JPH10299597A - 燃料タンクの残燃料量推定装置 - Google Patents

燃料タンクの残燃料量推定装置

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JPH10299597A
JPH10299597A JP11626397A JP11626397A JPH10299597A JP H10299597 A JPH10299597 A JP H10299597A JP 11626397 A JP11626397 A JP 11626397A JP 11626397 A JP11626397 A JP 11626397A JP H10299597 A JPH10299597 A JP H10299597A
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fuel
pressure
tank
fuel tank
amount
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Hajime Udo
肇 宇土
Toshiaki Ichitani
寿章 市谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の傾きに拘わらず燃料タンクの残燃料量
を正確に推定することができる燃料タンクの残燃料量推
定装置を提供する。 【解決手段】 燃料タンク9内の燃料液面上方の空間
に、内燃エンジン1の吸気管2の負圧を蒸発燃料通路2
0を介して導入し、減圧処理を行う。その際、蒸発燃料
通路20の途中に設けられた制御弁30を一定時間、一
定開度で開弁し、そのときのタンク内圧Ptの変化量D
Ptを検出し(S21)、該検出した変化量DPtに応
じて燃料タンク9内の残燃料量を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
燃料タンクの残燃料量を推定する残燃料量推定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載された燃料タンクの残燃料量
の検出は、燃料より比重の小さい浮きを燃料液面に浮か
せ、その浮きの位置を電気的に検出するフロート式燃料
ゲージにより行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、広く使
用されているフロート式燃料ゲージは、車両(燃料タン
ク)が傾いている場合には、残燃料量を正確に検出でき
ないという問題がある。
【0004】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、車両の傾きに拘わらず燃料タンクの残燃料量を正
確に推定することができる燃料タンクの残燃料量推定装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、車両に搭載された燃料タンクの残燃料量を推
定する残燃料量推定装置において、前記燃料タンク内の
燃料液面の上方の空間の圧力を検出する圧力検出手段
と、前記空間の圧力を減圧する減圧手段と、該減圧手段
による減圧中の前記空間の圧力の変化を検出する圧力変
化検出手段とを備え、検出した圧力変化に基づいて前記
燃料タンクの残燃料量を推定することを特徴とする。
【0006】この構成によれば、燃料タンク内の燃料液
面の上方の空間の圧力が減圧され、減圧中の圧力変化に
基づいて残燃料量が推定される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0008】図1は本発明の実施の一形態に係る残燃料
量推定装置を含み、燃料タンクから蒸発燃料が外気に放
出されることを防止する蒸発燃料放出防止装置の構成を
示す全体構成図である。同図において、1は車両に搭載
され、例えば4気筒を有する内燃機関(以下単に「エン
ジン」という)であり、エンジン1の吸気管2の途中に
はスロットル弁3が配されている。また、スロットル弁
3にはスロットル弁開度(θTH)センサ4が連結され
ており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を
出力して電子コントロールユニット(以下(ECU)と
いう)5に供給する。
【0009】燃料噴射弁6は、吸気管2の途中であって
エンジン1とスロットル弁3との間の図示しない吸気弁
の少し上流側に各気筒毎に設けられている。また、各燃
料噴射弁6は燃料供給管7を介して燃料タンク9に接続
