JP2001280589A - 付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装置 - Google Patents

付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】付臭された燃料ガスを加圧下に吸着貯蔵し、需
要に応じて払出を行うに際し、一定濃度以上の付臭剤を
含む燃料ガスを供給しうる装置を提供することを主な目
的とする。 【解決手段】メタンを主成分とする付臭された燃料ガス
を圧力容器内に充填した吸着材により吸着貯蔵する装置
において、付臭剤を予め吸着させた吸着材を充填する第
一の吸着容器と付臭剤を吸着させていない吸着材を充填
する第二の吸着容器とを燃料ガスの流動方向に順次設け
たことを特徴とする付臭燃料ガスの吸着貯蔵装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、付臭された燃料ガ
ス(メタン或いはメタンを主成分とする天然ガス、2種以
上の可燃性ガスの混合物である13Aガス都市ガスなど)の
貯蔵・供給技術に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ガスなどの燃料ガスを高密度で貯蔵
する方法としては、天然ガスを-162℃に冷却して液化天
然ガス(LNG)として貯蔵する方法および常温且つ高圧下
に圧縮天然ガスとして貯蔵する方法などが知られてい
る。
【0003】しかしながら、LNGとして貯蔵する方法
は、大規模な冷却設備を必要とするので、設備費が高価
なものとなる。
【0004】一方、圧縮天然ガスとして貯蔵する方法
は、LNGに比べて、ガス自体のエネルギー密度が低く、2
0MPa程度の加圧下の圧縮天然ガスであっても、そのエネ
ルギー密度は、同体積のLNGの1/3に過ぎない。また、天
然ガスの貯蔵圧力に耐えうる高圧容器を用いるので、大
型で重量の大きな耐圧容器、調圧弁などが必要となる。
さらに、現在都市部に設置されているガス貯蔵設備にお
ける圧力は、1MPa以下であるため、貯蔵密度は一層低
い。従って、大量の天然ガスを貯蔵するためには、大規
模な貯蔵ホルダーが必要であり、敷地確保が困難である
こと、設備コストが著しく高くなることなどの問題があ
る。
【0005】上記のような問題を解決するためのシステ
ムとして、吸着材に燃料ガスを吸着貯蔵する吸着式ガス
ホルダーおよびガス貯蔵・供給システムが知られている
が、この場合には、都市ガスなどの燃料ガス中に含まれ
ている付臭剤であるジメチルサルファイド(DMS)、t-ブ
チルメルカプタン(TBM)、テトラハイドロチオフェン
(THT)などが吸着除去されてしまうので、燃料ガスの使
用に際しては、再度付臭を行う必要がある。
【0006】特開昭64-74400号公報は、吸着材を充填し
た単一の貯蔵容器に予め付臭剤を吸着させておいた状態
で都市ガスを吸着貯蔵することにより、払出操作時に付
臭された都市ガスを脱着させる方法を開示している。し
かしながら、この方法によれば、一定濃度に付臭された
都市ガスを脱着させるためには、吸着材全体に付臭剤を
飽和状態にまで吸着させておく必要があるので、都市ガ
ス自体の吸着貯蔵性能が大きく低下する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、付
臭された燃料ガスを加圧下に貯蔵容器内に吸着貯蔵し、
需要に応じて払出を行うに際し、貯蔵容器の吸着貯蔵性
能の低下が少なく、一定濃度以上の付臭剤を含む燃料ガ
スを安定して供給しうる装置を提供することを主な目的
とする。
【0008】さらに、本発明は、容積当たりのガス貯蔵
量が大きく、設備がコンパクトで且つ設備費が安価であ
り、敷地面積の小さい燃料ガス貯蔵装置を提供すること
をも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の様な
技術の現状に留意しつつ、研究を重ねた結果、付臭剤を
用いて事前に吸着操作を行った小型の吸着容器(以下
