JPH10299536A - 筒内噴射型火花点火式内燃エンジンの制御装置 - Google Patents

筒内噴射型火花点火式内燃エンジンの制御装置

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JPH10299536A
JPH10299536A JP11133697A JP11133697A JPH10299536A JP H10299536 A JPH10299536 A JP H10299536A JP 11133697 A JP11133697 A JP 11133697A JP 11133697 A JP11133697 A JP 11133697A JP H10299536 A JPH10299536 A JP H10299536A
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真一 鞍谷
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政幸 宮本
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武 井ノ口
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転モードの切換時においてエンジン出力を
略一定に保持可能な筒内噴射型火花点火式内燃エンジン
の制御装置を提供する。 【解決手段】 換判定手段により燃料噴射モード(運転
モード)の切換条件が成立したことが判定されると、目
標空燃比切換制御手段により目標空燃比が切換前の燃料
噴射モードでの目標空燃比から切換後の燃料噴射モード
での目標空燃比に徐々に切換えられ、同時に、目標吸入
空気量切換制御手段によって目標空燃比の切換えに応じ
て目標吸入空気量(θTHT)が切換前の燃料噴射モード
での目標吸入空気量(θTHT1)から切換後の燃料噴射モ
ードでの目標吸入空気量(θTHT2)に徐々に切換えられ
る(S12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内噴射型火花点
火式内燃エンジンの制御装置に係り、詳しくは、筒内噴
射型火花点火式内燃エンジンの運転モード切換時におけ
る燃焼制御技術に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近年、車両に搭載されるガソリン
エンジンにおいて、燃焼室に直接燃料を噴射する構成の
筒内噴射型エンジンが種々提案されている。このような
筒内噴射型エンジンでは、運転モード(燃料噴射モー
ド)を圧縮行程で燃料噴射を行う後期噴射モードと吸気
行程で燃料噴射を行う前期噴射モードとに切換え可能と
されており、後期噴射モードでは極めて希薄な希薄空燃
比(リーン空燃比)での運転が可能である一方、前期噴
射モードにおいては希薄空燃比での運転の他、理論空燃
比(ストイキオ)或いは濃化空燃比(リッチ空燃比)の
各種運転モードでの運転が可能とされている。
【0003】ところで、このような筒内噴射型のエンジ
ンでは、上述したように、運転モードが後期噴射モード
である場合には極めて希薄な希薄空燃比とされるため、
当該後期噴射モードから前期噴射モード(例えば、理論
空燃比運転モード)に切換える場合において、目標空燃
比を瞬時に切換後の前期噴射モードでの目標空燃比(例
えば、理論空燃比)に設定し、当該目標空燃比に応じて
スロットル弁の開度を制御したとしても、吸入空気量が
慣性等により目標空燃比に追従できず、制御遅れを招い
ていた。
【0004】そこで、後期噴射モードから前期噴射モー
ド(例えば、理論空燃比運転モード)への切換時には、
吸入空気量については、例えばスロットル弁に並列に設
けられたバイパス通路の連通を一気に遮断し、一方、目
標空燃比については瞬時に切換えることなく徐々に変化
(テーリング)させ、これにより、吸入空気量の制御遅
れを補い、スムースなモード切換えを実現するようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
スロットル弁としてドライブバイワイヤ(DBW)型の
スロットル弁等が開発され実用化されており、吸入空気
量の制御性の向上が図られている。このように制御性の
向上したスロットル弁を用いる場合にあっては、後期噴
射モードから前期噴射モード(例えば、理論空燃比運転
モード)への切換時に、従来のように、目標空燃比を徐
々に変化(テーリング)させる一方でスロットル弁を一
気に閉方向に駆動して切換後の吸入空気量に対応する開
度とすると、目標空燃比と吸入空気量とに基づき演算さ
れる燃料噴射量が、目標空燃比のテーリング開始直後に
おいて吸入空気量の減少に伴い激減し、一時的にエンジ
ン出力(エンジントルク)が低下してしまう虞がある。
【0006】通常、運転モードが後期噴射モードから前
期噴射モード(例えば、理論空燃比運転モード)へ切換
