JPH10300144A - 換気口 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業場で仮載置したときに転動したりせず、
しかも、雨や風の侵入を防止することができる実用性に
秀れた換気口を提供すること。 【解決手段】 換気筒１の正面側の閉塞蓋２に換気窓６
を並設した換気口ａにおいて、前記閉塞蓋２の周縁に換
気筒１より外周に突設した鍔部３を形成し、この換気筒
１の鍔部３の正面側にカバー筒５を突出状態に止着し、
このカバー筒５の外周背側に突設した鍔４を前記換気筒
１の鍔部３に重合状態に止着し、このカバー筒５の正面
側への突出長を雨や風が換気窓６より換気筒１内に多量
に侵入することを防止する長さに設定したことを特徴と
する換気口。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、作業場などで仮載
置したときに転動したりせず、しかも、換気筒内に雨や
風が侵入しない換気口に係るものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、雨や風の侵入を防止するため、換気口の前側（外
側）に下方を開口したフードを被嵌する構造の換気口が
公知となっている。

【０００３】しかし、従来のフード付き換気口には下記
のような問題点がある。

【０００４】 フードが丸くて換気口の全体形状から
突出しており、フード側を下にして換気口を載置すると
換気口が転動してしまう。よって、換気口の取付作業時
に高所に仮載置すると換気口が下に落下してしまうこと
がある。

【０００５】 軒下などに換気口を載置する場合にお
いては、換気口の前側を殆ど覆ってしまうようなフード
は必要ではなく、下方を開口したフードでは、換気口周
囲の壁面に当たった雨水が換気口の側方や下方から侵入
してしまうことがある。

【０００６】本発明は、上記問題点を解決するもので、
作業場で仮載置したときに転動したりせず、しかも、雨
や風の侵入を防止することができる実用性に秀れた換気
口を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００８】換気筒１の正面側の閉塞蓋２に換気窓６を
並設した換気口ａにおいて、前記閉塞蓋２の周縁に換気
筒１より外周に突設した鍔部３を形成し、この換気筒１
の鍔部３の正面側にカバー筒５を突出状態に止着し、こ
のカバー筒５の外周背側に突設した鍔４を前記換気筒１
の鍔部３に重合状態に止着し、このカバー筒５の正面側
への突出長を雨や風が換気窓６より換気筒１内に多量に
侵入することを防止する長さに設定したことを特徴とす
る換気口に係るものである。

【０００９】また、前記カバー筒５の外周背側の端縁を
折曲した折曲部７を閉塞蓋２の外周に突設した前記鍔部
３に被嵌したことを特徴とする請求項１記載の換気口に
係るものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
（発明をどのように実施するか）を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して説明する。

【００１１】請求項１記載の発明においては、換気筒１
の正面側の閉塞蓋２に換気窓６を並設した換気口ａにお
いて、前記閉塞蓋２の周縁に換気筒１より外周に突設し
た鍔部３を形成し、この換気筒１の鍔部３の正面側にカ
バー筒５を突出状態に止着し、このカバー筒５の外周背
側に突設した鍔４を前記換気筒１の鍔部３に重合状態に
止着したから、この換気口ａをカバー筒５を下にしてカ
バー筒５の開口縁部を接地して載置することにより、平
らな状態、且つ、ぐらつかない状態で安定性良く載置す
ることができる。従って、例えば、換気口ａの取付作業
時に建物の梁に換気口ａを仮載置しても、換気口ａが梁
から落下したりしないこととなる。

【００１２】また、カバー筒５の突出長を雨や風が換気
窓６より換気筒１内に多量に侵入することを防止する長
さに設定したから、換気口ａの周囲の壁面に当たった
雨，風が換気口ａに直接侵入せず、一旦カバー筒５によ
り阻止されるから、それだけ雨，風の換気筒１内への侵
入が防止されることとなる。

【００１３】請求項２記載の発明においては、前記カバ
ー筒５の外周背側の端縁を折曲した折曲部７を閉塞蓋２
の外周に突設した前記鍔部３に被嵌したから、カバー筒
５を換気筒１に確実に固定できることとなる。

【００１４】また、カバー筒５の外周面に当たった雨水
は、カバー筒５の外周面に沿って流下し、カバー筒５の
下縁の折曲部７'から落下することとなるから、雨水が
換気口ａの下方の壁面に伝わることがなく、壁面が汚れ
てしまうことが防止される。

【００１５】

【実施例】図面は本発明の好適な実施の一例を図示した
もので、換気筒１の正面側の閉塞蓋２に換気窓６を並設
した換気口ａにおいて、前記閉塞蓋２の周縁に換気筒１
より外周に突設した鍔部３を形成し、この換気筒１の鍔
部３の正面側にカバー筒５を突出状態に止着し、このカ
バー筒５の外周背側に突設した鍔４を前記換気筒１の鍔
部３に重合状態に止着し、このカバー筒５の正面側への
突出長を雨や風が換気窓６より換気筒１内に多量に侵入
することを防止する長さに設定したものである。

【００１６】このカバー筒５は、形状について上下左右
の方向性がなく、カバー筒５の円筒体５'の外周背側の
端縁を折曲した折曲部７を閉塞蓋２の外周に突設した鍔
部３に被嵌して、カバー筒５を換気筒１に固定してい
る。

