JPH10292197A - 漂白活性化剤及び漂白性組成物 - Google Patents

漂白活性化剤及び漂白性組成物

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JPH10292197A
JPH10292197A JP10120697A JP10120697A JPH10292197A JP H10292197 A JPH10292197 A JP H10292197A JP 10120697 A JP10120697 A JP 10120697A JP 10120697 A JP10120697 A JP 10120697A JP H10292197 A JPH10292197 A JP H10292197A
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JP
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bleaching
group
alkyl
carbon atoms
peroxide
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JP10120697A
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Kazuo Obe
一夫 大部
Shinichi Suzuki
紳一 鈴木
Yoshitaka Miyamae
喜隆 宮前
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に過酸化物系漂白剤と併用した場合にその
漂白効果を著しく向上させて優れた漂白効果を示すだけ
でなくて、被処理物に対して変褪色を生じさせることの
ない漂白活性化剤を提供すること。 【解決手段】 一般式(I)で表されるジカルボン酸フ
ェニルエステル誘導体からなる漂白活性化剤。 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ、水素原子、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜10のアルキル基またはアルケニル
基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、Xは、炭
素数1〜20のアルキレン基、アルケニレン基、又はフ
ェニレン基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に過酸化物系漂
白剤と併用した場合に、漂白効果を著しく向上させるこ
とができ、しかも被処理物、特に色、柄物衣料の変褪色
を生じさせることのない漂白活性化剤、及びそれを含有
する漂白剤組成物、漂白洗浄剤、殺菌剤などの漂白性組
成物に関する。
【従来の技術】漂白剤は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に
分けられるが、塩素系漂白剤は強い漂白力を有している
ため、色、柄物に変褪色を引き起こす危険性があり、ま
た独特の不快臭を有していることから、これらの欠点の
ない酸素系漂白剤が最近著しく普及している。酸素系漂
白剤のうち、粉末漂白剤としては水に溶解し、過酸化水
素を放出する過炭酸ソーダあるいは過ホウ酸ソーダが用
いられ、液体漂白剤としては過酸化水素が用いられてい
る。しかしながら、これらの酸素系漂白剤は塩素系漂白
剤に比べて漂白力が劣り、十分な漂白効果を得るために
は高濃度で用いるか、あるいは漂白に長時間を要すると
いう欠点がある。このため従来から種々の漂白活性化剤
が併用されている。
【0002】これらの漂白活性化剤としては、グルコー
スペンタアセテート、テトラアセチルエチレンジアミン
等があるが、使用温度が低温では十分な効果を発揮しな
い上、色柄物等を処理すると漂白剤による酸化により変
褪色されやすいといった問題がある。その他、漂白活性
化剤として、例えば、アシロキシ安息香酸、アシロキシ
ベンゼンスルホン酸塩等が提案されているが、これらに
よっても前記の問題点を解決されていない。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に過酸化
物系漂白剤と併用した場合にその漂白効果を著しく向上
させて優れた漂白効果を示すだけでなくて、被処理物に
対して変褪色を生じさせることのない漂白活性化剤を提
供することを目的とする。本発明は、又、該漂白活性化
剤を含有する漂白性組成物を提供することを目的とす
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の構造を
有するジカルボン酸フェニルエステル誘導体が過酸化物
系漂白剤と併用した場合にその漂白効果を著しく向上さ
せるばかりでなく、被処理物に対して変褪色を生じさせ
