JPH10299090A - 入隅型ユニット式建物 - Google Patents

入隅型ユニット式建物

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JPH10299090A
JPH10299090A JP12025097A JP12025097A JPH10299090A JP H10299090 A JPH10299090 A JP H10299090A JP 12025097 A JP12025097 A JP 12025097A JP 12025097 A JP12025097 A JP 12025097A JP H10299090 A JPH10299090 A JP H10299090A
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JP
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building
unit
corner
building unit
type
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JP12025097A
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Shinichiro Fujiwara
信一郎 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入隅に配置される構造物の少なくとも片側の
端部の位置が、入隅を形成している建物ユニットの柱間
の水平方向の中間位置であっても、構造物を有効に建物
ユニットに取り付けられるようになる入隅型ユニット式
建物を提供すること。 【解決手段】 ユニット式建物7を形成する建物ユニッ
ト1Bに、入隅8に配置される構造物であるバルコニ9
の端部9Bを取り付けるための取付部材11を設け、こ
の取付部材11を建物ユニット1Bの構造材である上梁
と下梁に連結し、取付部材11を建物ユニット1Bの補
強体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の建物ユニッ
トを組み合わせて建設されるユニット式建物に係り、特
に、複数の建物ユニットを入隅型に配置して建てられる
ユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】建設現場作業をできるだけ工場で行うこと
により、建設現場の作業量を削減し、これによりコスト
の低減、品質の向上を図るようにした建物の建築工法と
して、ユニット工法が知られている。このユニット工法
は、工場で予め複数の建物ユニットを生産し、これらの
建物ユニットを建設現場に運んで水平方向、上下方向に
連結組合せすることにより建物を建築するもので、それ
ぞれの建物ユニットの骨組みは、四隅に立設される4本
の柱の上端間、下端間に各4本の梁を架設することによ
り形成されたラーメン構造の直方体状となっており、柱
および梁は建物ユニットの構造材となっている。
【0003】ところで、ユニット式建物でも建物ユニッ
トの組み合わせの仕方によって各種バリエーションの間
取りの建物を建築することができ、そのバリエーション
の一つが入隅型建物である。この入隅型建物は、一部の
建物ユニットを直列的に配置するとともに、他の建物ユ
ニットをこの直列の建物ユニット群に対して平面直角に
配置することにより、ユニット式建物を平面L字状とす
るもので、入隅には、この入隅を形成している複数の建
物ユニット間に跨るバルコニ等の構造物が設けられる。
従来、この構造物の直角水平二方向の長さは、入隅を形
成している建物ユニットの水平方向の長さと対応したも
のに設定されており、このため、構造物の両方の端部に
設けられている支柱等の構造物構成材が建物ユニットの
柱に接合され、これにより、構造物が建物ユニットに取
り付けられて支持されるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ユニット式建
物に求められる間取りには種々のものがあり、これらの
間取りのなかには、構造物の直角水平二方向のうちの少
なくとも一方の長さを入隅を形成している建物ユニット
の水平方向の長さと対応したものにできず、この水平方
向の長さと異なる長さにしなければならないものがあ
り、このような場合には、構造物の少なくとも片側の端
部に位置が、入隅を形成している建物ユニットにおける
柱間の水平方向の中間位置となってしまう。このときに
は、構造物の片側の端部を建物ユニットの柱に接合でき
ないことになり、構造物を建物ユニットに有効に取り付
けることが困難になる。
【0005】本発明の目的は、入隅に配置される構造物
の少なくとも片側の端部の位置が、入隅を形成している
