JPH10299997A - 低温液体貯槽のbog処理方法及び装置 - Google Patents

低温液体貯槽のbog処理方法及び装置

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JPH10299997A
JPH10299997A JP9124958A JP12495897A JPH10299997A JP H10299997 A JPH10299997 A JP H10299997A JP 9124958 A JP9124958 A JP 9124958A JP 12495897 A JP12495897 A JP 12495897A JP H10299997 A JPH10299997 A JP H10299997A
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bog
storage tank
temperature liquid
liquid storage
porous material
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JP9124958A
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English (en)
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Genichi Ikeda
元一 池田
Tomoharu Okui
智治 奥井
Yuriko Maeda
有理子 前田
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低温液体貯槽で発生するBOGを、穏和な温度
及び圧力条件下においても強力に吸着、吸蔵することが
できる多孔質材料を用いて有効に処理する。 【解決手段】低温液体貯槽で発生するBOGを、ホスト
となる化合物の共存下、多孔質材料に対して接触させる
ことにより吸着、吸蔵させることを特徴とする低温液体
貯槽のBOG処理方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温液体貯槽のボ
イルオフガス(Boil Off Gas)処理方法及
び処理装置に関し、より詳しくはメタン、エタン、プロ
パンその他の低級炭化水素、天然ガス、或いは炭酸ガス
などの各種ガスを液化した低温液体の貯蔵や輸送に用い
られる低温液体貯槽で発生するBOGの処理方法及び処
理装置に関する。なお本明細書中、該ボイルオフガスを
適宜BOGと指称する。
【0002】
【従来の技術】液化天然ガス(LNG)等の低温液化ガ
スの貯蔵や輸送には通常貯槽が用いられるが、その貯槽
は断熱材等により断熱されている。しかしそれでも、貯
槽外部の環境等から貯槽内部へ熱が侵入し、該貯槽内の
液化ガスの一部がBOGとして気化又は蒸発して貯槽の
内圧が上昇する。この貯槽内圧が上昇するとガス漏れや
爆発等の危険性が出てくる。この問題を回避する手法と
しては、貯槽内で発生したBOGを貯槽から放出するこ
とが考えられるが、BOGが可燃性ガスや有毒ガスであ
る場合には、大気に放出することはできない。
【0003】上記問題を解決するための手法としては、
低温液体貯槽内で発生したBOGを貯槽とは別個に設け
た容器に移送することが考えられる。この移送の態様と
しては、まずそれが自然流により移送すること、すな
わち低温液体貯槽内と容器内との圧力差に基づく圧力勾
配による流れを利用する移送が考えられる。しかし、こ
の場合には容器内の圧力を貯槽内の圧力より低くする必
要があり、そのための減圧装置が必要である。
【0004】また、その移送が自然流によらない場合
には、BOGを強制的に移送するための吸引ポンプが必
要である。この場合には、BOG移送用のポンプを貯槽
と該容器の間、例えばその間の配管に設ける必要があ
る。そうすると本来不必要な貯槽中での気化、蒸発を促
進することになってしまう。また、貯槽内及びこれに続
く配管は低温又は極低温であるため、通常の吸引ポンプ
を設けることはできず、特殊なポンプが必要であるなど
の問題がある。
