JPH10298718A - 局部腐食の起こりにくい低腐食速度鋼板と製造方法 - Google Patents
局部腐食の起こりにくい低腐食速度鋼板と製造方法Info
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Abstract
生を抑制しかつ全面侵食の腐食速度が普通鋼に比べ極端
に低く、無塗装で使用可能な安価な建築用低腐食速度鋼
板を提供する。 【解決手段】 Cr含有鋼の表層部に、表面から酸化ス
ケールとその直下にクロム欠乏層を厚さ5μm以上生成
する。上記の表層部は、加熱温度1050〜1300
℃、圧延仕上げ温度800〜1000℃、巻取り温度3
50℃以上を確保することによって形成される。
Description
宅、大型建築物、ビルディングや橋梁等の建造物の構造
部材として用いられる局部腐食の起こりにくい低腐食速
度鋼板に関するものである。
などにより梁および柱用の材料には、より一層の耐食性
向上が求められている。特に、公共建築物は社会資本の
一翼をになう国家の財産であり、少なくとも100年以
上の長期耐久性を有することが必要である。このような
社会的要請の現れとして、従来の普通鋼に加えてステン
レス鋼を構造用鋼として使用する動きがある。例えば、
1988年から1992年にかけて建設省総合開発プロ
ジェクトの一環として、ステンレス鋼を柱や梁などの構
造部材に適用するための研究開発が行われた。その成果
として、SUS304(18Cr−8Ni)が建設大臣
の一般建築認定を取得するに至っている。
i等の高価な合金元素を多量に必要とするため普通鋼に
比べ製造コストは高価であり、機能的には優れるものの
その経済性には問題がある。しかし、CrやNiの添加
量を少なくすると、湿潤環境下で孔食やすき間腐食が発
生するようになる。このような局部腐食が発生した場合
には、全面が均一に侵食された場合と異なり、侵食を受
け板厚が減少した部分に荷重が集中することになり歪や
変形が局部的に集中する。最悪の場合、局部腐食の発生
部分で坐屈や破断が起こる。腐食が局部腐食である分、
深さ方向(板厚方向)への侵食は全面侵食に比べ速く、
不用意なCr、Niの低減は、構造材としての耐久性と
信頼性を著しく低下させることになる。また、局部腐食
は材料のどの部分に発生するのかを予測することが難し
く、建築物全体の強度設計が難しくなるばかりか、その
信頼性も低いものとなる。
侵食であれば、荷重が加わった際の変形や歪は一様であ
り、腐食しろを設計に折り込むことにより破断や坐屈な
どの問題を回避することができる。さらに、全面腐食の
速度が従来用いられている普通鋼や耐候性鋼などに比べ
低ければ、より長い年月にわたり建築物の構造材として
使用することが可能となる。そこで、建築物の耐久性向
上のためには、全面的な腐食やさびの発生は不可避であ
るものの、安価でかつ腐食進行を抑えた鋼材が必要とな
ってきている。
食速度を低減する技術については、従来、普通鋼の耐食
性向上技術として開発がなされている。例えば、特開昭
60−162507号公報には、鋼スラブの表面スケー
ルを除去し、ガラス紙を付着して粗圧延した後、これを
除去して仕上げ圧延を行い密着性と耐食性に優れた黒皮
スケール皮膜を製造する方法が開示されている。しか
し、この方法は、ガラス紙の付着と剥離に伴い工程が増
加すること、またこれらの工程能力は一般に製造ライン
のなかでもっとも工程能力が低く全体の生産能力を律速
することになる。そのため、工程全体の生産能力が低下
することにより、製造コストが上昇し、結局、この方法
も耐食性は改善されるものの経済性に問題がある。
は、0.50〜1.50%のCrを含有した鋼の熱間圧
延工程において母材とスケール間にクロム酸化膜を有す
る厚さ10μm以下の酸化スケールを有するH形鋼が開
示されている。しかし、この発明は、本来耐食性が劣る
普通鋼の表面に、耐食性に優れた酸化物層を生成させる
技術である。したがって、酸化物層を貫通して腐食が進
行するようになると、耐食性向上の効果が失われる。し
たがって、この方法では湿潤環境において、長期間にわ
たり普通鋼以下の低い腐食速度を維持することは不可能
であり、建築物の長期耐久性を向上させることは不可能
である。
造体としての寿命を経済性を維持しつつ飛躍的に向上さ
せる鋼板、特に、局部腐食の発生を抑制しかつ全面侵食
の腐食速度が普通鋼に比べ極端に低く、無塗装での使用
においても、構造材として100年以上の寿命を有する
安価な低腐食速度鋼板およびその製造方法を提供する。
解決するためになされたものであり、その特徴はCrの
合金化により腐食速度を低下させた鋼素地の表層部に、
素地よりもCr量が低下したクロム欠乏層を形成させる
ことにより、腐食を全面的に発生させ、しかもその後の
さび層下での全面侵食の成長速度を低く抑え局部腐食を
発生しにくくしたところにある。本発明の要旨は、以下
の(1)〜(4)である。
%、Si:0.05〜1.5%、Mn:0.05〜1.
