JP7020735B1 - ゼオライト吸着および除去システム、ならびにゼオライト吸着および除去方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ゼオライト吸着および除去システムであって、
炭化水素および不純物を含有する第1流体から当該不純物を吸着によって分離するゼオライトを収容するゼオライト収容部と、
前記第1流体を前記ゼオライト収容部に導入する第1導入経路と、
二酸化炭素ガスを含む第2流体を前記ゼオライト収容部に導入する第2導入経路と、
を備える、ゼオライト吸着および除去システム。
また好ましくは、当該ゼオライト吸着および除去システムは、前記ゼオライトによって前記第1流体から前記不純物が分離された前記炭化水素を前記ゼオライト収容部から排出する排出経路と、前記ゼオライトから除去された前記炭化水素および前記第2流体の混合物を、前記ゼオライト収容部からフレア処理部に送出する送出経路とを更に含んでいてよい。
ゼオライト吸着および除去方法であって、
ゼオライトを収容するゼオライト収容部に、炭化水素および不純物を含有する第1流体を導入し、当該不純物を前記ゼオライトに吸着させることによって分離する工程と、
二酸化炭素ガスを含む第2流体を前記ゼオライト収容部に導入し流通させる工程と、
を備える、ゼオライト吸着および除去方法。
また好ましくは、当該ゼオライト吸着および除去方法は、前記ゼオライトによって前記第1流体から前記不純物が分離された炭化水素を前記ゼオライト収容部から排出する工程と、前記ゼオライトから除去された前記炭化水素および前記第2流体の混合物を、前記ゼオライト収容部からフレア処理部に送出する工程を更に含んでいてよい。
本発明に従う二酸化炭素ガスを含有する流体によるゼオライトからの炭化水素の除去は、窒素ガスの通気によるゼオライトからの炭化水素の除去と比べ、例えば、ガス必要量が約30分の1程度に削減され得ると共に、除去の作業時間は約50分の1に削減され得、低コストかつ高効率なプロセスが達成される。
また、本発明の他の一態様によるゼオライト吸着および除去方法は、ゼオライトを収容するゼオライト収容部に、炭化水素および不純物を含有する第1流体を導入し、当該不純物を前記ゼオライトに吸着させることによって分離する工程と、二酸化炭素ガスを含む第2流体を前記ゼオライト収容部に導入し流通させる工程とを備える。本態様に属する好ましい一実施形態において、当該ゼオライト吸着および除去方法は、前記第1流体の前記ゼオライト収容部への第1導入経路と前記第2流体の前記ゼオライト収容部への第2導入経路とが前記ゼオライト収容部に対して選択的に連通されるように構成されており、二酸化炭素ガスを含む第2流体を前記ゼオライト収容部に導入し流通させることによって前記ゼオライトに吸着した前記炭化水素を前記ゼオライトから除去する工程を備える。さらに本態様に属する好ましい一実施形態において、当該ゼオライト吸着および除去方法は、前記ゼオライトによって前記第1流体から前記不純物が除去された炭化水素を前記ゼオライト収容部から排出する工程と、前記ゼオライトから除去された前記炭化水素および前記第2流体の混合物を、前記ゼオライト収容部からフレア処理部に送出する工程を含む。
典型的な第1流体としては、例えば、メタノール及び水を含む液化石油ガス(LPG)、硫黄または硫黄含有化合物を含む液化石油ガス(LPG)成分のプロパンやブタン、他の種々の物質に加えて水を含むガス井の生産流体が挙げられる。
第1流体における不純物の量は、特に限定されないが、LPGやガス井からの生産流体では通常0.001質量%~50質量%程度であり得る。また他の実施形態において、LPGやガス井からの生産流体以外のいずれかの第1流体における不純物の量も、通常0.001質量%~50質量%程度であってよい。
本発明のより具体的な実施形態を、図面を参照して説明する。これらの実施形態は例示であって、本発明はそれによって限定されない。当業者は、本発明の範囲内で、これらの実施形態の一部のみを利用し、あるいは複数の実施形態を適宜組み合わせて実施することも可能である。
本実施形態は、液化天然ガス(LNG)からの都市ガス製造における液-液熱量調整用の液化石油ガス(LPG)に含まれる不純物であるメタノールの吸着・分離を目的としたゼオライト吸着塔を含む。
