JP3500900B2 - 操舵角検出装置 - Google Patents

操舵角検出装置

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JP3500900B2
JP3500900B2 JP7820997A JP7820997A JP3500900B2 JP 3500900 B2 JP3500900 B2 JP 3500900B2 JP 7820997 A JP7820997 A JP 7820997A JP 7820997 A JP7820997 A JP 7820997A JP 3500900 B2 JP3500900 B2 JP 3500900B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両の操舵系にお
ける操舵角を検出する操舵角検出装置に係り、特に操舵
系の操舵に応じて前輪及び後輪の少なくとも一方を補助
操舵する補助操舵装置や能動型サスペンション等に適用
して好適な操舵角検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の操舵角検出装置としては、例えば
特開平2−299976号公報(以下、単に従来例と称
す)に記載されているものがある。 【0003】この従来例では、ステアリングシャフトに
固定された円板状のセンサディスクと、車体側に固定さ
れた発光ダイオード及びフォトICで構成される第1セ
ンサ部及び第2センサ部とを備えたハンドル操舵角セン
サと、同様の構成を有するハンドル中立位置検出センサ
とを有し、センサディスクにはその全周にわたって数度
間隔で操舵角検出用スリットが開穴されていると共に、
この操舵角検出用スリットの内側に中立位置検出用スリ
ットが例えば20°の範囲で開穴され、第1センサ部及
び第2センサ部はセンサディスクの操舵角検出用スリッ
トに対応して半ピッチ間隔で配置されることにより、ハ
ンドル操舵角センサから図10に示すように位相が90
°ずれた第1及び第2の方形パルス信号P1及びP2を
出力し、この方形パルス信号をカウントして操舵角を検
出すると共に、中立位置検出センサで中立位置検出用ス
リットの有無を検出して中立位置を検出するようにした
操舵角検出装置が記載されている。 【0004】そして、ハンドル中立位置検出センサにつ
いては、同一方向に操舵している状態で中立位置検出用
スリットの一端に到達してオン状態となったときのハン
ドル操舵角センサの操舵角検出値から他端に到達してオ
フ状態となったときのハンドル操舵角センサの操舵角検
出値を減算した値が中立位置検出用スリットの角度に許
容値を加えた許容範囲内であるときに正常であると判断
し、許容範囲外であるときに異常と判断するようにして
いる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の操舵角検出装置にあっては、第1センサ部及び第2
センサ部から90°位相のずれた第1及び第2の方形パ
ルス信号P1及びP2が出力されることにより、これら
第1及び第2の方形パルス信号P1及びP2に基づいて
操舵方向及び操舵角を検出することができるものである
が、第1センサ部及び第2センサ部の何れか一方の系統
に断線等の異常が発生して、方形パルス信号がオフ状態
に固定される状態となると、第1センサ部及び第2セン
サ部の方形パルス信号P1及びP2に基づいて操舵角を
演算すると、ステアリングホールを操舵しているにも拘
わらず一定値の操舵角が算出されるだけとなり、方形パ
ルス信号の有無からはセンサの異常を検出することがで
きないと共に、第1及び第2の方形パルス信号P1及び
P2より細かい周期のパルス信号を検出することができ
ないので、ハンドル中立位置センサのように他のパルス
信号を使用して異常判定を行うこともできず、第1セン
サ部及び第2センサ部が正常であると判断せざるを得な
いという未解決の課題がある。 【0006】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、操舵角センサの異
常を容易に検出することができると共に、異常が発生し
た操舵角センサを除く他の操舵角センサで操舵角を正確
に求めることができる操舵角検出装置を提供することを
目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る操舵角検出装置は、車両の操舵系に
おける操舵角を検出する操舵角検出装置において、前記
操舵系の操舵角変化に応じて異なる位相の操舵角検出パ
ルス信号を出力する少なくとも3個の操舵角センサと、
所定の設定時間以下の異常検出処理時間内で各操舵角セ
ンサの操舵角検出パルス信号のうち少なくとも2つの操
舵角検出パルス信号の状態変化を検出したときに操舵状
態と判断し、残りの操舵角検出パルス信号状態変化を
生じない操舵角検出パルス信号があるときに、該当する
操舵角検出パルスを出力した操舵角センサを異常として
検出するセンサ異常検出手段とを備え、前記少なくとも
3個の操舵角センサのうち1つは操舵中立位置を検出す
る中立位置センサを兼ねており、前記所定の設定時間を
中立位置センサの中立位置検出用透孔に対応して設定す
ることを特徴としている。 【0008】 この請求項1の発明においては、少なく
とも3個の操舵角センサを有し、各操舵角センサから出
力される操舵角検出パルス信号の位相が異なるので、少
なくとも2つの操舵角検出パルス信号が状態変化したと
きに、操舵状態であると判断することができ、この操舵
状態で残りの操舵角検出パルス信号状態変化を生じな
い操舵角検出パルスがあるときに、その操舵角検出パル
スを出力した操舵角センサ系に断線等の異常が発生した
ものと判断することができる。 【0009】 また、少なくとも3つの操舵角センサの
