JPH1029498A - 車載情報通信装置 - Google Patents

車載情報通信装置

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JPH1029498A
JPH1029498A JP8187708A JP18770896A JPH1029498A JP H1029498 A JPH1029498 A JP H1029498A JP 8187708 A JP8187708 A JP 8187708A JP 18770896 A JP18770896 A JP 18770896A JP H1029498 A JPH1029498 A JP H1029498A
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事故の規模を自動判定してその規模に応じた
内容の緊急情報を緊急センターに自動送信する。 【解決手段】 この車載情報通信装置では、衝突事故の
ような緊急事態が発生して車体に急激な減速加速度が加
わる時、加速度センサ11が検出する加速度瞬時値をエア
バッグ演算制御部12が時間積分し、所定値を越えた時に
エアバッグ展開指令を出力してエアバッグ13を展開動作
させる。そしてエアバッグ展開と並行して、緊急レベル
決定部21がエアバッグ展開指令の出力があれば単純事故
発生と判断し、この後もエアバッグ制御演算部12の加速
度積分値を監視していて、エアバッグ展開後の加速度積
分値が所定値を超えた時には複合事故発生と判断する。
そして緊急通信実施部22は緊急レベル決定部21の単純事
故/複合事故の判定結果に対応した緊急情報を緊急セン
ター5に自動的に無線送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグを装備し
た車両においてエアバッグ展開動作した時に緊急事態が
発生したことを特定の相手先に無線信号で自動的に緊急
通報する車載情報通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車事故が発生した時に緊急通
信センターのような特定の相手先に車両位置データ、ユ
ーザー情報、車両情報などの緊急情報を自動発信する車
載情報通信装置として、緊急情報の自動発信機能を起動
させるトリガー信号にエアバッグの展開作動信号を利用
し、エアバッグが展開動作した時に衝突事故のような緊
急事態が発生したと判断して緊急情報の自動発信を行う
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エアバッグ
の展開作動信号を緊急通報自動発信のトリガーとする場
合には、事故発生の判定は正確にできるが、事故の規模
/状況について詳しく判定することができない。そのた
めに緊急情報を受信した緊急センターでは、重大事態で
も対応できるような救助態勢をとって事故発生現場に救
助に向かう必要がある。しかしながらエアバッグが展開
する事故であってもその規模は大小さまざまであり、単
純事故であることも複合重大事故であることもあり、そ
れらを緊急通信情報から判断できれば救助態勢もそれに
合わせて組織することができて、単純事故に大規模な救
助態勢を組んで救助に向かうといった事態を避けること
ができる。
【0004】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたもので、エアバッグが展開する事故が発生して緊
急情報を緊急センターのような特定の相手先に自動的に
無線通報する際に、緊急事態の軽重度を自動的に判定し
てそれに応じた通報ができる車載情報通信装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の車載情
報通信装置は、車体に加わる衝撃を検出する衝撃センサ
と、前記衝撃センサが検出する衝撃度が所定値を超えた
時にエアバッグ展開指令を出力するエアバッグ制御手段
と、前記エアバッグ制御手段から前記エアバッグ展開指
令を受けて展開動作するエアバッグと、前記エアバッグ
制御手段から前記エアバッグ展開指令を受けた時に第1
の緊急事態発生と判断し、前記エアバッグ展開指令を受
けた後に前記衝撃センサの検出する衝撃度が所定値を超
えた時に第2の緊急事態発生と判断する緊急レベル決定
手段と、前記緊急レベル決定手段が前記第1の緊急事態
発生と判断した時に第1の緊急情報を、前記第2の緊急
事態発生と判断した時に第2の緊急情報を特定の相手先
