JPH11351498A - ボイルオフガス処理装置および液化天然ガス貯蔵装置 - Google Patents

ボイルオフガス処理装置および液化天然ガス貯蔵装置

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JPH11351498A
JPH11351498A JP10163117A JP16311798A JPH11351498A JP H11351498 A JPH11351498 A JP H11351498A JP 10163117 A JP10163117 A JP 10163117A JP 16311798 A JP16311798 A JP 16311798A JP H11351498 A JPH11351498 A JP H11351498A
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container
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Soichiro Tsujimoto
聡一郎 辻本
Kenji Seki
建司 関
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Abstract

(57)【要約】 【目的】LNGを貯蔵するに際し、BOGの吸着量を高めるこ
とを可能とする安価なBOG処理技術を提供する。LNGを気
化させて燃料ガスを製造するに際し、脱着されたBOG成
分の組成/発熱量の変動を抑制することにより、気化天
然ガスとBOG成分との混合ガスからなる燃料ガスの組成
/発熱量の変動を抑制する技術を提供する。 【構成】メタンを主成分とする液化天然ガス(LNG)の容
器から放出されるボイルオフガス(BOG)を容器内に充填
した吸着材により吸着処理するBOG処理装置において、
炭素数2以上の炭化水素成分を吸着除去するための第一
の容器とメタンを吸蔵するための第二の容器とをBOG流
動方向に順次設け、第一の容器と第二の容器における吸
着材の容積比を1:5〜200とし、かつ第一の容器に吸着材
の加熱手段を設けたことを特徴とするBOG処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタンを主成分と
する液化天然ガス(LNG)の容器から放出されるボイルオ
フガス(BOG)を有効に利用するためのBOG処理装置、この
BOG処理装置を備えた液化天然ガス貯蔵装置およびこの
液化天然ガス貯蔵装置を使用する燃料ガスの発生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】極低温でのLNGの輸送時には、小型で可
般型のLNG容器などの貯蔵容器が使用されている。しか
しながら、小型で可般型の貯蔵容器においては、熱の侵
入によりLNGを主とするBOGが発生するので、容器内圧が
短時間内に大きく上昇するが、LNGが可燃性であるた
め、そのBOGを大気中に放出することはできない。従っ
て、極低温LNGの貯蔵においては、BOGを効率よく処理す
る手段がないので、容器にLNGを充填した後、輸送中あ
るいは定置保存中に貯蔵容器の内圧が著しく高くなり、
危険性が高まるという問題点がある。
【0003】本発明者らは、先にLNG貯蔵装置にBOG吸着
タンクを付設し、LNG貯蔵タンク或いは吸着タンクから
流出するBOGを触媒により燃焼処理する技術を開発した
(特開平8-219397号参照)。この技術により、それ以前の
問題点は大幅に軽減されたもの、さらに改良すべき点が
幾つか存在することが明かなとなった。 (a)すなわち、BOG成分中の炭素数2以上の成分がより速
く吸着材に吸着されるので、BOGの主成分であるメタン
の吸着量が大幅に低下し、その結果、BOG全体の吸着処
理量が大幅に低下する。 (b)吸着容器内に蓄積した炭素数2以上の炭化水素の脱
着は容易ではないので、容器が1個である場合には、こ
れら炭化水素の完全脱着のために、吸着容器内の吸着材
全体を加熱する必要がある。従って、大型の加熱手段を
必要とするので、吸着容器自体が高価となる。 (c)吸着されたBOGを脱着して燃料として使用する場合
に、脱着してくるガスの組成/発熱量が時間とともに大
きく変動するので、燃焼状態が安定しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、LNGを貯蔵
