのニュートラル値を検出できるよ
うになる。また、車両の停止中又は直進走行中のように
ヨーレートセンサによって検出されるヨーレート値がほ
ぼニュートラル値にある場合には前記平均値の計算のた
めの時間を短くするようにしたので、検出されるニュー
トラル値に悪影響を与えることなく、前記ニュートラル
値を短時間で検出できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は本発明に係るヨーレートセンサ32のた
めのニュートラル値検出装置を搭載した車両の全体を概
略的に示している。この車両は、左右前輪FW1,FW
2を操舵する前輪操舵機構10と、左右後輪RW1,R
W2を操舵する後輪操舵機構20と、後輪操舵機構20
を電気的に制御する電気制御装置30とを備えている。
【0007】前輪操舵機構10は回動操作により左右前
輪FW1,FW2を操舵する操舵ハンドル11を備え、
同ハンドル11は操舵軸12の上端に固定されている。
操舵軸12の下端部はステアリングギヤボックス13内
にてラックバー14に噛合している。ラックバー14は
ステアリングギヤボックス13内にて軸方向に変位可能
に支持されるとともに、両端にてタイロッド15a,1
5b及びナックルアーム16a,16bを介して左右前
輪FW1,FW2を操舵可能に連結している。
【0008】後輪操舵機構20は後輪を操舵するために
ブラシレスモータなどの電動モータ21を備えている。
電動モータ21の回転軸はステアリングギヤボックス2
2内にて減速機構を介して軸方向に変位可能に支持され
たリレーロッド23に接続されており、同ロッド23は
同モータの回転に応じて軸方向に変位する。リレーロッ
ド23の両端にはタイロッド24a,24b及びナック
ルアーム25a,25bを介して左右後輪RW1,RW
2が接続されていて、左右後輪RW1,RW2はリレー
ロッド23の軸方向の変位に応じて操舵される。
【0009】電気制御装置30は車速センサ31、ヨー
レートセンサ32、前輪舵角センサ33及び後輪舵角セ
ンサ34を備えている。車速センサ31は変速機(図示
しない)の出力軸の回転を測定することにより車速Vを
検出して同車速Vを表す検出信号を出力する。ヨーレー
トセンサ32は車体の重心垂直軸回りのヨーレート値γ
を検出して同ヨーレート値γを表す検出信号を出力す
る。前輪舵角センサ33は操舵軸12の回転角を測定す
ることより左右前輪FW1,FW2の舵角θf を検出し
て同舵角θf を表す検出信号を出力する。後輪舵角セン
サ34は電動モータ21の回転軸の回転角を測定するこ
とにより左右後輪RW1,RW2の舵角θr を検出して
同舵角θr を表す検出信号を出力する。なお、これらの
ヨーレートγ、前輪舵角θf 及び後輪舵角θr は左回転
方向を正とし、右回転方向を負とする。
【0010】これらのセンサ31〜34はマイクロコン
ピュータ35に接続されている。マイクロコンピュータ
35はCPU、ROM、RAM、I/O、タイマなどか
らなり、同ROM内に記憶した図2のフローチャートに
対応した「メインプログラム」を繰り返し実行し続ける
とともに、タイマの作用により車両の走行状態に応じて
設定される時間値TX (例えば1〜10ミリ秒)毎に図
3,4のフローチャートに対応した「ニュートラル検出
プログラム」を割り込み実行する。マイクロコンピュー
タ35には駆動回路36が接続されていて、駆動回路3
6は同コンピュータ35により制御されて電動モータ2
1の回転を制御する。
【0011】次に、上記のように構成した実施例の動作
を図2〜4に示すフローチャートに沿って説明する。イ
グニッションスイッチ(図示しない)が投入されると、
マイクロコンピュータ35は図2のステップ100にて
「メインプログラム」の実行を開始し、ステップ102
にてヨーレートセンサ32の異常の有無を表すフラグFL
G を”0”に、ヨーレートセンサ32のニュートラル値
γN を「0」に、同検出ヨーレート値γのニュートラル
値γN に対するずれ量を表す変動分Δγを所定時間(例
えば1〜10秒)に渡って累算するための変数として機
能する累算値ΔγSUM を「0」に、同累算回数をカウン
