JPH102980A - 燃料集合体の製造方法及び燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体の製造方法及び燃料集合体

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JPH102980A
JPH102980A JP8152597A JP15259796A JPH102980A JP H102980 A JPH102980 A JP H102980A JP 8152597 A JP8152597 A JP 8152597A JP 15259796 A JP15259796 A JP 15259796A JP H102980 A JPH102980 A JP H102980A
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plutonium
fuel
fissile
fuel assembly
composition ratio
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JP8152597A
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English (en)
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Masaru Sasagawa
勝 笹川
Shingo Fujimaki
真吾 藤巻
Yukinori Goto
幸徳 後藤
Takehiko Kokubu
毅彦 國分
Sadayuki Izutsu
定幸 井筒
Satoshi Fujita
聡志 藤田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中央側燃料棒に熱核分裂性Pu核種の多いプル
トニウムを使用し、外側燃料棒に熱核分裂性Pu核種の
比較的少ないプルトニウムを使用する燃料集合体の製造
方法において、各燃料棒のプルトニウム富化度設定を容
易に行う。 【解決手段】使用済燃料等からプルトニウム原料物質が
所定量供給されると、全平均熱核分裂性プルトニウム組
成割合を検出し、平均熱核分裂性プルトニウム組成割合
がこれより高い高Puf組成群と、低い低Puf組成群の2
つに分離する。これら2群のプルトニウム富化度を燃料
集合体11平均の等価フィッサイル係数ci,cjに応じて
決定し、それぞれ、格子状配列の中央側の番号1の燃料
棒12及び外周側の番号2〜4の燃料棒12のペレット
にそれぞれ充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉に装荷され
る燃料集合体に係わり、特に、ウラン及びプルトニウム
を含む燃料物質が使用された燃料集合体の製造方法及び
燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】ウラン及びプルトニウムを含む燃料物質
を使用する原子炉燃料集合体における、燃料物質中のウ
ラン・プルトニウムの組成変化に対応したプルトニウム
富化度の設定方法に関する公知技術としては、例えば、
以下のものがある。 原子力工業 第31巻第4号 第9〜15頁 動燃技報No.70、第77〜81頁 これらの公知技術は、Pu−239の炉心反応度に対す
る効果を1.0として、他のプルトニウム同位体及びウ
ラン同位体の相対的な反応度効果を等価フィッサイル係
数と定義し、炉心反応度への全体としての効果を、各元
素の構成比率にこの等価フィッサイル係数を乗じたもの
の和として表すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ウラン及びプ
ルトニウムを含む燃料物質の製造に用いるプルトニウム
燃料物質としては、軽水炉等の使用済燃料燃料より抽出
したものが用いられ、またウラン燃料物質としては、ウ
ランの濃縮過程で発生する劣化ウラン(ウラン−235
含有率:0.2wt%程度)、天然ウラン、軽水炉等の
使用済燃料燃料より抽出した減損ウラン、或いはこれら
を混合したものが用いられる。上記2つのうち、プルト
ニウム燃料物質に関しては、Pu−238,239,2
40,241,242及びAm−241等の同位体が混
在することとなるが、その同位体組成比は、使用済燃料
