JPH06263703A - p‐アシロキシベンズアミド誘導体、漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物 - Google Patents

p‐アシロキシベンズアミド誘導体、漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物

Info

Publication number
JPH06263703A
JPH06263703A JP5077377A JP7737793A JPH06263703A JP H06263703 A JPH06263703 A JP H06263703A JP 5077377 A JP5077377 A JP 5077377A JP 7737793 A JP7737793 A JP 7737793A JP H06263703 A JPH06263703 A JP H06263703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bleaching
group
substituted
acid
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5077377A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Amano
英男 天野
Sonoko Shintani
園子 新谷
Shinichi Suzuki
紳一 鈴木
Yoshitaka Miyamae
喜隆 宮前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP5077377A priority Critical patent/JPH06263703A/ja
Publication of JPH06263703A publication Critical patent/JPH06263703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式 【化1】 (式中のRはアルキル基、アルケニル基、シクロアル
キル基、アラルキル基、アリール基又はアルコキシル
基、R及びRはそれぞれ水素原子、無置換若しくは
置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置換基を有
するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有するシク
ロアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアラルキ
ル基又は無置換若しくは置換基を有するアリール基であ
る)の新規なp‐アシロキシベンズアミド誘導体。該誘
導体は漂白活性化剤となる。漂白剤組成物はこの剤と過
酸化物系漂白剤を含有して成る。除黴剤や殺菌剤は上記
誘導体と過酸化物系漂白剤を有効成分として含有する。 【効果】 上記誘導体は過酸化物系漂白剤と併用した場
合に、漂白効果を著しく向上させうるとともに、被処理
物特に色柄物衣料に対し変退色を生じさせることが少な
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なp‐アシロキシ
ベンズアミド誘導体に関し、さらにこの新規誘導体が特
に過酸化物系漂白剤と併用した場合に、漂白効果を著し
く向上させうるとともに、被処理物特に色柄物衣料に対
し変退色を生じさせることが少ないことに基づく該誘導
体から成る漂白活性化剤、及びそれを含む漂白剤組成物
や漂白洗浄剤に関し、また該誘導体を含有する除黴剤及
び殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】漂白剤には酸化型と還元型とがあるが、
漂白効果が優れていることなどの点から、酸化型漂白剤
が常用されている。この酸化型漂白剤はさらに塩素系と
過酸化物系とに大別されるが、前者は被洗物を変退色さ
せるために色柄物に使用できないことや、特有の不快臭
があるなどの欠点を有するのに対し、後者の過酸化物系
漂白剤は、前者の塩素系漂白剤に比べて使用しうる範囲
が広い点や、不快臭がない点で優れており、特に家庭用
漂白剤として好適である。しかしながら、該過酸化物漂
白剤は塩素系漂白剤に比べて一般に漂白力が劣り、十分
な漂白効果を得るためには、かなり長時間を要するとい
う欠点を有している。
【0003】このため従来から、過酸化水素、過炭酸
塩、過ホウ酸塩などの過酸化物を主体とする漂白剤に、
テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)やテトラ
アセチルグリコールウリル(TAGU)、ペンタアセチ
ルグルコース(PAG)などの漂白活性化剤を併用して
漂白効果を高めることが行われている。
【0004】しかしながら、これら従来の漂白活性化剤
の効果は、使用温度が低温では十分なものではない上、
特に色柄物などの被処理物が漂白剤により酸化されて変
退色されやすいという問題がある。
【0005】漂白活性化剤については、これまで種々の
報告がなされており、例えば(1)一般式
【化2】 (式中のRは炭素数1〜9の炭素原子を有する未置換
アルキル基又はフェニル基、Mは水素、アルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルキル若し
くはヒドロキシアルキル置換アンモニウムである)で表
わされるアシロキシ安息香酸類(特開平1−30649
8号公報)、(2)一般式
【化3】 (式中のRは炭素数約5〜約18のアルキル基で、し
かもカルボニル炭素から伸びかつカルボニル炭素を含有
する最直線状アルキル鎖が炭素数約6〜約10を有し、
は漂白剤活性剤に溶解性を与える陽イオンであ
る)で表わされるアシロキシベンゼンスルホン酸塩(特
公昭63−12520号公報)なども知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に過酸化
物系漂白剤と併用した場合にその漂白効果を著しく向上
させうる新規な化合物、及び該化合物を漂白活性化剤と
して過酸化物系漂白剤と共に含有し、優れた漂白効果を
有する上に、被処理物に対して変退色を生じさせること
が少ない漂白剤組成物等を提供することを目的としてな
されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を
有する新規なp‐アシロキシベンズアミド誘導体が、過