【0005】それらのほか、低温液体貯槽内で発生した
BOGを、貯槽とは別個に設けた容器に導管を介して移
す点では変わりはないが、該容器を吸着剤を充填した
容器とし、発生BOGをこの吸着剤に吸着させることが
考えられ、この態様として特開平8ー219397号が
提案されている。この場合には固体吸着剤表面へのガス
の物理吸着による吸着となるが、物理吸着は圧力との平
衡現象を利用するものであるため吸着速度が遅いばかり
でなく、吸着量も小さいために多量の吸着剤が必要であ
る。それ故、発生BOGに対する十分な吸引量、吸着量
を確保するには多量の吸着剤を充填した大容積の容器が
必要となる。
【0006】ところで、本発明者等は、多孔質材料に対
して、ホストとなる化合物と貯蔵しようとするガスを接
触させることにより、温度及び圧力ともに穏和な条件
で、きわめて短時間に、しかも例えば多孔質材料の単位
体積あたり180倍(標準状態に換算)以上もの体積に
相当する多量のガスを貯蔵し、また輸送することができ
るガス貯蔵方法及び輸送方法を先に開発している(特願
平8ー37526号)。ここでの多孔質材料としては活
性炭やセラミックス等が使用され、ホストとなる化合物
としては水、アルコール類、有機酸類、キノン類、硫化
水素、尿素等が用いられる。
【0007】図1は、上記多孔質材料の特性を裏付ける
1例を示すものである。ここでは比表面積1765m2
/g、平均細孔径が1.13nm(ナノメートル)、細
孔容積0.971cc/g、真比重2.13g/cc、
見かけ比重0.694g/ccであるピッチ系の活性炭
0.0320g(0.0461cc)に対して、まず水
0.0083gを吸着させた後、温度30℃において
0.2気圧のメタンガスを導入した。また比較のため、
水を吸着させない点を除き、同じ条件でメタンガスを導
入した場合についても実施した。図1にはこのときの活
性炭1g当りに吸着したメタン重量の経時変化を示して
いる。図1中活性炭に水を予め吸着させてからメタンを
吸着させた場合の重量変化は○(白丸)印でプロット
し、また活性炭に直接メタンを吸着させた場合を●(黒
丸)印でプロットしている。
【0008】図1のとおり、活性炭に対してまず水を吸
着させ、次いでメタンガスを導入した場合には、活性炭
はメタン導入時以降急速にメタンを吸収し始め、0.2
時間(h)経過後のメタン吸着量は活性炭1g当り15
ミリモルを超え、0.5時間経過時には17ミリモル前
後にも至り、以降この吸蔵量を維持している。この時点
での導入メタンガスの圧力が0.2気圧(温度30℃)
である点を考慮するとメタンの吸着速度は卓越している
と云える。
【0009】これに対して、従来のように活性炭に対し
て水を吸着させることなく、メタンガスを導入した場合
には、メタンを僅かに吸着するだけで、上記と同じ雰囲
気で時間が経過してもその吸着量には何の変化も現われ
ていない。この点、例えば特開昭49ー104213号
の方法によれば、圧力タンク内に珪酸ゲル、モレキュラ
ーシーブ、活性炭などを収容し、約68気圧(1000
psia)もの圧力をかけてメタンを貯蔵しているが、
この技術においてはそのように同じ吸着剤を使用したに
しても、そのような高圧の加圧操作を必要不可欠として
いる。
【0010】表1は、図1に示した活性炭1g当たりの
吸着メタンの量を比較したものである。表1のとおり例
えば0.2時間経過後の時点で、同じ活性炭にメタンを
直接吸着させた場合のメタン吸着量は僅かに0.18ミ
リモルであったのに対して、水を予め共存させた場合に
は12.08ミリモルとなり、その比は67倍であっ
た。また0.9時間経過した時点では、活性炭への直接
吸着の場合は同じく0.18ミリモルであったのに対
し、水を共存させた場合のメタン吸着量は16.46ミ
リモルとなり、その比は91倍である。
【0011】
【表 1】
【0012】さらに、活性炭の見掛けの体積1ccを基
準として、水を共存させた場合におけるメタン吸着量を
0℃、1気圧の標準状態に換算すると183ccとな
る。この結果によれば、僅かに0.2気圧の圧力におい
て、標準状態換算で活性炭の単位体積当たり、正に18
3倍もの体積のメタンが吸着されたことを示すものであ