の燃焼度や原子炉の種類等によって異なる。また、Pu
−241は半減期約14年で崩壊しAm−241に変わ
ってしまう。したがって、燃料集合体用の燃料ペレット
製造に使用される同一バッチのプルトニウム燃料物質で
も、その同位体組成比はある程度の範囲で変化すること
となる。ここで、一般にこの種の燃料集合体では、局所
出力ピーキングの低減のために、2種類以上のプルトニ
ウム富化度の燃料棒を使用し、中性子スペクトルの硬い
燃料集合体中央側の燃料棒の富化度を、中性子スペクト
ルの軟らかい集合体外側の燃料棒の富化度より大きくす
る。そして、プルトニウム燃料物質を用いて燃料棒を製
造する際には、燃料ペレットがプルトニウム富化度の異
なる燃料棒毎に実施されるのが通常である。したがっ
て、同一の燃料集合体の中でも、燃料集合体中央と外側
でプルトニウム燃料物質の同位体組成比が異なる場合が
考えられる。
【0004】以上のような背景に鑑みると、公知技術
(特に、原子力工業 第31巻第4号 第9〜15頁)
には以下の課題が存在する。すなわち、公知技術によ
るプルトニウム富化度の設定方法では、燃料集合体の中
でプルトニウム同位体組成比を均一と想定し、燃料集合
体中央と外側のプルトニウム富化度の異なる燃料棒に対
して燃料集合体平均の同一の等価フィッサイル係数を用
いてプルトニウム富化度を決定している。この場合、燃
料集合体中央・外側の等価フィッサイル係数による評価
においてそれぞれズレが生じ、これによって燃料集合体
の目標とする反応度の達成が困難となる可能性がある。
このことを以下、順を追って詳細に説明する。
【0005】ウラン及びプルトニウムを含む燃料物質を
使用する燃料集合体の一例を表す横断面図を図12に、
この燃料集合体に対して所要の燃焼度を得るのに必要な
反応度を等価関数として算出した等価フィッサイル係数
を図13及び図14に示す。図12において、燃料集合
体111は、チャンネルボックス113内に、60本の
燃料棒112と、1本のウォーターロッド114とを格
子状に配列し、略正方形横断面のうちの2辺を十字型の
制御棒118に隣接された構造である。燃料棒112の
うち、燃料棒番号1〜4は燃料有効部下端から燃料有効
長の1/24〜23/24の範囲に熱核分裂性プルトニウ
ムが充填されているMOX燃料棒であり、燃料棒番号5
は、上端部に天然ウランペレットのみが配置された部分
を備えた、ガドリニア含有のウラン燃料棒である。
【0006】図13及び図14は、上記のような構造の
燃料集合体111における、中央側燃料棒(燃料棒番号
1)及び外側燃料棒(燃料棒番号2〜4)の各燃料棒毎
に算出した等価フィッサイル係数と、燃料集合体平均の
等価フィッサイル係数とを示したものである。すなわち
前者の係数は、各燃料棒毎独立に所要の燃焼度を得るの
に必要な反応度を等価関数として算出したものであり、
後者の係数は、これらを各燃料棒の本数及びその位置の
中性子インポータンス重み平均したものに相当する。そ
して、図14はその結果を具体的数値を示し、図13は
棒グラフで表したものである。
【0007】これら等価係数の意味は、熱核分裂性物質
であるPu-239の反応度に対する核的価値を基準
(1.0)として他の核種の価値を表したものであり、
これらの等価係数を用いた燃料物質の同位体組成による
プルトニウム富化度調整は、公知技術に示されている
下記の式によって求められる。 A=(Eo−(Σbj×cj))/((Σai×ci)−(Σbj×cj))…(1) Eo=Ao×(Σaio×ci)+(1−Ao)×(Σbjo×cj) ここで、 A:所要プルトニウム富化度[fraction] ai:プルトニウム(Am-241を含む)の同位体組成比 bj:ウランの同位体組成比 ci:同位体iの等価係数 o:標準組成時を表す添字 Eo:等価フィッサイル量[fraction] (1)式、図13及び図14により、Pu−240,Pu−
242等の共鳴吸収物質の価値は負の等価フィッサイル
係数で表され、反応度を目標値に保つためには、この等
価フィッサイル係数と含有量との積に応じてプルトニウ
ム富化度を多くする必要があることがわかる。
【0008】しかしながら、図13及び図14に示す結
果からわかるように、単に燃料集合体平均の等価フィッ
サイル係数を用いる公知技術の方法では、中性子スペ
クトルの硬い中央側の燃料棒(燃料棒番号1)に対して
