JPH10292498A - 土台固定方法及び土台固定具 - Google Patents
土台固定方法及び土台固定具Info
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- JPH10292498A JPH10292498A JP10222197A JP10222197A JPH10292498A JP H10292498 A JPH10292498 A JP H10292498A JP 10222197 A JP10222197 A JP 10222197A JP 10222197 A JP10222197 A JP 10222197A JP H10292498 A JPH10292498 A JP H10292498A
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Abstract
出部を形成させることなく、容易且つ確実に基礎上に土
台を固定することのできる土台固定方法を提供するこ
と。 【解決手段】 木造建築物における基礎3にアンカーボ
ルト3aを用いて土台4を固定する土台固定方法におい
て、座金付ナット1と該座金付ナット1専用の回転治具
2とをセットとし、各々に切削用の刃13,21aを設
け、上記セットを回転させることで上記座金付ナット1
を上記土台4の上端面上であって上記アンカーボルト3
aの上部に螺合させることを特徴とする。
Description
台固定具、詳しくは、予め座掘を施す必要がなく、且つ
土台上面に突出部を形成させることなく、容易且つ確実
に基礎上に土台を固定することのできる土台固定方法及
び土台固定具に関する。
木造建築物におけるコンクリート基礎上への土台の固定
には、図7に示されるように、基礎3にアンカーボルト
3aを埋設させ、土台4に上記アンカーボルト3aを貫
通させ、該土台4の上面に突出された上記アンカーボル
ト3aの先端にナット10を螺合させて上記土台4を固
定するのが一般的であった。しかし、最近注目されてき
ている高気密化住宅においては、上記土台4上に断熱材
5を密着させる必要があるが、そのままでは上記ナット
10が該断熱材5の上記土台4上面への密着が困難とな
る。このため、図7に示されるように、上記断熱材5の
上記ナット10に対応する部分に凹部を形成させたりし
て対応しているが、該凹部を形成させるための工程が発
生し、施工作業上の負担となり必ずしも好ましくはなか
った。上記土台4上に配設される上記断熱材5以外の根
太等の他の部材についても、同様な加工が必要となり施
工作業上の負担となっていた。
させる手段としては、図8に示されるような手段も用い
られている。図8に示される手段においては、上記土台
4の上面に座掘4aを形成させ、上記アンカーボルト3
aの先端及び上記ナット10が該座掘4a内に納まるよ
うにし、上記土台4の上面に突出する部分が発生しない
ようにする。このようにすることにより、上記断熱材5
を上記土台4の上面に密着させることができるが、上記
座堀4aの加工を行う工程が発生するため、やはり施工
作業上の負担となるという問題は解消されなかった。ま
た、上記座堀4aを形成させることにより上記土台4に
断面欠損を生じさせることになり、その分該土台4の断
面を大きくして対応しなければならなく、必要材料・材
料費の増加を招いてしまうという問題もあった。
必要なく、且つ土台上面に突出部を形成させることな
く、容易且つ確実に基礎上に土台を固定することのでき
る土台固定方法及び土台固定具を提供することにある。
は、木造建築物における基礎にアンカーボルトを用いて
土台を固定する土台固定方法において、座金付ナットと
該座金付ナット専用の回転治具とをセットとし、各々に
切削用の刃を設け、上記セットを回転させることで上記
座金付ナットを上記土台の上端面上であって上記アンカ
ーボルトの上部に螺合させることを特徴とする土台固定
方法を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
ける基礎にアンカーボルトを用いて土台を固定する土台
固定具において、座金付ナットと該座金付ナット専用の
回転治具とのセットからなり、各々が切削用の刃を有
し、上記セットが回転されることで上記座金付ナットが
上記土台の上端面上であって上記アンカーボルトの上部
に螺合されるようになしてあることを特徴とする土台固
定具を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
た土台固定用のアンカーボルトに螺合される座金付ナッ
トと、該座金付ナットを上記アンカーボルトに螺合させ
るための回転治具とからなる土台固定具であって、上記
座金付ナットが、内面にネジ溝が形成された円筒状のナ
ット部と、該ナット部の一端に結合された平板状の座金
部とからなり、複数の切込部又は複数の貫通孔が上記座
金部中央の周囲に均等に形成されており、上記回転治具
が、先端に刃部が形成された複数の挿入部を下面に有
し、インパクトレンチ等の回転用器具を係止させる係止
穴を上面中央に有し、複数の上記挿入部が複数の上記切