る。なお、その後(0.9時間経過後)吸着量は僅かに
減少はするが、最終的には11.77ミリモルで平衡に
達し、それ以降は変化はない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、BOGに関
する前述のような諸問題点に鑑み、従来の認識からは全
く予想できない図1及び表1に示すような事実に着目
し、この事実を低温液体貯槽内で発生するBOGの吸
着、吸蔵用として応用するものである。すなわち本発明
は、多孔質材料をホストとなる化合物と共に用いること
で、穏和な温度及び圧力下、多量のガスを吸着、吸蔵す
ることができる多孔質材料を使用してなる低温液体貯槽
におけるBOGの処理方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、低温液体貯槽
で発生するBOGを、ホストとなる化合物の共存下、多
孔質材料に対して接触させることにより吸着、吸蔵させ
ることを特徴とする低温液体貯槽のBOG処理方法を提
供する。
【0015】また本発明は、容器内に、多孔質材料を収
容し、且つ、該多孔質材料にホストとなる化合物を存在
させるようにしてなることを特徴とする低温液体貯槽の
BOG処理装置を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明における、上記多孔質材料
としては、細孔を有する多孔性の材料であれば特に限定
はなく、好ましくはその比表面積が100m2 /g以上
の多孔性材料が使用できる。また水やアルコール類、或
いはこれと同等の機能を有するホストとなる化合物に対
して反応したり、溶解してしまうものでない限り(すな
わち実質上溶解、反応などの悪影響を及ぼさないもので
ある限り)、その材質、製法、形状如何を問わず使用で
き、さらには細孔の形状や細孔の径の分布について均一
性も必要としない。
【0017】本発明における上記多孔質材料としては、
それらの性質を有する多孔性材料であれば何れも使用で
きるが、中でも、活性炭(含:多孔質カーボン)やセラ
ミックスが特に好適に用いられる。これら活性炭やセラ
ミックスは安価でしかも容易に入手可能であるため、本
発明はこの点でもきわめて有利である。また本発明にお
けるホスト(host)となる化合物の例としては水、
メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール
類、蟻酸、酢酸等の有機酸類、ベンゾキノン等のキノン
類、硫化水素、尿素などが挙げられる。その中でも特に
好ましくは水が使用される。
【0018】本発明によれば、活性炭やセラミックスな
どの多孔質材料に対し、その細孔内部でホストとなる化
合物と吸着、吸蔵させようとするBOGを常温、常圧又
はこれら温度や圧力に近い穏和な条件で接触させる。こ
れによりきわめて短時間で、しかも例えば多孔質材料の
単位体積あたり180倍(標準状態に換算)以上もの体
積に相当する多量のBOGを吸着、吸蔵させることがで
きる。
【0019】BOGは、メタン、エタン、エチレン、プ
ロパン、ブタンその他の低級炭化水素又はそれらの2種
以上の混合ガス、天然ガス、或いは炭酸ガスなどの各種
ガスの液化ガスから発生するが、これら液化ガスは低温
液体貯槽に収容されている。BOGは該低温液体貯槽中
の上部空間に生じるが、本発明においてはそのBOGを
多孔質材料に吸着、吸蔵させるものである。
【0020】図2及び図3は本発明で用いる多孔質材料
の圧力特性を示している。前記図1及び表1の結果を得
たものと同じ活性炭0.0320g(0.0461c
c)に対して、まず水0.0083gを吸着させた後、
温度30℃において、それぞれ0気圧から20気圧まで
のメタンガスを導入し、これら各圧力において平衡に達
した後の吸着量を測定した。図2は、図3における圧力
0気圧から20気圧までのうち、0気圧から1.5気圧
までにおける推移を横軸方向に拡大して示している。ま
た両図中、活性炭に水を予め吸着させてからメタンを吸
着させた場合の重量変化は○(白丸)印でプロットし、
また活性炭に直接メタンを吸着させた場合を●(黒丸)
印でプロットしている。