また、本実施例にて用いられるLNGの熱量調整用LPGは、例えば、プロパンのみ、あるいは、プロパン及びブタンの混合物であってよい。そのような混合物の場合、プロパン60~90モル%、ブタン10~40モル%の混合物であってよい。代替的に、LNGの熱量調整用LPGとして、ブタンのみが用いられることもあり得る。標準状態(0℃および1気圧)にて、空気に対する比重は、プロパンが約1.56であり、ブタンが約2.07である。
ゼオライトを充填したゼオライト吸着塔は、ゼオライトの破過(寿命到達)時や容器開放検査時には、ゼオライトの抜出及び再充填作業が必要となる。ゼオライトの抜出に当たっては、LPGは可燃性ガスであることから、ゼオライト細孔内に吸着しているLPGを脱着・除去(パージ)することで危険性を排除する必要がある。この除去作業のため、窒素ガスの通気が行われている。しかし、窒素ガスの通気によるゼオライトからのLPGの除去には、かなりの長時間を要する。また、加熱した窒素ガスの通気によるゼオライトからのLPGの脱着のためには、蒸気等の熱源、配管、熱交換器等の付帯設備が必要になり、大幅なコストの増加を生じることになる。従って、窒素ガス通気によるゼオライトからのLPG除去は、プロセス全体の運転効率の低下、処理コストの大幅な増大などの不都合を有することが課題になっている。
本実施形態においては、従来の窒素ガスによるゼオライトからのLPG脱着に替えて、二酸化炭素ガスの通気によるLPG脱着・除去(CO2パージ)を行う。これによって、窒素ガスの通気によるゼオライトからのLPGの除去と比べ、ガス必要量が約30分の1程度に削減され得ると共に、除去の作業時間は約50分の1に削減され得、低コストかつ高効率なプロセスが達成される。また、本実施形態によれば、フレア処理設備用の補助燃料の使用量も小さくなるので、フレア処理コスト(及び処理時間)が大幅に削減され得、ひいてはフレア処理の燃焼に伴うCO2(温室効果ガス)の発生も削減され得る。
さらに、加熱された窒素ガス通気の場合と比較して、蒸気等の熱源、配管、熱交換器等の付帯設備が不要になり、この点からも大幅なコスト削減を達成し得る。本実施形態に従う二酸化炭素ガスによるゼオライトからの炭化水素の除去は、短時間で完了させ得るにもかかわらず、通常、約70℃程度の穏和な条件下で進行し得る。
ここでの「下方」とは、ゼオライト収容部において、ゼオライトの収容容積を50%に分割する水平線よりも鉛直下方の部分を指すものとする。また、これに対する「上方」とは、ゼオライト収容部において、ゼオライトの収容容積を50%に分割する水平線よりも鉛直上方の部分を指すものとする。ゼオライト収容部の「下方」は、好ましくは、最も下方である底部あるいは底部の近傍であり、ゼオライト収容部の「上方」は、好ましくは、最も上方である頂部あるいは頂部の近傍である。
本実施形態は、エアゾール製品の製造における原料であるLPGの成分のプロパン、ブタンに含まれる不純物の臭気成分であるメルカプタン等の硫黄含有化合物の吸着・分離を目的としたゼオライト吸着塔を含む。
LPG(プロパン、ブタン)には、臭気成分として、通常メルカプタン等の臭気を有する硫黄含有化合物が含まれているが、エアゾール製品としての性質上、そのような臭気成分を分離することが求められる。そのため、エアゾール製品に使用する前処理として、吸着剤(ゼオライト等)を用いて、プロパンおよびブタンの各々から臭気成分である硫黄含有化合物を吸着・分離している。LPGに対する付臭成分の一般的な例としては、TBM(ターシャリーブチルメルカプタン)、THT(テトラヒドロチオフェン)、DMS(ジメチルサルファイド)等の硫黄含有化合物や、これとシクロヘキセン等の硫黄分を含まない物質との混合物が挙げられる。
本実施形態においては、従来の窒素ガスによるプロパンやブタンの脱着・除去に替えて、二酸化炭素ガスの通気によるゼオライトからのプロパン・ブタンの脱着・除去(CO2パージ)を行う。これによって、上記の第1の実施形態と同様、窒素ガスの通気によるゼオライトからのプロパン・ブタンの除去と比べ、例えば、ガス必要量が約30分の1程度に削減され得ると共に、除去の作業時間は約50分の1に削減され得、低コストかつ高効率なプロセスが達成される。また、本実施形態によれば、フレア処理設備用の補助燃料の使用量も小さくなるので、フレア処理コスト(及び処理時間)が大幅に削減され得、ひいてはフレア処理の燃焼に伴うCO2(温室効果ガス)の発生も削減され得る。