酸化物系漂白剤と併用した場合にその漂白効果を著しく
向上させ、また被処理物に対して変退色を生じさせるこ
とが少ないこと、さらにこの新規誘導体が除黴や殺菌作
用を有することを見出した。本発明はこのような知見に
基づいてなされたものである。
【0008】すなわち、本発明は、一般式
【化4】 (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1
〜20のアルケニル基、シクロアルキル基、アラルキル
基、アリール基又はアルコキシル基であり、R及びR
はそれぞれ水素原子、無置換若しくは置換基を有する
アルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル
基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、
無置換若しくは置換基を有するアラルキル基又は無置換
若しくは置換基を有するアリール基であって、それらは
たがいに同一でも異なっていてもよい)で表わされるp
‐アシロキシベンズアミド誘導体、該誘導体から成る漂
白活性化剤、並びに(A)過酸化物系漂白剤と(B)該
p‐アシロキシベンズアミド誘導体とを含有して成る漂
白剤組成物、漂白洗浄剤、除黴剤及び殺菌剤を提供する
ものである。
【0009】本発明のp‐アシロキシベンズアミド誘導
体は、一般式
【化5】 で表わされる構造を有し、文献未載の新規化合物であ
る。前記一般式(I)において、Rは炭素数1〜20
のアルキル基、炭素数1〜20のアルケニル基、シクロ
アルキル基、アラルキル基、アリール基又はアルコキシ
ル基である。R及びRはそれぞれ水素原子、無置換
若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置
換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有
するシクロアルキル基、無置換若しくは置換基を有する
アラルキル基又は無置換若しくは置換基を有するアリー
ル基である。これらR〜Rにおいて、該アルキル基
及びアルケニル基は直鎖状であってもよいし、分岐鎖状
であってもよい。また、シクロアルキル基としては例え
ばシクロペンチル基、シクロヘキシル基などが、アラル
キル基としては例えばベンジル基、フェネチル基など
が、アリール基としては例えばフェニル基、トリル基、
キシリル基、ナフチル基などがそれぞれ挙げられる。ま
た、該アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、
アラルキル基及びアリール基に導入される置換基として
は、例えば水酸基、アミノ基、カルボキシル基、カルボ
アルコキシル基、スルホン酸基、エーテル基、第四級ア
ンモニウム基、カルボン酸塩(Na塩、K塩、アンモニ
ウム塩、アルキル若しくはヒドロキシアルキル置換アン
モニウム塩など)などが挙げられる。
【0010】前記一般式(I)で表わされるp‐アシロ
キシベンズアミド誘導体は、下記に示す(1)及び
(2)の方法により製造することができる。
【0011】(1)の方法:p‐ヒドロキシ安息香酸
(II)と酸無水物(III)とを濃硫酸やピリジンな
どの触媒の存在下反応させてアシル安息香酸(IV)を
生成させたのち、これに塩化チオニル、三塩化リン、五
塩化リンなどの酸クロリド化剤を反応させてアシル安息
香酸クロリド(V)を得、次いでこれにアミン誘導体
(VI)を反応させることにより、所望のp‐アシロキ
シベンズアミド誘導体(I)が得られる。
【0012】
【化6】 (ただし、式中のR、R及びRは前記と同じ意味
をもつ)
【0013】(2)の方法:p‐ヒドロキシ安息香酸
(II)に塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リンなど
の酸クロリド化剤を反応させてp‐ヒドロキシ安息香酸
クロリド(VII)を得、これにアミン誘導体(VI)を
反応させてp‐ヒドロキシベンズアミド誘導体(VIII)
を生成させたのち、酸クロリド(IX)を反応させること
により、所望のp‐アシロキシベンズアミド誘導体
(I)が得られる。
【0014】
【化7】 (ただし、式中のR、R及びRは前記と同じ意味
をもつ)
【0015】本発明においては、前記一般式(I)で表
わされるp‐アシロキシベンズアミド誘導体は漂白活性
化剤として用いられる。この漂白活性化剤は、特に過酸
化物系漂白剤との併用で、漂白効果を著しく向上させる
とともに、色柄物の変退色を抑制しうる漂白剤組成物と
なる。
【0016】この漂白剤組成物において用いられる過酸
化物系漂白剤としては、例えば過酸化水素、過炭酸ナト
リウム、過炭酸カリウムなどの過炭酸塩、過ホウ酸ナト
リウムなどの過ホウ酸塩、過リン酸塩、さらし粉、イソ
シアヌール酸塩、次亜塩素酸、その他ピロリン酸塩、ク
エン酸塩、硫酸ナトリウム、尿素、ケイ酸ナトリウムな
どの過酸化水素付加物などが挙げられ、特に過酸化水
素、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム一水化物、
過ホウ酸ナトリウム四水化物が好ましい。これらは単独
でも、また2種以上を組み合わせて用いてもよい。ま
た、漂白活性化剤は1種用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0017】本発明の漂白剤組成物において、過酸化物
系漂白剤と漂白活性化剤との配合割合は、モル比で2
0:1ないし1:2、特に有利には10:1ないし1:
1とするのが好ましい。この範囲を逸脱すると、十分な
漂白力が得られにくくなる傾向が生じる。
【0018】また、本発明においては、前記一般式
(I)で表わされるp‐アシロキシベンズアミド誘導体
は、特に前記過酸化物系漂白剤との併用で、除黴作用や
殺菌作用を示し、除黴剤や殺菌剤となる。
【0019】本発明の組成物には、前記の必須成分以外
に、本発明の目的をそこなわない範囲で、必要に応じ、
従来慣用されている種々の添加成分を用途に応じ適宜配
合することができる。
【0020】例えば、本発明の漂白剤組成物は、前記必
須成分に、無機あるいは有機の各種ビルダー、陰イオン
性あるいは非イオン性の各種界面活性剤、酵素、香料、
顔料、蛍光剤などを加えて調製することができる。
【0021】上記ビルダーとしては、例えば硫酸ナトリ
ウム、ケイ酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、
エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム、ニトリロトリ
酢酸ナトリウム、1‐ヒドロキシエタン‐1,1‐ジホ
スホン酸、その塩などが挙げられる。
【0022】陰イオン性界面活性剤としては、例えば炭
素数10〜20のα‐スルホ脂肪酸の塩や該脂肪酸と炭
素数1〜3のアルコールとのエステル、炭素数8〜22
のアルキル基を有するスルホン酸塩や硫酸塩、炭素数8
〜22のα‐オレフィンスルホン酸塩、炭素数9〜15
のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、
炭素数10〜22の脂肪酸せっけんなどが挙げられ、好
適な塩はアルカリ金属塩、特にナトリウム塩である。
【0023】非イオン性界面活性剤としては、例えば炭
素数6〜12の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基を有し、
アルキルフェノール1モルに対し酸化エチレン5〜25
モルを縮合したアルキルフェノールの酸化エチレン縮合
物、炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖を有する脂肪族ア
ルコール1モルに対し酸化エチレン5〜30モルを縮合
した脂肪族アルコールの酸化エチレン縮合物、プロピレ
ングリコールに酸化プロピレンを縮合し、さらに酸化エ
チレンを縮合したプロピレングリコールの酸化アルキレ
ン縮合物[例えばプルロニック(商品名)]、アシル部
分の炭素数8〜18の脂肪酸のモノ又はジエタノールア
ミド、炭素数8〜22のアルキル基とメチル基及び/又
はエチル基を有するアミンオキシドなどが挙げられる。
【0024】これらの配合量は、ビルダーで0〜80重
量%、好ましくは1〜50重量%、陰イオン性界面活性
剤で0〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%、
非イオン性界面活性剤で0〜10重量%、好ましくは
0.5〜5重量%である。
【0025】また、酵素としては、水の付加、除去を促
進する加水分解酵素、酸化還元を促進する酸化還元酵
素、基を1つの分子から他の分子へ転移し、汚れを変質
させて除去を促進する転移酵素、分子間の結合を切断し
汚れを分解して除去を促進するリガーゼやリアーゼ、分
子を異性化し、汚れを化学的に変質して除去を促進する
酵素などが使用でき、これらの中では加水分解酵素が好
ましく、その中でも特にプロテアーゼが好ましい。
【0026】プロテアーゼとしては、例えばセリンプロ
テアーゼ、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、コ
ラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、エステラーゼ、スプチリ
シン、パパイン、カルボキシペプチダーゼA及びB、ア
ミノペプチダーゼなどが挙げられ、中でもセリンプロテ
アーゼが好ましい。これらの市販品としては、例えばア
ルカラーゼ(ノボ・インダストリー社製)、エスペラー
ゼ(ノボ・インダストリー社製)、ピロプラーゼ(長瀬
産業社製)、マクサターゼ(ギスト・プロケーデス社
製)、ALP‐2(明治製菓社製)、スペラーゼ(ファ
イザー社製)などが容易に入手しうる。酵素の配合量
は、0.01〜5重量%の範囲が好ましい。
【0027】本発明の漂白剤組成物においては、(B)
成分の前記漂白活性化剤は1種又は2種以上を粒状に調
製して配合するのが好ましい。この粒状化に際しては、
該漂白活性化剤100重量部に対し、バインダーの1種
又は2種以上の混合物5〜200重量部、好ましくは1
0〜100重量部を加えて造粒するのがよい。
【0028】この際に用いるバインダーとしては5〜6
0℃、好ましくは10〜40℃で流動性のある非イオン
性界面活性剤、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、流動パラフィン、高級アルコールなどを
単独で又は2種以上の混合物で用いるのが好ましい。該
非イオン性界面活性剤の好適例としては、下記(1)〜
(6)に示すものが挙げられる。
【0029】(1) 平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有し、1〜20モルのエチレンオ
キシドを付加したポリオキシエチレンアルキル又はアル
ケニルエーテル。
【0030】(2) 平均炭素数6〜12のアルキル基
を有し、1〜20モルのエチレンオキシドを付加したポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル。
【0031】(3) 平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有し、1〜20モルのプロピレン
オキシドを付加したポリオキシプロピレンアルキル又は
アルケニルエーテル。
【0032】(4) 平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有し、1〜20モルのブチレンオ
キシドを付加したポリオキシブチレンアルキル又はアル
ケニルエーテル。
【0033】(5) 平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有し、総和で1〜20モルのエチ
レンオキシドとプロピレンオキシドあるいはエチレンオ
キシドとブチレンオキシドを付加したポリオキシアルキ
レンアルキル又はアルケニルエーテル(ここで、エチレ
ンオキシドと、プロピレンオキシド又はブチレンオキシ
ドとのモル比は、1:99〜99:1である)。
【0034】(6) エチレンオキシドとプロピレンオ
キシドとの共重合体、あるいはエチレンオキシドとブチ
レンオキシドとの共重合体。
【0035】また、造粒法としては、押出し造粒法、転
動式造粒法、圧縮式造粒法などの公知の方法が用いら
れ、活性化剤やバインダーの種類などに応じて適宜好適
なものを採択すればよい。例えば押出し造粒法を用いて
造粒する場合、造粒の前工程として粒径150μm以下
に微粉砕した漂白活性化剤を公知の混合機で均一に混合
したのち、バインダーを徐々に加えて粉体とバインダー
を十分に混練し、次いで混練した混合物を押出し造粒機
にチャージして造粒したのち、篩別される。なお、必要
に応じ、粒子特性を改善するため、篩別する前に平均一
次粒径0.1μm以下の無機微粉体、例えば微粉シリカ
などで造粒物の表面を被覆してもよい。
