JPH10298052A - 線 香 - Google Patents

線 香

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Publication number
JPH10298052A
JPH10298052A JP12621497A JP12621497A JPH10298052A JP H10298052 A JPH10298052 A JP H10298052A JP 12621497 A JP12621497 A JP 12621497A JP 12621497 A JP12621497 A JP 12621497A JP H10298052 A JPH10298052 A JP H10298052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
incense
red
incense stick
yellow
powder
Prior art date
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Pending
Application number
JP12621497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Kirizuki
幸雄 桐月
Atsuo Kirizuki
篤郎 桐月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIJIYUUDOU KK
Original Assignee
SEIJIYUUDOU KK
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Publication date
Application filed by SEIJIYUUDOU KK filed Critical SEIJIYUUDOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仏前や室内で焚く線香であって、黄色及び赤
色が鮮やかに発色し、燃焼時に立ち消えすることがな
く、線香が完全に燃焼し終わるまで残灰が落下すること
なく、最後に一本の線状の灰が残る線香を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 燃焼材、黄色又は赤色の着色料、糊料及
び充填材を含む線香であって、充填材として少なくとも
酸化チタンと酸化亜鉛が含まれ、燃焼材として炭粉の割
合は0%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は線香に関し、特に、
室内で香りを楽しむ室内香あるいは仏壇に供える線香に
関する。
【0002】
【従来の技術】線香の燃焼材として従来はタブ粉、杉粉
あるいは木粉末等の有機物質が用いられていたので、線
香を燃焼する際に多量の煙が発生し、最近の気密性の高
い室内で使用するときは、むせたりせき込んだりするな
ど環境の面で問題があった。この問題を解決するため
に、近年、炭粉を燃焼材として含有した線香が発売され
ている。炭粉は燃焼するときに煙を発生しないので、煙
の少ない線香として市場の支持を得ていた。
【0003】従来の線香について詳述すると、線香に用
いられる燃焼材としてはタブ粉、杉粉あるいは木粉末等
の有機物質の粉末が用いられる。充填材としてカオリ
ン、タルクあるいは酸化カルシウム等の鉱物質が用いら
れる。
【0004】更に、助燃材、発煙量を少なくするための
炭粉、そして、各々の基材を結合するための澱粉、CM
C等の多糖類、表面加工仕上げを良くするための結晶セ
ルロ−スが使用される。それに水、着色料、香料を加え
て混練し、ノズルによる押し出し、プレスによる整形を
経て、乾燥して製造されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】杉粉等の有機質を主と
する線香は発煙量は多いが着色は容易であり、見映えの
のするカラフルな製品が製造できる特徴がある。しかし
ながら、前述したように室内で使用するにあたっては、
最近の住宅は気密性が高いうえ、嫌煙権運動の昂まりで
有煙線香の使用量は年々減少傾向にあり、消費者は炭粉
使用の煙の少ない線香に移行しつつある。各製造者はこ
の要望に応えるべく、炭粉使用の線香に切り替えつつあ
るのが現状である。
【0006】ところが、炭粉使用線香は炭粉の色がまっ
黒であるために他の色彩を着色しても黒色が勝るのでカ
ラフルな線香を製造することができなかった。それを解
決するために、これまでは酸化チタンを用いて炭粉をコ
−ティングし、それに染料を加えて色付けする方法がと
られていた。しかしながら、この方法であると青色は鮮
やかな色に発色するのであるが、黄色と赤色については
鮮やかな色に発色させることができなかった。
【0007】黄色と赤色について鮮やかに発色しない主
な理由は、炭粉のまっ黒な色が勝ってしまうことにあ
る。したがって、黄色や赤色の鮮やかな線香を製造する