するに際し、BOGの吸着量を高めることを可能とする安
価なBOG処理技術を提供することを目的とする。
【0005】本発明は、LNGを貯蔵するに際し、脱着さ
れたBOGの組成/発熱量の変動を抑制するBOG処理技術を
提供することも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の様な
従来技術の現状に鑑みて研究を重ねた結果、メタンと炭
素数2以上の炭化水素に対する吸着特性の異なる吸着材
を使用してBOGの吸着を行う場合には、上記の課題を達
成し得ることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0007】すなわち、本発明は、BOG処理装置を提供
するものである: 1.メタンを主成分とする液化天然ガス(LNG)の容器か
ら放出されるボイルオフガス(BOG)を容器内に充填した
吸着材により吸着処理するBOG処理装置において、炭素
数2以上の炭化水素成分を吸着除去するための第一の容
器とメタンを吸蔵するための第二の容器とをBOG流動方
向に順次設け、第一の容器と第二の容器における吸着材
の容積比を1:5〜200とし、かつ第一の容器に吸着材の加
熱手段を設けたことを特徴とするBOG処理装置。 2.LNG容器から気化生成する天然ガスの発熱量を調整
するために、脱着速度を制御しつつ、第一の容器および
第二の容器から2種のBOG成分を脱着させ、気化天然ガス
に混合する上記項1に記載のBOG処理装置。 3.上記項1〜2のいずれかに記載のBOG処理装置を備
えたことを特徴とする液化天然ガス貯蔵装置。 4.上記項3に記載の液化天然ガス貯蔵装置を用いて発
熱量を調整した燃料ガスを発生させるための方法であっ
て、LNG容器から気化生成する天然ガスに対し、それぞ
れの脱着速度を制御しつつ、第一の容器および第二の容
器から2種のBOG成分を脱着させ、気化天然ガスに混合す
ることを特徴とする発熱量を調整した燃料ガスの発生方
法。 5.上記項3に記載の液化天然ガス貯蔵装置を備えた燃
焼設備。 6.上記項3に記載の液化天然ガス貯蔵装置を備えた自
動車。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、図面を参照しつつ、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0009】図1に本発明によるLNG貯蔵装置の概要を
示す。本発明によるLNG貯蔵装置は、LNG貯蔵容器1、BO
G中の炭素数2以上の炭化水素を吸着除去するための第
1の吸着容器AおよびBOG中の炭素数2以上の炭化水素が
除去された後の高純度のメタンを吸着するための第2の
吸着容器Bを主要構成要素としている。
【0010】LNG貯蔵容器としては、一般に極低温液体
の貯蔵に使用されている通常の形式の貯蔵容器1を使用
することができる。より具体的には、金属製の容器を断
熱層、例えば、中空構造の真空層10および通常の断熱
材層(無機繊維系、発泡樹脂系など)11で取り囲んだ
形式の貯蔵装置を挙げることができる(図1参照)。
【0011】貯蔵容器1内に貯蔵されているLNGから
は、貯蔵容器外から侵入する熱による加熱のために、BO
Gが発生する。本発明においては、LNGから発生するBOG
を貯蔵容器1から取り出し、炭素数2以上の炭化水素と
メタンとを順次吸着処理することにより、BOG発生によ
る貯蔵容器の内圧の上昇を抑制するとともに、BOGを大
気中に放出させることなく、有効利用する。
【0012】吸着材の吸着能力は、炭素数2以上の炭化
水素の吸着材(以下「第1の吸着材」ということがある)
については、例えば、ノルマルブタンに対して充填体積
当たりの炭化水素吸蔵量(大気圧、25℃換算)が絶対圧力
1atm、温度25℃で50リットル/リットル以上、好ましく
は70リットル/リットル程度であることが好ましい。ま
た、メタンの吸着材(以下「第2の吸着材」ということ
がある)については、充填体積当たりのメタン吸蔵量(大
気圧、25℃換算)が絶対圧力1atm、温度25℃で40リット
ル/リットル以上、好ましくは50リットル/リットル程度
であることが好ましい。
【0013】吸着材の組み合わせは、特に限定されるも
のではないが、例えば、第1の吸着材として細孔径のよ