込部又は複数の上記貫通孔の位置に対応して形成されて
いることを特徴とする土台固定具を提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
に記載の発明において、上記ナット部と上記座金部との
結合部に、切削刃が形成されている、ことを特徴とする
切削座金付ナットを提供するものである。
び土台固定具の実施形態を図面を参照して説明する。図
1〜図3は本発明の土台固定具の第1実施形態を示して
おり、図1は本実施形態の土台固定具における座金付ナ
ットを示す3面図、図2は本実施形態の土台固定具にお
ける回転治具を示す4面図、図3は本実施形態の土台固
定具の斜視図である。
する。本実施形態の土台固定具は、木造建築物における
基礎にアンカーボルトを用いて土台を固定するもので、
図1〜図3に示されるように、基礎3に埋設されたアン
カーボルト3aの上端に螺合される座金付ナット1と、
該座金付ナット1を上記アンカーボルト3aに螺合させ
るための回転治具2とからなるものである。
に、上記座金付ナット1と該座金付ナット1専用の上記
回転治具2とのセットからなり、各々が切削用の刃1
3,21aを有し、上記セットが回転されることで上記
座金付ナット1が土台4の上端面上であって上記アンカ
ーボルト3aの上部に螺合されるようになしてある。
うに、内面にネジ溝11aが形成された円筒状のナット
部11と、該ナット部11の一端に結合された平板状の
座金部12とからなり、一対の切込部12aが上記座金
部12中央の周囲に均等に形成されている。
2の結合されていない側がやや大きくされており、上記
アンカーボルト3aの上端を挿入させやすくしてある。
そして、上記ナット部11の内径は、更に該座金部12
側に行くにつれて小さくされており、これ以降の部分に
上記ネジ溝11aが形成されている。
円盤状の部材であり、中央に形成された孔が上記ナット
部11の内部と連通して、螺合孔14を形成している。
上記螺合孔14を中心にして、一対の上記切込部12
a,12aが上記座金部12の外周縁より切込形成され
ている。また、上記ナット部11と上記座金部12との
結合部には、切削刃13が形成されている。
に、先端に刃部21aが形成された一対の挿入部21を
下面に有すると共に、インパクトレンチ等の回転用器具
を係止させる係止穴22を上面中央に有しており、一対
の上記挿入部21が一対の上記切込部12a,12aの
位置に対応して形成されている。
形成されており、もし万が一、上記アンカーボルト3a
の上端が上記土台4の上面より突出されて配置されてし
まった場合や、上記座金付ナット1を上記土台4に埋設
させ過ぎてしまったような場合であっても、上記座金部
12中央の上記螺合孔14から突出してしまった上記ア
ンカーボルト3a上端と上記回転治具2とが干渉しない
ようにされている。
入部21,21が上記回転治具2下面の外周縁寄りに突
出形成されている。上記挿入部21の横断面形状は、上
記切込部12aに等しくされており、上記挿入部21の
先端は斜めにカットされて上記刃部21aがそれぞれ形
成されている。上記刃部21aの先端は、上記回転治具
2の中心を通る線上に位置され、該回転治具2が回転さ
れたときに上記挿入部21によって上記土台4の上面を
削り取れる側に鋭利になるように形成されている。上記
挿入部21の長さは、上記座金付ナット1の上記座金部
12の厚さよりも長く形成されている。
中心に対称に形成され且つこれに対応して上記挿入部2
1が上記回転治具2の中心に対称に形成されると共に、
上記切込部12aの切込形状と上記挿入部21の横断面
形状とが等しい形状とされているため、上記挿入部21
が上記切込部12aに挿入されると、上記座金付ナット
1と上記回転治具2とは、その中心を一致させて互いに
係合されるようになる。
部12の厚さよりも長く形成されているため、上記挿入
部21が上記切込部12aに挿入されると、上記挿入部
21先端の上記刃部21aが上記切込部12aから上記
座金部12の下面側に突出される。上記回転治具2の下
面側に磁石を配設させておけば、上記挿入部21を上記
切込部12aに挿入させた状態で保持させておくことが
でき、作業を行い易いという利点がある。
定方法の実施形態について説明する。上記土台固定具の
使用に際しては、図3(a) に示されるように、上記基礎
3に上記アンカーボルト3aを埋設させておき、該アン
カーボルト3aを上記土台4の所定位置に穿孔された貫
通孔に貫通させておく。このとき、上記アンカーボルト
3aの先端は、上記土台4のほぼ上面に達する位置に来
るようにされるが、その上面からは突出しないようにさ
れる。
上記回転治具2の上記係止穴22に挿入係止させる。イ
ンパクトレンチに係止された上記回転治具2の一対の上
記挿入部21,21を、上記座金付ナット1の上記切込
部12a,12aに挿入させる。上記螺合孔14の下端
に上記アンカーボルト3aの上端を挿入させ、上記座金
付ナット1と上記回転治具2とがセットにされた上記土
台固定具を、インパクトレンチにより上記アンカーボル