ることがなく、除黴作用等の殺菌作用をも示すとの知見
に基づいてなされたのである。すなわち、一般式(I)
で表される1種または2種以上のジカルボン酸フェニル
エステル誘導体からなる漂白活性化剤を提供する。
【0004】
【化2】
【0005】(式中、R1 及びR2 は同一でも異なって
いてもよく、それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1〜10のアルキル基またはアルケニル基、アルコキ
シ基、アルコキシカルボニル基を表し、Xは、炭素数1
〜20のアルキレン基、アルケニレン基、又はフェニレ
ン基を表す。) 本発明は、又、上記ジカルボン酸フェニルエステル誘導
体、と過酸化水素又は過酸化水素を放出する過酸化物系
漂白剤とを含有することを特徴とする漂白性組成物をも
提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】一般式(I)中、R1 及びR
2 は、それぞれ独立して、水素原子、塩素や臭素などの
ハロゲン原子、メチル基、エチル基、ビニル基、プロピ
ル基、ヘキシル基、ノニル基等の炭素数1〜10(好ま
しくは1〜6)のアルキル基またはアルケニル基、メト
キシ基、エトキシ基等の炭素数1〜10(好ましくは1
〜6)のアルコキシ基、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、イソアミロキシカルボニル基等の炭素
数1〜10(好ましくは1〜6)のアルコキシカルボニ
ル基が挙げられる。これらのうち、水素原子、炭素数1
〜6(より好ましくは1〜3)のアルキル基及び炭素数
1〜6(より好ましくは1〜3)のアルコキシ基が好ま
しい。又、R1 及びR2 が同一であるのが好ましい。R
1 及びR2 は、それぞれCOO基に対して、オルト、メ
タ及びパラのいずれの位置をもとることができるが、パ
ラ位にあるのが好ましい。一般式(I)中、Xは、炭素
数1〜20のアルキレン基、アルケニレン基、又はフェ
ニレン基を表し、この結合間にエーテル結合を含んでも
よいが、炭素数2〜8のアルキレン基、アルケニレン基
及びフェニレン基が好ましく、より好ましくは炭素数2
〜6のアルキレン基及びフェニレン基である。
【0007】前記一般式(I)で表されるジカルボン酸
フェニルエステル誘導体は、例えば下記の反応式で示さ
れる方法に従い、ジカルボン酸ジクロリド(II)と置換
フェノール誘導体(III)とをピリジンまたは炭酸塩の存
在下反応させるか、ジカルボン酸メチルエステル等と置
換フェノール誘導体(III)とのエステル交換を行うか、
あるいはジカルボン酸無水物(V)と置換フェノール誘
導体(III)とを反応させてジカルボン酸モノエステル
(IV)を合成した後、酸塩化物に導き、これに置換フェ
ノール誘導体(III') を反応させることにより得ること
ができる。
【0008】
【化3】
【0009】本発明では、前記一般式(I)で表される
ジカルボン酸フェニルエステル誘導体を単独で、又は所
望のバインダーを用いて造粒した粒状物の形態で、漂白
活性化剤として用いることができる。バインダーとして
は、5〜60℃、好ましくは10〜40℃で流動性のあ
る非イオン系界面活性剤、ポリエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、流動パラフィン、高級アルコー
ル等を単独または2種以上の混合物で用いるのが好まし
い。該非イオン系界面活性剤の好適例はとしては、下記
(1)〜(6)に示すものが挙げられる。
【0010】(1)平均炭素数10〜20のアルキル基
またはアルケニル基を有し、1〜20モルのエチレンオ
キシドを付加したポリオキシエチレンアルキルまたはア
ルケニルエーテル。 (2)平均炭素数6〜12のアルキル基を有し、1〜2
0モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル。 (3)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、1〜20モルのプロピレンオキシドを付
加したポリオキシプロピレンアルキルまたはアルケニル
エーテル。 (4)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、1〜20モルのブチレンオキシドを付加
したポリブチレンアルキルまたはアルケニルエーテル。
【0011】(5)平均炭素数10〜20のアルキル基
またはアルケニル基を有し、総和で1〜20モルのエチ
レンオキシドとプロピレンオキシドあるいはエチレンオ
キシドとブチレンオキシドを付加したポリオキシアルキ
レンアルキルまたはアルケニルエーテル(ここで、エチ
レンオキシドとプロピレンオキシドまたはブチレンオキ
シドとのモル比は、1:99〜99:1が適当であ