は、Pu−240,Pu−242等の共鳴吸収物質の負の
等価フィッサイル係数の絶対値を過小評価することとな
り、逆に中性子スペクトルの軟らかい外側燃料棒2,
3,4に対しては、Pu−240,Pu−242等の共鳴
吸収物質の負の等価フィッサイル係数の絶対値を過大評
価することになる。したがって、例えば、中央側燃料棒
(燃料棒番号1)の燃料ペレットを比較的共鳴吸収物質
の多い(=熱核分裂性物質が少ない)プルトニウムで製
造するとともに、外側燃料棒(燃料棒番号2〜4)の燃
料ペレットを比較的共鳴吸収物質の少ない(=熱核分裂
性物質が多い)プルトニウムで製造し、これらを組み合
わせて燃料集合体を構成した場合、両者の組成の差異の
大きさに比例して反応度が低下し目標とする反応度の達
成が困難となる可能性がある。以上説明したように、一
種類の等価フィッサイル係数を使用して、燃料集合体中
のプルトニウム富化度の異なるすべての燃料棒のプルト
ニウム富化度設定を行う場合には、燃料棒毎にプルトニ
ウムの同位体組成のばらつきがあることから、燃料集合
体として目標の反応度を満足することが困難な場合があ
る。
【0009】一方、ウラン及びプルトニウムを含む燃料
物質を使用する原子炉燃料集合体における燃料棒配置に
関する公知技術としては、例えば、以下のものがある。 特開平4−236393号公報 この公知技術は、中性子スペクトルの硬い燃料集合体中
央側の燃料棒に対しては熱核分裂性Pu核種の比較的多
いプルトニウムを使用し、中性子スペクトルの軟らかい
集合体外側の燃料棒に対しては熱核分裂性Pu核種の比
較的少ないプルトニウムを使用することにより、燃焼を
通じた局所出力ピーキングの低減を図るものである。こ
こにおいて、上述した中央側の燃料棒に対する負の等価
フィッサイル係数の絶対値過小評価や、外側燃料棒の負
の等価係数の絶対値過大評価による反応度不足に関して
も、この公知技術の構成のように、中央側の燃料棒に
対して熱核分裂性Pu核種の比較的多いプルトニウムを
使用し、外側の燃料棒に対して熱核分裂性Pu核種の比
較的少ないプルトニウムを使用すれば、その過小評価や
過大評価によるズレを補い、所要の反応度を得ることが
できる。しかしながらこの場合、Pu核種の比較的多い
プルトニウム及びPu核種の比較的少ないプルトニウム
それぞれの富化度を容易に決定する手法に関しては、公
知技術にも公知技術にも示唆されていない。
【0010】本発明の目的は、中央側の燃料棒に対して
熱核分裂性Pu核種の比較的多いプルトニウムを使用
し、外側の燃料棒に対して熱核分裂性Pu核種の比較的
少ないプルトニウムを使用して製造を行う際に、各燃料
棒のプルトニウム富化度設定を容易に行うことができる
燃料集合体の製造方法及び燃料集合体を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、複数本の第1及び第2の燃料棒が
格子状に配置されるとともに、各第1の燃料棒には、熱
核分裂性プルトニウム核種を含む複数種のプルトニウム
同位体を備えたプルトニウム燃料物質及び複数種のウラ
ン同位体を備えたウラン燃料物質が充填され、各第2の
燃料棒には前記ウラン燃料物質が充填される燃料集合体
の製造方法において、前記プルトニウム燃料物質の原料
となるプルトニウム原料物質全体における、熱核分裂性
プルトニウム核種の占める全平均熱核分裂性プルトニウ
ム組成割合を検出し、前記プルトニウム原料物質を、平
均熱核分裂性プルトニウム組成割合が前記全平均熱核分
裂性プルトニウム組成割合より高い第1の原料物質部分
と、平均熱核分裂性プルトニウム組成割合が前記全平均
熱核分裂性プルトニウム組成割合より低い第2の原料物
質部分とに分離し、前記第1及び第2の原料物質部分そ
れぞれのプルトニウム富化度を、前記燃料集合体平均の
等価フィッサイル係数に応じて決定し、プルトニウム富
化度が決定された前記第1の原料物質を、前記複数の第
1の燃料棒のうち前記格子状配列の中央側に配置される
ものに備えられる前記プルトニウム燃料物質として充填
するとともに、プルトニウム富化度が決定された前記第
2の原料物質を、前記複数の第1の燃料棒のうち前記格
子状配列の外周側に配置されるものに備えられる前記プ
ルトニウム燃料物質として充填することを特徴とする燃
料集合体の製造方法が提供される。すなわち本発明にお
いては、例えば使用済燃料に含まれるプルトニウム原料
