JPH1029380A - 感熱転写媒体 - Google Patents
感熱転写媒体Info
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Abstract
逆転写を生ずることなく、耐溶剤性および耐擦過性に優
れた、良好な転写パターンを形成することができる感熱
転写媒体を提供する。 【解決手段】 基材上に剥離層、中間層、着色層をこの
順に積層し、中間層は体質顔料と樹脂とを含み、この体
質顔料が樹脂に対して25〜150重量%含まれること
を特徴とする。
Description
し、より詳しくは、縦形端面ヘッドにより熱転写を行っ
た場合でも良好な転写パターンを形成することができる
感熱転写媒体に関する。
る平面型ヘッド、またはラインサーマルヘッドは、横方
向に伸びた支持体の下面にヘッドを配置したものであ
り、ヘッド圧は0.15kg/cm2以下と低いもので
ある。
熱転写媒体は、印字の耐擦過性等を高めるため、樹脂系
の感熱転写媒体が用いられている。この樹脂系の感熱転
写媒体は、一般的に、基材上に剥離層と着色層を形成し
たものである。剥離層はワックスを主成分とし、場合に
よっては樹脂を含み、また、着色層は着色剤および樹
脂、場合によっては体質顔料を含むものである。
め、合成樹脂シートやチューブに印字を行うことができ
ない。このため、ヘッド圧が0.2kg/cm2以上
と、平面型ヘッドよりも高いヘッド圧を有する縦型端面
ヘッドが用いられている。しかし、縦型端面ヘッドで、
従来の樹脂系感熱転写媒体を用いて印字した場合、ヘッ
ド圧が高いため、一旦被転写材上に転写された印字が感
熱転写媒体にもどってしまうという、いわゆる、印字の
逆転写が生じ易いという問題点があった。
体質顔料を加えたり、樹脂の含有比率を増加したりする
ことが行われていた。しかし、この感熱転写媒体で印字
を行った場合、逆転写は防止できるものの、体質顔料の
添加により耐擦過性が弱くなったり、樹脂の含有比率を
増加することにより転写性が悪くなるという問題が生じ
ていた。一方、剥離層と着色層との間に、樹脂を含む中
間層を形成することも検討されたが、逆転写を防止する
ことはできなかった。
的として、バーコードが多用されている。このバーコー
ドは紙だけでなく、合成シートやチューブにも印刷する
必要があり、読み取りの正確性を期すため、縦型端面ヘ
ッドを用いて熱転写を行った場合でも上記逆転写を起こ
さず、鮮明な印字が形成できる感熱転写媒体がバーコー
ドを使用する業界からも求められていた。
を解決するためになされたもので、縦型端面ヘッドを用
いて熱転写を行った場合でも、逆転写を生ずることな
く、耐溶剤性および耐擦過性に優れ、良好な転写パター
ンを形成することができる感熱転写媒体を提供すること
を目的とする。
記問題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、中間層に樹脂と体
質顔料とを添加し、体質顔料の添加量を樹脂に対して2
5〜150重量%とした場合には、縦型端面ヘッドで印
字を行った場合でも、耐擦過性に優れた転写パターンを
形成できると共に、逆転写も生ぜず、鮮明な印字が形成
できるという知見を得て本発明を完成するに至った。し
たがって、本発明に係る感熱転写媒体は、基材上に剥離
層、中間層、着色層をこの順に積層し、中間層は体質顔
料と樹脂とを含み、この体質顔料が樹脂に対して25〜
150重量%含まれることを特徴とする。
は、ポリエステルフィルム、コンデンサー紙等、公知の
材料を特に制限なく使用することができる。剥離層はワ
ックスを主成分とするが、必要に応じて、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂等の樹脂やクレー、炭酸カルシウム等
の充填剤を添加してもよい。ワックスとしては、ポリエ
チレンワックス、カルナバワックス、パラフィンワック
スまたはマイクロクリスタリンワックス等が特に制限な
く使用できる。熱可塑性樹脂としては、エチレン酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂ま
たはポリエステル系樹脂等が、また、熱硬化性樹脂とし
ては、熱硬化性アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂またはポリアミド樹脂等を使用するこ
とができるが、これらに限定されるものではない。剥離
層は、その塗布量が0.1〜5.0g/m2であること
が好ましい。なお、本明細書中で使用する「塗布量」と