り大きな活性炭を使用するとともに、第2の吸着材とし
て細孔径のより小さい活性炭を使用することが好まし
い。吸着材としての活性炭の形状は、特に限定されず、
ペレット状、粒状、板状などの任意の形状であって良
い。成形コストなどの点からは、ペレット状および粒状
のものが、より好ましい。或いは、第1の吸着材として
活性炭を使用し、第2の吸着材として有機金属錯体(例
えば、フマル酸銅、シクロヘキサンジカルボン酸銅、ス
チルベンジカルボン酸銅、テレフタル酸銅、ターフェニ
ルジカルボン酸銅、ビフェニルジカルボン酸銅、トラン
ジカルボン酸銅など)を使用することもできる。
【0014】2種の吸着材それぞれの使用量(吸着容器A
および吸着容器Bそれぞれの充填体積)は、使用する吸
着材の種類(吸着能力)、LNG貯蔵容器の大きさ(LNG貯蔵
量)、LNG貯蔵容器の断熱能力、BOGの発生状況などを考
慮して、決めれば良い。
【0015】第1の吸着材の役割は、BOG中に少量含ま
れる炭素数2以上の炭化水素を除去することにある。従
って、第1の吸着材の使用量は、炭素数2以上の炭化水
素を十分に吸着除去して、第2の吸着材におけるメタン
の吸着能の低下を実質的に防止することができる最小限
量以上であればよい。しかしながら、第1の吸着材を過
剰に使用する場合には、炭素数2以上の炭化水素の吸着
に関与しない不要な吸着材が存在することになり、吸着
容器Aが必要以上に増大し、吸着した炭化水素の脱着時
に使用するヒーターも大型化せざるを得ない。この様な
状況を考慮して、第1の吸着材と第2の吸着材との容積
比は、通常1:5〜200程度、より好ましくは1:10〜100程
度、特に好ましくは1:15〜50程度とする。
【0016】本発明によれば、例えば、LNG貯蔵容器1
内のLNG4からのBOGの発生により、貯蔵容器1内の内部
圧力が一定値を超えると、リリーフ弁14が開き、上方
部壁面を貫通するBOG流出用パイプ5を経てBOGが流出す
る。それと同時にバルブ19および20が開いて、BOG
が第一の吸着容器Aに導入される。第1の吸着容器Aで
は、第1の吸着材により、炭素数2以上の炭化水素が選
択的に吸着され、メタンの一部も吸着される。第1の吸
着容器Aには、脱着が容易ではない炭素数2以上の炭化
水素の脱着を容易に行うための加熱機構(ヒーター)25
を設けてある。
【0017】次いで、BOGは、バルブ20を経て第2の
吸着容器Bに送られ、第2の吸着材によりメタンの吸着
が行われる。メタンは、炭素数2以上の炭化水素に比し
て脱着が容易なので、必須ではないが、第2の吸着容器
Bにも、メタン脱着促進のために、加熱機構(図示しな
い)を設けることができる。
【0018】LNG貯蔵容器1の上部に小径部6を形成
し、この小径部の壁を貫いて或いは小径部の内壁面と接
触するように或いは小径部と壁面を共有するようにBOG
流出用パイプ5を設ける場合には、流出するBOGの冷熱
により、熱が外部から侵入しやすい小径部6を効率よく
冷却することができる。すなわち、LNG貯蔵容器1に
は、通常、貯蔵容器内にLNGを注入するための配管(注入
用パイプ)およびLNGを取り出すための配管(取出用パイ
プ)或いはこれら2つの機能を併せ持つ配管(注入取出兼
用パイプ)7、8、9が設けられている。これらのパイ
プは、貯蔵容器内部に外部の熱を伝導させるので、熱の
侵入の主な原因となりやすい。しかるに、上述の様に、
LNG貯蔵容器1上部の小径部6にBOG流出用パイプ5を設
けることにより、熱の侵入を抑制することができる。
【0019】上記のようにして吸着処理されたBOGは、
以下のようにして有効利用される。すなわち、パイプ
7、ストップバルブ16およびパイプ9を経て取り出さ
れる気化天然ガスに対し、吸着容器Aおよび/または吸
着容器Bから脱着させた炭素数2以上の炭化水素および
/またはメタンを所定の割合で添加し、生成する混合ガ
ス(燃料ガス)の燃焼発熱量が所定範囲の値となるように
調整する。この調整のためには、マスフローコントロー
ラー24により、炭素数2以上の炭化水素および/また
はメタンの流量を制御する。その結果、得られた燃料ガ
スを使用する燃焼設備(例えば、天然ガス自動車のエン
ジンなど)の燃焼状態、排ガス成分などを安定させるこ
とができる。
【0020】なお、図示はしないが、本発明のLNG貯蔵
装置には、緊急事態に備えて、BOGを燃焼処理するため