本実施形態は、ガス井から得られたガス状の生産流体から水等の不純物の吸着・分離を目的としたゼオライト吸着塔を含む。すなわち、本実施形態は、ガス井から生産される生産流体を天然ガスパイプラインに流す前に、生産流体中の水分を分離、乾燥させるゼオライト吸着塔に本発明を適用したものである。
水銀除去装置251では、粗製ガスから金属水銀蒸気が除去される。金属水銀は、プロセス中にアマルガムを形成し易く、配管腐食につながり得るため、可能な限り除去する必要がある。金属水銀蒸気の除去のためには、金属硫化物系吸着剤(例えば硫化鉄や硫化銅)、硫黄含浸活性炭、モレキュラーシーブ等の吸着剤による水銀除去などの公知の技術が使用され得る。
凝縮器252では、凝縮により、水銀除去装置251で処理されたガス流体から水分・コンデンセート油などの液体成分が除去される。ここで除去される水分は、粗製ガスに含まれる水分の過半量であり、好ましくは80%以上であってよい。凝縮器252で除去された液体成分は、セパレータ253にて水とコンデンセート油に分離され、水は地層圧入などで処理され、コンデンセート油は製品として出荷される。
酸性ガス除去プロセスに使用される装置としては、公知のアミン吸収塔が例示される。使用され得るアミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、メチルジエタノールアミンが挙げられる。
これらのプロセスで、不純物が除去された生産流体は、メタン、エタン、プロパン、ブタンを主成分とし、その組成に応じて、いわゆる天然ガス、あるいは、天然ガスと液化石油ガス成分の混合物として扱われて、製品としてパイプラインを通し需要地やLNG基地等へ出荷される。
一定量の水を吸着したゼオライト吸着剤は、再生処理(ゼオライトからの水の脱着・除去)が必要になるため、ゼオライト吸着塔201aと201bは交互に運転モードと再生モードを繰り返しながら生産を続けるように構成されている。すなわち、吸着塔201aの運転モードでは、二酸化炭素供給バルブ205a、ガス排出バルブ206aを閉め、生産流体供給バルブ204a、製品排出バルブ207aを開ける。このとき加熱装置203aを動作させない。これにより、主成分がメタンである前処理済み生産流体は、気相状態で吸着塔201aに供給され、含まれる水分は吸着塔内部のゼオライト吸着剤に吸着・分離される。
二酸化炭素供給バルブ205a、製品排出バルブ207a、生産流体供給バルブ204a、フレア排出バルブ209aを閉め、ガス排出バルブ206a、ガス回収バルブ208aを開けた上で、昇圧ポンプを運転する。これにより吸着塔201aに残留するガス成分は回収され、生産流体とともに運転中の吸着塔201bを通って、製品として出荷される。
この処理により、吸着塔201a内のガス成分は吸着塔より排出され、吸着塔201aの内圧は所定圧力まで低下する。ここでの所定圧力とは、フレア排出バルブ209a系統の配管で吸着塔201a内のガス成分をフレア措置に排出するために必要な圧力である。この圧力は、設備に応じて規定されるが、概ね大気圧の二倍以下、例えば1.05倍程度の圧力に設定される。
吸着塔201aの内圧が所定圧力に達すると、二酸化炭素ガス供給バルブ205aを開き、二酸化炭素ガス供給装置202から二酸化炭素ガスを吸着塔201aに供給する。この場合、二酸化炭素ガスの比重(標準状態にて約1.53)は、吸着塔201a内に残留するガス成分(メタンを主成分とする)の比重より大きいため、吸着塔の下方(好ましくは底部)から二酸化炭素ガスが供給されることで、ゼオライト吸着塔の全体にわたって均一かつ十分に、効率良く脱着・除去を完了させることが可能になる。すなわち、ゼオライトに吸着した残量ガスを完全に除去し、かつゼオライト収容部に除去用ガス(パージガス)を充満させることでゼオライトの抜出作業が可能になるまでの時間(「残留ガス-パージガス切り替え時間」と称することができる)を短くすることが可能となる。
内径151mmのゼオライト吸着器(ゼオライト収容部を含む)に、2.23kgのNaX型ゼオライトを高さ200mmで収容した。