建物ユニットの柱間の水平方向の中間位置となっていて
も、構造物を有効に建物ユニットに取り付けることがで
きるようになる入隅型ユニット式建物を提供するところ
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る入隅型ユニ
ット式建物は、四隅の4本の柱と、これらの柱の上端
間、下端間に架設された各4本の梁とが構造材となって
直方体状の建物ユニットが形成され、この建物ユニット
が入隅型に複数個配置され、この入隅に、この入隅を形
成する建物ユニット間に跨る構造物が配置されていると
ともに、構造物の少なくとも片側の端部の位置が、入隅
を形成している建物ユニットにおける前記柱間の水平方
向の中間位置となっている入隅型ユニット式建物であっ
て、前記水平方向の中間位置に、構造物の前記片側の端
部を取り付けるための取付部材が建物ユニットの前記構
造材に連結されて設けられていることを特徴とするもの
である。
【0007】本発明によると、入隅を形成している建物
ユニットの柱間の水平方向の中間位置に、入隅に配置さ
れる構造物の片側の端部を取り付けるための取付部材が
設けられるため、この片側の端部の位置が入隅を形成す
る建物ユニットの柱間の水平方向の中間位置となって
も、構造物を取付部材を介して建物ユニットに有効に取
り付けることができ、この取付部材は建物ユニットの
柱、梁である構造材に連結されているため、構造物を建
物ユニットの骨組みに支持させることができる。
【0008】ここで、建物ユニットは、4本の柱と上下
各4本の梁のみが構造材となって形成されているもので
もよく、また、これら4本の柱と上下各4本の梁だけで
はなく、例えば補強梁等の部材が構造材となって形成さ
れているものでもよい。
【0009】また、前記取付部材が設けられる建物ユニ
ットの柱間の水平方向の中間位置とは、柱間の水平方向
の正確な中央位置でもよく、また、この中央位置から一
方の柱側にずれた位置でもよく、さらに、柱に近い位置
でもよく、その中間位置は、構造物の大きさに応じて決
められる。
【0010】前記取付部材は単に構造物を取り付けるた
めの部材でもよいが、この取付部材を建物ユニットを補
強するための補強体とし、構造物に設けられている構造
材をこの補強体に結合する構成とすることが好ましい。
【0011】このように取付部材を補強体とし、この補
強体に構造物の構造材を結合すると、入隅を形成する建
物ユニット同士が構造物の構造材と補強体を介して結合
されることになり、これによると、ユニット式建物に地
震、台風等による荷重が作用した場合、構造物がこの荷
重を支持することになるため、入隅の拡開変形や縮小変
形を防止できることになる。
【0012】補強体は建物ユニットの強度を大きくでき
るものであれば任意なものでよく、その一例は補強体を
1本の補強柱等の棒状部材とすることであり、また他の
例は複数の棒状部材を結合して形成した棒状部材結合体
とすることである。補強体を棒状部材結合体とすると、
補強体を棒状部材とした場合よりも、建物ユニットの強
度を大きくできる。
【0013】補強体を棒状部材結合体とする場合には、
その棒状部材結合体を形成する各棒状部材は、個別に建
物ユニットに組み付けられて全部の組み付け後に棒状部
材結合体の構成部材となるものでもよいが、建物ユニッ
トへの組み付け前に予め全部の棒状部材を結合すること
により棒状部材結合体をパネルとして生産し、このパネ
ルを建物ユニットに組み付けるようにすることが好まし
い。
【0014】このようにすると、補強体である棒状部材
結合体を建物ユニットとは別にパネルとして生産できる
ようになり、その取り扱いが容易となる。
【0015】棒状部材結合体を形成する複数の棒状部材
の長さ、形状、本数は任意であり、棒状部材結合体は、
例えば、平行とした2本の長寸法の棒状部材の間に短寸
法の1本または複数本の棒状部材を直角に架設したもの
や、斜めに架設したものでもよく、また、1本の長寸法
の棒状部材に建物ユニットの梁や柱まで延びる1本また
は複数本の短寸法の棒状部材の端部を結合したものでも
よい。
【0016】前記補強体と構造物の構造材との結合は、
これらを直接結合してもよく、また、補強体に結合部材
を設け、この結合部材を介して補強体に構造物の構造材
を結合してもよい。
【0017】このように補強体に構造物の構造材を結合
するための結合部材を設ける場合には、この結合部材を
補強体だけに取り付けてもよいが、結合部材を、補強体
と、この補強体が連結された建物ユニットの梁や柱であ
る構造材とに跨って取付配置することが好ましい。
【0018】このように結合部材を補強体と建物ユニッ
トの構造材とに跨って取付配置すると、結合部材は補強
体と建物ユニットの構造材とを結合する部材にもなり、
補強体と建物ユニットの構造材との結合強度を大きくで
きる。
