JPH10298203A - 水溶性トリカルボキシ多糖類 - Google Patents
水溶性トリカルボキシ多糖類Info
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- JPH10298203A JPH10298203A JP10759997A JP10759997A JPH10298203A JP H10298203 A JPH10298203 A JP H10298203A JP 10759997 A JP10759997 A JP 10759997A JP 10759997 A JP10759997 A JP 10759997A JP H10298203 A JPH10298203 A JP H10298203A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スケール付着防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、
コンクリート混和剤、洗剤ビルダー等として十分な効果
を示すトリカルボキシ多糖類を提供すること。 【解決手段】α結合型多糖類を酸化して得られるC6位
の60モル%以上、C2、C3位の各々の45モル%以
上がカルボキシ基であるトリカルボキシ多糖類。
コンクリート混和剤、洗剤ビルダー等として十分な効果
を示すトリカルボキシ多糖類を提供すること。 【解決手段】α結合型多糖類を酸化して得られるC6位
の60モル%以上、C2、C3位の各々の45モル%以
上がカルボキシ基であるトリカルボキシ多糖類。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、α結合型多糖類の
酸化生成物に関する。より詳しくは、本発明は、ルテニ
ウム化合物と酸化剤で生成させた高原子価酸化ルテニウ
ムによりα結合型多糖類を酸化して得られる水溶性トリ
カルボキシ多糖類に関する。本発明により得られる水溶
性トリカルボキシ多糖類は、スケール付着防止剤、顔料
分散剤、サイズ剤、コンクリート混和剤、および洗剤ビ
ルダーなどとして利用される。
酸化生成物に関する。より詳しくは、本発明は、ルテニ
ウム化合物と酸化剤で生成させた高原子価酸化ルテニウ
ムによりα結合型多糖類を酸化して得られる水溶性トリ
カルボキシ多糖類に関する。本発明により得られる水溶
性トリカルボキシ多糖類は、スケール付着防止剤、顔料
分散剤、サイズ剤、コンクリート混和剤、および洗剤ビ
ルダーなどとして利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、α結合型多糖類を酸化して得られ
るジカルボキシ多糖類は種々知られている。例えば、特
公昭49−1281には、過ヨウ素酸と亜塩素酸塩の組み合わ
せ、または次塩素酸塩を使用してα結合型多糖類を酸化
して得られるジカルボキシ多糖類が記載されており、α
結合型多糖類のC2、C3位が酸化されたジカルボキシ
デンプンが洗剤ビルダーとして有効であることが記載さ
れている。また、特開昭60-2187 では、次亜塩素酸ナト
リウムもしくは塩素、または過ヨウ素酸とハロゲンの組
み合わせでα結合型多糖類を酸化して得られるジカルボ
キシ多糖類が記載されている。特開平4-175301には次亜
塩素酸塩及び/または次亜ヨウ素酸塩を使用してα結合
型多糖類を酸化して得られるジカルボキシ多糖類が記載
されている。
るジカルボキシ多糖類は種々知られている。例えば、特
公昭49−1281には、過ヨウ素酸と亜塩素酸塩の組み合わ
せ、または次塩素酸塩を使用してα結合型多糖類を酸化
して得られるジカルボキシ多糖類が記載されており、α
結合型多糖類のC2、C3位が酸化されたジカルボキシ
デンプンが洗剤ビルダーとして有効であることが記載さ
れている。また、特開昭60-2187 では、次亜塩素酸ナト
リウムもしくは塩素、または過ヨウ素酸とハロゲンの組
み合わせでα結合型多糖類を酸化して得られるジカルボ
キシ多糖類が記載されている。特開平4-175301には次亜
塩素酸塩及び/または次亜ヨウ素酸塩を使用してα結合
型多糖類を酸化して得られるジカルボキシ多糖類が記載
されている。
【0003】しかし、これらの方法で得られたジカルボ
キシ多糖類は、α結合型多糖類のC2、C3位の二級ア
ルコールが45モル%以下の低い組成でカルボキシル基
に酸化されているため、カルボキシ基含有量が5 ミリ当
量/g以下で、しかもそのカルシウム封鎖能が200mg
CaCO3 /g以下と低くスケール付着防止剤、顔料分
散剤、サイズ剤、コンクリート混和剤、および洗剤ビル
ダーなどとして性能的に不充分であった。
キシ多糖類は、α結合型多糖類のC2、C3位の二級ア
ルコールが45モル%以下の低い組成でカルボキシル基
に酸化されているため、カルボキシ基含有量が5 ミリ当
量/g以下で、しかもそのカルシウム封鎖能が200mg
CaCO3 /g以下と低くスケール付着防止剤、顔料分
散剤、サイズ剤、コンクリート混和剤、および洗剤ビル
ダーなどとして性能的に不充分であった。