5%、P:0.1%以下、S:0.05%以下、Cr:
6〜18%を含み、残部がFe及び不可避不純物からな
る鋼板であって、その鋼板表層部には表面から酸化スケ
ールおよびその直下に厚さ5μm以上のクロム欠乏層が
形成されていることを特徴とする局部腐食の起こりにく
い低腐食速度鋼板。
おいて、表面の酸化スケールが除去され、クロム欠乏層
が表面に露出したことを特徴とする局部腐食の起こりに
くい低腐食速度鋼板。 (3)重量%で、C:0.005〜0.1%、Si:
0.05〜1.5%、Mn:0.05〜1.5%、P:
0.1%以下、S:0.05%以下、Cr:6〜18%
を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる溶鋼から
鋳片を鋳造し、次に1050〜1300℃の温度域に再
加熱した後に、800〜1000℃の温度範囲で仕上圧
延を終了させ、350℃以上でコイル状に巻き取ること
を特徴とする局部腐食の起こりにくい低腐食速度鋼板の
製造方法。
製造方法において、コイル状に巻き取った後に、巻き戻
された鋼板の表面にショットブラスト処理を施すことを
特徴とする局部腐食の起こりにくい低腐食速度鋼板の製
造方法。
欠乏層は図1に示した定義による。すなわち、鋼板表面
から深さ方向へのCrとOの濃度の変化をグロー放電発
光分光分析法(GDS)により分析し、表面付近での酸
素の最高濃度をOF、素地の酸素濃度をOMとして、酸素
濃度が(OF+OM)/2となる深さを酸化膜と金属との
界面とする。そして、この界面より金属側の、素地のC
r濃度よりもCr量が低下した領域をクロム欠乏層とす
る。さらに、酸化膜が0.05μm以上の厚さを有する
場合、これを酸化スケールと定義する。一方、酸化膜が
0.05μm未満の厚さの場合は、空気中生成皮膜と定
義し、後述するように空気中生成皮膜を介してクロム欠
乏層が鋼板表面に存在する場合には、このクロム欠乏層
は鋼板表面に露出している状態とする。尚、全面腐食を
発生させるためには、クロム欠乏層が存在していること
のみが必要であり、クロム欠乏層内でのCr濃度は特に
規定しないが、望ましくは素地のCr濃度よりも2%以
上低下していることが好ましい。
どの限定理由について述べる。Cは、鋼の強度を向上さ
せるために有効な元素である。0.005%未満では、
構造用鋼として必要な強度を得ることができない。ま
た、0.1%を越える過剰の添加は、母材靭性や溶接熱
影響部の靭性を著しく低下させる。このため、下限を
0.005%、上限を0.1%とした。
減し熱間加工性を確保するため溶鋼に添加する必要があ
る。0.05%未満では脱酸効果が弱い。一方、1.5
%を越えて添加すると母材と溶接部の靭性を損なうた
め、下限を0.05%、上限を1.5%とした。Mn
は、脱酸剤および脱硫剤として溶鋼に添加する必要があ
る。0.05%未満では所定の効果が得られない。一
方、1.5%を越えて添加すると母材と溶接部の靭性や
割れ性を損なうため、下限を0.05%、上限を1.5
%とした。
そのため、0.1%以下に規制する必要がある。Pは不
純物として少ないほど好ましい。Sは、主にMnSなど
の硫黄系介在物として、局部腐食の起点となるだけでは
なく、全面腐食の腐食速度を高める原因にもなる。さら
に、粒界に偏析し熱間加工性を害する。そのため、0.