このゼオライト吸着器の底部から液体のLPG(プロパンのみ)を流入させ、ゼオライトを液体LPGに十分浸漬させることによって完全な吸着状態とした。ゼオライトに対するLPGの完全吸着の後、液抜き及び脱圧(大気圧まで)を行い、LPG吸着ゼオライトの試料を得た。
ゼオライト吸着器内部の温度(すなわち収容されたゼオライトの温度)は、二酸化炭素ガスの流通の開始前の約20℃から流通開始直後に約60℃にまで急上昇し、次いで流通中に最高で約70℃に達したものの、それより上昇することはなく短時間で急下降に転じ、流通が停止されたときは約20℃にまで再び低下した。
窒素ガスの流通の開始から停止に至るまでのゼオライト吸着器内部の温度は約20℃で一定であった。
・脱着・除去用ガスとして二酸化炭素ガスを用いたときに、脱着・除去用ガスとして窒素ガスを用いたときと比較して、プロパン除去の作業時間(出口プロパン濃度が0.1体積%未満、つまり爆発下限界の1/20未満に達するまでの時間)が約1/50になった。これにより、プロセス効率が高められ、ひいてはゼオライト抜出作業の短縮および設備の稼働率の向上が達成され得る。
・脱着・除去用ガスとして二酸化炭素ガスを用いたときに、脱着・除去用ガスとして窒素ガスを用いたときと比較して、ガスの必要量が約1/30になった。これにより、除去用ガスのコストが大幅に削減され得る。
・図6の拡大図(1)に示されているように、脱着・除去用ガスの流通時間初期におけるゼオライト吸着器出口のプロパン濃度の低下プロファイルおよび低下速度は、脱着・除去用ガスとして二酸化炭素ガスを用いたときと窒素ガスを用いたときとで大きく異なっていた。すなわち、除去用ガスとして二酸化炭素ガスを用いたときには、ゼオライト吸着器出口から、最初の約10分は二酸化炭素ガスを全くあるいは殆ど含まない約100%濃度(すなわち高純度の)プロパンが排出され、次いでプロパン濃度が急低下した。除去用ガスの流通開始直後に排出されるガスは、コンプレッサー等の簡便な昇圧手段で容易に製品として回収できフレア処理による温室効果ガスの削減が可能となる。これに対して、除去用ガスとして窒素ガスを用いたときには、ゼオライト吸着器出口のプロパン濃度は流通開始直後からほぼ一定の割合で漸減が継続するため、低い濃度のプロパンが排出され製品としての回収は困難となる。
・図6の拡大図(1)と併せて拡大図(2)に示されているように、脱着・除去用ガスとして二酸化炭素ガスを用いたときには、流通開始から約20分で、ゼオライト吸着器出口のプロパン濃度が0.1体積%未満、つまり爆発下限界の1/20未満に達した。それに対して、脱着・除去用ガスとして窒素ガスを用いたときには、ゼオライト吸着器出口のプロパン濃度が0.1体積%未満、つまり爆発下限界の1/20未満に達するまで約16時間もの長時間を要した。
2:フレア処理部
10、40:LPG供給ライン
11、41:LPG出荷ライン
20、50:CO2供給ライン
21、51:フレア送出ライン
30、60:補助燃料供給ライン
V10、V40:LPG供給バルブ
V11、V41:LPG出荷バルブ
V20、V50:CO2供給バルブ
V21、V51:フレア処理用バルブ
V30、V60:補助燃料バルブ
201a、201b:ゼオライト吸着塔
202:CO2充填タンク
203a、203b:加熱装置
204a、204b:生産流体供給バルブ
205a、205b:CO2供給バルブ
206a、206b:ガス排出バルブ
207a、207b:製品排出バルブ
208a:ガス回収バルブ
209a:フレア排出バルブ
251:水銀除去装置
252:凝縮器
253:セパレータ
254:酸性ガス除去処理部
Claims (10)
- ゼオライト吸着および除去システムであって、
炭化水素および不純物を含有する第1流体から当該不純物を吸着によって分離するゼオライトを収容するゼオライト収容部であって、前記炭化水素が、液化石油ガス(LPG)の成分であるプロパンおよび/もしくはブタンを含み、前記不純物が、メタノール、TBM(ターシャリーブチルメルカプタン)、THT(テトラヒドロチオフェン)およびDMS(ジメチルサルファイド)からなる群から選択される少なくとも1種を含むゼオライト収容部と、
前記第1流体を前記ゼオライト収容部に導入する第1導入経路と、
二酸化炭素ガスを含む第2流体を前記ゼオライト収容部に導入する第2導入経路であって、前記第2流体が70質量%超の二酸化炭素を含む第2導入経路と、