【0004】また、α結合型多糖類を酸化して得られる
トリカルボキシ多糖類は、例えば、チェコスロバキア特
許235576号公報には、デンプンを過ヨウ素酸塩と四酸化
二窒素の組み合わせにより酸化して得られるトリカルボ
キシデンプンが記載されている。欧州特許542496号公報
には、デンプンを濃硝酸、濃硫酸溶媒中でバナジウム塩
および亜硝酸塩の組み合わせによって酸化して得られる
トリカルボキシデンプンが記載されている。
トリカルボキシ多糖類は、例えば、チェコスロバキア特
許235576号公報には、デンプンを過ヨウ素酸塩と四酸化
二窒素の組み合わせにより酸化して得られるトリカルボ
キシデンプンが記載されている。欧州特許542496号公報
には、デンプンを濃硝酸、濃硫酸溶媒中でバナジウム塩
および亜硝酸塩の組み合わせによって酸化して得られる
トリカルボキシデンプンが記載されている。
【0005】しかし、チェコスロバキア特許235576号公
報で得られたトリカルボキシデンプンは、C6位、及び
C2,C3位の組成およびカルシウム封鎖能が不明であ
り、しかも水溶性ではなく使用上不便であった。また、
欧州特許542496号公報で得られたトリカルボキシデンプ
ンは、C6位の一級アルコールが60モル%以上、及び
同時にC2、C3位の二級アルコールが5〜40モル%
の低い組成でカルボキシ基に酸化されているため、カル
ボキシ基含有量が7.9 ミリ当量/g以下で、しかもその
カルシウム封鎖能が200mgCaCO3 /g以下になり
スケール付着防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、コンクリ
ート混和剤、および洗剤ビルダーなどとして性能的に不
充分であった。
報で得られたトリカルボキシデンプンは、C6位、及び
C2,C3位の組成およびカルシウム封鎖能が不明であ
り、しかも水溶性ではなく使用上不便であった。また、
欧州特許542496号公報で得られたトリカルボキシデンプ
ンは、C6位の一級アルコールが60モル%以上、及び
同時にC2、C3位の二級アルコールが5〜40モル%
の低い組成でカルボキシ基に酸化されているため、カル
ボキシ基含有量が7.9 ミリ当量/g以下で、しかもその
カルシウム封鎖能が200mgCaCO3 /g以下になり
スケール付着防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、コンクリ
ート混和剤、および洗剤ビルダーなどとして性能的に不
充分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の問題点を解決するためになされたもので、スケー
ル付着防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、コンクリート混
和剤、および洗剤ビルダーなどとして充分な効果を示す
トリカルボキシ多糖類を提供することである。
技術の問題点を解決するためになされたもので、スケー
ル付着防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、コンクリート混
和剤、および洗剤ビルダーなどとして充分な効果を示す
トリカルボキシ多糖類を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、α結合型
多糖類を酸化して得られる、水溶性トリカルボキシ多糖
類を検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、本発明者らが先に出願した特願平9-0125
23で示した方法でα結合型多糖類を酸化して得られる水
溶性カルボキシ多糖類の中で、そのα結合型多糖類のC
6位が60モル%以上、およびC2、C3位の各々が4
5モル%以上カルボキシ基である物が、カルボキシル基
含有量が8.2ミリ等量/g以上で、しかもそのカルシ
ウム封鎖能が200mgCaCO3 /g以上になりスケー
ル付着防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、コンクリート混
和剤、および洗剤ビルダーなどとして充分な効果を示す
ことを見いだし、本発明をなすに至った。
多糖類を酸化して得られる、水溶性トリカルボキシ多糖
類を検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、本発明者らが先に出願した特願平9-0125
23で示した方法でα結合型多糖類を酸化して得られる水
溶性カルボキシ多糖類の中で、そのα結合型多糖類のC
6位が60モル%以上、およびC2、C3位の各々が4
5モル%以上カルボキシ基である物が、カルボキシル基
含有量が8.2ミリ等量/g以上で、しかもそのカルシ
ウム封鎖能が200mgCaCO3 /g以上になりスケー
ル付着防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、コンクリート混
和剤、および洗剤ビルダーなどとして充分な効果を示す
ことを見いだし、本発明をなすに至った。
【0008】本発明でいう水溶性トリカルボキシ多糖類