【0021】図2のとおり、活性炭に対して水を吸着さ
せた後、メタンガスを導入した場合には、メタンは圧力
がきわめて低圧であっても、導入時以降急速に吸蔵され
る。これを1気圧の場合についてみると12ミリモル前
後の吸着量を示している。また活性炭に直接メタンを吸
着させた場合には1.5気圧で活性炭1g当り1ミリモ
ル程度であるのに対して、活性炭に対して水を吸着させ
た後にメタンガスを導入した場合には同じ1.5気圧で
13ミリモルものメタンを吸着している。
【0022】表2は、図2に示した活性炭1g当たりの
吸着メタンの量を比較したものである。表2のとおり例
えば0.2気圧で吸着平衡に達したメタンの量を比較し
た場合、水が共存する場合では、その吸着量11.77
ミリモルであるのに対して、活性炭に直接吸着させた場
合には僅かに0.18ミリモルであり、その比は65倍
であった。また1.5気圧で吸着平衡に達したメタンの
量を比較した場合、水が共存する場合には13.08ミ
リモルであるのに対して、活性炭に直接吸着させた場合
では0.88ミリモルに過ぎず、その比は15倍であっ
た。
【0023】
【表 2】
【0024】また、図3は活性炭に対して図2に示した
圧力条件よりさらに高圧下でメタンを接触させた場合の
測定結果であり、図2に示す1.5気圧までのデータも
併わせてプロットしている。図3から明らかなとおり、
水が共存する場合にはメタン圧力1.5気圧以降、その
吸着量は圧力上昇とともに漸次増加して行き、メタン圧
力20気圧では活性炭1g当り21ミリモルものメタン
を吸着している。
【0025】これに対して活性炭に直接メタンを吸着さ
せた場合には、メタン吸着量は圧力上昇とともに僅かず
つ増加するだけであり、20気圧の段階ですら僅かに5
ミリモル程度であるに過ぎない。また活性炭に水を共存
させた場合には僅か1気圧程度のメタン圧力で活性炭1
g当り12ミリモルものメタンを吸着するが、これは水
を共存させずに、活性炭に直接メタンを接着させた場合
の20気圧における吸着量(約5ミリモル)の2倍以上
もの吸着量に相当している。
【0026】また、図3に基づき、活性炭に水を吸着さ
せた後にメタンを吸着させた場合について、活性炭1c
cを基準にして各圧力下で吸着されたメタン量を標準状
態における体積に換算すると、それぞれ、0.7気圧で
191cc、1.5気圧で203cc、5.0気圧で2
71cc、10気圧で290cc、20気圧で326c
cとなる。このように本発明によれば、減圧下や常圧な
いし5気圧というような低圧下における優れた吸着作用
に加え、10気圧、或いは20気圧ないしそれ以上とい
うような加圧下においてもさらに有効な吸着効果が得ら
れることを示している。
【0027】もちろん常圧ないし10.68気圧(ゲー
ジ圧で10kg/cm2 )以下という低圧力下とは限ら
ず、例えば0.2気圧というような減圧下においてもB
OGを吸着することができ、また10.68気圧(ゲー
ジ圧で10kg/cm2 )を超える高い圧力下でも、圧
力に対応してさらに多量のBOGを吸引、吸着すること
ができる。このため、本発明においては、低温液体貯槽
中における発生BOGの圧力如何に拘らず適宜対応し得
るものである。また本BOGの処理法及び装置において
は、別途特殊な冷却装置や加熱装置を何も必要とせず、
また特殊な圧力設備も必要としないため、実用上もきわ
めて有効である。
【0028】■例えば活性炭の場合、粉末状、粒状、繊
維状その他の各種形状で、各種の細孔径と大きい比表面
積を有するものが容易に入手可能であり、またその細孔
径分布と比表面積は、液体窒素温度における窒素吸着量
及び吸着等温線測定により容易に確認することができ
る。この活性炭材料は比表面積がきわめて大きく、この
ためその表面に非常に多くの分子(BOG)を吸着する
ことができる。
【0029】これらの材料は、その細孔径が例えば数ナ
ノメートル乃至数十ナノメートルというように十分に小
さいため、その細孔表面に吸着された分子は高圧条件下
にあるような挙動を示すが、この挙動自体は擬高圧効果
と呼ばれる現象として知られている現象である。このよ
うに通常は高圧でのみ起こるような相変化や反応など