る)。 (6)エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重
合体、あるいはエチレンオキシドとブチレンオキシドと
の共重合体。
【0012】また、造粒法としては、押し出し造粒法、
転動式造粒法、圧縮式造粒法等の公知の方法が用いら
れ、活性化剤やバインダーの種類になどに応じて適宣好
適なものを採択すればよい。例えば、押し出し造粒法を
用いて造粒する場合、造粒の前工程として粒径150μ
m以下に微粉砕した漂白活性化剤を公知の混合機で均一
に混合した後、バインダーを徐々に加えて粉体とバイン
ダーを十分に混練し、次いで混練した混合物を押し出し
造粒機にチャージして造粒した後、篩別するのがよい。
なお、必要に応じ、粒子特性を改善するため、篩別する
前に平均一次粒径0.1μm以下の無機微粉体、例えば微
粉シリカ等で造粒物の表面を被覆してもよい。本発明で
は、上記ジカルボン酸フェニルエステル誘導体、と過酸
化水素又は過酸化水素を放出する過酸化物系漂白剤とを
含有する漂白性組成物を提供する。この漂白性組成物に
よれば、漂白効果に優れるとともに、色柄物の変褪色を
抑制しうる。この漂白活性化剤は単独でもよいし、また
2種以上組み合わせてもよい。
【0013】この漂白性組成物に用いられる過酸化物系
漂白剤としては、例えば過酸化水素、過炭酸ソーダ、過
炭酸カリウム等の過炭酸塩、過ホウ酸ソーダ等の過ホウ
酸塩、過リン酸塩、さらし粉、イソシアヌール酸 塩、
次亜塩素酸塩、過硫酸塩、その他ピロリン酸塩、クエン
酸塩、硫酸塩、尿素、ケイ酸ソーダ等の過 酸化水素付
加物等が挙げられ、特に過酸化水素、過炭酸ソーダ、過
ホウ酸ソーダの一水塩、四水塩が好ましい。これらは単
独でも、または2種以上を組み合わせてもよい。本発明
の漂白性組成物において、漂白活性化剤と過酸化物系漂
白剤との配合割合は重量比で、0.1:20〜1:2であ
るのが好ましく、特に1:10〜1:1とするのが好ま
しい。又、上記漂白活性化剤を漂白性組成物中、0.01
〜5%含有するのが好ましく、0.1〜3%含有するのが
特に好ましい。
【0014】本発明の漂白性組成物は、衣料などの漂白
に用いる漂白剤組成物、カビを漂白するカビ取り剤に、
又、殺菌剤などとして幅広く使用することができる。本
発明の漂白性組成物は、粉状、粒状、タブレット状、液
状など任意の形態をとることができる。ここで、液状の
場合、過酸化水素0.3〜30%、好ましくは2〜10
%、と前記漂白活性化剤0.1〜20%、好ましくは2〜
10%を含有するのがよい。本発明の漂白性組成物には
前記の必須成分以外に本発明の目的を損なわない範囲
で、必要にならば、従来慣用されている種々の添加成分
を用途に応じて適宣配合することができる。このような
添加成分としては、例えば、pH調整剤、無機あるいは
有機の各種のビルダー、アニオン性、カチオン性あるい
は非イオン性の各種界面活性剤、水溶性溶剤、可溶化
剤、酵素、恒量、顔料、蛍光剤等があげられる。これら
の成分は、特に本発明の漂白性組成物を漂白剤組成物と
して用いる場合に好適なものである。
【0015】上記ビルダーとしては、例えば、硫酸ソー
ダ、ケイ酸ソーダ、トリポリリン酸ソーダ、エチレンジ
アミンテトラ酢酸ソーダ、トリニトロ酢酸ソーダ、1−
ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、またはその
塩等が挙げられ、特にキレートビルダー、例えば、リン
酸塩、ポリアクリル酸塩、多価カルボン酸塩、ゼオライ
ト等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例え
ば、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
ポリオキシアルキル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、該脂
肪酸アルコールエステル塩、スルホコハク酸モノエステ
ル塩等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキル
グリコシド、アルキルグリコシド脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー等の非
イオン性界面活性剤、長鎖モノまたはジアルキル四級ア
ンモニウム塩、アミンオキシド等のカチオン性界面活性
剤、カルボキシベタイン、スルホベタイン、アミノ酸系
界面活性剤等の両性界面活性剤等が挙げられる。
【0016】水溶性溶剤としては、例えば、メタノー
ル、エタノール等の一価アルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等の二価アルコール、グリセリ
ンなどの三価アルコール、これら二価あるいは三価のモ
ノまたはジエーテル等も挙げられる。また、可溶化剤と