【0019】以上において、ユニット式建物の入隅に配
置される構造物の一例はバルコニであり、また他の例は
玄関の庇である、構造物はこれ以外に下屋の屋根でもよ
く、任意なものでよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1には、ユニット式建物の構成要
素である建物ユニット1が示されている。この建物ユニ
ット1の骨組みは、四隅の4本の柱2と、これらの柱2
の上端間に架設された各2本の長辺上梁3、短辺上梁4
と、柱2の下端間に架設された各2本の長辺下梁5、短
辺下梁6とにより形成され、柱2と梁3〜6とは直接ま
たはブラケットを介して溶接やボルト、ナット等で剛接
合されており、このため、建物ユニット1は鉄骨軸組の
直方体状ラーメン構造となっている。建物ユニット1の
構造材である柱2は中空の角筒鋼からなり、同じく構造
材である梁3〜6は溝型鋼からなる。
【0021】このような建物ユニット1の骨組みに工場
で床根太、天井小梁等が取り付けられ、さらに床面材、
天井面材、壁面材等が取り付けられ、そして洗面ユニッ
ト、バスユニット等の組み込みも工場で行われ、この
後、建物ユニットは建設現場にトラックで輸送される。
【0022】図2は、建設現場で複数の建物ユニット1
を連結組合せして建てられたユニット式建物7を示し、
このユニット式建物7は、2階部分を形成する複数の建
物ユニット1が平面L字状に配置された入隅型となって
いる。入隅8には、ユニット式建物7の構造物であるバ
ルコニ9が配置され、このバルコニ9は1階の下屋を形
成している建物ユニット1Aの上に載せられている。ま
た、バルコニ9は2階を形成している建物ユニット1B
〜1Dに跨って配置され、バルコニ9の一方の端部9A
の位置は、建物ユニット1Dにおける建物ユニット1
B,1Cとは反対側の柱2の位置と一致しており、他方
の端部9Bの位置は、建物ユニット1Bにおける柱2間
の水平方向の中間位置となっている。
【0023】バルコニ9は、工場で各構造材を結合して
から床面材等の面材を構造材に取り付けたユニットとし
て生産されており、このバルコニ9の一方の端部9A
は、バルコニ9の構造材、具体的にはバルコニ9の手摺
り壁10を形成している構造材と、建物ユニット1Dの
柱2とをボルト等で接合することにより、建物ユニット
1Dに結合され、バルコニ9の他方の端部9Bは、建物
ユニット1Bに設けられた取付部材11に取り付けられ
ている。図2で示されているこの取付部材11は、建物
ユニット1Bの短辺上梁4と短辺下梁6との間に垂直に
架設されており、したがって、この取付部材11は、建
物ユニット1Bの構造材である上梁4と下梁6に連結さ
れている。
【0024】なお、建物ユニット1Bに設ける取付部材
11’は、図3に示すように、建物ユニット1Bの柱2
間に水平に架設してもよい。
【0025】図4は、図2のように、建物ユニット1B
の上梁4と下梁6との間に垂直な取付部材11を架設し
た場合におけるバルコニ9の他方の端部9Bと建物ユニ
ット1Bとの具体的結合構造を示す。取付部材11は建
物ユニット1Bを補強する1本の棒状部材であり、言い
換えると、取付部材11は補強柱12であり、この補強
柱12の上下端部はブラケット13で上梁4、下梁6に
結合されている。補強柱12には結合部材14,15が
溶接等で取り付けられ、下側の結合部材15は補強柱1
2と下梁6とに跨って取付配置されており、このため、
結合部材15は下梁6にも溶接等で結合されていること
から、補強柱12と下梁6は結合部材15でも結合され
ている。
【0026】バルコニ9の手摺り壁10は、建物ユニッ
ト1B側の端部と、建物ユニット1D側の端部と、これ
らの端部の間の屈曲部とに支柱16を設け、これらの支
柱16の上端間、下端間に上水平材17、下水平材18
を架設することにより骨組みが形成されたものとなって
おり、建物ユニット1B側の端部、すなわちバルコニ9
の前記他方の端部9B側の支柱16をボルト19で結合
部材14,15に結合することにより、バルコニ9の端
部9Bは建物ユニット1Bに連結される。支柱16と上
下の水平部材17,18は、バルコニ9の構造材であ
る。
【0027】なお、建物ユニット1Bへの補強柱12の
取り付け、および補強柱12への結合部材14,15の
取り付けは工場で行われるが、補強柱12部分には工場
で壁部材は取り付けられず、また、バルコニ9の手摺り
壁10の前面には工場で壁面材が取り付けられるが、手
摺り壁10の後面には工場で壁面材は取り付けられな
い。補強柱12部分への壁部材の取り付け、および手摺
り壁10の後面への壁面材の取り付けは、ユニット式建
物7の建設現場において、ボルト19によりバルコニ9
の端部9Bの支柱16を建物ユニット1Bの補強柱12
の結合部材14,15に結合した後に行われる。