物質が所定量供給されてくると、まず、それらのうちで
熱核分裂性プルトニウム核種の占める全平均熱核分裂性
プルトニウム組成割合が、例えば67%というように検
出される。そして、このプルトニウム原料物質が、平均
熱核分裂性プルトニウム組成割合が全平均熱核分裂性プ
ルトニウム組成割合より高い、例えば72%である第1
の原料物質部分と、全平均熱核分裂性プルトニウム組成
割合より低い、例えば65%である第2の原料物質部分
とに分離される。その後、これら第1及び第2の原料物
質部分のプルトニウム富化度を、燃料集合体平均の等価
フィッサイル係数に応じて決定する。そして、このよう
にしてプルトニウム富化度が決定された第1及び第2の
原料物質部分を、第1の燃料棒のうち格子状配列の中央
側及び外周側に配置されるもののプルトニウム物質とし
てそれぞれ充填する。これにより、各第1の燃料棒のプ
ルトニウム富化度を簡単かつ容易な手法で設定すること
ができる。よって、格子状配列の中央側と外周側とで熱
核分裂性Pu核種の相対的な量を変えて、等価フィッサ
イル係数の評価のズレを補いつつ所要の反応度を確保す
る構成を容易に実現することができる。
【0012】好ましくは、前記燃料集合体の製造方法に
おいて、前記第1及び第2の原料物質部分それぞれのプ
ルトニウム富化度を、前記全平均熱核分裂性プルトニウ
ム組成割合での等価フィッサイル量と、各プルトニウム
同位体の組成比及び前記燃料集合体平均の等価フィッサ
イル係数とに応じて決定することを特徴とする燃料集合
体の製造方法が提供される。
【0013】さらに好ましくは、前記燃料集合体の製造
方法において、前記等価フィッサイル量を、全プルトニ
ウム富化度と、前記全平均熱核分裂性プルトニウム組成
割合での前記プルトニウム原料物質全体における各プル
トニウム同位体の組成比及び前記燃料集合体平均の等価
フィッサイル係数とに応じて決定することを特徴とする
燃料集合体の製造方法が提供される。
【0014】さらに好ましくは、前記燃料集合体の製造
方法において、前記全プルトニウム富化度を、前記全平
均熱核分裂性プルトニウム組成割合におけるプルトニウ
ム富化度に応じて決定することを特徴とする燃料集合体
の製造方法が提供される。
【0015】また上記目的を達成するために、本発明に
よれば、複数本の第1及び第2の燃料棒が格子状に配置
されるとともに、各第1の燃料棒には、熱核分裂性プル
トニウム核種を含む複数種のプルトニウム同位体を備え
たプルトニウム燃料物質及び複数種のウラン同位体を備
えたウラン燃料物質が充填され、各第2の燃料棒には前
記ウラン燃料物質が充填される燃料集合体において、前
記複数の第1の燃料棒のうち前記格子状配列の中央側に
配置されるものには前記熱核分裂性プルトニウム核種が
相対的に多い前記プルトニウム燃料物質が充填され、前
記複数の第1の燃料棒のうち前記格子状配列の外周側に
配置されるものには前記熱核分裂性プルトニウム核種が
相対的に少ない前記プルトニウム燃料物質が充填される
ことを特徴とする燃料集合体が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
製造方法の対象である燃料集合体の構造を表す縦断面図
を図2に、図2中I−I横断面図を図1に示す。図2及
び図1において、本実施形態の燃料集合体11は、60
本の燃料棒12及び1本のウォータロッド14を8×8
格子状に配列したバンドル外周をチャンネルボックス1
3で取り囲んでおり、またこのバンドルの上端及び下端
を上部タイプレート15及び下部タイプレート16でそ
れぞれ支持し、さらにこのバンドルの軸方向複数箇所に
燃料棒12及びウォータロッド14相互間の間隔を適切
な状態に保持する燃料スペーサ17が設けられている。
【0017】チャンネルボックス13は、上部タイプレ
ート15に取り付けられている。そしてこのチャンネル
ボックス13の略正方形横断面のうちの2辺に隣接する
ように十字型の制御棒18が設けられている。
【0018】60本の燃料棒12は、特に詳細を図示し
ないが、それぞれ、上部端栓及び下部端栓により両端を
密封された被覆管内に多数の燃料ペレットを充填したも
のである。これら燃料棒12は、プルトニウム燃料物質
(PuO2)で主として構成されるとともに熱核分裂性プ
ルトニウム核種(Pu−239,Pu−241)を含む複