に無線通信する緊急通信手段とを備えたものである。
【0006】この請求項1の発明の車載情報通信装置で
は、衝突事故のような緊急事態が発生して車体に急激な
衝撃が加わる時、エアバッグ制御手段が衝撃センサの検
出する衝撃度を見て所定値を越えた時にエアバッグ展開
指令を出力してエアバッグを展開動作させる。
【0007】このエアバッグ展開と並行して、緊急レベ
ル決定手段はエアバッグ展開指令の出力があれば第1の
緊急事態発生と判断し、その後も衝撃センサの検出する
衝撃度を監視していて、エアバッグ展開後の衝撃度が所
定値を超えた時に第1の緊急事態よりも重大な第2の緊
急事態が発生していると判断する。そして緊急通信手段
は緊急レベル決定手段が第1の緊急事態発生と判断した
時には第1の緊急情報を、第2の緊急事態発生と判断し
た時には第2の緊急情報を無線通報する。
【0008】これによって緊急通信手段は、エアバッグ
が展開動作した後には大きな衝撃が車両に加わらないよ
うな単純な衝突事故では第1の緊急情報を送信し、エア
バッグが展開動作した後にも引き続き大きな衝撃が車両
に加わる複合事故では第2の緊急情報を送信することに
なり、緊急情報を受信する緊急センターのような特定の
相手先では、第1の緊急情報を受信した時には単純事故
と判断し、第2の緊急情報を受信した時には複合事故の
ような重大事態が発生していると判断し、それらに応じ
た救助態勢を組織できるようになる。
【0009】請求項2の発明の車載情報通信装置は、車
体に加わる前後方向の衝撃の大きさに応じてフロントエ
アバッグに対してエアバッグ展開指令を出力し、前記車
体に加わる左右方向の衝撃の大きさに応じてサイドエア
バッグに対してエアバッグ展開指令を出力するエアバッ
グ制御手段と、前記エアバッグ制御手段から出力される
前記フロントエアバッグに対する展開指令と前記サイド
エアバッグに対する展開指令とを監視し、いずれか一方
の展開指令が出力された時に第1の緊急事態発生と判断
し、両方の展開指令が出力された時に第2の緊急事態発
生と判断する緊急レベル決定手段と、前記緊急レベル決
定手段が前記第1の緊急事態発生と判断した時に第1の
緊急情報を、前記第2の緊急事態発生と判断した時に第
2の緊急情報を特定の相手先に無線通信する緊急通信手
段とを備えたものである。
【0010】この請求項2の発明の車載情報通信装置で
は、衝突事故のような緊急事態が発生して車体に大きな
衝撃が加わった時には、その衝撃の方向に応じてエアバ
ッグ制御手段がフロントエアバッグ又はサイドエアバッ
グを展開動作させるが、これと同時に、緊急レベル決定
手段はエアバッグ制御手段からフロントエアバッグ又は
サイドエアバッグのいずれか一方だけのエアバッグ展開
指令が出力された時には第1の緊急事態発生と判断し、
フロントエアバッグとサイドエアバッグとの両方のエア
バッグ展開指令が出力された時には第1の緊急事態より
も重大な第2の緊急事態が発生していると判断する。そ
して緊急通信手段は緊急レベル決定手段が第1の緊急事
態発生と判断した時には第1の緊急情報を、第2の緊急
事態発生と判断した時には第2の緊急情報を無線通報す
る。
【0011】これによって緊急センターのような特定の
相手先では、第1の緊急情報を受信した時には単純事故
と判断し、第2の緊急情報を受信した時には複合事故の
ような重大事態が発生していると判断し、それらに応じ
た救助態勢を組織できるようになる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明の車載情報通信装置によ
れば、単純事故と複合事故とを車体に加わる衝撃の大き
さによって判別し、単純な衝突事故では第1の緊急情報
を送信し、大きな衝撃が車両に加わる複合事故では第2
の緊急情報を送信するので、緊急情報を受信する緊急セ
ンターのような特定の相手先に対して第1の緊急情報を
受信した時には単純事故と判断させ、第2の緊急情報を
受信した時には重大事態が発生していると判断させ、そ
れらに応じた救助態勢を組織させることができる。
【0013】請求項2の発明の車載情報通信装置によれ
ば、フロントエアバッグとサイドエアバッグとのいずれ
か一方だけが展開動作するか両方が共に展開動作するか
によって単純事故と複合事故とを判別し、単純な衝突事
故では第1の緊急情報のみ送信し、複合事故では第2の
緊急情報を送信するので、緊急情報を受信する緊急セン
ターのような特定の相手先に対して第1の緊急情報を受
信した時には単純事故と判断させ、第2の緊急情報を受