うち1つは操舵中立位置を検出する中立位置センサを兼
ねているので、操舵角と操舵中立位置との双方を検出す
ることができる。 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、少なくと
も3個の操舵角センサを有し、各操舵角センサから出力
される操舵角検出パルス信号の位相が異なるので、所定
の設定時間以下の異常検出処理時間内で、これらの状態
変化を検出することにより、少なくとも2つの操舵角検
出パルス信号に状態変化を生じたときには、操舵状態で
あると判断することができ、この状態で残りの操舵角検
出パルス状態変化を生じない操舵角検出パルスが存在
するときにはその操舵角検出パルスを出力した操舵角セ
ンサ系に断線等の異常が発生したものと判断することが
でき、センサ異常を正確に検出することができるという
効果が得られる。 【0015】 そして、少なくとも3つの操舵角センサ
のうち1つが操舵中立位置を検出する中立位置センサを
兼ねており、前記設定時間を中立位置センサの中立位置
検出用透孔に対応して設定するので、中立位置検出用透
孔に対応する幅広パルスの状態変化を検出することが可
能となり、中立位置センサを操舵角センサとして用いる
ことができると共に、この分部品点数を減少させてコス
ト低減を図ることができるという効果が得られる。 【0016】 【0017】 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を後輪操舵装置に適
用した場合の一実施形態を示す概略構成図であり、図
中、1はステアリングホイールであって、このステアリ
ングホイール1はステアリングシャフト2を介して例え
ばラックアンドピニオン式のステアリングギヤ3に連結
されている。 【0019】ステアリングギヤ3のラック軸は右端がサ
イドロッド4R及びナックルアーム5Rを介して前右輪
6FRに連結され、左端は前輪操舵用パワーシリンダ7
のピストンロッド7dを介し、サイドロッド4L及びナ
ックルアーム5Lを介して前左輪6FLに連結されてい
る。 【0020】前輪操舵用パワーシリンダ7は、ピストン
7aで画成される左右の圧力室7b,7cがステアリン
グシャフト2に取付けられた操舵トルクに応じた油圧を
形成する油圧ブリッジ回路8を介してエンジンによって
駆動される油圧ポンプ9及びリザーバタンク10に接続
されている。 【0021】油圧ブリッジ回路8は、4つの流路の夫々
にステアリングホイール1に入力される操舵トルクに応
じてその絞り面積が連続して変化する可変絞り1R,1
L,2R,2Lが介挿されており、これら可変絞り1
R,1L,2R,2Lによって前輪操舵用パワーシリン
ダ7に供給する油圧を制御するコントロールバルブが構
成されている。 【0022】すなわち、可変絞り1R,1L,2R,2
Lは、ステアリングホイール1の例えば左方向の操舵に
よって可変絞り1L,2Lの2つが、右方向の操舵によ
って可変絞り1R,2Rの2つが夫々連動し且つ入力さ
れる操舵トルクの大きさに応じてその絞り面積が縮小す
る方向に変化するように構成されている。 【0023】一方、後輪6RL,6RRも、前輪操舵系
と同様にサイドロッド12L,12Rに連結されたナッ
クルアーム13L,13Rによって回動自在に支持され
ており、サイドロッド12L,12Rの内端間にタイロ
ッド14が連結され、このタイロッド14に後輪操舵用
アクチュエータ15が連結されている。 【0024】この後輪操舵用アクチュエータ15は、電
動モータ16の回転力をタイロッド14の移動方向に変
換する減速機構17と、タイロッド14をセンタリング
するスプリング機構18とで構成されている。 【0025】減速機構17は、図示しないが電動モータ
16の出力軸に取付けられた駆動歯車と、タイロッド1
4の外周面に形成されたボールねじに螺合し且つ回動の
み可能なボールナットと、このボールナットに同軸に固
定され且つ駆動歯車に噛合する従動歯車とを少なくとも
備えている。 【0026】また、ステアリングシャフト2には、ステ
アリングホイール1の回転角即ち操舵角を検出する操舵
角検出機構20が取付けられている。この操舵角検出機
構20は、図2に示すように、ステアリングシャフト2
に固定された円板状のセンサディスク21と、このセン
サディスク21に対向して配設された第1の操舵角セン
サ22A、第2の操舵角センサ22B、第3の操舵角セ
ンサ22C及び中立位置センサ24とで構成されてい
る。 【0027】ここで、センサディスク21には、その外
周側の同心円上に全周にわたって数度間隔で操舵角検出
用透孔21aが穿設されていると共に、その内側に同心
的に例えば20°程度の範囲で中立位置検出用透孔21
bが穿設されている。 【0028】また、第1〜第3の操舵角センサ22A〜
22Cと中立位置センサ24とは、夫々センサディスク
21を挟んで対向する発光ダイオード及びフォトトラン
ジスタを有するフォトインタラプタで構成され、このう
ち第1〜第3の操舵角センサ22A〜22Cは、センサ
ディスク21の操舵角検出用透孔21aに対向する任意
の位置にセンサディスク21の回転によって60°の位
相差を有する操舵角検出パルス信号P1〜P3を出力す
るように並設され、中立位置センサ24は、ステアリン
グホイール1が直進状態を表す中立位置にあるときに中
立位置検出用透孔21bの円周方向の略中心位置に配設
されている。 【0029】また、後輪操舵用アクチュエータ15の電
動モータ16には、その回転角を検出する位相差を有す
る2つのパルス信号を出力するエンコーダで構成される
モータ回転角センサ25が配設され、この回転角センサ
25から出力される2つのパルス信号が回転角計測回路