数種のプルトニウム同位体を備えているMOx燃料ペレ
ットが充填されたMOx燃料棒(図1中の番号1〜4)
と、主としてウラン燃料物質(UO2)に可燃性毒物で
あるガドリニアが添加されて構成されるとともに複数種
のウラン同位体(U−235,U−238)を備えたウ
ラン燃料ペレットが充填されたウラン燃料棒(図1中の
番号5)とがある。各燃料棒12の本数は、番号1の燃
料棒12が20本、番号2の燃料棒12が16本、番号
3の燃料棒12が8本、番号4の燃料棒12が4本、番
号5の燃料棒12が12本となっている。
【0019】これら燃料棒12(番号1〜5)の軸方向
成分の分布を表した概念図を図3に示す。この図3に示
されるように、番号1〜4のMOx燃料棒12は、燃料
有効部下端から燃料有効長の1/24〜23/24の範囲
にMOx燃料ペレットが充填されている。また番号5の
ガドリニア含有ウラン燃料棒12は、燃料有効部下端か
ら燃料有効長の1/24〜23/24の範囲にウラン燃料
ペレットが充填されており、上端部(燃料有効部下端か
ら燃料有効長の23/24〜24/24の範囲)には、ガ
ドリニアを含有しない天然ウランペレット(235Uの含
有率0.711[%])が配置されている。このガドリ
ニア含有ウラン燃料棒12には、プルトニウムは含有さ
れていない。そして図示されるように、ガドリニアの濃
度分布が上部から順にE+F(Gd)、E+G(Gd)、
E+H(Gd)となっており、軸方向に濃度変化がつけ
られている。
【0020】なお、これらMOx燃料ペレット又はウラ
ン燃料ペレットは、被覆管内のガスプレナム領域に配置
されたスプリングによって上下に押圧されている。
【0021】ウォータロッド14は、燃料物質が充填さ
れず、内部を沸騰しない冷却水が通過するようになって
いる。
【0022】本実施形態の燃料集合体の製造方法の要部
は、MOx燃料棒12(番号1〜4)に含まれるプルト
ニウム燃料物質の富化度の設定方法である。よって、こ
れを順を追って説明する。 (1)プルトニウム組成割合に基づく2群分離 まず、例えば使用済燃料等からプルトニウム燃料物質の
原料となるプルトニウム原料物質が所定量供給される
と、それら全体における熱核分裂性プルトニウム核種
(Pu−239,Pu−241)の占める割合(=全平均
熱核分裂性プルトニウム組成割合)を検出する。その一
例を図4により説明する。この図4において、プルトニ
ウム原料物質に含まれるプルトニウム同位体核種はPu
−238,Pu−239,Pu−240,Pu−241,Pu−
242,Am−241の6種類で、かつそれぞれの組成比
が0.01,0.58,0.26,0.09,0.0
5,0.01となっており、その結果、全平均熱核分裂
性プルトニウム組成割合は、([Pu−239の割合]
+[Pu−241の割合])/[全同位体の割合]=
(0.58+0.09)/1.0=0.67=67%と
なっている(なお、このような組成状態を以下適宜、標
準組成という)。また、ウラン同位体核種についてはU
−235,U−238の2種類でそれぞれの割合が0.
002,0.998である。
【0023】そしてこのようなプルトニウム原料物質
を、平均熱核分裂性プルトニウム組成割合が67%より
高い高Puf組成群と、平均熱核分裂性プルトニウム組成
割合が67%より低い低Puf組成群とになるように2つ
に分離する。その一例を図5に示す。この図5におい
て、まず、高Puf組成群においては、プルトニウム原料
物質に含まれる6種類のプルトニウム同位体核種Pu−
238,Pu−239,Pu−240,Pu−241,Pu−2
42,Am−241それぞれの割合は0.01,0.6
4,0.23,0.076,0.034,0.01とな
っており、その結果、全平均熱核分裂性プルトニウム組
成割合は、(0.64+0.076)/1.0=0.7
16≒72%となっている。また2種類のウラン同位体
核種U−235,U−238のそれぞれの割合は標準組
成同様0.002及び0.998である。一方、低Puf
組成群においては、プルトニウム原料物質に含まれる6
種類のプルトニウム同位体核種Pu−238,Pu−23
9,Pu−240,Pu−241,Pu−242,Am−241
それぞれの割合は0.01,0.56,0.275,
0.09,0.055,0.01となっており、その結
果、全平均熱核分裂性プルトニウム組成割合は、(0.