【0028】以上の本実施形態によると、ユニット式建
物7の入隅8にバルコニ9が建物ユニット1B〜1Dに
跨って配置され、このバルコニ9の一方の端部9Aは建
物ユニット1Dの柱2の位置にあり、したがってこの端
部9Aの支柱は建物ユニット1Dの柱2にボルト等で取
り付けることができ、一方、バルコニ9の他方の端部9
Bは建物ユニット1Bの柱2の位置からずれ、この端部
9Bは建物ユニット1Bにおける柱2間の水平方向の中
間位置にあるため、端部9Bの支柱16を建物ユニット
1Bの柱2に取り付けることはできないが、この中間位
置にバルコニ9の端部9Bの支柱16を取り付けるため
の取付部材である補強柱12を設けたため、バルコニ9
の端部9Bを建物ユニット1Bに取り付けることができ
るようになる。
【0029】また、建物ユニット1Bの構造材である上
梁4、下梁6に連結された補強柱12は建物ユニット1
Bを補強する補強体になっており、補強柱12にボルト
19で結合される支柱16はバルコニ9の構造材であ
り、バルコニ9の端部9Aと建物ユニット1Dとの連結
は、バルコニ9の手摺り壁10の構造材を建物ユニット
1Dの柱2に結合することにより行われているため、建
物ユニット1Bと1Dは、それぞれ荷重支持強度を有す
る建物ユニット1Bの補強柱12、バルコニ9の支柱1
6、水平材17,18、バルコニ9の構造材、建物ユニ
ット1Dの柱2を介して結合されたことになり、このた
め、ユニット式建物7に地震や台風等による荷重が作用
したとき、入隅8が拡開、縮小するようにユニット式建
物7が変形するのをバルコニ9によって防止でき、バル
コニ9を荷重支持物として有効に利用できるようにな
る。
【0030】また、補強柱12にはバルコニ9の端部9
Bを結合するための結合部材14,15が設けられ、こ
れらのうちの結合部材15は補強柱12と下梁6とに跨
って取付配置されているため、結合部材15はバルコニ
9の端部9Bを建物ユニット1Bの補強柱12の結合す
るためだけではなく、補強柱12と下梁6とを結合する
ためにも使用され、補強柱12と下梁6との結合強度を
大きくできる。
【0031】図5は、バルコニ9の端部9Bを取り付け
るために建物ユニット1Bに設ける取付部材の別実施形
態を示す。この実施形態に係る取付部材は、建物ユニッ
ト1Bの上梁4と下梁6との間に架設される棒状部材結
合体20であり、この棒状部材結合体20は建物ユニッ
ト1Bを補強する補強体になっている。
【0032】棒状部材結合体20は、垂直の長寸法の棒
状部材21と、この棒状部材21に一端が結合されて各
々隣接する2本でV字をなしている斜めの4本の短寸法
の棒状部材22とからなり、棒状部材21の上下端部は
ブラケット23で上梁4,6に連結され、棒状部材21
とは反対側のV字部はブラケット24で建物ユニット1
Bの柱2に連結されている。
【0033】そして、棒状部材21には、図4の実施形
態と同じく、結合部材14,15が設けられ、これらの
結合部材14,15にバルコニ9の端部9Bの支柱16
がボルト19で結合される。
【0034】この棒状部材結合体20は、図6に示され
ているように、工場において予め棒状部材21と22お
よびブラケット23,24を結合することにより、パネ
ルとして組み立てられており、このパネル組み立て後、
建物ユニット1Bの柱2、上梁4、下梁6に連結され
る。
【0035】この実施形態によると、前記実施形態と同
様な効果を得られるとともに、棒状部材結合体20は補
強柱12よりも大きな強度を有するため、建物ユニット
1Bの強度を前記実施形態よりも大きくできる。
【0036】また、棒状部材結合体20は複数の棒状部
材21,22から形成されているにもかかわらず、建物
ユニット1Bへの組み付け前にこれらの棒状部材21,
22を予め結合したパネルとして組み立てられているた
め、建物ユニット1Bへの組み付け作業等を行う上でそ
の取り扱いが容易となる。
【0037】図7のユニット式建物27は複数の建物ユ
ニット1を連結組み合わせすることにより形成されてい
るとともに、入隅28には玄関29の庇30が配置さ
れ、この庇30は建物ユニット1Eと1Fに跨ってい
る。建物ユニット1Eには長辺上梁3と長辺下梁5に連
結された棒状部材である補強柱31が、建物ユニット1
Fには短辺上梁4と短辺下梁6に連結された棒状部材で
ある補強柱32がそれぞれ設けられ、これらの補強柱3
1,32に庇30の構造材が結合されている。また建物
ユニット1Eとその後側の建物ユニット1Gにおける各
々2本の長辺上梁3の間には補強梁33が架設され、建
物ユニット1Fの2本の短辺上梁4の間には補強梁34
が架設されている。
【0038】この実施形態のように、入隅8に配置され
る構造物である庇30の両方の端部30A,30Bの位
置が、入隅28を形成する建物ユニット1E,1Fにお
ける柱2間の水平方向の中間位置になっていても、これ