ためには、炭粉を使用しない線香であればよい。炭粉を
使用しないで発煙量の少ない線香とするためには、炭粉
を加えずに充填材として酸化チタンを加えれば、非常に
鮮やかな色彩の線香を製造できることは明らかである。
【0008】充填材として酸化チタンのみを用いたとき
に黄色や赤色が鮮やかに発色するので、色彩面だけから
考えると酸化チタンのみを使用することがよいのであ
る。しかし、酸化チタンのみを使用すると線香が燃焼し
ずらくなり、途中で立ち消えを起こす虞が多い。
【0009】そこで、酸化チタンのほかに他の無機系充
填材を加えて、立ち消えの起きない線香を提供すること
が必要である。。しかしながら、酸化チタンのほかの他
の無機系充填材であって立ち消えの心配がない充填材で
あれば何でもよいというわけではない。上述した鉱物質
や無機塩類を使用しての染料での着色はイオン交換の関
係で期待した色が出ないのが現状であり、商品としての
付加価値がつけにくいのである。要するに、酸化チタン
以外の無機系充填材を加えると染料の色彩がそのまま発
色せず、着色劣化や変色によって線香に鮮やかな色彩を
付けることができないのである。
【0010】そこで、発明は長年に亘る研究と非常に多
くの実験を行った結果、酸化チタンと酸化亜鉛を組み合
わせた充填材によって、黄色及び赤色の染料がそのまま
鮮やかに発色する線香を発明したのである。単に立ち消
えの起きない線香を製造するのであれば、充填材として
酸化亜鉛のみを使用すればよいように思われるが、酸化
亜鉛のみを用いた場合には酸化チタンを混ぜた場合に比
べて発色の鮮やかさが劣るので、このようなものも商品
としての付加価値がつけにくいのである。
【0011】更に、室内で香りを楽しむための室内香は
ミニ香台と呼ばれる小さな香台を使用するので、線香の
燃焼中に残灰が次々に落下するとその付近が灰で汚れる
虞がある。そこで、残灰は線香が全部燃焼し終わるまで
落下することなく残灰がそのままの形で残っていれば、
線香の燃焼後に一本の線形状として残っている残灰を手
で取り出して廃棄すればよい。本発明は、このように残
灰が燃焼の最後まで落下することのない線香を提供する
ことも目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、燃焼
材、着色料、糊料及び充填材を含む線香であって、充填
材として少なくとも酸化チタンと酸化亜鉛が含まれ、燃
焼材として含まれることのある炭粉は0%乃至0%に等
しい程度微量の割合であり、着色料は黄色又は赤色であ
ることを特徴とする。ここで、炭粉が0%乃至0%に等
しい程度微量の割合というのは、本発明の直接の目的は
炭粉を全く使用しない線香を供給することにあるが、も
しも本発明の構成を炭粉を全く使用しないとすると、耳
かき一杯の炭粉を加えて侵害を免れる可能性もなきにし
にあらずであるから、本発明の効果を発揮するについて
影響を与えない程度の微量の炭粉を含む場合も含まれる
としたのである。また、少なくとも酸化チタン及び酸化
亜鉛から成る充填材としてあるのは、もしもこのほかに
黄色や赤色の染料の発色に影響のない充填材あればそれ
らも加えてよいという趣旨である。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であって、燃
焼材として炭粉を使用せず、黄色あるいは赤色の染料を
使用する線香の充填材として酸化チタンと酸化亜鉛を組
み合わせて使用している。酸化チタンと酸化亜鉛の組み
合わせによって、線香の燃焼中に残灰が次々と落下する
ことなく、線香が完全に燃焼し終わるまで残灰がそのま
まの形で残るのである。したがって、室内で香りを楽し
むときに小さな香台に線香を立てたときでも、その付近
に残灰が落下して汚れる虞がなく、燃焼後に一本の線状
の残灰を手で取り出して廃棄すればよい。
【0014】また、酸化チタンと酸化亜鉛は共に黄色及
び赤色の染料を着色劣化あるいは変色させることがほと
んどなく、染料の色彩をほとんどそのまま鮮やかに発色
させることができるので、炭粉を使用しないことと相俟
って染料そのままの鮮やかな黄色あるいは赤色に着色さ
れた線香を製造することができる。ここで、赤色という
のは色鮮やかな深紅に限らず、ピンクのように明るい赤
色も含む趣旨である。更には、酸化チタンと酸化亜鉛の
充填材によって燃焼材である有機質の割合が減少するの
で、発煙量の少ない線香とすることができる。すなわ
ち、本発明は黄色及び赤色の鮮やかな色彩を呈し、燃焼
している途中で立ち消えの虞がなく、しかも線香が完全
に燃焼し終わるまで落下することのない三拍子兼ね備え
た優れた線香である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。燃焼材としてはタブ粉、木粉及び結晶セルロ
−ス等が使用され、これらの合計は約45重量部程度で
ある。燃焼材がこれらのものに限定されるものではな
い。着色料としては例えばオ−ラミン、メタニルイエロ
−等の黄色染料やコンゴレッド、アリザリンレッド等の
赤色染料が使用される。これらの着色料はそれぞれ単独
で用いてもよいし、同系色の着色料を複数用いてもよ