【0036】次に、本発明の漂白洗浄剤は、上記漂白剤
組成物を洗浄剤特に粒状洗剤と混合して得られる。この
洗浄剤としては、通常の衣料用洗浄剤を用いることがで
きる。衣料用洗浄剤は、例えば以下の(I)〜(X)に
例示した各成分を含有することができ、これらの含有成
分は使途に応じて適宜選択される。粒状洗剤は所要の成
分を含むスラリーを粒径200〜500μm、見掛け比
重0.15〜0.40g/mlとなるように噴霧乾燥す
ることにより得られ、また、得られた噴霧乾燥品にさら
に所望の洗剤成分の粉体をブレンドすることもできる。
【0037】(I)界面活性剤 1) 平均炭素数10〜16の直鎖状又は分岐鎖状アル
キル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩。
【0038】2) 平均炭素数10〜20の直鎖状又は
分岐鎖状アルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内
に平均0.5〜8モルのエチレンオキシド、プロピレン
オキシド又はブチレンオキシドあるいはエチレンオキシ
ド/プロピレンオキシドを1/99〜99/1のモル比
で、又はエチレンオキシド/ブチレンオキシドを1/9
9〜99/1のモル比で付加したアルキル又はアルケニ
ルエーテル硫酸塩。
【0039】3) 平均炭素数10〜20のアルキル基
又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸
塩。 4) 平均炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸
塩。 5) 平均炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。 6) 平均炭素数10〜24の飽和又は不飽和脂肪酸
塩。
【0040】7) 平均炭素数10〜20のアルキル基
又はアルケニル基を有し、1分子中に平均0.5〜8モ
ルのエチレンオキシド、プロピレンオキシド又はブチレ
ンオキシドあるいはエチレンオキシド/プロピレンオキ
シドを1/99〜99/1のモル比で、又はエチレンオ
キシド/ブチレンオキシドを1/99〜99/1のモル
比で付加した、アルキル又はアルケニルエーテルカルボ
ン酸塩。
【0041】8) 一般式
【化8】 (式中のRは炭素数10〜20のアルキル基又はアル
ケニル基、Yは炭素数1〜3のアルキル基又はアルカリ
金属イオンなどの対イオン、Zはアルカリ金属イオンな
どの対イオンである)で表わされるα‐スルホ脂肪酸塩
又はエステル。
【0042】9) 平均炭素数10〜20のアルキル基
又はアルケニル基を有し、1〜20モルのエチレンオキ
シドを付加したポリオキシエチレンアルキル又はアルケ
ニルエーテル。
【0043】10) 平均炭素数6〜12のアルキル基
を有し、1〜20モルのエチレンオキシドを付加したポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル。
【0044】11) 平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有し、1〜20モルのプロピレン
オキシドを付加したポリオキシプロピレンアルキル又は
アルケニルエーテル。
【0045】12) 平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有し、1〜20モルのブチレンオ
キシドを付加したポリオキシブチレンアルキル又はアル
ケニルエーテル。
【0046】13) 平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有し、総和で1〜30モルのエチ
レンオキシドとプロピレンオキシドあるいはエチレンオ
キシドとブチレンオキシドを付加したポリオキシアルキ
レンアルキル又はアルケニルエーテル(ここで、エチレ
ンオキシドと、プロピレンオキシド又はブチレンオキシ
ドとのモル比は、1:99〜99:1が適当である)。
【0047】14) 平均炭素数10〜20の脂肪酸と
ショ糖からなるショ糖脂肪酸エステル。 15) 平均炭素数10〜20の脂肪酸とグリセリンか
らなる脂肪酸グリセリンモノエステル。 16) アルキルポリグリコシド。 17) アルキルグリコシドエステル。
【0048】18) 一般式
【化9】 (式中のRは炭素数10〜20のアルキル基又はアル
ケニル基、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基であ
る)で表わされるアルキルアミンオキシド。
【0049】19) 一般式
【化10】 (式中のR10、R11、R12、R13のうち少なく
とも1つは炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル
基、他は炭素数1〜5のアルキル基であり、Xはハロゲ
ン又はアルキルサルフェートである)で表わされるカチ
オン界面活性剤。
【0050】20) 一般式
【化11】 (式中のR10、R11、R12及びXは前記と同じ意
味を示す)で表わされるカチオン界面活性剤。
【0051】21) 一般式
【化12】 (式中のXは前記と同じ意味を示し、R14は炭素数8
〜24のアルキル基又はアルケニル基、R15は炭素数
8〜24のアルキル基又はアルケニル基あるいは炭素数
1〜5のアルキル基、R16及びR17は炭素数2〜3
のアルキレン基、m及びnは1〜20である)で表わさ
れるカチオン界面活性剤。
【0052】22) 一般式
【化13】 (式中のXは前記と同じ意味を示し、R18及びR19
は炭素数5〜21のアルキル基又はアルケニル基、R
20及びR21は水素原子又はメチル基である)で表わ
されるカチオン界面活性剤。
【0053】(II)二価金属イオン捕捉剤 1) オルトリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸
塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸塩
などのリン酸塩。
【0054】2) エタン‐1,1‐ジホスホン酸塩、
エタン‐1,1,2‐トリホスホン酸塩、エタン‐1‐
ヒドロキシ‐1,1‐ジホスホン酸塩及びその誘導体、
エタン‐1‐ヒドロキシ‐1,1,2‐トリホスホン酸
塩、エタン‐1,2‐ジカルボキシ‐1,2‐ジホスホ
ン酸塩、メタンヒドロキシホスホン酸塩などのホスホン
酸塩。
【0055】3) 2‐ホスホノブタン‐1,2‐ジカ
ルボン酸塩、1‐ホスホノブタン‐2,3,4‐トリカ