56+0.09)/1.0=0.65=65%となって
いる。また2種類のウラン同位体核種U−235,U−
238のそれぞれの割合は同様に0.002及び0.9
98である。
【0024】(2)各群の富化度設定 (2−A)本実施形態によるプルトニウム富化度算出の
ための式 本実施形態による富化度設定は、上記のような従来方法
の課題を解決するものである。その富化度算出のための
式は、基本的には、上記従来方法と同じ下式で表され
る。
【0025】 A=(Eo−(Σbj×cj))/((Σai×ci)−(Σbj×cj)) … (1) Eo=Ao×(Σaio×ci)+(1−Ao)×(Σbjo×cj) … (2) ここで、 A:所要プルトニウム富化度[fraction] ai:プルトニウム(Am-241を含む)の同位体組成比 bj:ウランの同位体組成比 ci:同位体iの等価係数 o:標準組成時を表す添字 Eo:等価フィッサイル量[fraction] (2−B)等価フィッサイル量Eoの算出 上記(2)式における等価フィッサイル量Eoは、番号1〜
4の各燃料棒12ごとに求めるが、ここでは、算出例と
して、番号1のMOx燃料棒12の等価フィッサイル量
Eoの算出方法を説明する。 (a)全プルトニウム富化度Aoの算出 まず、図6に示したあらかじめ核特性計算コード等を用
いて設定した番号1のMOx燃料棒12の標準組成時P
u富化度5.0を、全プルトニウム富化度に換算する
と、 Ao=5.0/100/0.67=0.0746 (b)Σ(aio×ci)の算出 次に、既に図4で示した標準組成における各Pu同位体
の組成比aioと、これに対応する、既に図14で示した
燃料集合体平均の等価フィッサイル係数ciとを乗じ、す
べてのPu同位体について合計し、Σ(aio×ci)を算出
する。図8に示すように、プルトニウム原料物質に含ま
れる6種類のプルトニウム同位体核種Pu−238,Pu
−239,Pu−240,Pu−241,Pu−242,Am−
241について、aio×ciはそれぞれ、−0.008,
0.58,−0.104,0.108,−0.05,−
0.022となり、これらを合計してΣ(aio×ci)=
0.504となる。
【0026】これら(a)(b)の結果により、図8最下段に
併記するように、Ao×Σ(aio×ci)=0.0376fr
actionとなる。
【0027】(c)Σ(bjo×cj)の算出 次に、既に図4で示した標準組成における各ウラン同位
体の組成比bjoと、これに対応する、既に図14で示し
た燃料集合体平均の等価フィッサイル係数cjとを乗じ、
すべてのウラン同位体について合計し、Σ(bjo×cj)
を算出する。図9に示すように、ウラン原料物質に含ま
れる2種類のウラン同位体核種U−235,U−238
について、bjo×cjはそれぞれ、0.0018,−0.
06986となり、これらを合計してΣ(bjo×cj)=
−0.06806となる。
【0028】ここで上記(a)より全ウラン量1−Ao=
0.925fractionであることから、(c)の結果と併
せ、図9最下段に併記するように、(1−Ao)×Σ(b
jo×cj)=−0.0630となる。
【0029】以上、(a)〜(c)の結果より、番号1のMO
x燃料棒12に関する等価フィッサイル量Eoは、 Eo=Ao×(Σaio×ci)+(1−Ao)×(Σbjo×cj) =0.0376−0.0630 =−0.0254fraction となる。
【0030】なお、以上は、番号1のMOx燃料棒12
を例にとって算出方法を説明したが、同様の方法により
番号2〜4のMOx燃料棒12についても等価フィッサ
イル量Eoを算出することができる。
【0031】(2−C)所要富化度Aの算出 上記(2−B)に結果に基づく上記(1)式の所要富化度
Aは、番号1〜4の各燃料棒12ごとに求めるが、ここ
では、算出例として、番号1のMOx燃料棒12の所要
富化度Aの算出方法を説明する。 (a)Σ(ai×ci)の算出 まず、既に図5で示した高Puf組成群における各Pu同
位体の組成比aiと、これに対応する、既に図14で示し
た燃料集合体平均の等価フィッサイル係数ciとを乗じ、
すべてのPu同位体について合計してΣ(ai×ci)を算
出する。図10に示すように、プルトニウム原料物質に
含まれる6種類のプルトニウム同位体核種Pu−238,
Pu−239,Pu−240,Pu−241,Pu−242,A
m−241について、ai×ciはそれぞれ、−0.00
8,0.64,−0.092,0.0912,−0.0
34,−0.022となり、これらを合計してΣ(ai×
ci)=0.5752fractionとなる。
【0032】(b)Σ(bj×cj)の算出 次に、既に図5で示した高Puf組成群における各ウラン
同位体の組成比bjと、これに対応する、既に図14で示
した燃料集合体平均の等価フィッサイル係数cjとを乗
じ、すべてのウラン同位体について合計し、Σ(bj×c
j)を算出する。図10に示すように、ウラン原料物質
に含まれる2種類のウラン同位体核種U−235,U−
238について、bj×cjはそれぞれ、0.0018,−
0.06986となり、これらを合計してΣ(bj×cj)
=−0.06806fractionとなる。
【0033】ここで上記(2−C)より番号1のMOx
燃料棒12に関する等価フィッサイル量Eo=−0.0