わるときには、ドライバが加速運転を望んでいる場合が
多いのであるが、このような場合において上記のような
エンジン出力の低下が起こると、加速不良を引き起こ
し、ドライバビリティの悪化に繋がり好ましいことでは
ない。
【0007】本発明は、上述した事情に基づきなされた
もので、その目的とするところは、運転モードの切換時
においてエンジン出力を略一定に保持可能な筒内噴射型
火花点火式内燃エンジンの制御装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、運転状態に応じ、主として圧
縮行程において燃料噴射を行う圧縮行程噴射モードと、
主として吸気行程において燃料噴射を行う吸気行程噴射
モードとに切換可能であって、且つ、それぞれ異なる目
標空燃比に設定された複数の燃料噴射モード間で燃料噴
射モードを切換可能な筒内噴射型火花点火式内燃エンジ
ンの制御装置において、換判定手段により燃料噴射モー
ドの切換条件が成立したことが判定されると、目標空燃
比切換制御手段により目標空燃比が切換前の燃料噴射モ
ードでの目標空燃比から切換後の燃料噴射モードでの目
標空燃比に徐々に切換えられ、同時に、目標吸入空気量
切換制御手段によって目標空燃比の切換えに応じて目標
吸入空気量が切換前の燃料噴射モードでの目標吸入空気
量から切換後の燃料噴射モードでの目標吸入空気量に徐
々に切換えられる。そして、目標吸入空気量に基づいて
吸入空気量が調節され、当該吸入空気量と目標空燃比と
に基づいて燃料噴射量が適宜設定される。
【0009】これにより、燃料噴射モードの切換時に
は、目標空燃比が切換後の燃料噴射モードでの目標空燃
比に向けて徐々に切換えられると同時に、目標吸入空気
量も切換後の燃料噴射モードでの目標吸入空気量に向け
て徐々に切換えられることになり、故に燃料噴射量の変
動が小さく抑えられ、筒内噴射型火花点火式内燃エンジ
ンの出力、即ちエンジントルクが好適に略一定に保持さ
れる。従って、筒内噴射型火花点火式内燃エンジンが車
両に搭載されている場合にあっては、モード切換時にお
けるドライバビリティの向上が図られる。
【0010】また、請求項2の発明では、目標吸入空気
量は、目標空燃比切換制御手段によって切換えられる目
標空燃比に応じて徐々に切換えられることになり、燃料
噴射量の変動がより好適に小さく抑えられ、エンジント
ルクがより一層良好に略一定に保持される。また、請求
項3の発明では、加速操作速度が所定値より小であると
きには目標吸入空気量は目標空燃比の切換えに応じて徐
々に切換えられる一方、所定値以上であるときには目標
吸入空気量は目標空燃比の切換えとともに即座に切換え
られることになる。つまり、筒内噴射型火花点火式内燃
エンジンが車両に搭載された場合において、車両のドラ
イバが通常に加速する際のモード切換時にあっては、エ
ンジントルクが良好に略一定に保持されてドライバビリ
ティの向上が図られ、一方、ドライバが急加速を要求し
ているようなモード切換時にあっては、目標空燃比、目
標吸入空気量ともに即座に切換後の燃料噴射モードでの
状態とされ、ドライバビリティとともにレスポンスのよ
い加速運転が実現可能とされる。
【0011】また、請求項4の発明では、切換判定手段
の判定後、燃料噴射モードの切換えが実際に開始される
までの間に、目標吸入空気量の切換えが目標空燃比の切
換えに応じて完了することになり、エンジントルクが略
一定に保持されてドライバビリティの向上が図られると
ともに、燃料噴射モードが速やかに切換後の状態に移行
可能とされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る内
燃エンジンの制御装置の一実施形態を示す概略構成図で
ある。以下、同図に基づき、内燃エンジン及びその制御
装置の構成について説明する。
【0013】エンジン本体(以下、単にエンジンとい
う)1としては、燃料噴射モード(運転モード)を切換
えることで吸気行程での燃料噴射(前期噴射モード)と
ともに圧縮行程での燃料噴射(後期噴射モード)を実施
可能な筒内噴射型火花点火式直列4気筒ガソリンエンジ
ンが適用される。この筒内噴射型のエンジン1は、希薄
空燃比、即ちリーン空燃比での燃焼が可能であって、容
易にしてリッチ空燃比、理論空燃比(ストイキオ)AF
S、リーン空燃比(希薄空燃比)の各運転モードでの運
転が実現可能とされている。
【0014】同図に示すように、エンジン1のシリンダ
ヘッドには、各気筒毎に点火プラグ3とともに電磁式の
燃料噴射弁4が取り付けられており、これにより、燃焼
室内に燃料を直接噴射可能とされている。エンジン1の
シリンダヘッドには、各気筒毎に略直立方向に吸気ポー
トが形成されており、各吸気ポートと連通するようにし
て吸気マニホールド10の一端がそれぞれ接続されてい
る。また、シリンダヘッドには、各気筒毎に略水平方向
に排気ポートが形成されており、各排気ポートと連通す