とは、具体的にα結合型多糖類を構成するピラノース環
のC2、C3位が開裂し、C2、C3位の二級アルコ−
ルが45モル%以上およびC6位の一級アルコールもし
くはエステルが60モル%以上カルボキシル基に酸化も
しくは加水分解された下記一般式(1)で示されるトリ
カルボキル単位を有する物及びこれらの混合物のことで
ある。
とは、具体的にα結合型多糖類を構成するピラノース環
のC2、C3位が開裂し、C2、C3位の二級アルコ−
ルが45モル%以上およびC6位の一級アルコールもし
くはエステルが60モル%以上カルボキシル基に酸化も
しくは加水分解された下記一般式(1)で示されるトリ
カルボキル単位を有する物及びこれらの混合物のことで
ある。
【化1】 尚、C6位がカルボキシル基であるペクチン酸やC6位
がカルボキシル基であるものを含むペクチン等では、カ
ルボキシル基の量は、原料のα結合型多糖類中のカルボ
キシル基と酸化して生成したカルボキシル基の合計量で
ある。さらに付け加えて言えば、本発明の水溶性トリカ
ルボキシ多糖類は、酸それ自身及びそのアルカリ金属塩
やアンモニウム塩等を含む。
がカルボキシル基であるものを含むペクチン等では、カ
ルボキシル基の量は、原料のα結合型多糖類中のカルボ
キシル基と酸化して生成したカルボキシル基の合計量で
ある。さらに付け加えて言えば、本発明の水溶性トリカ
ルボキシ多糖類は、酸それ自身及びそのアルカリ金属塩
やアンモニウム塩等を含む。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用される原料は、α結
合型多糖類で具体的には、デンプン、アミロース、アミ
ロペクチン、ペクチン、プロトペクチン、ペクチン酸が
挙げられる。デンプンとしては、トウモロコシデンプ
ン、バレイショデンプン、タピオカデンプン、小麦デン
プン、サツマイモデンプン、米デンプンなどが挙げら
れ、トウモロコデンプン、バレショデンプン、タピオカ
デンプンが特に好ましい。また、これらを原料にして低
分子化させた水溶性デンプンも好ましい。また部分的加
水分解、エステル、エ−テルあるいはカルボキシル化等
化学的に変性させたものも用いることができる。これら
の原料は、濃度1〜80重量%、好ましくは5〜50重
量%の範囲で使用される。
合型多糖類で具体的には、デンプン、アミロース、アミ
ロペクチン、ペクチン、プロトペクチン、ペクチン酸が
挙げられる。デンプンとしては、トウモロコシデンプ
ン、バレイショデンプン、タピオカデンプン、小麦デン
プン、サツマイモデンプン、米デンプンなどが挙げら
れ、トウモロコデンプン、バレショデンプン、タピオカ
デンプンが特に好ましい。また、これらを原料にして低
分子化させた水溶性デンプンも好ましい。また部分的加
水分解、エステル、エ−テルあるいはカルボキシル化等
化学的に変性させたものも用いることができる。これら
の原料は、濃度1〜80重量%、好ましくは5〜50重
量%の範囲で使用される。
【0010】本発明において使用する高原子価ルテニウ
ムとは、+6、+7、+8価のルテニウム原子である。
これらの高原子価ルテニウムは、ルテニウム化合物と酸
化剤のよって生成させることができる。本発明において
使用するルテニウム化合物としてはルテニウム金属、各
種ルテニウム化合物が用いられる。具体的には、二酸化
ルテニウム、四酸化ルテニウムなどのルテニウム酸化
物;水酸化ルテニウム;硫酸ルテニウム;塩化ルテニウ
ム、臭化ルテニウムなどのハロゲン化ルテニウム;ルテ
ニウムドデカカルボニウムなどのルテニウム錯体が挙げ
られる。
ムとは、+6、+7、+8価のルテニウム原子である。
これらの高原子価ルテニウムは、ルテニウム化合物と酸
化剤のよって生成させることができる。本発明において
使用するルテニウム化合物としてはルテニウム金属、各
種ルテニウム化合物が用いられる。具体的には、二酸化
ルテニウム、四酸化ルテニウムなどのルテニウム酸化
物;水酸化ルテニウム;硫酸ルテニウム;塩化ルテニウ
ム、臭化ルテニウムなどのハロゲン化ルテニウム;ルテ
ニウムドデカカルボニウムなどのルテニウム錯体が挙げ
られる。
【0011】さらに、ルテニウム金属を各種担体に担持
させたルテニウム金属担持物を使用することもできる。
具体的には、ルテニウム金属/アルミナ、ルテニウム金
属/炭素、ルテニウム金属/シリカアルミナ、ルテニウ
ム金属/チタニアなどが挙げげられる。これらルテニウ
ム化合物の使用量は、原料α結合型多糖類1モルに対し
て0.00001〜1倍モル、好ましくは、0.000
1〜0.1倍モルの範囲の触媒量である。ここで原料α
結合型多糖類1モルとは、グルコピラノ−スもしくはガ
ラクツロン酸メチルエステルピラノース単位のモル数で
ある。
させたルテニウム金属担持物を使用することもできる。
具体的には、ルテニウム金属/アルミナ、ルテニウム金
属/炭素、ルテニウム金属/シリカアルミナ、ルテニウ
ム金属/チタニアなどが挙げげられる。これらルテニウ
ム化合物の使用量は、原料α結合型多糖類1モルに対し
て0.00001〜1倍モル、好ましくは、0.000