い。染料に代えて顔料であっても差し支えない。着色料
は2〜4重量部程度使用されるが、これに限定されるも
のではない。
【0016】糊料としては澱粉やCMC等の多糖類の粉
末が使用され、含有量は6重量部程度であるが、これら
に限定されるものでないことは勿論である。そのほかに
助燃材が6重量部程度用いられる。充填材として酸化チ
タン粉末は約9重量部程度、酸化亜鉛粉末も同量の約9
重量部程度使用される。そのほかに香料が3重量部程度
用いられる。以上の材料を混ぜ合わせて、その中に水7
5重量部を添加し、約20分間混練する。混練した生地
を直径2.2mmのノズルから押し出してスティック状
に整形し乾燥する。この作業により本発明の線香を製造
することができる。
【0017】
【実施例】次に実施例を示す。本発明がこれらの実施例
に限定されるものでないことは勿論である。 (原料名) (実施例1) (実施例2) タブ粉 150g 200g 木粉 150g 100g 結晶セルロ−ス 200g 170g 酸化亜鉛 150g 120g 酸化チタン 60g 90g CMC 60g 55g 助燃材 40g 35g 水 750g 750g 香料 30g 30g 黄色染料 40g 赤色染料 20g
【0018】(評価方法)香炉を約10cmの等間隔に
並べて置き、市販品と本発明品にそれぞれ火を付けて焚
香時の煙の量、色彩、燃焼時間、残灰の色、残灰の硬軟
度を観察する。 (比較例)一般的な線香の長さである13.5cmのも
ので比較する。まず、市販品を評価する。 (市販品1) (市販品2) (市販品3) 発煙量 多量 微量 極小 色彩 鮮やか 悪い 黒色 燃焼時間 32分 35分 27分 残灰の色 ねずみ色 白色 茶色 残灰の硬軟 軟 中硬 軟 この結果、市販品1は発煙量が多量であり色彩が鮮やか
であることから、燃焼材として木粉等の有機物質のみを
使用し、炭粉を使用していないことが推察できる。市販
品2は発煙量が微量であるが色彩が悪く、残灰が白色で
あることからして、充填材として酸化チタンを用いてい
ることは推察できるが、本発明の構成と異なることは明
らかである。市販品3は発煙量が極小で色彩が黒色であ
ることから、燃焼材のほとんどが炭粉であることが推察
できる。
【0019】次に、実施例として示した本発明品を評価
する。 この結果から明らかなとおり、本発明は発煙量が微量
で、しかも色彩が鮮やかな線香を提供することができ
る。
【0020】以上述べたように、本発明は黄色及び赤色
の鮮やかな色彩を呈し、燃焼している途中で立ち消えの
虞がなく、しかも線香が完全に燃焼し終わるまで落下す
ることのない線香を供給することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼材、着色料、糊料及び充填材を含む
    線香であって、充填材として少なくとも酸化チタンと酸
    化亜鉛が含まれ、燃焼材として含まれることのある炭粉
    は0%乃至0%に等しい程度微量の割合であり、着色料
    は黄色又は赤色であることを特徴とする線香
JP12621497A 1997-05-01 1997-05-01 線 香 Pending JPH10298052A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12621497A JPH10298052A (ja) 1997-05-01 1997-05-01 線 香

Applications Claiming Priority (1)

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JP12621497A JPH10298052A (ja) 1997-05-01 1997-05-01 線 香

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JPH10298052A true JPH10298052A (ja) 1998-11-10

Family

ID=14929563

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JP12621497A Pending JPH10298052A (ja) 1997-05-01 1997-05-01 線 香

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JP (1) JPH10298052A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015117229A (ja) * 2014-06-06 2015-06-25 株式会社薫寿堂 線香

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015117229A (ja) * 2014-06-06 2015-06-25 株式会社薫寿堂 線香

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