は、各層の成分を含む溶液を塗布し、乾燥させた後の状
態で存在する単位面積当たりの固形分の重量をいい、g
/m2で表す。
含むことを特徴とする。体質顔料としては、シリカ、ア
ルミナ等、公知の体質顔料を特に制限なく使用すること
ができる。特に、シリカが好ましい。体質顔料の添加量
は、樹脂に対して25〜150重量%であることが必要
である。25重量%未満の場合、逆転写が生じ、150
重量%より大きい場合、転写パターンの耐擦過性が弱く
なるからである。
ス系樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂または塩化ビニル系樹脂
等の熱可塑性樹脂、または熱硬化性イソシアネート樹脂
等の熱硬化性樹脂を1種または2種以上使用することが
できる。特に、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂およ
びスチレン−マレイン酸共重合体樹脂からなる群から選
ばれる少なくとも一種の樹脂が好ましい。必要に応じ
て、カルナバワックスまたはマイクロクリスタリンワッ
クス等のワックスを添加してもよい中間層は、その塗布
量が0.1〜1.0g/m2であることが好ましい。
0.1g/m2未満では逆転写が生じ、中間層を形成し
た効果がない。また、1.0g/m2より大きいと鮮明
な転写パターンが得られない。
ン等、公知の染料または顔料等の着色剤、上記熱可塑性
樹脂、上記熱硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂等を加
えてもよい。着色層は、その塗布量が、0.1〜10.
0g/m2であることが好ましいが、顔料等の着色剤の
比重や添加量によって適宜決定してもよい。また、必要
に応じて、クレーや炭酸カルシウム等の充填剤を添加し
てもよい。
ば、以下のようにして製造することができる。ポリエス
テルフィルム等の基材上に、ポリエチレンワックス等の
ワックスを主成分とする液を、グラビアコーター、リバ
ースコーター等を用いて、塗布量が0.1〜5.0g/
m2となるように塗布し、乾燥させて剥離層を形成す
る。この剥離層上に、シリカ等の体質顔料を樹脂に対し
て25〜150重量%含むと共に、アクリル系樹脂、セ
ルロース系樹脂およびスチレン−マレイン酸共重合体樹
脂からなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂を含む
液を、グラビアコーター、リバースコーター等を用い
て、塗布量が0.1〜1.0g/m2となるように塗布
し、乾燥させて中間層を形成する。
料および/または染料等の着色剤や、場合によってはポ
リエステル樹脂等の樹脂を含む液を、グラビアコータ
ー、リバースコーター等を用いて、塗布量が0.1〜1
0.0g/m2となるように塗布し、乾燥させて着色層
を形成する。なお、基材の反対面に、耐熱性を向上させ
るため、耐熱性に優れたシリコーン樹脂等を塗布して耐
熱層を形成してもよい。
の面に、下記組成(1)の塗布液を、塗布量が0.4g
/m2となるように塗布し、乾燥させて耐熱層を形成し
た。 組成(1) ダイアロマーSP712(シリコーン樹脂、大日精化工業製):20重量% トルエン :50重量% メチルエチルケトン :30重量% 上記ポリエステルフィルムの他方の面に、下記組成
(2)の塗布液を、塗布量が1.5g/m2となるよう
に塗布し、乾燥させて剥離層を形成した。 組成(2) ACP629(ポリエチレンワックス、アライドシグナル製):10重量% トルエン :90重量% この剥離層上に、下記組成(3)の塗布液を、塗布量が
0.3g/m2となるように塗布し、乾燥させて中間層
を形成した。 組成(3) NK−3(アクリル樹脂、互応化学製) : 5重量% (40重量%、メタノール溶液) イソプロピルアルコール :90重量% サイリシア435(シリカ、富士シリシア化学製) : 5重量% この中間層上に、下記組成(4)の塗布液を、塗布量が
3.0g/m2となるように塗布し、乾燥させて着色層
を形成し、本発明に係る感熱転写媒体を得た。 組成(4) カーボンブラック水分散体(固形分:36.5重量%) :55重量% ポリエステル樹脂エマルジョン(固形分:30重量%) :25重量% 水 :20重量%
実施例1と同様にして感熱転写媒体を得た。
得た感熱転写媒体を用いて、縦型端面ヘッドを備えた熱
転写プリンター(M−810、三谷電子工業製)によ
り、厚さ0.5mmの塩化ビニルチューブに転写パター
ンを形成し、その転写パターンを目視により確認した。