るようにして排気マニホールド12の一端がそれぞれ接
続されている。
【0015】図中符号14は冷却水温Twを検出する水
温センサである。また、符号16は各気筒の所定のクラ
ンク位置(例えば、5°BTDCおよび75°BTDC)でクラ
ンク角信号SGTを出力するベーン型のクランク角センサ
であり、このクランク角センサ16からのクランク角信
号SGTに基づいてエンジン回転速度Neが検出可能とさ
れている。
【0016】同図に示すように、点火プラグ3には高電
圧を出力する点火コイル18が接続されている。また、
燃料噴射弁4には、燃料パイプ20を介して燃料制御装
置22が接続され、当該燃料制御装置22は燃料パイプ
24を介して燃料タンク26に接続されている。より詳
しくは、燃料制御装置22には、低圧燃料ポンプと高圧
燃料ポンプとが設けられており、これにより、燃料タン
ク26内の燃料を燃料噴射弁4に対し低燃圧或いは高燃
圧で供給し、燃料噴射弁4から燃焼室内に向けて所望の
燃圧で燃料を噴射可能とされている。この際、燃料噴射
量は、高圧燃料ポンプの燃料吐出圧と燃料噴射弁4の開
弁時間、即ち後述の燃料噴射時間Tinjとから決定され
る。
【0017】なお、当該筒内噴射型のエンジン1につい
ては既に公知のものとなっており、ここではエンジン本
体の詳細な構成についての説明は省略する。吸気マニホ
ールド10には、サージタンク28を介して、電子式吸
入空気量制御弁、即ち、ドライブバイワイヤ型のスロッ
トル弁(以下、吸入空気量調節手段であって、DBW−
T/Bと略す)30が接続されており、DBW−T/B
30には、吸気管50を介してエアクリーナ54が接続
されている。また、吸気管50のエアクリーナ54近傍
には、吸入空気量Qaを検出するエアフローセンサ56
が設けられている。
【0018】DBW−T/B30は、当該筒内噴射型の
エンジン1が後期噴射リーンモードの特に超リーン空燃
比での燃焼時に大量の吸気を必要とすることから、その
最大流路面積は通常のスロットル弁に比べて大きなもの
とされている。DBW−T/B30には、ステップモー
タ32の駆動により流路を開閉するバタフライ式のスロ
ットルバルブ34とともに、スロットルバルブ34の開
度、即ちスロットル開度θTHを検出するスロットルポジ
ションセンサ(以下、TPSという)36と、スロット
ルバルブ34の略全閉状態を検出してエンジン1のアイ
ドル状態を認識するアイドルスイッチ38等が備えられ
ている。TPS36からは、実際には、スロットル開度
に応じたスロットル電圧ETPSが出力され、このスロッ
トル電圧ETPSに基づいてスロットル開度θTHが認識さ
れる。
【0019】吸気管50には、DBW−T/B30をバ
イパスして吸気マニホールド10に吸気可能なリンプホ
ームパイプ(バイパス通路)40が併設されており、そ
の管路にはリニアソレノイド式のリンプホームバルブ4
2が介装されている。このリンプホームバルブ42は、
例えばDBW−T/B30が故障したような場合に開弁
し、スロットルバルブ34が閉弁された場合であっても
一定流量の吸気が可能に構成されている。
【0020】さらに、エンジン1の各排気ポートからは
排ガス環流ポート、即ちEGRポートが分岐しており、
エンジン1のシリンダヘッドには、このEGRポートと
連通するようにしてEGRパイプ80の一端が接続され
ている。また、当該EGRパイプ80の他端は上記サー
ジタンク28の上流部に吸気通路と連通するよう接続さ
れており、当該EGRパイプ80の中間部にはステップ
モータ式のEGRバルブ84が介装されている。つま
り、これらEGRパイプ80とEGRバルブ84とから
EGRシステムが構成されている。
【0021】このEGRシステムは、排ガスの一部をエ
ンジン1の吸気系に環流させ、これによりエンジン1の
燃焼室内の燃焼温度を低下させ、NOx排出量を低減さ
せるための装置であり、EGRバルブ84が開弁操作さ
れることにより、その開度に応じて排ガスの一部がEG
Rガスとしてエンジン1の吸気系に環流可能とされてい
る。
【0022】車両の車室内には、入出力装置、制御プロ
グラムや制御マップ等の記憶に供される記憶装置(RO
M,RAM,BURAM等)、中央処理装置(CP
U)、タイマカウンタ等を備えたECU(電子コントロ
ールユニット)70が設置されており、このECU70
によって、エンジン1の総合的な制御が実施される。E
CU70には、上記各種センサ類以外に、さらに、アク
セルペダル(加速操作部材)74に接続され、アクセル
開度に応じたアクセル電圧EAPSを出力するアクセルポ
ジショニングセンサ(以下、加速操作速度検出手段であ
ってAPSと略す)72が接続されており、これらセン
サ類等からの情報が入力する。実際には、APS72か
らはアクセル電圧EAPSが出力され、このアクセル電圧
EAPSに基づいてアクセル開度θACCが認識される。
【0023】ECU70は、これらの検出情報に基づ