しており、燃料供給管7の途中には燃料ポンプ8が設け
られている。燃料タンク9は給油のための給油口10を
有しており、給油口10にはフィラーキャップ11が取
付けられている。
【0010】燃料噴射弁6はECU5に電気的に接続さ
れ、該ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時期が
制御される。
【0011】吸気管2の前記スロットル弁3の下流側に
は吸気管絶対圧PBAを検出する吸気管内絶対圧(PB
A)センサ13、及び外気温としての吸気温TAを検出
する吸気温(TA)センサ14が装着されている。ま
た、燃料タンク9には、燃料タンク9内の燃料の温度T
gを検出する燃料温度(Tg)センサ16と、燃料タン
ク9内の残燃料量を検出する残燃料量センサ17とが設
けられている。またこれらのセンサ13〜17の検出信
号はECU5に供給される。
【0012】次に燃料タンク9、蒸発燃料通路20等か
ら構成される蒸発燃料放出抑止系31について説明す
る。
【0013】燃料タンク9は蒸発燃料通路20を介して
吸気管2のスロットル弁3の下流側に接続されており、
蒸発燃料通路20の途中には、燃料タンク9のタンク内
圧(絶対圧)Ptを検出するタンク内圧(Pt)センサ
15と、蒸発燃料通路20を開閉するタンク圧制御弁3
0とが設けられている。タンク内圧センサ15は、図示
例では蒸発燃料通路20の燃料タンク9に近い位置に装
着されているが、燃料タンク9に直接装着するようにし
てもよい。タンク内圧センサ15の検出信号は、ECU
5に供給される。制御弁30は、その制御信号のオン−
オフデューティ比を変更することにより燃料タンク9内
で発生する蒸発燃料の流量を制御するように構成された
電磁弁であり、制御弁30の作動はECU5により制御
される。なお、制御弁30はその開度をリニアに変更可
能な電磁弁を使用してもよい。
【0014】蒸発燃料通路20と燃料タンク9の接続部
には、カットオフ弁21が設けられている。カットオフ
弁21は、燃料タンク9の満タン状態のときや燃料タン
ク9の傾きが増加したとき閉弁するフロート弁である。
【0015】ECU5は各種センサ等からの入力信号波
形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナロ
グ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する
入力回路、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果
等を記憶する記憶手段、燃料噴射弁6や制御弁30に駆
動信号を供給する出力回路等から構成される。
【0016】ECU5のCPUは、スロットル弁開度セ
ンサ3、吸気管内絶対圧センサ13等の各種センサの出
力信号に応じてエンジン1に供給する燃料量制御等を行
うとともに、上述の燃料温度センサ16、タンク内圧セ
ンサ15等の出力信号に応じて制御弁30の開度制御を
行う。
【0017】本実施形態では、エンジン1、吸気管2、
蒸発燃料通路20、制御弁30及びECU5が、特許請
求の範囲に記載した減圧手段を構成し、ECU5は圧力
変化検出手段を構成する。
【0018】図2は、ECU5のCPUで実行される制
御弁30の開度制御処理のフローチャートであり、本処
理は所定時間(例えば100msec)毎に実行され
る。
【0019】まず、ステップS1で、エンジン1のクラ
ンキングを検知する等によりエンジン1が作動中である
か否かを判別し、エンジン1が作動中であれば、ステッ
プS2に進み、燃料温度センサ16により燃料タンク9
内の燃料の温度Tgを検出し、次いで図4に示す燃料タ
ンク9内の残燃料量の推定処理を実行する(ステップS
3)。
【0020】先ずステップS21では、制御弁30に固
定のデューティ比の制御信号を供給し、一定の開度で開
弁させ、一定時間(例えば5秒間程度)のタンク内圧力
の減圧処理を実行し、そのときのタンク内圧の変化量D
Pt(減圧開始時点の圧力と5秒後の圧力との差圧)を
検出する。この変化量DPtは、タンク内圧Ptの減圧
処理時の圧力変化率(単位時間当たりの圧力変化量)に
対応する。次いで、変化量DPtに応じて図5(a)に
示すFREテーブルを検索し、残燃料量推定値FREを
算出する(ステップS22)。
【0021】制御弁30の開度を一定にして減圧処理を
行う場合、燃料タンク内の残燃料量が多いほど、タンク
内圧Ptの変化率(減少率)は、大きくなる傾向を示