「第一次吸着容器」ということがある)と事前に吸着操
作を行っていない大型の吸着容器(以下「第二次吸着容
器」ということがある)とを、付臭された燃料ガスの導
入方向に順次配置する場合には、第一次吸着容器内の吸
着材に対して事前に行う吸着操作における付臭剤の量が
少なくてすむので、第一次吸着容器の性能低下が少な
く、かつ第二次吸着容器のガス吸着貯蔵性能を常に高く
維持しうることを見出した。また、燃料ガスの払出を行
う際には、第一次吸着容器から付臭剤が脱着されて、燃
料ガスに混入するので、常に所定量の付臭剤を含有する
燃料ガスが供給されることを見出した。
【0010】さらに、第一次吸着容器における脱着操作
を加熱方式で行う場合には、単一の吸着容器に加熱機構
を設ける場合に比して、加熱機構の小型化が可能となる
とともに、第一次吸着容器の熱伝導効率が改善され、付
臭剤の脱着が効果的に進行するので、燃料ガス貯蔵装置
全体の製造費および運転費が、さらに低減されることを
見出した。
【0011】すなわち、本発明は、下記の付臭された燃
料ガスの吸着貯蔵装置を提供するものである。 1.メタンを主成分とする付臭された燃料ガスを圧力容
器内に充填した吸着材により吸着貯蔵する装置におい
て、付臭剤を予め吸着させた吸着材を充填する第一の吸
着容器と付臭剤を吸着させていない吸着材を充填する第
二の吸着容器とを燃料ガスの流動方向に順次設けたこと
を特徴とする付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装置。 2.第二の吸着容器が並列に接続された複数個の容器か
らなり、第一の吸着容器と第二の吸着容器とが直列に接
続されている上記項1に記載された付臭された燃料ガス
の吸着貯蔵装置。 3.第一の吸着容器内に充填された付臭剤の量が、第一
の吸着容器内に充填された全吸着材重量の0.05〜20%の
範囲内にある上記項1または2に記載に記載された付臭
された燃料ガスの吸着貯蔵装置。 4.付臭剤が、ジメチルサルファイド、t-ブチルメルカ
プタンおよびテトラハイドロチオフェンからなる群から
選ばれた硫黄化合物の少なくとも1種である上記項1〜
3のいずれかに記載された付臭された燃料ガスの吸着貯
蔵装置。 5.第一の吸着容器に吸着材の加熱手段を設けた上記項
1〜4のいずれかに記載された付臭された燃料ガスの吸
着貯蔵装置。 6.吸着材が、活性炭、ゼオライト、シリカゲルおよび
有機金属錯体の少なくとも1種である上記項1〜5のい
ずれかに記載された付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装
置。 7.第一の吸着容器および第二の吸着容器が、それぞれ
円筒形、パイプ形、球形あるいは角筒形である上記項1
〜6のいずれかに記載された付臭された燃料ガスの吸着
貯蔵装置。 8.第一の吸着容器および第二の吸着容器の少なくとも
一方が、地中に埋設されている上記項1〜7のいずれか
に記載された付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装置。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しつつ、本発明を
さらに詳細に説明する。
【0013】図1において、先ず、付臭剤或いは付臭剤
を含有する天然ガスを用いて、第一次吸着容器(第一の
容器)内に収容した吸着材に付臭剤を吸着させる。第一
次吸着容器内に収容した吸着材に対する付臭剤の吸着
は、特に制限されず、種々の手法により行うことができ
る。
【0014】例えば、付臭剤を含有する天然ガス(以下
においては、特に必要でない限り、「天然ガス」を以て
燃料ガスを代表させる)を用いて付臭剤の吸着を行う場
合には、公知の液体注入方式或いは蒸発方式により、天
然ガスを高濃度に付臭しておき、この高濃度付臭天然ガ
スを吸着材と接触させた後、吸着材を第一次吸着容器に
充填することができる。この方法は、吸着材を第一次吸
着容器に収容した状態で行うこともできる。吸着材中の
付臭剤濃度は、高濃度付臭天然ガス中の付臭剤濃度、吸