き、燃料噴射モードを始めとして、燃料噴射量、点火時
期、吸入空気量等を決定し、燃料噴射弁4、点火コイル
18、燃料制御装置22、DBW−T/B30のステッ
プモータ32、EGRバルブ84等を駆動制御する。な
お、ECU70の入力側には、説明を省略するが、上記
各種センサ類の他、図示しない多数のスイッチやセンサ
類が接続されており、一方、出力側には図示しない各種
機器類等も接続されている。
【0024】以下、上記のように構成されたエンジン1
の燃焼制御について説明する。エンジン1が冷機状態に
あるときには、運転者がイグニッションキーをオン操作
すると、ECU70から始動用の信号が燃料制御装置2
2に供給され、燃料制御装置22の低圧燃料ポンプの作
動により、燃料噴射弁4に低燃圧の燃料が供給される。
【0025】そして、運転者がイグニッションキーをス
タート操作すると、図示しないセルモータによりエンジ
ン1がクランキングされ、これにより燃焼制御が開始さ
れる。なお、この時点では始動用の燃焼制御を行う。詳
しくは、ここでは前期噴射モード(即ち、吸気行程噴射
モード)が選択され、ECU70からの信号に基づき、
空燃比が比較的リッチな空燃比となるよう燃料噴射弁4
から燃料が噴射される。
【0026】エンジン1の始動が完了し、エンジン1が
アイドル運転を開始すると、燃料制御装置22は、高圧
燃料ポンプの作動により、燃料噴射弁4に比較的高燃圧
の燃料を供給する。冷却水温Twが所定値にまで上昇
し、エンジン1が暖機状態になると、通常の燃焼制御が
実施される。詳しくは、燃料噴射モードが図2に示す燃
料噴射モード設定マップに基づいて切換制御される。つ
まり、燃料噴射モードが、図5(a)に示すマップに基
づいてアクセル開度θACC及びエンジン回転速度情報Ne
から求まる目標平均有効圧Peとエンジン回転速度情報
Neとに応じて、上記後期噴射リーンモード、前期噴射
リーンモード、ストイキオフィードバックモード(以
下、S−F/Bモードという)、オープンループモード
(以下、O/Lモードという)間で切換えられるよう制
御される。ここに、後期噴射リーンモード以外は前期噴
射モードであって、前期噴射リーンモードは前期噴射モ
ードでのリーン空燃比運転モード、S−F/Bモードは
理論空燃比AFSでの運転モード、O/Lモードはリッ
チ空燃比での運転モードを示している。
【0027】例えば、アイドル運転時や低速走行時のよ
うにエンジン1が低負荷域にあるときには、燃料噴射モ
ードは後期リーンモードとされて圧縮行程において燃料
噴射が実施される。そして、一方、中高速走行時のよう
にエンジン1が中高負荷域にあるときには、燃料噴射モ
ードは前期噴射モード(前期噴射リーンモード、S−F
/Bモード、O/Lモード)とされて吸気行程において
燃料噴射が実施される。
【0028】そして、それぞれの燃料噴射モードにおい
て、目標平均有効圧Pe及びエンジン回転速度情報Neに
応じて、目標A/F(目標空燃比)、噴射終了時期Ten
d、点火時期Tig、目標スロットル開度θTHT等の各燃焼
パラメータが設定される。例えば、図5(b)には目標
スロットル開度θTHTの設定マップ(目標吸入空気量設
定手段)が示されているが、上記各燃焼パラメータは、
各燃料噴射モード毎に、当該図5(b)に示すようなマ
ップに基づき設定される。
【0029】また、目標A/Fが設定されると、この目
標A/Fに基づいて燃料噴射時間Tinjが次式(1)から設
定され、燃料噴射量が決定される(燃料噴射量設定手
段)。 Tinj=TB・Kaf・KETC+Td …(1) ここに、TBは目標スロットル開度θTHTに応じて変化す
る吸入空気量Qa及び目標A/F(例えば、理論空燃比
AFS)に基づき予め設定された基本燃料噴射パルス幅
であり(TB=Qa/AFS)、Kafは目標A/Fに対応
する目標A/F補正係数、KETCは各種センサからの検
出情報、即ち運転状態に応じて設定される燃料噴射時間
Tinjの補正係数、例えば冷却水温Twや大気温度Tat、
大気圧Tap等の積算値であり、Tdは無効時間補正値で
ある。なお、目標A/F補正係数Kafは目標A/Fが理
論空燃比AFSである場合は値1.0である。
【0030】そして、このように求めた燃料噴射時間T
inj、噴射終了時期Tend、点火時期Tig、目標スロット
ル開度θTHT等に基づいて適正な燃焼が実現される。ま
た、アイドル運転時や低速走行時のように燃料噴射モー
ドが後期リーンモードとされている場合には、吸入空気
量が多くNOxの排出量が多くなることから、通常は、
上記EGRバルブ84を適宜開弁してEGRガスを吸気
系に導入するようにしている。一方、燃料噴射モードが
前期噴射モードとされているときには、燃焼状態の悪化
を防止するため、S−F/Bモードの一部を除き、EG
Rガスの吸気系への導入は実施しないようにしている。
【0031】ところで、燃料噴射モードが切換わるとき
にあっては、上述したように、各燃料噴射モード毎に目