26に入力され、この回転角計測回路26で回転方向を
弁別して加算パルス及び減算パルスを形成し、これらを
アップダウンカウンタで加減算してディジタル値の現在
モータ回転角θMPを出力する。 【0030】そして、後輪操舵用アクチュエータ15を
構成する電動モータ16が後輪操舵用コントローラ30
によって駆動制御される。この後輪操舵用コントローラ
30は、CPU,メモリ等を内蔵したマイクロコンピュ
ータ等を含んで構成され、その入力側に車速を検出する
車速センサ28、前記3組の操舵角センサ22A〜22
C及び中立位置センサ24、電動モータ16の出力軸に
設けられたモータ回転角センサ25の値を計数する回転
角計測回路26が接続され、出力側に電動モータ16を
駆動するモータ駆動回路27が接続されている。 【0031】そして、後輪操舵用コントローラ30は、
操舵角センサ22A〜22Cのうちの何れか2つの操舵
角検出パルス信号に基づいて操舵方向及び操舵角を検出
すると共に、中立位置センサ24の検出信号に基づいて
中立位置を検出し、且つ操舵角と車速センサ28の車速
検出値Vとに基づいて所定の演算処理を行って後輪目標
操舵角θRTを算出し、この後輪目標操舵角θRTをモータ
目標回転角θMTに変換し、このモータ目標回転角θMT
回転角計測回路26からの現在モータ回転角θ MPとの偏
差εに応じたモータ制御信号SMとモータ回転方向信号
SDとをモータ駆動回路27に出力する。 【0032】次に、上記実施形態の動作を後輪操舵用コ
ントローラ30で実行する後輪操舵制御処理の一例を示
す図3〜図5のフローチャートを伴って説明する。この
図3の後輪操舵制御処理は、キースイッチがオン状態と
なることにより、メインプログラムとして実行開始さ
れ、先ず、ステップS1で、メモリに記憶されている現
在の前輪操舵角θF を読出し、次いでステップS2に移
行して車速センサ28の車速検出値Vを読込み、次いで
ステップS3に移行して、前輪操舵角θF 及び車速検出
値Vとに基づいて下記(1)式に従って後輪目標操舵角
θRTを算出する。 【0033】θRT=K・θF …………(1) K=(bLCF R −aMCF 2 )/(aLCF R
−bMCF 2 ) ここで、aは前輪及び重心点間距離、bは後輪及び重心
点間距離、Lはホイールベース、CF は前輪コーナリン
グパワー、CR は後輪コーナリングパワー、Mは車両質
量である。 【0034】この(1)式から明らかなように、後輪目
標操舵角θRTは、車速検出値Vが所定車速未満であると
きには、車両の旋回性能が向上するように、後輪の操舵
方向が前輪のそれと逆方向になり、また車速検出値Vが
所定車速以上となると、車両の走行安定性を向上させる
ように後輪の転舵方向が前輪のそれと同方向となるよう
に設定される。 【0035】次いで、ステップS4に移行して、上記ス
テップS3で算出した後輪目標操舵角θRTをもとに例え
ばメモリに予め記憶された後輪目標操舵角θRTと電動モ
ータ16の目標回転角θM との関係を表す記憶テーブル
を参照して電動モータ16の目標モータ回転角θMTを算
出し、次いでステップS5に移行して、メモリに記憶さ
れている現在のモータ回転角θMPを読込み、次いで、ス
テップS6に移行して、目標モータ回転角θMTから現在
モータ回転角θMPを減算して両者の偏差εを算出してか
らステップS7に移行する。 【0036】このステップS7では、PID制御を行う
ために、偏差εをもとに下記(2)式の演算を行って目
標電流値IT を算出し、これをメモリの所定記憶領域に
更新記憶する。 【0037】 IT =〔K1 +(1/S)K2 +S・K3 〕ε …………(2) ここで、K1 は比例ゲイン、K2 は積分ゲイン、K3
微分ゲイン、Sはラプラス演算子である。 【0038】次いで、ステップS8に移行して、左切り
か否かを判定する。この判定は、前回の目標モータ回転
角θMT(n-1) 今回の目標モータ回転角θMT(n) とを比
較することにより行い、θMT (n) >θMT(n-1) であると
きには左切りと判断してステップS9に移行し、回転方
向信号SDを左切りを表す論理値“1”に設定してから
ステップS11に移行し、θMT (n) ≦θMT(n-1) である
ときには右切りと判断してステップS10に移行し、
方向信号SDを右切りを表す論理値“0”に設定して
からステップS11に移行する。 【0039】ステップS11では、目標電流値IT に応
じた電流指令値のモータ制御信号SM及び回転方向信号
SDをモータ駆動回路27に出力して後輪側アクチュエ
ータ15を駆動制御してから前記ステップS1に戻る。 【0040】また、後輪操舵用コントローラ30は、所
定時間(例えば10msc)毎に図4のセンサ異常検出
処理を実行する。このセンサ異常検出処理は、先ずステ
ップS21で、各操舵角検出パルス信号P1〜P3を読
込み、次いでステップS22に移行して、第1の操舵角
検出パルス信号P1の状態が論理値“0”であるか否か
を判定し、論理値“0”であるときにはステップS23
に移行して、前回値が論理値“1”であるか否かを判定
し、前回値が論理値“1”であるときには信号が論理値
“1”から論理値“0”に立ち下がる状態変化であると
判断してステップS24に移行する。 【0041】このステップS24では、状態変化検出フ
ラグF1を第1の操舵角検出パルス信号P1に信号が立
ち下がる状態変化を生じたことを表す“1”にセットし
てからステップS25に移行する。 【0042】このステップS25では、ステップS21
で読込んだ各操舵角検出パルス信号P1〜P3の状態を
夫々メモリに形成された前回値記憶領域に更新記憶して
からステップS33に移行する。 【0043】一方、ステップS22の判定結果が第1の
操舵角検出パルス信号P1の状態が論理値“1”である