らの中間位置に庇30を取り付ける取付部材になってい
る補強柱31,32を設けることにより、庇30を建物
ユニット1E,1Fに取り付けることができるようにな
り、また、庇30等のユニット式建物27を構成する構
造物、構造部材に作用する荷重を補強柱31,32、補
強梁33,34により建物ユニット1E,1F,1Gに
伝達し、この荷重をほぼユニット式建物27全体で支持
できるようになる。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、ユニット式建物の入隅
に配置される構造物の少なくとも片側の端部の位置が、
入隅を形成している建物ユニットの柱間の水平方向の中
間位置となっていても、この構造物を有効に建物ユニッ
トに取り付けることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物ユニットの骨組みを示す斜視図である。
【図2】複数の建物ユニットにより建てられ、入隅にバ
ルコニが配置されたユニット式建物の斜視図である。
【図3】図2とは別の取付部材を設けたユニット式建物
の斜視図である。
【図4】図2の取付部材にバルコニの端部を取り付ける
具体的構造を示す分解斜視図である。
【図5】取付部材を棒状部材結合体とした場合を示す図
4と同様の図である。
【図6】パネルとして生産される図5の棒状部材結合体
を示す正面図である。
【図7】入隅に配置される構造物が玄関の庇である場合
におけるユニット式建物の斜視図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット 2 建物ユニットの構造材である柱 3〜6 建物ユニットの構造材である梁 7,27 ユニット式建物 8,28 入隅 9 構造物であるバルコニ 11,11’ 取付部材 12 棒状部材である補強柱 14,15 結合部材 16 バルコニの構造材である支柱 20 棒状部材結合体 21,22 棒状部材 30 構造物である玄関庇 31,32 取付部材であって補強体である補強柱

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四隅の4本の柱と、これらの柱の上端
    間、下端間に架設された各4本の梁とが構造材となって
    直方体状の建物ユニットが形成され、この建物ユニット
    が入隅型に複数個配置され、この入隅に、この入隅を形
    成する建物ユニット間に跨る構造物が配置されていると
    ともに、この構造物の少なくとも片側の端部の位置が、
    前記入隅を形成している建物ユニットにおける前記柱間
    の水平方向の中間位置となっている入隅型ユニット式建
    物であって、前記水平方向の中間位置に、前記構造物の
    前記片側の端部を取り付けるための取付部材が建物ユニ
    ットの前記構造材に連結されて設けられていることを特
    徴とする入隅型ユニット式建物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の入隅型ユニット式建物
    において、前記取付部材は建物ユニットを補強する補強
    体であり、かつ、この補強体と、前記構造物の構造材と
    が結合されていることを特徴とする入隅型ユニット式建
    物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の入隅型ユニット式建物
    において、前記補強体は棒状部材であることを特徴とす
    る入隅型ユニット式建物。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の入隅型ユニット式建物
    において、前記補強体は複数の棒状部材を結合した棒状
    部材結合体であることを特徴とする入隅型ユニット式建
    物。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の入隅型ユニット式建物
    において、前記棒状部材結合体は、建物ユニットの前記
    構造材への連結前に予め前記複数の棒状部材を結合して
    組み立てられたパネルとなっていることを特徴とする入
    隅型ユニット式建物。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載の入隅型
    ユニット式建物において、前記補強体には、前記構造物
    の構造材を結合するための結合部材が設けられ、この結
    合部材は、前記補強体と、この補強体が連結された建物
    ユニットの前記構造材とに跨って取付配置されているこ
    とを特徴とする入隅型ユニット式建物。
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