しては、例えば、尿素、p−トルエンスルホン酸塩など
が挙げられる。また、酵素としては水の付加、除去を促
進する加水分解酵素、酸化還元を促進する酸化還元酵
素、基を1つの分子から他の分子へ移転し、汚れを変質
させて除去を促進する転位酵素、分子間の結合を切断
し、汚れを分解して除去を促進するリガーゼやリアー
ゼ、分子を異性化し、汚れを化学的に変質して除去を促
進する酵素等が使用でき、これらの中では加水分解酵素
が好ましく、その中でも特にプロテアーゼが好ましい。
【0017】プロテアーゼとしては、例えば、セリンプ
ロテアーゼ、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、
コラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、エステラーゼ、スプチ
リシン、パパイン、カルボキシペプチダーゼAおよび
B、アミノペプチダーゼ等が挙げられ、中でもセリンプ
ロテアーゼが好ましい。これらの市販品としては、例え
ばアルカラーゼ(ノボ・インダストリー)、エスペラー
ゼ(ノボ・インダストリー)、ピロプラーゼ(長瀬産
業)、マクサターゼ(ギスト・プロケーデス)、ALP
−2(明治製菓)、スペラーゼ(ファイザー)等が容易
に入手しうる。酵素の配合量は、0.01〜5%の範囲が
好ましい。本発明の漂白性組成物において、漂白活性化
剤として、上記造粒物を用いるのが好ましい。
【0018】次に、本発明の漂白性組成物を洗浄剤とし
て用いる場合には、これを洗浄剤、特に粒状洗剤と混合
するのがよい。洗浄剤としては通常の衣料用洗浄剤とし
て慣用されているもの、例えば、以下の(I)〜(X)
に例示した各成分を含有することができ、これらの含有
成分は使途に応じて適宣選択される。粒状洗剤は所要の
成分を含むスラリーを粒径200〜500μm、見掛け
の比重0.15〜0.40g/mlとなるように噴霧乾燥す
ることにより得られ、また得られた噴霧乾燥品にさらに
所望の洗剤成分の粉体をブレンドすることもできる。
【0019】(I)界面活性剤 1)平均炭素数10〜16の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩。 2)平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキ
ル基またはアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜
8モルのエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたは
ブチレンオキシドあるいはエチレンオキシド/プロピレ
ンオキシドを1/99〜99/1のモル比で、またはエ
チレンオキシド/ブチレンオキシドを1/99〜99/
1のモル比で付加したアルキルまたはアルケニルエーテ
ル硫酸塩。 3)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニ
ル基を有するアルキルまたはアルケニル硫酸塩。 4)平均炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸塩 5)平均炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩 6)平均炭素数10〜20の飽和または不飽和脂肪酸塩
【0020】7)平均炭素数10〜20のアルキル基ま
たはアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜8モル
のエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはブチレ
ンオキシドあるいはエチレンオキシド/プロピレンオキ
シドを1/99〜99/1のモル比で、またはエチレン
オキシド/ブチレンオキシドを1/99〜99/1のモ
ル比で付加したアルキルまたはアルケニルエーテルカル
ボン酸塩。 8)一般式 R6 −CH(SO3 Z)−COOYで表さ
れるα−スルホ脂肪酸塩またはエステル。(式中のR6
は炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニル基、
Yは炭素数1〜3のアルキル基またはアルカリ金属イオ
ン等の対イオン、Zはアルキル金属イオン等の対イオン
である) 9)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケニ
ル基を有し、1〜20モルのエチレンオキシドを付加し
たポリオキシエチレンアルキルまたはアルケニルエーテ
ル。
【0021】10)平均炭素数6〜12のアルキル基を