が、細孔を有する多孔質材料を用いることにより、より
低圧、低温という穏和な条件で起ることがあるが、本発
明で利用する吸着、吸蔵効果には、その理由は詳細には
不明であるが、恐らくこのような現象も関与しているも
のと推認される。
【0030】一方、本発明におけるホストとなる化合物
としては、幾つかの分子が集まったときに水素結合を介
してある構造をとり得る化合物であれば特に限定はな
く、前述のとおりその例としては水、アルコール類、有
機酸類、キノン類、硫化水素、尿素などが挙げられ、そ
の中でも特に水が好適に用いられる。
【0031】これまで知られた技術知識によれば、これ
らのホストとなる化合物はある範囲の大きさをもつガス
分子〔ゲスト(guest)分子と呼ばれる〕と共存し
たときに包接化合物を形成することにより、ガス分子同
志が非常に近い位置で結晶化し、安定化する。この現象
はホストとなる化合物とゲストとなるガス分子とがある
圧力、温度条件において共存すると、ホストとなる化合
物が水素結合を介してゲストとなるガス分子とともに或
る一定の立体構造、たとえばホストがゲストを取り囲む
ようなかご状の構造などを構成する現象であり、この包
接化合物は通常低温、高圧の条件で生成する。
【0032】これに対して、本発明においては、細孔を
有する多孔質材料の高い吸着能力及び細孔内の上記擬高
圧効果と、ガスの包接化合物形成という特性とを組み合
わせて利用することにより、そのような高圧を必要とせ
ずに、穏和な条件で、しかも多量のBOGを迅速に吸蔵
することができる。本発明の方法で得られるガス吸蔵能
力は、これまで知られている包接化合物におけるゲスト
対ホストの分子の数の比を大きく上回っており、そのよ
うな既知の包接化合物形成の原理のみによってこの現象
を説明することはできない。本発明においては細孔材料
と包接化合物との組み合わせによる何らかの相乗効果、
すなわち新規且つ有用な何らかの原理により有効な優れ
たガス吸蔵作用が生起しているものと思われる。
【0033】本発明の低温液体貯槽のBOG処理におい
て、BOGを処理する具体的態様としては、例えば
(1)多孔質材料を収容した容器内に、ホストとなる化
合物を供給して吸着させ、次いでBOGを導入する、
(2)予めホストとなる化合物を吸収させた多孔質材料
を収容した容器内にBOGを導入する、(3)多孔質材
料を収容した容器内に、ホストとなる化合物とBOGと
を同時に導入する、(4)以上(1)〜(3)の二つ以
上を併用した手法、その他各種手法により行うことがで
きる。
【0034】多孔質材料を収容した容器へのホストとな
る化合物の導入時期は、上記のようにBOGを導入す
る前、BOGの導入と同時、BOGを導入した後、
これら〜の二種以上の時期とすることができる。
ホストとなる化合物の導入の仕方としては、それが液体
である場合には気化して導入するか又は液体のまま噴霧
すること等により行うが、それが水である場合には、好
ましくは水蒸気として導入する。水蒸気は多孔質材料に
対して急速且つ均一に接触する。また例えばアルコール
水の形でホストとなる化合物の二種以上を併用して導入
してもよい。
【0035】ここで、低温液体貯槽に収容された液化ガ
スが天然ガスその他二種以上のガスの混合ガスである場
合、その上部空間に発生するBOGにはより揮発性のガ
スを多く含むが、本発明は何れの成分からなるBOGに
ついても適用することができる。また本発明で用いる多
孔質材料は、BOGを低圧でも吸着、吸蔵させることが
できるため、その容器として高圧容器を必要としない
が、もちろん高圧容器を用いても差し支えない。
【0036】また、本発明のBOG処理方法及び装置
は、低温液体貯槽による各種様々な液化ガスの貯蔵時又
は輸送時においてその低温液体貯槽で発生するBOGに
適用される。次に、多孔質材料を収容した容器の外部形
状としては特に限定はなく、例えば円筒状、球状、立方
体状、直方体状その他適宜の形状とすることができる。
またタンク容器の構成材料としては特に限定はなく、ス
テンレス鋼製等、炭化水素系燃料用として使用し得る材
料であれば使用される。
【0037】その容器の内部には多孔質材料が充填され
るが、充填の態様としては多孔質材料をそのまま充填す