を備える、ゼオライト吸着および除去システム。 - 前記第1導入経路と前記第2導入経路とが前記ゼオライト収容部に対して選択的に連通されるように構成されており、前記第2導入経路から前記第2流体を前記ゼオライト収容部内に流通させることによって前記ゼオライトに吸着した前記炭化水素を除去する、請求項1に記載のゼオライト吸着および除去システム。
- 前記ゼオライトによって前記第1流体から前記不純物が分離された前記炭化水素を前記ゼオライト収容部から排出する排出経路と、
前記ゼオライトから除去された前記炭化水素および前記第2流体の混合物を、前記ゼオライト収容部からフレア処理部に送出する送出経路と、を含む、
請求項1又は請求項2に記載のゼオライト吸着および除去システム。 - 前記ゼオライトに吸着する前記炭化水素のガスの標準状態(0℃および1気圧下)における比重を前記第2流体の標準状態における比重で除した値が1.02以上である場合、前記第2流体が前記ゼオライト収容部の上方から導入されるように前記第2導入経路を前記ゼオライト収容部の上部に接続し、または、前記ゼオライトに吸着する前記炭化水素のガスの標準状態における比重を前記第2流体の標準状態における比重で除した値が1.02未満である場合、前記第2流体が前記ゼオライト収容部の下方から導入されるように前記第2導入経路を前記ゼオライト収容部の下部に接続する、請求項1~3のいずれか1項に記載のゼオライト吸着および除去システム。
- 前記第2流体の流通によって前記ゼオライト収容部から除去された前記炭化水素を、前記ゼオライト収容部に導入される前の前記第1流体と混合させるリサイクル経路をさらに含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のゼオライト吸着および除去システム。
- ゼオライト吸着および除去方法であって、
ゼオライトを収容するゼオライト収容部に、炭化水素および不純物を含有する第1流体を導入し、当該不純物を前記ゼオライトに吸着させることによって分離する工程であって、前記炭化水素が、液化石油ガス(LPG)の成分であるプロパンおよび/もしくはブタンを含み、前記不純物が、メタノール、TBM(ターシャリーブチルメルカプタン)、THT(テトラヒドロチオフェン)およびDMS(ジメチルサルファイド)からなる群から選択される少なくとも1種を含む工程と、
二酸化炭素ガスを含む第2流体を前記ゼオライト収容部に導入し流通させる工程であって、前記第2流体が70質量%超の二酸化炭素を含む工程と、
を備える、ゼオライト吸着および除去方法。 - 前記第1流体の前記ゼオライト収容部への第1導入経路と前記第2流体の前記ゼオライト収容部への第2導入経路とが前記ゼオライト収容部に対して選択的に連通されるように構成されており、二酸化炭素ガスを含む第2流体を前記ゼオライト収容部に導入し流通させることによって前記ゼオライトに吸着した前記炭化水素を前記ゼオライトから除去する工程を備える、請求項6記載のゼオライト吸着および除去方法。
- 前記ゼオライトによって前記第1流体から前記不純物が分離された炭化水素を前記ゼオライト収容部から排出する工程と、
前記ゼオライトから除去された前記炭化水素および前記第2流体の混合物を、前記ゼオライト収容部からフレア処理部に送出する工程を含む、
請求項6又は請求項7に記載のゼオライト吸着および除去方法。 - 前記ゼオライトに吸着する前記炭化水素のガスの標準状態(0℃および大気圧下)における比重を前記第2流体の標準状態における比重で除した値が1.02以上である場合、前記第2流体が前記ゼオライト収容部の上方から導入され、または、前記ゼオライトに吸着する前記炭化水素のガスの標準状態における比重を前記第2流体の標準状態における比重で除した値が1.02未満である場合、前記第2流体が前記ゼオライト収容部の下方から導入される、請求項6~8のいずれか1項に記載のゼオライト吸着および除去方法。
- 前記第2流体の流通によって前記ゼオライト収容部から除去された前記炭化水素を、前記ゼオライト収容部に導入される前の前記第1流体と混合させてリサイクルする工程をさらに含む、請求項6~9のいずれか1項に記載のゼオライト吸着および除去方法。
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