信した時には重大事態が発生していると判断させてそれ
らに応じた救助態勢を組織させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
機能ブロック図である。この第1の実施の形態の車載情
報通信装置は、車両に搭載されているエアバッグ制御装
置1と緊急情報送信装置2から構成されている。
【0015】エアバッグ制御装置1は、車両に加わる衝
撃を加速度(特に減速度)として検出する加速度センサ
(GP)11と、この加速度センサ11からの加速度検
出信号の瞬時値処理、時間積分処理、エアバッグ展開判
断処理、エアバッグ展開制御処理を実行する演算制御部
12、そしてこの演算制御部12の展開動作信号を受け
て展開するエアバッグ13を備えている。
【0016】このエアバッグ制御装置1の機能構成は図
2に示すものであり、加速度センサ11からの加速度検
出信号に対して加速度瞬時値を監視し、所定値以上の大
きな加速度を検出した時に積分開始指令を出力する瞬時
値監視部121と、瞬時値監視部121から積分開始指
令を受けた時に加速度センサ11からの加速度検出信号
をあらかじめ設定された所定時間の間、積分する加速度
積分部122と、この加速度積分部122が求めた所定
時間の加速度時間積分値を所定の第1の比較値(エアバ
ッグ展開を必要とする衝撃が車両に加えられた時に働く
であろう加速度時間積分値に見合う値に設定されてい
る)と比較し、加速度時間積分値の方が第1の比較値よ
りも大きいと判定した時にエアバッグ展開指令信号を出
力する第1比較部123と、この第1比較部123のエ
アバッグ展開指令信号を受けてエアバッグ13にエアバ
ッグ展開制御信号を出力して展開動作させるエアバッグ
制御部124を備えている。
【0017】これらは通常のエアバッグ制御装置の構成
要素であるが、本発明のエアバッグ制御装置1はさら
に、前記加速度積分部122が第1比較部123が出力
するエアバッグ展開指令信号を受けてリセットし、再
度、所定時間(例えば、30秒間)の間加速度の時間積
分動作を行う機能を有し、またこの加速度積分部122
の再積分値を所定の第2の比較値(この第2の比較値は
単純衝突と複合衝突とを識別するのにふさわしいしきい
値に設定されるが、車種により、またセンサ感度などに
依存するために実験的に決定することになる)と比較
し、再積分値が第2の比較値を超えた時に信号出力する
第2比較部125と、第1比較部123と第2比較部1
25からの信号出力の組み合わせによって、例えば0
V、5V、10Vのように出力信号レベルを多段に切り
換えてその出力信号をエアバッグ制御信号3として緊急
情報送信装置2に出力する信号出力レベル設定部126
を備えている。
【0018】緊急情報送信装置2は、エアバッグ制御装
置1からのエアバッグ展開制御信号3の信号電圧レベル
に基づいて事故の緊急事態の軽重度を判別し、それに応
じた警報レベルを決定する警報レベル決定部21と、こ
の警報レベル決定部21から指示される警報レベルに対
応して緊急情報を無線信号4にして緊急通信センター5
に送信する緊急通信実施部22を備えている。
【0019】この緊急通信実施部22は携帯/自動車電
話を利用してあらかじめ登録されている緊急センターの
ような特定の相手先の電話番号をオートダイヤルして、
回線が接続されると自動的に緊急情報を通報する機能を
有するものである。
【0020】次に、上記構成の車載情報通信装置の動作
について説明する。何らかの衝突事故が発生して車両が
急激に停止すると、その衝撃が大きな減速加速度とな
り、加速度センサ11が大きな減速加速度を検出する。
【0021】加速度センサ11の加速度検出信号は瞬時
値監視部121において常時、監視していて、加速度瞬
時値がある基準加速度よりも大きな値になると衝突事故
が発生したかも知れないと判断してその判定信号を加速
度積分部122に出力し、加速度積分部122は加速度
センサ11が出力する加速度検出信号を所定時間の間、
積分演算する。この所定時間の加速度積分値は第1比較
部123に渡され、あらかじめ設定されている第1の比
較値と比較して第1の比較値を超える大きな値となって
いればエアバッグ展開が必要な衝突事故が発生と判定し
てエアバッグ展開指令信号をエアバッグ制御部124に
出力し、エアバッグ制御部124はエアバッグ13の展
開動作制御を行ってエアバッグ13を展開させる。
【0022】第1比較部123からのエアバッグ展開指
令信号は加速度積分部122、第2比較部125及び信