有し、1〜20モルのエチレンオキシドを付加したポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル。 11)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、1〜20モルのプロピレンオキシドを付
加したポリプロピレンアルキルまたはアルケニルエーテ
ル 12)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、1〜20モルのブチレンオキシドを付加
したポリブチレンアルキルまたはアルケニルエーテル 13)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、総和で1〜30モルのエチレンオキシド
とプロピレンオキシドあるいはエチレンオキシドとブチ
レンオキシドを付加したポリオキシアルキレンアルキル
またはアルケニルエーテル(ここで、エチレンオキシド
とプロピレンオキシドまたブチレンオキシドとのモル比
は、1:99〜99:1が適当である)。
【0022】14)平均炭素数10〜20の脂肪酸とシ
ョ糖からなるショ糖脂肪酸エステル。 15)平均炭素数10〜20の脂肪酸とグリセリンから
なる脂肪酸グリセリンモノエステル。 16)アルキルポリグリコシド 17)アルキルグリコシドエステル。 18)一般式で表されるアルキルアミンオキシド。 R7 8 9 N→O (式中のR7 は炭素数10〜20のアルキル基またはア
ルケニル基、R8 、R9 は炭素数1〜3のアルキル基で
ある) 19)下記一般式で表されるカチオン界面活性剤。
【0023】
【化4】
【0024】(式中のR10、R11、R12、R13のうち、
少なくとも1つは炭素数8〜24のアルキル基またはア
ルケニル基、他は炭素数1〜5のアルキル基であり、R
14は炭素数8〜24のアルキル基またはアルケニル基、
15は炭素数8〜24のアルキル基またはアルケニル基
あるいは炭素数1〜5のアルキル基、R16およびR17
炭素数2〜3のアルキレン基、R18およびR19は炭素数
5〜21のアルキル基またはアルケニル基、R20および
21は水素原子またはメチル基、、mおよびnは1〜2
0、Xはハロゲンまたはアルキルサルフェートである)
【0025】(II)二価金属イオン捕捉剤 1)オルトリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸
塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸、フィチン酸塩等
のリン酸塩 2)エタン−1、1−ジホスホン酸塩、エタン−1,
1,2−トリホスホン酸塩、エタン−1−ヒドロキシ−
1,1−ジホスホン酸塩およびその誘導体、エタン−1
−ヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸塩、エタン
−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸塩、メ
タンヒドロキシスルホン酸塩等のホスホン酸塩 3)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸塩、1
−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸塩、α
−メチルホスホノコハク酸塩等のホスホノカルボン酸
塩。 4)グリシン塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等
のアミノ酸塩。 5)ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ジ
エチレントリアミン五酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩。
【0026】6)ジグリコール酸塩、オキシジコハク酸
塩、カルボキシメチルオキシコハク酸塩、クエン酸塩、
乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、リンゴ酸塩、グルコン
酸塩、カルボキシメチルコハク酸塩、カルボキシメチル
酒石酸塩の有機酸塩。以上、1)から6)の塩としては
アルカリ金属塩が好ましい。 7)ポリアクリル酸、ポリフマル酸、ポリマレイン酸、
ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸等の高分子電解質 8)アルミノケイ酸塩、例えば一般式 MaO(Al2
3 x (SiO2y ・w(H2 O) (式中のMはアルカリ金属またはアルカリ土類金属(a
は、1または2)の1当量相当、x、yおよびwは各成
分のそれぞれのモル数を表し、通常xは0.7〜1.5、y
は1〜3、wは任意の数である)で表される結晶性アル
ミノケイ酸塩若しくは無定型アルミノケイ酸塩またはそ
れらの混合物。
【0027】(III)アルカリ剤あるいは無機電解質 例えば、ケイ酸塩、硫酸塩等が挙げられ、塩としてはア