【００１７】また、閉塞蓋２の換気窓６の側縁には雨よ
け板８を斜めに突設しており、換気窓６から換気筒１内
に雨や風が侵入することを防止している。

【００１８】カバー筒５の突出長は、前記雨よけ板８の
斜設角度や大きさにより適宜設定されるが、本発明者が
繰り返した実験によれば、通常２ｃｍ以上の突出長であ
れば、雨や風が換気筒１内に多量に侵入することを防止
できる。

【００１９】また、閉塞蓋２の裏側には金網９を裏打ち
しており、換気窓６から虫や埃や雨や風が侵入すること
を防止している。

【００２０】カバー筒５の円筒体５'の前端（開口縁
部）には、円筒体５'の前端を内側に屈曲させて形成し
た屈曲部10が設けられており、この屈曲部10の存在故に
より一層雨や風が侵入しにくいように構成している。

【００２１】また、カバー筒５の円筒体５'の下端には
水抜き孔11を設けており、円筒体５'内に雨水が溜まら
ないように構成している。

【００２２】本実施例は上述のように構成したから、カ
バー筒５を下にして換気口ａを載置しても、カバー筒５
の開口縁（カバー筒５の円筒体５'の前端）が略面一と
なっているため、換気口ａが転動したりせず、よって、
換気口ａの取付作業時において建物の梁に換気口ａを仮
載置しても、換気口ａが梁から落下したりしない安定性
に秀れた換気口となる。

【００２３】また、カバー筒５の突出長を雨や風が換気
窓６より換気筒１内に多量に侵入することを防止する長
さに設定したから、換気口ａの周囲の壁面に当たった雨
水や換気口ａに吹き付ける風が、換気口ａの側方や下方
から侵入することが防止される実用性に秀れた換気口と
なる。

【００２４】また、カバー筒５には形状について上下左
右の方向性がないから、換気口ａの組立作業時にカバー
筒５と換気筒１との上下方向を揃える必要がなく、簡易
に組み立てることができる作業性に秀れた換気口とな
る。尚、水切り孔11は、カバー筒５を換気筒１に取り付
けた後で打ち抜きなどにより簡易に設けることが可能で
ある。

【００２５】また、カバー筒５の背側の端縁を折曲した
折曲部７を閉塞蓋２の外周に突設した鍔部３に被嵌した
から、カバー筒５と換気筒１との接触形状が合致し、し
かも接触面積を広く設けることができるから、カバー筒
５を換気筒１に確実に固定できる作業性，耐久性に秀れ
た換気口となる。。

【００２６】また、カバー筒５の外周面に当たった雨水
は、カバー筒５の外周面に沿って流下し、カバー筒５の
下縁の折曲部７'から落下することとなるから、雨水が
換気口ａの下方の壁面に伝わることがなく、壁面が汚れ
てしまうことが防止される実用性に秀れた換気口とな
る。

【００２７】

【発明の効果】本発明は上述のように、請求項１記載の
発明においては、換気筒の正面側の閉塞蓋に換気窓を並
設した換気口において、前記閉塞蓋の周縁に換気筒より
外周に突設した鍔部を形成し、この換気筒の鍔部の正面
側にカバー筒を突出状態に止着し、このカバー筒の外周
背側に突設した鍔を前記換気筒の鍔部に重合状態に止着
したから、この換気口をカバー筒を下にしてカバー筒の
開口縁部を接地して載置することにより、平らな状態
で、且つ、ぐらつかない状態で安定性良く載置すること
ができる。従って、例えば、換気口の取付作業時に建物
の梁に換気口を仮載置しても、換気口が梁から落下した
りしない実用性に秀れた換気口となる。

【００２８】また、カバー筒の突出長を雨や風が換気窓
より換気筒内に多量に侵入することを防止する長さに設
定したから、換気口の周囲の壁面に当たった雨，風が換
気口に直接侵入せず、一旦カバー筒により阻止されるか
ら、それだけ雨，風の換気筒内への侵入が防止されるよ
り一層実用性に秀れた換気口となる。

【００２９】請求項２記載の発明においては、カバー筒
の外周背側の端縁を折曲した折曲部を閉塞蓋の外周に突
設した鍔部に被嵌したから、カバー筒を換気筒に簡単に
且つ確実に固定できる作業性，耐久性に秀れた換気口と
なる。

【００３０】また、カバー筒の外周面に当たった雨水
は、カバー筒の外周面に沿って流下し、カバー筒の下縁
の折曲部から落下することとなるから、雨水が換気口の
下方の壁面に伝わることがなく、壁面が汚れてしまうこ
とが防止されるより一層実用性に秀れた換気口となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の説明正面図である。

【図２】本実施例の説明側断面図である。

【図３】本実施例の説明側面図である。

【図４】本実施例の説明底面図である。

【符号の説明】

ａ 換気口 １ 換気筒 ２ 閉塞板 ３ 鍔部 ４ 鍔 ５ カバー筒 ６ 換気窓 ７ 折曲部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 換気筒の正面側の閉塞蓋に換気窓を並設
   した換気口において、前記閉塞蓋の周縁に換気筒より外
   周に突設した鍔部を形成し、この換気筒の鍔部の正面側
   にカバー筒を突出状態に止着し、このカバー筒の外周背
   側に突設した鍔を前記換気筒の鍔部に重合状態に止着
   し、このカバー筒の正面側への突出長を雨や風が換気窓
   より換気筒内に多量に侵入することを防止する長さに設
   定したことを特徴とする換気口。
2. 【請求項２】 前記カバー筒の外周背側の端縁を折曲し
   た折曲部を閉塞蓋の外周に突設した前記鍔部に被嵌した
   ことを特徴とする請求項１記載の換気口。