す。すなわち、図5(b)に示すように、時刻t0から
減圧処理を開始すると、残燃料量が多いときは、曲線L
1で示すようにタンク内圧Ptが減少し、残燃料量が少
なくなるのに伴って、曲線L2、L3で示すようにタン
ク内圧Ptが減少する。したがって、図5(a)のFR
Eテーブルは、変化量DPtが増加するほど、残燃料量
推定値FREが増加するように設定されている。
【0022】この処理によれば、減圧処理時のタンク内
圧Ptの変化率を示す変化量DPtに応じて残燃料量推
定値FREが算出されるので、車両(燃料タンク)の傾
きに拘わらず正確な残燃料量を得ることができる。
【0023】図2に戻り、ステップS4では、タンク内
圧センサ15による燃料タンク9のタンク内圧Ptの検
出を行う。そして、検出した燃料温度Tg及び残燃料量
推定値FREに応じて、後述する燃料タンク9内の目標
圧力値(絶対圧)Po(mmHg)の設定方法に基づい
て図6の処理により燃料タンク9内の目標圧力値Poを
算出する(ステップS5)。この際、前記目標圧力値P
oは、エンジン1の停止後も燃料タンク9内の負圧が保
持できるように、予測される燃料タンク9内のタンク圧
力上昇分を見込んだ過度に負圧化された値に設定され
る。
【0024】上記予測される燃料タンク9内のタンク内
圧上昇の要因としては、燃料タンク9内の燃料のその温
度における保有熱量により燃料に含まれる成分のうち燃
料温度よりも低い温度で蒸発する成分が蒸発すること
と、外気温の上昇による燃料タンク9内の燃料の温度上
昇により上記と同様に燃料の一部が蒸発することが挙げ
られる。
【0025】次に、燃料タンク9のタンク内圧Ptと上
記目標圧力値Poとの差ΔPを算出し(ステップS
6)、前記差ΔPが0になるように制御弁30の開度を
制御して(ステップS7)、本処理を終了する。
【0026】ステップS1でエンジン1が停止中の場合
は、ECU5のCPUは前記目標圧力値Poに制御され
た燃料タンク9内の負圧を保持するために制御弁30を
閉成して(ステップS8)、本処理を終了する。
【0027】以上の構成により、エンジン1の作動中に
おいて、制御弁30の開度を制御することにより吸気管
2内の負圧を燃料タンク9内に作用させて、燃料タンク
9内を前記所定の目標圧力値Poに保持する。その結
果、エンジン1の作動中はもとより停止後も燃料タンク
9内は負圧に保持され、給油のためフィラーキャップ1
1を開けても燃料タンク9内の蒸発燃料が外気に放出す
るのを防止することができる。
【0028】ここで、図2のステップS5における燃料
タンク9内の目標圧力値Poの設定方法の概要を図3を
参照して説明する。図3は、燃料タンク9内の目標圧力
値Poの設定基準を説明するための燃料温度−タンク内
圧曲線を示すグラフである。
【0029】図3の燃料タンク9内の目標圧力値Poの
設定範囲値はECU5の記憶手段にマップとして格納さ
れる。
【0030】図3のグラフにおいて、横軸は、燃料タン
ク9内の燃料の温度Tg(℃)、縦軸は、燃料タンク9
のタンク内圧Pt(mmHg)を示す。ここに、縦軸の
タンク内圧Ptは上述したように絶対圧で示され、グラ
フの下方ほど圧力は小さい。
【0031】以下、図3中の各曲線A,B,A+B,
C,Dについて説明する。
【0032】曲線Aは、エンジン1が停止して燃料タン
ク9の負圧化が停止しても燃料タンク9の内圧が負圧に
保持されるように、車両の走行中(エンジン1の作動
中)に燃料タンク9内を過度に負圧化するためのタンク
内圧Ptの目標圧力値Poの上限値であって、エンジン
1が停止した直後から燃料タンク9内の燃料のその温度
Tgにおける保有熱量により、燃料に含まれる成分のう
ち燃料温度よりも低い温度で蒸発する成分が蒸発するこ
とによる燃料タンク9のタンク内圧Ptの上昇分を考慮
したタンク内圧Ptの目標圧力値Poの上限値を示す。
制御弁30は、燃料温度Tgに拘わらず燃料タンク9の
タンク内圧Ptが曲線A以下になるように開度が制御さ
れる。曲線Aでは、燃料温度Tgが増大するほどタンク
内圧Ptは減少する。すなわち、燃料温度Tgが高いほ
ど、タンク内圧Ptを低くする必要がある。
【0033】曲線Bは、エンジン1が停止して燃料タン
ク9の負圧化が停止しても燃料タンク9の内圧が負圧に
保持されるように、車両の走行中(エンジン1の作動
中)に燃料タンク9内を過度に負圧化するためのタンク
内圧Ptの目標圧力値Poの上限値であって、停車中又
は駐車中、外気温が所定の想定最大外気温45℃まで上
昇し、燃料温度Tgもまた45℃まで上昇した場合の燃