254fractionであることから、(a)(b)の結果と併せ、
番号1のMOx燃料棒12に関する所要富化度Aは、 A=(Eo−(Σbj×cj))/((Σai×ci)−(Σbj×cj)) =(−0.0254+0.06806)/(0.5752+0.06806 ) =0.04266/0.64326 =0.0663fraction となる。
【0034】よってこれをPufissile換算のPu富化度に
直すと、0.0663×0.0716×100=4.7
5Pufissile%となる。
【0035】なお、以上は、番号1のMOx燃料棒12
を例にとって算出方法を説明したが、同様の方法により
番号2〜4のMOx燃料棒12についても所要富化度A
を算出しさらにPufissile換算すると、計算過程は省略
するが、図11に示すようにそれぞれ、Pu富化度=
3.08,2.05,1.03Pufissile%を得る。
【0036】(3)各群の燃料ペレットへの充填 上記(2)の結果を受け、高Puf組成群のPu富化度を
4.75Pufissile%とし、また低Puf組成群のPu富化
度は3.08,2.05,1.03Pufissile%の3種
類を準備する。
【0037】そして、高Puf組成群を番号1の燃料棒1
2のMOx燃料ペレットに充填し、Pu富化度が3.0
8である低Puf組成群を番号2の燃料棒12のMOx燃
料ペレットに充填し、Pu富化度が2.05である低Pu
f組成群を番号3の燃料棒12のMOx燃料ペレットに
充填し、Pu富化度が1.03である低Puf組成群を番
号4の燃料棒12のMOx燃料ペレットに充填する。こ
のとき、図11と図7とを比較してわかるように、従来
方法と異なり、番号1〜4の各燃料棒とも目標反応度達
成のためのプルトニウム富化度を上回っており燃料集合
体として目標反応度を達成できることがわかる。
【0038】なお、上記において、番号1〜4のMOx
燃料棒12が第1の燃料棒を構成し、番号5のウラン燃
料棒12が第2の燃料棒を構成し、さらに番号1の燃料
棒12は、第1の燃料棒のうち格子状配列の中央側に配
列されるものを構成し、番号2〜4の燃料棒12は、第
1の燃料棒のうち格子状配列の外周側に配列されるもの
を構成し、高Puf組成群は平均熱核分裂性プルトニウム
組成割合が全平均熱核分裂性プルトニウム組成割合より
高い第1の原料物質部分を構成し、低Puf組成群は平均
熱核分裂性プルトニウム組成割合が全平均熱核分裂性プ
ルトニウム組成割合より低い第2の原料物質部分を構成
する。
【0039】以上のように構成した本実施形態による燃
料集合体の製造方法においては、プルトニウム原料物質
を高Puf組成群及び低Puf組成群とに分離し、それぞれ
のプルトニウム富化度を、燃料集合体平均の等価フィッ
サイル係数ci,cjを用い上述した手順で設定する。そし
て、このようにしてプルトニウム富化度が決定された高
Puf組成群及び低Puf組成群を、格子状配列の中央側に
配置された番号1の燃料棒12のペレット及び格子状配
列の外周側に配置された番号2〜4の燃料棒12のペレ
ットにそれぞれ充填する。これにより、各MOx燃料棒
12のプルトニウム富化度を簡単かつ容易な手法で設定
することができる。したがって、格子状配列の中央側と
外周側とで熱核分裂性Pu核種の相対的な量を変え、等
価フィッサイル係数の評価のズレを補いつつ所要の反応
度を確保する構成を、容易に実現することができる。ま
たこれに加え、格子状配列中央側に核分裂性物質が相対
的に多い(=共鳴吸収物質の少ない)プルトニウム物質
を用い、外側に熱核分裂性物質が相対的に少ない(=共
鳴吸収物質の多い)プルトニウム物質を用いたことによ
り、燃料集合体11内の局所出力分布の燃焼依存性の面
で下記のような効果がある。すなわち、中央側の番号1
のMOx燃料棒12については、燃焼に伴うPu-240
等共鳴物質の熱核分裂性物質への転換による局所出力の
上昇割合を軽減でき、また外側の番号2〜4のMOx燃
料棒12についてはその逆の効果により局所出力の低下
割合を軽減でき、結果として燃焼を通じて燃料集合体の
局所出力ピーキングを平坦化できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、各第1の燃料棒のプル
トニウム富化度を簡単かつ容易な手法で設定することが
できる。よって、格子状配列の中央側と外周側とで熱核
分裂性Pu核種の相対的な量を変えて、等価フィッサイ
ル係数の評価のズレを補いつつ所要の反応度を確保する
構成を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による製造方法の対象であ
る燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図2】図1に示された燃料集合体の縦断面図である。
【図3】燃料棒12(番号1〜5)の軸方向成分の分布
を表した概念図である。
【図4】全平均熱核分裂性プルトニウム組成割合の一例
を示す図である。
【図5】プルトニウム原料物質を高Puf組成群と低Puf
組成群との2つに分離する場合の組成例を表す図であ
る。
【図6】標準組成時の富化度設定値を表す図である。
【図7】目標反応度達成のために必要なPu富化度の値
を表す図である。
【図8】Σ(aio×ci)の算出方法を表す図である。
【図9】Σ(bjo×cj)の算出方法を表す図である。