1〜0.1倍モルの範囲の触媒量である。ここで原料α
結合型多糖類1モルとは、グルコピラノ−スもしくはガ
ラクツロン酸メチルエステルピラノース単位のモル数で
ある。
【0012】本発明において使用するルテニウム化合物
の酸化剤として、ハロゲン、ハロゲン酸およびその塩
類、および酸素、オゾン、過酸、過酸化水素、過硫酸
塩、フェリシアン化カリウムなどが用いられる。具体的
には、塩素、臭素などのハロゲン分子;一酸化二塩素、
二酸化塩素、一酸化二臭素、二酸化臭素などの酸化ハロ
ゲン;過ヨウ素酸、過塩素酸などの過ハロゲン酸および
その塩;臭素酸、塩素酸などのハロゲン酸およびその
塩;亜臭素酸、亜塩素酸などの亜ハロゲン酸およびその
塩;次亜臭素酸、次亜塩素酸などの次亜ハロゲン酸およ
びその塩;酸素;オゾン;過蟻酸、過酢酸、過安息香酸
などの過酸;クメンヒドロペルオキシド、ベンジルヒド
ロペルオキシドなどのヒドロペルオキシド;tert−
ブチルベンジルオキシド、ジベンゾイルペルオキシドな
どのペルオキシド;ペルオキシ二硫酸などの過硫酸およ
びその塩;カロ−酸などが挙げられる。
の酸化剤として、ハロゲン、ハロゲン酸およびその塩
類、および酸素、オゾン、過酸、過酸化水素、過硫酸
塩、フェリシアン化カリウムなどが用いられる。具体的
には、塩素、臭素などのハロゲン分子;一酸化二塩素、
二酸化塩素、一酸化二臭素、二酸化臭素などの酸化ハロ
ゲン;過ヨウ素酸、過塩素酸などの過ハロゲン酸および
その塩;臭素酸、塩素酸などのハロゲン酸およびその
塩;亜臭素酸、亜塩素酸などの亜ハロゲン酸およびその
塩;次亜臭素酸、次亜塩素酸などの次亜ハロゲン酸およ
びその塩;酸素;オゾン;過蟻酸、過酢酸、過安息香酸
などの過酸;クメンヒドロペルオキシド、ベンジルヒド
ロペルオキシドなどのヒドロペルオキシド;tert−
ブチルベンジルオキシド、ジベンゾイルペルオキシドな
どのペルオキシド;ペルオキシ二硫酸などの過硫酸およ
びその塩;カロ−酸などが挙げられる。
【0013】これらの酸化剤のうち水溶性のハロゲン酸
およびその塩が特に好ましい。また、その使用量は原料
に対し2.55倍モルから10倍モルの範囲、好ましく
は、2.7倍モルから8倍モルの範囲が好ましい。これ
らの酸化剤の使用量によって原料α結合型多糖類中のト
リカルボキシ多糖類の含有量、分子量が変化しスケール
防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、コンクリート混和剤及
び洗剤ビルダーなどとして充分な性能なものにすること
ができる。
およびその塩が特に好ましい。また、その使用量は原料
に対し2.55倍モルから10倍モルの範囲、好ましく
は、2.7倍モルから8倍モルの範囲が好ましい。これ
らの酸化剤の使用量によって原料α結合型多糖類中のト
リカルボキシ多糖類の含有量、分子量が変化しスケール
防止剤、顔料分散剤、サイズ剤、コンクリート混和剤及
び洗剤ビルダーなどとして充分な性能なものにすること
ができる。
【0014】本発明において反応溶媒は、通常水溶媒も
しくは水と酸化剤に安定な混合溶媒が使用される。酸化
剤に安定な溶媒として具体的には、酢酸などの有機酸;
四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロ
ゲン化炭化水素;ペンタン、ヘキサンなどのメタン系飽
和炭化水素;シクロヘキサンなどのシクロパラフィン系
炭化水素などを挙げられる。これらの溶媒のうち有機
酸、ハロゲン化炭化水素、パラフィン系溶媒が特に好ま
しい。また、水と不均一な混合溶媒になる場合は、撹拌
を充分に行うことによって反応速度を促進させることが
できる。
しくは水と酸化剤に安定な混合溶媒が使用される。酸化
剤に安定な溶媒として具体的には、酢酸などの有機酸;
四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロ
ゲン化炭化水素;ペンタン、ヘキサンなどのメタン系飽
和炭化水素;シクロヘキサンなどのシクロパラフィン系
炭化水素などを挙げられる。これらの溶媒のうち有機
酸、ハロゲン化炭化水素、パラフィン系溶媒が特に好ま
しい。また、水と不均一な混合溶媒になる場合は、撹拌
を充分に行うことによって反応速度を促進させることが
できる。
【0015】本発明で得られる水溶性トリカルボキシ多
糖類は、原料α結合型多糖類のピラノース環のC2、C
3位が開裂し、C2,C3位の二級アルコ−ルが45モ
ル%以上カルボキシル基に酸化され、しかも同時にC6
位の一級アルコ−ル、もしくはエステルが60モル%以
上カルボキシル基に酸化もしくは加水分解された3種の
カルボキシル基が多数幹にぶら下がったポリマ−構造を
とる。このトリカルボキシ多糖類の分子量は、GPCに
より多糖類を標品として重量平均分子量で通常、1, 0
00〜100, 000が好ましく、さらに好ましくは
1,500〜20,000である。
糖類は、原料α結合型多糖類のピラノース環のC2、C
3位が開裂し、C2,C3位の二級アルコ−ルが45モ
ル%以上カルボキシル基に酸化され、しかも同時にC6