標A/Fが異なるため、当該筒内噴射型のエンジン1に
おいてはそのモード切換時の燃焼制御が重要である。以
下、燃料噴射モード切換時の燃焼制御について説明す
る。ここでは、エンジン1が低負荷域にあり、燃料噴射
モードが後期リーンモード(後期噴射モード)からS−
F/Bモード(前期噴射モード)へ切換わる場合につい
て説明する。
【0032】図4(a)に示すように、上記図2の燃料
噴射モード設定マップに基づき、燃料噴射モードの後期
リーンモードからS−F/Bモードへの切換えが判定さ
れると(切換判定手段)、図4(b)に示すように、目
標A/F補正係数Kafが、先ずテーリング係数K1の傾
きをもって後期リーンモードに対応する目標A/F補正
係数KafからS−F/Bモードに対応する目標A/F補
正係数Kafに向けて変化する。なお、テーリング係数K
1は、燃料噴射モードの切換時において目標A/Fを滑
らかにS−F/Bモードでの目標A/F、即ち理論空燃
比AFSに切換えることが可能なように運転状態に応じ
て予め設定された値である(目標空燃比切換制御手
段)。
【0033】後期リーンモードからS−F/Bモードへ
の切換判定に基づき、モード切換えが実際に開始される
と、目標A/F補正係数Kafは、一旦大きくS−F/B
モード側に変化した後、S−F/Bモードに対応する目
標A/F補正係数Kaf(値1.0)に向けてテーリング
係数K2の傾きをもって変化する。なお、テーリング係
数K2についても、上記テーリング係数K1同様、予め燃
料噴射モードの切換時において目標A/Fを滑らかにS
−F/Bモードでの目標A/F、即ち理論空燃比AFS
に切換えることが可能なように運転状態に応じて設定さ
れている(目標空燃比切換制御手段)。
【0034】ところで、後期リーンモードでは空燃比が
極めてリーン(例えば、A/F=40)である一方、S
−F/Bモードでは空燃比が理論空燃比AFS(A/F
=14.7)であるため、燃料噴射モード切換時におい
て、エンジン1の燃焼状態を良好に維持し、エンジン1
の出力変動を発生させないようにし、車両のドライバビ
リティを悪化させないようにすることが課題となる。
【0035】エンジン1の出力変動を発生させないため
には、モード切換中、燃料噴射量を略一定に保持するの
がよく、このためには、モード切換中に目標A/F補正
係数Kafのテーリングに応じて吸入空気量を変化させる
ようにすればよい。つまり、上式(1)中の基本燃料噴射
パルス幅TBは吸入空気量Qaに基づいて決定されるので
あるが、当該式(1)において、噴射時間Tinjが略一定に
保持されるよう、目標A/F補正係数Kafのテーリング
に応じて吸入空気量Qaを変化させればよい。
【0036】図3を参照すると、燃料噴射モード切換時
の目標スロットル開度θTHTの制御ルーチンを示すフロ
ーチャートが示されており、以下、当該図3に基づき目
標スロットル開度θTHTの制御手順、即ち吸入空気量Qa
の制御手順を説明する。ステップS10では、先ず、ド
ライバの加速要求状態を検出する手段として、例えば、
アクセル開度θACCの変化速度、即ちECU70内で演
算処理されるアクセル変化速度(加速操作速度)ΔθAC
Cが所定値αより小であるか否かの判別を行う。上述し
たように、目標平均有効圧Peがアクセル開度θACCとエ
ンジン回転速度情報Neとに基づいて設定され(図5
(a)参照)、この目標平均有効圧Peに基づいて燃料
噴射モードの後期リーンモードからS−F/Bモードへ
の切換えが判定されるのであるが、アクセル開度θACC
の変化速度ΔθACCが所定値α以上であるような場合に
は、ドライバが急加速を望み、後期リーンモードからS
−F/Bモードへの速やかな切換を要求していると判断
できる。
【0037】故に、当該ステップS10の判別結果が偽
(No)で、アクセル変化速度ΔθACCが所定値α以上
と判定される場合には、モード切換中のドライバビリテ
ィの悪化の防止に優先して、モード切換時におけるレス
ポンスの悪化を防止すべく、上記目標A/F補正係数K
afのテーリングを実施せずに直接S−F/Bモードでの
目標A/F補正係数Kaf(値1.0)に設定するように
し(別途設定)、これに伴い、次のステップS16にお
いて、今回の目標スロットル開度θTHT(n)、即ち目標ス
ロットル開度θTHTを後期リーンモードでの目標スロッ
トル開度θTHT1から直接S−F/Bモードでの目標スロ
ットル開度θTHT2とする。つまり、目標スロットル開度
θTHTを上記図5(b)のマップから求まる値に設定す
る。これにより、アクセル変化速度ΔθACCが所定値α
以上と判定される場合において、ドライバの意思に応じ
てレスポンスのよい速やかな加速が実現可能とされる。
【0038】一方、ステップS10の判別結果が真(Y
es)で、アクセル変化速度ΔθACCが所定値αより小
さい場合、つまりドライバの加速要求状態が小さい場合
には、モード切換時に発生するトルクショックによりド