ルボン酸塩、α‐メチルホスホノコハク酸塩などのホス
ホノカルボン酸塩。
【0056】4) グリシン塩、アスパラギン酸塩、グ
ルタミン酸塩などのアミノ酸塩。 5) ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、
ジエチレントリアミン五酢酸塩などのアミノポリ酢酸
塩。
【0057】6) ジグリコール酸塩、オキシジコハク
酸塩、カルボキシメチルオキシコハク酸塩、クエン酸
塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、リンゴ酸塩、グル
コン酸塩、カルボキシメチルコハク酸塩、カルボキシメ
チル酒石酸塩の有機酸塩。以上1)から6)の塩として
はアルカリ金属塩が好ましい。
【0058】7) ポリアクリル酸、ポリフマル酸、ポ
リマレイン酸、ポリ‐α‐ヒドロキシアクリル酸などの
高分子電解質。
【0059】8) アルミノケイ酸塩、例えば一般式
【化14】 (式中のMはアルカリ金属又はアルカリ土類金属の1
当量相当、x、y及びwは各成分のそれぞれのモル数を
表わし、通常xは0.7〜1.5、yは1〜3、wは任
意の数である)で表わされる結晶性アルミノケイ酸塩若
しくは無定形アルミノケイ酸塩又はそれらの混合物。
【0060】(III)アルカリ剤あるいは無機電解質 例えばケイ酸塩、硫酸塩などが挙げられ、塩としてはア
ルカリ金属塩が好ましい。 (IV)再汚染防止剤 例えばポリエチレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
スなど。
【0061】(V)酵素 例えばプロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラー
ゼなど。 (VI)蛍光染料 例えば4,4′‐ビス‐(2‐スルホスチリル)‐ビフ
ェニル塩、4,4′‐ビス‐(4‐クロロ‐3‐スルホ
スチリル)‐ビフェニル塩、2‐(スチリルフェニル)
ナフトチアゾール誘導体、4,4′‐ビス(トリアゾー
ル‐2‐イル)スチリルベンゼン誘導体、ビス(トリア
ジニルアミノ)スチリルベンゼンスルホン酸誘導体な
ど。
【0062】(VII)香料、色素 (VIII)すすぎ改良剤 (IX)粘度調整剤 (X)柔軟付与剤
【0063】本発明の漂白剤組成物を粒状洗剤と混合し
漂白洗浄剤とする場合、過酸化物系漂白剤は漂白洗浄剤
全量に対し1〜95重量%となるように配合するのが好
ましい。
【0064】
【発明の効果】本発明のp‐アシロキシベンズアミド誘
導体は新規化合物であって、漂白活性化剤として有用で
あり、このものと過酸化物系漂白剤と併用することによ
り、その漂白効果を著しく向上させることができる。ま
た、該漂白活性化剤と過酸化物系漂白剤とを含有する本
発明の漂白剤組成物及び漂白洗浄剤は優れた漂白効果を
有し、被処理物、特に色柄物衣料の変退色を抑制するこ
とができる。さらに、上記新規化合物と過酸化物系漂白
剤とを含有する組成物は、除黴作用や殺菌作用を示し、
除黴剤や殺菌剤として有用である。
【0065】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0066】実施例1 200ミリリットルのナス型フラスコにp‐ヒドロキシ
安息香酸20.0g、無水カプリル酸78.4g及びピ
リジン1ミリリットルを入れ100〜110℃に保ち、
2時間かきまぜた。反応後、ヘキサン100ミリリット
ルを加え、冷凍庫に放置して析出した結晶をろ取したの
ち、100ミリリットルのナス型フラスコに入れ、塩化
チオニル30ミリリットルを加え、30分間還流した。
過剰の塩化チオニルを減圧留去することにより、p‐オ
クタノイルオキシベンゾイルクロリド37.0g(収率
90%)が得られた。
【0067】グリシン2.5gを含む10wt%水酸化
ナトリウム溶液20ミリリットルに、氷冷下激しくかき
まぜながら上記酸塩化物4.6gを加えた。反応後、塩
酸酸性にして析出させたのち、酢酸エチルから再結晶す
ることにより、N‐p‐オクタノイルオキシベンゾイル
グリシンが得られた。収率、及びIR、NMRの解析デ
ータを表1及び表2に示す。
【0068】実施例2〜4 実施例1で得られたp‐オクタノイルオキシベンゾイル
クロリド4.6gを用い、実施例1と同様にして、それ
ぞれグルタミン酸4.8g、タウリン4.1g、スルフ
ァニル酸5.7gと反応させ、N‐p‐オクタノイルオ
キシベンゾイルグルタミン酸(実施例2)、2‐N‐p
‐オクタノイルオキシベンズアミノ‐エタンスルホン酸
Na(実施例3)、p‐N‐(p‐オクタノイルオキシ
ベンゾイル)スルファニル酸Na(実施例4)をそれぞ
れ製造した。収率、及びIR、NMRの解析データを表
1及び表2に示す。
【0069】実施例5、6 モノエタノールアミン、ジエタノールアミンをそれぞれ
2.0g、3.4g含む水溶液30ミリリットルに、氷
冷下激しくかきまぜながら実施例1と同様にして得たp
‐オクタノイルオキシベンゾイルクロリド4.6gを加
えた。反応後、有機層を酢酸エチルで抽出し、水洗し、
酢酸エチルを留去することにより、N‐‐2‐ヒドロキ
シエチル‐p‐オクタノイルオキシベンズアミド(実施
例5)、N,N‐ビス‐(2‐ヒドロキシエチル)‐p
‐オクタノイルオキシベンズアミド(実施例6)をそれ
ぞれ製造した。収率、及びIR、NMRの解析データを
表1及び表2に示す。
【0070】実施例7 ジメチルアミノプロピルアミン3.8gを含むクロロホ
ルム溶液30ミリリットルに、氷冷下激しくかきまぜな
がら実施例1と同様にして得たp‐オクタノイルオキシ
ベンゾイルクロリド4.6gを加えた。反応後、クロロ
ホルム層を水洗し、クロロホルムを留去したのち、シリ
カゲルによるカラム分離を行ってN‐3‐ジメチルアミ
ノプロピル‐p‐オクタノイルオキシベンズアミドを製
造した。収率、及びIR、NMRの解析データを表1及
び表2に示す。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】実施例8〜16 過酸化物系漂白剤として過炭酸ナトリウム(2Na
・3H)を、漂白活性化剤として表3に示す
各種化合物を用い、過炭酸ナトリウム単独の場合、及び
過炭酸ナトリウムと漂白活性化剤との混合系の場合につ
いて、漂白率及び変退色度を求めた。その結果を表3に
示す。
【0074】なお、漂白率の測定試験方法及び変退色度
の評価試験方法は次のとおりである。 (1)漂白率の測定試験方法 過酸化物系漂白剤を25℃の水に0.4wt%(12.