の触媒燃焼装置を設けておき、BOGを貯蔵容器或いは吸
着容器A或いは吸着容器Bから流出させ、燃焼処理するこ
とができる。すなわち、例えば、LNG貯蔵装置の使用中
または保管中に、発生したBOG量が吸着容器の処理能力
を超えて、LNG貯蔵容器およびBOG吸着容器の内圧が所定
の上限値にまで達し、安全のためにBOGを放出する必要
が生じた場合には、LNG貯蔵容器および/または吸着容
器からBOGを燃焼装置に送り、燃焼処理することによ
り、安全な排ガスとして大気中に放散させることが可能
となる。
【0021】BOGを燃焼させるための触媒としては、炭
化水素燃焼用として公知の貴金属系触媒を使用すること
ができる。この様な触媒は、通常触媒活性成分としての
貴金属を各種の担体に担持させた状態で使用される。貴
金属としては、白金、ロジウム、パラジウムなどを使用
することができ、ロジウムおよび白金がより好ましい。
触媒の担体については、特に限定はなく、一般に触媒の
担体として使用されているものを使用することができ、
好ましい例として、活性アルミナファイバーマットを挙
げることができる。
【0022】触媒燃焼においては、通常の燃焼と異な
り、低温(400℃以下)で、NOxをほとんど発生しない火
炎安全性の高い無炎燃焼を持続させることができるの
で、LNG貯蔵容器および本発明装置全体の安全性、環境
適用性などを著しく向上させることが可能となる。
【0023】触媒燃焼装置は、LNG貯蔵容器1、貯蔵容
器Aおよび貯蔵容器Bのいずれに付設してもよい。例え
ば、ストップバルブ17を備えた配管12および/また
はストップバルブ18を備えた配管13に触媒燃焼装置
を接続することにより、LNG貯蔵容器1または吸着容器B
からBOGを触媒燃焼装置に送り出し、無炎燃焼させるこ
とができる。触媒燃焼装置の構造などは特に限定される
ものではないが、その1例は、例えば、特開平8-219397
号公報に開示されている。
【0024】なお、貯蔵容器1へのLNG充填中に発生す
る比較的大量のBOGを本発明による吸着容器Aおよび吸着
容器Bで吸着処理する場合には、2つの吸着容器に充填
された吸着材の吸着能力をいたずらに低下させることに
なる。従って、貯蔵容器1へのLNG充填時に発生するBOG
は、貯蔵装置外に導出し、他の装置で処理することが好
ましい。これにより、LNG充填終了時点での吸着材のBOG
吸着量を著しく減少させて、その後(非充填時)に発生
するBOGを吸着容器AおよびBにおいてより多く処理する
ことが可能となる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、貯蔵容器内に貯蔵され
ているLNGから発生するBOGの吸着処理において、以下の
様な顕著な効果が達成される。 1.BOG中のメタンと炭素数2以上の炭化水素とを別個
の吸着材により吸着処理するので、メタン吸着材の吸着
能低下とそれに伴うLNG貯蔵容器内の内圧上昇という大
きな問題を解消することができる。 2.従って、本発明によるLNG貯蔵装置を天然ガス燃焼
設備(例えば、天然ガス自動車のエンジン)のLNG貯蔵装
置として使用する場合には、BOG発生による貯蔵装置の
内圧の上昇が押さえられるので、自動車の放置時間を大
幅に延長できる。その結果、自動車用燃料としてのLNG
の実用性が大幅に高まる。 3.現在天然ガス自動車の燃料は、圧縮天然ガスとして
200kgf/cm2・G程度で貯蔵されている。これに対し、LNG
は、貯蔵密度はその2倍以上であり、かつ10kgf/cm2・G
以下での貯蔵が可能であるので、本発明によるLNG貯蔵
装置は、天然ガス自動車の安全性を著しく向上させる。 4.天然ガスとBOG中の脱着成分(メタンおよび炭素数2
以上の炭化水素)との混合比を調整することにより、得
られる燃料ガスの発熱量と燃焼性とを制御することがで
きるので、天然ガス燃焼設備における燃焼状況を安定さ
せることができる。 5.地下に埋設した供給管を使用することなく、天然ガ
スを各需要家に安全に供給できるようになるので、ガス
事業者の天然ガス供給コストを低減できる。 6.コンパクトで高BOG吸着容量の吸着容器を用いるこ
とができるため、LNG貯蔵装置自体の設置面積、設置容
積、重量などを必要以上に大きくする必要がなく、可般
性に優れた小型の装置が提供される。 7.触媒燃焼装置を併設する場合には、BOGが過剰に発