05%以下に規制する必要がある。Sは不純物レベルで
少ないほど好ましい。
鋼材の全面腐食の速度を低減する作用がある。この作用
は、さび層に濃化したクロム酸化物により発現するもの
ではなく、鋼材中の金属Crにより発現するものであ
る。しかし、Cr添加量が少ないと所定の効果が得られ
ず、一方過度に添加すると酸化スケール直下およびさび
層下に耐食性に優れた不働態皮膜が形成されるため、孔
食やすき間腐食といった局部腐食が発生する。そこで、
下限を6%、上限を18%とした。
だけでは、局部腐食が発生しにくく全面腐食速度の低い
低腐食速度鋼を得ることはできない。このような従来に
ない特性を発揮させるためには、上記の鋼の化学組成と
併せて、鋼板表面の性状を制御する必要がある。本発明
において、鋼板の表層部に酸化スケールと酸化スケール
直下に厚さ5μm以上のクロム欠乏層を有することとし
た理由は、(1)局部腐食発生の抑制、(2)低い全面
腐食速度、(3)経済性、を共に達成するためである。
体は局部腐食の発生を抑制するためには有害であるが、
鋼板の製造コストを低くし経済性を確保するためには加
熱・圧延およびその後の巻き取りの過程で生成した酸化
スケールが存在するままの状態である必要がある。しか
し、酸化スケールが存在しても、その直下に厚さ5μm
以上のクロム欠乏層が存在すれば安定して全面腐食の状
態を保つことができる。クロム欠乏層は、腐食の初期に
優先的に侵食され、全面腐食が発生するために必要であ
る。酸化スケール直下のクロム欠乏層の場合、その厚さ
が薄いと全面腐食が発生しにくくなる。したがって、ク
ロム欠乏層の厚さは5μm以上とした。厚さの上限は特
に規制しないが、腐食しろは出来るだけ少ないことが経
済的には望ましく、クロム欠乏層としては厚さ100μ
m以下が好ましい。
鋼を連続鋳造で鋳片に鋳造し、次に、1050〜130
0℃の温度域に再加熱する。この温度に再加熱温度を限
定した理由は、熱間加工により鋳片の圧延を容易にする
ため1050℃以上の加熱が必要であり、加熱炉の性能
と経済性から1300℃を上限とした。加熱した鋳片
は、粗圧延、仕上げ圧延を行う。仕上げ圧延終了温度を
800〜1000℃としたのは、高温圧延ほど酸化スケ
ールが厚く生成し、しかも酸化スケール直下に厚く、よ
りCr濃度の低下したクロム欠乏層を生成させるためで
ある。しかし、1000℃を越えての仕上げは、鋼板の
結晶粒が粗大化し構造材料として必要な靭性が低下する
ため、上限を1000℃とした。また、下限を800℃
としたのは、圧延加工が困難となるためである。
巻き取るのは、高温で巻き取るほど酸化スケールが厚く
生成し、しかも酸化スケール直下に厚く、よりCr濃度
の低下したクロム欠乏層が生成するためである。350
℃未満の巻き取りでは、所定の効果が得られないため、
下限を350℃とした。上限は、特に定める必要はない
が、温度が極めて高い場合には、巻き取り後にクロム欠
乏層が生成するものの、素地からクロム欠乏層へのCr
の拡散速度が高まりクロム欠乏が回復する傾向が現れ
る。効率良くクロム欠乏層を形成させるためには、78
0℃以下で巻き取ることが好ましい。
層を有する場合には、全面腐食がある程度成長するとク
ロム欠乏層の上に存在する酸化スケールが剥離すること
がある。そのため、柱や梁の周囲を汚すこととなり意匠
性上好ましくない場合もある。その際には、鋼板の製造
コストは上昇するものの酸化スケールのみを除去し、ク
ロム欠乏層を鋼材表面に露出させておく必要がある。ク
ロム欠乏層が露出した際には、その厚さに関係なく全面
腐食が発生する。ここで言う、クロム欠乏層が露出した
状態とは、先に定義したとおり、クロム欠乏層生成時に
クロム欠乏層を覆っていた酸化スケールの一部もしくは
全部が剥離した状態を指す。酸化スケールが剥離した後
に、クロム欠乏層が空気と接して生成する空気中生成皮
膜が表面に存在しても構わない。
ム欠乏層を露出させるには、巻き戻した鋼板の表面にシ
ョットブラスト処理を施す。この方法は、比較的安価に
しかも安定してクロム欠乏層を露出させることができる
ためである。酸洗処理は、酸化スケールの除去過程にお
いてクロム欠乏層も溶解してしまうため適用することが
できない。
鋳片に鋳造した。その後、加熱炉で再加熱後、粗圧延機
および仕上げ圧延機で厚さ3mmまで圧延し、その後必