ルカリ金属塩が好ましい。 (IV)再汚染防止剤 例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
ス等。 (V)酵素 例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラ
ーゼ等。 (VI)蛍光染料 例えば、4、4−ビス(2−スルホスチリル)−ビフェ
ニル塩、4、4' −ビス(4−クロロ−3−スルホスチ
リル)−ビフェニル塩、2−(スチリルフェニル)ナフ
トチアゾール誘導体、4、4’−ビス(トリアゾール−
2−イル)スチリルベンゼン誘導体、ビス(トリアジニ
ルアミノ)スチリルベンゼンスルホン酸誘導体等。
【0028】(VII) 香料、色素 (VIII)濯ぎ改良剤 (IX)粘度調整剤 (X)柔軟付与剤 本発明の漂白剤組成物を粒状洗剤と混合し、漂白洗浄剤
とする場合、過酸化物系漂白剤は漂白洗浄剤全量に対
し、1〜95%となるように配合するのが好ましい。
【発明の効果】本発明では、前記一般式(I)で表され
るジカルボン酸フェニルエステル誘導体を活性成分とす
る漂白活性化剤を過酸化物系漂白剤と併用することによ
り、その漂白効果を著しく向上させることができる。ま
た、この漂白活性化剤と過酸化物系漂白剤と場合により
さらに洗浄剤とを含有する漂白剤組成物あるいは漂白洗
浄剤は優れた漂白効果を有し、しかも被処理物衣料の変
褪色を抑制することができるという効果を奏する。さら
に、この漂白活性化剤と過酸化物系漂白剤とを含有する
漂白性組成物は殺菌作用を示し、例えばカビ取り剤とし
ても有用である。次に、実施例により本発明をさらに詳
細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限
定されるものではない。
【0029】
【実施例】
参考例1 4−メトキシフェノール 15g、ピリジン 10ml、
クロロホルム 10mlをナス型フラスコに入れ、攪拌し
ながらコハク酸クロリド 7.75gを徐々に滴下した。
次いで60℃で1時間反応させた後、クロロホルム20
0mlに溶解し、希塩酸で洗浄後、冷10%炭酸ソーダで洗
浄した。クロロホルム溶液を、50mlまで濃縮し、室温
に放置後、析出した結晶をろ取して融点153−154
℃の無色針状結晶のジ(4−メトキシフェニル)サクシ
ネート13.6g(収率91%)を得た。
【0030】参考例2 フェノール 22.6g、ピリジン 25gを100mlの
ナス型フラスコに入れ、攪拌しながらグルタル酸ジクロ
リド 16.9gを徐々に滴下した(発熱あり)。滴下
後、さらに60℃で1時間反応させた後、ピリジンを減
圧留去した。残渣を、ヘキサン 2リットルに溶解し、
不溶物を除去した。ヘキサン溶液を500mlまで濃縮
し、室温に放置後、析出した結晶をろ取して融点52−
53℃の無色針状結晶のジフェニルグルタレート40.1
g(収率95%)を得た。
【0031】参考例3 フェノール 22.6gをクロロホルム20mlに溶解し、
これにK2 CO3 17gを100mlのナス型フラスコ
に入れ、攪拌しながらアジピン酸ジクロリド18.3gを
徐々に滴下した(発熱あり、結晶析出し、固化)。滴下
後、さらに、60℃で1時間反応させ、クロロホルム
200mlを加え、不溶物をろ別した。ろ液を50mlまで
濃縮し、ヘキサン 300mlを加え、析出した結晶をろ
取して融点52−53℃の無色鱗片状結晶のジフェニル
アジペート27.9g(収率94%)を得た。
【0032】参考例4 フェノール 15gとテレフタル酸ジクロリド 15g
を100mlのナス型フラスコに入れ、攪拌しながら沸騰
水浴上で3時間加熱した。反応後、反応混合物をクロロ
ホルム 500mlに溶解し、冷10% Na2 CO3 溶液で洗浄し
た。クロロホルム層を、Na2 SO4 で乾燥し、約50mlま
で濃縮した後、室温に放置した。析出した結晶をろ取し
て融点197−198℃の無色鱗片状結晶のジフェニル
テレフタレート 22.1g(収率94.0%)を得た。このよ
うにして得た参考例の化合物のNMRを下記に示す。
尚、ここでNMRは、溶剤としてCDCl3 を用で測定
したものであり、表中の記号は次の意味である。s=sin
glet、d=duoblet 、t=triplet 、m=multiplet
【0033】
【化5】
【0034】実施例1〜4及び比較例1〜2 過酸化物系漂白剤として過炭酸ソーダ(Na2 CO3 ・3H
2O2)を、漂白活性化剤として参考例1〜4の化合物を
用い、過炭酸ソーダ単独の場合、および過炭酸ソーダと
漂白活性化剤との混合系について、漂白率及び変褪色度
を求めた。その結果を表−1に示す。なお、漂白率の測
定試験方法および変褪色の評価試験方法は次の通りであ
る。 漂白率の足底試験方法 25℃、3°DH水溶液200mlに過炭酸ソーダ 0.