生したり、或いは貯蔵容器および吸着容器の内圧が上限
許容値に達した場合にも、安全にBOGを処理することが
できるので、貯蔵装置として安定に長期間使用すること
ができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明らかにする。
【0027】実施例1 図1に示す構造のLNG貯蔵装置を使用して、LNGの貯蔵お
よびBOGの処理を行った。
【0028】LNG貯蔵容器1は、ステンレススチール製
の二重円筒体であり、その内容積は50リットル(内径400
mm)である。貯蔵容器1の外壁は、中空構造の真空断熱
層10、その周囲に施されたスーパーインシュレーショ
ン(多層輻射シールド断熱材)、その外部のウレタンフォ
ームの充填層11からなる断熱層で取り囲まれている。
【0029】第1の吸着容器A(内容積;1.8リットル)
は、リリーフ弁14と第2の吸着容器Bとの間に配置さ
れており、石炭系活性炭(クラレケミカル(株)製、;B
ET比表面積1475m2/g)のペレット0.35kg(1.5リットル)が
充填されている。この第1の吸着材の温度25℃、絶対圧
力1atmでノルマルブタンの吸着能は、73リットル/リッ
トル(大気圧、25℃換算)である。
【0030】第2の吸着容器B(内容積;24リットル)に
は、石炭系活性炭(「スーパー活性炭M-30」、大阪瓦斯
(株)製;BET比表面積3000m2/g)のペレット7kg(20リッ
トル)が充填されている。この第2の吸着材の温度25
℃、絶対圧力11atmでのメタンの吸着能は、約55リット
ル/リットル(大気圧、25℃換算)である。
【0031】LNG貯蔵容器1、第1の吸着容器Aおよび第
2の吸着容器Bは、図示の通りに順次接続されており、B
OG流出用パイプ5には、開放圧力を10kgf/cm2・Gに設定
したリリーフバルブ14が付設されている。
【0032】LNGの充填操作は、配管8およびストップ
バルブ15を経てパイプ7からLNG貯蔵容器1にLNG(メ
タン含有量:88重量%)45リットルを供給することによ
り、行った。充填作業中は、バルブ19を閉じておき、
発生したBOGをストップバルブ17およびパイプ12を
経て供給装置(図示せず)側に戻した。
【0033】LNGの充填完了後は、リリーフバルブ14
を開き、ストップバルブ15、16、17および18を
閉じた状態で、装置全体を保持しておいた。15時間後
に貯蔵したLNG20リットルを使用し、その後再びバルブ
19を開き、ストップバルブ15、16、17および1
8を閉じた状態を維持した。貯蔵容器1、吸着容器Aお
よび吸着容器Bの内圧が10kgf/cm2・Gに達するまでの所
要時間は、約150時間であった。
【0034】次いで、バルブ21を開き、バルブ19お
よび20を閉じた状態で、吸着容器A内部をヒーター2
5により約150℃に加熱し、吸着されたBOG成分(主とし
て炭素数2以上の炭化水素からなる)を5分間脱着しつ
つ、同時にバルブ18を開けた状態で減圧下に吸着容器
Bからメタンを脱着させ、混合ガスを得た。所定組成(容
量比)の燃料ガスを得るために、マスフローコントロー
ラー24で流量をコントロールしつつ、得られた混合ガ
スをLNG貯蔵容器1から強制的に気化させた天然ガスに
加え、燃料ガスを得た。燃料ガスは、メタン86〜90%と
炭素数2以上の炭化水素14〜20%からなっていた。この
燃料ガスは、バーナーにより安定的に燃焼させることが
できた。
【0035】なお、第1の吸着容器Aから第2の吸着容
器Bに流入するガスをバルブ22からサンプリングし、
その組成を測定したところ、メタン濃度99.99%以上で
あった。LNG貯蔵容器1から発生するBOGのメタン濃度が
約99%であったことから、第1の吸着容器Aにおいて炭
素数2以上の炭化水素がほぼ完全に除去されていること
が明らかである。
【0036】また、本実施例によるBOG処理装置を使用
して、BOGの吸着を200回繰り返したところ、吸着時に第
2の吸着容器Bの圧力が10kgf/cm2・Gになるまでのメタ
ン吸着量(脱着時のマスフローコントローラー24によ
り計測)は、実質的に変化しなかった。このことから
も、第1の吸着容器Aにおいて炭素数2以上の炭化水素
がほぼ完全に吸着除去されており、その結果、第2の吸
着容器Bが炭素数2以上の炭化水素の吸着・蓄積による
劣化を生じていないことが明らかである。