ライバビリティが悪化するのを防止するため、目標A/
F補正係数Kafのテーリングが実施される。この場合に
は、次にステップS12に進む。
【0039】ステップS12では、目標A/F補正係数
Kafのテーリングに伴い目標スロットル開度θTHTを次
式(2)に基づきテーリングさせる(目標吸入空気量切換
制御手段)。 θTHT(n)=θTHT(nー1)−KT1 …(2) ここに、θTHT(n)は上記今回の目標スロットル開度を示
し、θTHT(nー1)は前回の目標スロットル開度を示し、K
T1は目標スロットル開度のテーリング係数KTを示す。
なお、テーリング係数KT1は後期リーンモードからS−
F/Bモードへのモード切換に対応して運転状態に応じ
て予め設定された値であり、より詳しくは、テーリング
係数KT1は、目標A/F補正係数Kafがテーリングによ
り後期リーンモードでの目標A/Fに対応する値からS
−F/Bモードでの目標A/F、即ち理論空燃比AFS
に対応する値に変化するまでの間に、目標スロットル開
度θTHTが後期リーンモードでの目標スロットル開度θT
HT1からS−F/Bモードでの目標スロットル開度θTHT
2に達するよう設定されている。
【0040】つまり、テーリング係数KT1は、前述した
目標A/F補正係数Kafがテーリング係数K1,K2によ
って変化する際に、当該目標A/F補正係数Kaf応じて
燃料噴射量が減少するのを防止すべく、即ち目標A/F
補正係数Kafのテーリング中に燃料噴射量を略一定とす
るよう運転状態に応じて設定された係数である。そし
て、次のステップS14では、今回の目標スロットル開
度θTHT(n)、即ち目標スロットル開度θTHTがS−F/
Bモードでの目標スロットル開度θTHT2に達したか否か
を判別する。判別結果が偽(No)の場合には、当該ル
ーチンの実行を繰り返し、目標スロットル開度θTHTが
S−F/Bモードでの目標スロットル開度θTHT2となる
まで、上記ステップS12を繰り返し実行する。
【0041】このように、燃料噴射モード切換時におい
て、目標A/F補正係数Kafのテーリングに応じて目標
スロットル開度θTHTをもテーリングさせることによ
り、例えば、従来のように燃料噴射モードの切換判定と
同時に目標スロットル開度θTHTを後期リーンモードで
の開度θTHT1からS−F/Bモードでの開度θTHT2に瞬
時に切換えると、目標A/F補正係数Kafがテーリング
により徐々に変化する一方で吸入空気量Qaが急激に減
少し、上式(1)に基づき燃料噴射時間Tinj、即ち燃料噴
射量が激減され、故に、図4(d)に二点鎖線で示すよ
うに、エンジントルクTeが一旦落ち込む(低下する)
ことになるのであるが、このような燃料噴射量の減量に
よるエンジントルクTeの落ち込みが防止され、エンジ
ントルクTeが極めて良好に図4(d)中実線で示すよ
うに略一定に保持されることになる。これにより、通
常、アイドル運転から加速運転を実施するような場合に
あっては後期リーンモードからS−F/Bモードへの切
換えが実施されるのであるが、このような加速運転時に
おける加速不良等が好適に防止され、ドライバビリティ
の向上が図られる。
【0042】ところで、上述したように、燃料噴射モー
ドが後期リーンモードであるときには通常EGRガスを
吸気系に導入するようにしているが、モード切換後のS
−F/BモードでEGRガスを吸気系に導入しない場合
には、モード切換えが実施されることを予め検出するよ
うにし、当該検出情報に基づいてEGRガスの吸気系へ
の導入を極力モード切換判定前に中止するのがよい。例
えば、エンジン1の出力が自動変速機(図示せず)を介
して車輪(図示せず)に伝達されるような場合にあって
は、通常、アイドル運転中においてブレーキペダル(図
示せず)を操作しており、一方、アイドル運転から加速
運転に移行したときにはブレーキペダルの操作を止める
ので、当該ブレーキペダルの操作状況をブレーキスイッ
チ(図示せず)等で検出することでモード切換えの実施
を予め検出でき、この検出情報に基いてEGRバルブ8
4を閉弁するようにする。
【0043】これにより、EGRバルブ84の閉弁後に
サージタンク28内に残留する残留EGRガスのエンジ
ントルクTeへの影響が極力抑えられてエンジントルク
Teがより安定して略一定に保持される。故に、ドライ
バビリティのより一層の向上が図られる。ステップS1
4の判別結果が真(Yes)、つまり目標スロットル開
度θTHTがS−F/Bモードでの目標スロットル開度θT
HT2に達したと判定された場合には、もはや目標スロッ
トル開度θTHTをテーリングさせる必要はないため、次
にステップS16に進み、今回の目標スロットル開度θ
THT(n)、即ち目標スロットル開度θTHTをS−F/Bモ
ードでの目標スロットル開度θTHT2に固定する。これに
より、燃料噴射モード切換時における目標スロットル開
度θTHTの制御が終了することになる。