とき及びステップS23の判定結果が前回値が論理値
“0”であるときにはステップS26に移行して、第2
の操舵角検出パルス信号P2の状態が論理値“0”であ
るか否かを判定し、論理値“0”であるときにはステッ
プS27に移行して、前回値が論理値“1”であるか否
かを判定し、前回値が論理値“1”であるときには信号
が立ち下がる状態変化であると判断してステップS28
に移行する。 【0044】このステップS28では、状態変化検出フ
ラグF2を第2の操舵角検出パルス信号P2に信号が立
ち下がる状態変化を生じたことを表す“1”にセットし
てから前記ステップS25に移行する。 【0045】また、ステップS26の判定結果が第2の
操舵角検出パルス信号P2の状態が論理値“1”である
とき及びステップS27の判定結果が前回値が論理値
“0”であるときにはステップS30に移行して、第3
の操舵角検出パルス信号P3の状態が論理値“0”であ
るか否かを判定し、論理値“0”であるときにはステッ
プS31に移行して、前回値が論理値“1”であるか否
かを判定し、前回値が論理値“0”であるときにはその
まま前記ステップS25に移行し、前回値が論理値
“1”であるときには信号が立ち下がる状態変化である
と判断してステップS32に移行する。 【0046】このステップS32では、状態変化検出フ
ラグF3を第3の操舵角検出パルス信号P3に信号が立
ち下がる状態変化を生じたことを表す“1”にセットし
てから前記ステップS25に移行する。 【0047】さらに、ステップS30の判定結果が第3
の操舵角検出パルス信号P3が論理値“1”であるとき
にはそのまま前記ステップS25に移行する。ステップ
S33では、状態変化検出フラグF1〜F3を所定時間
毎にリセットするための経過時間TR をインクリメント
し、次いでステップS34に移行して、経過時間TR
予め少なくとも第1〜第3の操舵角検出パルス信号P1
〜P3が一巡する時間以上に設定された設定時間TX
越えたか否かを判定し、TR ≦TX であるときにはその
ままタイマ割込処理を終了してメインプログラムに復帰
し、TR >TX であるときにはステップS35に移行す
る。 【0048】このステップS35では、第1の操舵角検
出パルス信号P1に対応する状態変化検出フラグF1が
“1”にセットされているか否かを判定し、これが
“1”にセットされているときにはステップS36に移
行して、第3の操舵角検出パルス信号P3に対応する状
態変化検出フラグF3が“1”にセットされているか否
かを判定し、これが“1”にセットされているときには
ステップS37に移行して、第2の操舵角検出パルス信
号P2に対応する状態変化検出フラグF2が“1”にセ
ットされているか否かを判定し、これが“1”にセット
されているときには全ての操舵角センサ22A〜22C
が正常であると判断してステップS38に移行する。 【0049】このステップS38では、操舵角センサ2
2A及び22Bの操舵角検出パルス信号P1及びP2を
選択し、Pi=P1,Pj=P2として選定し、次いで
ステップS39に移行して状態変化検出フラグF1〜F
3の全てを“0”にリセットし、次いでステップS40
に移行して経過時間TR を“0”にクリアしてからタイ
マ割込処理を終了してメインプログラムに復帰する。 【0050】また、前記ステップS37の判定結果が状
態変化検出フラグF2が“0”にリセットされていると
きには、操舵角センサ22Bが異常状態であると判断し
てステップS41に移行し、残りの2つの操舵角センサ
22A及び22Cの操舵角検出パルス信号P1及びP3
を選択し、Pi=P1,Pj=P3として選定してから
前記ステップS39に移行する。 【0051】さらに、前記ステップS36の判定結果
が、状態変化検出フラグF3が“0”にリセットされて
いるときにはステップS42に移行して、前記ステップ
S37と同様に状態変化検出フラグF2が“1”にセッ
トされているか否かを判定し、これが“1”にセットさ
れているときには第3の操舵角センサ22Cが異常状態
であると判断して前記ステップS38に移行し、“0”
にリセットされているときには操舵角変化がないものと
判断して前記ステップS39に移行する。 【0052】なおさらに、前記ステップS35の判定結
果が状態変化検出フラグF1が“0”にリセットされて
いるときにはステップS43に移行して、状態変化検出
フラグF3が“1”にセットされているか否かを判定
し、これが“0”にリセットされているときには操舵角
変化がないものと判断して直接前記ステップS39に移
行し、“1”にセットされているときにはステップS4
4に移行する。 【0053】このステップS44では、状態変化検出フ
ラグF2が“1”にセットされているか否かを判定し、
これが“0”にリセットされているときには操舵角変化
がないものと判断して直接前記ステップS39に移行
し、“1”にセットされているときには操舵角センサ2
2Aが異常状態である判断してステップS45に移行す
る。 【0054】このステップS45では、操舵角センサ2
2B及び22Cの操舵角検出パルス信号P2及びP3を
選択し、Pi=P2,Pj=P3として選定してから前
記ステップS39に移行する。 【0055】さらに、後輪操舵用コントローラ30は、
所定時間(例えば10msc)毎に図5の操舵角演算処
理を実行する。この図5の操舵角演算処理は、先ず、ス
テップS51で上記図4のセンサ異常検出処理で選択さ
れた2つの操舵角検出パルス信号Pi及びPjを読込
み、次いでステップS52に移行して、一方の操舵角検
出パルス信号Piが論理値“0”であるか否かを判定
し、論理値“0”であるときにはステップS53に移行
する。 【0056】このステップS53では、メモリに記憶さ