号出力レベル設定部126にも渡される。
【0023】加速度積分部122はエアバッグ展開指令
信号を受けると積分値の0リセットを行い、再度あらか
じめ設定されている時間だけ加速度センサ11からの加
速度検出信号の時間積分を再開する。
【0024】第2比較部125は加速度積分部122が
エアバッグ展開後の所定時間の再積分値を第2の比較値
と比較し、再積分値が第2の比較値を超えた時には信号
出力レベル設定部126に再積分値が第2の比較値より
も大きいことを示す信号を出力する。
【0025】信号出力レベル設定部126は、事故が発
生していない通常には0V出力(出力なし)を出してい
るが、第1比較部123からエアバッグ展開指令信号を
受け取ると、加速度積分部122の再積分時間の間、第
2比較部125から信号出力されるかどうか待機する。
そして再積分時間の間に第2比較部125から信号出力
されない時には単純衝突事故であると判断して5V信号
を、第2比較部125から信号出力された時には複合衝
突事故であると判断して10V信号をそれぞれエアバッ
グ制御信号3として緊急情報送信装置2に出力する。
【0026】緊急情報送信装置2の警報レベル決定部2
1では、エアバッグ制御装置1から出力されるエアバッ
グ制御信号3の信号電圧レベルを見て、0Vであれば異
常なしとして何ら信号を出力せず、5Vであれば単独衝
突事故、比較的低速における衝突事故のように1回だけ
衝突が起こった単純衝突事故(規模の比較的小さな事
故)と判断して単純事故判定を緊急通信実施部22に出
力し、エアバッグ制御信号3の信号電圧レベルが10V
であれば複合衝突事故(最初の衝突の後も再度衝突が発
生する多重衝突や高速走行での衝突事故のような規模が
大きい可能性のある事故)と判断して複合事故判定を緊
急通信実施部22に出力する。
【0027】緊急通信実施部22は警報レベル決定部2
1からの緊急レベル判定信号を受けて、車両位置デー
タ、ユーザー情報、車両情報などの緊急情報4に単純事
故、複合事故を区別する情報を含めて緊急通信センター
5に無線送信する。
【0028】これを受けた緊急通信センター5では、緊
急情報4に含まれている単純事故、複合事故を区別する
情報を解析して、救助態勢の規模を決定するのに利用す
ることになる。
【0029】このようにして、この第1の実施の形態の
車載情報通信装置では、エアバッグ展開制御信号と共
に、その後にも車両に加わる衝撃が大きいかどうかによ
って単純事故かより重大な緊急事態かを判定し、それに
応じた緊急情報を特定の相手先に自動通報するようにし
ているので、緊急情報を受信する緊急センターのような
特定の相手先ではその緊急情報から救助態勢の規模を決
定することができるようになる。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態を図3及
び図4に基づいて説明する。この第2の実施の形態の特
徴は、エアバッグ制御装置1がフロントエアバッグ13
とサイドエアバッグ14とを装備し、エアバッグ制御装
置1がこれらのフロントエアバッグ13とサイドエアバ
ッグ14とのいずれか一方だけの展開制御を行った時に
は単純衝突事故と判定し、両エアバッグ13,14の同
時展開制御を行った時には複合衝突事故と判定し、緊急
情報送信装置2がそれぞれに対応した緊急情報を緊急通
信センター5に送信する点にある。
【0031】この第2の実施の形態の車載情報通信装置
の詳しい内部構成を図4に基づいて説明する。エアバッ
グ制御装置1はフロントエアバッグ13用の加速度セン
サ11f、この加速度センサ11fからの加速度検出信
号に対して加速度瞬時値を監視し、所定値以上の大きな
加速度を検出した時に積分開始指令を出力する瞬時値監
視部121fと、瞬時値監視部121fから積分開始指
令を受けた時に加速度センサ11fからの加速度検出信
号をあらかじめ設定された所定時間の間、積分する加速
度積分部122fと、この加速度積分部122fが求め
た所定時間の加速度時間積分値を所定のフロントエアバ
ッグ展開用の比較値と比較し、加速度時間積分値の方が
この比較値よりも大きいと判定した時にフロントエアバ
ッグ展開指令信号を出力するフロントエアバッグ用比較
部123fと、この比較部123fのエアバッグ展開指
令信号を受けてフロントエアバッグ13にエアバッグ展
開制御信号を出力して展開動作させるフロントエアバッ
グ制御部124fを備えている。
【0032】またこのフロントエアバッグ展開制御用の