料タンク9のタンク内圧Ptの上昇分を考慮したタンク
内圧Ptの目標圧力値Poの上限値を示す。車両設計時
に想定する外気温の最大値は、40.6℃であるが、本
実施形態では、それより厳しい最大外気温条件を想定し
ている。曲線Bにおいては、燃料温度Tgが増大するほ
どタンク内圧Ptは増大する。すなわち、燃料温度Tg
が想定最大外気温に近いほど、外気温の上昇による影響
は小さいので、曲線Bのような特性となる。
【0034】曲線A+Bは、上記曲線Aと上記曲線Bの
条件を同時に満足する曲線である。曲線A+Bにおいて
は燃料温度Tgが25℃付近でタンク内圧Ptは最小値
となる。制御弁30は、燃料温度Tgに拘わらず燃料タ
ンク9のタンク内圧Ptが曲線A+B以下になるように
開度が制御される。
【0035】曲線Cは、燃料タンク9からエンジン1に
燃料を移送する燃料ポンプ8の吸引下限であって燃料タ
ンク9の目標圧力値Poの下限値を示す。燃料タンク9
内のタンク圧力Ptがこの曲線C以下であると燃料ポン
プ8は燃料タンク9から燃料を吸引することができない
ので、燃料タンク9内のタンク圧力Ptを曲線C以上に
する必要がある。曲線Cにおいては、燃料温度Tgが増
大するほどタンク内圧Ptは増大する。また、曲線Cに
よるタンク内圧Ptの目標圧力値Poの下限値は曲線A
+Bよるタンク内圧Ptの目標圧力値Poの下限値より
小さい。
【0036】最後に、曲線Dは、いわゆる、燃料が燃料
としての特性を保持する限界ライン(いわゆる、ガソリ
ンが枯れる限界のライン)である。燃料タンク9のタン
ク内圧Ptをこの曲線D以下まで低下させると、燃料タ
ンク9内の燃料は燃料内の揮発し易い成分が抜けて燃料
としての特性を保持することができなくなる。曲線Dに
おいては、燃料温度Tgが増大するほどタンク内圧Pt
は増大する。曲線Dによるタンク内圧Ptは曲線Cよる
タンク内圧Ptの目標圧力値Poの下限値より小さい。
【0037】エンジン1が停止して燃料タンク9の負圧
化が停止しても燃料タンク9のタンク内圧Ptを負圧に
保持するためには、前記制御弁30は、エンジン1の作
動中において、その開度が曲線A,B,A+B,C,D
による条件をすべて満足するように制御される必要があ
る。具体的には、制御弁30の制御領域は図3の斜線部
で示され、前記制御弁30は、燃料温度Tgに応じて燃
料タンク9内のタンク内圧Ptの値がこの領域内になる
ように制御される。
【0038】さらに本実施形態では、外気温TAの燃料
温度Tgに対する影響度合が、燃料タンク内の残燃料量
FRに依存して変化することに鑑み、残燃料量FRに応
じた目標圧力値Poの設定を行う。図7(c)は、外気
温TA(実線)が変化したときの、燃料温度Tgの推移
を示す図であり、残燃料量FRが少ないときは、外気温
TAの変化が時間遅れを伴ってほぼそのまま燃料温度T
gに反映される(同図、鎖線)のに対し、残燃料量FR
が多いときは、外気温TAの変化がかなりなまされた状
態で燃料温度Tgに反映される(同図、一点鎖線)。
【0039】図3の曲線Bは、外気温TAの変化がほぼ
そのまま燃料温度Tgに反映される場合に対応するもの
であり、残燃料量FRが多い場合には、曲線B’のよう
に目標圧力値Poをより大きい圧力値に移動した特性と
なり、目標圧力値Poは、曲線(A+B’)より低圧側
の値(図3の斜線の範囲を曲線(A+B’)まで拡大し
た範囲内の値)とすればよい。
【0040】図6は、残燃料量を考慮した目標圧力値P
oの算出処理(図2、ステップS5に対応する)のフロ
ーチャートであり、ステップS11では、燃料温度Tg
及び残燃料量推定値FREに応じて図7(a)に示すΔ
Tgeテーブルを検索し、エンジン停止中の燃料温度T
gの上昇量の推定値(以下「推定温度上昇量」という)
ΔTgeを算出する。ΔTgeテーブルは、所定燃料温
度Tg1,Tg2,Tg3(Tg1<Tg2<Tg3)
のそれぞれにおいて、同図(c)に示す特性を考慮し
て、残燃料量FRが増加するほど、推定温度上昇量ΔT
geが減少するように設定されている。なお、燃料温度
Tgが、所定燃料温度Tg1〜3以外であるときは、補
間演算により推定温度上昇量ΔTgeを算出する。
【0041】続くステップS12では、推定温度上昇量
ΔTgeに応じて図7(b)に示すΔPteテーブルを
検索し、エンジン停止中のタンク内圧Ptの上昇量の推
定値(以下「推定タンク内圧上昇量」という)ΔPte
を算出する。ΔPteテーブルは、推定温度上昇量ΔT
geが増加するほど、推定タンク内圧上昇量ΔPteが
増加するように設定されている。