【0037】実施例2 第1の吸着容器Aにおける活性炭ペレットの充填量を0.5
リットルとする以外は実施例1と同様にしてBOGの処理
を行った。
【0038】第1の吸着容器Aから第2の吸着容器Bに流
入するガスをバルブ22からサンプリングし、その組成
を測定したところ、メタン濃度99.99%以上であった。
【0039】また、本実施例によるBOG処理装置を使用
して、BOGの吸着を200回繰り返したところ、吸着時に第
2の吸着容器Bの圧力が10kgf/cm2・Gになるまでのメタ
ン吸着量(脱着時のマスフローコントローラー24によ
り計測)は、実質的に変化していなかった。
【0040】実施例3 第1の吸着容器Aにおける活性炭ペレットの充填量を0.1
5リットルとする以外は実施例1と同様にしてBOGの処理
を行った。
【0041】第1の吸着容器Aから第2の吸着容器Bに流
入するガスをバルブ22からサンプリングし、その組成
を測定したところ、メタン濃度99.99%以上であった。
【0042】また、本実施例によるBOG処理装置を使用
して、BOGの吸着を50回繰り返したところ、吸着時に第
2の吸着容器Bの圧力が10kgf/cm2・Gになるまでのメタ
ン吸着量(脱着時のマスフローコントローラー24によ
り計測)は、実質的に変化していなかった。
【0043】さらに、BOGの吸着を引き続き150回(合計2
00回)繰り返したところ、第1の吸着容器Aから第2の吸
着容器Bに流入するガス中のメタン濃度は99.8%程度ま
で低下したが、吸着時に第2の吸着容器Bの圧力が10kgf
/cm2・Gになるまでのメタン吸着量(脱着時のマスフロー
コントローラー24により計測)は、無視しうる程度で
あった。
【0044】実施例4 第2の吸着容器Bに充填する吸着材としてフマル酸銅20
リットル(充填密度0.98g/cm3)を使用する以外は実施例
1と同様にして、BOGの吸着処理を行った。
【0045】第2の吸着容器Bの内圧が10kgf/cm2・Gに
達するまでの所要時間は、約225時間であった。
【0046】次いで、バルブ21を開き、バルブ19お
よび20を閉じた状態で、吸着容器A内部をヒーター2
5により約150℃に加熱し、吸着されたBOG成分(主とし
て炭素数2以上の炭化水素からなる)を脱着しつつ、同
時にバルブ18を開けた状態で減圧下に吸着容器Bから
メタンを脱着させ、両者の混合ガスを得た。所定組成
(容量比)の燃料ガスを得るために、マスフローコントロ
ーラー24で混合ガス流量をコントロールしつつ、得ら
れた混合ガスをLNG貯蔵容器1から強制的に気化させた
天然ガスに加え、燃料ガスを得た。燃料ガスは、メタン
86〜90%と炭素数2以上の炭化水素14〜10%からなって
いた。この燃料ガスは、安定した燃焼特性を示した。
【0047】なお、第1の吸着容器Aから第2の吸着容
器Bに流入するガスをバルブ22からサンプリングし、
その組成を測定したところ、そのメタン濃度は99.99%
以上であった。LNG貯蔵容器1から発生するBOGのメタン
濃度が約99%であったことから、第1の吸着容器Aにお
いて炭素数2以上の炭化水素がほぼ完全に除去されてい
ることが明らかである。
【0048】また、本実施例によるBOG処理装置を使用
して、BOGの吸着を200回繰り返したところ、吸着時に第
2の吸着容器Bの圧力が10kgf/cm2・Gになるまでのメタ
ン吸着量(脱着時のマスコントローラー24により計測)
は、実質的に変化しなかった。このことからも、第1の
吸着容器Aにおいて炭素数2以上の炭化水素がほぼ完全
に吸着・除去されており、その結果、第2の吸着容器B
において、炭素数2以上の炭化水素の吸着・蓄積による
劣化を生じていないことが明らかである。
【0049】比較例1 第1の吸着容器Aにおける吸着材量を0.08リットルとす
る以外は実施例1と同様にして、BOGの吸着処理を行っ
た。
【0050】第1の吸着容器Aから第2の吸着容器Bに流
入するガスをバルブ22からサンプリングし、その組成
を測定したところ、容器A内の内圧が10kgf/cm2・Gに上
昇する以前にメタン濃度が99%となった。
【0051】また、本比較例によるBOG処理装置を使用
して、BOGの吸着を200回繰り返したところ、吸着時に第
2の吸着容器Bの圧力が10kgf/cm2・Gになるまでのメタ
ン吸着量(脱着時のマスフローコントローラー24によ