る場合のほか、1層又は2層以上の層状とする等適宜の
仕方で行うことができる。該容器には吸着、吸蔵するB
OGの導入管を設ける。該容器にBOGを吸着、吸蔵さ
せ、飽和状態となった時点又はその前の時点で加熱等に
より吸着BOGを排出させ、再びホストとなる化合物を
導入して再度BOGの吸着、吸蔵用として使用するよう
にしてもよい。なお、該容器へのホストとなる化合物の
導入管はBOGの導入管とは別個に設けてもよく、両者
を兼用する一個の導管としてもよい。この導管は吸着B
OGを排出させる導管として兼用させることができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明がこれら実施例により限定されない
ことは勿論である。
【0039】図4は本発明に係る低温液体貯槽で発生す
るBOG処理装置の一例を模式的に示した図である。図
4中1は低温液体貯槽、2は低温液体供給用兼取出用導
管であり、導管2には弁が設けられている。低温液体貯
槽1は容器3を囲んで断熱材層4が配置され、これら両
者間には真空断熱層5が設けられている。6は低温液体
貯槽1に貯留された低温液体である。低温液体貯槽6の
液面上の空間SにBOGが発生する。7は低温液体貯槽
1からのBOGの取り出し(放出)用導管である。
【0040】図4中、11は本発明に係る多孔質材料を
収容した容器であり、導管7に連結されている。低温液
体貯槽1の液面上の空間Sに発生したBOGの吸着、吸
蔵操作時には、弁8を閉、弁9を開とし、水蒸気発生機
構10により水蒸気を発生させて容器11に導入させ
る。次いで弁8を開、弁9を閉とし、BOGを容器11
に導入させる。この時BOGは、水の作用により多孔質
材料に対して自動的ないしほぼ自動的に吸着され、吸蔵
される。なお、水蒸気は導管7とは別個の導管により容
器11へ導入させるようにしてもよい。
【0041】すなわち上記のような操作によって、BO
Gは水蒸気又は凝縮水のホスト作用により多孔質材料に
急速に吸着され、しかもその強力な吸着力により別途動
力を必要とすることなく吸着される。なお、必要に応じ
てポンプや制御弁等を導管7に設けてもよいことは勿論
である。また多孔質材料は、水の作用により多孔質材料
容積の180倍以上というように多量吸着するため、多
量の多孔質材料を必要とせず、これを充填する容器もコ
ンパクト化される。
【0042】上記操作例では予め水蒸気を発生させて多
孔質材料に導入した後にBOGを導入しているが、(低
温液体貯槽6内の圧力等の如何にもよるが)水蒸気と同
時に導入するようにしてもよことは勿論である。なお、
この場合には、例えばBOGの流速、温度等を調整し、
或いは導管(図4で云えば7)の内径に工夫を加えるこ
と等により、水蒸気の凝縮や固化などによる不都合が起
こらないよう配慮することが必要である。
【0043】図5は本発明で用い得る多孔質材料を収容
した容器態様の一例を示す断面図である。図5(a)は
多孔質材料をタンク中にそのまま充填する場合の態様、
図5(b)は多孔質材料をタンク中に層状に充填する場
合の態様である。図5(b)は2層の場合を示している
が、3層以上としてもよい。この点、以下に述べる多層
態様の場合についても同様である。
【0044】図5中、符号11は容器、12は多孔質材
料、13はホストとなる化合物とBOGの導入管であ
り、導管13の容器内開口は容器11の上部空間14に
臨ませてある。図5(b)中15は上下両層間の中間空
間である。図5(a)における多孔質材料の上面、図5
(b)における多孔質材料の上面及び下面には多孔板や
網目体等の部材が配置される。この点、以下の態様につ
いても同様である。
【0045】図6は、本発明で用い得る多孔質材料を収
容した容器の別の態様例を示している。図6(a)は層
状に配置された多孔質材料の層を上下方向に貫通して開
孔を設けたもので、図6(a)中16はその貫通孔、1
7は下部空間である。貫通孔16は、例えば筒状網目体
や周壁に多数の孔を穿設した筒状体等で構成される。貫
通孔16は図示の態様では1個設けてあるが、必要に応
じて間隔を置いて2個以上設けることもできる。容器の
上部空間に臨ませてある導管13の容器内開口から導入