要に応じて空冷および水冷を行いコイル状に巻き取っ
た。また、一部は、鋼板の両面に、ショットブラスト処
理を施した。上記の処理条件は表1に示すとおりであっ
た。
びクロム欠乏層の有無について、鋼板表面から深さ方向
へのCrとOの濃度の変化をグロー放電発光分光分析法
(GDS)により分析し評価し、図1に基づいて、クロ
ム欠乏層の厚さとクロム欠乏層が露出しているかを計測
・判定した。次に、耐食性の評価を複合サイクル腐食試
験により評価した。条件は、(1)人工海水噴霧(35
℃、4時間)、(2)乾燥(60℃、2時間)、(3)
湿潤(50℃、相対湿度95%以上、2時間)の組み合
わせを1サイクルとして、30サイクル後の最大侵食深
さと平均侵食深さの違いにより評価した。この両者の差
が小さいほど、局部腐食が起こりにくいことになる。そ
こで、(最大侵食深さ)/(平均侵食深さ)を局部腐食
度として評価した。最大侵食深さは光学顕微鏡を用い、
平均侵食深さは試験片の質量減少から計測した。尚、最
大侵食深さ、平均侵食深さ共に、さびをクエン酸2アン
モニム(沸騰)で除去した後に計測した。局部腐食度
は、2以下を良と判定した。
1%耐力を、衝撃試験により吸収エネルギーvE20を
評価した。前者はJIS13号B試験片のL方向、後者
は厚さ3mmのサブサイズJIS4号試験片のL方向で
の試験を行った。0.1%耐力は250〜350N/m
m2 の範囲、衝撃値は60J以上を良と判断した。表2
に、耐食性を評価した結果を示す。はじめに本発明鋼の
番号1〜23は、いずれも表面に酸化スケールと酸化ス
ケール直下に厚さ5μm以上のクロム欠乏層が存在する
ものである。これらの中では、素地に添加したCr量が
増すほど平均侵食深さが低減する。さらに、局部腐食度
は2以下であり、最大侵食深さが平均侵食深さの2倍以
下であることを示しており、局部腐食が起きにくい性質
を有している。また、番号24と番号25は番号3の鋼
板にショットブラスト処理を行い、クロム欠乏層を表面
に露出させたものである。番号3の鋼板に比較して局部
腐食度が低減しており、構造材として優れた耐久性と信
頼性を有している。
Crを含有した比較鋼の番号26では、平均侵食深さは
浅いものの局部腐食度は2.94となり局部的な侵食が
発生しやすい。同じく、本発明のCr添加量の範囲未満
のCrしか含有していない番号27〜29では、平均侵
食速度、局部腐食度ともに大きく本発明の鋼板(番号1
〜6)に比べ構造材として信頼性と耐久性に劣る。
類は本発明の範囲外のものである。Cの少ない番号30
は強度が低く、Cの多い番号31は強度が高く靭性が低
く構造用鋼板には適さない。SiもしくはMnが本発明
の範囲外である番号32〜35も、強度が高く靭性が低
い。Pを本発明の範囲を越えて添加した番号36は、強
度と靭性は適切な範囲であったがアーク溶接時に割れが
発生した。Sを本発明の範囲を越えて添加した番号37
は、同程度のCr添加量の鋼種に比べ腐食速度が極めて
大きいことが分かる。さらに、この試験材は圧延時に耳
割れが発生し、極めて熱間加工性が悪い。
上げ温度と巻き取り温度が本発明の範囲外である比較鋼
であって、クロム欠乏層の厚さが5μm未満であるた
め、平均侵食深さは本発明鋼並みであるが、局部腐食度
が2を越えており、腐食が局部的に起こりやすい。番号
40は、機械研削により熱間圧延工程で生成した酸化ス
ケールとクロム欠乏層を除去したものである。鋼中のC
r量は本発明の範囲であるがクロム欠乏層が存在しない
ため、局部侵食度が大きい。
冷却過程における酸化反応で鋼材表面に生じるクロム欠
乏層を利用して、局部腐食が起こりにくく、かつ全面侵
食の速度の低い構造用鋼板を提供することが可能とな
り、建造物の長期の信頼性向上、安全性確保、経済性の
向上等に寄与する。
層の形成状態を示す概念図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.005〜0.1%、
Si:0.05〜1.5%、Mn:0.05〜1.5
%、P:0.1%以下、S:0.05%以下、Cr:6
〜18%を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる
鋼板であって、その鋼板表層部には表面から酸化スケー
ルおよびその直下に厚さ5μm以上のクロム欠乏層が形