着材と高濃度付臭天然ガスとの接触時間などにより、調
整することができる。
【0015】或いは、任意の容器内で液状の付臭剤を蒸
発させ、これを所定の濃度で吸着材に吸着させた後、同
容器から取り出した吸着材を第一次吸着容器に移し替え
ても良い。この方法に準じて、吸着材を第一次吸着容器
に予め収容しておき、同容器を遮断した状態で同様の吸
着操作を行うこともできる。吸着材中の付臭剤濃度は、
付臭剤の蒸発量などにより、調整することができる。
【0016】或いは、減圧状態においた吸着材を収容す
る任意の容器中で、液状の付臭剤を所定圧力となるまで
蒸発させ、さらに天然ガスを導入して、容器内を大気圧
とした後、同容器から取り出した吸着材を第一次吸着容
器に移し替えても良い。この方法に準じて、吸着材を第
一次吸着容器に予め収容し、同容器を遮断した状態で同
様の吸着操作を行うこともできる。吸着材中の付臭剤濃
度は、付臭剤の蒸発圧などにより、調整することができ
る。
【0017】付臭剤用吸着材としては、活性炭、ゼオラ
イト、シリカゲル、有機金属錯体(フマル酸銅、シクロ
ヘキサンジカルボン酸銅、スチルベンジカルボン酸銅、
テレフタル酸銅、ターフェニルジカルボン酸、ビフェニ
ルジカルボン酸銅、トランジカルボン酸銅など)などが
例示される。これらの吸着材は、単独で使用しても良
く、或いは2種以上を併用することもできる。付臭剤用
吸着材として活性炭、ゼオライト或いはシリカゲルを使
用する場合には、比表面積はできるだけ大きいことが好
ましく、実用的には少なくとも1000m2/g以上であること
が好ましい。また、その細孔径は通常4〜20Å程度であ
り、より好ましくは8〜15Å程度である。
【0018】本発明方法は、以下の様にして実施され
る。先ず、第一次吸着容器には、上述の手法により付臭
剤(DMS、TBM、THTなど)を吸着させた吸着材を充填して
おき、第二次吸着容器には付臭剤を吸着させていない吸
着材を充填しておく。
【0019】第一次吸着容器における付臭剤の吸着量
は、吸着材重量を基準として、0.05〜20%程度であり、
より好ましくは0.1〜5%程度である。
【0020】第一次吸着容器には、必要ならば、後述す
る付臭剤の脱着を促進するために、ヒーターを設けるこ
とができる。
【0021】付臭された天然ガスは、バルブ-3を閉じた
状態で、ガス導入ライン、バルブ-1を経て、第一次吸着
容器(第一の容器)内に導入され、引き続き第二次吸着容
器(第二の容器)内に導入される。この場合には、第一次
および第二次吸着容器内圧力が所定圧となった時点で、
バルブ-1を閉じて、天然ガスを貯蔵する。
【0022】第一次吸着容器の下流側には、必要に応じ
てバルブ-2を設けておくことができる。バルブ-2を設け
て、第一次吸着容器内の圧力が所定圧になるまでこれを
閉じた状態で、付臭天然ガスを導入することにより、第
一次吸着容器中で吸着材による天然ガス中付臭剤の吸着
量が増加する。この付加的に吸着された付臭剤の存在に
より、後述の天然ガス脱着時の付臭効果が改善される。
この場合には、第一次吸着容器において付臭天然ガスに
由来する付臭剤の吸着量が所定値に達した時点で、バル
ブ-2を開いて、第二次吸着容器に付臭された天然ガスを
導入し、第一次および第二次吸着容器内圧力が所定圧と
なった時点で、バルブ-1を閉じて、天然ガスを貯蔵す
る。
【0023】第二次吸着容器において、メタンを主成分
とする天然ガスを吸着する吸着材としては、活性炭、ゼ
オライト、シリカゲル、有機金属錯体(フマル酸銅、シ
クロヘキサンジカルボン酸銅、スチルベンジカルボン酸
銅、テレフタル酸銅、ターフェニルジカルボン酸、ビフ
ェニルジカルボン酸銅、トランジカルボン酸銅など)な
どが例示される。これらの吸着材は、単独で使用しても
良く、或いは2種以上を併用することもできる。天然ガ
ス用吸着材として活性炭、ゼオライト或いはシリカゲル
を使用する場合には、やはり比表面積はできるだけ大き
いことが好ましく、実用的には少なくとも1000m2/g以上
であることが好ましい。また、その細孔径は通常4〜15
Å程度であり、より好ましくは6〜12Å程度である。