されるホストとなる化合物とBOGは、多孔質材料層の
上面、下面に加え、貫通孔16の壁からも侵入して、よ
り均等に多孔質材料へ吸着され、吸蔵される。
【0046】図6(b)は、図6(a)の変形態様であ
り、導管13の容器内開口を容器11の下部空間17に
臨ませた態様である。この場合にも、導管13の容器内
開口から導入されるホストとなる化合物とBOGは多孔
質材料層の上面、下面に加えて、貫通孔16の壁からも
侵入し、より均等に多孔質材料へ吸着され、吸蔵され
る。
【0047】図6(c)は、多孔質材料の層を2個設
け、上下方向に貫通して開孔を設けたもので、図中18
はその貫通孔、19は両層間の中間空間である。図6
(c)では2層設けているが、3層以上設けることがで
きる。貫通孔18は、例えば筒状網目体や周壁に多数の
孔を穿設した筒状体等で構成される。図示の態様では上
部層及び下部層に貫通孔18を各1個設けてあるが、必
要に応じて間隔を置いて2個以上設けることもできる。
この場合上部層と下部層とで、そこに設ける貫通孔の数
を変えてもよい。容器11の上部空間14に臨ませてあ
る導管13の容器内開口から導入されるホストとなる化
合物とBOGは、各多孔質材料層の上面、下面に加え、
貫通孔18の壁からも侵入し、より均等に多孔質材料へ
吸着され、吸蔵される。
【0048】図6(d)は、図6(c)の変形態様であ
り、導管13の容器内開口を容器11の下部空間17に
臨ませた態様である。この場合にも、導管13の容器内
開口から導入されるホストとなる化合物とBOGは各多
孔質材料層の上面、下面に加え、貫通孔18の壁からも
侵入し、より均等に多孔質材料へ吸着され、吸蔵され
る。導管13の容器内開口は、そのように下部空間に加
えて、導管13からの枝管を設けてその開口を上部空間
14及び/又は該中間空間19にも臨ませてもよい。
【0049】図6(e)はさらに別の態様の断面図であ
る。この場合は、多孔質材料の充填層に上下方向に貫通
孔19を設け、貫通孔19から放射状に複数の枝管20
が設けられている。導管13の容器内開口から導入され
るホストとなる化合物とBOGは多孔質材料層の上面に
加え、貫通孔19の壁及び放射状枝管20の壁からも侵
入し、より均等に多孔質材料へ吸着され、吸蔵される。
【0050】図7は、図6(e)の変形態様である。図
7(a)は導管13を貫通孔19から放射状に設けた複
数の枝管20へ延長させ、その端部開口を各枝管20に
臨ませた態様である。この場合にも、導管13の容器内
開口から導入されるホストとなる化合物とBOGは多孔
質材料層の上面、下面に加え、各枝管20の壁からも侵
入し、より均等に多孔質材料へ吸着され、吸蔵される。
図7(b)は充填層の下部にも空間8を設けるようにし
た態様である。その際、図7(a)の場合と同じく放射
状枝管20に対応させて、導管13に枝管を設け、その
各開口を放射状枝管20に臨ませることもできる。ま
た、放射状枝管20は気管支から通じる人間の肺のよう
な構造としてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明に係るBOG処理方法及びBOG
処理装置によれば、穏和な温度及び圧力下、低温液体貯
槽で発生するBOGを強力に吸着、吸蔵することができ
る多孔質材料を用いて有効に処理することができる。ま
た安価に入手可能な多孔質材料とホストとなる化合物を
使用でき、従来のように特殊な圧力容器を必要としない
など、実用上もきわめて有利である。
【0052】また、多孔質材料とホストとなる化合物に
より、低圧である場合は勿論、15気圧とか、20気圧
ないしそれ以上というような加圧下においても有効な吸
着、吸蔵効果が得られるため、低温液体貯槽内の圧力等
に対応して発生BOGを処理することができる。さらに
低圧においても180倍以上というような大量のBOG
を吸着、吸蔵できるため、液化メタンや液化天然ガスな
どの需要量の多い液化ガスの貯槽のBOG処理に適用で
き、多孔質材料を収容する容器自体の大きさもコンパク
ト化できるなど簡便で優れた利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】活性炭1g当りに吸着したメタン量の経時変化