れている操舵角検出パルス信号Piの前回値が論理値
“1”であるか否かを判定し、論理値“0”であるとき
には状態変化が生じていないものと判断して後述するス
テップS56にジャンプし、論理値“1”であるときに
は、信号立ち下がりの状態変化を生じたものと判断して
ステップS54に移行する。 【0057】このステップS54では、他方の操舵角検
出パルス信号Pjが論理値“1”であるか否かを判定
し、論理値“1”であるときには左旋回状態であると判
断してステップS55に移行し、メモリに形成した操舵
角検出値θD を表すカウンタのカウント値を“1”だけ
カウントアップし、次いでステップS56に移行して操
舵角検出パルス信号Piの状態をメモリに形成した前回
値記憶領域に更新記憶してからタイマ割込処理を終了し
てメインプログラムに復帰する。 【0058】また、ステップS53の判定結果が前回値
が論理値“0”であるとき及びステップS54の判定結
果が他方の操舵角検出パルス信号Pjが論理値“0”で
あるときには直接前記ステップS56に移行する。 【0059】一方、前記ステップS52の判定結果が操
舵角検出パルス信号Piが論理値“1”であるときに
は、ステップS57に移行して、前回値が論理値“0”
であるか否かを判定し、論理値“1”であるときには直
接前記ステップS56に移行し、論理値“0”であると
きには信号立ち上がり時であると判断してステップS5
8に移行する。 【0060】このステップS58では、他方の操舵角検
出パルス信号Pjが論理値“1”である否かを判定
し、これが論理値“0”であるときには直接前記ステッ
プS56に移行し、論理値“1”であるときには右旋回
状態であると判断してステップS59に移行し、前記
モリに形成したカウンタのカウント値を“1”だけカウ
ントダウンしてから前記ステップS56に移行する。 【0061】さらにまた、後輪操舵用コントローラ30
は、所定時間(例えば10msec)毎に図6の前輪操
舵角演算処理を実行する。この前輪操舵角演算処理は、
先ず、ステップS61で前回の割込周期において演算さ
れメモリの所定記憶領域に記憶されている疑似中立位置
としての移動平均値θCA及び本来の中立位置の値θC
読出し、次いでステップS62に移行して前記図5の操
舵角演算処理で設定された操舵角θD を読込む。 【0062】次いで、ステップS63に移行して、下記
(4)式の演算を行って移動平均値θCAを算出し、これ
をメモリの移動平均値記憶領域に更新記憶する。 θCA=θCA−θC /100+θD /100 …………(4) このステップS63の演算は100個の操舵角の移動平
均を求めることに相当する。 【0063】次いで、ステップS64に移行して、中立
位置センサ24の中立位置検出信号PNが“1”である
か否かを判定し、中立位置検出信号PNが論理値“1”
であるときには、ステアリングホイール1が直進走行状
態を表す略中立位置にあって、前記ステップS63で算
出した移動平均値θCAが正確に中立位置を表していると
判断して、ステップS65に移行して移動平均値θCA
中立位置θC としてメモリの所定記憶領域に更新記憶し
てからステップS66に移行する。 【0064】一方、ステップS64の判定結果が中立位
置信号PNが論理値“0”であるときにはステアリング
ホイール1が中立位置にはないものと判断してメモリの
所定記憶領域に記憶されている中立位置を更新すること
なく直接ステップS66に移行する。 【0065】ステップS66では、ステップS63で算
出した移動平均値θCA及びステップS62で読出した操
舵角θD からメモリの中立位置記憶領域に記憶されてい
る中立位置θC を減算した値を前輪操舵角θF としてメ
モリの前輪操舵角記憶領域に更新記憶して処理を終了し
て所定のメインプログラムに復帰する。 【0066】ここで、前輪操舵角θF は値が正であれば
右切り、負であれば左切りであることを示す。したがっ
て、今、車両が前回の操舵時に各操舵角検出パルス信号
P1〜P3が正常であって、Pi=P1,Pj=P2が
設定され且つ直進走行状態に応じた中立位置θC が設定
されている状態で、ステアリングホイール1を中立位置
とした非操舵状態で直進走行しているものとする。この
直進走行状態で、例えば図7の時点t0 で示すように、
第1の操舵角検出パルス信号P1及び第2の操舵角検出
パルス信号P2が論理値“1”で第3の操舵角検出パル
ス信号P3が論理値“0”となっているものとすると、
これら操舵角検出パルス信号P1〜P3に状態変化を生
じないので、図4のセンサ異常検出処理が実行されたと
きに、ステップS21,S22,S26,S30及びS
31を経てステップS25に移行することになり、状態
変化検出フラグF1〜F3の何れもが“0”にリセット
された状態を維持する。 【0067】このため、経過時間TR がインクリメント
されて設定値TX を越える状態となったときに、ステッ
プS34からステップS35に移行するが、状態変化検
出フラグF1〜F3が“0”にリセットされた状態であ
るので、ステップS43で操舵状態ではないと判断して
ステップS39に移行して、状態変化検出フラグF1〜
F3を“0”にリセットし、経過時間TR を“0”にク
リアすることになり、前回の操舵時に設定されたPi=
P1,Pj=P2が維持される。 【0068】したがって、図5の操舵角演算処理が実行
されたときには、第1及び第2の操舵角検出パルス信号
P1及びP2に立ち下がり状態となる状態変化を生じな
いので、カウンタのカウント値でなる操舵角検出値θD
は中立位置θC と略等しい状態を維持する。 【0069】そして、図6の前輪操舵角演算処理が実行
されたときには、操舵角検出値θDが中立位置θC と略
等しいことからステップS63で算出される移動平均値