【0024】第一次吸着容器と第二次吸着容器で使用す
る吸着材は、同一であっても良く、あるいは異なってい
ても良い。
【0025】また、第一次吸着容器と第二次吸着容器と
は、地中に埋設した状態で、設置することができる。
【0026】天然ガス吸着時の温度および圧力は、特に
制限されないが、温度は通常常温〜100℃程度(より好ま
しくは、常温〜60℃程度)であり、圧力は常圧以上(より
好ましくは常圧〜4.0MPa程度)である。
【0027】天然ガスの脱着操作時には、バルブ-1を閉
じた状態で、バルブ-3を開き(バルブ-2を設ける場合に
は、これも併せて開き)、必要ならば、第一次吸着容器
内に充填した吸着材をヒーターにより加熱して、第一次
吸着容器に吸着されている付臭剤の脱着を行いつつ、所
定圧力となるまで、ガス払い出しラインから付臭剤含有
天然ガスを系外に送り出し、所定の用途に供する。
【0028】付臭剤の吸着量が減少した場合には、第一
次吸着容器内の吸着材に対する付臭剤の吸着操作を再度
行うことにより、貯蔵天然ガスに対する付臭機能の回復
を容易に行うことができる。
【0029】第一次吸着容器の容積(V1)と第二次吸着容
器の容積(V2)との比は、通常V1/V2=1/1〜1/100程度であ
り、より好ましくは1/5〜1/20程度である。両容器の大
きさ、容積比などは、貯蔵量および貯蔵圧力に応じて決
定すれば良い。
【0030】なお、本発明においては、必要に応じて、
第一次吸着容器および/または第二次吸着容器を複数個
設置しても良い。一般に、第二次吸着容器の容積の方が
大きいので、例えば、両容器の容積が等しい場合には、
上記の容積比(V1/V2)に対応して、第一次吸着容器1基
に対し、第二次吸着容器の基数を決めればよい。
【0031】図2は、第一次吸着容器1基に対し、第二
次吸着容器を5基設置した実施態様の概要を示す。この
実施態様における付臭天然ガスの吸着貯蔵および脱着払
出操作は、図1に示す実施態様の場合と同様にして行う
ことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、吸着材を充填した貯蔵
装置の付臭燃料ガス貯蔵性能を改善することができるの
で、貯蔵装置全体を小型化し得るとともに、ガスの貯蔵
効率を高めることができる。その結果、燃料ガス貯蔵施
設全体の設備コストと運転コストを大幅に低減させるこ
とができる。
【0033】また、吸着貯蔵後の燃料ガスに対し再度付
臭操作を行うことなく、供給規定に定められた濃度以上
の付臭剤を含む燃料ガスを得ることができる。従って、
この点からも、貯蔵装置全体を小型化し得る。
【0034】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。 実施例1*第一次吸着容器と第二次吸着容器とをそれぞれ1基ず
つ使用し、第一次吸着容器内に予め付臭剤を吸着させた
吸着材を充填した事例 容量10ccの円筒形第一次吸着容器に、付臭剤であるDMS
とTBMとを予め24mgずつ吸着させた吸着材(やし殻活性
炭;比表面積=2400m2/g、細孔容積=1.19cc/g、細孔径=1
1Å)を充填するとともに、容量60ccの円筒形第二次吸着
容器に付臭剤を吸着させていない吸着材(やし殻活性
炭、物性は上記に同じ)を充填した。
【0035】次いで、流量を計測しつつ、付臭天然ガス
(DMS濃度=5.4mg/m3、TBM濃度=5.5mg/m3)を2基の容器に
順次導入し、圧力が3.5MPaとなるまで、天然ガスを吸着
させ、貯蔵した。
【0036】次いで、排気側のバルブ(図1において、
バルブ-3に相当する)を開放し、0MPaとなるまで脱着を
行った。この様な吸着/脱着サイクルを繰り返し行っ
て、各サイクルにおける脱着ガス中のDMSとTBMの濃度測
定を行った。各サイクルにおける結果を下記表1に示
す。 実施例2*第一次吸着容器と第二次吸着容器とをそれぞれ1基ず
つ使用し、第一次吸着容器内に予め付臭剤を吸着させた
吸着材を充填した事例 容量10ccの円筒形第一次吸着容器にDMSとTBMとを予め30