位の一級アルコ−ル、もしくはエステルが60モル%以
上カルボキシル基に酸化もしくは加水分解された3種の
カルボキシル基が多数幹にぶら下がったポリマ−構造を
とる。このトリカルボキシ多糖類の分子量は、GPCに
より多糖類を標品として重量平均分子量で通常、1, 0
00〜100, 000が好ましく、さらに好ましくは
1,500〜20,000である。
【0016】本発明では、生成物である水溶性トリカル
ボキシ多糖類は、水溶液として得られる。この水溶液
は、必要に応じてイオン交換膜、逆浸透膜透析などによ
り脱塩、濃縮して、スケール防止剤、顔料分散剤、サイ
ズ剤、コンクリート混和剤および洗剤ビルダーなどとし
て利用できる。また、反応で得られたトリカルボキシ多
糖類の水溶液に低級アルコールあるいは低級ケトンを加
えることによって、トリカルボキシ多糖類を沈澱させ、
固形物として得ることもできる。
ボキシ多糖類は、水溶液として得られる。この水溶液
は、必要に応じてイオン交換膜、逆浸透膜透析などによ
り脱塩、濃縮して、スケール防止剤、顔料分散剤、サイ
ズ剤、コンクリート混和剤および洗剤ビルダーなどとし
て利用できる。また、反応で得られたトリカルボキシ多
糖類の水溶液に低級アルコールあるいは低級ケトンを加
えることによって、トリカルボキシ多糖類を沈澱させ、
固形物として得ることもできる。
【0017】本発明の水溶性トリカルボキシ多糖類を得
るためには、原料および触媒量のルテニウム化合物を、
水溶媒もしくは水と酸化剤に安定な混合溶媒の混合物に
入れ撹拌しながら酸化剤を徐々に添加して触媒量の高原
子価酸化ルテニウムを生成させながら、反応温度0〜1
00℃好ましくは5〜80℃、反応液のpHを5以下で
反応させる。また、別にルテニウム化合物と酸化剤とか
ら生成させた高原子価酸化ルテニウムを原料と反応溶媒
に添加し、反応させても良い。反応に要する時間は、反
応温度、反応液のpH、酸化剤の使用量などの反応条件
によって異なる。
るためには、原料および触媒量のルテニウム化合物を、
水溶媒もしくは水と酸化剤に安定な混合溶媒の混合物に
入れ撹拌しながら酸化剤を徐々に添加して触媒量の高原
子価酸化ルテニウムを生成させながら、反応温度0〜1
00℃好ましくは5〜80℃、反応液のpHを5以下で
反応させる。また、別にルテニウム化合物と酸化剤とか
ら生成させた高原子価酸化ルテニウムを原料と反応溶媒
に添加し、反応させても良い。反応に要する時間は、反
応温度、反応液のpH、酸化剤の使用量などの反応条件
によって異なる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により詳しく説明する。実施例
において、分子量は、0.3M NaCl ,1M NaH2PO4,0.33M KH2
P04 水溶液を溶離液としてGPC(カラム:Shodex OHpa
ck SB-G /Shodex OHpack SB-803HQ 8mm ID x 300mm L,R
I 検出器) により、多糖類を標品として重量平均分子量
を測定した。また、生成物の構造解析には、13CNM
R、IRを使用した。
において、分子量は、0.3M NaCl ,1M NaH2PO4,0.33M KH2
P04 水溶液を溶離液としてGPC(カラム:Shodex OHpa
ck SB-G /Shodex OHpack SB-803HQ 8mm ID x 300mm L,R
I 検出器) により、多糖類を標品として重量平均分子量
を測定した。また、生成物の構造解析には、13CNM
R、IRを使用した。
【0019】実施例1 撹拌機、温度計、コンデンサ−、ビュレットを備えた30
0ml 容丸底パイレックスフラスコに水50ml、トウモロコ
シデンプン2g、酸化ルテニウム20mgを入れ撹拌しながら
温度約15〜20℃で6.7%次亜塩素酸ナトリウム溶液を徐々
に添加した。次亜塩素酸ナトリウム溶液を添加すると直
ちに反応溶液が黒色から黄色になり反応の経過とともに
また黒色に戻った。この操作を反応液の黄色が30分間以
上変化しなくなるまで繰り返した。反応液の液性は、p
H1〜2の範囲であった。反応時間は3時間であった。
反応終了後、高原子価酸化ルテニウムである四酸化ルテ
ニウムの黄色成分を四塩化炭素100ml で3 回抽出して除
去した。抽出後の反応液を1 N水酸化ナトリウムでpH
7〜8に調整し、これにメチルアルコールを200ml加え
白色沈澱物を得た。この操作を2回繰り返して得た白色
沈澱物を60℃、5時間真空乾燥して乾燥固形物2.3 g
を得た。この乾燥固形物を13CNMR、IRによって構
造解析したところ原料トウモロコシデンプンのグルコピ
ラノース構造のC6位の一級アルコ−ルが66モル%カ
ルボキシル基に酸化されていると同時にC2,C3位が
開裂し、C2、C3位の二級アルコ−ルが64モル%カ
ルボキシル基に酸化されたトリカルボキシデンプンであ
ることが確認された。
0ml 容丸底パイレックスフラスコに水50ml、トウモロコ
シデンプン2g、酸化ルテニウム20mgを入れ撹拌しながら
温度約15〜20℃で6.7%次亜塩素酸ナトリウム溶液を徐々