【図10】Σ(ai×ci)及びΣ(bj×cj)の算出方法を
表す図である。
【図11】各MOx燃料棒についての富化度算出結果を
表す図である。
【図12】ウラン及びプルトニウムを含む燃料物質を使
用する燃料集合体の一例を表す横断面図である。
【図13】図12の燃料集合体に対して所要の燃焼度を
得るのに必要な反応度を等価関数として算出した等価フ
ィッサイル係数を表す図である。
【図14】図12の燃料集合体に対して所要の燃焼度を
得るのに必要な反応度を等価関数として算出した等価フ
ィッサイル係数を表す図である。
【符号の説明】
11 燃料集合体 12 燃料棒 13 チャンネルボックス 14 ウォータロッド 15 上部タイプレート 16 下部タイプレート 17 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 國分 毅彦 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 井筒 定幸 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 藤田 聡志 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の第1及び第2の燃料棒が格子状
    に配置されるとともに、各第1の燃料棒には、熱核分裂
    性プルトニウム核種を含む複数種のプルトニウム同位体
    を備えたプルトニウム燃料物質及び複数種のウラン同位
    体を備えたウラン燃料物質が充填され、各第2の燃料棒
    には前記ウラン燃料物質が充填される燃料集合体の製造
    方法において、 前記プルトニウム燃料物質の原料となるプルトニウム原
    料物質全体における、熱核分裂性プルトニウム核種の占
    める全平均熱核分裂性プルトニウム組成割合を検出し、 前記プルトニウム原料物質を、平均熱核分裂性プルトニ
    ウム組成割合が前記全平均熱核分裂性プルトニウム組成
    割合より高い第1の原料物質部分と、平均熱核分裂性プ
    ルトニウム組成割合が前記全平均熱核分裂性プルトニウ
    ム組成割合より低い第2の原料物質部分とに分離し、 前記第1及び第2の原料物質部分それぞれのプルトニウ
    ム富化度を、前記燃料集合体平均の等価フィッサイル係
    数に応じて決定し、 プルトニウム富化度が決定された前記第1の原料物質
    を、前記複数の第1の燃料棒のうち前記格子状配列の中
    央側に配置されるものに備えられる前記プルトニウム燃
    料物質として充填するとともに、プルトニウム富化度が
    決定された前記第2の原料物質を、前記複数の第1の燃
    料棒のうち前記格子状配列の外周側に配置されるものに
    備えられる前記プルトニウム燃料物質として充填するこ
    とを特徴とする燃料集合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料集合体の製造方法に
    おいて、前記第1及び第2の原料物質部分それぞれのプ
    ルトニウム富化度を、前記全平均熱核分裂性プルトニウ
    ム組成割合での等価フィッサイル量と、各プルトニウム
    同位体の組成比及び前記燃料集合体平均の等価フィッサ
    イル係数とに応じて決定することを特徴とする燃料集合
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃料集合体の製造方法に
    おいて、前記等価フィッサイル量を、全プルトニウム富
    化度と、前記全平均熱核分裂性プルトニウム組成割合で
    の前記プルトニウム原料物質全体における各プルトニウ
    ム同位体の組成比及び前記燃料集合体平均の等価フィッ
    サイル係数とに応じて決定することを特徴とする燃料集
    合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の燃料集合体の製造方法に
    おいて、前記全プルトニウム富化度を、前記全平均熱核
    分裂性プルトニウム組成割合におけるプルトニウム富化
    度に応じて決定することを特徴とする燃料集合体の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 複数本の第1及び第2の燃料棒が格子状
    に配置されるとともに、各第1の燃料棒には、熱核分裂
    性プルトニウム核種を含む複数種のプルトニウム同位体
    を備えたプルトニウム燃料物質及び複数種のウラン同位
    体を備えたウラン燃料物質が充填され、各第2の燃料棒
    には前記ウラン燃料物質が充填される燃料集合体におい
    て、 前記複数の第1の燃料棒のうち前記格子状配列の中央側
    に配置されるものには前記熱核分裂性プルトニウム核種
    が相対的に多い前記プルトニウム燃料物質が充填され、
    前記複数の第1の燃料棒のうち前記格子状配列の外周側
    に配置されるものには前記熱核分裂性プルトニウム核種
    が相対的に少ない前記プルトニウム燃料物質が充填され
    ることを特徴とする燃料集合体。
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