について、水を共存させた場合と直接メタンに接触させ
た場合とで比較した図(温度30℃、圧力0.2気
圧)。
【図2】活性炭1g当りに吸着したメタン量の圧力に伴
う変化を、水を共存させた場合と直接メタンに接触させ
た場合とで比較した図(温度30℃)。
【図3】活性炭1g当りに吸着したメタン量の圧力に伴
う変化を、水を共存させた場合と直接メタンに接触させ
た場合とで比較した図(温度30℃)。
【図4】本発明に係る低温液体貯槽で発生するBOG処
理装置の1例を模式的に示した図。
【図5】本発明で用い得る多孔質材料を収容した容器の
態様例を示す図。
【図6】本発明で用い得る多孔質材料を収容した容器の
別の態様例を示す図。
【図7】本発明で用い得る多孔質材料を収容した容器の
別の態様例を示す図。
【符号の説明】
1 低温液体貯槽 2 低温液体供給用兼取出用導管 3 低温液体貯槽1の内容器 4 断熱材層 5 真空断熱層 6 低温液体貯槽1に貯留された低温液体 7 BOG放出用の導管 8、9 弁 S 低温液体貯槽6の液面上の空間 10 水蒸気発生機構 11 多孔質材料を充填した容器 12 多孔質材料 13 ホストとなる化合物とBOGの導入管 14 容器11の上部空間 15 上下両層2間の中間空間 16 貫通孔 17 下部空間 18 貫通孔 19 両層間の中間空間 20 放射状枝管 21 下部空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 1】
【図 2】
【図 3】
【図 4】
【図 5】
【図 7】
【図 6】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低温液体貯槽で発生するBOGを、ホスト
    となる化合物の共存下、多孔質材料に対して接触させる
    ことにより吸着、吸蔵させることを特徴とする低温液体
    貯槽のBOG処理方法。
  2. 【請求項2】上記多孔質材料が活性炭又はセラミックス
    であり、上記ホストとなる化合物が水、アルコール類、
    有機酸類、キノン類、硫化水素又は尿素である請求項1
    記載の低温液体貯槽のBOG処理方法。
  3. 【請求項3】上記BOGが液化天然ガスから発生するB
    OGである請求項1記載の低温液体貯槽のBOG処理方
    法。
  4. 【請求項4】上記BOGがメタン、エタン、エチレン、
    プロパン、ブタン等の低級炭化水素からなる液化ガス又
    はそれらの2種以上の混合液化ガスから発生するBOG
    である請求項1記載の低温液体貯槽のBOG処理方法。
  5. 【請求項5】容器内に多孔質材料を収容し、且つ、該多
    孔質材料にホストとなる化合物を存在させるようにして
    なることを特徴とする低温液体貯槽のBOG処理装置。
  6. 【請求項6】上記多孔質材料が活性炭又はセラミックス
    であり、上記ホストとなる化合物が水、アルコール類、
    有機酸類、キノン類、硫化水素又は尿素である請求項5
    記載の低温液体貯槽のBOG処理装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の低温液体貯槽のBOG処理
    装置において、該多孔質材料が該容器内に1層又は2層
    以上の層状に収容されてなることを特徴とする低温液体
    貯槽のBOG処理装置。
  8. 【請求項8】請求項5記載の低温液体貯槽のBOG処理
    装置において、該容器内に収容された多孔質材料の層に
    BOG用の貫通孔を設けてなることを特徴とする低温液
    体貯槽のBOG処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の低温液体貯槽のBOG処理
    装置において、該容器内に収容された多孔質材料の層に
    設けたBOG用貫通孔にBOG用導管を放射状に配置し
    てなることを特徴とする低温液体貯槽のBOG処理装
    置。
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