に添加した。次亜塩素酸ナトリウム溶液を添加すると直
ちに反応溶液が黒色から黄色になり反応の経過とともに
また黒色に戻った。この操作を反応液の黄色が30分間以
上変化しなくなるまで繰り返した。反応液の液性は、p
H1〜2の範囲であった。反応時間は3時間であった。
反応終了後、高原子価酸化ルテニウムである四酸化ルテ
ニウムの黄色成分を四塩化炭素100ml で3 回抽出して除
去した。抽出後の反応液を1 N水酸化ナトリウムでpH
7〜8に調整し、これにメチルアルコールを200ml加え
白色沈澱物を得た。この操作を2回繰り返して得た白色
沈澱物を60℃、5時間真空乾燥して乾燥固形物2.3 g
を得た。この乾燥固形物を13CNMR、IRによって構
造解析したところ原料トウモロコシデンプンのグルコピ
ラノース構造のC6位の一級アルコ−ルが66モル%カ
ルボキシル基に酸化されていると同時にC2,C3位が
開裂し、C2、C3位の二級アルコ−ルが64モル%カ
ルボキシル基に酸化されたトリカルボキシデンプンであ
ることが確認された。
【0020】得られたトリカルボキシデンプンを水に溶
解し、H型イオン交換樹脂で酸型にした後、1/20N
の水酸化ナトリウム溶液で滴定したところ、カルボキシ
ル基の含有量は、8.4 ミリ当量/gであった。またGP
C測定による重量平均分子量は、4,000であった。
解し、H型イオン交換樹脂で酸型にした後、1/20N
の水酸化ナトリウム溶液で滴定したところ、カルボキシ
ル基の含有量は、8.4 ミリ当量/gであった。またGP
C測定による重量平均分子量は、4,000であった。
【0021】また、得られたトリカルボキシデンプンを
文献2(油化学,30,757(1981))に従ってカルシウム
封鎖能を測定したところ282mgCaCO3 /gであ
った。
文献2(油化学,30,757(1981))に従ってカルシウム
封鎖能を測定したところ282mgCaCO3 /gであ
った。
【0022】実施例2 実施例1と同様な反応装置にpHメーターを備え、1N
水酸化ナトリウムで反応液のpHを4に維持して反応を
行った以外は実施例1と全く同様に反応した。反応時間
は、4 時間であった。反応後は、実施例1と全く同様に
処理して乾燥固形物2.2 gを得た。この乾燥固形物を13
CNMR、IRによって構造解析したところ、原料トウ
モロコシデンプンのC6位の一級アルコ−ルが100モ
ル%カルボキシル基に酸化されていると同時にC2,C
3位が開裂し、C2、C3位の二級アルコ−ルが70モ
ル%カルボキシル基に酸化されたトリカルボキシデンプ
ンであることが確認された。
水酸化ナトリウムで反応液のpHを4に維持して反応を
行った以外は実施例1と全く同様に反応した。反応時間
は、4 時間であった。反応後は、実施例1と全く同様に
処理して乾燥固形物2.2 gを得た。この乾燥固形物を13
CNMR、IRによって構造解析したところ、原料トウ
モロコシデンプンのC6位の一級アルコ−ルが100モ
ル%カルボキシル基に酸化されていると同時にC2,C
3位が開裂し、C2、C3位の二級アルコ−ルが70モ
ル%カルボキシル基に酸化されたトリカルボキシデンプ
ンであることが確認された。
【0023】また、実施例1と全く同様にしてトリカル
ボキシデンプンのカルボキシル基含有量を求めた。その
結果、カルボキシル基の含有量は、9.6 ミリ当量/gで
あった。またGPC測定による重量平均分子量は、4,
100であった。
ボキシデンプンのカルボキシル基含有量を求めた。その
結果、カルボキシル基の含有量は、9.6 ミリ当量/gで
あった。またGPC測定による重量平均分子量は、4,
100であった。
【0024】得られたトリカルボキシデンプンを実施例
1と同様にカルシウム封鎖能を測定したところ321m
gCaCO3 /gであった。
1と同様にカルシウム封鎖能を測定したところ321m
gCaCO3 /gであった。
【0025】実施例3 反応原料として可溶性デンプン、ルテニウム化合物とし
て三塩化ルテニウムを使用し、5%アンモニア水溶液で
反応液のpHを5に維持して反応させた以外は全く実施
例2と同様にして反応、後処理を行い乾燥固形物2.6 g
を得た。反応時間は3 時間であった。得られた乾燥固形
物を13CNMR、IRによって構造解析したところ、原
料可溶性デンプンのC6位の一級アルコ−ルが100モ
ル%カルボキシル基に酸化されていると同時にC2,C
3位が開裂し、C2、C3位の二級アルコ−ルが50モ
ル%カルボキシル基に酸化されたトリカルボキシデンプ
ンであることが確認された。
て三塩化ルテニウムを使用し、5%アンモニア水溶液で
反応液のpHを5に維持して反応させた以外は全く実施
例2と同様にして反応、後処理を行い乾燥固形物2.6 g
を得た。反応時間は3 時間であった。得られた乾燥固形
物を13CNMR、IRによって構造解析したところ、原
料可溶性デンプンのC6位の一級アルコ−ルが100モ
ル%カルボキシル基に酸化されていると同時にC2,C
3位が開裂し、C2、C3位の二級アルコ−ルが50モ
ル%カルボキシル基に酸化されたトリカルボキシデンプ