トするためのカウント値Nを「0」に初期設定した後、
ステップ104〜126からなる循環処理を繰り返し実
行する。なお、これらのフラグFLG、各変数γN
γSUM,N 及びその他の変数はマイクロコンピュータ3
5内のRAM内に記憶される。ステップ104において
は各センサ31〜34から車速V、ヨーレート値γ、前
輪舵角θf及び後輪舵角θrを表す各検出信号をそれぞれ
入力する。
【0012】次に、ステップ106にて車速Vに基づい
て車両が停止中であるか否かを判定するとともに、ステ
ップ108にて前輪舵角θf に基づいて車両が直進走行
中であるか否かを判定する。この場合、車両が停止中で
あれば、ステップ106にて「YES」と判定してプロ
グラムをステップ110に進め、同ステップ110にて
時間値TXを所定値T1に設定する。車両が直進中であれ
ば、ステップ108にて「YES」と判定してプログラ
ムをステップ112に進め、同ステップ112にて時間
値TXを所定値T2に設定する。車両が停止中でもなく、
かつ直進中でもなければ、ステップ106,108にて
共に「NO」と判定してプログラムをステップ114に
進め、同ステップ114にて時間値TXを所定値T3に設
定する。これらの所定値T1,T2,T3はT1<T2<T3
関係にあり、例えば所定値T1 は1ミリ秒程度の値に、
所定値T2は1.5ミリ秒程度の値に、所定値T3は10
ミリ秒程度の値に設定されている。次に、ステップ11
6にて前記設定された時間値TX を内蔵タイマの計測時
間値として設定する。以降、同タイマは時間値TX毎に
内蔵のCPUにインタラプト信号を発し、同CPUは図
2の「メインプログラム」の実行中に図3,4の「ニュ
ートラル検出プログラム」を同時間値TX 毎に割り込み
実行するようになる。
【0013】前記ステップ116の処理後、ステップ1
18にてフラグFLG が”0”であるか否かを判定する。
この場合、フラグFLG は前述のように”0”に設定され
ているので、同ステップ118にて「YES」と判定し
てプログラムをステップ120に進める。ステップ12
0においては、検出ヨーレート値γからニュートラル値
γN (後述する「ニュートラル検出プログラム」の実行
によりRAM内に記憶されている)を減算することによ
り同ヨーレート値γを補正する。このヨーレート値γの
補正後、ステップ122にてROM内に設けたテーブル
から車速Vに応じて変化するヨーレート比例係数K1
(図5(A)参照)及び舵角比例係数K2(図5(B)参
照)を読み出すとともに、同読み出した両係数K1,K
2、前記補正したヨーレート値γ及び前輪舵角θfを用い
た下記数1の演算の実行によって左右後輪RW1,RW
2の目標舵角θr*を計算する。
【0014】
【数1】θr*=K1・γ+K2・θf この目標舵角θr*の計算後、ステップ126にて同目標
舵角θr*と前記入力した後輪舵角θr の偏差θr*−θr
を計算するとともに、同計算した偏差θr*−θr を表す
制御信号を駆動回路36に出力する。駆動回路36は前
記制御信号に対応した駆動電流を電動モータ21に供給
して同モータ21の回転を制御し、電動モータ21を前
記偏差θr*−θr に対応した角度だけ回転させる。電動
モータ21の回転はリレーロッド23に伝達されて、同
ロッド23は前記回転に応じて軸方向に変位する。この
リレーロッド23の軸方向の変位はタイロッド24a,
24b及びナックルアーム25a,25bを介して左右
後輪RW1,RW2に伝達されて、同後輪RW1,RW
2は目標舵角θr*の方向に操舵される。前記ステップ1
26の処理後、プログラムをステップ104に戻し、以
降、ステップ104〜126からなる循環処理を繰り返
し実行するので、左右後輪RW1,RW2は目標舵角θ
r*に操舵される。
【0015】このような「メインプログラム」の実行
中、マイクロコンピュータ35は前記設定した時間値T
X 毎に「ニュートラル検出プログラム」を実行する。こ
の「ニュートラル検出プログラム」の実行は図3のステ
ップ200にて開始され、ステップ202にて車速V、
ヨーレート値γ及び前輪舵角θf を入力して、ステップ