7mM)濃度になるように添加し、さらに漂白活性化剤
を5mMとなるように添加し、この中に下記のようにし
て作成した汚染布を浸して30分間放置したのち、3分
間のオーバーフローすすぎ脱水を行い、アイロンがけに
より乾燥して漂白処理布を作成した。上記汚染布は、水
に紅茶を入れ5分間煮沸して、紅茶色素を抽出した液に
綿布を入れ、30分間煮沸させたのち、得られた汚染布
を絞り乾燥して作成した。
【0075】次いで、上記漂白処理布、汚染布及び未処
理綿布の反射度を光電式反射度計(NIPPON DE
NSHOKU KOGYO CO.,LTD製、Σ9
0)を用いてそれぞれ測定し、次式により漂白率を求め
た。
【0076】
【数1】
【0077】(2)変退色度の評価試験方法 下記のようにして作成した染色布を5×5cmに裁断
し、この布に過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤とを重量
比1:1に混合したもの0.2gをふりかけ、水を噴霧
して30分間放置したのち、水洗いしてアイロンがけに
より乾燥し、布の変退色状態を次の基準で評価した。 ◎:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分が全く変色せず、斑点状のものが認められな
い。 ○:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分の変退色が極めて少なく、斑点状のものがわず
かに認められるにすぎず、実用上全く支障はない。 △:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分がかなり変退色し、斑点状のものがかなり認め
られる。 ×:過酸化物系漂白剤と漂白活性化剤との混合物が接触
した部分が著しく変退色し、斑点状のものが多数認めら
れる。
【0078】上記染色布は、染料(C.I.No.Re
active Red‐21)と無水硫酸ナトリウムを
水に溶解し、これに綿布を入れ、60℃で20分間保持
したのち、炭酸ナトリウムを加え、さらに60℃で60
分間保持した。次いで、水洗し、酢酸水溶液で洗浄し、
さらにアニオン性界面活性剤水溶液で5分間煮沸処理
し、水洗、乾燥して作成した。
【0079】
【表3】
【0080】実施例17〜20 α‐スルホ脂肪酸ナトリウム20wt%、アルキル硫酸
ナトリウム10wt%、直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム(アルキル基の炭素数12)5wt%、せ
っけん2wt%、非イオン界面活性剤5wt%、ゼオラ
イト20wt%、ケイ酸ナトリウム4wt%、蛍光剤
0.3wt%及び酵素(アルカラーゼ6.0T)0.5
wt%の洗浄剤組成成分と残量の炭酸ナトリウムからな
る比較のための漂白剤組成物、及び該洗浄剤組成成分と
表4に示す漂白活性化剤5wt%と残量の炭酸ナトリウ
ムからなる漂白剤組成物を各0.75g、25℃のイオ
ン交換水150mlに加え、マグネティクスターラーで
1分間かきまぜた。このようにして得られた溶液中に酸
化カルシウム濃度換算で0.0054wt%の塩化カル
シウムを加え、この中に紅茶汚染布(5×5cm)を1
0枚入れ、60分間浸漬漂白を行い、水洗、乾燥後、被
洗物の反射度を実施例8と同様に光電式反射度計により
測定し、漂白率を求めた。
【0081】さらに、変退色性についても表3と同様に
評価を行った。これらの結果を表4に示す。
【0082】
【表4】
【0083】*ポリエチレングリコール#20000を
20%、N‐p‐オクタノイルオキシベンゾイルグリシ
ンジエタノールアミン塩を80%、室温で粉体混合後、
80〜100℃に加熱混練し、押し出し造粒後、12メ
ッシュパス、60メッシュオンに調製したもの。
【0084】実施例21〜24 過酸化水素3wt%と水酸化ナトリウム2wt%からな
る比較のための試料と、該試料に漂白活性化剤として表
5に示す各種化合物を2wt%配合した除黴剤試料につ
いて、除黴効果を以下の評価方法により調べた。その結
果を表5に示す。
【0085】各試料の中に下記のようにして作成した試
験布を浸し、25℃の恒温槽に入れ、15分間放置した
後、試験布を取り出し水洗した処理布について、もとの
試験布に対する色差測定を行い、漂白率を求めた。
【0086】上記試験布は、カビ(Cladospor
ium cladosporioides)を綿布に培
養被着させて調製されたものである。
【0087】
【表5】
【0088】*ポリエチレングリコール#20000を
20%、N‐p‐オクタノイルオキシベンゾイルグリシ
ンジエタノールアミン塩を80%、室温で粉体混合後、
80〜100℃に加熱混練し、押し出し造粒後、12メ
ッシュパス、60メッシュオンに調製したもの。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】8) アルミノケイ酸塩、例えば一般式
【化14】 X{(MO}・y(SiO)・w(HO) (式中のMはアルカリ金属又はアルカリ土類金属の1
当量相当、x、y及びwは各成分のそれぞれのモル数を
表わし、通常xは0.7〜1.5、yは1〜3、wは任
意の数である)で表わされる結晶性アルミノケイ酸塩若
しくは無定形アルミノケイ酸塩又はそれらの混合物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】実施例8〜16、比較例1〜2 過酸化物系漂白剤として過炭酸ナトリウム(2Na
・3H)を、漂白活性化剤として表3に示す
各種化合物を用い、過炭酸ナトリウム単独の場合、及び
過炭酸ナトリウムと漂白活性化剤との混合系の場合につ
いて、漂白率及び変退色度を求めた。その結果を表3に
示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】なお、漂白率の測定試験方法及び変退色度
の評価試験方法は次のとおりである。 (1)漂白率の測定試験方法 過酸化物系漂白剤のみを25℃の水に0.4wt%(1
2.7mM)濃度になるように添加したもの及びこれに
さらに漂白活性化剤を5mMとなるように添加したもの
の各中に下記のようにして作成した汚染布を浸して30
分間放置したのち、3分間のオーバーフローすすぎ脱水
を行い、アイロンがけにより乾燥して漂白処理布を作成
した。上記汚染布は、水に紅茶を入れ5分間煮沸して、