ンであることが確認された。
【0026】実施例1と全く同様にしてトリカルボキシ
デンプンのカルボキシル基含有量を求めた。その結果、
カルボキシル基の含有量は、8.5 ミリ当量/gであっ
た。またGPC測定による重量平均分子量は、4,50
0であった。
デンプンのカルボキシル基含有量を求めた。その結果、
カルボキシル基の含有量は、8.5 ミリ当量/gであっ
た。またGPC測定による重量平均分子量は、4,50
0であった。
【0027】また、得られたトリカルボキシデンプンを
実施例1と同様にカルシウム封鎖能を測定したところ2
78mgCaCO3 /gであった。
実施例1と同様にカルシウム封鎖能を測定したところ2
78mgCaCO3 /gであった。
【0028】実施例4 反応原料にペクチンを使用し、ルテニウム化合物に硫酸
ルテニウム、酸化剤に過酢酸を使用し、反応温度40℃に
した以外は全く実施例1と同様にして反応、後処理を行
い乾燥固形物1.0 gを得た。反応時間は2時間であっ
た。得られた乾燥固形物を13CNMR、IRによって構
造解析したところ、原料ペクチンのガラクツロン酸メチ
ルエステルピラノース構造のC6位のメチルエステル基
が100モル%加水分解されていると同時にC2,C3
位が開裂し、C2、C3位の二級アルコ−ルが50モル
%カルボキシル基に酸化されたトリカルボキシデンプン
であることが確認された。
ルテニウム、酸化剤に過酢酸を使用し、反応温度40℃に
した以外は全く実施例1と同様にして反応、後処理を行
い乾燥固形物1.0 gを得た。反応時間は2時間であっ
た。得られた乾燥固形物を13CNMR、IRによって構
造解析したところ、原料ペクチンのガラクツロン酸メチ
ルエステルピラノース構造のC6位のメチルエステル基
が100モル%加水分解されていると同時にC2,C3
位が開裂し、C2、C3位の二級アルコ−ルが50モル
%カルボキシル基に酸化されたトリカルボキシデンプン
であることが確認された。
【0029】実施例1と全く同様にしてトリカルボキシ
ペクチンのカルボキシル基含有量を求めた。その結果、
カルボキシル基の含有量は、8.5 ミリ当量/gであっ
た。またGPC測定による重量平均分子量は、4,30
0であった。
ペクチンのカルボキシル基含有量を求めた。その結果、
カルボキシル基の含有量は、8.5 ミリ当量/gであっ
た。またGPC測定による重量平均分子量は、4,30
0であった。
【0030】また、得られたトリカルボキシデンプンを
実施例1と同様にカルシウム封鎖能を測定したところ2
38mgCaCO3 /gであった。
実施例1と同様にカルシウム封鎖能を測定したところ2
38mgCaCO3 /gであった。
【0031】
【発明の効果】本発明に従えば、α結合型多糖類を酸化
することによって、そのC6位の60モル%以上がカル
ボキシル基、C2、C3位の各々の45モル%以上がカ
ルボキシル基である、カルボキシル基含有量が8.2 ミリ
当量/g以上、カルシウム封鎖能が200mgCaCO
3 /g以上のスケール付着防止剤、顔料分散剤、サイズ
剤、コンクリート混和剤、および洗剤ビルダー等として
高い性能を有する水溶性トリカルボキシ多糖類を得るこ
とができる。
することによって、そのC6位の60モル%以上がカル
ボキシル基、C2、C3位の各々の45モル%以上がカ
ルボキシル基である、カルボキシル基含有量が8.2 ミリ
当量/g以上、カルシウム封鎖能が200mgCaCO
3 /g以上のスケール付着防止剤、顔料分散剤、サイズ
剤、コンクリート混和剤、および洗剤ビルダー等として
高い性能を有する水溶性トリカルボキシ多糖類を得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 理恵子 東京都葛飾区新宿6丁目1番1号 三菱瓦 斯化学株式会社東京研究所内
Claims (9)
- 【請求項1】α結合型多糖類を、酸化して得られるカル
ボキシル基の割合が下記(a)および(b)であること
を特徴とする水溶性トリカルボキシ多糖類。 (a)C6位の60モル%以上がカルボキシル基。 (b)C2,C3位の各々の45モル%以上がカルボキ
シル基。 - 【請求項2】カルボキシ基含有量が8.2 ミリ当量/g以
上である請求項1記載の水溶性トリカルボキシ多糖類。 - 【請求項3】カルシウム封鎖能が200mgCaCO3
/g以上である請求項1記載の水溶性トリカルボキシ多
糖類。 - 【請求項4】重量平均分子量が1,000〜100,0
00である請求項1記載の水溶性トリカルボキシ多糖
類。 - 【請求項5】α結合型多糖類を、ルテニウム化合物と酸
化剤とで生成した高原子価ルテニウムで酸化させて得ら
れた請求項1記載の水溶性トリカルボキシ多糖類。 - 【請求項6】α結合型多糖類がデンプン、アミロース、
アミロペクチン、ペクチン、プロトペクチン又はペクチ
ン酸である請求項1記載の水溶性トリカルボキシ多糖
類。 - 【請求項7】ルテニウム化合物がルテニウム金属、ルテ
ニウム金属/担体、二酸化ルテニウム、三ハロゲン化ル
テニウム、硫酸ルテニウム又はルテニウム錯体である請