【0042】次いで、推定タンク内圧上昇量ΔPteに
応じて、前述した図3の条件を満たすように目標圧力値
Poを決定する。すなわち、推定タンク内圧上昇量ΔP
teは、図3に示す曲線B、B’の条件を示しているだ
けなので、曲線A及びCの条件も加味して、最終的な目
標圧力値Poを決定する。
【0043】以上のように本実施の形態によれば、外気
温が45℃に上昇したとしても、エンジン1の作動中
に、吸気管2内の負圧が燃料タンク9内に作用して燃料
タンク9内は所定の目標圧力値Poに保持されるので燃
料タンク9内の負圧はエンジン1の停止後も保持され、
給油のためフィラーキャップ11を開けても燃料タンク
9内の蒸発燃料が外気に放出するのを防止することがで
きる。
【0044】さらに、燃料タンク9の残燃料量推定値F
REに応じて目標圧力値Poを決定するようにしたの
で、燃料タンク内の残燃料量に応じた最適な目標圧力値
Poに制御することができる。すなわち、例えば残燃料
量が多いときは、少ないときより目標圧力値Poを大き
い圧力値に設定することができるので、過剰な負圧値と
なることを防止でき、負圧化処理を短時間で容易に行う
ことができる。また、フロート式の残燃料量センサの検
出値ではなく、推定値FREを用いるようにしたので、
車両の傾きの影響を受けることなく最適な目標負圧値P
oに制御することができる。
【0045】また、上記実施の形態では、想定最大外気
温として予め設定された値45℃を使用して燃料タンク
9のタンク内圧Ptを制御しているが、この想定最大外
気温として、設定手段を設けて設定した値を使用して燃
料タンク9のタンク内圧Ptを制御してもよい。これに
より、例えば、夏場は45℃、冬場は25℃のように車
両の周囲温度環境に応じて想定最大外気温を設定するこ
とができるので、燃料タンク8内の負圧値を車両の周囲
温度に対して適切な値とし得、過剰な負圧値となるのを
防止できる。
【0046】なお、上述した実施形態では、エンジン運
転中に吸気管内の負圧を利用して燃料タンク内の燃料液
面の上方の空間の圧力を過剰な負圧値に制御し、エンジ
ン停止後も負圧状態を維持できるようにしたが、例えば
バッテリで駆動されるポンプによって、燃料タンク内の
燃料液面の上方の空間の圧力を負圧に制御するようにし
てもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、燃
料タンク内の燃料液面の上方の空間の圧力が減圧され、
減圧中の圧力変化に基づいて残燃料量が推定されるの
で、車両の傾きに拘わらず燃料タンクの残燃料量を正確
に推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る残燃料量推定装置
を含む蒸発燃料放出防止装置の構成を示す全体構成図で
ある
【図2】図1に示す蒸発燃料放出防止装置における蒸発
燃料放出防止のための制御処理のフローチャートであ
る。
【図3】燃料タンク内の目標圧力値の設定方法を説明す
るための図である。
【図4】燃料タンク内の残燃料量を推定する処理のフロ
ーチャートである。
【図5】図4の処理で使用するテーブルを示す図であ
る。
【図6】目標圧力値の設定を行う処理のフローチャート
である。
【図7】図6の処理で使用するテーブル等を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 内燃エンジン(減圧手段) 2 吸気管(減圧手段) 5 電子コントロールユニット(減圧手段、圧力変化検
出手段) 9 燃料タンク 15 タンク内圧センサ(圧力検出手段) 20 蒸発燃料通路(減圧手段) 30 タンク圧制御弁(減圧手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された燃料タンクの残燃料量
    を推定する残燃料量推定装置において、 前記燃料タンク内の燃料液面の上方の空間の圧力を検出
    する圧力検出手段と、 前記空間の圧力を減圧する減圧手段と、 該減圧手段による減圧中の前記空間の圧力の変化を検出
    する圧力変化検出手段とを備え、 検出した圧力変化に基づいて前記燃料タンクの残燃料量
    を推定することを特徴とする燃料タンクの残燃料量推定
    装置。
JP11626397A 1997-02-25 1997-04-18 燃料タンクの残燃料量推定装置 Pending JPH10299597A (ja)

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