回路と並行して、サイドエアバッグ展開制御用の回路と
して、左右のサイドエアバッグ14L,14Rそれぞれ
の加速度センサ11sL,11sR、これらの加速度セ
ンサ11sL,11sRそれぞれの加速度瞬時値を監視
する瞬時値監視部121s,121s、加速度センサ1
1sL,11sRそれぞれの加速度検出信号を時間積分
する加速度積分部122s,122s、これらの加速度
積分部122s,122sそれぞれが求めた加速度時間
積分値が所定のサイドエアバッグ展開用の比較値を超え
た時にサイドエアバッグ展開指令信号を出力する左右サ
イドエアバッグ用の比較部123s,123s、これら
の比較部123s123sそれぞれのエアバッグ展開指
令信号を受けて左右のサイドエアバッグ14sL,12
sRそれぞれを展開動作させるサイドエアバッグ制御部
124s,124sを備えている。
【0033】エアバッグ制御装置1はさらに、左右のサ
イドエアバッグ用の比較部123s,123sそれぞれ
からの信号を入力とし、どちらかの比較部123sから
エアバッグ展開指令信号が入力される時に“H”信号を
出力するOR回路127と、フロントエアバッグ用の比
較部123fからの信号とOR回路127からの信号と
の組み合わせによって、第1の実施の形態と同様に、例
えば0V、5V、10Vと出力信号レベルを多段に切り
換えてその出力信号をエアバッグ制御信号3として緊急
情報送信装置2に出力する信号出力レベル設定部126
を備えている。
【0034】緊急情報送信装置2は第1の実施の形態と
同様の警報レベル決定部21と緊急通信実施部22とか
ら構成されている。
【0035】次に、上記構成の第2の実施の形態の車載
情報通信装置の動作について説明する。車両の前部が何
かに衝突して車両が急激に停止したり、大きな衝撃が発
生すると、フロントエアバッグ用加速度センサ11fが
その衝撃加速度を検出する。また車両の左右いずれかの
側面が何かに衝突して大きな衝撃が発生すると、衝撃を
受けた側のサイドエアバッグ用加速度センサ11sL又
は11sRがその衝撃加速度を検出する。
【0036】フロントエアバッグ用加速度センサ11f
の加速度検出信号は瞬時値監視部121fにおいて常時
監視していて、加速度瞬時値がある基準加速度よりも大
きな値になると衝突事故が発生したかも知れないと判断
してその判定信号を加速度積分部122fに出力し、加
速度積分部122fは加速度センサ11fが出力する加
速度検出信号を所定時間の間、積分演算する。この所定
時間の加速度積分値は比較部123fに渡され、あらか
じめ設定されている比較値と比較してその比較値を超え
る大きな値となっていればフロントエアバッグ展開が必
要な衝突事故が発生と判定してエアバッグ展開指令信号
をフロントエアバッグ制御部124fに出力し、フロン
トエアバッグ制御部124fはフロントエアバッグ13
を展開させる。この時に、比較部123fからのエアバ
ッグ展開指令信号は信号出力レベル設定部126に渡さ
れる。
【0037】同様にして、左右のサイドエアバッグ用加
速度センサ11sL,11sRそれぞれの加速度検出信
号は瞬時値監視部121s,121sそれぞれにおいて
常時監視していて、これらの加速度センサ11sL,1
1sRのいずれかの加速度瞬時値がある基準加速度より
も大きな値になると衝突事故が発生したかも知れないと
判断してその判定信号を加速度積分部122sに出力
し、加速度積分部122sは加速度センサが出力する加
速度検出信号を所定時間の間、積分演算する。この所定
時間の加速度積分値は比較部123sに渡され、あらか
じめ設定されている比較値と比較してその比較値を超え
る大きな値となっていればサイドエアバッグ展開が必要
な衝突事故が発生と判定してエアバッグ展開指令信号を
サイドエアバッグ制御部124sに出力し、サイドエア
バッグ制御部124sは接続されている側のサイドエア
バッグ14sL又は14sRを展開動作させる。この時
に、比較部123sからのエアバッグ展開指令信号はO
R回路127にも出力される。そしてOR回路127の
出力信号が信号出力レベル設定部126に渡される。
【0038】信号出力レベル設定部126は、事故が発
生していなくてフロントエアバッグ用の比較部123f
からもOR回路127からもエアバッグ展開指令信号を
受けない時には0V出力(出力なし)を出しているが、
フロントエアバッグ用の比較部123f又はOR回路1
27のいずれ一方のみからエアバッグ展開指令信号を受
け取ると、単純衝突事故であると判断して5V信号を出