θCAも変化せず、さらに中立位置センサ24の中立位置
検出信号PNが論理値“1”となっているので、移動平
均値θCAが中立位置θC として設定され、操舵角検出値
θD から中立位置θC を減算した前輪操舵角θF は略零
となる。 【0070】これに応じて、図3の後輪操舵制御処理が
実行されたときに、算出される後輪目標操舵角θRTが略
零となり、電動モータ16に対する目標電流IT も零と
なって電動モータ16が停止状態にある。 【0071】この直進走行状態からステアリングホイー
ル1を右切りして右旋回状態に移行すると、操舵角セン
サ22A〜22Cが共に正常であるときには、ステアリ
ングホイール1の左切りに応じて操舵角センサ22A〜
22Cから図7に示すように夫々60°の位相差を有す
る第1〜第3の操舵角検出パルス信号P1〜P3が出力
される。 【0072】そして、図7の時点t1 で第1の操舵角検
出パルス信号P1が立ち下がると、その後に図4のセン
サ異常検出処理が実行されたときにステップS42から
ステップS43を経てステップS24に移行して、状態
変化検出フラグF1が“1”にセットされると共に、現
在の各操舵角検出パルス信号P1,P2及びP3の状態
即ちP1=“0”,P2=“1”及びP3=“1”が前
回値記憶領域に更新記憶される。 【0073】この時点t1 で、経過時間TR が例えば
“0”にクリアされているものとすると、ステップS3
3で経過時間TR がインクリメントされてTR =1とな
るが、設定値TX より小さい値であるので、そのままタ
イマ割込処理を終了してメインプログラムに復帰する。 【0074】その後、時点t2 までは各操舵角検出パル
ス信号P1〜P3に状態変化を生じないので、図4の処
理が実行されたときにステップS21〜S23,S2
6,S30,ステップS25を経てステップS33に移
行し、経過時間TR をインクリメントしてからステップ
S34を経てタイマ割込処理を終了することを繰り返
す。 【0075】そして、時点t2 で図7に示すように第2
の操舵角検出パルス信号P2が立ち下がると、同様に図
4の処理が実行されたときにステップS26,S27を
経てステップS48に移行し、状態変化検出フラグF2
が“1”にセットされる。 【0076】このときでも経過時間TR は設定値TX
り小さい値となるので、そのままタイマ割込処理を終了
する。その後、時点t3 で図7に示すように第3の操舵
角検出パルス信号P3が立ち下がると、図4の処理が実
行されたときにステップS30,S31を経てステップ
S32に移行し、状態変化検出フラグF3が“1”にセ
ットされる。 【0077】このときでも経過時間TR は設定値TX
り小さい値となるので、そのままタイマ割込処理を終了
する。その後、時点t4 で経過時間TR が設定値TX
越える状態となると、図4の処理において、ステップS
34からステップS35に移行し、状態変化検出フラグ
F1〜F3の全てが“1”にセットされているので、各
操舵角センサ22A〜22Cが正常であると判断してス
テップS36,S37を経てステップS38に移行し、
操舵角センサ22A及び22Bを選択し、Pi=P1,
Pj=P2に設定し、次いで、ステップS39に移行し
て各状態変化検出フラグF1〜F3を“0”にリセット
すると共に、ステップS40で経過時間TR を“0”に
クリアしてからタイマ割込処理を終了する。 【0078】このため、図5の操舵角演算処理が実行さ
れたときに、直進操舵状態と同様に第1及び第2の操舵
角検出パルス信号P1及びP2に基づく演算が行われ、
図7の時点t1 直後に図5の処理が実行されたときに、
ステップS52及びステップS53で第1の操舵角検出
パルス信号P1の立ち下がり状態変化が検出され、第2
の操舵角検出パルス信号P2が論理値“1”であるの
で、ステップS55に移行して、カウンタのカウント値
をカウントアップすることにより、操舵角検出値θD
インクリメントされ、これに応じて図6で算出される前
輪操舵角θF が右切りを表すように正方向に増加され
る。 【0079】この前輪操舵角θF の増加によって、図3
の後輪操舵制御処理において、前輪操舵角θF 及び車速
検出値Vに基づいて後輪目標操舵角θRTが算出され、こ
れに応じたモータ電流IT が算出されることにより、回
転方向信号SD及びモータ制御信号SMがモータ駆動回
路27に出力されて電動モータ16が例えば正転駆動さ
れて好適な後輪操舵制御が行われる。 【0080】また、直進走行状態からステアリングホイ
ール1を左切りして左旋回状態に移行した場合には、各
操舵角検出パルス信号P1〜P3が図8に示すように、
前述した右旋回状態とは逆に第3の操舵角検出パルス信
号P3から第1の操舵角検出パルス信号P1に向かうに
従って60°づつ位相が遅れることになる。 【0081】そして、時点t11で第1の操舵角検出パル
ス信号P1が論理値“0”から論理値“1”に立ち上が
る状態変化が生じると、その直後に図5の処理が実行さ
れたときに、ステップS52からステップS57に移行
し、前回値が論理値“0”であるので、ステップS58
に移行し、第2の操舵角検出パルス信号P2が論理値
“1”であるので左切りと判断してステップS59に移
行し、カウンタをカウントダウンすることにより操舵角
検出値θD をデクリメントされ、これに応じて図6で算
出される前輪操舵角θF が左切りを表すように負方向に
増加される。 【0082】この前輪操舵角θF の負方向への増加によ
って、図3の後輪操舵制御処理において、前輪操舵角θ
F 及び車速検出値Vに基づいて後輪目標操舵角θRTが算
出され、これに応じたモータ電流IT が算出されること
により、回転方向信号SD及びモータ制御信号SMがモ
ータ駆動回路27に出力されて電動モータ16が逆転駆