求項5記載の水溶性トリカルボキシ多糖類。 - 【請求項8】酸化剤がハロゲン、ハロゲン酸およびその
塩、酸素、オゾン、過酸又は過酸化物である請求項5記
載の水溶性トリカルボキシ多糖類。 - 【請求項9】pH1〜5の反応液で得られた請求項5記
載の水溶性トリカルボキシ多糖類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10759997A JPH10298203A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 水溶性トリカルボキシ多糖類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10759997A JPH10298203A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 水溶性トリカルボキシ多糖類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298203A true JPH10298203A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14463260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10759997A Pending JPH10298203A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 水溶性トリカルボキシ多糖類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10298203A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8513167B2 (en) | 2007-05-30 | 2013-08-20 | Halliburton Energy Services, Inc. | Methods of using polysaccharide based cement additives |
US8586508B2 (en) | 2007-05-30 | 2013-11-19 | Halliburton Energy Services, Inc. | Polysaccharide based cement additives |
US8729006B2 (en) | 2011-06-28 | 2014-05-20 | Ecolab Usa Inc. | Methods and compositions using sodium carboxymethyl cellulose as scale control agent |
US9376648B2 (en) | 2008-04-07 | 2016-06-28 | The Procter & Gamble Company | Foam manipulation compositions containing fine particles |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP10759997A patent/JPH10298203A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8513167B2 (en) | 2007-05-30 | 2013-08-20 | Halliburton Energy Services, Inc. | Methods of using polysaccharide based cement additives |
US8569214B2 (en) | 2007-05-30 | 2013-10-29 | Halliburton Energy Services, Inc. | Methods of using polysaccharide based cement additives |
US8586508B2 (en) | 2007-05-30 | 2013-11-19 | Halliburton Energy Services, Inc. | Polysaccharide based cement additives |
US9376648B2 (en) | 2008-04-07 | 2016-06-28 | The Procter & Gamble Company | Foam manipulation compositions containing fine particles |
US8729006B2 (en) | 2011-06-28 | 2014-05-20 | Ecolab Usa Inc. | Methods and compositions using sodium carboxymethyl cellulose as scale control agent |
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