8g、炭酸ソーダ 0.4gを添加したもの、およびこれ
にさらに漂白活性化剤0.3g添加したものを用い、この
各中に下記のように作成した紅茶汚染布(5×5cm)
5枚を10分間浸漬した後、3分間のオーバーフロー濯
ぎ後、脱水を行い、アイロン掛けにより乾燥して漂白処
理布を作成した。
【0035】上記汚染布は水に紅茶を入れ、5分間煮沸
して、紅茶色素を抽出した液に綿布を入れ、35分間煮
沸させた後、得られた汚染布を脱水、乾燥して作成し
た。次いで、上記漂白処理布、汚染布および未処理綿布
の反射度を光電式反射度計(日本電色工業社製、Σ9
0)を用いてそれぞれ測定し、次式により漂白率を求め
た。
【数1】 漂白率(%)=100×(漂白処理布の反射
度−汚染布の反射度)/(未処理布の反射度−汚染布の
反射度) (2)変褪色度の評価試験方法 下記のようにして作成した染色布を5×5に細断し、こ
の布に過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤とを重量比1:
1に混合したものを0.2g振りかけ、水を噴霧して30
分間放置した後、水洗いしてアイロンがけにより乾燥
し、布の変褪色状態を目視し、次の基準で評価した。
【0036】◎:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との
混合物が接触した部分が全く変色せず、斑点状のものが
認められない。 ○:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分の変褪色が極めて少なく、斑点状のものが僅か
に認められるにすぎず、実用上全く支障はない。 △:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分がかなり変褪色し、斑点状のものがかなり認め
られる。 ×:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分が著しく変褪色し、斑点状のものが多数認めら
れる。 上記染色布は、染料(C.I.No.Reactive Red-21)と無水
硫酸ソーダを水に溶解し、これに綿布を入れ、60℃で
20分間保持した後、炭酸ソーダを加え、さらに60℃
で60分間保持した。処理後、水洗し、酢酸水溶液で洗
浄し、さらにアニオン性界面活性剤水溶液中で5分間煮
沸し、再び水洗し、乾燥して作成したものである。
【0037】
【表1】 表−1 漂白活性化剤 漂白率(%) 変褪色度 実施例1 ジ(4−メトキシフェニル)サクシネート 36 ○ 実施例2 ジフェニルグルタレート 35 ○ 実施例3 ジフェニルアジペート 40 ○実施例4 ジフェニルテレフタレート 42 ○ 比較例1 なし 18 ◎比較例2 テトラアセチルエチレンジアミン 28 ×
【0038】実施例5〜8及び比較例3〜4 25℃、3°DH水溶液150mlにドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ0.112g、ドデシルスルホン酸ソー
ダ0.112g、トリポリリン酸ソーダ0.150g、過炭
酸ソーダ0.075g、炭酸ソーダ0.278gを添加した
もの又はこれらにさらに漂白活性化剤を0.023gを添
加したものを用い、この各中に紅茶汚染布(5×5c
m)を10枚入れ、60分間浸漬漂白を行い、水洗、乾
燥後、被洗物のの反射度を光電式反射度計により測定
し、漂白率を求めた。さらに、変褪色についても表−1
と同様に評価を行った。これらの結果を表−2に示す。
【0039】
【表2】 表−2 漂白活性化剤 漂白率(%) 変褪色度 実施例5 ジ(4−メトキシフェニル)サクシネート 35 ○ 実施例6 ジフェニルグルタレート 38 ○ 実施例7 ジフェニルアジペート 38 ○実施例8 ジフェニルテレフタレート 35 ○ 比較例3 なし 20 ◎比較例4 テトラアセチルエチレンジアミン 30 ×
【0040】実施例9〜12及び比較例5 比較のための過酸化水素3%、苛性ソーダ2%からなる
試料と該試料に表−3に示す各漂白活性化剤を2%配合
したカビ取り剤試料について、除黴効果を以下の評価方
法により調べた。その結果を表−3に示す。
【表3】 表−3 ────────────────────────────────── 漂白活性化剤 漂白率(%) 実施例 9 ジ(4−メトキシフェニル)サクシネート 70 実施例10 ジフェニルグルタレート 68 実施例11 ジフェニルアジペート 65実施例12 ジフェニルテレフタレート 62 比較例5 なし 20
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 7:18)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)で表される1種または2種以
    上のジカルボン酸フェニルエステル誘導体からなる漂白
    活性化剤。 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一でも異なっていてもよく、
    それぞれ、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の
    アルキル基またはアルケニル基、アルコキシ基、アルコ
    キシカルボニル基を表し、Xは、炭素数1〜20のアル
    キレン基、アルケニレン基、又はフェニレン基を表
    す。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一般式(I)で表され
    るジカルボン酸フェニルエステル誘導体、と過酸化水素
    又は過酸化水素を放出する過酸化物系漂白剤とを含有す
    ることを特徴とする漂白性組成物。
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