204にてヨーレートセンサ32が正常であるか否かを
判定する。この判定は、ヨーレートセンサ32を接続す
る線の断線、ショートなどにより前記入力したヨーレー
ト値γが車両走行上あり得ない値を示しているか否かに
より行われる。このステップ204にて「NO」すなわ
ちヨーレートセンサ32が正常でないと判定されると、
ステップ208〜236からなるニュートラル値γN
検出処理を実行しないで、ステップ206にてフラグFL
G を”1”に設定した後、ステップ238にて「ニュー
トラル検出プログラム」の実行を終了する。このように
してフラグFLG が”1”に設定されると、前記「メイン
プログラム」のステップ118(図2)にて「NO」と
判定されて、プログラムはステップ124に進められ
る。ステップ124においては、前記ステップ122の
場合と同様にして前輪舵角比例係数K2 を導出するとと
もに、同係数K2 及び前輪舵角θfを用いた下記数2の
演算の実行によって左右後輪RW1,RW2の目標舵角
θr*を計算する。
【0016】
【数2】θr*=K2・θf この目標舵角θr*の計算後、前述したステップ126の
処理により左右後輪RW1,RW2を目標舵角θr*に操
舵するので、同後輪RW1,RW2はヨーレート値γを
用いないで前輪舵角θf のみに依存した目標舵角θr*に
操舵制御されることになる。
【0017】次に、ヨーレートセンサ32が正常である
場合におけるニュートラル値γN の検出処理について説
明する。この場合、前記ステップ204(図3)にて
「YES」と判定して、プログラムをステップ208〜
216に進める。ステップ208〜216の処理は以前
のニュートラル値γN に対する検出ヨーレート値γの変
動分Δγを計算するもので、この変動分Δγは基本的に
はステップ212の処理により検出ヨーレート値γとR
AMに記憶されている以前のニュートラル値γNとの差
γ−γN に設定される。しかし、ニュートラル値γN
ら大きく離れた検出ヨーレート値γがニュートラル値γ
N の検出に影響することを避けるために、この変動分Δ
γの絶対値|Δγ|を所定値Δγ0 以内に制限する。す
なわち、検出ヨーレート値γと以前のニュートラル値γ
N との差γ−γN が所定値Δγ0 以上であれば、ステッ
プ208,214の処理により変動分Δγを所定値Δγ
0 に設定する。また、同差γ−γN が所定値−Δγ0
下であれば、ステップ210,216の処理により変動
分Δγを所定値−Δγ0 に設定する。
【0018】次に、ステップ218にて変動分Δγを累
算値ΔγSUM に加算することにより同累算値ΔγSUM
更新し、ステップ220にてカウント値Nに「1」を加
算する。このカウント値Nの加算後、ステップ222に
てカウント値Nが予め定めたカウント最大値NMAX (例
えば210=1024)以上であるか否かを判定する。カ
ウント値Nがカウント最大値NMAX 以上でなければ、ス
テップ222にて「NO」と判定してステップ238に
てこの「ニュートラル検出プログラム」の実行を終了す
る。そして、前記設定された時間値TX によって規定さ
れる時間の経過後、「ニュートラル検出プログラム」が
ふたたび実行されて、前述したステップ202〜222
の処理を実行してステップ238にて同プログラムの実
行を終了する。このようなステップ202〜222の処
理がカウント最大値NMAX に等しい回数だけ実行される
と、前記ステップ220の処理によってカウント値Nは
カウント最大値NMAX に等しい値になっているので、ス
テップ222にて「YES」と判定されてプログラムは
ステップ224以降へ進められる。ステップ224にお
いては累算値ΔγSUM をカウント最大値NMAX で除算す
ることによって時間値TX で規定される時間に渡る変動
分Δγの平均値ΔγAVを計算し、ステップ226におい
ては累算値ΔγSUM 及びカウント値Nを「0」に初期設
定する。なお、累算値ΔγSUM 及びカウント値Nが
「0」に初期設定された後には、ふたたびステップ20
2〜222の処理によって所定時間に渡って変動分Δγ
の累算が開始される。
【0019】次に、ステップ228にて前回までのニュ