紅茶色素を抽出した液に綿布を入れ、30分間煮沸させ
たのち、得られた汚染布を絞り乾燥して作成した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】次いで、上記漂白処理布、汚染布及び未処
理綿布の反射度を光電式反射度計(日本電色工業社製、
Σ90)を用いてそれぞれ測定し、次式により漂白率を
求めた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】実施例17〜20、比較例3〜4 α−スルホ脂肪酸ナトリウム20wt%、アルキル硫酸
ナトリウム10wt%、直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム(アルキル基の炭素数12)5wt%、せ
っけん2wt%、非イオン界面活性剤5wt%、ゼオラ
イト20wt%、ケイ酸ナトリウム4wt%、蛍光剤
0.3wt%及び酵素(アルカラーゼ6.0T)0.5
wt%の洗浄剤組成成分と過炭酸ナトリウム10wt%
と残量の炭酸ナトリウムからなる比較のための漂白剤組
成物、及び該洗浄剤組成成分と過炭酸ナトリウム10w
t%と表4に示す漂白活性化剤5wt%と残量の炭酸ナ
トリウムからなる各漂白剤組成物を各0.75g、25
℃のイオン交換水150mlに加え、マグネティクスタ
ーラーで1分間かきまぜた。このようにして得られた溶
液中に酸化カルシウム濃度換算で0.0054wt%の
塩化カルシウムを加え、この中に紅茶汚染布(5×5c
m)を10枚入れ、60分間浸漬漂白を行い、水洗、乾
燥後、被洗物の反射度を実施例8と同様に光電式反射度
計により測定し、漂白率を求めた。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】この漂白剤組成物において用いられる過酸
化物系漂白剤としては、例えば過酸化水素、過炭酸ナト
リウム、過炭酸カリウムなどの過炭酸塩、過ホウ酸ナト
リウムなどの過ホウ酸塩、過リン酸塩、その他ピロリン
酸塩、クエン酸塩、硫酸ナトリウム、尿素、ケイ酸ナト
リウムなどの過酸化水素付加物などが挙げられ、特に過
酸化水素、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム一水
化物、過ホウ酸ナトリウム四水化物が好ましい。これら
は単独でも、また2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、漂白活性化剤は1種用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2
〜20のアルケニル基、シクロアルキル基、アラルキル
基、アリール基又はアルコキシル基であり、R 及びR
はそれぞれ水素原子、無置換若しくは置換基を有する
アルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル
基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、
無置換若しくは置換基を有するアラルキル基又は無置換
若しくは置換基を有するアリール基であって、それらは
たがいに同一でも異なっていてもよい)で表わされるp
‐アシロキシベンズアミド誘導体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】すなわち、本発明は、一般式
【化4】 (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2
〜20のアルケニル基、シクロアルキル基、アラルキル
基、アリール基又はアルコキシル基であり、R 及びR
はそれぞれ水素原子、無置換若しくは置換基を有する
アルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル
基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、
無置換若しくは置換基を有するアラルキル基又は無置換
若しくは置換基を有するアリール基であって、それらは
たがいに同一でも異なっていてもよい)で表わされるp
‐アシロキシベンズアミド誘導体、該誘導体から成る漂
白活性化剤、並びに(A)過酸化物系漂白剤と(B)該
p‐アシロキシベンズアミド誘導体とを含有して成る漂
白剤組成物、漂白洗浄剤、除黴剤及び殺菌剤を提供する
ものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明のp‐アシロキシベンズアミド誘導
体は、一般式
【化5】 で表わされる構造を有し、文献未載の新規化合物であ
る。前記一般式(I)において、Rは炭素数1〜20
のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、シクロ
アルキル基、アラルキル基、アリール基又はアルコキシ
ル基である。R及びRはそれぞれ水素原子、無置換
若しくは置換基を有するアルキル基、無置換若しくは置
換基を有するアルケニル基、無置換若しくは置換基を有
するシクロアルキル基、無置換若しくは置換基を有する
アラルキル基又は無置換若しくは置換基を有するアリー
ル基である。これらR〜Rにおいて、該アルキル基
及びアルケニル基は直鎖状であってもよいし、分岐鎖状
であってもよい。また、シクロアルキル基としては例え
ばシクロペンチル基、シクロヘキシル基などが、アラル
キル基としては例えばベンジル基、フェネチル基など
が、アリール基としては例えばフェニル基、トリル基、
キシリル基、ナフチル基などがそれぞれ挙げられる。ま
た、該アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、
アラルキル基及びアリール基に導入される置換基として
は、例えば水酸基、アミノ基、カルボキシル基、カルボ
アルコキシル基、スルホン酸基、エーテル基、第四級ア
ンモニウム基、カルボン酸塩(Na塩、K塩、アンモニ
ウム塩、アルキル若しくはヒドロキシアルキル置換アン
モニウム塩など)などが挙げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7/54 D06L 3/00 7199−3B (72)発明者 宮前 喜隆 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中のRは炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1