力する。そして比較部123fとOR回路127とから
共にエアバッグ展開指令信号を受け取ると、複合衝突事
故であると判断して10V信号を出力する。
【0039】緊急情報送信装置2の警報レベル決定部2
1では、エアバッグ制御装置1から出力されるエアバッ
グ制御信号3の信号電圧レベルを見て、0Vであれば異
常なしとして何ら信号を出力せず、5Vであれば単純事
故と判断して単純事故判定を緊急通信実施部22に出力
し、エアバッグ制御信号3の信号電圧レベルが10Vで
あれば複合事故と判断して複合事故判定を緊急通信実施
部22に出力する。そして緊急通信実施部22は警報レ
ベル決定部21からの緊急レベル判定信号を受けて、車
両位置データ、ユーザー情報、車両情報などの緊急情報
4に単純事故、複合事故を区別する情報を含めて緊急通
信センター5に無線送信する。
【0040】このようにして、この第2の実施の形態の
車載情報通信装置では、フロントエアバッグとサイドエ
アバッグとのいずれか一方のみが展開作動したか両方が
展開作動したかによって単純事故かより重大な緊急事態
かを判定し、それに応じた緊急情報を特定の相手先に自
動通報するようにしているので、緊急情報を受信する緊
急センターのような特定の相手先ではその緊急情報から
救助態勢の規模を決定することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の機能ブロック図。
【図2】上記の実施の形態のエアバッグ制御装置の内部
機能を示す機能ブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の機能ブロック図。
【図4】上記の実施の形態のエアバッグ制御装置の内部
機能を示す機能ブロック図。
【符号の説明】
1 エアバッグ制御装置 2 緊急情報送信装置 3 エアバッグ制御信号 4 緊急情報信号 5 緊急通信センター 11,11f,11sL,11sR 加速度センサ 12,12´ 演算制御部 13 フロントエアバッグ 14,14L,14R サイドエアバッグ 21 警報レベル決定部 22 緊急通信実施部 121,121f,121s 瞬時値監視部 122,122f,122s 加速度積分部 123 第1比較部 123f,123s 比較部 124 エアバッグ制御部 124f フロントエアバッグ制御部 124s サイドエアバッグ制御部 125 第2比較部 126 信号出力レベル設定部 127 OR回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に加わる衝撃を検出する衝撃センサ
    と、 前記衝撃センサが検出する衝撃度が所定値を超えた時に
    エアバッグ展開指令を出力するエアバッグ制御手段と、 前記エアバッグ制御手段から前記エアバッグ展開指令を
    受けて展開動作するエアバッグと、 前記エアバッグ制御手段から前記エアバッグ展開指令を
    受けた時に第1の緊急事態発生と判断し、前記エアバッ
    グ展開指令を受けた後に前記衝撃センサの検出する衝撃
    度が所定値を超えた時に第2の緊急事態発生と判断する
    緊急レベル決定手段と、 前記緊急レベル決定手段が前記第1の緊急事態発生と判
    断した時に第1の緊急情報を、前記第2の緊急事態発生
    と判断した時に第2の緊急情報を特定の相手先に無線通
    信する緊急通信手段とを備えて成る車載情報通信装置。
  2. 【請求項2】 車体に加わる前後方向の衝撃の大きさに
    応じてフロントエアバッグに対してエアバッグ展開指令
    を出力し、前記車体に加わる左右方向の衝撃の大きさに
    応じてサイドエアバッグに対してエアバッグ展開指令を
    出力するエアバッグ制御手段と、 前記エアバッグ制御手段から出力される前記フロントエ
    アバッグに対する展開指令と前記サイドエアバッグに対
    する展開指令とを監視し、いずれか一方の展開指令が出
    力された時に第1の緊急事態発生と判断し、両方の展開
    指令が出力された時に第2の緊急事態発生と判断する緊
    急レベル決定手段と、 前記緊急レベル決定手段が前記第1の緊急事態発生と判
    断した時に第1の緊急情報を、前記第2の緊急事態発生
    と判断した時に第2の緊急情報を特定の相手先に無線通
    信する緊急通信手段とを備えて成る車載情報通信装置。
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