成されていることを特徴とする局部腐食の起こりにくい
低腐食速度鋼板。 - 【請求項2】 請求項1記載の低腐食速度鋼板におい
て、前記鋼板表層部の酸化スケールが除去され、クロム
欠乏層が鋼板の表面に露出したことを特徴とする局部腐
食の起こりにくい低腐食速度鋼板。 - 【請求項3】 重量%で、C:0.005〜0.1%、
Si:0.05〜1.5%、Mn:0.05〜1.5
%、P:0.1%以下、S:0.05%以下、Cr:6
〜18%を含み、残部がFe及び不可避不純物からなる
溶鋼から鋳片を鋳造し、次に1050〜1300℃の温
度域に再加熱した後に、800〜1000℃の温度範囲
で仕上圧延を終了させ、得られた鋼板を350℃以上で
コイル状に巻き取ることを特徴とする局部腐食の起こり
にくい低腐食速度鋼板の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の低腐食速度鋼板の製造方
法において、前記鋼板をコイル状に巻き取った後に、巻
き戻された鋼板の表面にショットブラスト処理を施すこ
とを特徴とする局部腐食の起こりにくい低腐食速度鋼板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9101939A JP3039630B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 局部腐食の起こりにくい低腐食速度鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9101939A JP3039630B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 局部腐食の起こりにくい低腐食速度鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298718A true JPH10298718A (ja) | 1998-11-10 |
JP3039630B2 JP3039630B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=14313884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9101939A Expired - Lifetime JP3039630B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 局部腐食の起こりにくい低腐食速度鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039630B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011225918A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Jfe Steel Corp | 耐海水腐食性に優れた鋼材 |
JP2014201790A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | トヨタ自動車株式会社 | ステンレス鋼およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP9101939A patent/JP3039630B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011225918A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Jfe Steel Corp | 耐海水腐食性に優れた鋼材 |
JP2014201790A (ja) * | 2013-04-04 | 2014-10-27 | トヨタ自動車株式会社 | ステンレス鋼およびその製造方法 |
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---|---|
JP3039630B2 (ja) | 2000-05-08 |
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