動されて好適な後輪操舵制御が行われる。 【0083】ところが、前述した右旋回状態で、図9に
示すように、第2の操舵角センサ22Bの系統に時点t
21で断線等の異常が発生して、第2の操舵角検出パルス
信号P2が論理値“0”の状態に固定されたときには、
図4のセンサ異常検出処理が実行されたときに、例えば
時点t22で経過時間TR が設定値TX を越えて、ステッ
プS34からステップS35に移行し、このときには各
状態変化検出フラグF1〜F3が“1”にセットされて
いるので、各操舵角センサ22A〜22Cが正常である
と判断されて、第1及び第2の操舵角検出パルス信号P
1及びP2が操舵角算出用に選択されてから状態変化検
出フラグF1〜F3が“0”にリセットされる。 【0084】このため、次の異常検出周期では、時点t
23で第1の操舵角検出パルス信号P1が立ち下がり状態
変化を生じるので、状態変化検出フラグF1が“1”に
セットされるが、第2の操舵角検出パルス信号P2につ
いては本来時点t24で立ち下がり状態変化を生じるもの
であるが、論理値“0”に固定されているため、状態変
化を生じることがなく、状態変化検出フラグF2は経過
時間TR が設定値TXを越える時点t26まで“0”にリ
セットされた状態を維持し、さらに第3の操舵角検出パ
ルス信号P3については時点t25で立ち下がり状態変化
を生じるので、状態変化検出フラグF3が“1”にセッ
トされる。 【0085】したがって、時点t26で経過時間TR が設
定値TX を越えたときに、ステップS34からステップ
S35に移行し、状態変化検出フラグF1は“1”にセ
ットされているので、ステップS36に移行し、状態検
出フラグF3も“1”にセットされているので、ステッ
プS37に移行するが、状態検出フラグF2は“0”に
リセットされたままであるので、第2の操舵角センサ2
2Bが異常状態となったものと判断してステップS41
に移行し、異常状態となった第2の操舵角センサ22B
を除く正常な第1及び第3の操舵角検出パルス信号P1
及びP3を選択し、Pi=P1,Pj=P3として設定
する。 【0086】このため、図5の操舵角演算処理が実行さ
れたときに、正常な第1及び第3の操舵角検出パルス信
号P1及びP3に基づいて操舵角検出値θD が算出さ
れ、正確な操舵角検出値θD を算出することができ、図
6で算出される前輪操舵角θFも正確な値となり、図3
の後輪操舵制御処理を好適に継続することができ、良好
な走行安定性を確保することができる。 【0087】因みに、正常な第1の操舵角検出パルス信
号P1と異常状態の第2の操舵角検出パルス信号P2と
に基づいて図5の操舵角演算処理を実行したときには、
第1の操舵角検出パルス信号P1の立ち上がり状態変化
及び立ち下がり状態変化の何れの時点においても第2の
操舵角検出パルス信号P2が論理値“0”の状態を維持
するので、ステップS55及びステップS59に移行す
ることなく直接ステップS56に移行することになり、
カウンタのカウント値でなる操舵角検出値θDはステア
リングホイール1の操舵に拘わらず一定値を維持するこ
とになり、実際の操舵角に対して大きなずれを生じるこ
とになり、図3の後輪操舵制御処理を好適に実行するこ
とができなくなる。 【0088】また、第1の操舵角センサ22Aが断線等
の異常状態となって第1の操舵角検出パルス信号P1が
論理値“0”に固定される状態となったときには、図4
のセンサ異常検出処理で状態変化検出フラグF1のみが
“0”にリセットされた状態を継続し、残りの状態変化
検出フラグF2及びF3が“1”にセットされるので、
経過時間TR が設定値TX を越えたときに、ステップS
35からステップS43に移行し、ステップS44を経
てステップS45に移行して、正常な第2及び第3の操
舵角検出パルス信号P2及びP3が選択され、Pi=P
2,Pj=P3として設定されて、正常な操舵角演算処
理及び後輪操舵制御処理を行うことができる。 【0089】同様に、第3の操舵角センサ22Cが弾性
等の異常状態となって第3の操舵角検出パルス信号P3
が論理値“0”に固定される状態となったときには、図
4のセンサ異常検出処理で状態変化検出フラグF3のみ
が“0”にリセットされた状態を継続し、残りの状態変
化検出フラグF1及びF2が“1”にセットされるの
で、経過時間TR が設定値TX を越えたときに、ステッ
プS35からステップS36に移行し、ステップS42
を経てステップS38に移行して、正常な第1及び第2
の操舵角検出パルス信号P1及びP2が選択され、Pi
=P1,Pj=P2として設定されて、正常な操舵角演
算処理及び後輪操舵制御処理を行うことができる。 【0090】なお、上記実施形態においては、操舵角検
出機構20のセンサディスク21の操舵角検出用透孔2
1aに対して第1〜第3の操舵角センサ22A〜22C
を対向させた場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、図10に示すように、センサディスク
21に円周方向の位相が60°分ずれた3組の操舵角検
出用透孔41a〜41cを同心円上に設け、これらの夫
々に対して第1〜第3の操舵角センサ22A〜22Cを
対向配置することにより、図7及び図8と同一の操舵角
検出パルス信号P1〜P3を得ることもできる。 【0091】さらには、図11に示すように、図2のセ
ンサディスク21の中立位置検出用透孔21bと同心円
上に操舵角検出用透孔21aに対応する操舵角検出用透
孔72を穿設し、中立位置センサ24の中立位置信号P
Nを第3の操舵角検出パルス信号P3として使用するこ
ともでき、この場合には、図12に示すように、中立位
置信号PNがステアリングホイール1の中立位置で幅広