mgずつ吸着させる以外は実施例1と同様にして付臭天然
ガスの吸着/脱着サイクルを繰り返した。各サイクルに
おける結果を下記表2に示す。 比較例1*単一の吸着容器に付臭剤を吸着させていない吸着材を
充填した事例 容量60ccの円筒形吸着容器に付臭剤を吸着させていない
吸着材(やし殻活性炭、物性は上記に同じ)を充填した
後、真空ポンプを用いて減圧脱気した。
【0037】次いで、流量を計測しつつ、付臭天然ガス
(DMS濃度=5.4mg/m3、TBM濃度=5.5mg/m3)を容器に導入
し、圧力が3.5MPaとなるまで、天然ガスを吸着させ、貯
蔵した。次いで、排気側のバルブ(図1において、バル
ブ-3に相当する)を開放し、0MPaとなるまで脱着を行っ
た。この様な吸着/脱着サイクルを繰り返し行って、各
サイクルにおける脱着ガス中のDMSとTBMの濃度測定(脱
着ガス中の付臭材/導入ガス中の付臭材(重量%))を行っ
た。各サイクルにおける結果を下記表3に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】表1〜3に示す結果から明らかな様に、第
一次吸着容器と第二次吸着容器とを使用する本発明方法
によれば、脱着ガス中に十分量の付臭剤が含まれている
ので、脱着ガスに対し改めて付臭操作を行う必要はな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装
置とその操作方法の一例を示す模式図である。
【図2】第一次吸着容器1基に対し、第二次吸着容器を
5基設置した実施態様の概要を示す模式図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタンを主成分とする付臭燃料ガスを圧力
    容器内に充填した吸着材により吸着貯蔵する装置におい
    て、付臭剤を予め吸着させた吸着材を充填する第一の吸
    着容器と付臭剤を吸着させていない吸着材を充填する第
    二の吸着容器とを燃料ガスの流動方向に順次設けたこと
    を特徴とする付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装置。
  2. 【請求項2】第二の吸着容器が並列に接続された複数個
    の容器からなり、第一の吸着容器と第二の吸着容器とが
    直列に接続されている請求項1に記載された付臭された
    燃料ガスの吸着貯蔵装置。
  3. 【請求項3】第一の吸着容器内に充填された付臭剤の量
    が、第一の吸着容器内に充填された吸着材重量の0.05〜
    20%の範囲内にある請求項1または2に記載に記載され
    た付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装置。
  4. 【請求項4】付臭剤が、ジメチルサルファイド、t-ブチ
    ルメルカプタンおよびテトラハイドロチオフェンからな
    る群から選ばれた硫黄化合物の少なくとも1種である請
    求項1〜3のいずれかに記載された付臭された燃料ガス
    の吸着貯蔵装置。
  5. 【請求項5】第一の吸着容器に吸着材の加熱手段を設け
    た請求項1〜4のいずれかに記載された付臭された燃料
    ガスの吸着貯蔵装置。
  6. 【請求項6】吸着材が、活性炭、ゼオライト、シリカゲ
    ルおよび有機金属錯体の少なくとも1種である請求項1
    〜5のいずれかに記載された付臭された燃料ガスの吸着
    貯蔵装置。
  7. 【請求項7】第一の吸着容器および第二の吸着容器が、
    それぞれ円筒形、パイプ形、球形あるいは角筒形である
    請求項1〜6のいずれかに記載された付臭された燃料ガ
    スの吸着貯蔵装置。
  8. 【請求項8】第一の吸着容器および第二の吸着容器の少
    なくとも一方が、地中に埋設されている請求項1〜7の
    いずれかに記載された付臭された燃料ガスの吸着貯蔵装
    置。
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