ト3aに螺合させる。もちろん、上記アンカーボルト3
aに上記螺合孔14の下端を一部だけ螺合させ、その後
に上記回転治具2を係止させてインパクトレンチにより
上記座金付ナット1を螺合させても良いことは言うまで
もない。
ーボルト3aに螺合されると、まず、上記切削刃13が
上記土台4の上面と接触して該土台4を切り削り、次い
で、上記挿入部21,21先端の上記刃部21a,21
aが上記土台4の上面と接触して該土台4を切り削る。
上記座金付ナット1の上面と上記土台4の上面とが同一
高さとなったところでインパクトレンチによる螺合を終
了する。
取り外すと、上記座金付ナット1は、図3(b) に示され
るように、それ自身が埋設されるのに必要最小限の上記
土台4上面部分のみを切り削り、上記土台4の上面を平
坦面とした状態で上記土台4を上記基礎3上に固定す
る。
り、本実施形態の土台固定具によれば、上記刃部21a
及び上記切削刃13により上記座金付ナット1を上記土
台4に埋め込むことにより、該土台4の上面に突出部を
形成させないため、該土台4上面への断熱材や根太等と
の間に隙間を形成させてしまうことが無く、高気密・高
断熱の施工が可能であり、施工時に余計な作業が発生せ
ず、施工作業上の障害となるおそれがない。更に、座掘
のようなものを形成させることなく、最小限の断面欠損
だけで上記土台4の上面に上記座金付ナット1を埋め込
むだけであるので、該土台4の強度を低下させてしまう
ことがない。
について図面を参照して説明する。図4〜図6は本発明
の土台固定具の第2実施形態を示しており、図4は本実
施形態の土台固定具における座金付ナットを示す3面
図、図5は本実施形態の土台固定具における回転治具を
示す4面図、図6は本実施形態の土台固定具の斜視図で
ある。
第1実施形態に準じた構成とされており、以下には、第
1実施形態と特に異なる構成について詳しく説明し、第
1実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその詳
しい説明は省略する。
1’と回転治具2’とからなっている。上記座金付ナッ
ト1’の上記座金部12に第1実施形態の上記切込部1
2aに相当する一対の円形の開口部12aが形成されて
おり、該開口部12aの形状に対応して、上記回転治具
2’の挿入部21が円柱状に形成されている。尚、上記
挿入部21の先端は第1実施形態と同様に斜めにカット
されて刃部21aが形成されている。
の切欠部15,15が形成されており、該切欠部15,
15の下端縁に刃部15a,15aが形成されている。
上記刃部15aの先端は、上記座金付ナット1’が回転
されたときに上記刃部15aによって上記土台4の上面
を削り取れる側に鋭利になるように形成されている。更
に、上記開口部12aに上記挿入部21が挿入された際
に上記刃部21a側となる上記開口部12a近傍の上記
座金部12裏面には、溝16が形成されている。上記溝
16は、上記刃部21aにより切り削られた削り屑を上
記座金部12と上記土台4の間から排出させる役割を負
っている。上記溝16は、一方の上記開口部12a近傍
のみでななく、一対の上記開口部12a,12a双方の
近傍に設けても良い。
ては、上述した第1実施形態の土台固定具と同様に使用
されるが、本実施形態の土台固定具による上記土台4上
面の切り削りは、その中央部が上記切削刃13、その外
側が上記刃部21a、更にその外側が上記刃部15aに
より切り削られる点で異なる。その他の構成及び使用方
法は上述した第1実施形態のものと何ら変わるところは
ない。本実施形態の土台固定具は、上述した第1実施形
態の土台固定具と全く同様の効果を有する。
限されることはない。例えば、上述した実施形態の上記
土台固定具においては、上記切込部12a又は上記開口
部12aは2つ一対にして形成されているが、3つや4
つを均等に配して形成させても良く、この場合、上記挿
入部21も対応した位置に3つや4つ形成されることは
いうまでもない。また、その他の点に関しても、本発明
の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
よれば、予め座掘を施す必要なく、且つ土台上面に突出
部を形成させることなく、容易且つ確実に基礎上に土台
を固定することができる。
金付ナットを示しており、(a)は平面図、(b) は正面
図、(c) は側面図である。
転治具を示しており、(a) は平面図、(b) は正面図、
(c) は底面図、(d) は側面図である。
を示す斜視図であり、(a) が施工前、(b) が施工後を示
している。
金付ナットを示しており、(a)は平面図、(b) は正面
図、(c) は側面図である。
転治具を示しており、(a) は平面図、(b) は正面図、
(c) は底面図、(d) は側面図である。
を示す斜視図であり、(a) が施工前、(b) が施工後を示
している。
図。
り、(a) は分解斜視図、(b) は固定状態の斜視図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 木造建築物における基礎にアンカーボル