の中立位置検出用透孔21bに対応する幅広のパルスと
なるので、この幅広のパルスが到来したときに異常と判
断することを避けるために、図4のセンサ異常検出処理
における経過時間TR の設定値TX を幅広パルスの立ち
上がり状態変化及び立ち下がり状態変化を検出できるよ
うに十分長く時間に設定することが好ましい。この場合
には中立位置センサ24を操舵角検出用に共用すること
ができるので、センサ数を減少させてコストを低減する
ことができる。 【0092】また、上記実施形態においては、センサ異
常を検出するために第1〜第3の操舵角検出パルス信号
P1〜P3の立ち下がり状態変化を検出する場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、立ち上
がり状態変化を検出するようにしてもよく、さらには、
立ち上がり及び立ち下がりの双方の状態変化を検出する
ようにしてもよい。 【0093】さらに、上記実施形態においては、第1〜
第3の操舵角検出パルス信号P1〜P3の位相差が全て
等しい場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、全て異なる位相差とすることもでき、任意の
位相差を設定することができる。 【0094】さらにまた、上記実施形態においては、操
舵角検出値θD を図5の演算処理によって算出するよう
にした場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、他の演算処理によって算出するようにしても
よく、さらには論理回路によって算出するようにしても
よい。 【0095】なおさらに、上記実施形態においては、操
舵角センサとして操舵角検出用透孔を使用した透過式の
光学センサを適用した場合について説明したが、これに
限らず反射式の光学センサを適用することもでき、また
光学式センサに限らずホール素子等の磁気的に操舵角を
検出するセンサ等の非接触センサを適用することができ
る。 【0096】また、上記実施形態においては、中立位置
センサ24を設けて中立位置を補正する場合について説
明したが、これを省略して、操舵角検出値θD の移動平
均による移動平均値を中立位置として設定するようにし
てもよい。 【0097】さらに、上記実施形態においては、3個の
操舵角センサ22A〜22Cを設けた場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、4個以上の操
舵角センサを設けるようにしてもよい。 【0098】さらにまた、上記実施形態においては、本
発明を後輪操舵制御装置に適用した場合について説明し
たが、これに限定されるものではなく、電気自動車用の
電動式パワーステアリングや他の操舵角を使用する装置
に適用することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。 【図2】操舵角検出機構の一例を示す構成図である。 【図3】後輪操舵用コントローラの後輪操舵制御処理手
順の一例を示すフローチャートである。 【図4】後輪操舵用コントローラのセンサ異常検出処理
手順の一例を示すフローチャートである。 【図5】後輪操舵用コントローラの操舵角検出処理手順
の一例を示すフローチャートである。 【図6】後輪操舵用コントローラの前輪操舵角演算処理
手順の一例を示すフローチャートである。 【図7】右旋回状態での第1〜第3の操舵角検出パルス
信号を示す波形図である。 【図8】左旋回状態での第1〜第3の操舵角検出パルス
信号を示す波形図である。 【図9】第2の操舵角センサに断線異常が発生したとき
の第1〜第3の操舵角検出パルス信号を示す波形図であ
る。 【図10】操舵角検出機構の変形例を示す概略構成図で
ある。 【図11】操舵角検出機構のさらに他の変形例を示す概
略構成図である。 【図12】図11における第1〜第3の操舵角検出パル
ス信号を示す波形図である。 【符号の説明】 1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 6FL,6FR 前輪 6RL,6RR 後輪 15 後輪側アクチュエータ 16 電動モータ 20 操舵角検出機構 21 車速センサ 22A 第1の操舵角センサ 22B 第2の操舵角センサ 22C 第3の操舵角センサ 24 中立位置センサ 26 回転角計測回路 27 モータ駆動回路 30 後輪操舵用コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00 G01D 5/26 B62D 15/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両の操舵系における操舵角を検出する
    操舵角検出装置において、前記操舵系の操舵角変化に応
    じて異なる位相の操舵角検出パルス信号を出力する少な
    くとも3個の操舵角センサと、所定の設定時間以下の異
    常検出処理時間内で各操舵角センサの操舵角検出パルス
    信号のうち少なくとも2つの操舵角検出パルス信号の状
    態変化を検出したときに操舵状態と判断し、残りの操舵
    角検出パルス信号状態変化を生じない操舵角検出パル
    ス信号があるときに、該当する操舵角検出パルスを出力
    した操舵角センサを異常として検出するセンサ異常検出
    手段とを備え、前記少なくとも3個の操舵角センサのう
    ち1つは操舵中立位置を検出する中立位置センサを兼ね
    ており、前記所定の設定時間を中立位置センサの中立位
    置検出用透孔に対応して設定することを特徴とする操舵
    角検出装置。
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