    〜20のアルケニル基、シクロアルキル基、アラルキル
    基、アリール基又はアルコキシル基であり、R及びR
    はそれぞれ水素原子、無置換若しくは置換基を有する
    アルキル基、無置換若しくは置換基を有するアルケニル
    基、無置換若しくは置換基を有するシクロアルキル基、
    無置換若しくは置換基を有するアラルキル基又は無置換
    若しくは置換基を有するアリール基であって、それらは
    たがいに同一でも異なっていてもよい)で表わされるp
    ‐アシロキシベンズアミド誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のp‐アシロキシベンズア
    ミド誘導体から成る漂白活性化剤。
  3. 【請求項3】 過酸化物系漂白剤及び請求項2記載の漂
    白活性化剤を含有して成る漂白剤組成物。
  4. 【請求項4】 過酸化物系漂白剤及び請求項2記載の漂
    白活性化剤を含有して成る漂白洗浄剤。
  5. 【請求項5】 過酸化物系漂白剤及び請求項1記載のp
    ‐アシロキシベンズアミド誘導体を有効成分として含有
    することを特徴とする除黴剤。
  6. 【請求項6】 過酸化物系漂白剤及び請求項1記載のp
    ‐アシロキシベンズアミド誘導体を有効成分として含有
    することを特徴とする殺菌剤。
JP5077377A 1993-03-12 1993-03-12 p‐アシロキシベンズアミド誘導体、漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物 Pending JPH06263703A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5077377A JPH06263703A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 p‐アシロキシベンズアミド誘導体、漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5077377A JPH06263703A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 p‐アシロキシベンズアミド誘導体、漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06263703A true JPH06263703A (ja) 1994-09-20

Family

ID=13632212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5077377A Pending JPH06263703A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 p‐アシロキシベンズアミド誘導体、漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06263703A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4988451A (en) Stabilization of particles containing quaternary ammonium bleach precursors
KR930009821B1 (ko) 4급 암모늄 또는 포스포늄 페록시탄산의 전구물질 및 이를 함유하는 세제표백조성물
JP2635288B2 (ja) 漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物
JPH0317196A (ja) 漂白剤及び漂白洗浄剤組成物
JPS61254549A (ja) p−スルホフエニルアルキルカ−ボネ−ト、洗浄剤組成物及び該化合物を含む洗浄剤用添加剤
US3640874A (en) Bleaching and detergent compositions
JPH0791779B2 (ja) 漂白増強剤、漂白方法及び漂白剤
CN1471572A (zh) 被涂敷的粒状n-烷基铵乙腈盐及其作为漂白活化剂的用途
US5002687A (en) Fabric washing compositions
JPH06145697A (ja) 漂白向上剤及びそれを含有する漂白剤組成物
JPH06263703A (ja) p‐アシロキシベンズアミド誘導体、漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物
JPH08100196A (ja) 液体漂白剤組成物
US5320775A (en) Bleach precursors with novel leaving groups
JPH0633426B2 (ja) 漂白剤組成物
EP0711277B1 (en) Amido peroxycarboxylic acids for bleaching
JPH0733722A (ja) アシロキシアニリド誘導体、漂白活性化剤、及びそれを含む漂白剤組成物、漂白洗浄剤及び殺菌剤
JP3911036B2 (ja) 漂白活性化剤造粒物および漂白性組成物
JPH06234714A (ja) グリコール酸アミド誘導体、漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物
JPH0734098A (ja) 漂白活性化剤及びそれを含む漂白剤組成物
JPH05311198A (ja) 漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物
JPH10292197A (ja) 漂白活性化剤及び漂白性組成物
JPH062724B2 (ja) 漂白剤の前駆物質並びにその漂白剤及び/又は洗剤組成物への使用
JPH05311199A (ja) 漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物
JPH0267399A (ja) 漂白洗剤組成物
JPH10324898A (ja) 漂白活性化剤及び漂白性組成物