り計測)は、吸着開始時に比して、約8%低下した。こ
れは、第1の吸着容器Aによる炭素数2以上の炭化水素
の吸着が十分に行われないため、第2の吸着容器Bが炭
素数2以上の炭化水素の吸着・蓄積により劣化したため
と考えられる。
【0052】比較例2 実施例1と同様にして、BOGの吸着処理を行った。ただ
し、第1の吸着容器Aには、ヒーターを付設しなかっ
た。
【0053】本比較例によるBOG処理装置を使用して、B
OGの吸着を100回繰り返したところ、吸着時に第2の吸
着容器Bの圧力が10kgf/cm2・Gになるまでのメタン吸着
量(脱着時のマスフローコントローラー24により計測)
は、吸着開始時に比して、約20%低下した。
【0054】これは、ヒーターを付設しない第1の吸着
容器Aにおいて、一旦吸着した炭素数2以上の炭化水素
の脱着が十分に行われないため、その吸着能が次第に低
下し、その結果、BOG中の炭素数2以上の炭化水素が直
接第2の吸着容器Bに送られて、その吸着材が炭素数2
以上の炭化水素の吸着・蓄積により大幅に劣化したため
と考えられる。
【0055】比較例3 LNGからの気化天然ガスと脱着した2種のBOG成分との混
合に際し、マスフローコントローラー24を使用しない
以外は、実施例1と同様にして、燃料ガスの製造を行っ
た。
【0056】得られた燃料ガスをバーナー燃焼させたと
ころ、操作開始初期には、燃焼状態が不安定となり、炎
が吹き消されることがあった。これは、脱着初期に脱着
したBOG成分の割合が非常に高くなり、混合ガス中のメ
タン濃度が高くなったため、燃焼速度が低下したことに
よるものと推測される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるLNG貯蔵装置の一例の概要を示す
断面図である。
【符号の説明】
1:LNG貯蔵容器 A:第1の吸着容器 B:第2の吸着容器 4:LNG 5、12、13、23:BOG流出用パイプ 6:LNG貯蔵容器の小径部 7:LNG注入取出兼用パイプ 8:LNG注入用パイプ 9:気化LNG取出用パイプ 10:真空断熱層 11:断熱材層 14:リリーフバルブ 15、16、17、18、19、20、21、22、;
ストップバルブ 24:マスフローコントローラー 25:ヒーター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタンを主成分とする液化天然ガス(LNG)
    の容器から放出されるボイルオフガス(BOG)を容器内に
    充填した吸着材により吸着処理するBOG処理装置におい
    て、炭素数2以上の炭化水素成分を吸着除去するための
    第一の容器とメタンを吸蔵するための第二の容器とをBO
    G流動方向に順次設け、第一の容器と第二の容器におけ
    る吸着材の容積比を1:5〜200とし、かつ第一の容器に吸
    着材の加熱手段を設けたことを特徴とするBOG処理装
    置。
  2. 【請求項2】LNG容器から気化生成する天然ガスの発熱
    量を調整するために、それぞれの脱着速度を制御しつ
    つ、第一の容器および第二の容器から2種のBOG成分を脱
    着させ、気化天然ガスに混合する請求項1に記載のBOG
    処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれかに記載のBOG処理
    装置を備えたことを特徴とする液化天然ガス貯蔵装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の液化天然ガス貯蔵装置を
    用いて発熱量を調整した燃料ガスを発生させるための方
    法であって、LNG容器から気化生成する天然ガスに対
    し、それぞれの脱着速度を制御しつつ、第一の容器およ
    び第二の容器から2種のBOG成分を脱着させ、気化天然ガ
    スに混合することを特徴とする発熱量を調整した燃料ガ
    スの発生方法。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の液化天然ガス貯蔵装置を
    備えた燃焼設備。
  6. 【請求項6】請求項3に記載の液化天然ガス貯蔵装置を
    備えた自動車。
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