その結果、実施例1で得られた感熱転写媒体では、逆転
写もなく、鮮明な印字を有する転写パターンを形成する
ことができた。しかし、比較例1で得られた感熱転写媒
体では、逆転写が生じていると共に、印字も鮮明ではな
かった。
kg/cm2以上の高いヘッド圧でも使用可能であっ
た。これは、本発明の感熱転写媒体は、実施例1や比較
例1で使用したヘッドよりも、かなりヘッド圧の高い縦
型端面ヘッドであっても、逆転写を生じることなく、熱
転写が可能であることを示すものである。
得た感熱転写媒体を用いて、縦型端面ヘッドを備えた熱
転写プリンター(M−810、三谷電子工業製)によ
り、厚さ0.5mmの塩化ビニルチューブに転写パター
ンを形成した。耐擦過性を評価するため、1cm×2c
mの大きさの消しゴム(トンボMONO)を、RUB
TESTER(安田精機製作所製)を使用して、荷重4
50g/cm2で、上記形成した転写パターン上にあて
て往復させた。また、耐溶剤性を評価するため、2cm
×2cmの大きさのガーゼにエチルアルコールをしみこ
ませ、RUB TESTER(JAMES RIVER
CORP.製)を使用して、荷重450g/cm
2で、上記形成した転写パターン上にあてて往復させ
た。
濃度を、マクベス濃度計RD914で測定した。その結
果を表1に示す。
圧の高い縦型端面ヘッドにより熱転写を行なった場合で
も、逆転写を生じることなく、耐溶剤性および耐擦過性
に優れた、鮮明な印字を有する転写パターンを形成する
ことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材上に剥離層、中間層、着色層をこの
順に積層してなる感熱転写媒体において、中間層は体質
顔料と樹脂とを含み、該体質顔料が樹脂に対して25〜
150重量%含まれることを特徴とする感熱転写媒体。 - 【請求項2】 体質顔料がシリカを主成分とし、樹脂が
アクリル系樹脂、セルロース系樹脂およびスチレン−マ
レイン酸共重合体樹脂からなる群から選ばれる少なくと
も一種の樹脂である請求項1記載の感熱転写媒体。 - 【請求項3】 中間層の塗布量が0.1〜1.0g/m
2である請求項1または2記載の感熱転写媒体。 - 【請求項4】 着色層がポリエステル樹脂を含む請求項
1〜3のいずれかに記載の感熱転写媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18434396A JP3756577B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 感熱転写媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18434396A JP3756577B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 感熱転写媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1029380A true JPH1029380A (ja) | 1998-02-03 |
JP3756577B2 JP3756577B2 (ja) | 2006-03-15 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18434396A Expired - Fee Related JP3756577B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 感熱転写媒体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3756577B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016064651A (ja) * | 2014-09-16 | 2016-04-28 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP18434396A patent/JP3756577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016064651A (ja) * | 2014-09-16 | 2016-04-28 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
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