トを用いて土台を固定する土台固定方法において、 座金付ナットと該座金付ナット専用の回転治具とをセッ
トとし、各々に切削用の刃を設け、上記セットを回転さ
せることで上記座金付ナットを上記土台の上端面上であ
って上記アンカーボルトの上部に螺合させることを特徴
とする土台固定方法。 - 【請求項2】 木造建築物における基礎にアンカーボル
トを用いて土台を固定する土台固定具において、 座金付ナットと該座金付ナット専用の回転治具とのセッ
トからなり、各々が切削用の刃を有し、上記セットが回
転されることで上記座金付ナットが上記土台の上端面上
であって上記アンカーボルトの上部に螺合されるように
なしてあることを特徴とする土台固定具。 - 【請求項3】 基礎に埋設された土台固定用のアンカー
ボルトに螺合される座金付ナットと、該座金付ナットを
上記アンカーボルトに螺合させるための回転治具とから
なる土台固定具であって、 上記座金付ナットが、内面にネジ溝が形成された円筒状
のナット部と、該ナット部の一端に結合された平板状の
座金部とからなり、複数の切込部又は複数の貫通孔が上
記座金部中央の周囲に均等に形成されており、 上記回転治具が、先端に刃部が形成された複数の挿入部
を下面に有し、インパクトレンチ等の回転用器具を係止
させる係止穴を上面中央に有し、複数の上記挿入部が複
数の上記切込部又は複数の上記貫通孔の位置に対応して
形成されていることを特徴とする土台固定具。 - 【請求項4】 上記ナット部と上記座金部との結合部
に、切削刃が形成されている、請求項3に記載の土台固
定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10222197A JP3740246B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 土台固定方法及び土台固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10222197A JP3740246B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 土台固定方法及び土台固定具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10292498A true JPH10292498A (ja) | 1998-11-04 |
JP3740246B2 JP3740246B2 (ja) | 2006-02-01 |
Family
ID=14321620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10222197A Expired - Lifetime JP3740246B2 (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 土台固定方法及び土台固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002106537A (ja) * | 2000-10-02 | 2002-04-10 | Kanai:Kk | 木やせ対応座金付ナット |
JP2006200177A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Nice Corp | 木造軸組用金物の結露防止用キャップ |
JP4545964B2 (ja) * | 2001-02-20 | 2010-09-15 | 株式会社カネシン | 軸組用緊締ナット |
KR101367322B1 (ko) * | 2012-03-28 | 2014-03-03 | 김종근 | 보온재 고정용 타정핀 |
JP2015193064A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 住友林業株式会社 | ナット締着具及び座金付きナットの締着方法 |
JP2017206915A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | 株式会社東海建商 | 高さ調整補助具 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11236776B2 (en) | 2016-12-22 | 2022-02-01 | Yamashina Corporation | Retainer |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP10222197A patent/JP3740246B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
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---|---|---|---|---|
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