【0044】なお、上記実施形態では、後期リーンモー
ドからS−F/Bモードへの切換えを例に説明したが、
これに限られることなく、その他のモード切換えにおい
ても、上記同様に、目標A/F補正係数Kafのテーリン
グに応じて目標スロットル開度θTHTをもテーリングさ
せるようにするのがよい。即ち、後期リーンモードから
吸気リーンモード、吸気リーンモードから後期リーンモ
ード、吸気リーンモードからS−F/Bモード、S−F
/Bモードから吸気リーンモード及びS−F/Bモード
からから後期リーンモードへの切換時においても上記同
様に目標スロットル開度θTHTをテーリングさせるよう
にするのがよい。但し、S−F/BモードとO/Lモー
ドでのモード切換時にはモード切換えのレスポンスを優
先するのがよく、目標A/F補正係数Kafのテーリン
グ、目標スロットル開度θTHTのテーリング共に実施し
ないのがよい。
【0045】これにより、燃料噴射モードの切換時には
常にエンジントルクTeを良好に図4(d)中実線で示
すように略一定に保持するようにでき、ドライバビリテ
ィの悪化を防止できる。なお、目標スロットル開度θTH
Tのテーリング係数KTは、目標A/F補正係数Kafのテ
ーリング係数に応じて各モード切換毎に予め設定されて
いる。
【0046】また、上記実施形態では、目標スロットル
開度θTHTのテーリング係数KTを値KT1とし、目標A/
F補正係数Kafの値K1及び値K2でのテーリングが完了
するまで目標スロットル開度θTHTをテーリングさせる
ようにしたが、図4(b)に破線で示すように、目標A
/F補正係数Kafをモード切換が実際に開始されるまで
の後期リーンモード中においてのみ値K1でテーリング
させ、モード切換が実施されたと同時にモード切換後の
S−F/Bモードでの目標A/F補正係数Kaf(値1.
0)に一気に変更するようにしてもよく、この場合に
は、図4(c)に破線で示すように、テーリング係数K
Tを値KT1’とするのがよい。つまり、目標スロットル
開度θTHTのテーリングをモード切換が開始されるまで
の間、即ち燃料噴射モードが後期リーンモードであるう
ちに完了させるようにするのがよい。
【0047】これにより、エンジントルクが略一定に保
持されてドライバビリティの向上が図られるとともに、
燃料噴射モードが速やかに切換後の状態に移行可能とな
る。なお、このようにテーリング係数KTを値KT1’と
すると、制御上は後期リーンモードでの目標スロットル
開度θTHTの変化速度が目標A/F補正係数Kafのテー
リング係数K1での変化速度よりも大きくなる。しかし
ながら、実際には、目標スロットル開度θTHTの変化に
対して吸入空気量Qaに若干の応答遅れがあるため、吸
入空気量Qaは緩やかに変化することになり、エンジン
トルクTeは好適に略一定に保持されることになる。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
の筒内噴射型火花点火式内燃エンジンの制御装置によれ
ば、燃料噴射モードの切換時には、目標空燃比を切換後
の燃料噴射モードでの目標空燃比に向けて徐々に切換え
ると同時に、目標吸入空気量も切換後の燃料噴射モード
での目標吸入空気量に向けて徐々に切換えることがで
き、故に、燃料噴射量の変動を小さく抑えて筒内噴射型
火花点火式内燃エンジンの出力、即ちエンジントルクを
好適に略一定に保持することができる。
【0049】従って、筒内噴射型火花点火式内燃エンジ
ンが車両に搭載されている場合にあっては、モード切換
時のドライバビリティを向上させることができる。ま
た、請求項2の筒内噴射型火花点火式内燃エンジンの制
御装置によれば、目標吸入空気量は、目標空燃比切換制
御手段によって切換えられる目標空燃比に応じて徐々に
切換えられるので、燃料噴射量の変動をより好適に小さ
く抑えることができ、エンジントルクをより一層良好に
略一定に保持することができる。
【0050】また、請求項3の筒内噴射型火花点火式内
燃エンジンの制御装置によれば、加速操作速度が所定値
より小であるときには目標吸入空気量を目標空燃比の切
換えに応じて徐々に切換える一方、所定値以上であると
きには目標吸入空気量を目標空燃比の切換えとともに即
座に切換えるので、筒内噴射型火花点火式内燃エンジン
が車両に搭載された場合において、車両のドライバが通
常に加速する際のモード切換時にあっては、エンジント
ルクを良好に略一定に保持してドライバビリティの向上
を図ることができ、一方、ドライバが急加速を要求して
いるようなモード切換時にあっては、目標空燃比、目標
吸入空気量ともに即座に切換後の燃料噴射モードでの状
態にでき、ドライバビリティとともにレスポンスのよい
加速運転を実現することができる。
【0051】また、請求項4の筒内噴射型火花点火式内
燃エンジンの制御装置によれば、切換判定手段の判定
後、燃料噴射モードの切換えが実際に開始されるまでの
間に、目標空燃比の切換えに応じて目標吸入空気量の切