ートラル値γN 及び今回計算した前記平均値ΔγAVを用
いた下記数3の演算の実行によりニュートラル値γN
更新する。
【0020】
【数3】γN=(1−a)・γN+a・ΔγAV 前記数3中、値aは0<a<1なる定数であり、同数3
は以前のニュートラル値γN 対して検出ヨーレート値γ
と同ニュートラル値γNとの差γ−γNを値aによって決
まる比率で加味すること、すなわち検出ヨーレート値γ
にローパスフィルタ処理を加味することを意味し、同ロ
ーパスフィルタ処理における時定数は係数aにより決定
される(例えば数分に決定される)。次に、ステップ2
30,232にて、このローパスフィルタ処理されたニ
ュートラル値γNの絶対値|γN|が所定値ΔγN0未満で
あるか否かを判定し、同絶対値|γN|が所定値ΔγN0
未満であれば両ステップ230,232にて共に「N
O」と判定してステップ238にてこの「ニュートラル
検出プログラム」の実行を終了する。また、ニュートラ
ル値γN が所定値ΔγN0以上であれば、ステップ230
にて「YES」と判定して、ステップ236にてニュー
トラル値γN を所定値ΔγN0に制限する。一方、ニュー
トラル値γN が所定値−ΔγN0以下であれば、ステップ
232にて「YES」と判定して、ステップ234にて
ニュートラル値γN を所定値−ΔγN0に制限する。
【0021】上記作動説明のように、車両が停止してい
れば時間値TXは所定値T1(1ミリ秒程度)に設定さ
れ、図3,4の「ニュートラル検出プログラム」は時間
値TX毎に実行されるとともに、ステップ224の平均
値ΔγAVの演算処理は同プログラムのNMAX 回(102
4回)毎に実行されるので、この場合の平均値ΔγAV
約1秒毎に計算されることになる。車両が直進走行中で
あれば、時間値TX は所定値T2 (1.5ミリ秒程度)
に設定されるので、この場合の平均値ΔγAVは約1.5
秒毎に計算されることになる。車両が旋回走行中であれ
ば、時間値TX は所定値T3 (10ミリ秒程度)に設定
されるので、この場合の平均値ΔγAVは約10秒毎に計
算されることになる。これにより、車両がいかなる状態
にあっても、多数の検出ヨーレートγの記憶ニュートラ
ル値γN に対する各ずれ量の平均値ΔγAVが計算される
とともに、同平均値ΔγAVで記憶ニュートラル値γN
前記平均値ΔγAVの計算毎に補正される。そして、この
ような平均値ΔγAVの計算によってヨーレートセンサ3
2のニュートラル値γN を検出するようにしたので、車
体の振動に起因したニュートラル値γN のずれも吸収で
き、ヨーレートセンサ32のニュートラル値γN を正確
に検出できる。また、車両の停止中又は直進走行中のよ
うにヨーレートセンサ32によって検出されるヨーレー
ト値γがほぼニュートラル値γN にある場合には前記平
均値ΔγAVの計算のための時間を短くするようにしたの
で、検出されるニュートラル値γN に悪影響を与えるこ
となく、前記ニュートラル値γN を短時間で検出でき
る。さらに、上記ステップ228のローパスフィルタ処
理及びステップ230〜236からなる制限処理によ
り、ニュートラル値γN の極端な変動を避けることがで
きる。
【0022】このような結果を図6に示してあり、(A)
は、上記実施例によるニュートラル値γN (実線)が速
く収束することを示している。そして、(B)は、同ニュ
ートラル値γN を用いて補正したヨーレート値γ−γN
(実線)が速く収束することを示している。なお、図6
(A)(B)には、一点鎖線により実際のニュートラル値及
びヨーレート値を示し、破線により車両の停止中及び直
進走行中とは無関係に常に上記実施例の車両旋回中にお
ける時間毎に「ニュートラル検出プログラム」を実行し
た場合におけるニュートラル値γN 及び同ニュートラル
値γN を用いた補正ヨーレート値γ−γN の収束状態を
示している。
【0023】なお、上記実施例においては、車両の停止
中を車速Vに基づいて決定するようにしたが、車両のド
アスイッチを用いてドアの開閉により車両の停止中を判