換えを完了するので、エンジントルクを略一定に保持し
てドライバビリティの向上を図りながら、燃料噴射モー
ドを速やかに切換後の状態に移行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両に搭載された筒内噴射型火花点火式エンジ
ン及びその制御装置を示す概略構成図である。
【図2】燃料噴射モード設定マップを示す図である。
【図3】本発明に係る燃料噴射モード切換時の目標スロ
ットル開度θTHTの制御ルーチンを示すフローチャート
である。
【図4】燃料噴射モード切換時における、燃料噴射モー
ド、目標A/F補正係数Kaf、目標スロットル開度θTH
T及びエンジントルクTeの時間変化を示すタイムチャー
トであって、図3に基づく目標スロットル開度θTHTの
制御結果を示す図である。
【図5】各燃料噴射モードにおける、目標平均有効圧P
e(a)及び目標スロットル開度θTHT(b)の設定マッ
プを示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 16 クランク角センサ 30 スロットル弁(吸入空気量調節手段) 36 TPS 56 エアフローセンサ 70 電子コントロールユニット(ECU) 72 APS(加速操作速度検出手段) 74 アクセルペダル(加速操作部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転状態に応じ、主として圧縮行程にお
    いて燃料噴射を行う圧縮行程噴射モードと、主として吸
    気行程において燃料噴射を行う吸気行程噴射モードとに
    切換可能であって、且つ、それぞれ異なる目標空燃比に
    設定された複数の燃料噴射モード間で燃料噴射モードを
    切換可能な筒内噴射型火花点火式内燃エンジンの制御装
    置において、 燃料噴射モードに応じて目標吸入空気量を設定する目標
    吸入空気量設定手段と、 燃料噴射モードの切換条件が成立したことを判定する切
    換判定手段と、 前記燃料噴射モードの切換条件が成立したとき、前記目
    標空燃比を切換前の燃料噴射モードでの目標空燃比から
    切換後の燃料噴射モードでの目標空燃比に徐々に切換え
    る目標空燃比切換制御手段と、 前記目標空燃比切換制御手段による目標空燃比の切換え
    に応じて、前記目標吸入空気量を切換前の燃料噴射モー
    ドでの目標吸入空気量から切換後の燃料噴射モードでの
    目標吸入空気量に徐々に切換える目標吸入空気量切換制
    御手段と、 前記目標吸入空気量に基づき吸入空気量を調節する吸入
    空気量調節手段と、 前記目標空燃比と前記吸入空気量調節手段により調節さ
    れる吸入空気量とに基づき燃料噴射量を設定する燃料噴
    射量設定手段と、 を備えることを特徴とする筒内噴射型火花点火式内燃エ
    ンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標吸入空気量切換制御手段は、前
    記目標空燃比切換制御手段によって切換えられる目標空
    燃比に応じて、前記目標吸入空気量を徐々に切換えるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の筒内噴射型火花点火式
    内燃エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 さらに、加速操作を行う加速操作部材
    と、該加速操作部材の加速操作速度を検出する加速操作
    速度検出手段とを備え、 前記目標吸入空気量切換制御手段は、前記加速操作速度
    が所定値より小であるときには目標吸入空気量を前記目
    標空燃比の切換えに応じて徐々に切換える一方、所定値
    以上であるときには目標吸入空気量を前記目標空燃比の
    切換えとともに即座に切換えることを特徴とする、請求
    項1または2記載の筒内噴射型火花点火式内燃エンジン
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記目標吸入空気量切換制御手段は、前
    記切換判定手段の判定後、燃料噴射モードの切換えが実
    際に開始されるまでの間に、前記目標空燃比の切換えに
    応じて目標吸入空気量の切換えを完了することを特徴と
    する、請求項1乃至3のいずれか記載の筒内噴射型火花
    点火式内燃エンジンの制御装置。
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JP2007138895A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の燃焼モード切替制御装置
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