定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るヨーレートセンサのニュートラ
ル値検出装置を適用した四輪操舵車の全体概略図であ
る。
【図2】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
「メインプログラム」を示すフローチャートである。
【図3】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
「ニュートラル検出プログラム」の一部を示すフローチ
ャートである。
【図4】 同プログラムの他の部分を示すフローチャー
トである。
【図5】 (A)は車速に対するヨーレート比例係数の変
化特性図、(B)は車速に対する舵角比例係数の変化特性
図である。
【図6】 (A)はニュートラル値の収束状態を示すタイ
ムチャートであり、(B)は同ニュートラル値を利用した
補正ヨーレート値の収束状態を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
FW1,FW2…前輪、RW1,RW2…後輪、10…
前輪操舵機構、20…後輪操舵機構、30…電気制御装
置、31…車速センサ、32…ヨーレートセンサ、33
…前輪舵角センサ、34…後輪舵角センサ、35…マイ
クロコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 137:00 (72)発明者 河合 種市 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−169772(JP,A) 特開 昭57−200813(JP,A) 特開 昭64−26161(JP,A) 特開 平3−287009(JP,A) 特開 平4−211230(JP,A) 特開 平5−314397(JP,A) 特開 平6−160415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 21/00 G01P 15/00 B62D 6/00 B62D 101:00 B62D 113:00 B62D 137:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されて車両のヨーレートを検
    出するためのヨーレートセンサのニュートラル値を検出
    する車両用ヨーレートセンサのためのニュートラル値検
    出装置において、初期状態にて予め決められた値に設定
    されるヨーレートセンサのニュートラル値を記憶する記
    憶手段と、前記ヨーレートセンサによって所定時間に渡
    って検出された多数のヨーレート値の前記記憶手段に記
    憶されているニュートラル値に対する各ずれ量の平均値
    を計算する平均手段と、車両が停止中又は直進走行中で
    あることを検出する検出手段と、前記検出手段によって
    車両の停止中又は直進走行中が検出されているとき前記
    所定時間を短く設定しかつ前記検出手段によって車両の
    停止中又は直進走行中が検出されないとき同所定時間を
    長く設定する時間設定手段と、前記平均手段によって計
    算された平均値で前記記憶手段に記憶されているニュー
    トラル値を前記平均値の計算毎に順次補正していく補正
    手段とを備えたことを特徴とする車両用ヨーレートセン
    サのためのニュートラル値検出装置。
JP32804192A 1992-12-08 1992-12-08 車両用ヨーレートセンサのためのニュートラル値検出装置 Expired - Fee Related JP3164672B2 (ja)

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JP2008275344A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Honda Motor Co Ltd ヨーレートセンサの出力判定装置および追従先行車判定装置

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